評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Google Pixel 9 Pro(グーグル ピクセル ナイン プロ)を購入しました。
Androidの生みの親であるGoogle製スマホの2024年最新モデル。
強化されたAI機能や最高クラスのカメラが魅力の人気スマホです。
ちなみに当ブログに掲載している写真は殆どがPixel Proシリーズで撮影したもの。
個人的気に入っているシリーズの1つで、Pixel 6 Pro以降毎年購入して使っております。
ただ、他社製ハイエンドと同価格帯であるにも関わらず、動作性能(特にゲーム性能)がイマイチがなので、コスパが悪いと評価されることも少なくありません。
果たして2024年最新モデルの実力はどれほどのものなのか?
本記事でPixel 9 Proを実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
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メリット | デメリット |
・コンパクトサイズ ・美しいディスプレイ ・AI機能が進化 ・最強カメラ ・インカメラが進化 ・バッテリー持ち向上 | ・サイズの割に重い ・ゲーム性能は弱い ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
タップして読みたい場所へ
- Google Pixel 9 Proのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
- Google Pixel 9 Proのディスプレイをレビュー
- Google Pixel 9 Proの基本性能・動作性能をレビュー
- Google Pixel 9 Proのゲーム性能をレビュー
- Google Pixel 9 Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
- Google Pixel 9 Proのカメラ性能をレビュー
- Google Pixel 9 Proを実機レビュー
- Google Pixel 9 Proのスペック・仕様
- まとめ:Google Pixel 9 Proのメリット・デメリット・評価
- ソフトバンクでGoogle Pixel 9 Proが49,296円!
Google Pixel 9 Proのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはGoogle Pixel 9 Proの外観・付属品をチェックしていきましょう。
ちなみにPixel 9 Proのパッケージは従来と異なりスリーブ付き。
スリーブ背面にはシールが貼られていて、これを剥がさないと開封できない仕様になっております。
おそらく未開封かどうかを判別するための仕様でしょう。
開封の喜びは1度しか味わえないところはNothing製品のように感じました。
デザイン
Google Pixel 9 Proのカラーバリエーションは以下の4色。
- Obsidian
- Porcelain
- Hazel
- Rose Quartz
このうち僕が購入したのはPorcelain(ポーセリン)です。
この色にして大正解でした。めちゃくちゃ可愛いです!
僅かにグレーがかったホワイトなんですけど本当に良い色。商品画像ではベージュっぽく見えますが、実物はもっと白が強いです。
背面パネルはマット加工のガラス製でサラッサラ。
指紋も気にならないし触り心地が良いのでケースを付けずに使いたいくらい。落としたら怖いから付けるんですけどね・・・。
背面パネルと打って変わってミドルフレームはポリッシュ仕上げ。こっちは鏡のようにピカピカなので指紋が目立ちます。
ピカピカ輝くミドルフレームの色合いも相まって高級感を感じ、所有欲が満たされるデザインです。誠に美しいですねぇ・・・。
そしてGoogle Pixelのデザインで特徴的なのは、何と言ってもカメラバー。
Pixel 7 Pro、8 Proは横いっぱいに広がる帯のような形状でしたが、Pixel 9 Proはラウンド形状で少しコンパクトになっています。
表面はマット、それ以外はミドルフレーム同様にポリッシュ仕上げです。
Pixel 8 Proと比べるとこんな感じ。どっちが好きですか?個人的にはPixel 9 Proのデザインのほうが可愛らしくて好みですね。
コンパクトになったとは言え、出っ張りは相変わらず・・・。実測で3mmほど飛び出ていました。
背面パネルを下にしてデスクに置くと凄い傾斜に笑
その一方でカメラバーの幅が広いので↑の状態で使ってもガタつくことはありません。
ただマジで出っ張ってますからね?他のデバイスを傷つけないためにもケースやカバーが必要だよなーとは思います。
なお搭載カメラはメイン・超広角・望遠の3眼構成です。
背面パネルは湾曲のないフラットタイプ。iPhoneのような箱型スタイルですね。フレームの端が丸いので手に突き刺さることはありません。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタンと音量ボタン。
Pixelスマホは電源ボタンと音量ボタンの位置が、他のAndroidスマホ違って逆だと言われることが多いですが心配ご無用。そのうち慣れます笑
このボタン配置で困るのは、複数台のAndroidスマホを同時に使う人か、短期間で何度もスマホを購入する人だけです。
左側面には何もありません。スッキリ。
下部にはスピーカー・USB Type-Cポート・カードスロットを搭載。
Pixel 9 ProのカードスロットはSIMカードが1枚入るタイプで、残念ながらmicroSDカードを装着することはできません。
本体上部には特に何もありません。1個見えるのは通話用の補助マイクかな?
サイズ感
Pixel 9 Proのサイズは152.8×72×8.5mm。
これはもうPixel 9 Pro最大の変化であり、最大のメリットかもしれません。
旧モデルに比べてめちゃくちゃコンパクトになっちゃいましたー!!!
コンパクトなスマホが好きな僕からしたら最高でしかありません。嬉しすぎるー!!!
これはPixel 6 Proの頃から思ってたんですよね。ちょっとデカいなって。
Pixel Proシリーズのカメラはめちゃくちゃ気に入ってるんですけど、片手で撮影するのがどうしても難しかったんですよね。デカいから。
それがPixel 9 Proのサイズなら余裕で片手撮影できちゃうわけです。
ただ、サイズの割にちょっと重いのが難点。実測でジャスト200gでした。
サイズの割に重いと思いませんか?もう少し軽かったらマジで完璧だったんですけどね?
非常に惜しいポイントだと思います。
付属品
Google Pixel 9 Proの付属品は以下のとおり。
- USB Type-Cケーブル
- SIMピン
旧モデル同様に「ケース」「保護フィルム」「充電器」は付いてないのでご注意ください。
iPhoneがUSB Type-Cに対応したせいか「クイックスイッチアダプター」まで付かなくなっちゃいました。
サードパーティー製のケースやフィルムも既に売っているのでチェックしておきましょう。
Amazonで検索>>Pixel 9 Pro ケース
Amazonで検索>>Pixel 9 Pro 保護フィルム
高級スマホですからね。なるべく防御力は高めにしておいたほうが良いですよ。
Google Pixel 9 Proのディスプレイをレビュー
続いてPixel 9 Proのディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
6.3インチOLEDディスプレイ
Pixel 9 Proのディスプレイは6.3インチ(仕様によると161mm)の有機EL。
旧モデルよりもコンパクトになりましたが個人的には最も使いやすいサイズ感。6.1~6.4インチくらいが好みです。
ベゼル(縁)の幅も狭く、ほぼ4辺均一で十分な表示領域を確保。
インカメラはパンチホール式で上部中央にあります。ディスプレイサイズが小さいせいか、少々存在感がありますね。
基本的に両手操作になりますが、片手でも届く範囲が広いのが良いところ。ネットサーフィンやSNSなんかでこのサイズが重宝します。
キーボード入力は片手でも余裕ですね。
ただしサイズの割に重いので無理に片手操作すると落としちゃう可能性があります。高級スマホに傷が付くとまじで凹むので、しっかり両手で支えてあげましょう。
画面解像度はFHD+超えの1280×2856。サイズの関係からPixel 8 Proよりも下がってはいるものの、不満を感じることなくめちゃくちゃ綺麗です。
- 495PPI
- 2,000,00:1
- 24bit(1,600万色)
- HDRサポート
決して現時点での最高スペックではないものの動画視聴はもちろんゲームもしっかり綺麗に表示してくれます。有機EL特有のメリハリのある表示や黒の締りが良い感じです。
なお画面解像度は設定で切り替えることが可能です。
極端に違いを感じることはないのでバッテリーの消耗が激しいと感じたら「高解像度」にしてあげても良いでしょう。
なお6.3インチってこともあって動画視聴やゲームで物足りなさを感じる人がいるかもしれません。やっぱり大画面が捗りますからね・・・。
そんな大画面ディスプレイ好きのあなたには同時に発売されたPixel 9 Pro XLの方が向いてるかもしれません。こちらは6.8インチ。
視野角の広さは十分で多少きつい角度から見ても暗くなったり、色味が変わったりすることはありません。ゴロ寝スマホも捗ります。
湾曲のないフラットタイプなので保護フィルムが貼りやすいのもGOODです。
Corning Gorilla Glass Victus 2が採用されており耐久性も抜群。
とは言え!フィルムを貼っておきましょうね。念のためね。
最大輝度2,000ニト
Google Pixel 8 Proから新たに採用されたSuper Actuaディスプレイの特徴は明るさ。
Pixel 9 Proではさらにパワーアップして最大輝度2,000ニト、ピーク輝度3,000ニトにも及びます。
実際に直射日光に当たるシチュエーションでも見づらさを感じることはありませんでした。
スペックでは8 Proよりも明るくなってはいるものの、違いを感じるほどではないですね。どっちも十分明るい笑
明るさが足りないと屋外の写真撮影が難しかったりするんですが、Pixel 9 Proならそんな心配は不要です。
Xの投稿では画面が暗くて撮影しにくいって言ってる人もいたんですが、僕は特に感じませんでした。炎天下や長時間撮影による負荷でディスプレイ輝度が下がったのかもしれませんね。ごく普通に使う分には問題ないと思いますよ。
LTPO可変リフレッシュレート
Google Pixel 9 Proのリフレッシュレートは最大120Hz。
1秒間に最大120回書き換えてくれるので表示がヌルヌルと滑らかになります。
さらにバックプレーンに「LTPO」を採用し、1Hzから120Hzの範囲で動的に変化する可変リフレッシュレートに対応しております。
ディスプレイに動きを感知しすると120Hzに、触らなければ1Hzに変化していました。
Pixel 8 Proよりも敏感にリフレッシュレートが可変していました。
AOD表示中のリフレッシュレートも1Hzに対応しています。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しがちですが、可変式でバッテリー持ちとディスプレイのヌルヌル感を両立できるので超優秀です。
常時表示ディスプレイ(AOD)に対応
Google Pixel 9 Proは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応。
ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ただ残念ながら時間設定やデザインのカスタマイズには非対応で有効・無効の2択のみ。
寝ている間にディスプレイに何か表示されていても意味がないので、せめて時間設定させてほしいです・・・。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
Google Pixel 9 Pro はストリーミングサービスで高画質視聴が可能となります。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。HDR機能にもバッチリ対応です。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
サイズは少々小さいものの、いつでもどこでも高画質で動画視聴できるのはPixel 9 Proのメリットの1つです。
Google Pixel 9 Proの基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
Pixel 9 Proには、Googleの独自開発プロセッサ「Tensor(テンサー)」の最新モデル「Tensor G4」が搭載されております。
旧モデルよりもAIモデルの実行に最適化されているとのこと。
Google Pixel 9 シリーズには、Google 史上最も効率的な新しいカスタム SOC、Tensor G4 を搭載しました。アプリを開いたりウェブを閲覧したりといった日常的な使用を改善するために設計されています。
Google DeepMind と共同で設計した Tensor G4 は、最先端の AI モデルを実行するように最適化されています。スマートフォン上でテキスト、画像、音声を理解できるようにするマルチモダリティを備えた Gemini Nano を実行する初のプロセッサになります。
引用:Google公式ブログ
果たしてTensor G3よりもどれくらいパワーアップしているのか、さっそくチェックしていきましょう。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀と言えます。
最も有名なAnTuTuベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは1,249,271点、GPUスコアは453,102点。
旧世代のVer.9では総合スコアが823,713点、GPUスコアは327,201点でした。
2024年10月時点の最高スコアは200万点を超えている状況ですが、125万点もあれば、いわゆる普段使いに全く困らないスコアと言えます。
これまでレビューしてきたスマホで言うと、2021年のハイエンドチップセットSnapdragon 8 Gen 1と同程度になりそうです。
フラッグシップモデルなのに3年前のハイエンドスマホ程度の性能しかないの?と思うかもしれませんが、Pixel Proシリーズは毎年こんな感じ。
- Tensor G2:約80万点
- Tensor G3:約100万点
- Tensor G4:約120万点
Googleがベンチマークスコアはもちろん、トップクラスの動作性能をPixel Proシリーズに求めていないことが良く分かりますね。
その一方で15万円以上するスマホなのに最高性能ではない点にモヤっとする人も多いとは思います。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。
普段使いに快適な動作性能
Pixel 9 Pro動作性能は、ネットサーフィン・SNS・メール・LINE・動画視聴などの、いわゆる普段使い・日常使いに全く困らないほど優秀です。
リフレッシュレート120Hzに対応していることもあり、体感的に滑らかな動作。
かなり軽快なので使っていて気持ち良いスマホだと思いますよ。
Pixel 8 Proと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないかもしれないので、旧モデルPixel 8 Proと動作性能をプチ比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度・ページ遷移速度をチェックです。
よーく見れば若干Pixel 9 Proの方が早いようですが誤差レベル。もしかした僕のタッチがズレていただけかもしれません。
AnTuTuスコア100万でも120万点でも、普段使いの動作性能に大きな差はないことが分かりますね。
ただ、Pixelスマホに搭載されている「消しゴムマジック」の処理速度はPixel 8 Proよりも早くなっていました。
Pixel 9 ProとPixel 8 Proで
消しゴムマジックの候補検出を比較!Pixel 9 Proの方が少し早く終わります🫡
消しゴムマジックはオンデバイス処理だからやっぱ性能が上がってるってことなのかなー🙃 pic.twitter.com/8yBmw07EMp
— ちびめがね (@chibimeganecom) September 29, 2024
普段使いに快適なことに加えて、AIの処理性能が向上しているようです。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
バージョンやタイミングを変えて何度か計測してみたのですが、なぜか読み込みに比べて書き込みが遅い結果になっています。どうしたんでしょうか?
本体起動、アプリ起動も特別遅いわけではないですし、写真撮影の保存に時間がかかることもないので困ることはないんですが少々気になりますね。
僕が購入したのはストレージ容量128GBのモデル。最大512GBまで用意されております。
システムに14GBほど使ってしまうので実際に使えるのは110GBほど。
ご覧の通り、重いゲームをインストールするとすぐに容量がいっぱいになってしまうので、複数のゲームを同時に遊んでる人は上位モデルを購入したほうが良いかもしれませんね。
ちなみにmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、microSDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特に難しい設定は不要で差し込むだけで使えましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Google Pixel 9 Proのゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いなら十分な基本性能のGoogle Pixel 9 Proはゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
ゲーム性能を原神で検証
いつものスマホレビューであれば原神をプレイしている時の平均FPSを紹介しているのですが、残念ながら計測アプリがPixel 9 Proに対応していなかったので、僕がプレイした感想を。
まず、原神のデフォルトグラフィック設定は「中/30FPS」でした。
いつもの通りグラフィック設定「最高/FPS60」で、スメールの砂漠地域を15分ほどプレイ。
時間の経過で少しずつフレームレートが下がっていき、25~30くらいが下限のような状態。
ただ他社製ハイエンドモデルには全く敵わないものの、ガチ勢じゃなければ普通に遊べちゃうと思いました。
ちなみに僕がPixel 9 Proで原神をプレイする時は「最高/30fps」に設定。
6.3インチなので少々操作は窮屈になっちゃいますが、個人的にはこれくらい遊べれば十分な印象です。
もちろん原神のような高いスペックが求められるゲームじゃなければ快適に遊べると思いますよ。
とは言え、Pixel 9 Proと同じくらいの価格で更に快適にゲームが遊べるスマホが買えると考えると、やっぱり物足りなさがありますよね。
ゲーム好きな人やガチ勢の人は、素直にゲーミングスマホを購入したほうが良いかもしれません・・・。
発熱の影響を受けやすい
Pixel 9 Proで原神を最高設定にして遊んでいると、持てないほどではないものの、本体がかなりホカホカしていました。
背面パネルはそうでもないですが、ミドルフレームが結構熱いです。
暫く原神をプレイしていても少しずつフレームレートが下がっていったので、発熱によって性能の低下が起こっているんだと思います。
試しに4回連続でAnTuTuベンチマークを回してみた結果が以下の通り。
2回目以降のスコアがガクーンと落ちていますね。
別の機会に再計測した結果がこちら。
やっぱり良いスコアなのは最初だけでした。
AnTuTuベンチマークアプリの仕様が変わって温度表示されなくなったので具体的な数値は分かりませんが、ある程度内部温度が上がるとサーマルスロットリングが働き、動作性能を抑えているように見えます。
普段使いで負荷がかかることは多くないかもしれませんが、ゲームや動画撮影を長時間連続でする場合には注意しましょう。
Google Pixel 9 Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてPixel 9 Proのバッテリー性能をチェックです。
充電速度はもちろん、バッテリー持ちの良し悪しもスマホを使ううえで重要なポイント。
なるべく充電しなくても長時間使えるに越したことはありませんからね?
PCMarkバッテリーテストのスコア
Google Pixel 9 Proのバッテリー容量は4,700mAhとスペック的には大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定にして、リフレッシュレートと画面解像度を変更して計測した結果が以下のとおり。
- 120Hz/最大解像度: 13時間7分
- 120Hz/高解像度: 14時間27分
- 60Hz/最大解像度:16時間26分
- 60Hz/高解像度:16時間45分
バッテリー容量が少なくなったので心配していたんですが、なんと旧モデルPixel 8 Proよりも良い結果になっております。
120Hz・最大解像度で使ったとしても途中充電せずに1日は十分に持ちそうです。
ただリフレッシュレートを60Hzにした方がやっぱりバッテリー持ちが良くなるので、自分の使い方に合わせて変えてあげても良いと思います。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアを信用できない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は3%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗7%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は17%でした。
24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは11%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間 |
音楽再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
原神 1時間 | 17% | 約6時間 |
24時間放置 | 11% | 約9日間 |
旧モデルPixel 8 Proとの比較は次のとおり。
使用時間 | Pixel 8 Pro | Pixel 9 Pro |
音楽再生 1時間 | 3% | 3% |
動画再生 1時間 | 5% | 7% |
原神 1時間 | 19% | 17% |
24時間放置 | 8% | 11% |
ベンチマークでは優秀でしたが、実際に使ってみると旧モデルと殆ど変わらない結果になっているのが分かります。
ただ動作性能が向上しているのにバッテリー消耗時間が変わっていないのは嬉しいポイント。
Pixel 9 Proのバッテリー持ちは、普段使いには困らない十分な性能と評価できます。
27W急速充電に対応
Google Pixel 9 Proは27W急速充電に対応しています。
旧モデルPixel 8 Proは最大30W急速充電だったので、ちょっぴり遅くなっております。
ただPixel 9 Pro XLであれば最大37W急速充電に対応しているようです。
Google純正の45W急速充電器は持っていませんでしたが、Anker製の100W急速充電器で試してみたところ、確かに27W以上で充電できていました。
バッテリー残量20%の状態から100%になるまでの時間を計測してみたところ、80分ほどでフル充電完了。
充電速度も旧モデルから大きく変更はありませんでした。
もちろん神ジューデン(120W急速充電)に対応したスマホであれば、もっと早く充電できますが、個人的にはこれくらいでも十分だと思います。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間にそれなりに充電できているので安心です。
なお、残念ながら充電器は付属していないので自分で購入する必要があります。
ちなみに一般的なUSB Type-C Power Delivery(PD)に対応している充電器であれば20W前後で充電できましたよ。
このスピードだと2時間かからない位でフル充電になりますかねー?
21Wワイヤレス充電に対応
Google Pixel 9 Proはワイヤレス充電にも対応しています。
別売りのGoogle Pixel Stand(第2世代)であれば最大21Wで充電できるとのことでしたが、僕が試した感じでは10W前後になっていました。
バッテリー残量50%くらいあったので最大値ではないかもしれません。
また、別のワイヤレス充電器でも試してみましたが、こちらは5W前後の充電になっておりました。
もしかしたらGoogle純正充電器を使う必要があるのかもしれませんので、別の機会に試してみようと思います。
旧モデルから引き続きワイヤレス充電に対応しているのは嬉しいメリット。
置くだけ充電はほんと便利で、1回使っちゃうとなくてはならない機能になります。
バッテリーシェアに対応
ワイヤレス充電はハイエンドモデルなら結構普通に搭載されている機能なんですが、Pixel 9 Proはバッテリーシェア(リバース充電)にも対応しています。
バッテリーシェアを有効にして、ワイヤレス充電対応デバイスを乗っけるだけでOK。
充電速度は控えめなものの、緊急時にバッテリーを「おすそ分け」できるので意外と重宝しますよ。
Google Pixel 9 Proのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能。
特にPixelシリーズは画像の機械処理、いわゆるコンピュテーショナルフォトグラフィが優秀なため、誰でも簡単に綺麗な写真が撮影できることが特徴です。
果たしてPixel 9 Proのカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
カメラアプリ
作例紹介の前にカメラアプリをサクッとご紹介いたします。
Pixel 9 Proのカメラアプリは旧モデル同様に超シンプル。
サッと取り出して迷うことなく撮影することができます。
使用頻度の高い超広角カメラと2倍・5倍ズームはワンタップで切替可能。ズームボタンを長押しするとその他の倍率に指定することができます。
またPixel 8 Proから引き続き、手動で以下の設定ができるプロモードも搭載。
- 明るさ
- シャドウ
- ホワイトバランス
- フォーカス
- シャッタースピード
- ISO感度
さらにレンズが選択できるのも嬉しいポイントです。
- UW(超広角)
- W(広角/メイン)
- T(望遠)
なおシャッター音を消すことはできませんが、マナーモードにしておけばスクショ音は鳴りませんでした。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に旧モデルPixel 8 Proで撮影した写真も併せて掲載していきます。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンで撮影。
最後に室内で撮影したメシウマ写真。
旧モデルPixel 8 Proでさえめちゃくちゃ綺麗に撮影できていたので、殆ど違いはありません。どっちも最強のカメラだと思います。
じっくり見比べるとPixel 9 Proの方が全体的に色鮮やかで、コントラストが高く感じます。特に明暗差がPixel 8 Proよりも大きいですね。
メインカメラ(夜景モード)の作例
Pixel 9 Proには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
通常撮影でも十分明るく撮れてますが明暗のバランスが良くなっているのが分かります。
引き続きPixel 8 Proと比較していきましょう。
明暗差の激しいシーンで。
日中の撮影と同じようにPixel 8 Proに比べて色鮮やかで、コントラストが高めに仕上がる傾向がありますね。
メリハリがあって良い雰囲気ですが、黒つぶれしてしまうことがあるかもしれないので撮影の時に注意しましょう。
まぁ他のスマホよりも明るく綺麗に撮影できるのは旧モデルから引き続き優秀なポイント。
どんなシチュエーションでも無思考でシャッターボタンをタップすれば良い写真が撮れますよ!すごいねー!
高画素モードの作例
Pixel 9 Proは旧モデルから引き続き5,000万画素での撮影(高解像度モード)も可能。
メインカメラだけじゃなくて超広角カメラ・望遠カメラでも使えるようです。
ちなみに通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
うーん・・・。僕の目には全く違いが分かりません。
色合いも明るさも大きな違いがないように感じます。
写真撮影が上手な人なら高解像度モードをしっかり活かせるのかもしれませんが、普段使いで便利になるのはトリミング。
実際にそれぞれの写真で同じ部分を切り取った結果が以下のとおり。
画素数が多いせいか引き伸ばしても粗くなりにくいのが高解像度モードの特徴になります。
例えば、高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに効果的です。
ただファイルサイズが大きくなってしまう点にはご注意ください。
- 通常撮影:6.4MB
- 高画素モード:19MB
全てを高解像度モードで撮影してたらストレージがいくらあっても足りません。
望遠カメラの作例
Pixel 9 Proには旧モデルから引き続き光学5倍の望遠カメラが搭載されております。
ここが通常モデル(Google Pixel 9)との大きな違いです。
望遠カメラとデジタルズームを組み合わせて30倍ズームまで可能。ここまで寄ってもクッキリ撮影できるのはPixel Proシリーズの優秀なメリットになります。
ちなみにPixel 8 Proの30倍ズームはこんな感じ。
9 Proよりも若干モヤーっとしていますね。おそらく撮影後の処理が異なっているんだと思います。
望遠カメラに限らず、Pixel 9 Proは全体的にメリハリのある写真になる傾向が強いです。
5,000万画素メインカメラのクロップ撮影による2倍ズームも優秀。自然な背景ボケもめっちゃ良い感じですよね。
一般的にスマホの望遠って、遠い被写体に寄るよりも、近くの被写体に寄ることが多いですよね。このため、2倍ズームや3倍ズームの性能が超重要。
それに加えて遠くの被写体も綺麗に撮影できちゃいます。
Pixel 9 Proがあればどんなシチュエーションでも簡単に綺麗に撮影できるのでカメラ好きの人にはマジでおすすめの1台です。
超広角カメラの作例
Pixel 9 Proは4,800万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラ。
メインカメラとの画角の違いは以下の通り。
画角は123°と8 Proよりも少しだけ狭くなりました。
超広角カメラもメインカメラと同じような雰囲気になりますね。
ミドルレンジスマホなんかでは超広角カメラが搭載されてはいるもののメインカメラよりも弱いことが多いんですが、Pixel Proシリーズならしっかり綺麗に撮影できます。
夜景モードはこんな感じ。
超広角カメラの夜景モードはPixel 9 Proと8 Proでそこまで大きな違いはありませんね。
夜景モードでも十分綺麗に撮影できるのは嬉しいポイントです。
なお、超広角カメラを利用してマクロ撮影も可能。
マクロカメラが搭載されていても、おもちゃのような品質のことが多いんですが、Pixel 9 Proのマクロ撮影は解像感が高くて凄いです。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
通常撮影でも背景ボケがありますが、ポートレートモードを使えば、ソフトウェア処理で被写体以外の部分をバツっとボケさせる感じになりますね。
ポートレートモードで撮影すれば、後からボケ具合を調整することができますよ。
人物以外の被写体にもボケモード的に使用可能。
意地悪で最近ハマってる「お香」を被写体にしてみたんですが上手に切り取ってくれました。素晴らしいですね。
インカメラの作例
インカメラの有効画素数は4,200万画素。
正直リアカメラはPixel 8 Proも性能が高くて違いを見つけるのが難しかったんですが、インカメラはパワーアップしていることを実感できました。
有効画素数は4,200万画素ですがピクセルビニングなのか1,000万画素で保存されています。
顔をお見せできないので全く分からないと思うんですが、特に顔の色味の表現がめちゃくちゃナチュラルで良い感じになりました。
夜景モードでもPixel 8 Proより綺麗に撮影できています。
肌の色もそうですし、全体的にキリッとシャープな雰囲気になりました。
引き続き顔写真加工も可能で、弱・スムーズの2種類から選べます。顔のシワを抑えたり、トーンを明るくしてくれたりと有能。
もちろんインカメラでもポートレート撮影ができます。
メインカメラ同様に、被写体以外をバキッと強めにボケさせてくれます。
動画撮影の作例
Pixel 9 Proで動画撮影してみました。
参考に旧モデルPixel 8 Proで撮影した動画も続けて収録しています。
動画は全て4K@60fpsで撮影したんですが、編集の際に30fpsになってしまったようです。すみません・・・。
動画撮影は、メイン・超広角ともに日中の明るい場面であればめちゃくちゃ綺麗です。
手ぶれ補正も「標準モード」で十分効果があります。
夜間もメインカメラなら明るく綺麗に撮影できました。
超広角カメラは少々ノイズが目立ちますが、4K@60FPSでの撮影が原因だと思うので、画質やフレームレートを下げて撮影すれば落ち着くでしょう。
進化したAI画像・動画編集
Pixelスマホの目玉機能の1つがAIによる画像編集。
シリーズを追うごとに機能が増え、性能が高くなっています。
既に多くの人が知っているのが、Pixel 6シリーズに初搭載され、余計な写り込みを消去できる「消しゴムマジック」。
消しゴムマジックはインターネットに接続しなくても利用可能。
この他にも以下の機能はオンデバイスで使えちゃいます。
一緒に写る | 2枚の写真を合成して撮影者も含めた集合写真が撮影できる |
ベストテイク | 同じタイミングで撮影した写真の顔写真を組み合わせてベストな表情の写真が作れる |
ピンボケ補正 | ブレてしまった写真を鮮明に修正できる |
ズーム画質向上 | 生成AIを使ってズームした写真の細部を補正できる。 |
人物を撮影する時に便利な機能が多いですね。
新機能の「一緒に写る」を試してみたんですが、シーンのせいか上手くいきませんでした・・・。実際にはこんな感じに↓。すご!
またPixel 8 Proに初搭載された「編集マジック」にも新しい機能が追加されております。
- 被写体のサイズ・位置変更
- 空の色・雰囲気変更
- スタイル適用
- オートフレーム(NEW)
- イマジネーション(NEW)
空の変更は旧モデルにもありましたが、雰囲気がめちゃくちゃ変わるので面白いです。
新しく追加された「オートフレーム」「イマジネーション」も超凄い!
オートフレームでは、構図の自動調節だけではなく、景色を広く映すために足りない部分をAI生成して画像の拡大まで可能です。
また、イマジネーションもめちゃくちゃ遊べます。
撮影した写真や被写体をどんな風にしたいか入力すると、AIが変更してくれます。
もはや原型を留めてない恐怖の宇宙生物に変わってしまいました。
こんな風に、お遊びに使えるのはもちろんですが、撮影した写真を簡単に自分のイメージ通りの雰囲気に編集できちゃうのが凄いところです。
また、こちらの動画では「動画ブースト」「ビデオ夜景モード」「音声消しゴムマジック」も試しています。
動画ブースト ビデオ夜景モード | 撮影した動画の色・明るさ・画質・手ブレが補正されます。 動画ブーストを利用することで8K解像度でも撮影可能です。 |
音声消しゴムマジック | 風や人混みなどの雑音を低減し、聞きたい音声をここに調節できます。 |
動画ブースト・ビデオ夜景モードの効果が高くて衝撃!
特に夜間撮影でめちゃくちゃ活躍してくれます。
どちらもGoogleフォトにバックアップされて処理にかなり時間がかかるので気長に待ちましょう・・・。
音声消しゴムマジックは旧モデルPixel 8 Proから引き続き搭載。
ネット環境がなくてもオンデバイスで処理可能です。
相変わらず効果は高く、風の音や雑音を除去して足音と虫の声だけを綺麗に残すことができています。
Google Pixel 9 Proを実機レビュー
ここからはGoogle Pixel 9 Proの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはAndroid 14
Pixel 9 Proに搭載されているOSはAndroid 14。
Android 15じゃないのかよ!と思いましたが、本記事を作成している2024年10月時点で、既にリリースされているので、そのうちアップデートできると思います。
まさにピュアAndroid。クセがないので使いやすいと思います。
ただ起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定へのアクセスのしにくさ等は相変わらず。特にネットワーク設定はもう少し使いやすくするべきですよね。
なお、OSとセキュリティのアップデートが提供される期間は販売開始から7年間。
Pixel 9 Proは2031年8月まで「Android バージョン」と「セキュリティ」のアップデートが保証されています。
さすがに7年も使えばハード的にボロボロになってそうですが、長期間のアップデート保証はシンプルに嬉しいですね。
デュアルアプリ非対応/複数ユーザー対応
他社メーカーのスマホには搭載されている便利機能は、Pixelの場合は控えめ。
Android標準の複数ユーザー機能は使えるものの、1つのアプリを複製できるデュアルアプリ(ツインアプリ)機能はありません。
この他、画面分割や簡単なジェスチャー機能は搭載されています。
背面ダブルタップでスクショが撮れるのは便利ですよ。
進化したAI機能
旧モデルPixel 8シリーズからPixelは「AIスマホ」と呼ばれることが多くなりました。
ただ実際にPixel 8 Proを使ってみても、いまいち「AIスマホらしさ」を感じることができなかったような気がします。
それがPixel 9シリーズでは、かなりできることが多くなりました。
旧モデルから引き続き搭載されているカメラ・画像編集でのAI機能は既に解説したとおり、さらにパワーアップしています。
この他、AI壁紙生成や文字起こし・翻訳機能も引き続き搭載されております。
また、既に使っている人も多い「かこって検索」ももちろん使えます。
これに加えてAIアシスタントの「Gemini」が搭載されたのも大きな進化。
電源ボタンを長押しするとヒョコっと出てきてくれますよ。
「OK Google」(音声アシスタント)と何が違うの?って思うかもしれませんが、マジでめちゃくちゃ賢いのでぜひ積極的に使ってみてください。
例えば、これまで受信したGmailの中からクーポンを探してみたり、近隣のホテルを探してきてくれたり。
長文で読むのがめんどくさい記事をサクッと要約してくれたり。
見たことない果物の情報を探して、おすすめの食べ方まで教えてくれます。
また旅行プランを考えて、その情報をベースにメールの下書き(ほぼコピペだけど)まで作ってくれるんですよ。
どうですか?ただの音声アシスタントよりもずーーーーーっと進んでるでしょ?
できること・できないことはもちろんあるんですが、まずはGeminiに話しかけて、あなたが横着できるように助けてもらいましょう!
温度計測センサー搭載
旧モデルから引き続きPixel 9 Proには温度計測センサーが搭載されています。
専用の温度計アプリで材質を選択してタップすれば、一瞬で温度が分かります。
センサーの位置が分かりやすくなりましたね。
冷蔵庫に入ってた生卵の温度を計測したらこんな感じに。精度も高そうです。
なんで温度計測センサーなんか付けるんだろう?って思ってたんですが、もしかすると今後GeminiやAI機能と連動して新しい機能に発展するかもしれませんね。
おサイフケータイ・IP68防塵防水対応
Pixel 9 ProはおサイフケータイとIP68防塵防水に対応。
FeliCaポートは背面中央、Googleロゴの上に搭載されております。
反応もよく、普段使っているSuica・iDなどなど、おサイフケータイ機能をそのまま利用可能です。
ちなみに、Pixel 9 Proはマイナンバーカードを持ち歩かずに各種サービスを利用できる「スマホ用電子証明書」にも対応予定。2025年2月以降に使えるようになるようです。
また、防水性能も強くIP68防塵防水に対応。
継続的な水没にも耐えられるほど強力な防水性能になります。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?
公式サイトにも以下の通り注意書きがありました。
デバイスは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IP68 の防水および防塵性能に準拠するよう設計されていますが、完全な防水または防塵ではありません。アクセサリーは防水、防塵ではありません。防水および防塵性能は永久的には持続せず、時間の経過に伴い、通常の使用による摩耗、デバイスの修理、分解、損傷によって徐々に低下または消失します。デバイスの耐落下性能は完全なものではありません。デバイスを落下させると、防水、防塵性能が失われる場合があります。落下その他の外的な衝撃による損傷は保証の対象外となります。液体による損傷の場合、保証が無効になります。詳しくは、g.co/pixel/water をご覧ください。
引用:公式サイト
お風呂中に使って直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落とすと最悪破損する可能性があるので注意しましょう。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
生体認証は指紋認証&顔認証
Google Pixel 9 Proの生体認証は指紋認証と顔認証。
指紋認証センサーはディスプレイ内蔵タイプ。
さらにセンサーが「超音波式」になったのでめっちゃくちゃ反応が良くなり、指に水が付いた状態でも指紋を認識してくれます。
ただ、その一方でディスプレイ保護フィルムを貼り付けると反応が著しく悪くなります・・・。
ディスプレイ設定に「画面保護シートモード」があるので忘れずに有効にしましょう。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されますね。
ホーム画面に留まるか、直接ロック解除するか、好みの方式を選択可能です。
指紋認証・顔認証どっちにも対応しているのがベストに決まってます。
これはAndroidスマホの良さの1つですよね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
Google Pixel 9 Proには上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
上部スピーカーはフロント面から音が出てくるのに対して下部スピーカーは側面。
構造的に定位が下部寄りになりそうなんですが、ほぼ中央から音が鳴っていました。
特にDolby Atmos等には対応していませんが、音に広がりを感じるので臨場感があります。
肝心の音質は中高音域中心のライトなサウンド。低音がもう少し強ければ嬉しかったんですが、スマホで音楽を聴いたり、動画を見る分には十分でしょう。
また旧モデルPixel 8 Proは少し音がこもっていましたが、9 Proはクリアになり、音質が良くなってると感じました。
BluetoothコーデックはLDACに対応
Google Pixel 9 Proにはイヤホンジャックがありません。
このためワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
- LE Audio(LC3):◯
残念ながらaptX Adaptiveには非対応ですが、LDACに対応しているのでワイヤレスでもハイレゾ再生が可能。次世代音声規格「LE Audio」にも対応しています。
有線イヤホン・無線イヤホンどちらでもPixel固有の空間オーディオ機能も使えました。
またSRCを回避しているようで、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」にもしっかり対応しているのも嬉しいポイントです。
4キャリアに対応したBand構成
Pixel 9 ProのSIMフリーモデルは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
念のため以下の記事でPixel 9 Proがワイモバイルでも使えるか実機検証しているので参考に御覧ください。
また、5G通信(Sub-6)にもフル対応。実はドコモのn79に対応しているスマホは貴重なんですよ。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ◯ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもPixel 9 Proなら対応できます。
なお残念ながら5G(ミリ波)には非対応なのでご注意ください。
eSIMに対応してる
Pixel 9 ProはeSIMにも対応しています。
eSIMに対応した通信キャリアも少しずつ増えてきました。
今はeSIMなんて使うことないって思っていても、そのうち必要になるかもしれないので対応している方が良いでしょう。
eSIMは慣れたら手続きがめちゃくちゃ楽なので、この機会にチャレンジしても良いかもしれません。
僕はいくつかeSIMを使ってきましたが、楽天モバイルのeSIMは手続きが分かりやすいので初心者におすすめ。IIJmioのeSIMも手続きが早いので気に入っています。
Google Pixel 9 Proのスペック・仕様
Google Pixel 9 Proのスペックは以下の通りです。旧モデルPixel 8 Proのスペックも併せて掲載するので違いをチェックしていきましょう。
製品名 | Pixel 8 Pro | Pixel 9 Pro |
価格 | 128GB:159,900円 256GB:169,900円 512GB:189,900円 | 128GB:159,900円 256GB:174,900円 512GB:194,900円 |
カラー | Bay Obsidian Porcelain | Porcelain Rose Quartz Hazel Obsidian |
サイズ | 162.6mm 76.5mm 8.8mm | 152.8mm 72mm 8.5mm |
重さ | 213g | 199g |
ディスプレイ | 6.7インチ Super Acture LTPO OLED 1,344×2,992 20:9 489 ppi HDR 24bit(1,600万色) 1,000,000:1 1,600nit(HDR) 2,200nit(ピーク) Gorilla Glass Victus 2 | 6.3インチ Super Actua LTPO OLED 1,280×2,856 20:9 495 ppi HDR 24bit(1,600万色) 2,000,000:1 2,000nit(HDR) 3,000nit(ピーク) Gorilla Glass Victus 2 |
リフレッシュレート | 1~120Hz | 1~120Hz |
OS | Android 14 | Android 14 |
SoC | Google Tensor G3 | Google Tensor G4 |
RAM | 12GB LPDDR5X | 16GB |
ROM | 128GB 256GB 512GB UFS 3.1 | 128GB 256GB 512GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 f/1.68 センサーサイズ 1/1.31 FOV 82° OIS/EIS | 5,000万画素 f/1.68 センサーサイズ 1/1.31 FOV 82° OIS/EIS |
リアカメラ(超広角) | 4,800万画素 f/1.95 FOV 125.5° | 4,800万画素 f/1.7 センサーサイズ 1/2.55 FOV 123° |
リアカメラ(望遠) | 4,800万画素 f/2.8 FOV 21.8° 光学ズーム 5倍 超解像ズーム 30倍 | 4,800万画素 f/2.8 センサーサイズ 1/2.55 FOV 222° 光学ズーム 5倍 超解像ズーム 30倍 |
インカメラ | 1,050万画素 f/2.2 FOV 95° | 4,200万画素 f/2.2 FOV 103° |
ビデオ(リアカメラ) | 4K,1080p@60fps 4K,1080p@30fps 4K,1080p@24fps OIS/EIS | 4K,1080p@60fps 8K,4K,1080p@30fps 4K,1080p@24fps OIS/EIS |
ビデオ(インカメラ) | 4K@60fps 4K@30fps 4K@24fps | 4K@60fps 4K@30fps |
バッテリー | 5,050mAh | 4,700mAh |
ポート | USB Type-C 30W急速充電 | USB Type-C 27W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 最大23W | 最大21W |
バッテリーシェア | 対応 | 対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 5G(ミリ波): n257 5G(Sub6): n1,2,3,5,7,8,12,20,25,28,30,38,40,41,66,71,77,78,79 4G :B1,2,3,4,5,7,8,12,13,14,17,18,19,20,21,25,26,28,30,38,39,40,41,42,48,66,71 3G:B1,2,4,5,6,8,19 GSM :850/ 900/1800/1900 | 5G(Sub6): n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/30/38/40/41/66/71/75/77/78/79 LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/38/39/40/41/42/48/66/71/75 3G:1/2/4/5/6/8/19 GSM:850,900,1800,1900 |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E 802.11ax 2.4GHz+5GHz+6GHz | Wi-Fi 7 2.4GHz+5GHz+6GHz |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.3 |
位置情報 | GNSS GPS GLONASS Galileo QZSS BeiDou | GNSS GPS GLONASS Galileo QZSS BeiDou NavIC |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP68 | IP68 |
NFC | あり | あり |
FeliCa | あり | あり |
公式サイト>>仕様
まとめ:Google Pixel 9 Proのメリット・デメリット・評価
Google Pixel 9 Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Google Pixel 9 Proを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・コンパクトサイズ ・美しいディスプレイ ・AI機能が進化 ・最強カメラ ・インカメラが進化 ・バッテリー持ち向上 | ・サイズの割に重い ・ゲーム性能は弱い ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★★ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★★ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
これまでのシリーズ同様に価格の割に動作性能は高くないものの、個人的には歴代最高傑作と言って良い仕上がりでした。
カメラ性能は相変わらず最強で、欲しい機能は殆ど全部揃っています。
- リフレッシュレート120Hz
- ワイヤレス充電
- バッテリーシェア
- おサイフケータイ
- IP68防塵防水
そして、何と言っても片手でも使えちゃうくらいコンパクトになったのが嬉しいポイント。
約200gと少々重たいものの、これまでのモデルよりもグッと扱いやすくなりました。
また、これまでもAI機能は搭載されていましたが、使えそうなのは画像編集くらいで「AIらしさ」を感じにくかったと思います。
それが「Gemini」の搭載で大きく進化。
思い描いていた「AIアシスタント」にかなり近付いた印象です。2024年最強AIスマホと言って差し支えないでしょう。
他社製ハイエンドスマホに比べると動作性能が弱く、重いゲームを快適にプレイすることはできませんが、コンパクトでカメラが強いスマホが欲しいならGoogle Pixel 9 Proがおすすめです。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
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公式サイト>>Google Pixel 9 Pro