評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
ROG Phone 8をお借りしました。
ASUS(エイスース)製のゲーミングスマホROG Phone(アールオージーフォン)シリーズの2024年最新モデルです。
これまでROG Phone 6から毎年レビューしてきましたが、最高の動作性能とゲームを快適にプレイできる豊富な機能に驚かされてばかり。
特に昨年2023年に発売されたROG Phone 7はバッテリー持ちの良さと高音質スピーカーが特徴的な最強ゲーミングスマホでした。
そして満を持して登場した2024年最新モデルがROG Phone 8。
お借りしてから暫く使用していたんですが、これまでのシリーズとは方向性が異なり、ゲーミングスマホながらも普段使いができる仕様になっていました。
このため、純然たるゲーミングスマホが欲しい人にとっては「ん?」と思わせてしまうかもしれません。
果たしてROG Phone 8は買うべきなのか?新たな方向性は吉と出るか凶と出るか?
本記事で詳しく実機レビューするので参考にしてください。
メリット | デメリット |
・小型化・軽量化 ・最強の動作性能 ・最高のゲーム性能 ・豊富なゲーム機能 ・長持ちバッテリー ・ワイヤレス充電 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック | ・ちょっぴり値上がり ・パンチホールインカメラ ・高負荷時の発熱 ・スピーカー劣化 ・SDカード非対応 |
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ROG Phone 8のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはROG Phone 8の外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
ROG Phone 8のカラーバリエーションは以下の2色。
- ファントムブラック
- レベルグレー
このうち、僕がお借りしたのはファントムブラックです。
これまでのシリーズはメカ・ロボットっぽい雰囲気でしたが、ROG Phone 8はスマホらしさが強いデザインに変わりました。
ちなみに旧モデルROG Phone 7のデザインはこんな感じでゲーミング色が強い雰囲気なのが分かります。
もしかしたらROG Phoneファンの人は、パッと見のデザインだけでも好みが分かれるかもしれませんね。自分が好きなROG Phoneはこういんじゃないと。
1番分かりやすいのはカメラユニット。従来のモデルは横並びに配置されていまいたが、ROG Phone 8はまとまったタイプになりました
メイン・超広角・望遠の3眼構成になります。まさかの望遠カメラ!
バンプの高さは実測で約3.5mm。他のスマホに比べても高めで、デスクに置いたまま操作すると当然ガタついてしまいます。うむむ・・・。
またこれだけ飛び出しているので、例えば横持ちでゲームをする時なんかに手のひらがベタベタカメラに触れてしまうのも少々気になるポイント
旧モデルROG Phone 7は殆どカメラユニットの出っ張りがなかったですからね。
ゲームのプレイしやすさで考えると少々劣ってしまいます。
背面パネルは質感の異なるツートン仕上げ。
カメラユニットがある上部は光沢のあるツルっとした質感。映り込みが激しいレビュアーの泣かせの素材ですね。加えて指紋もかなり目立ちます。
もう一方は極小のラメが無数に散りばめられた高級感のある質感。
サラサラで指紋が目立たないのがポイントで、僕が大好きなデザインです。
これまでのシリーズ同様に、ロゴマークはLEDが搭載されたAuraライト。
ライトの色や明るさ、点灯パターンは設定から変更可能。
光の色で充電状態や本体温度の表示、再生中の音楽に合わせて光らせるなんてこともできちゃいます。旧モデルよりも搭載されたLEDの数が2倍になっているので表現が多彩です。
これがあることでゲーミングスマホらしさが保たれているのかもしれません。
ちなみに上位モデル(ROG Phone 8 Pro)は光るだけではなく、ドットでアニメーションをカスタマイズできる「Anime Vision」になっております。
背面パネルはフレームに向かって緩やかに湾曲したデザイン。旧モデルよりも箱型になりましたが、握っても手に刺さることはありません。
フレームはマットな金属製です。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタン・音量ボタン・マイクを搭載。
スクショが撮影しにくい縦並びの構成。ここにマイクがあることで横持ちでゲームをする時でも声を拾いやすくボイチャや配信が捗ります。
左側面にはUSB Type-Cポート。
通常充電しながらゲームをプレイすると、こんな感じでケーブルが干渉してしまうことが多いです。
それが側面にもUSBポートがあることで操作の邪魔をすることなく充電できちゃうわけです。素晴らしい。
さらにこのUSB Type-Cポートは映像出力にも対応していました。
Bluetoothコントローラーに対応しているゲームであれば大画面であそべちゃいますし、動画視聴や撮影した写真の表示なんかにも重宝します。
下部にはUSB Type-Cポート・カードスロット・スピーカー・イヤホンジャックを搭載。
そう。詳しくは後述しますが片方のスピーカーがこの位置なんですよね・・・。
カードスロットはSIMカードを表裏に1枚ずつ装着できるタイプ。残念ながらmicroSDカードには非対応です。
本体上部にはマイクのみ。マイクは全部で3箇所に搭載されていることになります。
基本的に旧モデルの構成を踏襲しつつもデザインは普通のスマホになっちゃった感がありますね。
個人的には背面パネルのマットな部分の質感が好きすぎるので良いじゃんと思いましたが、ファンの人からすると違和感があるかもしれません。好みが分かれそう。
サイズ
ROG Phone 8のサイズは163.8×76.8×8.9mm。
6.78インチのディスプレイを搭載しているので巨大ではあるものの、旧モデルに比べると小さくなっています。長さは約9mm短縮、厚みも約1.5mm薄くなりました。
他のスマホと並べるとこんな感じ。ハイエンドモデルだとこのサイズは珍しくはありません。
重さは実測で227gとヘビー級。ただ旧モデルROG Phone 7と比べると約15gの軽量化に成功しています。
個人的にはゲーミングスマホなんだから多少大きくても重くても良いんじゃないかと思うのですが、サイズ感からも「普段使い」の方向性が感じられます。
付属品
ROG Phone 8の付属品は以下のとおりです。
- 保護ケース
- 充電器
- USBケーブル
- SIMピン
- マニュアル類
保護ケースはハードタイプで、スケスケの透明デザイン。
操作の邪魔にならないように部分的にくり抜かれているので防御力は低め。擦り傷予防くらいのイメージです。
特に右側面はガバっと剥き出しになっております。もはやケースと言うよりもフレーム。
とは言え、カメラユニットも保護してくれるので、とりあえず装着しておいたほうが良いかもしれません。
充電器は65W急速充電に対応したタイプです。高級品!
充電ケーブルはUSB Type-C / Type-C。柔らかいナイロンタイプなので扱いやすいです。
ディスプレイ保護フィルムは付いていませんが、必要なものが全て揃っているので箱から出せばすぐに使い始めることができちゃいます。素晴らしい!
なお公式サイトで購入できるのはもちろん、サードパーティー製の保護フィルムが既に販売されていました。
Amazon検索結果>>ROG Phone 8 保護フィルム
ROG Phone 8のディスプレイをレビュー
続いてROG Phone 8のディスプレイをチェック見ていきましょう。
小さな変化が大きく印象を変えた注目ポイントです。
インカメラがパンチホールタイプに変更
旧モデルROG Phone 7はインカメラがベゼル内に搭載されていました。
このため、ベゼル幅はあるものの表示的には常時全画面の状態に。
それがROG Phone 8はインカメラがパンチホールタイプに変更されております。
パンチホールタイプになったと言っても普段使いで困ることは多くはありません。
ただ、ROG Phone 8はゲーミングデバイス。
全画面でゲームをプレイすると、どうしてもインカメラの部分が欠けてしまいます。
旧モデルROG Phone 7と比べてみましょう。
原神で遊ぶくらいであればそこまで影響がないかもしれませんが、例えばFPSなんかで遊んでいると、インカメラ部分の索敵ができなくなる弊害がでてくるかもしれませんね。
それに、ライバル端末のREDMAGIC 9 Proはインカメラが画面下に搭載されています。
このため、遮るものが何もない全画面表示を確保可能です。
同じ場面をROG Phone 8で表示するとこんな感じに。
どうでしょう?あなたにとってパンチホールインカメラはデメリットになりそうですか?
ぶっちゃけ僕はゲームは原神くらいしかやってないので、別に気になりませんでした。
むしろベゼルが4辺とも狭く均一なので表示エリアが広くて遊びやすいとすら感じています。
ゲームガチ勢の人には向かないかもしれませんが、そうじゃなければ問題ないかもしれません。
まぁそもそもROG Phone 8はゲームガチ勢の人向けのデバイスではありますが・・・。
ちなみに表示エリアは設定から変更可能です。
使ってみてインカメラ部分の「欠け」が気になる場合には変更してもいいでしょう。
6.78インチ有機ELディスプレイ
ROG Phone 8はディスプレイに6.78インチの有機ELパネルを採用。
インカメラはパンチホールタイプになってしまったものの、ベゼルも狭く、広い表示領域を確保しています。
有機ELパネル特有の黒色表現でメリハリの効いた表示がめちゃくちゃ綺麗です。
ハイエンドモデルのスマホにはWQHD+のディスプレイを搭載したモデルなんかもありますが、ROG Phone 8のスペックがあれば十分。
ゲームするにも動画見るにも十分満足できました。
視野角も広く、少し青っぽく色が変わるもののきつい角度から見ても問題なし。寝っ転がってゲームする場合にも使えそうです。
ディスプレイのガラスには最新の「Corning Gorilla Victus 2」を採用しているので耐久性にも優れています。
湾曲のないフラットタイプも、保護フィルムを貼り付けるのが下手な僕には嬉しいポイント。
十分な明るさで屋外でも見やすい
ROG Phone 8のディスプレイピーク輝度は2,500nitsとかなり明るいです。
このため屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
明るさが足りないと屋外の写真撮影が難しくなったりするんですが、ROG Phone 8ならそんなこともありませんよ。
操作は両手持ちが基本
ROG Phone 8は6.78インチの大画面ディスプレイ&重いので基本的に両手操作になります。片手で操作しようとしても端まで指が届きませんからね・・・。
慣れれば文字入力くらいなら片手でもいけるとは思いますが、素直に両手操作しておきましょう。高級品なので落としたら超絶後悔すると思います。
とは言え、大画面ディスプレイはゲームはもちろん動画視聴にも最適。
メインスマホとしてROG Phone 8を使うならメリットでしかありません。
画面リフレッシュレートは最大165Hzをサポート
ROG Phone 8の画面リフレッシュレートは旧モデルから引き続き最大165Hzに対応。
一般的な高駆動ディスプレイは120Hzのものが多いので、それを上回る滑らかさ。
・・・と言いたいところですが、もはや120Hzとの違いを感じることはできません笑
リフレッシュレートが高くなればなるほどバッテリー消耗が激しくなるので、あえて165Hzで使う必要はないかもしれません。対応ゲームもまだ少ないですからね。
通常利用には、シーンに合わせてリフレッシュレートを調整してくれる「自動」設定がいいでしょう。
ROG Phone 8は、シリーズで初めてバックプレーンに「LTPO」を採用。
自動設定なら1Hzから120Hzの範囲で動的に変化する可変リフレッシュレートに対応しております。
ディスプレイに動きを感知しすると120Hzに、触らなければ1Hzに変化していました。
AOD表示中のリフレッシュレートも1Hzに対応しています。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しがちですが、ROG Phone 8ならバッテリー持ちとディスプレイのヌルヌル感を両立できるので優秀です。
ちなみにタッチサンプリングレートは最大720Hzと高感度なので、音ゲー好きな人には嬉しいポイントになります。
常時オンディスプレイ(AOD)に対応
ROG Phone 8は有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと、搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。表示内容をカスタマイズすることもできます。
寝てる間にディスプレイに何か表示されてても全く意味がないので、時間指定はしておきましょう。
もちろんバッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
なお、ROG Phone 8には新たに「スクリーンライト」機能が追加されました。
画面オフの状態でも充電の状況と通知の有無をアイコンで表示してくれる地味に便利な機能です。
AOD同様に表示時間の設定や色などのカスタマイズも可能。
AODを使うよりもバッテリー消耗は抑えられるし、必要な状況だけサクッと確認できるので、この機能はありだと思いました。ほんと地味に便利笑
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
ROG Phone 8はストリーミングサービスで高画質視聴が可能となります。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。残念ならがHDR機能は現時点では非対応でした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認しました。
LTPOの可変リフレッシュレートを採用し、ディスプレイ品質も優秀。
インカメラがパンチホールタイプになった点だけが評価の分かれそうなポイントです。
グローバル版のROG Phone 8のレビューもチラホラ見かけますが、なかなか厳しい意見が多いのが実態・・・。
やはりゲーマー向けのデバイスとしては致命的な変更点になっているようです。
遮ることなくゲームをプレイしたい場合には、ライバルスマホのREDMAGIC 9 Proの方が良いでしょう。
僕個人の意見は、そこまで気にならないけどなーって感じなんですけどね?
ROG Phone 8の基本性能・動作性能をレビュー
お次はROG Phone 8の動作性能をチェックしていきます。
スマホの基本性能を司るのはご存知SoC(CPU/GPU)。
ROG Phone 8には「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載されております。
2023年10月にQualcommが発表したチップセットで、Gen 2同様に台湾TSMCの4nmプロセスが採用された2024年4月時点でのフラッグシップモデルです。
肝心のゲーム性能はのちほど紹介するとして、まずは普段使いの動作性能とベンチマークスコアをチェックしていきましょう。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは2,155,504点、GPUスコアは887,356点。
旧世代のVer.9では総合スコアが1,649,294点、GPUスコアは794,461点という結果になりました。
同じSnapdragon 8 Gen 3を搭載したライバルスマホ、REDMAGIC 9 Proには及ばなかったものの、これまでレビューしたスマホの中で第2位に輝きました。
- REDMAGIC 9 Pro:2,191,182
- ROG Phone 8:2,155,504
- Xiaomi 14 Ultra:2,030,793
- ROG Phone 7:1,611,048点
- Zenfone 10:1,562,792点
ベンチマークスコアだけ高く出るように調整されているスマホがあるなんて話も聞きますが、ここまでハイスコアならなんにせよ高性能だからどうでもいいですね笑
ライバル同士で鎬を削ってる感じがアツいなーと思いました。
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、当然ながら何をやっても快適そのもの。
もはやハイエンドモデルにもなれば過剰性能と言っても良いくらいだと思います。
ちなみに今回の計測は、ROG Phone 8の性能を最も発揮できる「Xモード」での結果になります。
(っていうかAnTuTuを起動すると自動でXモードになっちゃうんですよね・・・笑)
なので普段使いであればシステムモードを「ダイナミック」にしておくと良いと思います。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載しているのでチェックしてください。
また、AnTuTu以外のベンチマークスコアは以下のとおりです。
Pixel 8 Pro/iPhone 15 Proと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、Google Pixel 8 Pro・iPhone 15 Proと実際の動作性能をプチ比較してみました。
どちらも国内で購入できるハイエンドモデルの人気モデル。どのくらい違いがあるのでしょうか?
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
ROG Phone 8の表示速度が爆速。
Pixel 8 ProやiPhone 15 Proも決して遅いわけではないんですよ?
それでもこの中ではROG Phone 8が勝ってる結果になりました。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みともに爆速です。問題なし。
ROG Phone 8はシリーズの中でも最小構成モデルではあるものの、RAMを16GBも積んでますからね。
そりゃもう複数のアプリを同時に起動しようが余裕がありますね。
ちなみに最上位のROG Phone 8 Pro EditionだとRAMが24GB、ストレージが1TBでパソコンみたいなスペックになっちゃってます。ロマンだ・・・。
ストレージ容量は少しコンパクトな256GB。システム領域に19GB使うので保存可能なのは230GBくらいになりそうです。
重いゲームを複数同時にやっていたら少し物足りないかもしれませんね。
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
ROG Phone 8のゲーム性能をレビュー
ROG Phone 8を購入する上で最も気になる部分、ゲーム性能を見ていきましょう。
人気ゲームが快適にプレイできるのか?発熱はどうなのか?実機で検証です。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは60.587
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)で検証していきます。
ちなみにROG Phone 8のデフォルトグラフィック設定は「中/30FPS」でした。
まずグラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
じゃん!
平均FPSは脅威の60.587!
ちょこちょこ下がってしまう時があるものの、ほぼ60FPS張り付き状態で遊べました。
旧モデルROG Phone 7はもちろん、これまでレビューしてきたスマホの中でもトップのスコアです。
- ROG Phone 8:60.5
- REDMAGIC 8 Pro:59.8
- REDMAGIC 9 Pro:59.6
- ROG Phone 7:59.6
- ROG Phone 6:58.5
重いゲームの筆頭でもある原神でここまで快適なら、どんなゲームで遊んだとしても問題ないでしょう。
もちろん、相性や最適化の影響で不安定になることもあるかもしれませんが。
以下の記事で、これまでレビューしてきたスマホの原神平均FPSをランキング形式で紹介しているので御覧ください。
ゲームプレイ時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
ROG Phone 8の場合はどれくらい発熱するのか、実際に原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の表面温度を計測してみたところ、45℃くらいになっていました。
持てなくなるほどではないものの、ちょい高め。
ちなみにライバルのREDMAGIC 9 Proは同じ設定で40℃未満に抑えられていました。
15分ほどの検証では性能の低下を確認することはできませんでしたが、長時間連続でプレイする場合にはちょっと注意したほうが良いでしょう。
また、AnTuTuベンチマークを3回連続で回した時のスコアの推移は以下のとおり。
回数を重ねるほどにスコアが低下しているのがよく分かります。
旧モデルのROG Phone 7はスコアが安定していたので、ROG Phone 8は発熱の影響を受けやすいのかもしれません。
ちなみにAnTuTuを回している時に本体がかなり熱くなったので計測してみたら53℃に達していました。これは持っているのが厳しい温度です・・・。
もしROG Phone 8を使っていて発熱が気になる場合や、安定してゲームを長時間楽しみたいのであれば、別売りのオプション品「AeroActive Cooler X」の購入も検討しましょう。
冷却効果が高いのはもちろん、ゲーム用の物理ボタンを増やすこともできますからね。
4種類のシステムモード
ROG Phone 8には4種類のシステムモードが用意されています。
- ダイナミック
- Xモード
- 超省電力
- アドバンスド
システムモードはバッテリー設定やゲームコンソールアプリArmoury Crateから変更可能で、Armoury Crateならゲームごとにモードを設定することもできます。
また、ゲームプレイ中でも「Game Genie ダッシュボード」から切替が可能です。
Xモードに設定すればROG Phone 8の性能を最大限活用できますが、長時間プレイするならダイナミック設定がおすすめ。
また「アドバンスド」なら自分の好みで詳細に設定することもできます。
タップ感度くらいなら分かりますが、それ以上のことは僕の知識ではイマイチ分からず・・・。ゲーマーさんなら分かるんでしょうか。
旧モデル同様にグラッフィックブーストには「Snapdragon elite gaming」の表示もありますね。
超音波式タッチトリガー搭載
ROG Phone 8の側面には旧モデル同様にショルダートリガー「AirTriggers」を搭載。
「ROG」と記載されている部分がセンサーになっています。
ショルダートリガーが搭載されているだけで確実にゲームが上手くなります。
3本指・4本指でディスプレイを操作しなくても、同等の動作ができるようになので超快適です。
ライバル機種のREDMAGIC 9 Proはタッチ式ですが、ROG Phone 8は感圧式。
押し込む力で反応するタイプになるのでご注意ください。
触れただけでは操作できませんからね。軽く押すことになります。
さらにAirTriggersには、押す操作以外にもマッピングが可能。
好みに合わせて9種類から選択できます。
- 押す
- 横スライド
- 縦スライド
- スワイプ
- デュアルパーティション
- デュアルコントロール
- デュアルアクション
- 押す離す
- ジャイロ
例えばデュアルパーティションであれば、1つのトリガーに2つの動作をアサイン可能。
簡単に指の数を増やすことができちゃうわけです。マジで捗ります。
押し込む力加減の感度を設定することもできるので、好みに合わせて調整しましょう。
モーションコントロール
AirTriggersだけでもゲームプレイの幅が広がるのですが、ROG Phone 8にはモーションコントロール機能も搭載されています。
ジャイロ機能とは少し異なっており、スマホ自体の動きをトリガーにする機能です。
どのくらいの強さでクイッと動かすと反応するのかには慣れが必要ですが、ショルダートリガーと併せて使えばさらに指の数を増やせます。
設定から感度調節もできるので慣れるまでは感度を高めに設定しても良いかもしれません。
AirTriggersは普段使いのショートカットにもなる
ゲームに便利なAirTriggersは普段使いのショートカットとしても使えます。
「短く握る」「長く握る」「両方を長押し」3つの動きに好みの機能を割り当てることが可能です。
特定の機能を起動させることはもちろん、指定アプリの起動も可能です。
カメラの起動やスクショの撮影なんかに使うと便利だと思います。
原神が捗る新機能 X sense
ROG Phone 8には原神のプレイをサポートしてくれる「X sense」が搭載されました。
AIがシーンに応じたアクションを自動実行してくれる機能です。
自動ピックアップ | 宝箱・アイテム・植物等の自動収集 |
自動実行 | 自動で直進し続ける |
会話スキップ | 会話シーンの早送りorスキップ |
クイックエスケープ | 凍結・水の泡からの自動抜け出し |
実際に使ってみたのですが、自動ピックアップが普通に便利。
ちょっと反応が遅かったり、認識しなかったりもありますが勝手にアイテムを拾ってくれますよ。
全てお任せできちゃうほどではないかもしれませんが、手動と併用すると捗ると思いますよ。
ゲームが捗る便利機能が多数搭載
「AirTriggers」「モーションコントロール」の他にも様々な便利機能を搭載。
ゲームによって使える・使えないがあるものの、めちゃくちゃ捗ります。
ベーシックなところで言うと照準を常時表示する「クロスヘア」。
一定時間内の操作を記憶してワンタップで実行できるようになる「マクロ」。
例えば、連続攻撃や長押し強攻撃をワンタップにすることができちゃいます。
記録したアクションをショルダートリガーにアサインすれば、このとおり。
ヌヴィレット様のドロポンもワンタップでできちゃうわけです。最高か?
「バックグラウンドモード」も便利。
ゲーム中に他のアプリを立ち上げた場合でも、強制的に実行し続けることが可能です。
ちょっとLINEしてたらタイトルに戻ってた!そういうことがなくなりますね。
ゲームに合わせて最適な「AirTriggers」「マクロ」を設定できる「Instant Master」も便利です。
全ての機能を完璧に使いこなすのは難しいと思いますが、とりあえずショルダートリガーがあるだけでゲーム環境が大きく変わります。
少しずつ自分に合った機能を追加していきながら、ライバルに差をつけちゃいましょう!
ROG Phone 8のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
ROG Phone 8はゲームだけではなく普段使いもできるなので、バッテリー性能も重要なポイントになります。
続いてはバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
PCMarkバッテリーテストの結果
ROG Phone 8のバッテリー容量は5,500mAh。
旧モデルROG Phone 7よりも500mAh減ってしまったもののスペック的には超大容量です。
ただいくら容量が多くても、すぐに充電切れになってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は、ダイナミックモードで20時間44分でした。
ROG Phone 7から引き続きベンチマーク上の長持ちバッテリーは健在。
素晴らしい結果ですね。これまでレビューしてきたスマホの中でも5番目に良いスコアになっております。
- AQUOS sense4 lite:21時間50分
- Redmi Note 10 JE:21時間43分
- ROG Phone 7:21時間28分
- Xperia 10 Ⅳ:20時間55分
- ROG Phone 8:20時間44分
ハイエンドモデル、しかもゲーミングスマホですからね?
この並びでROGスマホが2台も入ってるのは違和感しかありません笑
ちなみにシステムモードを「Xモード」にするとスコアが半分くらいになってしまうので注意しましょう。
やっぱり通常利用には「ダイナミック」が最適だと思います。
なお、以下の記事でこれまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアを信用できない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は3%。
YouTubeで動画(1080P/60fps)を1時間視聴した結果、バッテリー消耗5%。
原神を画質最高設定で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は14%でした。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は12%。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
動画再生 1時間 | 5% | 約20時間 |
原神 1時間 | 14% | 約7時間 |
24時間放置 | 12% | 約8日間 |
旧モデルROG Phone 7と比較すると以下のとおり。
使用時間 | ROG Phone 7 | ROG Phone 8 |
音楽再生 1時間 | 3% | 3% |
動画再生 1時間 | 6% | 5% |
原神 1時間 | 26% | 14% |
24時間放置 | 4% | 12% |
アイドリング時のバッテリー消耗が激しいところが気になるものの、全体的にバッテリー持ちが良くなっているのが分かります。
特に最高設定の原神をプレイした時のバッテリー消耗が抑えられている点は凄いですね。
ROG Phone 8のバッテリー持ちは、旧モデルから進化していると思います。
65W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。
急速充電に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともありますが、ROG Phone 8は65W急速充電に対応しております。
実際にバッテリー残量2%の状態から100%になるまでの時間を計測してみたところ、45分でフル充電できちゃいました。
公称値よりも僅かに時間がかかってしまったものの爆速!
これだけ早ければ、寝落ちしちゃっても朝の準備中にある程度充電できちゃいますよね。
さらに、ただ急速充電できるだけではなく、バッテリーの劣化を抑える機能も搭載。
就寝前の充電は低速充電にしてみたり、フル充電に拘らず利用用途に応じて充電制限をしたりすると良いでしょう。
ちなみに付属充電器以外でもそこそこ速度がでるものもありました。
僕のが試した中ではNothing純正の急速充電器で40W以上出ていましたよ。
充電分離(バイパス充電)機能を搭載
ROG Phone 8の嬉しい機能の1つが充電分離機能である、バイパス充電。
有効にするとバッテリーを通さずに本体に直接給電可能になります。
最高性能のSoCを搭載しているので、どうしても発熱してしまいます。
そこでさらに充電中にバッテリーからの発熱があるとスマホに大きな負担がかかるもの。
バイパス充電機能があれば、スマホにかかる負担が軽減されるので安心です。
ワイヤレス充電に対応
ROG Phone 8に新しく追加された機能の1つがワイヤレス充電。
ゲーミングスマホでワイヤレス充電に対応しているのは珍しいので貴重です。
このあたりにも普段使い向けの利便性を感じますね。
僕の検証では充電速度は最大で20W前後。
ただ、概ね10W前後の充電になっちゃうようです。
バッテリー残量1%の状態からフル充電までにかかった時間は4時間30分ほど。
どうしても充電時間は長くなってしまうので、睡眠中の充電に使うのが良いでしょう。
なお、iPhoneのMagSafeのような強力な磁石が搭載されているわけではないので、充電器との接触場所が超シビア・・・。
ワイヤレス充電に対応したのは嬉しいですが、あまり期待しないほうが良いと思います。
ROG Phone 8のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
カメラ特化のハイエンドモデルにもなると信じられないくらい雰囲気ある写真が誰でも簡単にワンタップで撮影できちゃいます。
果たしてゲーミングスマホであるROG Phone 8のカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
ROG Phone 8のカメラアプリは旧モデルから変わらずシンプル。
グリッド線の他に中央にマークがありますが、これはスタビライザーガイド。
搭載された6軸ジンバルモジュールが手ぶれを抑えてくれますよ。
よく使いそうな超広角と2倍ズームに加えて、新たに搭載された望遠カメラ(3倍)にワンタップで切り替え可能。さらにスライドさせることで他の倍率にもアクセス可能です。
夜景モードは「その他」に入っているので、頻繁に使う人は外に出してあげたほうが良いかもしれません。
カメラの知識が豊富な人はProモードで細かな調整をしながらの撮影も可能です。
なおスクショの音は鳴りませんが、シャッター音を消すことはできないようです。
ただシャッター音は大きくないので、静かな場所以外なら気にならないと思います。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェック。
動作性能でも比較したGoogle Pixel 8 Proで撮影した写真も併せて掲載しています。
Pixel 8 Proは手軽にいい写真をバシバシ撮れるのが特徴なので、ROG Phone 8のカメラがどこまで迫れるかが楽しみなところです。
日中の明るい場面であれば綺麗に撮影できていました。
Pixel 8 Proに比べると明るくなりすぎてしまうことがあるので、露出調整をしてあげると良いかもしれません。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンでも撮影してみました。
良い感じですね。この場面では明るく鮮やかに撮影する傾向が活きていました。
ちょっと空の色がわざとらしい気がしますがアリだと思います。
室内ですがメシウマ撮影も。
ちょっと鮮やかになりすぎですが、室内でも明るく撮影できるのは良いですね。
無思考でもそれなりに綺麗に撮影できるROG Phone 8なんですが、被写体との距離が近い近接撮影が苦手っぽいので注意してください。
以下の写真はバチバチに被写体に近づいているわけではないものの、どちらもピントが合っていませんでした。
撮影前に被写体をタップしたり、少し離れたり、場合によっては2倍ズームを使うなど、ひと手間かけてあげると綺麗に撮影できると思います。
色んなスマホをレビューしていますがここまでピンボケが連発しているのは珍しいです。
メインカメラ(夜景モード)の作例
ROG Phone 8には低照度下でもバランス良く撮影できる夜景モードも搭載されています。
ちょっと解像感が低めなのでめちゃくちゃ綺麗ってわけじゃないですが、通常撮影での暗さやモワモワっとした感じがなくなりキリッと引き締まった印象になります。
引き続きGoogle Pixel 8 Proと比較していきましょう。
スマホで確認するくらいであれば、どちらも変わらない印象。よく撮れてると思います。
ジンバルが搭載されている効果か、数秒固定しながらの撮影でも手ブレしにくいです。
続いて明暗差があるシーンで。
この写真だけならROG Phone 8の方が良い感じに見えますね。
日中同様に夜景モードでも明るく撮影しようとする効果が高く感じました。
その影響で緑が鮮やかに映ります。
カメラ特化スマホには敵わないものの、メインカメラの性能はしっかりハイエンドモデルしてるんじゃないでしょうか?
50MP高画素モードの作例
ROG Phone 8のメインカメラは「カメラ解像度」の切り替えで5,000万画素でも撮影可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じませんよね。
通常撮影の方がAI補正が効いて鮮やかに見えます。
ただ、高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
微妙ーーーーーーに高画素モードの方が解像感が残っているような気がするような?
ただまぁ、そこまで大きな違いはなく、ファイルサイズが大きくなってしまうこともあるので高画素モードには期待しない方が良いでしょう。
高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに試しても良いかもしれません。
望遠カメラの作例
ROG Phone 8には光学3倍の望遠カメラが搭載されております。
スペックシートを見てびっくり!マクロじゃなくて望遠でした。
ゲーミングスマホに望遠カメラなんて似つかわしくないかもしれませんが「普段使い」に寄せた結果なんだと思います。
デジタルズームとの合わせて最大30倍までのズーム撮影が可能です。
イラストっぽい質感にはなっちゃいますが、10倍くらいまで綺麗に見えます。
スマホで見るんだったら十分じゃないかなー?
比較しているPixel 8 Proも最大30倍ズームなんですが、さすがに処理性能に差がでちゃいますね。
標識の文字まで読めちゃうのは凄いですね。
にしてもゲーミングスマホでここまでのカメラ性能とは恐れ入りました。
夜景モードでの望遠性能はこんな感じ。
夜景モードでは最大倍率20倍まで。
5倍くらいまでだったらなんとか解像感を保ってる状態でした。
便利につかえそうなROG Phone 8の望遠カメラなんですが、最短撮影距離は長めです。
被写体との距離が近い状況で、望遠カメラを使ってダイナミックな撮影がしたいことがあると思いますが、おそらくピントが合わずにボケます。
こんな感じですね。分かりますでしょうか?
望遠カメラでピントを合わせて撮影するには、最低でも被写体から50〜60cm離れる必要があります。
いわゆるテレマクロ的な使い方には向いていないのでご注意ください。
超広角カメラの作例
ROG Phone 8は1,300万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じ。
色合いに大きな違いもなく綺麗に撮影できていると思います。
メインカメラと同じように明るく撮影する傾向にあるようです。
Pixel 8 Proに比べると画角は狭いものの、歪みも少なく普通に使えますね。
続いて夜景モード。
明るさ不足なところがありつつも、頑張ってる印象です。
少なくとも有効画素数は変わらない旧モデルROG Phone 7よりも画質が上がっていると思いました。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けもそこそこ上手です。
ポートレートモードを使うとなぜか暗くなってしまうのは気になりました。
インカメラの作例
ROG Phone 8のインカメラは旧モデルから引き続き3,200万画素。
等倍と0.7倍の画角切り替えがワンタップでできるのが便利なポイントです。
インカメラでもポートレートモードが使えますよ。
「美人エフェクト」の効果で明るさや肌の質感を変えることもできました。
個人的にインカメラを使う機会は殆どないですが、これくらい撮影できれば家族や恋人、友達との自撮りも楽しめそうですよ。
動画撮影の作例
ROG Phone 8は最大8K@24fpsでも撮影できますが、今回は1080p@60fps。
比較用にPixel 8 ProとiPhone 15 Proで撮影した動画も収録しています。
メインカメラと超広角カメラで動画撮影してみたのですが、どちらもイマイチな印象です・・・。
メインカメラはパッと見は明るく撮影できているのですが、解像感が低め。
スマホのディスプレイで見るくらいなら良いですが、少しでも大きなサイズで見ると粗さが目立つと思います。
超広角カメラは撮影をミスってしまったのかと思うほど質感悪め。イラストのような雰囲気の動画になっちゃいました。
どちらのカメラでも夜間撮影もしているのですが力不足。
メインカメラに至ってはノイズが激しいのに加えて、撮影中どこにもピントが合ってないような状態になっています・・・。
もちろんコンディションや僕の撮影方法に問題があったのかもしれないので、ROG Phone 8で撮影した他の動画も確認してみてください。
写真はそれなりに撮れる性能ですが、残念ながら動画撮影性能はいまひとつと言った感じです。
それにしても、今回久しぶりにPixel 8 Proで動画撮影してみたんですけど、アップデートの影響か、かなり良い感じじゃないですか?
僕はiPhone 15 Proが動画撮影性能ナンバーワンだと思っているんですが、今回使ってみてPixel 8 Proのポテンシャルの高さに改めて関心してしまいました笑
ROG Phone 8を実機レビュー
ここからはROG Phone 8の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
え?おサイフケータイ/FeliCa対応?
まず個人的に最も衝撃的だったポイントを。
ROG Phone 8は「おサイフケータイ」に対応しております!
これこそまさにROG Phone 8をメインスマホとして使って欲しいというASUSの意思が汲み取れる変化。
ゲーム用に特化したデバイスから、汎用性の高いハイエンドスマホに立ち位置を変えたポイントになるでしょう。
FeliCaポートはカメラユニットの下あたり。実際に使ってみましたが反応も良好です。
バーコード決済が普及してるとは言え、まだまだタッチ決済を使っている人も多い状況。
最近ではNothing Phone (2a)におサイフケータイが搭載されてスマホ好きの人が大騒ぎしていましたからね。
毎日使っているSuicaやPASMOをROG Phone 8でも使えるのは大きなメリットになると思います。
IP68防塵防水対応
これも驚きポイントの1つ。
ROG Phone 8の防塵防水等級は最高クラスのIP65/IP68に対応しちゃいました。
直接噴流はもちろんのこと、継続的な水没にも耐えられるほど強力な防水性能になります。
ゲーミングスマホにIP68防塵防水って今までありましたっけ?
マジで普段使いを突き詰めている感じがしますね。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?
お風呂中に使っていて直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意しましょう。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
OSはAndroid 14
ROG Phone 8に搭載されているOSはAndroid 14。
現時点で最新のAndroidがしっかり搭載されております。
ゴリゴリにゲーミングっぽい感じになっているかと思いきや、メーカー独自のカスタマイズが少ないので使いにくさを感じることはないでしょう。
派手なカスタマイズはないものの、起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、使いやすくなる工夫はあります。
この他、見た目をASUS独自の「ROG UI」に変更することも可能です。
ツインアプリ対応/マルチユーザー非対応
ROG Phone 8は基本的な便利機能を一通り搭載している印象。
画面分割、フローティングウィンドウ、サイドバーも入っております。
フローティングウィンドウでゲームしながらカンニングできるの良いですよね。
僕は結構使っちゃってます・・・。
背面ダブルタップ等のジェスチャー操作は他のスマホよりも充実しているかもしれません。
この他、ROG Phone 8は、1つのアプリを複製できるツインアプリ(デュアルアプリ)機能にも対応。
例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
またゲームを複製することもできるのでサブ垢運用している人にも重宝します。
残念ながら複数ユーザー機能や、いわゆるセカンドスペースにあたる機能は見つけることができませんでした。
生体認証は指紋認証&顔認証
ROG Phone 8の生体認証は指紋認証と顔認証。
指紋認証センサーはディスプレイ内に搭載されています。
反応は良好で、サッと触れるだけでロック解除できました。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
高音質のステレオスピーカー搭載
ROG Phone 8には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことが可能です。
音質はかなり優秀。一般的なスマホのスピーカーの音質は遥かに超えています。
ただ、残念ながら旧モデルROG Phone 7の方が音質は良かったです。
低音の迫力がもっと強く、初めて電源を入れて音が流れてきた時のインパクトが強かったのを覚えています。
ROG Phone 8のスピーカーも決して悪くはないんですけどね?ちょっと残念でした。
また、スピーカーの位置が変更になったのもマイナスポイント。
下部スピーカーが前面ではなく側面になってしまいました。
定位感が崩れるほどではないものの、音の出る方向が左右で異なるのでアンバランスな印象に。
また、横持ちでゲームをしていると手のひらで塞いでしまうことが多かったです・・・。
旧モデルから引き続きDiracチューナーを採用しており、臨場感のあるサウンドを楽しめるなどスピーカー性能自体は高いと思います。
それだけに全体的に劣化しているのは寂しいポイントになりました。
ROG Phone 7のスピーカーが超良かったから期待してたんですけどねぇ・・・。
イヤホンジャック搭載
ROG Phone 8のスピーカーは少々残念な印象ですが、引き続きイヤホンジャックを搭載しているので音質拘り派の人は素直にイヤホンを使っちゃいましょう。
イヤホンを使ったほうがDiarcチューニングの良さをさらに強く感じることができます。
ゲーマーにとってもサウンド面は重要で、特にFPSゲームは敵の足音や銃声の方向が分かるだけで、結果が変わってきますからね。
なお、イヤホンの種類によってはAir Triggersの操作に支障がでる場合もあるのでご注意ください。
プラグがL字になっているイヤホンであれば、干渉が少なくなるのでおすすめですよ。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
ROG Phone 8にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
ゲームをプレイする時にワイヤレスイヤホンは遅延があるので厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
LHDCには非対応なものの、主要コーデックにはフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生をサポートするSnapdragon Soundにも対応していました。
このため、有線でも無線でもハイレゾサウンドを楽しめますが、残念ながらAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
どちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
4キャリアに対応したBand構成
ROG Phone 8は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
なお、こちらの記事でROG Phone 8に楽天モバイルのSIMカードを装着した様子を紹介しているので、本記事と併せてチェックしてください。
こちらの記事ではROG Phone 8がワイモバイルで使えるか検証しています。
また、5G通信(Sub-6)にもフル対応。ドコモのn79に対応しているスマホは貴重ですよ。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ◯ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもROG Phone 8なら対応できます。
ROG Phone 8のスペック・仕様
ROG Phone 8のスペックは以下の通りです。
参考に旧モデルROG Phone 7のスペックを並べて掲載しています。
製品名 | ROG Phone 7 | ROG Phone 8 |
価格 | 12GB/256GB:129,800円 16GB/512GB:149,800円 | 16GB/256GB:159,800円 |
サイズ | 173mm 77mm 10.3mm | 163.8mm 76.8mm 8.9mm |
重さ | 239g | 225g |
ディスプレイ | 6.78インチ AMOLED 2,448×1,080 ピーク輝度1,500nit | 6.78インチ AMOLED LTPO 2,400×1,080 ピーク輝度2,500nit |
リフレッシュレート | 最大165Hz | 最大165Hz |
OS | Android 13 | Android 14 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
RAM | 12GB 16GB | 16GB |
ROM | 256GB 512GB | 256GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 35mm換算:23.8mm f/1.9 IMX766 | 5,000万画素 35mm換算:23.8mm f/1.9 IMX890 |
リアカメラ(超広角) | 1,300万画素 35mm換算:12.5mm f/2.2 | 1,300万画素 35mm換算:12.7mm f/2.2 |
リアカメラ(望遠) | なし | 3,200万画素 35mm換算:65.3mm f/2.4 |
リアカメラ(マクロ) | 500万画素 35mm換算:23.6mm f/2.0 | なし |
インカメラ | 3,200万画素 35mm換算:29.4mm f/2.4 | 3,200万画素 35mm換算:22mm f/2.05 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@24fps 4K@60fps,30fps 1080P@60fps,30fps 720P@30fps,60fps | 8K@24fps 4K@60fps,30fps 1080P@60fps,30fps 720P@30fps,60fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps 720P@30fps,60fps | 1080P@30fps 720P@30fps,60fps |
バッテリー | 6,000mAh | 5,500mAh |
ポート | USB Type-C 65W急速充電 | USB Type-C 65W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応(Qi) |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1, n2,n3,n5,n7,n8,n12,n13,n18,n20,n25,n26, n28,n38,n40,n41,n48,n66,n77, n78,n79 FDD-LTE:B1,B2,B3,B4,B5,B7,B8,B12,B13,B17,B18,B19 B20,B25,B26,B28,B32,B66 TD-LTE:B34,B38,B39,B40,B41,B42,B43,B48 WCDMA:B1,B2,B4,B5,B6,B8,B19 GSM:850,900,1800,1900 | 5G(Sub6): n1, n2,n3,n5,n7,n8,n12,n18,n20,n25,n26, n28,n38,n40,n41,n48,n66,n71,n77,n78,n79 FDD-LTE:B1,B2,B3,B5,B7,B8,B12,B17,B18,B19 B20,B25,B26,B28,B32,B66 TD-LTE:B34,B38,B39,B40,B41,B42,B43,B48 WCDMA:B1,B2,B4,B5,B6,B8,B19 GSM:850,900,1800,1900 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.4 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou GALILEO QZSS NavIC | GPS GLONASS BeiDou GALILEO QZSS NavIC |
イヤホンジャック | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP54 | IP68 |
NFC | なし | あり |
おサイフケータイ | 非対応 | 対応 |
まとめ:ROG Phone 8のメリット・デメリット・評価
ASUSのゲーミングスマホROG Phone 8を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
ROG Phone 8を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・小型化・軽量化 ・最強の動作性能 ・最高のゲーム性能 ・豊富なゲーム機能 ・長持ちバッテリー ・ワイヤレス充電 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック | ・ちょっぴり値上がり ・パンチホールインカメラ ・スピーカー劣化 ・高負荷時の発熱 ・動画撮影イマイチ ・SDカード非対応 |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★★ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
ゲーミングスマホでありながら、おサイフケータイ・IP68防塵防水・ワイヤレス充電と、普段使いに便利な機能を搭載。
もはや「ゲーム機能が強い万能ハイエンドスマホ」になった印象です。
ちょっぴり価格は高いものの、僕自身のスマホの使い方や、求めるゲーム性能・機能的には満点評価でした。
ROG Phone 8を持ってさえいれば全てを叶えられるので言うことありません。
その一方で、ゲーミングデバイスとして重要な全画面表示・フロントステレオスピーカーを失ったことで、ゲーム好きの人やROG Phoneファンにとっては物足りないスマホになってしまったと思います。
2024年はゲーミングスマホの2大巨頭が別の道を進むことになりました。
REDMAGIC 9 Proはゲームを快適にできる機能・性能をさらに尖らせ、ゲーミングスマホとしての高みを目指します。
そしてROG Phone 8は、普段使いもできる機能を多数盛り込むことで、より多くのユーザーに使ってもらえるように舵を切りました。
それぞれ来年の新モデルがどんな姿になって帰ってくるのかも楽しみなところです。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
ROG Phone 8はIIJmioが最安値!
ROG Phone 8はオープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)なので格安SIMなどでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
現在ROG Phoen 8を取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
格安SIM | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 159,800円 | 159,800円 |
IIjmio | 158,000円 | 134,800円 |
IIJmioなら市場想定価格よりも2万円ほど安い134,800円で購入可能。
他社からのMNPでの特別価格にはなりますが、なるべく安くROG Phone 8をGETしたいならIIJmioがおすすめです。
なお上位モデルの「ROG Phone 8 Pro」「ROG Phone 8 Pro Edition」も販売されております。
IIJmioはキャンペーンを開催しており、今なら月額基本料と音声通話オプションの割引もあるので、お得度が高いですよ。
IIJmio>>ROG Phone 8
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、2022年6月1日からはデータシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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