総合評価:(4点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
SHARGE STORM2(シャージ ストームツー)をご提供頂きました。
海外クラウドファンディングサイトで総額1億円以上の支援を集めたモバイルバッテリーです。
モバイルバッテリーの概念を覆す奇抜なスケルトンデザインが特徴的ですが、果たして性能はどれほどのものなのか?
定価29,990円とかなり強気の価格設定も気になるところ。
本記事でSHARGE STORM2を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・透明デザイン ・ディスプレイ搭載 ・各種設定可能 ・大容量25,600mAh ・最大100W入出力可能 ・3台同時充電可能 ・DCポート搭載 | ・価格が高い ・大きくて重い |
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SHARGE STORM2のデザイン・サイズ感・付属品
STORM2は、中国の電源メーカーSHARGE製の25,600mAhモバイルバッテリーです。
SHARGE(旧名称SHARGEEK)は高性能なモバイルバッテリー・充電器に遊び心のあるデザインを取り入れているのが特徴。
僕はレビュー依頼の連絡をもらう前からSHARGEのことは知っていて、実際にクラウドファンディングサイトで「Retro67」というUSB充電器も支援購入していました。
懐かしいマッキントッシュのような見た目のUSB充電器なんですが、67W出力可能なUSB-Cポートが3つ搭載されています。
また、通電するとマトリックスのようなドットがディスプレイに流れてきて超可愛い。
しかも使用中の電力も表示してくれる優れものです。
毎日使うものだからこそ、性能はもちろん自分らしさを表現できるデザインだったり、遊び心だったりって大切ですよね。
僕はSHARGEのそういうところに魅力を感じています。
それではSHARGE STORM2の外観・付属品をチェックしていきましょう。
「出落ち」かのごとくSTORM2はデザインがかなりイケてます!
デザイン
SHARGE STORM2にカラバリはなく1色展開です。
まさかの中身が丸見えの透明デザイン。
女性ウケは知りませんが、カバンからこれを取り出せば、何それ?と注目されること間違いない外観です。
てか、こんなモバイルバッテリー見たことありますー?
凄くないですか?基板はもちろん搭載されているリチウムイオンバッテリーまで見えちゃってるんですよ。色んな意味で透明性が高いと言えますね。
SHARGE STORM2を見て、透明にする意味あるの?そう思う人もいるでしょう。
ご安心ください。おそらく意味なんてないんです笑
でもそこが良い!
この男心をくすぐる、GEEK(オタク)を震わせる、デザインがたまらなくかっこいい。
透明デザインと言えば、Nothing(ナッシング)製品が思い浮かびますが、もちろん相性は抜群になっております。
本体正面(正面なのか?)にはディスプレイと操作用の物理ボタン。
左側面には各種ポートが集約されております。
USB-C×2・USB-A・DCポートです。
右側面には仕様と認証マークの表示。モバイルバッテリーの販売に必要なPSEマークは丸形で、株式会社成洋によって検証が行われたようです。
サイズ感
SHARGE STORM2のサイズは151×59×47mm。
25,600mAhの大容量モバイルバッテリーなので大きめです。
だいたい6.1インチクラスのスマホと同じくらいの長さかな。
重さも592gとヘビー級。容量20,000mAhを超えるモバイルバッテリーは、どうしても重たくなってしまいますね。
付属品
SHARGE STORM2の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- USBケーブル
- キャリングバッグ
マニュアルには日本語ページもありました。
ケーブルはUSB Type-C/Type-Cのもの。長さは実測で150cmとそれなりに長めです。
布製のバッグ(ポーチ)が付いてるのは嬉しいポイント。本体が樹脂製なのでどうしても傷が付いちゃうんですが、これに入れておけば少しはマシになるでしょう。
スッポリ収納することができました。
SHARGE STORM2を実機レビュー
ここからはSHARGE STORM2を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
1.14インチIPSディスプレイ搭載
SHARGE STORM2は1.14インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
バッテリー残量や電力に留まらず、以下の情報を確認可能です。
- 使用中のポート
- バッテリー残量
- 入出力状況
- 使用中の電流・電圧
- バッテリー温度
- 基板温度
- 使用時間
モバイルバッテリーでここまで詳しい情報を把握できるのは非常に珍しいと思います。
また、物理ボタンを長押すると各種設定も可能。
設定可能な項目は以下のとおりです。
- DCポート出力調整
- バッテリー使用状況
- 温度単位設定
- 使用時間リセット
- ディスプレイ表示時間設定
- 電源オフ
物理ボタン1回押しで項目の選択、長押しで決定になります。
慣れるまでは少々難しく感じるかもしれませんね。まぁすぐ慣れます。
大容量25,600mAh(93.5Wh)
SHARGE STORM2のバッテリー容量は25,600mAhと大容量。
93.5Wの電力を1時間供給できる容量になります。
スマホ・タブレットはもちろん、小型家電へも充分な電力供給ができるバッテリー容量です。
- スマホ:5回以上
- タブレット:2回以上
- ノートパソコン:1回以上
- ドローン:7回以上
- GoPro:15回以上
普段から持ち歩くのはもちろん、以下のシチュエーションでも活躍してくれそうです。
- ベランピング
- 飛行機の長時間フライト
- 長時間の屋外作業
- 災害用の備蓄品
部屋に置いておいても違和感のないデザインなので、どこに収納したか分からなくなって、いざという時に使えない!なんてことにもなりませんね。
なお、大容量バッテリーではあってもSHARGE STORM2は機内に持ち込みできると思います。
機内持ち込み可能なモバイルバッテリーは概ね160Wh以下と定められていることが多いようです。
ワット時定格量(Wh)の記載がないモバイルバッテリーが多く流通しております。
リチウムイオン電池が内蔵されたモバイルバッテリーは、ワット時定格量(Wh)が160Wh以下の場合には、機内持ち込みが可能です。引用:ANA公式サイト
SHARGE STORM2は93.5Whなので国内線・国際線ともに持ち込んでも問題ありません。
最大100W急速充電可能
SHARGE STORM2は大容量だけではなく、最大100W入出力とハイパワーです。
各ポートの最大入出力は以下の通り。
ポート | 入力 | 出力 |
USB Type-C1 | 100W | 100W |
USB Type-C2 | なし | 30W |
USB Type-A | なし | 18W |
DC | 15〜72W | 9.9〜75.6W |
100W入出力に対応しているのはUSB-C1ポートだけですが、その他のポートも決して遅いわけではないので実用性が高いです。
実際にUSB-C1ポートで100W入出力できることも確認しています。
さすがに100W入出力している時は、本体がそこそこ発熱していました。
持てない程ではありませんが、側面の金属部分が特にホカホカです。
100W出力可能であれば、ノートパソコンへの給電も余裕でできちゃいます。
またハイパワーだけではなく、低電力出力にも対応しているのでワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかの充電も可能。
1台持っていれば、様々なデバイスに幅広く使えます。
念のためUSBチェッカーでUSB Type-Cポートを確認してみたところ、仕様通りの出力であることを確認しました。
ただし、USB-C2からはPower Delivery以外の急速充電規格も検出されていたので、気になる方はご注意ください。
100W充電器があれば本体充電時間も早い
SHARGE STORM2自体への入力も最大100Wに対応しているのも嬉しいポイント。
大容量タイプのモバイルバッテリーは本体の充電に時間がかかるのがデメリットになります。
それがSHARGE STORM2なら短時間でフル充電可能です。
実際にバッテリー残量低下の表示から100%まで充電してみたところ、約1時間40分でフル充電になりました。
100W入力には対応USB充電器が必要になりますが、めちゃくちゃ早くて重宝します。
もちろん、本体を充電しながら接続デバイスに給電できる、パススルー充電にも対応しております。
貴重なDCポート搭載/出力調整可能
SHARGE STORM2はDCポートによる入出力が可能です。
ポータブル電源なんかにはよく搭載されているものの、モバイルバッテリーにDCポートがあるのは珍しいので非常に貴重。
最大70W以上の入出力とパワーも十分です。
しかも、本体設定から0.5V単位で出力調整までできちゃいます。
DC出力を使用する場合には、対応デバイスの仕様を確認して事前に調整しておきましょう。
なおDC出力をする場合には、他のポートを使用しないように注意書きがありました。
公式サイトのスペックには同時出力時の電力も記載されているので、どっちが正確なのかはわかりませんが、DCポート使用時には複数デバイスの同時充電はしないほうが良いでしょう。
3台同時充電可能
SHARGE STORM2にはUSB-Cポートが2つ、USB-Aポートが1つ搭載されているので合計3台のデバイスへの同時充電が可能です。
複数のデバイスを持ち歩いている人にとっては非常に重宝します。
ポートが密集しているので3台同時充電している時はゴチャゴチャしがち。
ケーブルの形によっては干渉することもありそうなのでご注意ください。
なお、複数台同時充電時の出力がスペック等ではよく分からなかったので、実際に計測したところ、以下のとおりでした。
使用ポート | 合計出力 |
USB-C1 USB-C2 USB-A | 合計90W |
USB-C1 USB-C2 | 合計90W |
USB-C1 USB-A | 合計80W |
USB-C2 USB−A | 合計30W |
多少のズレがあるかもしれませんが、参考になさってください。
少なくとも、僕の使用環境ではパソコン+スマホ+ワイヤレスイヤホンの給電は問題なくできていましたよ。
SHARGE STORM2のスペック・仕様
製品名 | STORM 2 |
型番 | STM2-2 |
サイズ | 151×59×47mm |
重さ | 591.3g |
バッテリー容量 | 25,600mAh / 93.5wh |
ポート | USB Type-C×2 USB Type-A×1 DC×1 |
急速充電規格 | USB-C1:PD、PPS、QC4 USB-C2:PD、PPS、Apple 2.4A、QC2.0/3.0/4+、AFC、FCP、SCP、MTK-PE USB-A:Apple 2.4A、QC2.0/3.0、AFC、FCP、SCP、MTK-PE |
入力 | 【USB-C1】 5V/9V/12V/15V⎓3A 20V⎓5A 【DC】5〜24V⎓3A |
出力 | 【USB-C1】 5V/9V/12V/15V⎓3A 20V⎓5a/3〜21v⎓5a 【USB-C2】 5V/9V⎓3A/12V⎓2.5A/15V⎓2A 3.3〜11V⎓3A/3.3〜16V⎓2A 【USB-A】 5V⎓3A/9V⎓2A/12V⎓1.5A 【DC】3.3〜25.2V⎓3A |
保証 | 1年 |
公式サイト>>仕様
まとめ:SHARGE STORM2のメリット・デメリット・評価
SHARGE STORM2を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
SHARGE STORM2を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・透明デザイン ・ディスプレイ搭載 ・各種設定可能 ・大容量25,600mAh ・最大100W入出力可能 ・3台同時充電可能 ・DCポート搭載 | ・価格が高い ・大きくて重い |
評価
総合評価:(4点/5点満点)
遊び心あふれる透明デザインに目がいきますが、モバイルバッテリーとしての機能・性能も優れた1台でした。
大容量・急速充電対応のモバイルバッテリーはいくらでもありますが、詳細な情報を表示してくれるディスプレイや、なんと言ってもDCポートの搭載は他にはない貴重なメリットだと思います。
ただ、29,990円とモバイルバッテリーにしては高価な点は、やっぱり気になりました。
SHARGEでは割引クーポンを発行していることが多く、Amazonなどではセール中にガクンと価格が安くなるので、1万円台で購入できるタイミングを狙ってGETしてみてはいかがでしょうか。
それなら十分に価値のある1台だと思います。