評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
POCO X7 Proを購入しました。
2025年2月に発売された、Xiaomiのオンライン専売ブランド「POCO」製のスマートフォンです。
もう最初に結論を言っちゃいます。
買いましょう!みなさんどうぞ買ってください!
だってこんなにコスパの高いスマホ滅多にないですもん・・・。
市場想定価格49,980円(税込み)と手頃ながらもAnTuTu160万点の動作性能。さらに、90W急速充電に対応し、IP68防塵防水も搭載。
おサイフケータイに対応してないのはちょっぴり寂しいけど、十分過ぎませんか?
- 普段はiPhoneだけどAndroidも使いたい
- ガチ勢じゃないけどゲーム専用スマホが欲しい
- とにかく安くて高性能なスマホを探している
そんなあなたにピッタリの1台に仕上がっております。
本記事でPOCO X7 Proを実際に使ってみた様子を詳しくレビューするので、購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・5万円で購入できる ・超快適な動作性能 ・重いゲームも遊べる ・高解像度AMOLED ・90W急速充電 ・メインカメラが強力 ・ステレオスピーカー ・IP68防塵防水 ・付属品パーフェクト | ・おサイフケータイなし ・ワイヤレス充電なし ・SDカード非対応 ・eSIM非対応 ・イヤホンジャックなし |
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POCO X7 Proのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはPOCO X7 Proの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
POCO X7 Proのカラーバリエーションは以下の3色。
- ブラック
- グリーン
- イエロー
このうち僕は迷わずイエローを購入。まぁこれ選んじゃいますよねー笑
やっぱり一番目の引くカラーリング。カジュアルな雰囲気にPOCOっぽさがあります。
ちなみにイエローが人気なんだろうなーと思いきや、中の人によるとブラックも同じくらい売れてるようです。
色選びに悩んでいる人に参考情報です。POCO X7 Pro販売カラー比率の続報です!
黄:黒:緑=41:41:18
と、ブラックが追い上げてきてます。
初動はヒーローカラーが伸びて、少しすると落ち着く通常のパターンですね。 https://t.co/rMc8M4l7Lg
— Xiaomi あだち🟠📷🔴 (@xiaomi_aa) February 19, 2025
イエローの背面パネルはポリウレタン樹脂を使ったレザー風の質感。これがなかなか良い感じでケースを付けずに使いたくなります。
背面パネル上部にカメラユニットを搭載。カメラレンズだけのシンプルなデザインです。
メインと超広角の2眼構成になります。
見て頂いて分かる通り、落としたりしていないにも関わらずなぜかレンズカバーに傷が付いてしまいました・・・。
これまで何台もスマホをレビューしてますが、こんなにガッツリ傷が入ったの初めてだったんでかなりショックです。
もしかしたら、ここのガラスは強くないかもしれないのでご注意くださいませ。
カメラの出っ張りは実測で2mmほど。
カメラを下にして置くとそれなりにガタガタしていました。
背面パネルの形状は湾曲のないフラットタイプです。
ミドルフレームはマットな色合いのメタリック素材。アルミ合金ですかね?
ディスプレイを上にして右側面に音量ボタンと電源ボタン。
左側面には何もありません。
本体下部にはカードスロット・マイク・USB Type-Cポート・スピーカー。
カードスロットはSIMカードを表裏に1枚ずつ装着できるタイプ。残念ながらmicroSDカードは装着できません。
上部にはマイクと赤外線ブラスターがありました。
標準搭載のMiリモートアプリでテレビやエアコンの簡単操作ができるようになるので地味に便利なんですよ。
サイズ感
POCO X7 Proのサイズは160.75×75.24×8.43mm(ブラックとグリーンは8.29mm)。
ディスプレイサイズが6.67インチなので大きめになります。
Xiaomi 14T Proと殆ど同じサイズ感。iPhone 16(6.1インチ)と比べるとかなり大きいですね。
ただ重さが実測で199gとサイズの割には軽め。
実際に持ってもそこまでズッシリした感じがなく、むしろ扱いやすいと思いました。
付属品
POCO X7 Proの付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド等
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- 充電器
- USBケーブル
さすが天下のXiaomi。付属品なしのスマホが多い中でフルセットでございます!
購入してすぐに使い始めることができるので嬉しいですよね。
保護ケースはブラックのソフトタイプ。
せっかくの背面パネルのデザインが消えてしまうので透明の方が良かったです。
ただカメラ周りを守ってくれるので、とりあえず付けておいたほうが良いでしょう。
充電器は90W出力可能なハイパワータイプ。120Wではないものの十分神ジューデンですね。充電器が同梱されているだけでも嬉しすぎる。
USBケーブルはType-C / Type-Aのものでした。6Aに対応している特殊なタイプなので、急速充電するには付属ケーブルを使う必要があります。
ディスプレイ保護フィルムは購入時から貼り付けてあります。
質感はそれほど良くないので好みのものに貼り替えても良いかもしれません。
既にサードパーティ製のケースやフィルムも発売されていますよ。
Amazon>>POCO X7 Pro ケースで検索
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POCO X7 Proのディスプレイをレビュー
続いてPOCO X7 Proのディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
6.67インチ AMOLEDディスプレイ
POCO X7 Proのディスプレイサイズは6.67インチの大画面。
ベゼル(縁)も狭くほぼ四辺均一。広い表示領域を確保しております。
インカメラはパンチホールタイプで上部中央に配置。横持ち全画面で動画を見ても気にならないくらい小さいです。
ディスプレイサイズが大型なので基本的に操作は両手持ち。片手だと指が届きませんからね。
文字入力くらいなら片手でもできますが、落として傷だらけにしても悲しいので無理せず両手で使いましょう。
湾曲のないフラットディスプレイも保護フィルムが貼りやすくて嬉しいポイントでした。
画面解像度 1.5K CrystalRes
POCO X7 Proの画面解像度はFHDを超える2,712×1,220。
「1.5K CrystalRes Display」と呼ばれ、何を表示させてもめちゃくちゃ綺麗です。
有機ELディスプレイ特有の黒色表現でシャキッとメリハリのあるリッチな表示。
- 446ppi
- 680億色
- DCI-P3
- 12-bit
- HDR10+
- Dolby Vision
ハイエンドモデル並のスペックです。そりゃ綺麗なはずだわな。
夜景動画を見てると吸い込まれそうになる没入感。パリッとしてるんですよ。
普段使いはもちろん動画視聴やゲームでも活躍してくれること間違いなし!
僕は初期設定で問題ありませんでしたが、好みに合わせてカラーモード・色温度を変更することも可能です。
動画向けの設定項目もあるので、動画視聴が好きな人はチェックしておきましょう。
この他、1,920HzのPWM調光とブルーライト軽減など3つのTÜV Rheinland認証も受けており、長時間使用時の目の疲れを軽減しています。
十分な明るさで屋外でも見やすい
POCO X7 Proの画面輝度は十分な明るさ。
- 標準値:700nit
- HBM:1,400nit
- ピーク時:3,200nit
屋内ではもちろん、屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
16,000段階の明るさ自動調節機も上手です。
多少暗くはなるものの視野角の広さも十分で、ごろ寝スマホとしても使えます。
リフレッシュレート最大120Hzをサポート
POCO X7 Proは画面リフレッシュレート最大120Hzをサポート。
1秒間に最大120回も画面を書き換えるのでスクロールがヌルヌル動きますよ。
これを一度使ったら一般的な60Hzには戻れませんよね。
デフォルト設定にしておけば、動きに合わせて60Hzと120Hzで切り替わります。
AOD(常時表示ディスプレイ)表示中のリフレッシュレートは30Hzになっていました。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しちゃうんですが、多少は抑えてくれそうです。
高い動作性能に加えてディスプレイも高駆動なので、めちゃくちゃ気持ちよく動いてくれます。
これはハイエンドモデル同等のスマホ体験と言えるでしょう。
常時オンディスプレイ(AOD)は10秒間だけ
POCO X7 Proは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)にも対応。ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ただし!残念ながら表示されるのは画面ロック・画面タップから10秒のみ。
終日じゃなくても良いので、せめて時間指定ができたら良かったんですけどね。
これではAODを使うメリットが少ないので、使わずにバッテリー持ちを少しでも長くした方が良いかもしれません。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
POCO X7 Proのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、POCO X7 Proならストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。おまけにHDR 10/Dolby Visionにまで対応していました。もはやハイエンドモデルですね!
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
POCO X7 Proの動画視聴環境はパーフェクト!いつでもどこでも高画質で動画が楽しめます。
USB Type-Cからの映像出力はできない
残念ながらPOCO X7 Proは、USB Type-Cポートからの映像出力(DP ALT MODE /DisplayPort Alternative Mode)に対応していませんでした。
USB Type-CポートがUSB2.0なのかな?そうであれば映像出力ができないことに加えて、データ転送速度もUSB 3.0に比べて遅くなるのでご注意ください。
POCO X7 Proの基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
POCO X7 Proには「Dimensity 8400-Ultra」が搭載されております。
Dimensity 8400-Ultraは、2025年初頭に発表されたMediaTek製のミドルハイ向けSoCです。
Dimensity 8400-Ultraの特徴は、そのCPU構成。8つのARM Cortex-A725コアを採用しており、これらは「オールビッグコア」デザインと呼ばれる構成を取っています。1つのコアが3.25GHz、3つのコアが3.0GHz、残りの4つのコアが2.1GHzで動作。この構成により、マルチコアパフォーマンスが大幅に向上しています。
GPUには、ARM Mali-G720 MC7を採用。グラフィックス性能の向上と電力効率の改善が図られています。また、MediaTek Frame Rate Converter (MFRC)やMediaTek Adaptive Gaming Technology (MAGT) 3.0などの技術により、よりスムーズなゲームプレイ体験が可能です。
AI処理能力も強化されており、MediaTek NPU 880を搭載。主要な大規模言語モデル(LLM/SLM/LMM)をサポートし、さらにMediaTekのDAE(Dimensity Agentic Engine)を統合することで、ユーザーのニーズを予測し、好みに適応するAIアプリケーションの開発が可能になっています。
デュアル5Gをサポートし、理論上最大5.17Gbpsのダウンロード速度に。さらに、WiFi 6EやBluetooth 5.4にも対応しています。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは1,607,972点、GPUスコアは563,013点でした。
もうビックリ仰天!!!
2025年3月現在の最高スコアは250万点を超えているものの、160万点もあれば立派にハイエンドスマホです。これ5万円で買えるスマホのスコアじゃないですから笑
僕がこれまでレビューしたスマホで言えば、2023年に発売されたハイエンドモデルと同等のスコアです。
- ROG Phone 7:1,611,048点
- POCO X7 Pro:1,607,972点
- Zenfone 10:1,562,792点
ほんと凄いですね。動作性能と価格のバランスが良い意味で狂ってますよ・・・。
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、言うまでもなく何をやっても超快適でございます。
何度でもいいますが、これは4万円台で購入できるスマホの動きじゃありません笑
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測しております。
AnTuTuスコア同様に最新ハイエンドよりはスコアが低いものの、この性能で困る人はいないよね?っていうスコアです。素晴らしい!
Xiaomi 14T Proと動作性能を比較
スコアだけではピンとこないかもしれないので、同じXiaomi製のハイエンドモデルXiaomi 14T Pro(AnTuTu200万点)と動作性能をプチ比較してみました。

多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
僕のタッチがズレているのかもしれませんが、アプリの起動からの表示はXiaomi 14T Proの方が僅かに早いようです。
とは言え、どっちもネットサーフィンは快適なので誤差レベル。
ある程度の性能があれば、どのスマホでも普段使いでストレスを感じることはありません。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらも十分すぎるスコア。本体起動・アプリ起動どちらもスムーズで、複数の処理を同時に進行しても十分耐えられます。
ちなみに僕が購入したのはRAM8GBモデルですが、上位モデルは12GBなのでさらに余裕ある動作になりますね。
ストレージ容量は256GBか512GB。初期状態でシステムに30GBほど使用するようです。
パツパツになることはないと思いますが、重いゲームを複数同時にプレイしている人や、写真・動画撮影が好きな人は注意しましょう。
ハイエンドモデルは特に何でもできちゃうが故に容量不足になっちゃいがちですね
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
究極モードのAnTuTuスコア
POCO X7 Proはバッテリー設定の中で、4種類の動作モードを選択可能です。
- 究極モード
- バランス
- バッテリーセーバー
- ウルトラバッテリーセーバー
このうち「究極モード」は最高性能を引き出せるようなので、実際に設定してAnTuTuベンチマークでスコアの変化を検証してみました。
どちらもテストもスコアが微妙に上がっていることを確認しました。それなりに効果はあるようです。
当然パフォーマンス優先にすればバッテリー持ちが悪くなるものの、例えばゲームをプレイしていて今だけはもう少し滑らかに動いて欲しい!と感じた場合にワンポイントとして使っても良いかもしれませんね。
メモリ拡張機能がある
POCO X7 Proには使わないストレージの最大8GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
POCO X7 Proのゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いは超快適なPOCO X7 Proはゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは59.5
まずゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)を実機検証していきます。
ちなみにデフォルトグラフィック設定は「中/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは59.5。戦闘シーンでところどころFPSが下がってしまうところがありますが、実際にプレイしている感じでは全く気になりませんでした。
やばいやばい・・・。5万円のスマホでこんだけ遊べるのは凄すぎる・・・。
もちろん原神は最適化が進んでいるビッグゲームではあるんですが、この結果には驚かされました。
なお僕の検証ではかなり良い感じのスコアだったものの、SNSを見ていると上限45FPSに制限がかかったという声もあったのでご注意ください。
トップランカーの人には物足りないかもしれませんが、まぁ大半の旅人にはメイン機として十分活躍できるスマホだと思います。
崩壊:スターレイルの平均FPSは37.0
続いて崩壊:スターレイルの実機検証です。
原神はCPU性能が求められるのに対し、崩壊:スターレイルはGPU性能が重要とのこと。
ピノコニー・黄金の刻を「最高/FPS60」で15分ほどプレイ(黄泉の四相断我で移動)してみました。
平均FPSは37でした。数値を見るとイマイチに感じるかもしれませんが、Xiaomi 14T Proでも38.7なので、悪くない性能です。
ゲーム開始5分くらいからはFPSの上限が40に制限されており、概ね30FPSで安定的に推移している状態でした。
実際にプレイしていても、原神よりも少々発熱はあるものの十分快適に遊べます。
ゲームターボ機能搭載
POCO X7 Proにはゲームプレイ時の動作性能を快適にするゲームターボ機能が搭載されております。Xiaomiのスマホにはだいたい付いてますね。
崩壊:スターレイルの結果がもう少し良くならないかなーと試してみたところ、平均FPSが37.0から42.7にアップしました。
通常モードでは開始5分でFPSの上限が40になっていましたが、ゲームターボだと制限がかかるまでの時間が12分に伸びました。
ゲームターボモードを有効にすると、性能が向上することが分かります。
ただ長時間有効にして重いゲームで遊び続けるのは負荷がかかりすぎると思うので、スポット的に使用するのがおすすめです。
ゲームプレイ(高負荷)時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
POCO X7 Proの場合はどれくらい発熱するのか、実際に表面温度を計測してみたところ、原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の温度は約45°。
簡易的な計測なので正確ではないかもしれませんが、そこそこ発熱は抑えられている印象です。熱くて持てないなるほどではありません。
続いてAnTuTuベンチマークテストを4回連続で回した結果は以下のとおり。
POCO X7 Proは負荷がかかるとGPU性能が大きく低下するようです。
崩壊:スターレイルの検証結果で、プレイ開始から暫くするとFPSに制限がかかるのも納得ですね。
通常利用なら影響を受ける場面が少ないかもしれませんが、長時間高い負荷をかける場合や、真夏の屋外での使用なんかは少し注意しましょう。
POCO X7 Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にハイエンドモデルは性能が高いのでバッテリー消耗が激しい印象があります。
POCO X7 Proのバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
POCO X7 Proのバッテリー容量は6,000mAhと超ビッグボリューム。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさは50%固定、リフレッシュレートを「デフォルト」「120Hz」「60Hz」に変えてそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
- デフォルト
- 120Hz
- 60Hz
デフォルト設定で14時間21分とまずまずの結果になりました。
ごく普通に使う分には外出先で充電を気にする必要はなさそうですが、ゲームを長時間するならモバイルバッテリーを持ち歩くと安心かもしれませんね。
なお、POCO X7 Proと一緒に使うならXiaomi製の165Wモバイルバッテリーがおすすめ。後述する90W急速充電にしっかり対応しております。

これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアじゃピンとこない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は7%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は1~2%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 2% | 約50日間 |
参考にXiaomi 14T Proと比較するとこんな感じです。
使用時間 | 14T Pro | POCO X7 Pro |
音楽再生 1時間 | 1% | 2% |
動画再生 1時間 | 2% | 7% |
原神 1時間 | 13% | 12% |
24時間放置 | 7% | 2% |
動画再生でのバッテリー消耗は激しいものの、待機中のバッテリー消耗はかなり抑えられた結果になっています。
PCMarkの結果を加味してもPOCO X7 Proのバッテリー持ちはそれなりに優秀と言っていいでしょう。
なお、バッテリー劣化を防止する設定項目も用意されているので、少しでもバッテリー寿命が長くなるように調整してあげましょう。
90W急速充電対応
POCO X7 Proは90W急速充電に対応。
しかも専用充電器・充電ケーブルがしっかり付いてきます。
実際にバッテリー残量7%からフル充電までの時間を計測してみるとジャスト40分。
120W急速充電(神ジューデン)ほどではないものの、十分すぎるほど爆速。
寝落ちして充電を忘れてしまっても、出かける準備をしている間に充電完了してるでしょう。
ちなみに最大出力は「充電ブースト(トップスピード)」を有効にする必要があります。
POCO X7 Proのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
特にXiaomiのスマホはカメラ性能が高いことで知られています。
ハイエンドモデルにもなると信じられないくらい雰囲気ある写真が誰でも簡単にワンタップで撮影できちゃいますからね。

果たしてPOCO X7 Proの実力はどれほどのものなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプル。写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
毎度おなじみXiaomiカメラですね。
超広角カメラと2倍ズームはワンタップで切り替え可能。露出(EV)の調節がしやすいのも嬉しいポイントです。
ズームボタンを長押しすれば他の倍率に指定することができます。
基本的にシャッターボタンをタップするだけで綺麗に撮影してくれますが、自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもあります。
スクショ音は設定から消すことができますが、シャッター音を消す項目はありませんでした。
画像編集機能がAIで強化
Xiaomiのスマホは画像編集機能が充実しているので、撮影後も楽しめるのが特徴。
例えば「空」機能を付けば夕焼けや星空の加工で全く違う雰囲気の写真にすることができちゃいます。
またGoogle Pixelシリーズに搭載されている「消しゴムマジック」のように、不要な物を消してしまう機能は以前から入っていますが、Pro機能になってさらに正確に、自然になっています。
これが編集前の画像。中央のチャーシューを消してみましょう。
従来の消しゴム機能だとこんな感じ。
そして、Proモードだとこうなります。ちょっとメンマは長すぎますが、自然になってますよね。
消す対象が人間の場合はさらに精度が高くなるようです。これが元の画像。
消しゴム機能Proで人物をけしけし・・・。
これ結構すごくないですか?めちゃくちゃ自然に仕上がりました。
またAIで画像を拡張する機能も追加されております。
この画像をAIで拡張すると、こんな感じになっちゃいます。
いわゆるAI画像生成ですね。実際の景色とは全く異なりますが、これはこれで面白い。
まさか池が追加されるとは思わなかったなぁ・・・笑
POCO X7 Proを購入したらぜひ遊んでみてくださいね。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用にここまで何度か登場しているXiaomi 14T Proで撮影した写真も併せて掲載していきます。

同じXiaomiのハイエンドモデルとどこまで戦えるのか注目です。
日中の明るいシーンであればどちらも変わらず綺麗に撮影できました。
じっくり比べるとXiaomi 14T Proの方が本格的ですが、想像以上にPOCO X7 Proのメインカメラは高性能な印象です。
明るく鮮やかでスマホカメラらしい雰囲気に。一方のXiaomi 14T Proはコントラストが高く明暗の表現が上手ですね。
続いて逆光のシーンでHDR性能をチェック。
ちょっと暗部を持ち上げすぎな感じもありますが、悪くないですね。ここまでド逆光でも真っ暗にならないのが凄い笑
ちなみに今回の検証では使っていませんが、POCO X7 ProにはAI補正機能も搭載されています。
この写真ではキリッと引き締まった雰囲気に補正されていました。
なんとなくパンチが足りない写真になってしまった時に、スポット的に有効にしてみるのも良いかもしれません。
メインカメラ(夜景モード)の作例
POCO X7 Proには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載。
周囲の明るさに合わせて自動的に夜景モードになる機能もあるので、意識しなくても綺麗に夜間撮影できます。
やはり手動の夜景モードにした方が効果は強くなりそうですね。
なお、POCO X7 ProにはOIS(光学式手ブレ補正)が搭載されているので、夜間撮影しやすいのも嬉しいポイントになります。
画角こそ異なるものの、POCO X7 Proのメインカメラの性能はやっぱり素晴らしいですね。
じっくり比べるとXiaomi 14T Proの方が明暗の表現がナチュラルで、表現力の高さが伺えます。
ただ、夜間でこれだけ撮影できれば十分じゃないでしょうか?
さらに明暗差のあるシチュエーションでHDR性能もチェック。
POCO X7 Proのメインカメラは昼でも夜でもしっかり綺麗に撮影できます。
動作性能、充電速度だけじゃなくカメラも強いなんて、コスパの高さがとんでもないことになっております・・・。
超広角カメラの作例
POCO X7 Proは800万画素の超広角カメラも搭載。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合なんかにも重宝します。
決して悪くはないですがメインカメラと比べるとあっさりした印象に。有効画素数が少ないせいか解像感も乏しく感じます。
夜景モードはこんな感じに。
夜景モードを使えば割と良い感じに撮影できていました。なんだか昼間よりもXiaomi 14T Proとの差が小さいような・・・。不思議です。
Xiaomiの画像処理能力の強さが出ているのかもしれませんね。
ちなみに夜景モードを使わないとこんな感じになります。
低照度環境での超広角カメラは特に夜景モード必須です。
最大10倍デジタルズームの作例
POCO X7 Proには望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
さすがに10倍ズームはイラストのような雰囲気になっちゃってますが、5倍ズームくらいまでなら解像感もあって綺麗だと思います。
ちなみにXiaomi 14T Proの10倍ズームはこんな感じ。
さすが望遠カメラ搭載のハイエンド。めちゃくちゃ綺麗に撮影できていました。
ただスマホのズームは、遠くの被写体よりも近くの被写体に使うことが多いと思います。
このため、個人的には2倍ズームや3倍ズームが綺麗なら、活躍できる印象です。
POCO X7 Proの場合はバッチリ。しかも背景ボケも良い感じです。
これなら画角の調整なんかにも十分使えると思います。
50MP高画素モードの作例
POCO X7 Proのメインカメラは5,000万画素での撮影(高解像度モード)も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
パッと見はそこまで変わりません。ただ高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
- 通常撮影
- 高画素(50MP)モード
高画素モードで撮影したほうが僅かに解像感が高くキリッとしていますね。
あまりないかもしれませんが、例えば高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに効果的です。
ポートレートモードの作例
POCO X7 Proにはポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
撮影しながらでも、撮影後(ギャラリーアプリ)でもボケ味の調整は可能です。
人以外の被写体にもボケモード的に使うこともできました。
被写体以外をバツっとボケさせる仕上がりになります。
この他、デジタルズームでも上手に背景ボケを作ってくれていたので、被写体やシーンに応じて使い分けてあげるといいかもしれませんね。
インカメラの作例
POCO X7 Proのインカメラの有効画素数は2,000万画素。
リアカメラと違ってピクセルビニングがないので、常にフル解像度(5,184×3,888)での撮影になります。ファイルサイズがでかいっす・・・。
ただそのおかげなのか、屋外・屋内どちらもかなり綺麗に撮影できていました。
もちろんインカメラでもポートレートモードを使えます。ぼかしを強めにすると玉ボケができていました。可愛いですよね。
動画撮影の作例
POCO X7 Proで動画撮影もしてみました。
比較用にXiaomi 14T Proで撮影した動画・写真も収録しています。
メインカメラは動画撮影でも活躍してくれました。
ただ、手ぶれ補正の効果が若干弱く、画面が機械的にブレることがあったので動きながらの撮影には注意が必要です。
なお動画に対するコメントに「Xiaomi 14T」との比較が良かった!と頂きました。
確かに同じくらいの価格帯だから比較対象としてはXiaomi 14T Proよりも良かったかもしれないですね。買っておけばよかったです。失礼しました・・・。
ただ、2倍以上の価格差があるXiaomi 14T Proとも戦える部分があるってことは紹介できたかなーと思います。
POCO X7 Proを実機レビュー
最後にPOCO X7 Proの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外の部分を実機レビューしていきます。
Android 15ベースのHyperOS 2搭載
POCO X7 ProにはAndroid 15ベースのXiaomi製「HyperOS 2」がプリインストールされていました。
従来のMIUIから進化を遂げたOSの最新モデルがデフォルトで使えるのは嬉しいポイント。
HyperOS 2の中核となる技術は「HyperCore」。CPUのアイドル時間が19%削減され、バッテリー消費を抑えながらパフォーマンスが向上しています。また、メモリ管理の最適化により、アプリの起動時間が最大54.9%短縮されるなど、全体的な処理速度が大幅に改善されました。
ユーザーインターフェースの面では、直感的で使いやすいデザインを採用。通知コントロールメニューが刷新され、アイコンのカスタマイズやメディアコントロールの統合など、操作性が向上しています。また、ロック画面のカスタマイズ機能が強化され、ユーザーは時計のスタイルや色を自由に変更できるようになりました。
HyperOS 2には「HyperConnect」という機能も搭載されており、Xiaomiのデバイス間でのシームレスな連携が可能になっています。
さらに、「HyperAI」と呼ばれるAI機能を統合。ユーザーの行動を学習し、よりスマートな操作支援が可能に。リアルタイム翻訳や画像編集用の生成AI、AIによるロック画面のカスタマイズなどの機能もあります。
セキュリティ面でも、HyperOS 2では強化が図られており、データの暗号化やアクセス制御が改善。個人情報の保護やデータ漏洩リスクの低減が期待されています。
メーカーによって搭載されているOS・UIが異なり、特色・機能は様々。
僕はXiaomi製スマホを多くレビューしていることもあり、使い慣れているので安心感があります。ピュアAndroidよりも好みかもしれません。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、素のAndroidにはない使い勝手が良くなる工夫が嬉しいですね。
ロック画面のカスタマイズはAppleのiOSっぽさを感じさせるものがあります。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」です。
どんなOSだって長く使っていけば自分が使いやすいようになっていくので神経質になることはありません。
なお、Xiaomiの中の人によると、3年間のOSアップデート、4年間のセキュリティアップデートを保証しているそうです。なおSNSの投稿なので参考程度にどうぞ。
あと、POCO X7 Proのアップデート保証は、
3年OS、4年間セキュリティを予定しているとのことです!(Xiaomiの人に確認しました!)
4万円台であのスペックでこのアプデ保証は凄いです!
Felicaローカライズを捨てたからこそ出来る芸当!…— はっすー@大阪のスマホオタク (@hasuyan_gadget) February 12, 2025
デュアルアプリ・セカンドスペース対応
Xiaomiのスマホでおなじみのデュアルアプリとセカンドスペース機能。
日本国内で発売されるXioamiスマホでは削られてることもありますが、ご安心ください。POCO X7 Proにはしっかり搭載されております。
特に1つのアプリを複製することができるデュアルアプリが便利。例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
さらにAndroid標準の複数ユーザー機能もありましたよ。
この他、ジェスチャーショートカット、画面分割、フローティングウィンドウなどの便利機能もしっかり標準搭載です。
AI機能を搭載
AIスマホと言えばGoogle Pixelシリーズが先駆者のように感じますが、Xiaomiスマホも充実しております。
Google純正の「Gemini」はもちろん、文字起こし・通訳・文書生成などのオリジナル機能も。色々触ってみましたがPixelシリーズに負けず劣らずの性能です。
今は「別にAIなんて使わね!」って思うかもしれませんが、そのうちきっと当たり前になっていくので、手軽に使えるスマホからAI機能を試してみるのはありかもしれませんね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
POCO X7 Proには上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことが可能です。
- 上部スピーカー
- 下部スピーカー
肝心の音質は中高音域が中心のクリアサウンド。個人的には低音がもっと効いてて欲しいですが、スマホで音楽を聞いたり、動画を見るくらいであれば十分だと思います。
下部スピーカーの方が僅かに音が大きい気がしますが、Dolby Atmosに対応しているので臨場感や音の広がりは優秀。
Dolby Atomos・Xiaomi サウンド、2種類のプリセットのほか、イコライザーも搭載されているので自分好みの音質に調整することも可能です。
LDACに対応/aptX Adaptiveに非対応
POCO X7 Proにはイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:○
残念ながらaptX Adaptiveには非対応ですが、LHDCに対応しているのは貴重です。
LDACやLHDCに対応していることで無線でもハイレゾ相当の音質が楽しめます。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
どちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
IP68防塵防水対応
POCO X7 Proの防塵防水性能は最高等級のIP68に対応。
継続的な水没にも耐えられるほど強力な防水性能になります。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?公式サイトにも以下の通り注意書きがありました。
このデバイスは、IEC 60529:1989+A1:1999+A2:2013に基づく分類IP68保護等級による特定のラボ条件の下で、防滴、防水、防塵の性能が試験され、認定されています。防水性能試験は、淡水の静水中で、最深1.5m、最長30分間、水と製品との温度差5K以下での浸漬という条件で行われました。この耐水性は、ラボ環境での試験の特定条件のものであり、一般消費者による通常の使用条件下と同じではありません。したがって、製品が試験条件を超えた環境に置かれた場合、保護等級は保証されません。ご自身での検証はお控えください。ビーチやプールでの使用は推奨できません。保護等級は、日常的な摩耗や損傷、物理的損傷や修理の際に必要な分解により低下する可能性があります。湿度の高い所では、製品の充電、物理的なボタンの操作、SIMトレイの取り外しを行わないでください。その他の安全に関する説明については、ユーザーマニュアルをご覧ください。本保証は、IP68 テスト条件を超える環境で発生する液体による損傷には適用されません。
引用:公式サイト
お風呂中に使って直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落とすと最悪破損する可能性があるので注意しましょう。サウナも無理ですね。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
なお、残念ながら「おサイフケータイ」は非搭載でした。
また、マイナポータルも現時点では非対応になっております。
SNSで、APKファイルをダウンロードすれば使えたって投稿も見かけたんですが、さすがにマイナンバー関連で野良アプリを使うのは怖いのでやめておきました。
生体認証は指紋認証&顔認証
POCO X7 Proの指紋認証センサーは画面内に搭載。
反応は良好で、軽く触るだけでロック解除できました。
指紋認証中のアニメーションを設定できるほか、指紋認証からクイック起動も使えます。
顔認証はインカメラによる簡易的なものですが、反応は良好。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、設定でロック画面をすっ飛ばすことも可能です。
4キャリアに対応したBand構成
POCO X7 ProのSIMフリーモデルは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ◯ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
こちらの記事で楽天モバイルで使えるのか、実際にSIMカードを装着して検証していますので本記事と併せて御覧ください。

また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にも対応していますが、ドコモの「n79」には非対応なのでご注意ください。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもPOCO X7 Proなら対応できちゃいます。
なお残念ながらeSIMには非対応なのでご注意ください。
POCO X7 Proのスペック・仕様
POCO X7 Proの主要スペックは以下のとおりです。参考に2024年5月に日本で発売されたPOCO F6 Proの情報も並べて掲載しております。
POCO F6 Pro | POCO X7 Pro | |
価格 | 12/256GB:69,980円 12/512GB:79,980円 | 8/256GB:49,980円 12/512GB:59,980円 |
サイズ | 長さ:160.86mm 幅:74.95mm 厚さ:8.41mm | 長さ:160.75mm 幅:75.24mm 厚さ:8.29/8.43mm |
重さ | 約209g | 約195g 約198g |
ディスプレイ | 6.67インチ Flow AMOLED 3,200×1,440 WQHD+ コントラスト比 500万:1 DCI-P3 HDR10+ 526ppi 最大輝度 1,200nit ピーク輝度 4,000nit | 6.67インチ Flow AMOLED 2,712×1,220 1.5K CrystalRes コントラスト比 500万:1 DCI-P3 HDR10+ 446ppi 最大輝度 1,400nit ピーク輝度 3,200nit |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz 瞬間2,560Hz |
OS | Xiaomi HyperOS | Xiaomi HyperOS 2 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
RAM | 12GB LPDDR5X | 8GB/12GB LPDDR5X |
ROM | 256GB/512GB UFS 4.0 | 256GB/512GB UFS 4.0 |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 OIS/EIS Light Fusion 800 f/1.55 | 5,000万画素 OIS/EIS IMX882 f/1.5 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 f/2.2 FOV 119° | 800万画素 f/2.2 |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 f/2.4 | ー |
インカメラ | 1,600万画素 | 2,000万画素 f/2.2 OV20B(1/4) |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@24fps 4K@60fps,30fps,24fps 1080p@60fps,30fps, 720p@30fps | 4K@24fps,30fps,60fps 1080p@60fps,30fps, 720p@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@60fps,30fps 720p@30fps | 1080p@30fps 720p@30fps |
バッテリー | 5,000mAh 120W急速充電 充電器同梱 | 6,000mAh 90W急速充電 充電器同梱 |
ポート | USB Type-C | USB Type-C |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 2G:GSM:850/900/1,800/1,900MHz 3G:WCDMA:1/2/4/5/6/8/19 4G: FDD:1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/28/66 4G: TDD: B38/40/41/48 5G:n1/2/3/5/7/8/20/28/38/40/41/48/77/78 | 2G:850/900/1,800/1,900MHz 3G:B1/2/4/5/6/8/19 4G:FDD:B1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/66 4G:LTE TDD:B38/40/41/42/48 5G:n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/40/41/48/66/77/78 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver6.0 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS NavIC | GPS GLONASS BeiDou Galileo NavIC |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | 不明 | 不明 |
防塵防水 | IP54 | IP68 |
NFC | あり | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 | 非対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
公式サイト>>仕様
まとめ:POCO X7 Proのメリット・デメリット・評価
POCO X7 Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
POCO X7 Proを買うべきメリット、購入前に確認したい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・5万円で購入できる ・超快適な動作性能 ・重いゲームも遊べる ・高解像度AMOLED ・90W急速充電 ・メインカメラが強力 ・ステレオスピーカー ・IP68防塵防水 ・付属品パーフェクト | ・おサイフケータイなし ・ワイヤレス充電なし ・SDカード非対応 ・eSIM非対応 ・イヤホンジャックなし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
5万円で購入できるスマホながらもAnTuTu160万点の動作性能。
さらにFHD+超えの高解像度ディスプレイ、90W急速充電にIP68防塵防水。
おサイフケータイがなかったり、eSIMに非対応だったり、寂しい部分もありますが、それを気にさせない圧倒的なコストパフォーマンスがPOCO X7 Proの全てだと思います。
iPhoneって何でもできるけど高すぎ。安くてサクサク動くAndroidスマホないかな?
これまではこんな質問にピッタリのスマホがなかなかありませんでした。
価格を優先すると性能が落ちてしまうし、逆もまた然り・・・。
でも今は違います。
安くてサクサク動くAndroidスマホ。それこそPOCO X7 Proです。
少しでも気になっているならぜひGETしてください。
POCO X7 Proがきっとあなたの満足させてくれるはずです。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
POCO X7 ProはIIJmioが最安値!3万円台!
POCO X7 Proはオープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)なので格安SIMでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
POCO X7 Proを取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
8GB/256GB | ||
販売サイト | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 49,980円 | 49,980円 |
IIjmio | 48,980円 | 34,800円 |
12GB/512GB | ||
販売サイト | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 59,980円 | 59,980円 |
IIjmio | 58,980円 | 44,800円 |
他社からのMNP価格にはなりますが、IIJmioが最安値で脅威の34,800円。
嘘でしょ?5万円でも安いのに3万円台?
もう迷っているなら買っちゃってOKです!
IIJmio>>POCO X7 Pro
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、データシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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