SoftBankが「Natural AI Phone」を発表しました。

Natural AI Phone

僕たちが普段やっているスマホ操作そのものをAIが代わりにやってくれるスマホ。

写真撮影を補助するとか翻訳が便利になるとか、そういう部分的なAI強化じゃありません。

なんとアプリを開いて、ボタンを押して、次のアプリに切り替えて……という一連の操作を、AIが丸ごと代行するという新発想のスマホです。

 

開発したのは米国カリフォルニアのAIスタートアップ「Brain Technologies」。

Brain Technologies

SoftBankが2026年4月24日に発売し、発売から1年間は国内独占販売となります。

価格は93,600円ですが、他社からの乗り換えなら実質24円で手に入るので、気になっている人も多いでしょう。

そこで本記事では、Natural AI Phoneのスペック・AI機能・価格だけじゃなく、開発元の正体、他メディアの評価、Nothing Phone (3a)との酷似問題、僕が個人的に気になる懸念点などなど、発売前にわかる情報を全部まとめて解説します。

Natural AI Phoneを購入するべきなのか、検討の材料にしてください。

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Natural AI Phoneの4つのAI機能を解説

Natural AI Phoneの特徴

Natural AI Phoneの中核機能は4つ。まずこれを理解すると、このスマホが何を目指しているのかがハッキリ見えてきます。

従来のAIスマホ(iPhoneのApple Intelligence、GalaxyのGalaxy AI、PixelのGemini)との最大の違いは、AIがOSのカーネルレベルに組み込まれていること。

ちょっと難しい表現なんですが、要するに「AIがスマホの一番深いところに直結している」ということ。だから、アプリを開かずに操作ができるんですね。

今のスマホは「アプリを開いて→ボタンを押す」の繰り返し。Natural AI Phoneは、この仕組み自体を変えにいった挑戦的な1台です。

① Understanding System(使うほどユーザーを理解する記憶機能)

Natural AI PhoneのUnderstanding System

Natural AIは、会話履歴・購入履歴・画面で見た情報・「覚えておいて」と伝えた内容などを蓄積し、必要なときに思い出させてくれる仕組みになっています。

メディアの取材によると、SNSに表示された愛犬のプロフィールをAIボタン2回押しで記録し、後日「愛犬の誕生日覚えてる?」と聞いたら過去の記録から回答が返ってきたという実例も紹介されていました。

しかも誕生日プランの提案、Googleカレンダーへの登録案、ケーキの予約状況をGmailで確認するといった次のアクションまで提案してくれたそうです。すごすぎ・・・。

この「記憶して提案する機能」が、Natural AI Phoneのユニークさの根幹と言えるでしょう。使えば使うほど自分専用にチューニングされていくイメージですね。

② AI Agent(アプリを切り替えずに操作が完結する)

Natural AI PhoneのAIエージェント

通常のスマホだと、例えば「友人とランチの日を決める」だけでも、LINEを開いて→カレンダーを確認して→LINEに戻って返信する、という切り替えが発生します。

Natural AI Phoneでは、LINEのメッセージを開いた状態でAIボタンを押すと、Natural AIがメッセージ内容を読み取って、カレンダーの空き時間と照らし合わせて候補日を提示、そのまま返信内容まで作成してくれるという流れに。

アプリの切り替えが不要になります。

2026年4月時点で対応しているのは以下の9種類。

  1. Gmail
  2. Googleマップ
  3. Googleカレンダー
  4. YouTube
  5. LINE
  6. 食べログ
  7. Amazon
  8. 楽天市場
  9. Yahoo!ショッピング

今後拡大していく予定とのことですが、日常的によく使うアプリが多いから、これで十分な人もいるかもしれませんね。

③ AI Button(本体右側面の専用ハードキー)

Natural AI PhoneのAIボタン

本体右側面には他のボタンとは色が違うAI専用ボタンが搭載されています。

1回押すと画面の内容を理解して次のアクションを提案、2回押すと画面の情報を記憶してくれる仕組み。

体験レポートによると、AIボタンを押してから提案表示までにかかる時間は約10秒弱とのこと。

Instagramでケーキの投稿を表示中にAIボタンを押すと「お店の場所を調べる」「似た雰囲気のカフェを探す」といった候補が並び、Webブラウザで記事を開いた状態では「要約を表示」「関連ニュースを探す」が提案されたそうです。

スクリーンショットを撮ってAIに読ませる……みたいな手間が不要なのが大きいですね。

思い立ったその瞬間にAIが動いてくれるわけです。

④ Focus Space(目標達成までサポートするホーム画面)

Natural AI Phoneのフォーカススペース

Focus Spaceは、中長期的な目標に対して関連情報をまとめて管理できるホーム画面機能です。

「旅行の計画を立てたい」「資格試験の勉強をしたい」「ダイエットしたい」みたいな目標を「フォーカス」として作成すると、関連する情報の検索・整理・次のアクション提案をAIが自動でやってくれます。

例えば旅行計画なら、行き先・スケジュール・移動手段・予約情報などを1つの画面でまとめて確認できる、という感じ。複数のアプリやメモを行き来する必要がなくなります。

この機能、実際に使ってみないと便利さがわからない部分ではあるんですが、「スマホでやりたいことを最後までやり切れない人」にはかなり刺さる可能性があると思います。

対応アプリ9個でできることと日本特化の背景

Natural AI Phone

2026年4月時点で、Natural AIが横断操作できるアプリは9個です。

少なく感じるかもしれませんが、日本人の生活に密着したアプリが揃っているのがポイント。

カテゴリ 対応アプリ
メール・予定・地図 Gmail/Googleカレンダー/Googleマップ
コミュニケーション LINE
動画 YouTube
ショッピング Amazon/楽天市場/Yahoo!ショッピング
飲食店検索 食べログ

LINE・楽天・食べログは日本市場向けにSoftBankが要望した

LINE・楽天市場・食べログといった日本特有のサービスは、SoftBankがBrain Technologiesに強く要望して優先対応してもらったとのこと。

日本特有のアプリに対応していないから海外のAIスマホが日本で使えないなんてこともよくありますからね。かなり大きな特徴になります。

Natural AI PhoneはSoftBankが間に入って日本仕様を作り込んでいるので、いきなり日常で使える土壌が整っているわけです。

具体的にどんな使い方ができるのか

公式の想定シーンとして、以下のような使い方が挙げられていました。

シーン Natural AIの動き
化粧水の詰め替えを買いたい 購入履歴から同じ商品を特定してECで注文
友達と予定調整したい カレンダーを確認して候補日を相手に連絡
SNSで見たレストランに行きたい 投稿内容から店を検索して予約まで
試験勉強の計画を立てたい 学習プラン作成と教材・動画の提案

日常のちょっと面倒な作業を、AIが引き受けてくれるイメージですね。

ただし対応アプリが9個に留まっている点は注意が必要。例えばUberやタクシーアプリ、旅行予約サイト、銀行アプリ、SNS(X・Instagram)などは現時点では対応していません。

今後拡大していくとのことですが、いつ何が追加されるかは未定です。

Natural AI Phoneの基本スペックまとめ

Natural AI Phoneのスペック

次に公式スペックを確認しておきましょう。ミドルハイクラスに位置するスマホで、特別尖ったスペックではないですが日常使いには十分な構成です。

本体・ディスプレイ・性能

項目 内容
サイズ 約78×164×8.3mm
重量 約200g
ディスプレイ 約6.7インチ 有機EL(フルHD+/2392×1080)120Hz/最大3000nits
SoC Snapdragon 7s Gen 3(オクタコア 2.5GHz+2.4GHz+1.8GHz)
RAM/ROM 12GB/256GB
外部メモリ 非対応
OS Android 15
バッテリー 5,000mAh
充電時間 約78分(USB Type-C PD-PPS対応)

カメラ・通信・その他

項目 内容
メインカメラ トリプル(約5,000万+5,000万+800万画素)
望遠 2倍光学/10倍デジタル
フロントカメラ 約3,200万画素
動画 4K(3840×2160)対応
防水/防塵 IPX4/IP5X
生体認証 指紋認証
おサイフケータイ 対応
ワイヤレス充電 非対応
ハイレゾ 非対応
Bluetooth 5.4(LDAC対応)
Wi-Fi Wi-Fi 6E(IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax)
SIM nanoSIM/eSIM
カラー トゥルーブラック/トゥルーホワイト

スペックで気をつけたいポイント

パッと見て日常使いには十分なスペックなんですが、いくつか気をつけたい点があります。

まず防水はIPX4なので、雨に濡れる程度ならOKですが浴室やプールでは使えません。

耐衝撃は非対応ワイヤレス充電も非対応です。

ただおサイフケータイは対応しているので、SuicaやQUICPayは問題なく使えますよ。

ハイレゾ非対応ですがBluetoothはLDACに対応しているので、対応イヤホンであれば高音質再生は可能です。有線で聴きたい人にはちょっと物足りないかもしれませんね。

公式スペックには3.5mmイヤホンジャックの記載がないため、おそらく非搭載だと思います。

開発元Brain Technologiesとは?わかっていることと謎な点

Brain Technologies

Brain Technologiesは2015年創業のAIスタートアップで、スマホ発売は今回が世界初。

僕も含めて多くの人が「どんな会社なの?」と疑問に思っているはず。現時点で公開されている情報を整理してみます。

会社概要

項目 内容
正式社名 Brain Technologies, Inc.
設立 2015年
本社 米国カリフォルニア
CEO ジェリー・ユー(Jerry Yue)
事業領域 AIと次世代インターフェース開発
日本法人 ブレインAI ジャパン株式会社(販売元)

これまでの開発実績

公式サイトによると、Brain Technologiesはこれまで以下のような実績を積んでいます。

  • 2016年:ワンショット学習による自然言語処理を実用化
  • 2020年:生成型インターフェース「Natural AI」を開発
  • 2023年:ノーコード開発プラットフォーム「Imagica AI」をリリース
  • 2024年:ドイツテレコム(T-Mobile親会社)と協業、AIフォンのコンセプトモデルを発表
  • 2026年:AI搭載スマホ「Natural AI Phone」をソフトバンクから発売

特に注目したいのは2024年のドイツテレコムとの協業です。

この時点でAIフォンのコンセプトモデルは発表されていたので、Natural AI Phoneのベースはすでに出来上がっていたと考えられます。

SoftBankが米国のシリコンバレーのスタートアップを訪問してパートナーを探していたところ、Brain Technologiesを紹介されて開発がスタートした、というのがメディアの取材で明かされていました。

不明点①:スマホの製造委託先が非公開

Natural AI Phoneの製造は、Brain Technologies自身ではなく外部パートナーに委託されています。

CEOのジェリー氏は「世界的に秀でたスマホを開発しているパートナー」とだけ語っていて、具体的な会社名は明かしていません。

この部分は後のセクションで詳しく検証しますが、Nothing Phone (3a)とハードウェアがほぼ完全に一致していることから、同一のODMを使っている可能性が指摘されています。

不明点②:資金調達規模や企業規模が見えにくい

Brain Technologiesは米国のスタートアップ企業ですが、現時点で日本語の詳細な企業情報はほとんど出回っていません。

社員数、資金調達額、投資家構成などは公開情報として見つけにくい状態です。

ただし、Imagica AIというノーコード開発プラットフォームをリリースしていること、ドイツテレコムやソフトバンクといった大手キャリアと協業できているあたりから、ある程度の規模感と技術力はあるんだろうと推測できます。

不明点③:Natural AI以外の製品展開が不明

スマホとしては今回が世界初のリリースなので、「長期サポートされるのか」「次のモデルは出るのか」といった将来性が現時点では見えません。

僕もここが一番気になっているポイント。後のセクションで懸念として改めて触れますが、まだ評価が定まるには時間が必要だろうなと感じています。

実はNothing Phone (3a)と酷似 同じODM製造の可能性を検証

Nothing Phone (3a)のデザイン

Natural AI PhoneはNothing Phone (3a)とハードウェアがほぼ完全に一致しており、同一のODM(製造受託会社)が製造している可能性が高いと思います。

敏感なガジェット好きの間でかなり話題になっているポイントです。

スペックはほぼ一致

Nothing Phone (3a)のスペック・仕様

まずはスペック比較。

項目 Natural AI Phone Nothing Phone (3a)
ディスプレイ 6.7インチ OLED/FHD+ 6.77インチ AMOLED/FHD+
SoC Snapdragon 7s Gen 3 Snapdragon 7s Gen 3
RAM/ROM 12GB/256GB 最大12GB/256GB
バッテリー 5,000mAh 5,000mAh
カメラ 50MP+50MP+8MP 50MP+50MP+8MP
OS Android 15 Android 15
サイズ 164×78×8.3mm 163.5×77.5×8.35mm
重量 約200g 約201g
価格 93,600円 59,800円

サイズ差が0.5mm単位、重量差が1g、それ以外のスペックは完全一致。ここまで揃うと偶然では説明がつかないような・・・。

なぜここまで一致するのか?

Nothing Phone (3a)

考えられる可能性としては、同一のODM(製造受託会社)がベースとなる設計プラットフォームを持っていて、それをNothing向けとBrain Technologies向けで微調整した、というパターン。

スマホ業界では複数ブランド向けに類似設計の端末が供給されることは珍しくありません。

Brain TechnologiesのジェリーCEOもメディアの取材に対して「世界的に秀でたスマホを開発しているパートナーに製造を委託している」と答えています。

Nothing Phone (3a)を実際に製造しているODMがどこなのかを踏まえると、同じパートナーである可能性は高いと考えられます。

ただし現時点では両社とも製造元を明言していないため、完全な確定情報ではないことはご注意ください。

価格差をどう捉えるか

Nothing Phone (3a)のバッテリー性能

問題はハードウェアが事実上同じなのに価格が約2倍違う点。

Nothing Phone (3a)の12GB/256GBモデルが59,800円、Natural AI Phoneが93,600円。差額は約33,800円です。

この差額はどこから来ているのでしょうか?

おそらく、Natural AIのソフトウェア開発費、Understanding Systemなどのクラウド基盤、SoftBankを介した日本市場向けのローカライズ費用、おサイフケータイ対応の追加コスト、などが含まれていると考えられます。

これを高いと感じるか妥当と感じるかは人それぞれ。実質24円で使えるプログラムを考えると、単純な端末価格の比較はあまり意味がないかもしれません。

個人的には「AI機能に価値を感じる人なら妥当、ハードウェアしか見ない人には割高」というのが率直な印象です。

OSレベルのAI統合がある限り、ハードの類似は問題ではない

Nothing Phone (3a)のメリット・デメリット・評価

大事なのは、Natural AI PhoneがOSカーネルレベルでAIを統合している点。

この部分はNothing Phone (3a)とは全く違います。見た目や中身のハードは似ていても、ソフトウェアで別物のスマホになっているわけです。

逆に言うと、ハードで勝負していないからこそ、Natural AI Phoneは既存のODM設計を流用することでコストを抑えて、AI機能に投資を集中できている、という捉え方もできます。

Nothing Phone (3a)の実機レビューはこちら

【Nothing Phone (3a)レビュー】カメラとAI機能の進化で使いやすさアップ!使ってわかったメリット・デメリット・評価Nothing Phone (3a)は背面パネルが光るGlyphインターフェイスを搭載したNothing製のミドルレンジスマホ。5万円台で購入できる手頃な価格ながら普段使いに困らない動作性能でおサイフケータイにも対応。望遠カメラや最新のAI機能Essential Spaceを搭載したコスパの高い1台です。Nothing Phone (3a)を使ってみた様子をメリット・デメリットを含めて実機レビューしています。...

ミドルハイクラスでAIに全振りしたスペックの評価

Natural AI Phoneのスペック

Natural AI PhoneのスペックはミドルハイクラスでGalaxy S26やPixel 10などのハイエンドには及びません。

ただし、これは弱点ではなく「AI体験に投資を集中するための選択」と捉えると良いでしょう。

Snapdragon 7s Gen 3はどのくらいの性能なのか

搭載SoCのSnapdragon 7s Gen 3は、価格帯で言うと5〜6万円クラスのスマホによく載るミドルハイ帯のチップです。

先ほど触れたNothing Phone (3a)も同じSoCを積んでいますし、他にもMotorola edge 50sなどに採用されています。

日常使い(Webブラウジング、SNS、動画視聴、カメラ)には全く問題ない性能。ただしハイエンドゲーム(原神や崩壊スターレイルを最高画質でプレイ)には少し力不足で、設定を落とす必要が出てきます。

Galaxy S26に搭載されているSnapdragon 8 Elite Gen 5と比べると、純粋な処理性能は半分以下くらいと考えてください。

【Galaxy S26レビュー】実際に使って感じたメリット・デメリット・評価Galaxy S26を実際に購入してレビュー。カメラ・性能・バッテリー・デザインをiPhone 17・Pixel 10と比較しながら徹底検証。買うべき人・向かない人も正直に解説します。...

9万円超の価格でこのSoCは妥当なのか

正直に言うと、ハードウェアだけ見たら割高です。

同じSoCを積んだNothing Phone (3a)は59,800円ですから、ハード単体でみれば約30,000円の価格差があります。

これはNatural AI PhoneがAI機能のソフトウェア開発費・クラウド基盤・OS統合のカスタマイズに投資しているからこその価格構成でしょう。

例えばGalaxy S26が14万円近くするのは「ハードウェア全部盛り+AI機能」だから。

Natural AI Phoneは「ハードウェアはほどほど+AIに全振り」という割り切りで、結果として実質24円で提供できる価格帯に収めていると判断できます。

AIがクラウド処理前提だからチップ性能は重要度が低い

Natural AIはUnderstanding Systemのデータ管理やAI処理の大部分をクラウドで行う設計になっています。「データはローカルと日本国内のクラウドで管理」と明言されているポイントです。

つまり、AI機能の快適さはクラウド側の処理速度と通信環境に依存する部分が大きく、端末側のSoC性能はそこまで重要じゃありません。

AI処理をローカルで完結させるPixelやGalaxyとは根本的に思想が異なる設計を踏まえると、Snapdragon 7s Gen 3という選択は「AIに必要な最低限の性能を確保しつつ、コストを抑えた合理的な判断」と評価できると思います。

ゲーマー・カメラ重視派には向かない可能性

一方で、ゲームをガッツリやりたい人やカメラ画質を最重視する人には、Natural AI Phoneは向かない可能性が高いです。

ハイエンドゲームが重くなる可能性がありますし、カメラもSnapdragon 7s Gen 3のISP性能に引っ張られるので、Galaxy S26やPixel 10のカメラ体験とは別物と考えた方がいいでしょう。

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この点は「向いている人/向いていない人」でもう一度整理しますが、スペック表だけ見て判断するスマホじゃない、というのが僕の率直な印象です。

なぜSoftBankがNatural AI Phoneを独占販売するのか考察

Natural AI PhoneはSoftBankの独占販売

Natural AI PhoneはSoftBankにとって端末販売ビジネスではなく、「AIエージェント時代の主導権争奪戦」の布石だと僕は見ています。

ここからは事実に基づいた僕の予想・考察になりますが、記事を書くにあたって一番ワクワクした部分です笑

SoftBankは端末で儲けようとしていない?

Natural AI Phoneは他社からのMNPなら実質24円で手に入ります。これは明らかに粗利を取りに行く価格設定じゃありません。

SoftBank自身もメディアの取材に対して「サブ機ではなくメイン機として使って、使えるかを検証してほしい」と発言していました。

つまり「メイン機として成立するかは検証段階」と認めている状態なんですね。

これを踏まえると、1年間の独占販売期間は売上目的ではなく、市場を使ったベータテスト期間と考えられます。

ポストスマホ時代の主導権を取りに行く実験?

Apple・Google・Samsungが提供するAI機能(Apple Intelligence、Gemini、Galaxy AI)は、すべて既存スマホにAIを後付けする方式です。

これだと「OSを持っている者が勝つ」構図が変わらず、キャリアはずっとインフラ提供事業をする「土管屋」のまま。

この点Natural AI PhoneはOSのカーネルレベルにAIが統合された世界初のデバイス

この構造だと「AIが主・OSが従」という新しい関係性が生まれます。

SoftBankがここで成功パターンを作れれば、キャリアがAIレイヤーを握れる可能性が出てくるわけです。

ユーザーデータの国内囲い込みのため?

AIは使われるほど学習するので、Natural AI PhoneのUnderstanding Systemに蓄積されるデータはSoftBankにとって巨大な資産になります。

「データはローカルと日本国内のクラウドで管理」と明記されているのも重要なポイント。

つまりGoogleやAppleにデータを流さず、日本国内に閉じ込めている設計です。

これは単なる機密保護ではなく、日本人のAIエージェント利用パターンを独占的に把握する戦略的選択だと考えられます。

直接商用利用しなくても、このデータ自体が次世代サービス設計の競争優位になるはずです。

1年独占期間は売上目的ではなく学習機会?

SoftBankはターゲットを「情報感度の高いイノベーター・アーリーアダプター」と明言しています。さらに「メイン機として使って検証してほしい」「アップデートで進化を続ける」とも。

これを素直に読むと、1年間は新しいAI体験を積極的に試してくれるユーザーからフィードバックを集める期間とも解釈できます。

1年後以降の独占販売延長について「状況に応じて延長される可能性」とボカしているのも、「AI機能が熟成したら延長/熟成しなかったら終了」という含みがあると推測できます。

1年独占後はどうなる?予想できる5つの選択肢

ここで気になるのは「じゃあ1年後はどうなるの?」ということ。

これについてSoftBank公式は「状況に応じて延長される可能性があります」と含みを持たせているだけで、明確な方針は発表されていません。

ここからは僕の予想になりますが、考えられる選択肢を5つに整理しました。

選択肢 内容
① 独占延長 SoftBankの独占販売がさらに延長される
② 他キャリア展開 ドコモ・auでも販売開始される
③ SIMフリー販売 家電量販店・オンラインで自由に購入可能に
④ 販売終了・次モデル移行 1年で日本市場から一旦撤退、次モデルへ
⑤ グローバル展開本格化 世界展開に合わせて日本でもブランド分けして再投入

個人的な予想としては、Brain Technologiesが「2026年中に世界中で展開予定」と明言していることから、②他キャリア展開または⑤グローバル展開本格化の可能性が高いと考えています。

一方でSoftBankがこれだけ投資した製品を簡単に撤退させる可能性は低いでしょう。

いずれにしても、1年間のSoftBank独占期間中に手に入れておけば、今後どの展開になっても「最速で体験した人」というポジションを取れることに変わりはありません。

そういう意味でも今から試してみる価値は高いと言えます。

結論:売れなくてもSoftBankは困らない

色々考えていくと、Natural AI PhoneはSoftBankにとって「売れれば嬉しいが、売れなくても戦略的価値がある製品」だと整理できます。

一方で、実質24円という強烈な価格設定は、SoftBankが売上よりも普及を優先している証拠。

つまり「試しに使ってみたい」という人にはかなり美味しい条件が揃っていると言えるでしょう。

気になる3つの懸念点

Natural AI Phoneの懸念点

ここまで情報を整理してきて、個人的に気になったポイントが3つあります。

発売前の段階では全部「予想」や「可能性」の話になりますが、一緒に考えていきましょう。

懸念①:操作が苦手な人向けのコンセプトなのに買うのはガジェットファン?

Natural AI Phoneは「スマホ操作の手数を減らすAI」というコンセプトなので、本来はスマホが苦手な人・面倒に感じる人に一番刺さるはずです。

でも実際に予約して買うのは、おそらく新しいガジェットに目がない人たちが中心になるんじゃないかと予想しています。

理由は単純で、スマホが苦手な人はそもそも「新しいAIスマホ」という情報にアクセスしないからです。

SoftBankショップで店員さんに「これいいですよ」と勧められて買うパターンは少数で、能動的に情報を取りに行ける人が先に購入層になる可能性が高いでしょう。

つまり開発思想と実購入層がズレるリスクがあります。発売後の売れ行きを見る上で重要なポイントだと思いませんか?

懸念②:1年限定発売なのに進化し続けなきゃいけない矛盾

SoftBankは「AIを組み込むということであれば、バージョンアップが難しそう」という質問に対して「差別化できるまで進化を続けられるかが重要」と答えています。

つまりNatural AIは進化し続けないと競合に追いつかれる設計なんですね。

でも国内独占販売期間は1年間と明言されていて、その後の延長は「状況に応じて」と曖昧。

1年しか売らない可能性があるスマホに、Brain TechnologiesとSoftBankはどこまでソフトウェア更新コストをかけ続けるのか、個人的に一番引っかかっているポイントです。

対応アプリも9個からどこまで増やせるのか、実際に見守る必要があると思います。

懸念③:開発会社の情報が少なすぎて将来性が読めない

Brain Technologiesは2015年設立のAIスタートアップで、ドイツテレコムとの協業実績やImagica AIというノーコードプラットフォーム開発の実績はあります。

ただ、日本語の詳細な企業情報(資金調達規模、社員数、投資家構成など)はほとんど公開されていない状態です。

Appleのように何十年もスマホを作り続けてきた実績や、Googleのように検索インフラを持っている会社とは、信頼性のベースが違います。

スマホは買って終わりじゃなく、数年間使い続ける製品だからこそ、開発元の継続性は気になります。

これは批判ではなく「未知数」という意味で、実際にはSoftBankが後ろに付いているのでアフターサポートは担保されると予想していますが、3年後・5年後にBrain Technologiesがどうなっているかは現時点では誰にもわかりません。

要するに・・・可能性もリスクもある実験的スマホ

どれも致命的な懸念点ではないですが、「Natural AI Phoneを買う=ちょっとした冒険」であることは間違いないと思います。

他社MNPなら実質24円で試せる価格設定は、ある意味でこの冒険のハードルを下げるための戦略かもしれません。

「それでも試してみたい」と思えるかどうかが、このスマホを選ぶかどうかの分かれ目になるでしょう。

具体的な価格・契約パターンを整理して、購入判断に必要な情報を詰めていきましょう。

Natural AI Phoneの価格と4契約パターン別支払額 実質24円の仕組み

Natural AI Phoneの価格

Natural AI Phoneの販売価格は93,600円ですが、他社MNP+新トクするサポート+の適用で実質24円まで下がります。

この「実質24円」の仕組みを正しく理解しておくと、買うべきかの判断がしやすくなりますよ。

契約パターン別の支払額一覧

Natural AI Phoneの支払額は、契約パターンによって大きく変わります。SoftBankオンラインショップの料金シミュレーター表示を整理したのが以下の表です。

契約パターン 1〜12回 13〜24回 25〜48回
他社からのりかえ 1円 1円 3,899円
Y!mobile/LINEMOからのりかえ 415円 415円 3,485円
新規契約 1円 3,899円 3,899円
機種変更 921円 2,293円 2,293円

支払総額はどのパターンも93,600円(48回払い・実質年率0%・支払期間49ヶ月)で同じですが、初期の月額負担がかなり違うのが特徴です。

他社MNPと新規契約は最初の12ヶ月が月額1円で、そこから段階的に上がっていく仕組みになっています。

新トクするサポート+で実質24円になる仕組み

ここからが重要です。Natural AI Phoneは「新トクするサポート+」という購入補助プログラムが使えて、48回払いで購入→25ヶ月目に機種を返却すれば、残りの24回分の支払いが不要になります。

具体的な計算はこんな感じ。他社MNPで購入した場合の内訳をみてみましょう。

項目 金額
機種代金(1〜12回目) 12円(1円×12回)
機種代金(13〜24回目) 12円(1円×12回)
特典利用料 22,000円
買替え応援割 -22,000円
支払い総額 24円

つまり、特典利用料22,000円と買替え応援割22,000円が相殺されて、実質的な負担は24ヶ月分の機種代金(24円)だけで済むという仕組みです。

24ヶ月後にSoftBankで対象機種へ買い替え&機種を回収してもらうのが条件になります。

実質24円のメリットとデメリット

メリットは明確で、最新のAIスマホを実質24円で2年間試せること。9万円超の端末をほぼタダで使えるわけですから、「新しいものを試したい」人にはかなり美味しい条件です。

デメリットというか注意点は、2年後に機種を返却することが前提なので、Natural AI Phoneを使い続けたい場合は残額を支払う必要があること。

また買替え応援割を適用するには25ヶ月目にSoftBankで対象機種へ買い替えが必須なので、ドコモやauに移りたい場合は特典が使えません。

とはいえ、1年間はSoftBank独占販売で、翌年以降の販売継続も未確定なスマホなので、「2年間試して返す」という使い方は合理的だと思います。

SoftBankの戦略としても、この条件で撒いてフィードバックを集めたいのが本音でしょう。

SoftBank公式サイトでチェック>>Natural AI Phone

Natural AI Phoneが向いている人/向いていない人

Natural AI Phone

Natural AI Phoneは「新しいAI体験を誰より早く試したい人」に特化したスマホです。

発売前の情報をもとにした僕の予想になりますが、かなり向き不向きがはっきり出ると思います。

向いている人

Natural AI Phoneのスペック

① 新しいAI体験を誰より早く試したい人

Natural AI Phoneは世界初の「OSカーネルレベルAI統合スマホ」です。この体験を他の人より先にできることに価値を感じる人には、間違いなく刺さります。

1年間はSoftBank独占販売なので、日本で今買わないと手に入らないスマホという点も、アーリーアダプター志向の人にはむしろ魅力になるはず。

② スマホの操作手数を減らしたい人

アプリを切り替える面倒さを「たしかに面倒」と感じている人にとって、Natural AIの「アプリを横断する操作代行」はかなり便利なはずです。

普段LINEで予定を決めて、カレンダーを確認して、レストランを予約して…という動きが多い人には、操作時間の短縮効果が実感できる可能性があります。

③ 主要アプリ9個を日常的に使っている人

対応アプリ(Gmail、Googleマップ、Googleカレンダー、YouTube、LINE、食べログ、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング)をメインで使っている人は、AI代行の恩恵を受けやすいです。

逆にこの9個以外のアプリ中心の生活をしている人は、AI機能の出番が少なくなる可能性があります。

④ 実質24円で最新AI端末を試せる条件を活かしたい人

他社MNP+新トクするサポート+で実質24円という価格は、明確に「試してみたい人」向けの設定です。

9万円超の端末をほぼタダで2年間使えるわけですから、「失敗しても惜しくない」という気持ちで新しい体験に飛び込める人には最高の条件だと思いますよ。

SoftBank公式サイトでチェック>>Natural AI Phone

向いていない人

Natural AI Phoneの懸念点

① ハイエンドゲームをガッツリやりたい人

搭載SoCのSnapdragon 7s Gen 3はミドルハイ帯のチップなので、原神や崩壊スターレイルなどの重量級ゲームを最高画質でプレイするには力不足の可能性があります。

ゲーム性能を重視するなら、Galaxy S26やiPhone 17 Proなどのハイエンド機の方が満足度は高いでしょう。

② カメラ画質を最優先する人

カメラ自体は50MPトリプルカメラと一般的なミドルハイ構成ですが、Pixel 10やGalaxy S26のような「カメラに全振りしたスマホ」と比較すると見劣りする可能性が高いです。

写真のクオリティを妥協したくない人は別のスマホを選んだ方がいいと思います。

③ AI機能に興味がない人

Natural AI Phoneの最大の価値はAI機能なので、そこに興味がない人にとってはただの「ミドルハイスペックのAndroidスマホ」になってしまいます。

同じSoC・同じディスプレイ・同じバッテリーのNothing Phone (3a)が約6万円で買えることを考えると、AI機能を使わない前提なら割高に感じる可能性が高いです。

④ 長く同じスマホを使いたい人

Brain Technologiesの今後の展開や、1年限定販売後の扱いが未確定な現状では、「5年間同じスマホを愛用したい」タイプの人には少しリスクがあります。

Appleのような長期サポートの安心感を求める人は、iPhoneやGoogle Pixelの方が向いているでしょう。

⑤ スマホ操作が苦手なまま楽になりたい人

これは皮肉な話なんですが、Natural AI Phoneのコンセプトは「操作が苦手な人に優しいAI」なのに、実際に使いこなすにはそれなりのリテラシーが必要です。

「AIに指示を出して操作してもらう」というコンセプト自体、これまでスマホを触ってきた人じゃないと馴染みにくい部分があります。

シニア層や機械が苦手な人には、むしろハードルが高く感じられる可能性があります。

迷っているなら「MNPで試す」一択

正直に言うと、Natural AI Phoneを「メイン機として買う」のは発売前の段階ではハードルが高いです。

ただ、他社MNP+新トクするサポート+で実質24円という条件なら、「2年間サブ機として試す」という使い方は十分アリだと思います。

AI機能が期待通りに動けば最高、期待外れだったら2年後に返却してSoftBankで別機種に乗り換える、という出口戦略が明確なので、リスクが限定的なんですね。

興味があるなら、この価格条件が使える今のタイミングで試してみる価値はあると思いますよ。

まとめ Natural AI Phoneは「新しいAI体験への入り口」

Natural AI Phoneの特徴

Natural AI Phoneに関して発売前に分かる情報を整理すると「可能性とリスクが混在する実験的なスマホ」と言えます。

ポイント振り返り

  • Natural AI PhoneはOSカーネルレベルでAIを統合した世界初のスマホ
  • 開発元のBrain Technologiesは2015年設立の米国AIスタートアップ
  • ハードウェアはNothing Phone (3a)とほぼ同一、同一ODMの可能性
  • Snapdragon 7s Gen 3搭載のミドルハイ構成でAI処理はクラウド依存
  • SoftBank独占1年間、実質24円で試せる戦略的価格設定
  • アーリーアダプター向けの「お試し実験」としての価値が高い

ガジェットとして冷静に見ると、ハードウェアは普通、価格は割高、サポートは未知数。

でもAI機能のコンセプトは間違いなく次世代で、これを他の人より先に体験できる価値は確かに存在します。

興味があるなら今が試せるタイミング

Natural AI Phoneは、他社MNP+新トクするサポート+で実質24円という条件で試せます。9万円超のスマホをこの価格で体験できる機会は、そう多くありません。

「新しいAI体験に興味があるけど、失敗したらイヤだな」という人には、この価格条件はかなり心強い後押しになるはずです。

SoftBank公式サイトでチェック>>Natural AI Phone

ちびめがね
ちびめがね
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