評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
iPhone 16eを購入しました。
2025年2月に発売された新型iPhone。iPhone SE(第3世代)の後継機種になるのかなーと予想していたんですが、蓋を開けてみるとiPhone 16シリーズの廉価モデルでした。
ただ、廉価モデルと言えど価格は99,800円~とちょっぴりお高め・・・。

- 「これだったらiPhone 16買うわ!」
- 「てかむしろiPhone 15で良くね?」
- 「iPhone SEシリーズくらいの価格が良いのになぁ・・・。」
なんて声も聞こえてくることが多く、なんだか評価はイマイチな印象です。
そこで本記事では、本当にiPhone 16eは微妙なのかどうか、実際に使ってみた様子をiPhone 16との比較を中心にレビューしていきます。
購入の参考にぜひ最後まで御覧ください。
メリット | デメリット |
・シンプルデザイン ・使いやすいサイズ感 ・抜群の動作性能 ・最新AIに対応 ・高性能メインカメラ ・ワイヤレス充電 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 | ・価格が高く感じる ・超広角カメラなし ・MagSafeなし ・Dynamic Islandなし |
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iPhone 16eとiPhone16のデザインを比較
まずはiPhone 16eのデザイン・サイズ感を見ていきましょう。
デザイン
iPhone 16eのカラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」の2色展開。
一方のiPhone 16は5色展開なのでカラーバリエーションは豊富ですね。
どっちにしようか迷ったんですが「ブラック」にしてみました。
背面パネルはiPhone 16と同じガラス製。
質感も殆ど同じでサラサラ。マットな色合いなので指紋が目立たないのがGOODです。
本体デザインはiPhone 16eの方が好み。カメラレンズが1つだけしかない超シンプルな感じがたまらなく良い!僕はブラックにしましたがホワイトでも良い感じだと思います。
ミドルフレームはマットなアルミ製。航空宇宙産業レベルで頑丈とのこと。
ディスプレイを上にして左側面にアクションボタンと音量ボタン。
アクションボタンは特定の機能を割り当てることができるマルチファンクションボタンですね。デフォルトで割り当て可能な機能は次の通りです。
- 消音モード
- 集中モード
- カメラ起動(シャッターにもなる)
- フラッシュライト
- ボイスメモ
- Shazam(音楽認識)
- 翻訳
- 拡大鏡
- コントロール
- ショートカット
- アクセシビリティ
ショートカットも割り当てできるので実は使い方は超多様。
カメラを割り当てればシャッターボタンとしても使えるんですよ。
右側面には電源ボタン。
残念ながらiPhone 16に搭載されている「カメラコントロール」はありません。
ただ、正直言ってカメラコントロールは殆ど使ってないので、なくても困らないと思います・・・笑
本体下部にはマイク・スピーカー・USB Type-Cポート。
充電ポートが汎用性の高いUSB Type-Cなのが嬉しいポイント。
ただし、iPhone 16eのUSB Type-CはDisplayPort Alternate Modeに非対応なので、映像出力・音声出力ができません。
ちなみにiPhone 16なら対応ケーブルを接続するだけで映像・音声出力ができちゃいます。まぁ、あんまし使わないか?
本体上部には特に何もありません。
ちなみにディスプレイ最上部にマイクとスピーカーを搭載。
さすがiPhoneですね。廉価モデルと言えどもステレオスピーカーの音質は抜群ですよ。
サイズ
iPhone 16eとiPhone 16のサイズもほぼ同じ。
- iPhone 16e:146.7×71.5×7.8mm
- iPhone 16:147.6×71.6×7.8mm
ちょびっとiPhone 16の方が大きいようなんですが誤差レベルです。
4.7インチ・5.4インチの旧モデルよりは大きくなっていますが、6.1インチサイズはめちゃくちゃ使いやすいです。動画見るにもゲームするにも、これくらいの大きさは必要だと思います。
- iPhone 16e
- iPhone 16
さらに重さも167gと超軽量。ディスプレイ保護フィルムを付けた状態でも実測で174gなので扱いやすいですね。
iPhone 16の方が僅かに思いですが、そこまで大きな違いはありません。
iPhone 16eもiPhone 16も使いやすさ・扱いやすさ抜群のサイズ感だと思います。


iPhone 16eとiPhone16のディスプレイを比較
続いてiPhone 16eのディスプレイをiPhone 16と比較しながらチェックしていきます。
6.1インチ有機ELディスプレイ
iPhone 16eもiPhone 16も6.1インチのOLEDディスプレイ。
どちらも変わらず超綺麗です。有機ELパネル特有の黒色表現とメリハリのある表示は動画視聴でもゲームでも活躍してくれます。
どちらのディスプレイも綺麗で当然。実はスペックはほぼ同じですなんですよ。
iPhone 16e | iPhone 16 |
6.1インチ(対角) オールスクリーンOLEDディスプレイ HDRディスプレイ 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi 2,000,000:1コントラスト比(標準) True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) | 6.1インチ(対角) オールスクリーンOLEDディスプレイ HDRディスプレイ 2,556 x 1,179ピクセル解像度、460ppi 2,000,000:1コントラスト比(標準) True Toneディスプレイ 広色域ディスプレイ(P3) |
これまで液晶ディスプレイのスマホを使っていた人なら違いがハッキリ分かるかもしれません。ただiPhoneは液晶でも綺麗ですからね。そうでもないかな?笑
Dynamic Islandは非搭載
スペック的には変わらないiPhone 16eとiPhone 16のディスプレイですが大きな違いが2つあります。1つはインカメラが切り欠き(ノッチ)タイプであること。
iPhone 16に搭載されている「Dynamic Island(ダイナミック アイランド)」は残念ながら使えません。
Dynamic Islandは、iPhone 14 Proから導入された新しいインターフェースで、音楽や動画のバックグラウンド再生状況、電話の着信、タイマーの進行状況などをリアルタイムで表示します。Dynamic Islandをタップすると、対応するアプリが開き、詳細な操作が可能に。また、一部のアプリでは、Dynamic Islandを長押しすると、簡単な操作用のボタンが表示され、音楽の再生や一時停止などが行えます。
一見邪魔なインカメラを機能にしちゃうのがAppleの面白さですね。
搭載当初はなくても良いかなーと思ってたんですが、地味に便利なので、今では頻繁に使う機能の1つになっています。
なくても困らないけど、あったら便利。Dynamic Islandはそんな機能です。
iPhone 16よりも画面が暗い
iPhone 16eとiPhone 16のディスプレイは画面の明るさも異なります。
iPhone 16e | iPhone 16 |
最大輝度800ニト(標準) ピーク輝度1,200ニト(HDR) | 最大輝度1,000ニト(標準) ピーク輝度1,600ニト(HDR) ピーク輝度2,000ニト(屋外) 最小輝度1ニト |
スペック上はiPhone 16eの方が少し暗いですね。
ただ、実際に使ってみると、大きな違いは感じません。屋外の直射日光下でもiPhone 16eが見えにくくなることはありませんでしたよ。
このため、普段使いでiPhone 16eの画面輝度に不満を感じることはないでしょう。


iPhone 16eとiPhone16の動作性能を比較
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
iPhone 16eにはiPhone 16と同じ「A18チップ」が搭載されております。
AppleのA18チップは、2024年9月に発表された新しいプロセッサで、iPhone 16シリーズに搭載され、A18とA18 Proの2つのバージョンがあります。
A18は6コアのCPUを持ち、A16 Bionicよりも30%高速で、30%消費電力を削減しています。GPUは5コアで、A18 Proよりも性能が劣るものの、A16 Bionicよりも40%高速化されています。
また、16コアのNeural Engineが搭載されており、35兆回の演算が可能になりました。これにより、AI関連のタスクが大幅に向上。メモリ帯域幅も17%増加し、AI処理の効率も向上しています。
A18シリーズは、TSMCの3ナノメートル製造プロセスを使用しており、非常に省電力で高効率。Wi-Fi 7やBluetooth 5.4などの最新の接続技術もサポートしています。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは1,339,666点、GPUスコアは448,224点でした。
一方のiPhone 16は、総合スコアは1,569,100点、GPUスコアは615,121点でした。
同じA18チップを使っているのに30万点近くも差があるのか?と思ったんですが、実はiPhone 16eはGPUコア数が1つ少ない構成になっているようです。
GPUは3Dグラフィックスなどの画像描写を処理するために必要なプロセッサ。主にゲームや動画編集なんかに使われることが多いです。
CPU(中央処理装置)とGPU(グラフィックス処理装置)は、どちらも重要なプロセッサですが、それぞれ異なる役割や設計思想を持っています。
CPUは、デバイス全体の管理や汎用的なタスク処理に優れています。主にアプリケーションの実行、データ処理、OSの操作などを効率よく行います。CPUは複雑な命令を順序よく処理することに特化しており、高いクロック速度で動作する少数の強力なコアを持っています。したがって、シングルスレッド性能が高く、特定のタスクを集中的かつ連続的に処理するのが得意です。
一方、GPUは、並列処理を得意とするプロセッサで、主にグラフィックスや画像処理、AI、科学計算などに使用されます。GPUは数千もの小さなコアを持ち、これらが並列に動作することで、大量のデータを同時に処理することができます。特に、同じ演算を複数のデータセットに適用するタスクに強みがあります。GPUの性能は、浮動小数点演算の速度(FLOPS)で測られ、並列処理能力が非常に高いです。
iPhone 16eはライトユーザー・ミドルユーザー向けの廉価モデル。
ヘビーユーザーのような使い方はしないだろうと考え、GPUコア数を1つ減らして少しでも価格を抑えるように設計したのだと思います。
Safari起動速度を比較
ちなみにAnTuTuベンチマークスコアがiPhone 16よりも30万点低いからと言って、iPhone 16eが普段使いに困るシーンは全くありません。
試しにSafariの起動速度を比較してチェックしてみたところ、不思議とアプリ起動時の描写速度はiPhone 16eの方が早かったです。
iPhone 16の方がベンチマークスコアは高いですが、30万点低いとは言え、iPhone 16eくらいのスコアがあれば十分。何をやってもサクサク快適です。
発熱の影響を受けにくい
スマホは長時間使っていたり、高い負荷をかけ続けたりするとサーマルスロットリングの影響で性能が抑えられることがあります。
試しにiPhone 16eとiPhone 16でAnTuTuベンチマークを4回連続で計測してみたところ、面白い結果になりました。
iPhone 16e | iPhone 16 | |
1回目 | 1,339,666 | 1,569,100 |
2回目 | 1,373,690 | 1,541,542 |
3回目 | 1,329,702 | 1,527,065 |
4回目 | 1,350,757 | 1,477,247 |
iPhone 16は少しずつスコアが下がっているのに対し、iPhone 16eはド安定。何なら4回目のスコアが1回目よりも高くなっています。
iPhone 16eはiPhone 16よりも性能が抑えられていることで、発熱の影響を受けにくく、長時間安定して使用することができるようです。
普段使い中心のユーザーが多いiPhone 16eにとっては理にかなった設計と言えます。
原神は120FPSで遊べない
普段使いなら困ることはないiPhone 16eですが、GPU性能が抑えられていることでゲーム性能が弱い部分がありました。
例えば僕が好きでプレイしている原神では、グラフィック設定で「120FPS」が選択できません。
iPhone 16なら「120FPS」が選べるので、GPUコア数が少ない影響が出ているんだと思います。
とは言え、よっぽどのガチ勢じゃなければ全然普通に遊べますよ。例えば、60FPSにしなくてもデフォルト設定の「高/30FPS」ですら十分快適にプレイできますからね。
僕のようなエンジョイ勢であればiPhone 16eのゲーム性能でも困りません。
ちなみに「崩壊:スターレイル」も普通にプレイできますが、原神よりはカクつきを感じることが多かったです。デフォルト画面設定は「高/30FPS」。
最高設定にすると戦闘シーンで時々カクカクしてました。
長時間連続でプレイするのは避けたほうが良いかもしれませんね。
Apple Intelligenceに対応
iPhone 16eはAppleのAI機能「Apple Intelligence」に対応しています。
日本語でも使えるようになるのは2025年4月ですが、サービス開始直後から使えるのは大きなメリットです。
写真編集、文書作成に画像生成。Siriも今よりもっと進化するとのこと。
どんなことができるのか、どれほど便利なのか、今からワクワクしちゃいます。
廉価モデルと言えども最新機能が使えるなんて嬉しいですよね。
公式サイト>>Apple Intelligence
自社製モデムApple C1搭載
iPhone 16eにはApple初の自社製セルラー(モバイル通信)モデム「Apple C1」を搭載。従来のモデムよりも省電力性に優れているためバッテリー持ちの向上に一役買っているそうです。
気になるのは接続の安定性や通信速度なんですが、実際にIIJmioのSIMカードで試してみたところ、電波の掴みは全く問題なし。
- iPhone 16eの通信速度
通信速度は上りの速度がiPhone 16eの方が速い結果になっています。
- iPhone 16の通信速度
1箇所での計測なので、偶然かもしれませんが、少なくとも使い物にならない!ってことはありません。特に意識しないでも普通に使えると思います。
通信速度なんかよりバッテリー持ちが改善されていることの方が嬉しいかもしれませんね。


iPhone 16eとiPhone16のバッテリー持ち・充電速度を比較
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にiPhoneはバッテリー持ちがあまり良くない印象があります。
iPhone 16eのバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
バッテリー持ちを実機で計測
iPhone 16eのバッテリー消耗を実機で計測してみました。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は8%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は9%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 8% | 約12時間 |
原神 1時間 | 9% | 約11時間 |
同じようにiPhone 16でも計測。Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は5%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は10%。
そして、原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は11%。
それぞれの結果を比較すると次の通り。
使用時間 | iPhone 16e | iPhone 16 |
音楽再生 1時間 | 2% | 5% |
動画再生 1時間 | 8% | 10% |
原神 1時間 | 9% | 11% |
バッテリー持ちはiPhone 16よりも優秀な結果になっておりました。
僕が使ってみた感覚では、よっぽどゲームを長時間プレイしたりしなければ、途中充電しなくても終日使えそうです。
普段使い中心のiPhone 16eだからこそ、1回の充電で長く使えるのは大きなメリットになると思います。
有線充電の速度は同じくらい
iPhone 16eもiPhone 16も、スペック上は「30分で最大50%」の高速充電に対応。
実際に最大何ワットで充電できるのかは明らかになっていませんが、僕が検証した限りではどちらも最大20W程度の充電になっていました。
最大120Wで充電できる「神ジューデン」なんかもあるので、もはや高速充電ですらないような気もしますが・・・。
フル充電にかかる時間は1時間30分程度になるんじゃないかと思います。
MagSafe充電に非対応
iPhone 16eはワイヤレス充電には対応しているものの、AppleのMagSafeには非対応。
iPhone 16はMagSafe充電に対応しているので1つ残念なポイントになります。
Magsafe充電に対応していれば、ピタッと磁石でくっついて外れにくくなることに加えて、最大25Wで充電できるのも嬉しいポイント。
実際に手持ちのQi2対応ワイヤレス充電器で試してみたところ、充電速度に大きな差が出ていました。
もちろん専用充電器は必要になりますが、ワイヤレス充電でも有線並の速度になるのはめちゃくちゃ重宝するので、1つiPhone 16eの寂しいポイントになりますね。
なお、ただ磁石でピッタリくっつけたいだけなら、対応ケースがあるのでそれを購入しても良いと思います。


iPhone 16eとiPhone16のカメラ性能を比較
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
iPhone 16eの実力はどれほどのものなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
メインカメラの作例
まずはメインカメラで撮影した写真です。と言うか、iPhone 16eにはメインカメラしかないんですけどね?笑
もはやどっちのスマホで撮影したのか分からなくなるくらい同じ仕上がりに。
メインカメラのスペックは同じですからね。そりゃそーだろって感じかもしれません笑
日中の明るいシーンであればめちゃくちゃ綺麗に撮影できちゃいます。
HDR性能をチェックするために逆光のシーンでも。
iPhoneはHDR性能がイマイチと言われていますが、このシーンは結構頑張っていました。
なお仕上がりはどちらも同じ。ほんと違いがないですね。
少し光量が控えめな室内で料理を撮影した写真がこちら。
どちらもよく撮れているんですが、フォーカスの場所がズレてしまったせいか色味が変わってしまいました。とは言え、これだけ綺麗に撮影できれば十分でしょう。
メインカメラ(ナイトモード)の作例
続いては夜間撮影(ナイトモード)です。
ナイトモードも明るく綺麗に撮影できました。
さすがにiPhone 16と仕上がりに差があるのかと思いきや、こちらもほぼ変わらず。
iPhone 16eのメインカメラの性能めちゃくちゃ高いですよね!十分すぎる。
iPhoneが苦手な明暗差のあるシーンでの撮影がこちら。
最後の写真だけはiPhone 16の方がバランスよく撮影できていました。とは言え、HDR性能も同じと考えて良いでしょう。
iPhone 16eのメインカメラは昼でも夜でも綺麗に撮影できる優秀な性能だと思います。
最大10倍デジタルズームの作例
iPhone 16eには望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
画像処理の性能が高いおかげか10倍ズームでも結構綺麗に撮れるなーと思いました。
4倍くらいまでだったら解像感の残って普通に使えちゃいそうな印象です。
iPhone 16との違いもないですね。素晴らしいと思います。
また、iPhone 16eは2倍ズームの性能が高いところも特徴の1つ。
4,800万画素の中央部分をクロップ撮影することで、光学2倍相当で撮影できるそうです。
素晴らしく綺麗ですね!っていうか解像感・質感がめちゃくちゃ高いです。
スマホのズームは、遠くの被写体よりも近くの被写体に使うことが多いので、2倍ズームが超活躍してくれると思います。
ポートレートモードの作例
iPhone 16eにはもちろんポートレートモードもあります。
被写体と背景の切り分けも上手です。エフェクトもポートレートライティングも当然使えますよ。
インカメラの作例
iPhone 16eのインカメラは1,200万画素。
外カメラ同様にiPhone 16と変わらず綺麗に撮影できました。
もちろんインカメラでもポートレート撮影が可能。iPhone 16に搭載されている「フォーカス機能」が使えないようなんですがどこで設定するのか分からず・・・。
やはり性能に大きな差はないようです。
TrueDepthカメラによる顔認証
iPhone 16eのロック解除方法は顔認証(Face ID)です。
インカメラを中心とした各種センサーを利用したTrueDepthカメラでロック解除。顔認証専用センサーを搭載したスマホは他にはないので超高性能ですよ。
ちなみに完璧ではありませんが、眼鏡をかけてもマスクを装着しててもロック解除可能。
指紋認証の方が使いやすいと思うかもしれませんが、慣れればFace IDだけでも全然いけちゃいます。
動画撮影の作例
iPhone 16eで動画撮影もしてみました。最大4K@60fpsでも撮影できますが、今回は30fpsで撮影。もちろん比較用にiPhone 16で撮影した動画も収録しています。
動画性能も優秀で夜間にゴーストが発生しがちですが、写真撮影と同じように綺麗に撮影できていました。iPhone 16との差も感じにくいです。
ちなみにiPhone 16eはOIS(光学式手ぶれ補正)は搭載しているものの、iPhone 16のようなセンサーシフト式ではありません。
ただ、実際に撮影してみた感じでは、どちらも手ぶれ補正がしっかり利いているので、動きながらの撮影でも活躍してくれると思います。
超広角カメラは非搭載
iPhone 16eの弱点の1つが超広角カメラが非搭載なところ。
超広角カメラはワイドアングルなので風景や食卓全体を撮影する場合なんかに重宝します。
個人的にはそんなに登場回数が多くはないんですが、全く使わないってこともないので、あれば便利なカメラです。
また、iPhone 16では超広角カメラを利用してマクロ撮影もできます。
iPhoneは最短撮影距離が他のスマホよりも長く、あまり被写体に寄ることができません。
それがiPhone 16ならマクロ撮影が可能なので、被写体に寄ることができちゃいます。
ただ、iPhone 16eはデジタルズームが優秀なので、解像感は多少失われてしまうものの、ズームで寄ることは可能です。
たまにしか使わないならこれでも良いかな?とは思います。
この他、2つのカメラを使用して撮影される「空間写真」「空間ビデオ」にも非対応です。


iPhone 16eのできないこと・非搭載機能まとめ
iPhone 16eを実際に使ってみて、iPhone 16ならできるのにiPhone 16eではできないことや搭載されていない機能が分かりました。
- カメラコントロール非搭載
- DisplayPort Alternate Mode(映像出力)非対応
- Dynamic Island非搭載
- 画面輝度が暗い
- GPUコアが1つ少ない
- 原神が120FPSで遊べない
- MagSafe非対応
- 超広角カメラ非搭載
- 空間写真・空間ビデオが撮影できない
そして、それぞれの機能に対する僕個人の評価は次の通り。
機能 | 必要/不要 | 評価 |
カメラコントロール | 不要 | あっても使わないことが多い。シャッターボタンだけならアクションボタンでもできる。 |
DisplayPort Alternate Mode(映像出力)非対応 | 不要 | 使う機会がない。 |
Dynamic Island | 必要 | 利用頻度が高くあると便利。 |
画面輝度が暗い | 不要 | 現在の明るさでも十分。 |
GPUコアが1つ少ない | 不要 | 普段使いもゲームも十分な性能。 |
原神が120FPSで遊べない | 不要 | 60FPSでも十分。 |
MagSafe非対応 | 必要 | 充電速度が速いのは魅力。マグネットでの吸着も便利。 |
超広角カメラ非搭載 | 必要 | メインカメラだけでは物足りない。最短撮影距離の長さを補えるマクロ撮影も便利。 |
空間写真・空間ビデオが撮影できない | 不要 | 使ったことがない。 |
僕個人は以下の3つがあれば良いなと感じました。
- Dynamic Island
- MagSafe充電
- 超広角カメラ
ただそれも人によって様々なので、絶対ないと困る機能ではありません。
例えば最も大きな違いの1つに超広角カメラがありますが、これだって写真撮影を頻繁にしない人にとっては必要ない機能になっちゃいますからね。
自分のスマホの使い道・使い方に合わせて、iPhone 16eにするか、それ以外にするかを決めれば良いでしょう。


iPhone 16eの価格は高い?安く買う方法
iPhone 16eの価格について紹介していきます。
iPhone 16eは高いのか?
iPhone 16eは高い高いと言われていますが、実際に使ってみると、機能・性能と価格のバランスは悪くないと感じました。
超広角カメラやMagSafeなど削られている部分もありますが、iPhone 16とほぼ同じ性能でバッテリーもメインカメラも優秀。
それで10万円以下に抑えられているならiPhone 16シリーズの廉価モデルとしての立ち位置としては悪くありません。
- iPhone 16 Pro Max:189,800円〜
- iPhone 16 Pro:159,800円〜
- iPhone 16 Plus:139,800円〜
- iPhone 16:124,800円〜
- iPhone 16e:99,800円〜
ではなぜ高く感じてしまうのか?
もちろん円安の影響もあると思いますが、多くの人が期待していたのが、7万円台で購入できるiPhone SE(第3世代)の後継モデルだったからでしょう。
おそらく、その期待外れがiPhone 16eを高く感じさせているんだと思います。
また、現在iPhone SE(第3世代)等を使っているライトユーザーにとっては、iPhone 16eが過剰性能ってこともあるかもしれませんね。
iPhone 16eを安く買う方法
AppleストアでのiPhone 16eの販売価格は99,800円〜と確かにお高め。
これだと例えば中学生になったお子さんに持たせるにしては高すぎるかもしれませんね。
なるべく安くiPhone 16eを購入したいなら、やっぱりキャリアの端末購入サポートプログラムを使うのがおすすめ。48回分割で購入して2年後に返却するあれです。
2025年3月27日現在の価格は以下の通り。実質負担額をググッと抑えることが可能です。
128GB | 256GB | 512GB | |
Apple Store | 99,800円 | 114,800円 | 144,800円 |
ドコモ | 1,210円 | 53,680円 | 73,920円 |
ahamo | 1,210円 | 53,680円 | 73,920円 |
irumo | 1,210円 | 53,680円 | 73,920円 |
au | 47円 | 6,600円 | 19,400円 |
UQ mobile | 47円 | 17,600円 | 30,400円 |
ソフトバンク | 24円 | 6,600円 | 19,440円 |
ワイモバイル | 24円 | 17,568円 | 30,288円 |
楽天モバイル | 36,392円 | 44,240円 | 60,896円 |
au系・ソフトバンク系のキャリアが最安値。特にUQ mobile・ワイモバイルは、月額基本料が安く通信費が抑えられるので、ライトユーザーにおすすめです。


iPhone 16eのスペック・仕様
iPhone 16eの主要スペックは以下のとおりです。iPhone 16のスペックも並べて掲載しておきます。
製品名 | iPhone 16e | iPhone 16 |
価格 | 99,800円〜 | 124,800円〜 |
サイズ | 146.7mm 71.5mm 7.8mm | 147.6mm 71.6mm 7.8mm |
重さ | 167g | 170g |
ディスプレイ | 6.1インチ OLED Super Retina XDR 2,532×1,170 460ppi 最大輝度800ニト | 6.1インチ OLED Super Retina XDR 2,556×1,179 460ppi 最大輝度1,000ニト |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
OS | iOS18 | iOS18 |
SoC | A18 4コアGPU | A18 5コアGPU |
ROM | 128GB 256GB 512GB | 128GB 256GB 512GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 4,800万画素 f/1.6 OIS | 4,800万画素 f/1.6 センサーシフトOIS |
リアカメラ(超広角) | なし | 1,200万画素 f/2.2 |
インカメラ | 1,200万画素 f/1.9 | 1,200万画素 f/1.9 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@60,30,25,24fps 1080P@60,30,25 | 4K@60,30,25,24fps 1080P@60,30,25 |
ビデオ(インカメラ) | 4K@60,30,25,24fps 1080P@60,30,25 | 4K@60,30,25,24fps 1080P@60,30,25 |
ポート | USB Type-C 30分で50%充電 | USB Type-C 30分で50%充電 |
ワイヤレス充電 | Qi | MagSafe Qi2 Qi |
生体認証 | Face ID | Face ID |
対応SIM | nano SIM eSIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.3 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou GALILEO QZSS NavIC | GPS GLONASS BeiDou GALILEO QZSS |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
NFC | あり | あり |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
公式サイト>>仕様


まとめ:iPhone 16eのメリット・デメリット・評価
iPhone 16eをiPhone 16との比較を中心に実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
iPhone 16eを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・シンプルデザイン ・使いやすいサイズ感 ・抜群の動作性能 ・最新AIに対応 ・高性能メインカメラ ・ワイヤレス充電 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 | ・価格が高く感じる ・超広角カメラなし ・MagSafeなし ・Dynamic Islandなし |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
バッテリー性能 | ★★★☆☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★☆☆ |
iPhone 16eの発表当初はかなり高く感じていましたが、実際に使ってみると、十分それだけの価値があるミニマムで使いやすいiPhoneであることが分かりました。
必要な機能はしっかり揃っており、その性能も高いので、iPhone 16eで満足できるユーザーも多いと思います。
ライトユーザーには過剰性能のように感じるかもしれませんが、あえて安い旧モデルを購入するくらいならiPhone 16eを購入して長く使った方が良いでしょう。
ただ一括購入価格は約10万円なので性能に見合っているとは言え安くはありません。
この場合には、キャリアの端末サポートプログラムを利用して実質負担額を抑えて購入するのがおすすめです。

