評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎日両手にスマートウォッチを付けてるガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Amazfit T-Rex 3(アマズフィット ティーレックス スリー)をご提供頂きました。
2024年10月に発売されたAmazfit製のアウトドア特化型タフネススマートウォッチです。
Amazfitのスマートウォッチはこれまでに何本もレビューしておりますが、アウトドア向け製品を使うのは今回初めて。
ゴツゴツの見た目が超かっこいいですが、果たして実力はどれほどなのか?
本記事でAmazfit T-Rex 3を詳しく実機レビューしていきます。
メリット | デメリット |
・優れた堅牢性 ・高性能衛星測位 ・オフラインマップ対応 ・ルート取り込み可能 ・画面が明るく綺麗 ・快適な動作性能 ・超長持ちバッテリー ・充実の健康管理 ・メッセージ返信可能 ・AI音声アシスタント搭載 | ・ゴツくて重い ・iPhoneは返信不可 ・音声通話不可 ・決済機能なし |
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Amazfit T-Rex 3のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはAmazfit T-Rex 3外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
Amazfit T-Rex 3のカラーバリエーションは以下の2色。
- オニキス
- ラバ
このうち今回ご提供頂いたのは「オニキス」です。
「ラバ」に漂うアウトドア感も超かっこいいですが、こっちは普段使いでも違和感のない色味になっております。
ベゼルはステンレススチールで、ミドルフレームはポリマー製。無骨なデザインが男心をくすぐりますね。
リューズはありませんが左右それぞれ2つの物理ボタンを搭載。タッチ操作に加えて物理ボタンだけでも操作可能です。
「UP」「DOWN」でスクロール、「SEL」で決定、「BACK」で戻ります。
厚手の手袋やグローブを装着しているとタッチ操作できませんよね?そんなときでもAmazfit T-Rex 3なら操作可能。
僕はスノーボードが好きなのでめちゃくちゃ嬉しいポイントでした。
またホーム画面で「SEL」ボタンを押すとスポーツモードの起動、「BACK」ボタンでアプリ一覧を表示することもできますよ。
背面には心拍等計測センサー(BioTracker PPG)と充電端子を搭載しております。
特に暖かい季節はセンサーに皮脂汚れや汗が付着しやすいので時々綺麗にしてあげましょう。
AmazfitのBioTracker PPGは、独自開発した生体光学センサーで、ユーザーの健康状態を24時間365日モニタリングしています。血中酸素レベル、心拍数、ストレスレベルなどの健康指標を測定し、さらに呼吸数も含めてワンタップで同時に測定することも可能です。さらに運動中の腕の動きによる信号干渉を大幅に低減する能力も搭載しています。
バンド素材はリキッドシリコン製。
TPUバンドよりもベタつきが少なく、しっとりだけどサラサラしてるような質感。
長く使っていればどうしても使用感が目立ちますが、毎日装着するものなのでこればかりは仕方ありません。
美錠・つく棒・定革・遊革がある一般的な腕時計と同様のスタイルです。
バンド交換は他のスマートウォッチよりも大変。専用のドライバーを仕様して着脱します。
バンドを頻繁に交換する人にとってはめんどくさいですが、逆に言うとハードな運動中でも簡単に外れてしまうことがないのでメリットかもしれませんね。
少なくとも僕はバンド交換なんてしないので全く苦になりません。
ちなみに付属のアタッチメントを使用すれば好みのバンドに交換することもできますよ。
サイズ感
Amazfit T-Rex 3の本体サイズは約48.5×48.5×15.85mm。
僕がこれまで使ったスマートウォッチの中で1番デカいです。厚みも凄い。
まさに最大肉食恐竜「T-Rex」の名にふさわしい迫力・・・。女性が装着するにはちょっとゴツすぎるかもしれませんね笑
参考にApple Watch Series 8(41mmサイズ)と比較するとこんな感じ。
形状が丸形ではないのですが、大きさの違いはなんとなく分かるでしょうか。
重さはバンドを含めて68gと見た目よりは軽い印象。ワークアウトの邪魔になるほどではありません。
バンドは145mmから210mmの範囲で調節可能。
小穴が沢山あるので困ることはないと思います。
付属品
Amazfit T-Rex 3の付属品は以下の通り。
- マニュアル
- 充電ベース
- バンド交換用ドライバー
- バンド交換用アタッチメント
これまで僕がレビューしたモデルはケーブル付きのタイプでしたが、Amazfit T-Rex 3充電ベースのみ。
ケーブルを自分で用意する必要があるのでご注意ください。ポートはUSB Type-Cです。
マグネットが強力なので充電中に外れてしまう心配はありません。結構外れやすい充電ケーブルも多いんですよ・・・。
Amazfit T-Rex 3のスポーツモードをレビュー
Amazfit T-Rex 3はタフネスデザインからも分かる通りアウトドア用スマートウォッチ。
過酷な環境でも最大のパフォーマンスを発揮できるのが優れたメリットです。
ここからはAmazfit T-Rex 3のスポーツモードをチェックしていきましょう。
170種類以上のスポーツモード
Amazfit T-Rex 3には170種類以上のスポーツモードが搭載されています。
ランニング・ウォーキングはもちろん、水泳・筋トレ・ゴルフ・ウィンタースポーツまで、世の中のスポーツで搭載されていないものはないんじゃないでしょうか?
- ランニング(屋外)
- ウォーキング
- ランニングマシン
- ウォーキング(屋内)
- トレイルランニング
- 競歩
- 運動場でのランニング
- ウルトラマラソン
- サイクリング(屋外)
- サイクリング(屋内)
- マウンテンバイク
- 自転車モトクロス
- Eバイク
- E-MTB
- 自転車通勤
- 自転車ツーリング
- ロードサイクリング
- シクロクロス
- 水泳(プール)
- オープンウォータースイミング
- フィンスイミング
- シンクロナイズドスイミング
- クライミング
- ハイキング
- オリエンテーリング
- ロッククライミング
- 釣り
- 狩猟
- スケートボード
- ローラースケート
- パルクール
- 全地形対応車
- オフロードバイク
- エリプティカル
- ローイングマシン
- ステップミル
- 階段ステッパー
- スピニング
- フィットネス(屋内)
- エアロビクスコンボ
- クロストレーニング
- エアロビクス
- グループキャリステニクス
- ボディコンバット
- 筋力トレーニング
- ステップトレーニング
- 体幹トレーニング
- 柔軟トレーニング
- 自由トレーニング
- HIIT
- ヨガ
- ピラティス
- 体操
- 鉄棒
- 平行棒
- バトルロープ
- ストレッチ
- ボルダリング
- 屋内ロッククライミング
- ハイロックスレース
- スクエアダンス
- 社交ダンス
- ベリーダンス
- バレエ
- ストリートダンス
- ズンバ
- ラテンダンス
- ジャズダンス
- ヒップホップダンス
- ポールダンス
- ブレイクダンス
- フォークダンス
- モダンダンス
- ディスコ、ダンス、タップダンス
- ボクシング
- レスリング
- 武道
- 太極拳
- ムエタイ
- 柔道
- テコンドー
- 空手
- キックボクシング
- 剣道
- 柔術
- フェンシング
- サッカー
- ビーチサッカー
- バスケットボール
- バレーボール
- ビーチバレー
- 野球
- ソフトボール
- ラグビー
- 卓球
- バドミントン
- テニス
- ゴルフスイング
- スカッシュ
- ゲートボール
- クリケット
- ハンドボール
- ボウリング
- ポロ
- ラケットボール
- ビリヤード
- セパタクロー
- ドッジボール
- アイスホッケー
- シャトルコック
- インドアサッカー
- フットバッグ
- スポールブール
- ペロタ
- フロアボール
- ピックルボール
- パデル
- ボート(屋外)
- セーリング
- カヤック
- ローイング
- ドラゴンボート
- パドルボート
- インドアサーフィン
- チューピング
- 水上スキー
- シュノーケリング
- ウェイクサーフィン
- サーフィン
- カイトサーフィン
- スキー
- スノーボード
- アルペンスキー
- クロスカントリー
- スキーオリエンテーション
- バイアスロン
- スケート(屋外)
- スケート(屋内)
- カーリング
- スノーモービル
- そり
- スノーモービル
- スノーシュー
- パラグライダー
- スカイダイビング
- ウィングスーツ飛行
- フラフープ
- フリスビー
- ダーツ
- スポーツカイト
- 綱引き
- ジェンズ
- eスポーツ
- エアウォーカー
- ブランコ
- シャッフルボード
- フーズボール
- モーションセンシングゲーム
- チェス
- チェッカー
- 囲碁
- ブリッジ
- ボードゲーム
- 屋内フリーダイビング
- 屋外フリーダイビング
- スピアフィッシング
- トライアスロン
- マルチスポーツ
- 縄跳び
- アーチェリー
- 馬術
- 階段昇降
- カーレース
登山(ハイキング)やトレッキングはもちろん、トライアスロン・マルチスポーツやダイビングに対応しているのがタフネススマウォって感じがしますよね。
スポーツモードのうち以下の8種類は、自動検出に対応しています。
- ランニング(屋外)
- トレッドミル
- ウォーキング
- インドアウォーキング
- サイクリング(屋外)
- プールスイミング
- ローイングマシン
- エリプティカル
さらに筋トレガチ勢も喜ぶ機能も搭載されており、回数の自動計測や使った筋肉の表示などもできるとのこと。トレーニングの種類を自動認識できるのが凄いですよね。
筋力トレーニングの種目を自動認識できるのは、スポーツモードの「筋力トレーニング」内のみです。
製品発売時点での認識可能なエクササイズ:自重スクワット、自重ストレートアームフロントスクワット、バーベルスクワット、トライセッププッシュダウン、ベントオーバーロー、バーベルベンチプレス、シットアップホールド、ニータッチ腹筋、ダンベルフライ、バーピー、バーピージャンプ、オーバーヘッド三頭エクステンション、ライイングトライセップエクステンション、ラテラルレイズ、ジャンピングジャック、ラットプルダウン、デッドリフト、プッシュアップ、ショルダープレス、プルアップ、バイセップカール、シーテッドケーブルロー、ダンベルドラッグカール、ストレートアームプルダウン、ロシアツイスト。
ウォッチでエクササイズが自動認識されない場合、Zeppアプリから筋肉グループやエクササイズ名のリストを選択して、手動で記録することもできます。引用:公式サイト
詳細なワークアウト分析
Amazfit T-Rex 3を装着してワークアウトを実施すると詳細なデータを得られます。
手元で確認できるのはもちろん、Zeppアプリでさらに詳しくチェック可能です。
僕が普段やっている運動はウォーキングくらいですが、使っていて不満を感じるポイントは全くありません。
計測データも詳しいのでトレーニングのモチベーションが上がりますね。
特に多くの人がやっているランニングには力を入れているようで、機能が充実しています。
仮想ペーサーなどの細かい目標設定はもちろん、Amazfit T-Rex 3には、AIトレーナーZepp Coachが導入されました。
ここまで背中を押してくれる機能が充実していれば、三日坊主のあなたもワークアウトを継続できるかもしれませんよ。
6種類の衛星測位システムに対応
Amazfit T-Rex 3は以下の衛星測位システムに対応。
- GPS(アメリカ)
- GLONASS(ロシア)
- Galileo(EU)
- BDS(中国)
- QZSS(みちびき/日本)
- NavIC(インド)
さらに「デュアルバンド円偏波GPSアンテナ」を搭載しているので正確な位置を把握できます。
円偏波GPSアンテナは、衛星が送信する円偏波信号を最大限に受信可能です。通常のスマートウォッチが約50%の信号しか受信できないのに対し、Amazfitのアンテナはほぼ100%の衛星信号を捉えることができます。これにより、高層ビルや樹木が多い環境でも、マルチパス干渉を軽減し、極めて正確な位置追跡が可能となります。また、L1とL5の両方の衛星信号を利用するデュアルバンド技術と、6つの衛星測位システムをサポートすることで、専門的なGPS機器に匹敵する99.5%の精度を実現しています。
このため、屋外ワークアウトなどではAmazfit T-Rex 3だけで経路を記録可能。
実際にスマホを持たずにワークアウトしてみたところ正確な場所を表示してくれました。
どの衛星測位システムを利用するのか設定から変更できるのも便利なポイントです。
オフラインマップをダウンロードできる
さらにAmazfit T-Rex 3はオフラインマップのダウンロードにも対応。
ウォーキングやランニング用のベースマップに加えて、スキーマップや等高線が表示されたコンターマップもダウンロード可能です。
スキーマップは世界10,000箇所以上のゲレンデに対応しているとのこと。
初めての場所でレースに参加したり、初めてのゲレンデでスキーをする時なんかにダウンロードしておくと安心ですね。
公式サイト>>オフラインマップの使用方法
公式サイト>>ナビゲーション機能の使用方法
YAMAP・ヤマレコで作成したルートを取り込める
Amazfit T-Rex 3は衛星測位・オフラインマップに加えて、サードパーティ製GPXデータのインポートも可能。
登山・ハイキング好きにはお馴染みの「YAMAP(ヤマップ)」「YamaReco(ヤマレコ)」に掲載されているGPXデータにももちろん対応しております。
YouTube>>YAMAPからGPXデータを取り込む方法
YouTube>>ヤマレコからGPXデータを取り込む方法
これまでスマホを取り出してルートを確認していた人も、Amazfit T-Rex 3があれば手元で確認することができちゃいますよ。
10ATM防水 & MIL規格準拠
Amazfit T-Rex 3の防水性能は10ATM(10気圧)。
スポーツモードにダイビングがある通り、静止状態で100mまでの水圧に耐えることが可能です。
さらにアメリカ軍の物資調達基準であるMIL規格(ミルスペック)にも準拠。
「MIL-STD-810G」の「耐久性」における基準のうち9つの規格をクリアしています。
- 低圧
- 極端な高温(最大70℃まで)
- 極端な低温(最低-30℃まで)
- 熱による衝撃
- 湿度
- 振動
- 衝撃
- 液体汚染
- 着氷性/凍結性降雨
過酷な環境でも耐えられるようなタフネス設計。ちょっとやそっとじゃ壊れることがないので安心してワークアウトに取り組むことができますね。
水をジャブジャブかけたとて、なんてことはありません笑
Amazfit T-Rex 3のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
僕はスマートバンド・スマートウォッチを使う上で最も重要なのはバッテリー持ちだと思っています。
いくら多機能で高性能でも、すぐにバッテリー切れになってしまっては本末転倒。
毎日使う時計ですからね?いちいち充電するなんて面倒です・・・。
Amazfit T-Rex 3のバッテリー性能をチェックしていきましょう。
バッテリー持ちを実機検証 → 衝撃の結果!
Amazfit公式サイトによれば、Amazfit T-Rex 3は、通常使用で27日間、ヘビーユースで13日間連続使用可能と超長持ち設計。
さすがにこれは盛りすぎじゃないの?って思っちゃいました笑
そこで実際に全ての検出・測定機能を有効にし、ディスプレイ常時表示をオン(有効)設定で使ってみたところ、なんと100%から5%になるまでの日数は約14日間でした。
長持ちバッテリーだとしてもAODを無効にする必要があるんですが、Amazfit T-Rex 3はなんと有効にしても2週間以上使える驚異的なバ持ち。
もちろんGPSを有効にしてワークアウトをすればするほどバッテリーは消耗してしまいますが、ここまで長持ちなスマートウォッチは見たことがありません。すごすぎ!
AODを無効にすれば、公称通り1ヶ月くらい連続使用できちゃうかもしれませんね。
充電速度も悪くない
超超超ロングバッテリーのAmazfit T-Rex 3ですが、充電速度もまずまず。
バッテリー残量5%から100%までにかかった時間は1時間30分ほど。
バッテリー容量700mAhにしては早いんじゃないかなーと思います。
バッテリーが少なくなってから充電を始めると時間がかかってしまうので、基本的に毎日お風呂・シャワーの間に充電するのがおすすめ。
30分でもそれなりに充電できるので殆どバッテリーを気にすることなく毎日使えます。
なお急速充電には対応していないようで2W程度での充電でした。
なおAmazfit T-Rex 3には充電ケーブルが付属してないので、この点はご注意ください。
Amazfit T-Rex 3のディスプレイをレビュー
スマートウォッチはディスプレイが綺麗かどうかも重要ポイント。
1日に何度も目にするのに、粗かったり、見づらかったりするのはストレスですからね。
Amazfit T-Rex 3のディスプレイを見ていきましょう。
1.5インチ有機ELディスプレイ
Amazfit T-Rex 3のディスプレイは1.5インチの有機EL(AMOLED)。
ただ画面がデカいだけではなく、有機EL特有の引き締まった黒色表現でパリッとメリハリのある表示。発色も良くシンプルに綺麗です。
- 解像度:480×480
- 画素密度:323ppi
もはやスマホ並に綺麗なディスプレイなので粗さもありません。
Amazfit T-Rex 3のディスプレイの品質に不満を感じる人はいないでしょう。
ステンレススチール製ベゼルのギリギリまで表示。十分な表示領域です。
視野角も広く多少きつい角度から見ても視認性が損なわれることはありません。
ゴリラガラスが採用されていることもあって1ヶ月ほど毎日使っていましたが、すり傷1つ付きませんでした。流石です。
無意識にぶつけたりしたこともあったと思うんですけどね。タフネス!
最大輝度2,000nits!明るさ自動調節に対応
Amazfit T-Rex 3のディスプレイは最大輝度2,000nitsと超明るいです。
室内はもちろん、日差しが強い屋外で使っても見づらさを感じることはありません。
さすがに常時表示ディスプレイ(AOD)は殆ど見えませんが笑
もちろん明るさ自動調節もしっかり搭載されているので、いつでも最適な明るさを確保。
屋内から屋外に出て暗くて見えない!なんてことにもなりませんよ。いちいち明るさ変えるなんて面倒ですもんね。
変更可能な文字盤は400種類以上
Amazfit T-Rex 3はコンパニオンアプリを使って簡単に文字盤を変更できます。
以前は無料のものだけでしたが、いつの間にか有料文字盤も増えていました。
無料の文字盤だけでもかなりの数ありますし、1つくらい自分の好みにハマるものがあるでしょう。
本体のスタイル的にシンプルなデザインや、メカニカルな感じが良いかもしれませんね。
文字盤の表示項目を編集できるタイプももちろんあります。
この他、自分で撮影した写真や好みの画像を文字盤にすることも可能。
家族やペットの写真を文字盤にすれば使うたびに癒やされちゃいますね。
常時表示ディスプレイ(AOD)対応
Amazfit T-Rex 3はAODに対応しているので、スリープ時でも時刻や日付を表示し続けることが可能です。
AOD専用文字盤があるほか、使用中の文字盤の一部をそのまま常時表示にすることもできます。
表示項目を編集できるもの、色合いを変更できるものなんかもありましたよ。
もちろんAOD有効のタイミングも選択可能。寝ている間にディスプレイを表示させても全く意味がないですからね?笑
この他、低照度のシチュエーションでも見やすい「ナイトディスプレイ」機能も搭載。
夜のウォーキングやランニングでも活躍してくれそうです。
Amazfit T-Rex 3を実機レビュー
ここからはスポーツモード・ディスプレイ・バッテリー以外の部分でAmazfit T-Rex 3を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Zeppアプリで簡単ペアリング
Amazfit T-Rex 3はコンパニオンアプリの「Zepp」でスマホとペアリングして使います。
Zepp
Zepp Inc.無料posted withアプリーチ
ペアリングの方法は以下のとおり。AndroidスマホでもiPhoneでも同様。
- QRコードの表示
- スマホで読み取る
- ペアリング完了
スマホに表示されたガイド通りに進めていくだけなので簡単ですよ。
Amazfit T-Rex 3の電源を入れて、言語設定で日本語を選択するとディスプレイにQRコードが表示されます。
Zeppアプリの「デバイスの追加」から「腕時計」を選択するとスキャナ画面になるので、Amazfit T-Rex 3に表示されたQRコードを読み取り。
あとはスマホとAmazfit T-Rex 3にそれぞれペアリングリクエストが来るので、接続を許可してあげればペアリング完了です。
画面に表示されている通りに進めていけば良いので難しいことはありません。
一度ペアリングをしてしまえば、距離が離れるなどして一時的に切断されても自動接続してくれますよ。
なお初めてスマホと接続する場合にはファームウェアのアップデートがあるので暫く放置しておいてください。
ヘルスケア/Google Fitと連携可能
トレーニングの状況や健康状態をAppleヘルスケアやGoogle Fitで確認している人もいると思います。
Amazfit T-Rex 3のコンパニオンアプリであるZeppはどちらとも連携が可能。
プロフィール内の「第三者アカウント連携」からそれぞれのサービスを選択してログインすればOKです。
Zeppで収集したワークアウトの履歴やヘルスケアデータがそれぞれのアプリで確認でき、パーソナルデータの一元管理が可能になります。
Zepp OS 4.0搭載でサクサク動作
Amazfit T-Rex 3の操作性は超快適。引っかかりやカクつきもなく、他のスマートウォッチと比較してもトップクラスに優秀です。
リフレッシュレートがどのくらいなのかは分かりませんが、スクロールもヌルヌルっと滑らかに動いてくれます。
上下スワイプでコントロールセンターとショートカットカード(レジデントアプリケーション)の表示。
左右スワイプで通知とアプリ一覧の表示です。他のモデルに搭載されているショートカットメニューはありませんでした。
ただレジデントアプリが優秀で知りたい情報を簡単に確認できるので問題ないでしょう。
コントロールセンター・レジデントアプリ・アプリ一覧の表示項目は自分の好みに合わせて編集することもできますよ。
Zepp OS 4.0はこれまでよりもパフォーマンス面で大きく進化しています。
アプリの起動速度が向上し、スクロールがより滑らかに。マルチタスクの処理能力も向上しました。
さらにバッテリー効率を最大化する設計により、長時間の使用が可能になっています。
あらゆるシーンでストレスなく使えるのがAmazfit T-Rex 3のメリット。
それでていてバッテリー持ちもめちゃくちゃ良いんだから言うことありませんね。
AI音声アシスタント Zepp Flow搭載
Zepp OS 4.0の最も注目すべき特徴は、OpenAIの大規模言語モデルGPT-4oを統合したAI音声操作サービス「Zepp Flow」を導入していること。
Amazfit T-Rex 3でも「SEL」ボタンの長押しで起動できます。
Zepp OS 4.0に統合されていることで、音声を使って操作ができるのはもちろん、GPT-4oを活かした日常的な質問への回答もできちゃいます。
ただ回答は最新の情報ではないので注意しましょう。
音声操作は普段使いはもちろん、ワークアウト中にも大活躍。
走りながらAmazfit T-Rex 3をちまちま操作するのって大変じゃないですか?
そんな時こそ話しかけて操作できるならめちゃくちゃ重宝します。
AppStoreからミニアプリを追加できる
Amazfit T-Rex 3にはスマートウォッチに必要な基本機能は殆ど全て搭載されています。
- イベントリマインダー
- スマホを探す
- ToDoリスト
- アラーム
- ストップウォッチ
- タイマー
- ポモドーロタイマー
- 天気
- 座りすぎリマインダー
- パスワード保護
- DND
気圧高度計やコンパスもアウトドアスマートウォッチとしてなくてはならない機能です。
さらZeppアプリのAppStoreからミニアプリの追加も可能。
以前のモデルでは種類が少なすぎて正直微妙な状態だったのですが、今ではかなり充実。有料アプリなんかもありました。
特に注目すべきは、ワークアウト機能を拡張してくれるミニアプリ。
例えば以下のアプリはワークアウト中に位置情報の衛星情報を表示できるようになります。
もちろんApp StoreやGoogle Payにあるようなアプリほど高性能ではありませんが、Amazfit T-Rex 3に+1ができるので嬉しいメリットです。
決済機能はないけど会員カードを取り込める
残念ながらAmazfit T-Rex 3にはNFCやFeliCaは搭載されていないので、タッチ決済には非対応。
ただ、バーコードやQRコードの会員カードを取り込むことはできます。
登録の方法も簡単で、カードに記載されているバーコード等をスキャンするだけ。
登録可能なカードの枚数は20枚で、番号変更のない静的なコードのみ対応しています。
このため、コード決済や数分おきにコードが動的に変更されるタイプには非対応なのでご注意ください。
端末のストレージの制限により、同一アカウントに追加できる会員証は最大 20 枚までとなります。対応するコードは、Code 128、Code 39、UPC A、EAN 13、EAN 8、QR コードです。
引用:公式サイト
スマホアプリに統合されているものが増えてきているので紙ベースの会員カードは少ないかもしれませんが、何枚も持ち歩かなくて済むのは嬉しいポイントです。
ヘルスケアデータを自動計測
Amazfit T-Rex 3を装着しているだけで、歩数・距離・消費カロリー・睡眠・心拍・SpO2・ストレスを自動計測してくれます。
本体でデータをサクッと確認できるのはもちろん、Zeppアプリで詳しいデータや履歴をチェック可能です。
Zeppに導入された「レディネススコア」に関連している、睡眠データの分析が特に詳しいです。
もちろんAmazfit T-Rex 3もZeppアプリも医療機器ではないため専門的な診断や病状の監視に使用することはできません。
ただ、毎日計測することで体調の変化に気付きやすくなるとは思います。
レディネススコアを計測
Amazfit T-Rex 3では、Amazfitが新たに導入した指標「レディネススコア」の計測が可能です。
睡眠時のデータを中心とした複数の生体指標の分析がレディネススコアです。睡眠時の安静時心拍数、心拍変動、呼吸の質、体温などのデータを総合的に解析し、身体的回復とメンタルの回復を別々に評価することで総合的なスコアを算出します。
睡眠時の安静心拍数心拍変動、呼吸の質、体温などを計測し、体と心がどのくらいリフレッシュできたかを数値化してくれます。
睡眠時間が重要なのは誰にでも分かりますが、睡眠の質も重視していますね。
スポーツ・ワークアウトに特化したAmazfit T-Rex 3は、心と体の回復が特に重要。しっかり回復していないとパフォーマンスを発揮できませんからね。
この他、Zeppアプリには、さらに高度な睡眠分析ができる「Zepp Aura」を搭載。
Amazfit T-Rex 3で計測したヘルスケアデータに基づくヒーリングミュージックの生成や、睡眠分析が主な機能です。
Zepp Auraはスマートウォッチが測定する心拍数、体温、血中酸素レベルなどのデータをリアルタイムで分析し、ユーザーの生体リズムに合わせてカスタマイズされたヒーリング音楽を生成します。「睡眠」と「リラックス」の2種類のヒーリング音楽機能があり、これらの音楽を聴くことで、ストレス解消やリラックス効果が期待でることに加え、より良い睡眠状態に導くことができるとされています。
さらに、Zepp Auraは高度な睡眠分析機能も搭載。15日間で7日分の睡眠データを収集し、睡眠時無呼吸、不眠症、日中の眠気などの睡眠障害のリスクを評価します。この分析結果は、低・中・高のリスクレベルで表示され、ユーザーが睡眠状態を理解し、改善に取り組むための指針となります。
全ての機能を利用するには課金が必要ですが、無料体験も可能なので興味がある人は試してもいいでしょう。
公式サイト>>Zepp Auraについて
ワンタップで4種類のデータを同時計測
Amazfit T-Rex 3に搭載されている生体認証センサー「BioTracker」は、複数の健康データを同時にモニタリングできる点が特徴。
ワンタップで4つのデータを同時に計測できる機能も搭載されています。
- 心拍数
- ストレスレベル
- SpO2
- 呼吸速度
計測時間はたったの45秒。それぞれ個別に計測するよりも短時間で終了します。
毎日起床時にワンタップ計測をしてみてはいかがでしょうか?
日々のヘルスケアデータを簡単に収集できるのでおすすめですよ。
PAI・月経周期モニタリングを搭載
Amazfit T-Rex 3には健康評価をスコアで算出するPAI(Personal Activity Intelligence)や、月経周期モニタリング機能も搭載しています。
Amazfitに搭載されているPAI(Personal Activity Intelligence)は、ユーザーの健康状態を包括的に評価する指標システムです。ノルウェー科学技術大学の医学部が実施したHUNT研究に基づいて開発され、35年以上にわたり23万人以上の参加者のデータを分析し、身体活動が心臓の健康に与える影響を調査しています。
PAIの特徴は、単純な歩数や運動時間ではなく、ユーザーの個人プロフィール(年齢、性別、身長、体重など)と日常のすべての活動を考慮して計算される点にあります。心拍数をベースにしているため、ウォーキングやジョギングだけでなく、ヨガや筋トレなど、様々な種類の運動も正確に評価可能です。
PAIスコアは0から100以上の範囲で表示され、7日間の合計スコアが100以上を維持することが推奨されています。PAIスコアを100以上に保つことで、高血圧、心臓疾患、2型糖尿病のリスクを大幅に軽減できるとされています。
月経周期モニタリング機能では、月経サイクルを記録し、生理日や妊娠可能期間のリマインダーが可能です。
モニタリング精度がどこまで正確なのかは分かりませんが、目安にはなるので女性にとって重宝する機能ですね。
スマホの通知を確認/LINEの返信もできる
スマートウォッチに無くてはならない通知確認もAmazfit T-Rex 3にしっかり搭載。
全ての通知を表示させることもできますし、通知するアプリを選択することも可能です。
通知時のバイブレーションはZeppアプリで自分好みにカスタマイズ可能。地味に嬉しいですよね。
通知で表示可能な文字数は多く、例えばLINEでは500文字程度なら途中で切れずに表示されていました。
Gmailはタイトルはもちろん本文まで表示できます。
さらにSMSやLINEで返信機能にも対応していました。
予め作成した定型文を送るクイック返信はもちろん、音声入力による文章作成や、絵文字送信にも対応しています。
ただ、キーボードでの入力は日本語には非対応でした。
このため、文章を返信したい場合には音声入力かZepp Flowを使う必要があります。
Bluetooth通話には非対応
Amazfit T-Rex 3は音声着信を通知することも可能です。
ただし残念ながら音声通話には非対応。SMSによる返信か着信拒否しかできませんでした・・・。
せっかくマイクとスピーカー(ブザー音のみだけど)が搭載されてるんだからBluetooth通話もできれば完璧だったんですけどね。
音楽再生アプリを操作できる
Amazfit T-Rex 3はスマホで再生中の音楽をリモコン操作できます。
曲送り・曲戻しはもちろん、音量の調整にもバッチリ対応。
電車の中などでスマホを取り出しにくい時に、手元で操作できるのはめちゃくちゃ重宝します。
さらに、音楽を保存してオフライン再生することも可能。
音楽を聞きながらランニングなどのワークアウトをする人も多いですよね?
Amazfit T-Rex 3ならスマホを持ち歩かなくてもワークアウト中に音楽が聞けます。
衛星測位システムにも対応しているので手ぶらワークアウトが可能。
ワイヤレスイヤホンとのペアリングにもしっかり対応していましたよ。
Amazfit T-Rex 3とiPhoneの相性
Amazfit T-Rex 3はiPhoneとペアリングしてももちろん使えます。
ただし、唯一「返信機能」はiPhoneでは利用できませんでした。
この点さえ大丈夫なのであれば、iPhoneユーザーでもAmazfit T-Rex 3を快適に利用できます。
ちなみに本記事を作成するために、ずっとiPhone 16とペアリングしてAmazfit T-Rex 3を使っていましたからね。
クイック返信なんて普段使わない僕にしてみれば、何の不都合もありませんでしたよ。
また、残念ながらAmazfit T-Rex 3には決済機能がありません。
39,900円という価格を考えると、Apple Watch SE(GPSモデル)が買えてしまうんですよね。
このため、iPhoneユーザーでSuicaやPASMOなんかの決済機能も使いたい!と考えている人は、検討の余地があるんじゃないかなーとも思います。
もちろん、ワークアウト機能やヘルスケア機能はAmazfit T-Rex 3の方が圧倒的に高性能で優秀。バッテリー持ちもめちゃくちゃ良いですからね。
Amazfit T-Rex 3のスペック・仕様
製品名 | Amazfit T-Rex 3 |
価格 | 39,900円(税込) |
サイズ | 48.5×48.5×15.85mm |
バンドサイズ | 145〜210mm |
バンド幅 | 22mm |
重さ | 68.3g |
ディスプレイ | 1.5インチ HD AMOLED 480×480 322PPI |
明るさ自動調節 | あり |
常時表示ディスプレイ | あり |
スポーツモード | 170種類 |
バッテリー容量 | 日常使用:27日 ハード使用:13日 GPS最大モード:180時間 |
対応OS | iOS/Android |
コンパニオンアプリ | Zeppアプリ |
返信機能 | Androidのみ |
通話機能 | なし |
耐水設計 | 10ATM |
衛星測位 | GPS GLONASS GALILEO QZSS BEIDOU NavIC |
決済機能 | なし |
Bluetooth | Ver.5.2 |
Wi-Fi | 2.4GHz |
公式サイト>>SPEC
まとめ:Amazfit T-Rex 3のメリット・デメリット・評価
Amazfit T-Rex 3を実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
Amazfit T-Rex 3を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・優れた堅牢性 ・高性能衛星測位 ・オフラインマップ対応 ・ルート取り込み可能 ・画面が明るく綺麗 ・快適な動作性能 ・超長持ちバッテリー ・充実の健康管理 ・メッセージ返信可能 ・AI音声アシスタント搭載 | ・ゴツくて重い ・iPhoneは返信不可 ・音声通話不可 ・決済機能なし |
評価
評価:(5点/5点満点)
サイズが大きいし、デザインはゴツいし、タフネススマートウォッチってどうなんだろうなー?
なんて思っていましたが、実際に使ってみてビックリ!
これまでレビューしたスマートウォッチの中でもトップクラスに気に入った1本になりました。
高い堅牢性や登山・トレッキングに便利な機能を搭載していることはもちろん、普段使いでもめちゃくちゃ活躍してくれます。
決済機能がないのは残念なものの、動作は超快適で、24時間の健康管理も高性能。
さらに余裕で10日以上使える脅威のバッテリー持ちには驚かされました。
お値段39,900円は高く感じるかもしれませんが、十分その価値はあり、何なら安いとすら感じてしまうほどです。
Amazfit T-Rex 3は、アウトドアやワークアウト上級者はもちろん、誰が使っても満足できるハイエンドモデルだと思います。