Banggood様にOnePlus Nord 2 5Gをご提供いただきました。
約50,000円で購入できるコスパの高い高性能スマホ。
10万円以上出してフラッグシップモデルを購入するのがバカらしくなるくらいコスパに優れております。
今では高価なハイエンドモデルを販売しているOnePlus。
かつてのフラッグシップキラーがついに戻ってきた印象です。
本記事ではOnePlus Nord 2を実際に使ってみた様子をメリット・デメリットを含めて紹介していきます。
OnePlus Nord 2は「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。私は本記事を作成するにあたり、総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
なおこちらの記事では2022年のフラッグシップモデル「OnePlus 10 Pro」をレビューしております。
最高性能のOnePlusスマホが気になる方は本記事と併せてチェックしてください。
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OnePlus Nord 2 5Gのメリット・デメリット・評価
OnePlus Nord 2 5Gは中国スマホメーカーOnePlusのSIMフリースマホです。
かつて「フラッグシップキラー」と呼ばれ、ハイエンドモデルに負けない性能を抑えた価格で販売してきたOnepPlus。
現在では性能も価格も他社と肩を並べるフラッグシップ機を展開するようになりました。
2021年に発売されたOnePlus 9シリーズは「Hasselblad」とコラボしたカメラを搭載していることが話題になりつつも、価格は日本円にして10万円以上もする高級スマホになっています。
そんな高級路線を進むOnePlusが、価格を抑えたミドルレンジ帯として発表したのがNordシリーズ。
性能はフラッグシップモデルに及ばないものの必要十分で、コアなOnePlusファンじゃなくても手に取りやすいモデルになっています。
メリット
OnePlus Nord 2 5Gを購入するメリットは以下のとおり。
- 価格が5万円台
- 高性能SoC Dimensity 1200-AI搭載
- メインカメラがIMX766
- 65W急速充電対応
- 美しいディスプレイ
- 扱いやすいサイズ感
5万円台という手の届きやすい価格ながらも、ハイエンドモデルに負けない性能。
さらにメインカメラに搭載されているイメージセンサーがIMX 766とフラッグシップ級。
コスパの高さがOnePlus Nord 2を購入する最大のメリットです。
デメリット
OnePlus Nord 2を購入する上で知っておきたいデメリットは以下のとおり。
- 他社製スマホより安いわけではない
- 技適なし
- おサイフケータイなし
- 防水性能なし
- ワイヤレス充電なし
- イヤホンジャックなし
5万円でフラッグシップ並の性能と考えれば、かなりコスパが高いと言えます。
ただ、他社製のスマホに目を向けて比較すると、同じくらいの性能でさらに安いものもあるわけです。
また、日本で人気の付加価値的な機能が一切搭載されていない点も注意が必要です。
評価
(3.5点/5点満点)
OnePlus Nord 2 5Gは非常に優秀なスマホで、誰が使っても満足できる性能を搭載しています。
ただ、発売する時期がちょっと遅かったかも・・・。
2021年8月現在、5万円を出せばそれなりの性能を搭載したスマホを日本でも購入できる状況。
「おサイフケータイ」「防水」に対応しているモデルだって買えてしまいます。
あえて技適のない中華スマホを購入するメリットがOnePlus Nord 2にあるのかと考えると、正直微妙なところ。
いわゆるミドルレンジクラスの性能が向上している現在では、よっぽど尖った性能を搭載していない限り差別化が難しいのかもしれません。
ついにOnePlusがやってくれた!
そう思わせてくれるためには、時間を遡るか、他社がひっくり返るくらいの価格設定にする以外ないでしょう。
OnePlus Nord 2 5Gのデザインと付属品
OnePlus Nord 2はグレーとブルーの2色展開。
この他インドではグリーンもあるようですがBanggoodでの取り扱いはありませんでした。
僕がご提供いただいたのはGray Sierra。
Oneplus 9シリーズと同様にOnePlusのロゴマークとカメラユニットのみのシンプルなデザイン。
光沢が少ないマットな背面パネルはGorilla Glass製で少しザラザラしています。
触り心地の良い質感で、いくら触っても指紋が全く付きません。
これならケースを付けずにそのまま使いたくなっていまいます。
Nordシリーズはいわゆるフラッグシップモデルではないはずですが、安っぽさは微塵も感じずむしろ高級感すら漂いますね。
カメラユニットは縦に長いタイプで、このデザインもOnePlus 9シリーズと同様です。
側面フレームに向かってなだらかに湾曲しており、滑りやすくはなるものの、掌に食い込むことなく持ちやすいデザイン。
背面パネルとディスプレイを繋ぐフレームはメタリックなカラーリングのプラスチック製。
右側面にはOnePlusスマホの特長であるアラートスライダーと電源ボタンがあります。
アラートスライダーは本当に便利。
音量ボタンを押してマナーモードの切替というAndroid特有の動作が不要になります。
左側面には音量ボタンが搭載されています。
スクショを撮る時は、スマホをギュッと握るようになりますね。
電源ボタンと上下に並んでいるスマホよりこっちの方が使いやすくないですか?
本体下部にはSIMスロット、マイク、USB-Cポート、スピーカーがあります。
SIMスロットを取り出そうとしてマイクにピンを刺さないように気を付けましょう!
SIMスロットは両面に2枚搭載できるタイプで、残念ながらSDカードは装着できません。
サイズは約159mm×73mm×8.3mm。
6インチ以上のスマホにしては横幅が狭くてコンパクトに感じました。
薄いところも扱いやすくて良い感じです。
重さも6インチ以上の大型ディスプレイを搭載しているスマホなら200gを超えるものも多いなか189gと軽めで、ケースを装着しても209gでした。
サイズと重さのバランスが良いせいか、不思議と軽く感じます。
OnePlus Nord 2の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- ステッカー
- SIMピン
- USBケーブル
- USB充電器
- 保護ケース
- 液晶保護フィルム
USB充電器は日本のコンセントには適合しないプラグですが、Banggoodさんが変換アダプターを一緒に送ってくれました。
ポートタイプはUSB-Aで後述のとおり65W出力可能な独自充電規格が搭載されています。
USBケーブルはType-C / Type-A端子のもの。
ケーブルはOnePlusスマホではお馴染みの「レッドケーブル」です。
保護ケースは透明のソフトタイプ。
フレーム部分だけは厚みがあり、ところどころ半透明になっているのがOnePlusらしいデザイン性ですね。
側面に厚みがあるので装着するとサイズ感が変わってしまいます。
どんなケースでもそうなんですが、横幅が広くなるのが気になるところ。
飛び出しているカメラユニットを守ってくれるのでケースは装着しておいたほうが良いでしょう。
前面・背面ともに直接デスク等に触れることがなくなりますからね。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けられています。
僕みたいにフィルムの貼り付けが下手な人にとっては嬉しいポイント。
質感はいたって普通で高品質でもないようなので、好みのフィルムに張り替えてもいいと思います。
OnePlus Nord 2 5Gの動作性能
OnePlus Nord 2に搭載されているSoCは台湾Mediatek製の「Dimensity 1200-AI」。
2021年8月時点での同社最上位のDimensity 1200のAI機能を強化したカスタムモデルです。
- 動画視聴時の色合い調整
- カメラ撮影時のシーン判別
- 夜景撮影
このような部分が特に強化されており、基本性能の向上よりは使用環境に応じた表示にしてくれるようなイメージですね。
AnTuTuベンチマークテストのスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど基本性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリ(Ver.9)を使ってみたところ、総合スコアは580727点、GPUスコアは187310点という結果でした。
2021年8月時点での最高スコアは80万点以上ですが、58万点もあれば何をやっても快適に感じるスコア考えていいでしょう。
高パフォーマンスモードで動作性能をブースト!
ただ、AnTuTuスコアの結果を見た時、想像よりも低いなーと感じたのが正直なところ。
スコアが高くでやすいVer.9での結果なので、なおさら違和感を感じました。
ご安心ください。
OnePlus Nord 2には動作性能をブーストさせる「高パフォーマンスモード」が搭載されておりました。
高パフォーマンスモードを有効にした状態で、AnTuTuベンチマークを回してみたところ、なんと67万点までスコアが上昇。
このスコアであれば、最上位フラッグシップモデルのスマホには敵わないものの、文句なしの最高性能と言えます。
Androidスマホによく搭載されているSnapdragonで言えば、Snapdragon 870と同等の性能だと思います。
バッテリーのもちが悪くなる代償はありますが、特に重たいゲームをより快適にプレイしたいのであれば高パフォーマンスモードがおすすめです。
しかし、高パフォーマンスモードを有効にしなければ本来の実力が発揮できないとも考えられるので、微妙と言えば微妙かもしれませんね。
何もしなくてもこのくらいのスコアになれば文句はないのですが・・・。
AnTuTuストレージテストのスコア
同じAnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
読み込み・書き込みともに十分な速度で、普段使いに困ることは全くありません。
ちなみにこのスコアは8GBモデルのものなので上位モデルの12GBであればさらにスコアは伸びると思います。
ただ8GBRAMでも十分すぎる容量なのでアプリの起動なんかも爆速です。
ストレージ容量も128GBとまずまずのボリューム。
システム領域に12GBほど使用してしまうので、実質自由に使えるのは110GB程度になります。
容量の大きなゲームを沢山ダウンロードしたり、写真・動画撮影が好きな人には少々物足りないかもしれません。
しかもOnePlus Nord 2はSDカードを装着できないので、容量が足りなくなりそうなら256GBモデルを購入したほうが安心です。
動作性能は超快適!何やってもサクサク!
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴。
OnePlus Nord 2は何をやってもサクサク軽快に動くのでストレスを感じることはありません。
僕の持ってるAndroidスマホの中で最も動作性能の高いZenfone 8(Snapdragon 888搭載)とブラウジング速度を比較してみました。
ベンチマークのスコアがいくら高くても、実際に使ってみなければ分からないこともありますからね。
じっくり比べるとZenfone 8の方が表示速度が速い気がしますが誤差レベル。
実際に使っていても、基本的な動作でモタつきを感じる等のストレスは何一つありませんでした。
重いゲームをプレイしても問題なし
普段使いには十分な動作性能をほこるOnePlusNord 2のゲーム性能はどうでしょう?
結局ハイエンドモデルのスマホが欲しい人が求めているのってゲーム性能ですからね。
こちらも全く問題ありません
バトルロワイヤル系の重いゲームでもしっかり遊べる性能です。
PUBG MOBILEでのグラフィック性能は「スムーズ」で「極限」、「HDR」で「ウルトラ」まで設定可能。
原神のグラフィック設定はデフォルトで「中」でしたが、FPSを60にしても殆どカクつくことなくプレイできました。
デフォルト設定であれば発熱は気になりませんが、グラフィック設定を高くすれば、そこそこ熱くなるので注意したほうが良いでしょう。
高負荷の欠け過ぎはスマホの寿命を縮めることになりますからね。
パズドラ・モンスト普通に遊べます
重いゲームが遊べるなら、軽いゲームなんて余裕でできるでしょう!
そう思うかもしれませんが、実はそんなことはありません。
以前にレビューしたMi 11 Lite 5GはAnTuTuスコア50万点超えの動作性能があるにも関わらず、ゲーム性能がダメダメ・・・。
自分がプレイしているゲームがちゃんと動くのか、購入前に情報を収集しておくのが重要になります。
僕が普段メインでプレイしているのが人気ゲームの「パズドラ」と「モンスト」です。
この2つについてはOnePlus Nord 2で快適にプレイできることが分かりました。
OnePlus Nord 2でパズドラ。
モタつきカクつきなし。
とても快適?(パズルはごめんなさい)
Mi 11 Lite 5G以来、日本中心に展開されてるゲームがちゃんと動いてくれるかどうかが個人的に重要になってる。
かなり懐疑的? pic.twitter.com/E93sz7mWbo
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) August 24, 2021
OnePlus Nord 2でモンスト。
モタつきカクつきなし。
とても快適?本当はTwo for allとかカマエルの友情を試したかったところだけど…。#OnePlusNord #oneplusnord2 pic.twitter.com/OO1VKmSgAj
— ちびめがね@格安SIM・格安スマホ (@chibimegane_lm) August 24, 2021
OnePlus Nord 2 5Gのバッテリー性能
OnePlus Nord 2のバッテリー容量は4,500mAhとスペック的にはそこそこ大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
PC Markバッテリーテストのスコア
OnePlus Nord 2のバッテリーは長持ちなのかPC Markというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させてバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる数値です。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は14時間55分とかなり優秀な結果に。
画面リフレッシュレート90Hzに設定してこの結果なので、かなり長持ちです。
よっぽど長時間ゲームをするなら話は別ですが、フル充電状態から丸一日は使えると思います。
実際に使っていても、バッテリーがぐんぐん減る!みたいに心配になることはありませんでした。
不安な場合にはモバイルバッテリーを持ち歩いても良いかもしれませんね。
本来高性能のSoCを搭載していると、それだけスマホに負荷がかかるのでバッテリーのもちが悪かったりします。
ただDimensity 1200の性能が優秀なのか、OnePlus Nord 2のバッテリー消耗はかなり抑えられていました。
ただ「高パフォーマンスモード」を有効にするとここまで長持ちにはならないのでご注意ください。
65W急速充電に対応
OnePlus Nord 2は、OnePlusの独自急速充電規格「Warp Charge 65」に対応しています。
最大65W出力のハイパワー充電で、1%からのフル充電時間が39分とのこと。
実際に充電時間を計測してみても、20%から100%になるまでの時間は30分ほどになり、超ハイスピード充電を実感。
充電中の電力を計測してみたのですが、変換アダプターを使ったせいか最大50Wくらいまでしか確認できませんた。
それでも30分で80%充電できるって凄すぎませんか?
寝る前に充電し忘れた!
こんなことがあっても、外出までの支度の時間で十分バッテリー不足が解消できちゃいます。
OnePlus Nord 2 5Gのカメラ性能
スマホを購入するうえで気になるのは基本性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
OnePlus Nord 2に採用されているイメージセンサーは、フラッグシップモデルである「OnePlus 9」「OnePlus 9 Pro」にも採用されているSony製のIMX766。
しかもOIS(光学手ぶれ補正)にも対応しているので、昼でも夜でも美しい写真が撮影できる印象です。
OnePlus Nord 2 のカメラはあなたが求める性能なのか、実際に撮影した写真を紹介していきますので参考にしてみてください。
ちなみに僕はカメラを趣味にしているわけではないので、普段使う時も基本的にはシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。
誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
OnePlus Nord 2のカメラアプリはとってもシンプル。
2倍、5倍、超広角の画角変更がワンタップでできる点が特に優秀で超使いやすい!
なお、シャッター音はカメラアプリの設定、スクショ音は本体設定のシステムサウンドでそれぞれ消すことができました。
メインカメラ
まずは最も登場回数の多いメインカメラ。
比較用にiPhone 12 miniで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がOnePlus Nord 2で、右の写真がiPhone 12 miniで撮影したものです。
色合いこそ2つのカメラで違いはあるものの、どちらも同じくらい綺麗です。
色の味付けが薄く感じることもありますが好みの問題でしょうね。
ただOnePlus Nord 2で撮影した写真の空との境界線の不自然さが少し気になりました。
HDRが上手く働いていないのか、AI補正がおかしいのか、よく分かりませんが・・・。
50MP高画素モード
OnePlus Nord 2のメインカメラは最大50MPの高解像度で撮影できますが、通常撮影では12MPになります。
50MPのほうがより高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないでしょう。
左が12MPで右が50MPで撮影したものですが違いが分かりますか?
AI補正がかからない分50MPの方が暗く写る印象です。
じっくり細かく見ない限りは違いを感じることはできませんよね?
撮影後に拡大したり、大きな紙に印刷したりするなら話は別ですが、普段使いにはあえて高解像度モード(50MP)で撮影する必要はないでしょう。
デジタルズーム
OnePlus Nord 2には光学式望遠レンズが搭載されておらず、デジタルズームで最大10倍まで撮影可能です。
ソフトウェア的な画像処理が上手いようで、かなり綺麗に撮影できます。
さらに光学式手ブレ補正が搭載されているのもOneplus Nord 2の特長。
高倍率の撮影時に手がプルプル動いてしまっても、カメラは被写体からズレにくいので撮影しやすいです。
等倍、2倍、5倍をそれぞれiPhone 12miniと比較したのが以下の写真。
ソフトウェア的な処理が上手なのか、5倍まで引き伸ばしてもかなり綺麗な印象です。
そして最大倍率10倍で撮影した画像がこちら。
さすがに粗くなりすぎているので、使うのは難しいと思います。
超広角カメラ
個人的にメインカメラの次によく使うのが、ワイドアングルの超広角カメラ。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合にも重宝します。
メインカメラとの色合いの乖離もなく、歪みも少ないので良い感じじゃないでしょうか?
ちょっと濃淡が少なすぎる気がしないでもないですが・・・。
夜景モード
OnePlus Nord 2には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードが搭載されています。
左が通常撮影で、右が夜景モード。
全体的に明るくなっているのに、ライトの明かりが抑えられているのが分かりますね。
再びiPhone 12 miniの夜景モードとの比較です。
ノイズも少なく非常に綺麗に撮影できました。
手ブレ補正がしっかり利いてくれているので、手持ち撮影でもブレません。
個人的にiPhone 12 miniで撮影した写真よりもNord 2で撮影したものの方が好みです。
何気なく撮影したコンビニも看板も白飛びしてなくてビックリしてしまいました。
夜間撮影でのデジタルズームもかなり良い感じです。
5倍だとさすがに厳しいものがありますが、2倍くらいまでなら十分使えるレベル。
本当にノイズが発生してないですよね?凄い!
メインカメラでの夜間撮影は感動レベルで素晴らしいのですが、超広角カメラは残念。
iPhone 12 miniより暗くなってしまうので、イマイチな感じです。
どんな状況でも綺麗に撮影できるiPhoneのカメラはやっぱり優秀で、ミドルレンジのスマホでは敵わないところなんだと思います。
モノクロカメラ・ポートレートモード
OnePlus Nord 2にはメイン・超広角の他にモノクロレンズも搭載されています。
モードの切替ではなく、フィルターの1つとして選択可能です。
メインカメラで撮影した画像にモノクロレンズのフィルターを通した画像を合成
ソフトウェア処理で作られたモノクロフィルターよりも明暗のはっきりした作風の白黒写真になるわけです。
もちろん簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。
ソフトウェア処理で撮影しながらのボケ味の調整が可能。
被写体と背景の切り取りがとっても上手です。
iPhone 12 miniとの比較はこんな感じ。
深度計測カメラが搭載されていなくても、ちゃんと雰囲気ある写真が撮影できますよ。
インカメラ
OnePlus Nord 2はインカメラも綺麗な写真が撮影できるのが特長です。
32MPの高画素タイプなので高精細。
さすがに顔面は晒せませんが美肌効果も効いておりました。
もちろんポートレート撮影も可能。
メインカメラ同様に被写体と背景の切り取りが上手くいっていました。
リアカメラからインカメラに切り替えると、レンズの周辺が光る可愛いギミックが搭載されています。
動画撮影性能
OnePlus Nord 2で動画撮影もしてみました。
日中の撮影では4K@30fpsがおすすめです。
手ブレ補正もそれなりに効いて、非常に鮮明で美しい動画が撮影できました。
夜間撮影ではAI補正のハイライトモードが良い感じ。
1080P@30fpsになってしまうものの、光が少ないシーンでも明るく撮影できます。
ただ、夜間では手ブレ補正があまり効かないので動きのある撮影は難しいでしょう。
超広角カメラでの撮影はどれもイマイチ。
手ブレ補正が殆ど効かず、夜間撮影は暗くなってしまうので使えません・・・。
また面白い機能として、リアカメラとインカメラを同時に利用した動画撮影も可能です。
テレビ番組でよく見かけるワイプに自分の顔を映せるので、誰でも簡単に実況系YouTuberになれます(笑)。
OnePlus Nord 2 5Gを実機レビュー
ここからはOnePlus Nord 2を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
OSはOxygenOS 11.3
OnePlus Nord 2に搭載されているOSはAndroid 11をカスタマイズしたOxygenOS。
OPPOのColorOSが統合されているとのことですが、これまでに使ったOxygen OSとの違いはよく分かりませんでした。
よっぽど酷い改悪があるなら話は別ですが、個人的には普通に使えるなら何だって良いと思っています。
OnePlusに限らず、AndroidベースのカスタムOSは色々ありますが、使っていけば慣れるものですからね。
シンプルでスタイリッシュなOxygenOSは使いやすく好きなOSです。
カスタマイズ機能が豊富
OxygenOSはカスタマイズできる項目が多いところも嬉しいポイント。
アイコンの形やフォントサイズはもちろん、指紋認証のアニメーションやスリープ画面でのディスプレイ通知ライトの色も変更可能。
さらに表示するステータスアイコンも自分好みに選択可能です。
OnePlus Nord 2を自分好みのスマホにできるので、色々と試してみたいですね。
なお、以前レビューしたOnePlus 9Rではステータスバーの時計スタイルも変更できたのですが、Nord 2では見つけられませんでした。なくなっちゃったのかな?
ジェスチャー機能も豊富
電源ボタンを2回押しでカメラ起動というのは、他社製のスマホに搭載されていますが、OnePlus Nord 2ではさらに豊富なジェスチャー機能が用意されていました。
スリープ時のジェスチャーに自分で機能をアサインできるのは面白いですよね。
また、ホーム画面真ん中あたりをスライドするとShelfを呼び出すことも可能です。
iOSのウィジェットのような使い方ができるので便利ですよ。
Bandは国内4キャリアに対応
試験利用のためSIMカードを挿入して通信状況を試すことはできませんが、スペック情報を見る限り国内4キャリアの回線にフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
auと楽天については回線が独特なので、スマホがBandに対応していても接続できないことがあるのでご注意ください。
また、機種によっては「VoLTE化」が必要な場合もありますので、よく分からない人は安易に購入するのはやめておきましょう(おそらくVoLTE化必須)。
また、日本では未だ普及しきれていない5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ただ残念ながら日本で主要のn77・n79に非対応なので、まともに5G回線を掴んでくれない可能性が高いです。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ Band 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | Band 77 ✕ |
au回線 | Band 77 ✕ Band 78 ○ |
楽天回線 | Band 77 ✕ |
6.55インチのディスプレイは綺麗です
OnePlus Nord 2のディスプレイは6.43インチのAMOLED(有機EL)。
どんなスマホであっても、最新モデルであればディスプレイが汚いなんてことはありませんからね。
それにしても、OnePlus Nord 2のディスプレイは日中・夜間・室内・屋外、どんなシチュエーションでも見やすくて綺麗です。
下部のみ少し太めですが、細めのベゼルは迫力ある全画面表示での動画視聴にぴったりです。
なお、このままでも十分綺麗なんですが、設定で動画視聴時の色合いをさらに鮮明にすることもできちゃいます。
視野角の広さも十分。
直射日光に当たると流石に厳しいですが、これはどんなスマホでも同じでしょう。
ガラスは強度のあるGorilla Glass製のフラットタイプ。
左右の端が湾曲していないので見やすく、何より保護フィルムが貼りやすいのが良いですね。
6.43インチと大きめのディスプレイなので片手操作は厳しいですね。
文字入力くらいなら慣れれば余裕ですが、基本的に両手操作になるでしょう。
ディスプレイの広さが活かせるのは2画面表示。
動画を見ながら調べ物や、Twitterのチェックなんかも余裕です。
インカメラはパンチホール式
OnePlus Nord 2のインカメラはディスプレイ左上のパンチホールタイプ。
そのためノッチがないので表示領域が広くなります。
インカメラ自体も小さめなので、全画面表示にしても邪魔に感じることはありません。
90Hz高リフレッシュレート対応
OnePlus Nord 2のディスプレイは90Hzの高リフレッシュレート対応。
さすがに120Hzのヌルヌル感には敵いませんが、一般的なスマホの60Hzよりは十分滑らか。
高リフレッシュレートのスマホに慣れると60Hzに戻れなくなりますよ。
ちなみに120HzのZenfone 8と比較するとこんな感じ。
本記事には直接関係ありませんが、Zenfone 8のスクロールの滑らかさは超やばいです・・・。
ちなみに僕はヌルヌル感が好きなので90Hzに設定して使っていますが、バッテリーの消耗が激しくなるのは注意したいところです。
常時オンディスプレイが使えます
有機ELディスプレイの特長を活かした常時オンディスプレイ(AOD)にも対応。
一日中有効にすることはもちろん、スケジュールを設定することもできます。
どう考えても寝ている間に表示させておくのは無駄ですからね。
当然AODを有効にすると、その分バッテリーは消耗します。
もし長持ちさせたいのであれば、画面の2回タッチでスリープ復帰に設定しても良いでしょう。
WidevineはL1で動画視聴は高画質
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
残念ながらHDR機能はサポートしていませんが、Full HDの高画質で動画視聴を楽しめます。
NetflixはもちろんAmazonプライム・ビデオでもHD(高画質)/HD(1080p)で視聴できることを確認しました。
スマホの画面で動画を見るならSD画質でも十分だと思っていますが、高画質で楽しめるのだったら、それに越したことはありません。
ステレオスピーカーは高音質
Widevine L1で高画質の動画視聴を楽しめるOneplus Nord 2は、スピーカーの音質もかなり優秀です。
上下に2つのスピーカーを搭載しているので、横持ちすればいつでもステレオ再生に。
しかもオーディオシステムにスウェーデンDirac Research社のDiracチューナーを採用しているので、音響補正効果も高いものになっております。
さすがにスマホのスピーカーサイズだと低音がそこまで響きませんが、臨場感はかなりのもの。
音量も大きいので映画を見る時に迫力あるサウンドで楽しめます。
BluetoothコーデックはLDACに対応
OnePlus Nord 2にはイヤホンジャックがないので、イヤホンを使いたい場合はワイヤレスイヤホンが必須。
ワイヤレスイヤホンを使う上で重要なのがBluetoothコーデックですよね。
なるべく高音質で音楽を楽しみたい場合には、aptX以上のBluetoothコーデックに対応してもらいたいところです。
様々なワイヤレスイヤホンを実際に接続してみた結果、しっかりSONYのLDACに対応していることが確認できました。
またQualcomme製のaptX HDには対応していますが、aptX Adaptiveには非対応のようです。
aptX Adapitiveに対応したワイヤレスイヤホンを接続しても、aptXとしか認識されません。
Bluetoothイヤホンでもハイレゾ・ハイレゾ相当で音楽を楽しめるのは大きなメリットになります。
ゲームで触覚フィードバックが使える!はず・・・。
OnePlus Nord 2にはゲームモードが搭載されています。
とは言ってもスマホ自体の性能を向上させてくれるわけではなく、通知を止めてくれたり、グラフィックを多少良くしてくれたり、ゲームするのに最適な環境を作ってくれる程度の機能です。
こういう機能は色んなスマホに搭載されていて、ゲーム好きな人には嬉しいと思います。
ただ1点、OnePlus Nord 2で優れているのは触覚フィードバックに対応していること。
ゲーム内の射撃に合わせてブルブルとバイブが震える機能です。
ただ、サポート対象ゲームに「PYBG MOBILE」が含まれていたので遊んでみたのですが全く反応せず・・・。
日本で配信されているPUBGはサポート対象外なのかもしれません。
残念です・・・。
なお、以前レビューしたVivo iQOO 7にも同じように触覚フィードバック機能が搭載されています。
精度は確実にiQOO 7の方が高いので、ゲーム好きの方にはおすすめです。
パラレルアプリでLINEを2つに複製可能
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能がOnePlus Nord 2にもあります。
それがアプリクローンです。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
LINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
この他プライバシー機能の1つとして、特定のアプリを非表示にする機能も用意されていました。
非表示のアプリはホーム画面のピンチアウトで表示可能に。
見られたら気まずいアプリは非表示にしちゃいましょう。
もちろんこれらのアプリを開く時にパスワードロックをかけることも可能です。
ただそこまでやると超怪しいので、逆に注意したほうがいいと思いますが・・・。
指紋認証・顔認証どっちも使える
OnePlus Nord 2のロック解除は指紋認証と顔認証。
ディスプレイ内に指紋認証センサーが搭載されています。
感度も良好でチョンと触っただけでロック解除できました。
なお、指紋認証の指を離さずにそのままスライドするとショートカット機能を割り当てる子も可能です。
Pay系スマホ決済を割り当てておけば支払い時にスムーズですよ。
顔認証は、専用センサーが非搭載なのでインカメラを使った簡易的なもの。
さすがにマスクを装着していると反応してくれませんが、眼鏡だったらロック解除可能です。
反応も早く、インカメラに顔が入れば一瞬でロック解除されます。
OnePlus Nord 2 5Gのスペック
サイズ | 約159.12mm × 73.31mm × 8.25mm |
重さ | 約189g |
ディスプレイ | 6.43インチ AMOLED FHD+(2400×1080) 410ppi アスペクト比 20:9 |
リフレッシュレート | 90Hz |
OS | OxygenOS 11.3 Based on Android 11 |
CPU | MediaTek Dimensity 1200-AI |
GPU | Qualcomm ARM G77 MC9 |
RAM | 6GB /8GB / 12GB LPDDR4X |
ROM | 128GB / 256GB UFS 3.1 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | IMX766 5,000万画素 f/1.88 OIS / EIS |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 f/2.25 / 119.7° |
リアカメラ(モノクロレンズ) | 200万画 |
インカメラ | IMX615 3,200万画素 ƒ/2.45 |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps 1080P@60fps/30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P@30fps |
バッテリー | 4,500mAh 65W急速充電(10V/6.5A) |
ポート | USB Type-C USB2.0 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band (赤字が重要Band) | 【GSM】GSM850, GSM900, DCS1800, PCS1900 【WCDMA】B1,2,4,5,8,19 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,26,28,38 ,32,34,39,40,41,66 【NR NSA】N1, N3, N7, N8, N20, N28, N38, N41, N78 【NR SA】 N1, N3, N7, N20, N28, N78, N41, N8 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.2 aptX,aptX HD,LDAC AAC,SBC |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防滴 | なし |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
残念ながら以下の人気機能は非搭載なのでご注意ください。
- イヤホンジャック
- 防塵防水機能
- ワイヤレス充電
- おサイフケータイ
まとめ:OnePlus Nord 2 5Gは買うべき?
OnePlus Nord 2 5Gをレビューしました。
およそ5万円台で購入できるスマホとは思えないほど高性能で優秀なスマホ。
誰が使ってもストレス・不満を感じさせない優等生です。
OnePlusのスマホを使ってみたいけど高くて手が出せなかった人には超おすすめできます。
一方、OnePlusに拘りがないのであれば、あえて選択する必要がないのも事実。
尖った機能があるわけではないので、同じくらいの性能でより安いスマホも探せば見つかると思います。
ミドルレンジクラスの性能向上が著しい現在、スマホ選びがさらに難しくなってしまったのかもしれませんね・・・。