評価:(4点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Dangbei Mars(ダンベイ マーズ)をお借りしました。
2023年6月に発売された中国「Hangzhou Dangbei Network Technology Co., Ltd」製のホームプロジェクターです。
- 最大180インチ
- Full Hd解像度
- 2,100 ISOルーメン
- Netflix公認
- 10Wスピーカー✕2
- Dolby Audio
動画コンテンツを楽しむには申し分のないスペックになっております。
僕は今回初めてホームプロジェクターを使ったのですが、自室がちょっとした映画館みたいになっちゃって超感動。
それなりに価格はするものの、1人1台くらい持っておくべきだなーと感じました。
本記事でDangbei Marsを実際に使ってみた様子をメリット・デメリットを含めてレビューするので購入の参考になさってください。
メリット | デメリット |
・Full HD高画質 ・自動調整が便利 ・迫力ある音質 ・豊富な入力端子 ・ミラーリング対応 | ・それなりに大きい ・明るい部屋では厳しい ・イヤホンジャックなし ・対応コンテンツは3種類 |
タップして読みたい場所へ
Dangbei Marsのデザイン・サイズ感・付属品
まずDangbei Marsの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
Dangbei Marsにはカラーバリエーションはなくブラックのみの1色展開です。
本体正面はピカピカで反射し易い質感。指紋や皮脂汚れは目立ちやすいですね。
特徴的な大きなレンズ。ALPD(Advanced Laser Phosphor Display)技術を採用した高輝度レーザーが照射されます。
レンズの横にはオートフォーカスや台形補正に使われるTOFセンサー等を搭載。
上部には電源ボタンと光センサーがありました。
中央の光センサーを塞いでしまうと明るさ自動調節ができなくなってしまうので、できれば上には物を置かないようにしましょう。リモコンを置きたくなるんですけどね・・・。
側面は網状で放熱用の通気孔になっております。
左右に搭載された10Wのスピーカーもここに。Dolby Audio表示があります。
背面には各種ポートを搭載。
- USB Type-A(USB 2.0)
- USB Type-A(USB 2.0)
- HDMI/ARC
- HDMI
- S/PDIF
- 有線LAN
- 電源用DC
残念ながらヘッドフォン/イヤホンジャックはありませんでした。
底面には各種認証の表示。
技適・PSEマークをそれぞれ確認できました。
足は接地面がゴム製(多分)になっているので、床や家具を傷つけにくいと思います。
サイズ感
Dangbei Marsのサイズは246✕209✕173mmとそこそこ大きめ。
重さも4.6kgあるので、設置場所には気をつけたいところ。
誤って落としてしまうと危険です。特にお子さんがいるご家庭は注意しましょう。
付属品
Dangbei Marsの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル
- 電源アダプター/ケーブル
- 掃除用クロス
- リモコン
マニュアルには日本語ページが用意されていました。
初めてホームプロジェクター使う僕にはありがたかったです。
電源はアダプターとケーブルが別れているタイプで使う時に合体させます。
使用中の電力を計測したところは80W程度なっており、かなりハイパワーです。
リモコンは単4電池を2本使います。後述するようにNetflix・Amazon Prime Video・YouTubeはワンタッチで視聴可能。
Dangbei Marsを実機レビュー
ここからはDangbei Marsを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
いかんせん僕は初めてホームプロジェクターを使うので、全てが新鮮で感動の連続笑
他社製との比較は難しいですが、僕と同じように今までホームプロジェクターを使ったことない人は共感してもらえるんじゃないかと思います。
スクリーンが望ましいが壁投影でも使えそう
プロジェクターを使う上で最も重要なのが投影場所ですよね。
初めて使う人は専用スクリーンなんて持ってないでしょうし、まず思いつくのは壁なんじゃないでしょうか?
僕自身もスクリーンを持っておらず、かつ投影できそうな壁もなかったので、とりあえず壁とクローゼットの扉に投影してみました。
扉の開閉部分に黒い線が入ってしまうものの、見れなくはない印象です。
近くで見れば、クローゼットの木目がみえちゃうんですけど、そもそも近くで見ることなんてありませんからね。
てか、拘りがなければ全然これでも普通に使えちゃうなーって思いました笑
ちなみに壁の色は白で、扉はうっすいベージュのような色合いです。
その後、スクリーンに投影したらどうなるのか気になったので、Amazonで100インチ対応のスクリーンを購入。
我が家の狭小部屋では設置するだけでパツパツです・・・。
ただやっぱり投影場所としては最適。邪魔な線が入りませんからね。
ちなみに表示される色合いには大きな違いを感じませんでした。
白やベージュ、アイボリーなら壁投影でも問題ないと思います。色合いだけならね。
投影場所から最低2.2mは離して設置したい
投影場所はスクリーンでも、壁でも良いとして、もう1つ重要なのはDangbei Marsの設置場所です。
当たり前ですが、投影場所から離れれば離れるほど、画面サイズは大きくなります。
投影場所からの距離 | 画面サイズ | 画面の大きさ |
2.2m | 85インチ | 177✕100cm |
2.8m | 100インチ | 221✕124cm |
3.37m | 120インチ | 265✕149cm |
4.2m | 150インチ | 332✕187cm |
マニュアルによる推奨サイズは100インチとのことですが、85インチでもかなりデカいので満足感があります。
投影場所が確保できるのであれば100インチでも、もちろんOK。
見る場所によっては大きすぎちゃう可能性もあるかな?
このため、投影場所から設置場所まで最低でも2.2mは欲しいところです。
それ以上近くなると、もはやホームプロジェクターの意味がなく、テレビで良くね?ってなっちゃいますからね。
2.2mの距離感は想像しているよりも長いと思うので、購入前に確認しておきましょう。
普段、コタツなんかで目線が低い生活をしている人でも、投影場所からの距離さえ確保できれば問題ないと思います。
ちなみに僕は前面に向けて投影する方式でしか使用していませんが、投影モードの選択も可能です。
台形補正・オートフォーカスが超便利
投影場所・設置場所によっては画面が歪んでしまうこともあると思いますが、Dangbei Marsには台形補正機能(キーストーン)が搭載されています。
これがめちゃくちゃ便利で、初心者の僕にとっては超助かる機能でした。
使い方も簡単で設定からキーストーン>自動を選択するだけ。
ビシッと良い感じの長方形になるように調整してくれました。
また、オートフォーカスも合わせて使いたい機能。
ピントが合っていれば超クリアに見えますからね。
この2つの機能は毎回使うのが良いと思います。
もちろん、どちらの機能も手動での設定も可能です。
なお、この他、障害物を回避して表示してくれる機能や、ズーム機能、スクリーンフィット機能も搭載されていました。
障害物回避機能を実際に使ってみたのですが、当然表示サイズは小さくなってしまうので、有効なシチュエーションは限られそうですね。
できれば障害物のない場所に設置したほうが良いでしょう・・・。
なお、様々な補正機能が搭載されているものの、垂直方向(高さ)の補正だけは見つけることができませんでした。
このため、もう少し高い場所に投影したいと思ったら、自分で高さを調節する必要があります。
満足度の高いFull HD画質
個人的にDangbei Marsを使う前に不安だったのが綺麗に表示できるのかどうか。
これまでホームプロジェクターを使ったことがなかったので、どんなものか全く分からなかったんですよね・・・。
で、実際に使ってみたところ、めちゃくちゃ綺麗!本当にびっくりしました!
アニメ・映画・ドラマと色んな作品を見てみたんですが、十分すぎます・・・。
Prime Videoでは「HD」画質での表示、YouTubeでは「1080p」まで設定可能でした。
さすがに字幕や文字はちょっと見にくいのかなーとか思ってたんですが、それも問題ナッシング!
かなり小さめの文字でもしっかり視認可能です。
僕の経験は小学校の時に使ってたプロジェクターで止まってましたからね?
正直こんなに綺麗だと思ってなかったので超感動しちゃいました。
画面サイズが大きくなると、その分だけ粗くなってしまうのかと思ったんですが、100インチくらいまでならそんなこともなかったですね。
じっくり比較すれば85インチの方がパリッとしているようにも感じますが、ビジュアル専門家の人じゃなければ殆ど分からないと思います笑
ホームプロジェクターを1台持っていれば、確実に動画視聴が今よりもっと楽しくなります。
僕は実際に使ってみて分かりました。超良いですよこれ!マジでおすすめです。
明るさは十分だけど暗い部屋が望ましい
Dangbei Marsの明るさは2,100 ISOルーメンとのこと。
これが一体どれだけ明るいのか、ANSIルーメンとの違いはどれほどなのか分かりませんが、実際に使った限りでは十分な明るさでした。
本体上部にセンサーが搭載されているので、部屋の明るさに合わせて自動調節もしてくれます。
とは言え、暗い部屋であれば見えにくいことはないものの、明るい部屋で使うのはやっぱり難しいと思いました。
明るさを手動調節で最大にしたとしても、こんな感じ。
見えなくはないですが、ちょっと物足りないですよね。
日中に使う場合には、カーテンを閉めて電気を消して使った方が良いでしょう。
コンテンツはNetflix/Prime Video/YouTube中心
Dangbei Marsは以下の3つのサービスの公式ライセンスを取得しているとのことなので、予めプリインストールされていました。
- Netflix
- Amazon Prime Video
- YouTube
リモコンにもそれぞれのボタンが搭載されているので、ワンタッチで視聴できます。
それぞれのサービスへのログインも簡単で、表示されたQRコードをスマホで読み取ってあげればサクッと使えるようになりました。
ちなみにログアウトはサービスによって異なります。
Prime Videoは設定内からログアウト可能。
NetflixはスマホやPCなどのアカウント設定から強制ログアウトします。
Dangbei Mars上ではできないのでご注意ください。
プリインストールされている3つのサービス以外にも動画配信サービスはありますが、残念ながら僕が調べた限り、使うことはできませんでした。
アプリストアみたいなものが用意されてはいるものの、U-NEXT、DAZNなどは検索結果に出てきません。
dアニメストアやFODだったらAmazon Prime Videoのチャンネルサービスから見る方法もありますね。
基本的に使えるのは、Netflix・Prime Video・YouTubeの3つと思っておいたほうがいいでしょう。
なお動作性能は十分で、サクサクってほどでもないですが、動画コンテンツを見るくらいであればストレスなく使えます。
一応ブラウザもプリインストールされていますが、殆ど使うことはないでしょうね。
デュアルスピーカー搭載で迫力ある音質!
Dangbei Marsには2つの10Wスピーカーが搭載されています。
小さめの音量で使うと普通なんですが、ボリュームを上げていくと化けます。
かなり大きな音が出るので迫力も十分です。
Dolby Audioに対応しているおかげか、サラウンド機能を有効にすると音に厚みが出るのでおすすめです。
低音域・高音域の調整、4つのモード切り替えができるので、コンテンツや好みに合わせて変えてあげても良いでしょう。
なお、イヤホンジャックは非搭載なので有線イヤホン・ヘッドホンは使えませんが、Bluetoothでの無線接続なら可能です。
個人的にはイヤホン・ヘッドホンを使うよりも、スピーカーから大きな音を出した方が好きでした。
映画館で感じるようなお腹ににビリっと感じる振動が凄く良い。
もちろん、あまりにも大きな音だと他の家に迷惑をかけちゃうかもしれないので注意は必要ですね。
ちなみにDangbei Marsの側面は排熱用の通気孔も兼ねています。
何時間もぶっ続けで動画を見たりしなければ、発熱が気になることはありませんでした。
また動作音も静かで、うるさく感じることもありません。
むしろ窓ガラスに雨が当たってる音の方が大きいくらいですからね笑
動画視聴の邪魔になることはありませんよ。
Nintendo Switchを大画面で遊べる
Dangbei MarsにはHDMIポートが2つ搭載されているので、外部ディスプレイとして使うことも可能です。
試しにNintendo Switchを接続してみたところ、いとも簡単に表示できました。
もちろん音声も問題なくスピーカーから聞こえます。
家族や友達と一緒に遊ぶときは大画面の方が確実に楽しいですし、RPGやFPSゲームも迫力があって良さそうですよね。
Nintendo Switchに限らず、ゲーム機・パソコン・ブルーレイプレイヤーなんかもHDMIさえあれば使えると思います。
ちなみに、Amazon Fire TV Stickもしっかり反応してくれましたよ。
ただし、残念ながらHDMI接続ではHDRに非対応になります。
HDRに対応するのはプリインストールされているサービスのみなのでご注意下さい。
この他、Dangbei Marsはミラーリング機能もあるので、スマホの画面を表示させることもできちゃいます。
コントローラーをスマホに接続すれば、ゲームを大画面でプレイできます。
僕が今頑張ってる原神もこの通り。
ガチ勢の人はどう感じるか分かりませんが、少なくとも僕は遊べないほどの遅延は感じませんでしたよ。
なお、対応コンテンツ以外の動画配信サービスをミラーリングで写して見たのですが、Abemaは見れましたが、DAZNとTverは使えませんでした。
ちなみにミラーリングに対応しているかはスマホ次第なのでご注意ください。
僕が試した限りでは、Pixel 8 Proでは反応しませんでしたが、Redmi 12 5Gなら簡単に接続できました。
表示どおりに進めるだけの簡単初期設定
Dangbei Marsの初期設定が難しかったらどうしようと少し不安でしたが、画面に表示されたとおりに進めていけば、誰でも簡単にできると思います。
Dangbei Marsの電源を入れて、まずはリモコンとのペアリングをします。
リモコンの「右ボタン」と「音量下げるボタン」を同時押しでペアリングモードに。
リモコンの赤点滅が点灯に変わればペアリング完了です。
中央のボタンを押して、次に進みます。
あとは、表示通りに言語設定やWi-Fi設定を進めていくだけで初期設定完了。
リモコンのペアリングが完了したら「OKボタン」を押す。
この部分が迷いやすいポイントだと思うので忘れないようにしてください。
Dangbei Marsのスペック・仕様
製品名 | Dangbei Mars |
価格 | 149,999円(税込み) |
サイズ | 24.5✕20.8✕17.3cm |
重さ | 4.53kg |
スクリーンサイズ | 60〜180インチ |
スローレシオ | 1.27:1 |
解像度 | 1920✕1080 FHD HDR10 HLG |
光源 | レーザー ALPD採用 |
光源寿命 | 30,000時間 |
輝度 | 2,100 ISOルーメン |
投影方式 | 前面 背面 前壁 後壁 |
スピーカー | 10W ✕ 2 |
ドルビーデジタル | 対応 |
ドルビーデジタルプラス | 対応 |
オートフォーカス | 対応 TOF CMOS |
自動台形補正 | 対応 |
スクリーンフィット | 対応 |
障害物回避 | 対応 |
OS | Linux |
入力 | USB Type-A ✕ 2 HDMI ✕ 2 |
出力 | S/PDIF |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver. 5.0 |
まとめ:Dangbei Marsのメリット・デメリット・評価
Dangbei Marsを実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Dangbei Marsを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・Full HD高画質 ・自動調整が便利 ・迫力ある音質 ・豊富な入力端子 ・ミラーリング対応 | ・それなりに大きい ・明るい部屋では厳しい ・イヤホンジャックなし ・対応コンテンツは3種類 |
評価
評価:(4点/5点満点)
初めてホームプロジェクターを使ったので他のレビュアーさんより感動は大きくなっちゃったかもしれませんが、Dangbei Marsはめちゃくちゃ良かったです。
正直ここまで画質が良いとは思っていなかったんですが、スクリーンを使わずに壁に投影したとしても、十分綺麗で満足できるはずです。
スピーカーもしっかり2つ搭載されていて、それなりに大きくするれば迫力ある音質で楽しめます。
自分の部屋が小さな映画館にでもなったようで、超楽しいですよ。
対応コンテンツは、実質Netflix/Amazon Prime Video/YouTubeの3種類なところは少々寂しいですが、個人的には困らず、殆どのユーザーはカバーできちゃうんじゃないでしょうか。
価格は149,999円(税込み)とちょっぴりお高めですが、それだけの価値はあると思うので、家族で楽しむのはもちろん、自分へのご褒美に買っちゃってもいいですね。
映画やアニメを見る時間が、今よりもっと充実して楽しくなりますよ。最高です!