【Nothing Phone (4a) Proレビュー】実際に使って感じたメリット・デメリット・評価
Nothing Phone (4a) Proを実際に買って約1週間使い続けた結論をひと言で言うと「コスパの高い万能スマホ」です。
アルミユニボディや背面で時刻やアニメーションを表示するGlyphマトリックス。「デザイン特化のスマホでしょ?」と思うかもしれません。
でも実際に使い込んでみると、普段使いの動作性能・バッテリー持ち・カメラ・おサイフケータイ対応と、日常で必要な機能がしっかり揃っているのが分かりました。
見た目だけのスマホじゃない。むしろ8万円でこの完成度は驚きです。
動作性能はSnapdragon 7 Gen 4搭載。AnTuTuスコアは148万点(Ver.11)で、ネットサーフィンやSNSはもちろん、原神も設定次第で快適に遊べるレベルです。
カメラはPixel 9aほどの画質ではないものの、日常使いなら十分な仕上がり。ミドルレンジでペリスコープ望遠カメラを搭載しているのは珍しく、最大140倍のウルトラズームまで対応しているのは面白いポイントです。
バッテリーはPCMarkテストで20時間超え。5,080mAhの容量で、普通に使って1日余裕で持ちました。
充電も最大50Wの急速充電に対応しているので、朝の支度中にサッと充電できます。
おサイフケータイ・eSIM・豊富なBluetoothコーデック対応など、細かい部分も揃っていて日常の使い勝手に不満がありません。
唯一気になったのはサイズ感。6.83インチの大画面は見やすい反面、本体は大きくて重さも約210g。片手操作がメインの人には少し厳しいかもしれません。
【こんな人におすすめ】
- おサイフケータイ対応のコスパが高いスマホが欲しい人
- 他の人と被らない個性的なデザインのスマホが欲しい人
- 普段使いもゲームもそこそこ楽しみたい人
【こんな人には向いてないかも】
- コンパクト・軽量なスマホが欲しい人
- カメラ画質を最重視する人
本記事でNothing Phone (4a) Proを実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
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- Nothing Phone (4a) Proのデザイン・カラー・付属品をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proのディスプレイをレビュー
- Nothing Phone (4a) Proの動作性能をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proのゲーム性能をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proのカメラ性能をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proの基本機能・操作性をレビュー
- Nothing Phone (4a) Proのスペック・仕様
- まとめ:Nothing Phone (4a) Proのメリット・デメリット・評価
- Nothing Phone (4a) Proを安く買うなら楽天モバイルをチェック
Nothing Phone (4a) Proのデザイン・カラー・付属品をレビュー
まずはNothing Phone (4a) Proの外観や付属品を見ていきましょう。
デザイン(カラバリ・素材・質感)
Nothing Phone (4a) Proは、Nothingスマホとして初めてアルミユニボディを採用。
アルミの塊から1つのボディをまるごと削り出す製法で、iPhone 17 Proにも採用されていました。
一般的なスマホはフレームと背面パネルを別々に作って組み合わせていますが、ユニボディは継ぎ目がないので剛性が高く、熱が金属全体に分散しやすいという特徴があります。
薄型化にも有利で、Nothing Phone (4a) Proが7.9mmの薄さを実現できているのもこの構造のおかげと言って良いでしょう。8万円以下でこの製法を体験できるのはお得かもしれませんね。
航空機グレードのアルミニウムを削り出したボディは、手に持つとひんやり冷たくて金属の質感がダイレクトに伝わってきます。
無骨でありながらも洗練されていて、これがめちゃくちゃかっこいい。これまでNothing Phone (1)から何台もNothingスマホを使ってきましたが、その中でも1番好きなデザインです。
カラーバリエーションはシルバー・ブラック・ピンクの3色展開。
僕は1番アルミらしさを感じられそうなシルバーを選びました。
サラサラした手触りで、指紋はほとんど目立ちません。皮脂汚れは多少わかりますが、気になるほどではないです。
ちなみに他のカラーも非常に魅力的で、どれを選んでも満足度は高いと思います。たっぷり悩んで選んでほしいところですが、個人的にはシルバーがおすすめです。
カメラユニットとGlyphマトリックス
背面上部には透明カバーで覆われたカメラユニットがあり、3眼カメラとGlyphマトリックスが一体となったデザインになっています。
カメラとGlyphマトリックスがひとまとまりになっていることで、デザイン性と独自性が際立っています。他のスマホにはない存在感ですね。
カメラの横にある赤い小さなパーツは録画中に光るインジケーター。
ネジ留めされたような工業的なディテールも含めて、とにかく「見てて楽しい」背面です。
Glyphマトリックスでできること
Glyphマトリックスは137個のミニLEDで構成されたドット型ディスプレイで、Phone (3)で初搭載された機能です。
Phone (3)の489個と比べるとLEDの数は少ないですが、サイズは57%大きくなり、明るさは2倍の最大3,000nitsに向上しています。
実用性があるかどうかは正直微妙なところですが、使ってて面白い。従来のGlyphライトよりも表現が豊富で、簡易的なAOD(常時表示ディスプレイ)として機能する場面もあります。
時刻やバッテリー残量がディスプレイを見なくても確認できるのは思った以上に便利でした。
着信音・通知音に合わせてLEDがアニメーションするのもかわいくて良いですね。
さらに「Glyph Toy」という機能では、デジタル時計・バッテリー残量表示・日時計・月の位相といったウィジェットを常時表示することもできます。
面白いのが、サードパーティのアプリを使って機能を追加できるところ。
「Nothing Playground」からコミュニティが作成したGlyph Toyをダウンロードできるほか、Google Playストアで「Glyph Toybox」(¥170)や「Dot Hub for Glyph Matrix」(無料)といったアプリも公開されています。
ポモドーロタイマーやサイコロ、コイントスなど遊び心のある機能が揃っていて、見てるだけで楽しくなります。
ただしPhone (3)にはGlyphマトリックスを操作する専用の物理ボタンが搭載されていたのに対して、Phone (4a) Proにはありません。
このため、自由度や操作性はワンランク落ちるかなと思います。
ボタン配置とEssential Key
右側面には上から電源ボタンと音量ボタンを配置。
このマットなシルバーがかっこいいですよね。惚れ惚れする。
左側面にはNothing独自の「Essential Key」があります。
この異質なボタンを押すとスクリーンショットの撮影や画面録画、ボイスメモなどができて、記録した内容はEssential Spaceアプリで自動的に管理できちゃいます。
これが他のスマホにはないNothingスマホのオリジナル機能の1つ。地味に便利です。
電源ボタンとEssential Keyが本体の左右に分かれているので、慣れるまでは押し間違えることがあるかもしれません。
底面にはUSB Type-Cポート、SIMカードスロット、スピーカーグリルがあります。
上面はマイク穴のみのシンプルな構成。3.5mmイヤホンジャックは非搭載です。
SIMカード・eSIM
SIMカードスロットはnanoSIMカードを表裏に1枚ずつ装着できるタイプ。
この他、eSIMにも対応しているのでデュアルSIM(DSDV)で利用可能です。
なおeSIMを有効にするとSIM 2スロットが無効になります。
このため、使える組み合わせは「nanoSIM × 2」か「nanoSIM + eSIM」です。
また残念ながらmicroSDカードには非対応です。
サイズ感・重さ(Pixel 9a・AQUOS sense10と比較)
Nothing Phone (4a) Proの本体サイズは約163.7 × 76.6 × 7.9mm。
重さは実測で211gでした。ほぼ公称どおり。フィルムの分だけ重くなってるのかも。
Pixel 9aやAQUOS sense10と並べてみると、Phone (4a) Proが一回り大きいのは否めません。
6.83インチの大画面を搭載しているので、サイズが大きくなるのは仕方ないところ。ただ薄さ7.9mmのおかげで持った時の印象は数字ほど大きく感じませんでした。
片手操作は厳しい場面が多くなると思うので、コンパクトなサイズ感を重視する人は注意してください。
付属品
Nothing Phone (4a) Proの付属品は以下のとおりです。
| 付属品 | 備考 |
|---|---|
| クリアケース(ソフトタイプ) | TPU素材 |
| USB-C to Cケーブル | NOTHINGロゴ入り |
| SIMピン | 透明ボディのオリジナルデザイン |
| クイックスタートガイド | — |
クリアケースはソフトタイプで、背面のデザインが透けて見えるようになっています。
Glyphマトリックスやカメラユニットの存在感はケースを付けた状態でもしっかり楽しめるので嬉しいポイント。
カメラの飛び出しが3.5mmほどあるので、できればケースを付けておきましょう。
USB-Cケーブルはコネクタ部分にNOTHINGのロゴが入っていて、こういう細かいこだわりがNothingらしくてたまりません。
SIMピンは透明ボディのオリジナルデザイン。実用性に差はありませんが、遊び心を感じます。そういうの大事ですよね。
ディスプレイには最初から保護フィルムが貼り付けられています。別途フィルムを購入する必要がないのは地味に助かりますね。
なお、充電器は付属していないので別途用意が必要です。最大50W充電に対応しているので、対応した充電器を使うのがおすすめです。
Nothing Phone (4a) Proのディスプレイをレビュー
続いてNothing Phone (4a) Proのディスプレイをチェック。
6.83インチ 有機ELディスプレイ
Nothing Phone (4a) Proのディスプレイは非常に美しいです。Nothingのスマホはこれまでもディスプレイの品質が高い印象がありましたが、本機も期待を裏切りません。
6.83インチの大画面に鮮やかな発色、144Hzの滑らかな表示、ピーク輝度5,000nitと、この価格帯では文句なしのクオリティです。
写真や動画を表示してみると、色が鮮やかでメリハリのある映像が楽しめます。
有機ELパネルならではの黒の深さも健在で、夜景のような暗い写真を表示するとその差がよくわかります。
ディスプレイの色味は設定から「鮮明」と「標準」の2種類が選べます。
僕は「鮮明」のままデフォルトで使っていますが、好みに合わせて変更してもいいでしょう。
ベゼルが狭くて画面の没入感が高い
Nothing Phone (4a) Proはベゼル(画面の縁)がかなり狭いです。
他のスマホと並べてみると、その差は一目瞭然。AQUOS sense10と比較するとベゼルの太さが全然違うことが分かりますね。
Nothing Phone (4a) Proのほうが画面の端ギリギリまで表示領域が広がっていて、動画やWebページを見ているときの没入感が段違いです。
ベゼルが狭いだけでスマホの見た目がスタイリッシュになるので、個人的に超好みです。
144Hzリフレッシュレートでスクロールが滑らか
Nothing Phone (4a) Proのリフレッシュレートは最大144Hz。設定は「ダイナミック」「高(144Hz固定)」「標準(60Hz固定)」の3種類から選べます。
ダイナミックモードにしておくと、コンテンツに応じてリフレッシュレートが自動的に切り替わります。静止しているときは60Hz、スクロールなどの操作をすると144Hzに。
バッテリー消費を抑えながら滑らかさも確保できるようになっています。
正直言うと、120Hzと144Hzの違いを体感で見分けるのは難しいです笑
ただ、60Hzのスマホから乗り換えると明らかにスクロールの滑らかさが格段に違います。
Nothing Phone (4a) Proは動作性能の高さも相まって、操作全体がとにかく快適。Webページやタイムラインをスクロールしていると「あ、気持ちいいな」と感じるレベルです。
屋外でも画面がしっかり見える
Nothing Phone (4a) Proのピーク輝度は5,000nit。屋外輝度は1,600nitです。
日中の直射日光の下でも画面は問題なく見えるほどの明るさ。
文字が読みにくくなるようなことはなく、普段使いで不便を感じることはありません。
AOD(常時表示ディスプレイ)にも対応。表示タイミングを「タップして表示」「常に表示」「スケジュール」の3種類から選択可能です。
スケジュール設定では表示する時間帯を指定できるので、就寝中は非表示にするといった使い方ができます。
ただし、AODが屋外の直射日光下ではっきり見えるかというと、それはさすがに厳しいです。
でもこれはどのスマホでも同じなので、Nothing Phone (4a) Proのデメリットというわけではありません。
Widevine L1対応でNetflixも最高画質で楽しめる
スマホでNetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスを楽しむ人にとって重要なのが、Widevineのセキュリティレベル。
Nothing Phone (4a) ProはWidevine L1に対応しています。Netflixの再生仕様を確認すると、HDR機能には非対応なものの最大再生解像度はFull HDなっていました。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも高画質で視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
ディスプレイ設定にはHDRディスプレイのON/OFFもあり、HDRコンテンツのピーク輝度を有効にすることも可能。動画視聴にこだわりたい人にも満足できるディスプレイだと思います。
Nothing Phone (4a) Proの動作性能をレビュー
Nothing Phone (4a) Proは「ゲームさえやらないならハイエンドと変わらない。」これが動作性能に対する僕の評価です。
搭載されているSoC(スマホの頭脳にあたるパーツ)はQualcommの「Snapdragon 7 Gen 4」。4nmプロセスで製造されたチップで、GPUにはAdreno 722を搭載しています。
公式サイト>>Snapdragon 7 Gen 4
ミドルハイに分類されるSoCですが、実際に使ってみると普段使いの動作はハイエンドと区別がつかないレベル。ブラウジング、SNS、動画視聴、どれもサクサクで引っかかりを感じるシーンは1つもありませんでした。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
定番のAnTuTuベンチマークで性能をチェックしてみました。
AnTuTu V10.5.2での総合スコアは約98万点。最新のAnTuTu V11.1.1では総合スコアが約148万点まで跳ね上がります。
僕の経験上、AnTuTuスコアが100万点あれば普段使いは十分快適。Nothing Phone (4a) Proはその約1.5倍のスコアを叩き出しているので、日常使いで困ることはまずないでしょう。
Pixel 9a・AQUOS sense10とAnTuTuスコアを比較
数字だけ見ていても「実際どうなの?」という疑問が残ると思うので、同価格帯のPixel 9aと、ミドルレンジの定番AQUOS sense10とAnTuTuスコアを比較してみました。3台とも実機で計測した数値です。
Pixel 9aとは総合スコアでほぼ互角。GPU性能ではPixel 9aに差をつけられているものの、メモリのスコアとUX(操作の快適さ)ではNothing Phone (4a) Proが上回っています。
AQUOS sense10とは約50万点の差があり、明確にワンランク上の性能ですね。
以下のページでこれまでレビューしてきたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載しているのでチェックしてください。
体感速度を3台で比較
ベンチマークスコアの比較だけでなく、実際の体感速度もチェックしてみました。
Pixel 9a・Nothing Phone (4a) Pro・AQUOS sense10の3台で同時にタッチして、Webページの表示速度を比較しています。
スコア通りの結果で、Pixel 9aとNothing Phone (4a) Proはほぼ同時。Nothing Phone (4a) Proのほうが僅かに速い場面もありました。
AQUOS sense10は一歩劣る感じですが、単体で使う分には十分快適なレベル。
もはやゲームさえやらないならハイエンド同等に動くと考えてもいいかもしれません。リフレッシュレートも144Hzなのでほんと快適ですよ。
Geekbench 6のスコア
CPU性能をさらに細かく見るためにGeekbench 6でも計測してみました。
シングルコアが1,355点、マルチコアが4,257点。シングルコアのスコアはハイエンド機には及びませんが、普段使いで違いを感じるレベルではありません。
マルチコアは4,000点を超えているので、複数アプリの同時処理や写真の現像なども快適にこなせます。
3DMark Wild Life Stress Test
GPU性能の持続力を測る3DMark Wild Life Stress Testも実施しました。
Stability 99.4%はかなり優秀な数値。安定性が高く20回ループしてもスコアがほぼ落ちていません。
AnTuTuベンチマーク連続実行でスロットリング検証
スマホによっては発熱するとサーマルスロットリングでスコアがガクンと下がることもありますが、Nothing Phone (4a) Proはどうでしょう。
AnTuTu V11を4回連続で実行してスコアの推移を確認してみました。
| 総合 | 温度上昇 | バッテリー消費 | |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 1,481,293 | +5℃(27°→32°) | -5% |
| 2回目 | 1,474,384 | +3℃(32°→35°) | -4% |
| 3回目 | 1,456,349 | +2℃(33°→35°) | -4% |
| 4回目 | 1,463,207 | +2℃(34°→36°) | -4% |
4回連続で実行しても最高スコアと最低スコアの差は約2.5万点(約1.7%の低下)で、スコアはほぼ横ばいでした。
3回目→4回目ではむしろスコアが上がっているくらいで、サーマルスロットリングはほぼ発生していません。温度も最大36℃と非常に安定しています。
3D Markの結果からみても、Nothing Phone (4a) Proは長時間の高負荷にも強いと言えます。
5,300mm²の大型ベイパーチャンバーとアルミユニボディの放熱性能が効いているのかもしれませんね。
AnTuTuストレージ速度テスト
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
ストレージはUFS 3.1を搭載。シーケンシャルリードは約2,117MB/s、シーケンシャルライトは約1,855MB/sとミドルハイとしては十分な速度が出ています。
アプリのインストールや大きなファイルの移動で待たされるようなことはありません。
RAM・ストレージ容量
メモリ(RAM)は12GBを搭載。さらにRAM拡張機能にも対応しており、ストレージの一部をメモリとして使うことで最大20GB(12GB+8GB)まで拡張できます。
OFF・2GB・4GB・8GBから選べますが、12GBあれば普段使いでメモリ不足を感じることはないので、初期設定の2GBのままで問題ないでしょう。
ストレージ容量は256GBで、システム領域(Android 16で約15GB+一時ファイル約5.7GB)を除くと約235GBが利用可能です。
microSDカードには非対応なので、容量が気になる場合はクラウドストレージを活用しましょう。とはいえ235GBあればよほどのことがない限り不足することはないと思います。
Nothing Phone (4a) Proのゲーム性能をレビュー
Snapdragon 7 Gen 4のゲーム性能は「画質を調整すれば重いゲームもそこそこ遊べるレベル」。過度な期待は禁物ですが、設定次第では十分楽しめます。
原神
まずは定番の原神から。デフォルトの設定は画質「中」・フレームレート「30」でした。
テストでは画質を最高に、フレームレートを60に変更してスメールのフィールドを15分間探索しました。
平均48.2fpsなので60fps張り付きには届かないものの、プレイ中に極端にカクつく場面はほとんどありませんでした。
Smoothnessが68.8%なので、約7割の時間は45fps以上をキープできている計算。最新マップ「空の神殿」では、プレイ開始5分頃からFPSの上限が45で固定されました。
フィールド探索であれば最高画質のままでも十分遊べますが、元素爆発のようなエフェクトが重なるシーンでは一時的にフレームレートが落ちることがあったので、安定感を求めるなら画質を1段下げるのがおすすめです。
崩壊:スターレイル
続いて崩壊:スターレイル。デフォルトの推奨設定は画質「高」・解像度「高」・フレームレート「30」でした。
ピノコニー・黄金の刻を黄泉の四相断我で移動しながら15分ほどプレイした結果がこちら。
こちらはかなり厳しい結果。平均31.4fpsでSmoothness 0.4%なので、最高画質・60fps設定ではほとんどの時間で45fpsを下回っている状態です。
戦闘中の必殺技演出などエフェクトが派手なシーンではガクッとフレームレートが落ちるのが体感でもわかりました。
崩壊:スターレイルを快適に遊ぶなら、デフォルトの画質「高」・フレームレート「30」のままにしておくか、画質を下げて60fpsを狙うのが現実的です。
発熱について
Nothing Phone (4a) Proで崩壊:スターレイルを5分プレイ後の表面温度を計測したところ41.4℃でした。
数値だけ見るとそこそこ熱くなっていますが、実際に手で持った感じでは多少ホカホカするものの、不快に感じるほどではありません。
Nothing Phone (4a) Proはアルミのユニボディ筐体なので、熱が背面全体に広がって1ヶ所に集中しにくいのが良いのかも。長時間ゲームをしても「ここだけ異常に熱い」という感覚がなく、じんわり温かくなる程度で済みました。
ちなみにNothing Phone (4a) Proにはゲームモードが搭載されていて、パフォーマンスモードをONにするとバッテリー持続時間よりも性能を優先する設定に切り替えられます。
今回のテストではOFFのままでしたが、もう少しフレームレートを稼ぎたい場合はONにしてみるのもアリです。効果は少ないかもだけど・・・。
Nothing Phone (4a) Proのカメラ性能をレビュー
Nothing Phone (4a) Proのカメラ構成はトリプルカメラ。メインカメラにソニーLYT700cセンサーを搭載し、光学3.5倍のペリスコープ望遠カメラと超広角カメラを組み合わせた構成です。
ミドルレンジスマホで光学3.5倍のペリスコープ望遠を搭載しているのは珍しく、さらに世界初の最大140倍ウルトラズームにも対応しています。
カメラスペックだけを見ればフラッグシップ並みの豪華さで、実際の写りがどうなのか作例を交えて紹介していきます。
カメラアプリの使い勝手
まずはカメラアプリの使い勝手から。Nothing独自のカメラアプリはシンプルで使いやすいです。
ズーム倍率は0.6倍(超広角)・1倍・2倍・3.5倍(光学望遠)・7倍の5段階がワンタップ。さらにスライダーを展開すると、最大140倍まで自由にズームを調整可能です。
画面上部を引き下げると設定メニューが表示されます。フラッシュ・タイマー・HDR・露出・フィルタ・チューニングなど、よく使う機能がグリッド状にまとまっていて直感的にアクセスできます。
チューニング機能では、コントラストや明るさ・彩度・シャープネスなどを撮影前にスライダーで細かく調整可能。わざわざ編集アプリを使わなくても、撮影時に自分好みの仕上がりに追い込めるのが便利ですね。
エキスパートモードではAF・ホワイトバランス・シャッタースピード・ISO・EVを個別に設定可能です。本格的なマニュアル撮影をしたい人にも対応しています。
マクロモードと夜景モードは撮影環境に合わせて自動的に切り替わる仕様。被写体に近づけばマクロに、暗い場所ではナイトモードに自動で移行してくれるので、特に意識しなくても最適なモードで撮影できます。
フィルターとLUTインポート
フィルターはNothing独自のものが多数用意されています。
モノクロ・ノワール・ネガティブ・レンチキュラーなど、おしゃれで個性的なものが多い印象。強度をスライダーで調整できるので、かけすぎない自然な仕上がりにもできます。
.cube形式のLUTファイルをインポートしてカスタムフィルターとして追加できるのも面白いですよね。
プリセット機能
Nothing Phone (4a) Proのカメラで特に面白いのがプリセット機能。
焦点距離・EV・フィルター・撮影モードなどの設定をまとめて保存しておけるので、好みのカメラ設定をワンタップで呼び出せます。ホーム画面にウィジェットとして配置できるので、カメラアプリを開かずに特定のプリセットで即撮影することも可能です。
プリセットは初期状態で10種類。さらにコミュニティサイトから、他のユーザーが作ったプリセットをダウンロードしてインポートすることもできます。
データをインポートできる仕組みなので、SNSで見かけた気になるプリセットを取り込んで自分のカメラに反映させる、といった使い方もできます。
シャッター音について
シャッター音のオン・オフ切り替えには対応していません。
音量自体も結構大きめなので、静かな場所での撮影は少し気を使うかもしれません。ただ、音色は「ピコリン」という可愛らしい感じで、Nothingらしい遊び心があります。
メインカメラの作例
まずはメインカメラで日中に撮影した写真をPixel 9a・AQUOS sense10と比較していきます。
太陽が画面に入る逆光シーンも試しました。
Nothing Phone (4a) Proは色の鮮やかさや見栄えの良さが良い感じ。空の青や花の色がパッと映える仕上がりで、SNSに上げたくなるような写真が撮れます。
ただ逆光では葉っぱが暗く潰れやすく、空も白飛びしやすいのは気になりました。
一番安定しているのはPixel 9a。どのシーンでも明るい場所と暗い場所のバランスが良く、特に逆光では葉っぱの色がしっかり残っていて空の階調も潰れにくい。「とりあえずシャッターを押せば綺麗」という安心感があります。
AQUOS sense10は普段使いなら十分きれいに撮れますが、この2機種と並べてしまうと色の深みやディテールの面でやや物足りなさがあります。
メインカメラ(夜景)の作例
続いて夜間の撮影です。Nothing Phone (4a) ProとAQUOS sense10はオートで夜景モードに切り替わりますが、Pixel 9aは手動で夜景モードに切り替えています。
まずNothing Phone (4a) Proで夜景モードのON/OFFを比較。
夜景モードをONにすると暗い部分が明るくなり、植栽や建物のディテールがはっきり見えるようになります。劇的な変化ではありませんが、ONにしておいたほうが暗所の情報量が増えるので基本的にはONのままでよいと思います。
明暗差の激しいシーンでも撮影しています。
Nothing Phone (4a) Proの夜景は思っていた以上にしっかり撮れます。
公園や港湾エリアのように街灯がある場所では、葉っぱの色や水面の光の反射をきれいに捉えていて、夜景としての見栄えは十分。
Pixelと比べると暗い部分の持ち上げはやや控えめですが、そのぶん「夜っぽさ」が残る自然な仕上がりとも言えます。
明暗差が激しい自販機のシーンでも周囲の情報はちゃんと残っていて、日常的な夜間撮影で不満を感じることはないと思います。
比較対象のPixel 9aは夜間も安定感があり、暗い場所を明るく写す処理や明暗差の処理はさすがの実力。自販機のシーンでも光源を抑えつつ周囲の建物や柵まで描写してくれます。
AQUOS sense10は街灯がある場所なら問題なく撮れますが、明暗差が大きいシーンでは光源が明るくなりすぎて周囲が暗く沈みやすい傾向があります。
日常の記録用としては十分ですが、夜景をきれいに残したい人にはNothing Phone (4a) ProかPixel 9aをおすすめします。
望遠カメラの作例
Nothing Phone (4a) Proはペリスコープ式の望遠カメラを搭載しています。
トラプリズム構造で光学3.5倍ズーム、世界初の140倍ウルトラズームに対応です。
まずは同じ被写体を1倍から140倍まで段階的に撮影してみました。
光学3.5倍の段階では文字も背景も非常にシャープで、拡大しても細部がしっかり残っています。7倍でもほぼロスレスと言われているだけあって、看板の文字がくっきり読める品質を維持しています。
10倍あたりまでは拡大しても十分な解像感があり、SNSにそのまま投稿しても違和感のないレベル。20倍くらいまでなら「何が写っているか」が明確にわかるので、実用的に使える範囲と言えそうです。
30倍を超えてくると全体的にぼやけた印象が出てきて、70倍・140倍になると被写体の輪郭がかなり甘くなります。大きな文字や看板のように輪郭のはっきりしたものなら判別できますが、細かい被写体を鮮明に撮るのは難しいです。
20倍を超えるとAI超高解像ズームが自動的に適用されます。手動でON/OFFの切り替えも可能です。
AI超高解像ズームをONにすると、ぼやっとした印象からキリッと引き締まったような仕上がりになります。ただし細かい部分まで鮮明になるわけではなく、大きな文字が読み取れる程度の効果です。過度な期待は禁物ですが、ONにしておいて損はないでしょう。
正直なところ、140倍ズームで実用的な写真が撮れるかと言えば厳しいです。
ただ、8万円台のスマホで140倍までズームできること自体がかなり珍しく、フラッグシップでも100倍止まりのモデルが多い中でこの倍率に到達できるのは素直に評価できるポイント。
日常的には使わないけど「ここまで寄れるんだ」という体験ができるのは面白いですね。
1つ注意点。望遠カメラはテレマクロには非対応で被写体との距離が40〜50cmより近いとピントが合いません。
近すぎる場合は自動的にメインカメラに切り替わり、デジタルズームで3.5倍相当を作る仕組みになっています。
日常的に使う頻度が高そうな3.5倍ズームの実力を確認するために、Pixel 9a・AQUOS sense10と同じ被写体を撮り比べてみました。
どちらも望遠カメラを搭載していない機種なので、3.5倍はデジタルズームになります。
Nothing Phone (4a) Proは光学ズームなので花びら一枚一枚の輪郭や葉脈の筋まできれいに残っていて、ピントの合った部分のシャープさが際立ちます。
Pixel 9aもAI処理で頑張っていますが、よく見ると花びらの輪郭が少し甘くなっていて細かい部分の描写が劣ります。AQUOS sense10は全体的にぼんやりした印象で、差が一番はっきりしています。
最後に、Pixel 9aとAQUOS sense10の最大ズームの8倍で比較です。
ペリスコープ望遠の有無で、同じ倍率でもここまで差が出るというのがよくわかる比較になりました。
望遠性能に関しては、Nothing Phone (4a) Proが明確に頭ひとつ抜けていると言って良いでしょう。
超広角カメラの作例
超広角カメラは0.6倍で撮影できるカメラで、風景や建物全体を1枚に収めたいときに使います。
3台で比較してみましょう。
昼間の超広角は正直3台ともほとんど差がありません。空の青、木々の緑、建物の白、どれも自然に写っていて、超広角でよくある「メインカメラと色が変わる」「暗くなる」といった不満はほとんど感じませんでした。
建物や柵の直線が大きく歪むこともなく、歪み補正もしっかり効いています。メインカメラとの色味の差も小さいので、切り替えても違和感がないのは好印象です。
続いて夜間の作例です。
夜間は街灯が画角に入ると光の筋(フレア)やにじみ(ゴースト)が出やすくなります。
これは超広角カメラの構造上どうしても起こりやすい現象で、Pixel 9aやAQUOS sense10でも同様です。
ただ、暗い場所でも木々の緑や水面の映り込みはしっかり残っていて、「何が写っているかわからない」という状態にはなりません。
超広角で夜景を撮ると暗くなりすぎるスマホも多いなか、明るさをしっかり持ち上げてくれるので、この価格帯のスマホとしては十分頑張っている印象です。
ポートレートモードの作例
Nothing Phone (4a) Proはポートレートモードも使えます。
ボケの処理は自然で、髪の毛の境界部分は多少背景に溶け込んでいるところもありますが、全体的には及第点。不自然な切り抜き感で気になるレベルではありませんでした。
ポートレートモードでは物撮りにも対応。歩道橋の支柱を撮ってみたところ、柵の細い縦棒がボケ側にきれいに処理されていて、支柱の輪郭に不自然な境界がほぼ出ていませんでした。背景のボケも滑らかで自然です。
ボケの量は撮影中にスライダーで調整可能。撮影後にボケ具合を変更したい場合は、Googleフォトから調整が可能です。
またポートレートモードではレタッチ(美顔モード)も使えます。変化はそこまで強くありませんが、肌の質感を少し整えたいときには便利です。
インカメラの作例
昼間に屋外で撮ってみたところ、顔の明るさと背景のバランスがよく、逆光気味のシーンでも顔が暗く潰れませんでした。
ポートレートモードに切り替えると背景がきれいにボケて、被写体が際立ちます。細い髪の毛の輪郭もしっかり判別できていて、切り抜き精度は優秀です。
夜間に川沿いで撮影してみましたが、暗い環境でも顔がしっかり明るく写っていました。背景の夜景や橋のライトアップ、水面の映り込みも残っていて、「顔だけ明るくて背景が真っ暗」という感じにはなりません。
ポートレートモードにすると背景の夜景がボケ玉になって、なかなか雰囲気のある仕上がりになります。夜景バックの自撮りをよく撮る人には刺さるんじゃないでしょうか。
ただし夜間はポートレートモードの切り抜き精度が昼間より落ちます。これはどのスマホでも同じで、明るさが十分にあるかどうかが精度に直結します。夜間にポートレートモードを使うなら、街灯や照明が近くにある場所で撮るのがおすすめです。
またNothing Phone (4a) Proには「Glyphミラー」という機能が搭載されています。
背面のGlyphマトリックスに自分の顔の位置がドットで表示されるので、リアカメラを使って自撮りすることもできます。
正確な表情までは分からないものの、顔の位置や構図の目安にはなるので、メインカメラの高画質で自撮りしたいときに便利です。
インカメラの32MPに対してメインカメラは50MPなので、画質にこだわりたい場面では試してみる価値がありますよ。
動画撮影の作例
動画は1080@30fpsで、日中・夜間ともにメインカメラ・超広角・望遠で撮り比べてみました。
写真撮影同様にPixel 9aの安定感が際立っていますね。とは言え、Nothing Phone (4a) Proくらい撮影できれば困ることは無さそうです。
手振れ補正も効いてるし悪くないですよね。
ちなみに動画撮影時の望遠は最大20倍まででした。
Nothing Phone (4a) Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてNothing Phone (4a) Proのバッテリー持ちと充電速度を見ていきましょう。
PCMark Work 3.0のバッテリーテスト結果
Nothing Phone (4a) Proのバッテリー容量は5,080mAh。バッテリー持ちを数値で確認できるPCMarkというベンチマークアプリで計測してみました。
PCMarkは実際にスマホを動かして100%から20%までの消耗時間を測定するので、カタログスペックよりも実態に近い結果が出ると思っています。
画面の明るさ50%固定で、ダイナミック・標準それぞれ計測した結果がこちらです。
20時間超えはかなり上位クラスの結果で、同時期に計測した他機種と比べても頭ひとつ抜けています。
ダイナミックと標準の差が1時間程度なので、普段はダイナミック設定のままで問題ありません。むしろ操作の滑らかさを優先した方が快適だと思います。
これまでレビューしてきたスマホのPCMarkスコアをランキング形式で掲載しているので、参考にどうぞ。
実際に使った場合のバッテリー消耗
PCMarkのスコアだけではピンとこない人も多いと思うので、実際の使用シーン別にバッテリーがどれくらい減るか計測しました。輝度50%固定・120Hz設定で検証しています。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
YouTubeで動画(1080P/60fps)を1時間視聴した結果、バッテリー消耗は6%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は16%。
24時間一切触らずに放置でバッテリーは6%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
| 使用内容 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
| 音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
| 動画再生 1時間 | 6% | 約17時間 |
| 原神 1時間 | 16% | 約6時間 |
| 24時間放置 | 6% | 約17日 |
PCMarkでは抜群の結果だったんですが、実使用で比較すると他のスマホとほとんど変わりません。参考にPixel 9aと比較するとこんな感じです。
| 使用時間 | Phone (4a) Pro | Pixel 9a |
| 音楽再生 1時間 | 2% | 3% |
| 動画再生 1時間 | 6% | 5% |
| 原神 1時間 | 16% | 15% |
| 24時間放置 | 6% | 8% |
ベンチマークと実使用にギャップはあるものの、1日使う分には全く困らないバッテリー持ちと言っていいでしょう。
充電速度は50W対応だけど実測では30W前後
Nothing Phone (4a) Proは最大50Wの急速充電に対応しています。
実際に充電速度を計測してみたところ、Nothing純正の45W充電器で約28W、Anker Prime Wall Charger(100W)で約31Wと公式の50Wにはどちらも届きませんでした。
充電時間は18%→100%まで約1時間。
爆速とまではいかないものの、寝る前に充電すれば朝には100%になっているので困ることはないでしょう。
なお残念ながらワイヤレス充電には非対応でした。
バッテリー保護機能が充実
Nothing Phone (4a) Proはバッテリーの劣化を防ぐ機能も備わっています。
「バッテリの状態」にはスマート充電モードとカスタム充電モードの2種類があります。スマート充電モードは夜間の充電パターンを学習して満充電を遅らせる機能。カスタム充電モードは充電の上限を70〜90%の範囲で自分で設定できます。
毎日充電する人ならカスタム充電モードで80%に設定しておくと、バッテリーの寿命を延ばしながら十分な充電量を確保できます。
Nothing Phone (4a) Proの基本機能・操作性をレビュー
Nothing Phone (4a) Proは独自機能が多いので、基本的な使い勝手や便利機能をまとめて紹介していきます。
Nothing OS 4.1(Android 16ベース)の使い勝手
Nothing Phone (4a) ProにはAndroid 16ベースのNothing OS 4.1が搭載されています。
ベースはAndroidなので操作に迷うことはありませんが、UIのデザインにはNothingらしいオリジナリティがあります。これがいいんですよねぇ・・・。
ドット調のアイコンパックやオリジナルウィジェットが用意されていて、ホーム画面の雰囲気が他のAndroidスマホとはひと味違います。
Nothing OS 4.1では、ロック画面の時計に壁紙の裏側に配置されたような奥行きを感じるデザインが選べるようになりました。また、新機能の「リラックスウィジェット」なんかもも搭載されています。
スマートウォッチではよくある機能ですが、スマホに搭載されたのは新鮮ですね。休憩中に使うと良さそうです。
ちなみに「NDot日本語」はテスト機能として引き続き搭載されています。有効にするとシステム設定やウィジェットがドット調のフォントに変わります。
コミュニティの「Nothing Japanese Font Project」チームが制作したもので、開発中のため不具合が出る可能性もありますが、Nothingの世界観をとことん楽しみたい人にはおすすめです。
生体認証は指紋認証・顔認証の2種類
Nothing Phone (4a) Proの生体認証は画面内指紋認証と顔認証の2種類に対応しています。
指紋認証・顔認証ともに反応は良好。他機種と比べても劣っているということはなく、むしろ反応は良いほうだと感じました。
顔認証はインカメラを使用するタイプで、ほとんどの場面で持ち上げるだけでロック解除できます。薄暗い場所でも問題なく反応してくれました。
マスク装着時のロック解除にも対応しています。ただし暗い場所ではマスク装着時の認証が通りにくくなるので、そういった場面では指紋認証を使うのが確実です。
おサイフケータイ(FeliCa)対応
日本版Nothing Phone (4a) ProはFeliCaを搭載しており、おサイフケータイに対応。
モバイルSuicaやモバイルPASMOなどの交通系ICカード、iDやQUICPayなどの電子マネーが使えます。反応も良好で、改札やコンビニでストレスを感じることはありませんでした。
しかもタッチ決済するとGlyphマトリックスに矢印のアニメーションが表示されて、可愛い効果音も鳴ります。
こういう遊び心がたまらないですね。他のスマホでは味わえない体験です。
海外メーカーのスマホはFeliCa非対応のモデルも多いので、おサイフケータイが使えるだけで日本のユーザーにとっては大きなメリットです。
Essential Key・Essential Space
Nothing Phone (4a) Proの左側面には「Essential Key」という独自のボタンが搭載されています。
Essential Keyを押すとスクリーンショットの撮影や画面録画、長押しでボイスメモの録音が可能。記録した内容は「Essential Space」というアプリに集約されて管理できます。
このEssential Spaceがとにかく便利。
スクリーンショットを撮ると、AIが内容を自動要約。さらに「タスクを追加」「スケジュールに変換」といったアクションがワンタップで実行できるので、気になる情報をサッと記録してそのまま予定やToDoに変換できます。
例えばイベント情報のスクショを撮ると、日時を自動認識してスケジュールに登録できます。ファッションの新作情報をスクショすればタスクとして保存。
僕はこの機能を使い始めてから「あとで見よう」と思って忘れることがかなり減りました。
正直、他のスマホにも同じ機能を搭載してほしいくらい便利です。Nothing Phone (4a) Proを買ったら絶対に使ったほうがいい機能ですね。
なおボイスメモ機能にはWhisper(音声認識AI)が使われていて精度も高いですが、レコーダーには月間300分の制限があるので注意してください。
インテリジェンスツールキット(ChatGPT連携・AI機能)
Nothing OS 4.1には「インテリジェンスツールキット」というAI機能がまとまったメニューが用意されています。
先ほど紹介したEssential Spaceに加えて、Wallpaper Studio(AIによるカスタム壁紙生成)、Essential Newsウィジェット(AI音声でニュース速報)、ChatGPTウィジェット・ChatGPTアクションなどの機能が並んでいます。
特にChatGPTはOSレベルで組み込まれているのが特徴的です。アプリをインストールすれば、ウィジェットから音声・テキスト・画像を直接ChatGPTに送信できます。
スクリーンショットや画像もワンタップで分析に回せるので、他のスマホよりもChatGPTとの距離が近い印象です。
全体的にAI機能は派手さこそありませんが、日常に溶け込む形で実用的にまとまっている印象です。
ステレオスピーカー搭載
Nothing Phone (4a) Proはステレオスピーカーを搭載しています。
音量は十分で、変な音割れなんかも当然ありません。
音の傾向は中高音域が中心で、低音はやや物足りなさを感じました。まぁスマホのスピーカーとしてはよくある傾向で、特別悪いわけではないのでご安心ください。
YouTubeの視聴や通話など日常的な用途には十分な品質。
なおDolby Atmosのようなサウンドシステムやイコライザーは搭載されていないので、音にこだわりたい場合はイヤホンやヘッドホンの使用をおすすめします。
Bluetooth音質(対応コーデック)
Nothing Phone (4a) ProのBluetoothバージョンは5.4で、対応コーデックは以下のとおりでした。
| コーデック | 対応状況 |
|---|---|
| SBC | 対応 |
| AAC | 対応 |
| aptX | 対応 |
| aptX HD | 対応 |
| aptX Adaptive | 対応 |
| LDAC | 対応 |
| LHDC V3 | 対応 |
| LHDC V5 | 対応 |
ハイレゾ系コーデックはほぼ全対応。LDAC・aptX Adaptive・LHDC V5まで揃っているので、対応イヤホンさえあればワイヤレスでも高音質で音楽を楽しめます。
aptX Adaptive / Snapdragon Soundにも対応しているのが個人的に嬉しいポイントでした。やっぱSnapdragon機はいいよねぇ。
Nothing Phone (4a) ProのBluetoothコーデック🎧️
aptX Adaptive/Snapdragon Soundに対応しているのが嬉しい👏 pic.twitter.com/AtybGEXwjq— ちびめがね (@chibimeganecom) April 28, 2026
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応になります。
対応コーデックが豊富なので好みのイヤホンを利用可能ですが、とりわけNothing製ワイヤレスイヤホンとの親和性は抜群。
接続するとコンパニオンアプリ「Nothing X」の機能がOSレベルで連動します。
ノイズキャンセリングの切り替えがクイック設定から直接できたり、バッテリー残量が左右個別に表示されたりと、同ブランドならではの使い勝手の良さがあります。
便利機能(画面分割・クローンアプリ・マルチユーザー)
Nothing Phone (4a) Proには日常的に使える便利機能もしっかり搭載されています。
画面分割やフローティングウィンドウに対応しているので、YouTubeを見ながらブラウザで調べ物をするといった使い方ができます。6.83インチの大画面が活きる場面ですね。
クローンアプリ機能では、TikTokやYouTubeなどのアプリを複製して別アカウントで同時に使えます。仕事用とプライベート用を分けたい人には嬉しい機能です。
マルチユーザーにも対応しているので、家族でスマホを共有する場面でも安心です。
ファイル共有はAndroid標準の「Quick Share」に対応。ただしAppleのAirDropには対応していないので、iPhoneユーザーとのファイルのやり取りにはGoogleドライブやLINEなど別の手段が必要です。
また、USB Type-C経由での映像の外部出力にも対応していませんでした。
防水防塵はIP65
Nothing Phone (4a) Proの防水防塵性能はIP65。「粉塵の侵入を完全に防ぎ、あらゆる方向からの噴流水に耐える」等級です。
日常的な雨や水しぶきなら問題なく使えますが、お風呂やプールでの使用は避けたほうが良いでしょう。IP68に比べると防水性能は一歩劣るので、水回りでの取り扱いには注意が必要です。
ただ、公式サイトでは「水深最大25cmの水中に最長20分間浸しても問題ないことを検証済み」と記載されています。
なので、水の中にポチャッと落としても、ただちに壊れることはないでしょう。
ソフトウェアアップデート保証
Nothing Phone (4a) Proのアップデート保証は以下のとおりです。
- OSアップデート:3年間
- セキュリティアップデート:6年間
セキュリティアップデート6年間は8万円前後のスマホとしては十分な期間です。
一般的な使い方で3〜4年ごとに買い替えるサイクルの人であれば、まったく問題ないレベルでしょう。
Nothing Phone (4a) Proのスペック・仕様
Nothing Phone (4a) Proの主要スペックは以下のとおり。参考に同時発売のNothing Phone (4a)の情報も並べて掲載しています。
| 製品名 | Nothing Phone (4a) Pro | Nothing Phone (4a) |
| 価格(税込) | 79,800円(公式) 78,900円(楽天モバイル) |
58,800円(128GB) 64,800円(256GB) |
| サイズ | 163.6mm 76.6mm 7.9mm |
163.9mm 77.5mm 8.5mm |
| 重さ | 210g | 205g |
| 素材 | アルミユニボディ Gorilla Glass 7i |
ガラス+プラスチックフレーム Panda Glass |
| ディスプレイ | 6.83インチ AMOLED(有機EL) 2,800×1,260 最大144Hz ピーク輝度5,000nit |
6.78インチ AMOLED(有機EL) 2,720×1,224 最大120Hz ピーク輝度4,500nit |
| OS | Android 16 (Nothing OS 4.1) |
Android 16 (Nothing OS 4.0) |
| SoC | Snapdragon 7 Gen 4 (4nm) |
Snapdragon 7s Gen 4 (4nm) |
| RAM | 12GB(LPDDR5X) | 8GB(LPDDR4X) |
| ROM | 256GB(UFS 3.1) | 128GB / 256GB(UFS 3.1) |
| 外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
| リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 F1.9 / OIS 1/1.56インチ |
5,000万画素 F1.9 / OIS 1/1.57インチ |
| リアカメラ(超広角) | 800万画素 F2.2 |
要確認 |
| リアカメラ(望遠) | 5,000万画素 F2.88 / OIS 光学3.5倍ペリスコープ 最大140倍ズーム |
5,000万画素 光学3.5倍ペリスコープ 最大140倍ズーム |
| インカメラ | 3,200万画素 F2.2 |
3,200万画素 F2.2 |
| バッテリー | 5,080mAh | 5,080mAh |
| 充電 | 50W有線 ワイヤレス充電非対応 |
50W有線 ワイヤレス充電非対応 |
| ポート | USB Type-C 2.0 | USB Type-C 2.0 |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E (802.11ax 6GHz対応) |
Wi-Fi 6 (802.11ax) |
| Bluetooth | Ver5.4 | Ver5.4 |
| 位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS |
GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS |
| イヤホンジャック | なし | なし |
| 生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
画面内指紋認証 顔認証 |
| 対応SIM | nano SIM×2 eSIM |
nano SIM×2 |
| NFC | あり | あり |
| FeliCa | 対応 | 対応 |
| ステレオスピーカー | 対応 | 対応 |
| 防塵防水 | IP65 | IP64 |
| Glyph | Glyphマトリックス (137個のミニLED) |
Glyphバー (63個のミニLED) |
| アップデート保証 | 3年OS 6年セキュリティ |
3年OS 6年セキュリティ |
公式サイト>>Nothing Phone (4a) Proのスペック
まとめ:Nothing Phone (4a) Proのメリット・デメリット・評価
Nothing Phone (4a) Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介します。
メリット・デメリット
Nothing Phone (4a) Proを買うべきメリット、購入前に確認したい注意点は以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・万能モデルが8万円の高コスパ ・個性的なデザイン ・Glyphマトリックスが便利 ・十分すぎる動作性能 ・144Hz+高輝度ディスプレイ ・望遠カメラ搭載 ・おサイフケータイ対応 ・ステレオスピーカー ・eSIM対応 |
・大きくて重い ・シャッター音消せない ・ワイヤレス充電非対応 ・AirDrop非対応 ・イヤホンジャックなし ・microSD非対応 ・IP65止まり ・アップデート保証がやや短い |
評価
総合評価:(4.0点/5点満点)
| デザイン・サイズ感 | ★★★★☆ |
| ディスプレイ | ★★★★☆ |
| 動作性能 | ★★★★★ |
| ゲーム性能 | ★★★★☆ |
| カメラ性能 | ★★★★☆ |
| バッテリー性能 | ★★★★☆ |
| 基本機能・操作性 | ★★★★☆ |
Nothing Phone (4a) Proは、8万円という価格からは想像できないほど完成度の高いミドルハイスマホです。
Snapdragon 7 Gen 4による快適な動作性能、この価格帯では珍しい光学3.5倍ペリスコープ望遠、航空機グレードのアルミユニボディと、スペック面で不満を感じる場面はほとんどありませんでした。
カメラは世界初の140倍ウルトラズームが搭載されていて、使っていて純粋に楽しいです。
Pixelには敵わないまでも、日中・夜間・望遠とシチュエーションを問わず綺麗に撮影できたので、カメラで困る人は少ないと思います。
また、Glyphマトリックスは想像以上に便利でした。
通知の確認や録画インジケーターなど、他のスマホにはない大きな価値があります。Essential Spaceと合わせて使いこなしていきたくなる機能です。
本体サイズが大きく210gとやや重い点、シャッター音が消せない点、ワイヤレス充電に非対応な点は気になりました。
また、アップデート保証がOS3年+セキュリティ6年と、Pixel 10の7年保証と比べるとやや短いところも注意しましょう。
とはいえ、8万円でこの完成度は率直にすごいです。デザインに個性があって、カメラもしっかり使えて、おサイフケータイにも対応していて、日常使いで困ることがほぼない一台です。
「iPhoneやPixelとは違う選択肢が欲しい」「デザインにもこだわりたいけど実用性は妥協したくない」という人には、自信を持っておすすめできます。
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キャンペーン内容
| 対象機種 | Nothing Phone (4a) Pro |
| 本体価格 | 78,900円(税込) |
| ポイント還元(最大) | 16,000ポイント →実質62,900円 |
| 還元内訳 | 初めて申込+MNP:10,000PT Android製品同時購入:6,000PT |
| 2回線目以降 | 6,000ポイント |
| 対象プラン | Rakuten最強プラン Rakuten最強U-NEXT |
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最大16,000ポイント還元には事前エントリーが必要です。申し込み前に忘れずにエントリーしておきましょう。
購入先の比較
| 購入先 | 価格(税込) |
| 楽天モバイル | 78,900円 (最大16,000PT還元→実質62,900円) |
| Nothing公式サイト | 79,800円 |
| Amazon・楽天市場 | 79,800円前後 |
端末だけ購入するなら楽天モバイルの78,900円が最安。さらに楽天モバイルに乗り換えるなら最大16,000ポイント還元で実質62,900円まで下がります。
Nothing Phone (4a) Proはキャリアで唯一楽天モバイルだけが取り扱っているので、楽天モバイルへの乗り換えを検討している人にとっては端末とセットで申し込める一番スムーズな選択肢です。













































































































































































































































