Rakuten Hand 5Gを購入しました。
楽天モバイルオリジナル端末「Rakuten Hand」の5G対応後継モデル。
普段使いに困らない動作性能と片手操作できちゃうサイズ感が魅力で、コンパクトなスマホが好きな人に刺さる1台です。
さらにRakuten Hand 5Gにはもう1つ他のスマホにはない面白い機能が搭載されております。それが「デュアルeSIM」。
1台のスマホに2種類のeSIMを登録することができちゃいます。
一般的にeSIMに対応したスマホでデュアルSIMだと「物理SIM+eSIM」という構成になるのですが、Rakuten Hand 5Gは「eSIM+eSIM」という変態っぷり(笑)。
既に旧モデルのRakuten Handを購入してレビューもしているのですが、これは使ってみたい!と思って購入しちゃいました。
本来なら「楽天モバイルのeSIM+他社製eSIM」という使い方になるかと思うのですが、僕は楽天モバイルを物理SIM(SIMカード)で利用しているので、2つとも他社製のeSIMを設定。
eSIMを取り扱っているところもかなり増えてきましたからね。
今回は「povo」と「IIJmio」のデュアルeSIMです。
本記事ではその様子を紹介しますので、参考にしてみてください。
なおRakuten Hand 5Gの対応Bandは以下のとおり。他社回線でも問題なく利用できそうな構成になっております。
5G(Sub6) | Band n77 (3.8GHz) |
5G(ミリ波) | 非対応 |
FDD-LTE | Band 1 (2.1GHz) / Band 2 (1.9GHz) / Band 3 (1.8GHz) / Band 4 (1.7GHz/2.1GHz AWS) / Band 5 (850MHz) / Band 7 (2.6GHz) / Band 8 (900MHz) / Band 12 (700MHz) / Band 17 (700MHz) / Band 18 (800MHz) / Band 19 (800MHz) / Band 26 (800MHz) / Band 28 (700MHz APT) |
TD-LTE | Band 38 (2.6GHz) / Band 40 (2.3GHz) / Band 41 (2.5GHz) / Band 42 (3.4GHz) |
WCDMA | Band I (2.1GHz) / Band II (1.9GHz) / Band IV (1.7GHz/2.1GHz AWS) / Band V (850MHz) / Band VI (800MHz) / Band X IX (800MHz) |
GSM | 非対応 |
なお、Rakuten Hand 5Gはこちらの記事でレビューしているので、本記事と併せてぜひ御覧ください。
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Rakuten Hand 5Gに他社eSIMを登録してデュアルeSIMにする
eSIM設定に必要なもの
Rakuten Hand 5GにeSIMを設定するには以下の2つが必要です。
- アクティベーションコード(QRコード)
- QRコードを表示するスマホ・タブレット等
スマホにeSIMを登録するには、通信キャリアから提供される「アクティベーションコード(QRコード)」が必要になります。
例えばIIJmioの場合は、申込み完了後にメールでアクティベーションコードを表示するURLが届きます。
それと、もう1つ重要なのがRakuten Hand 5G以外の端末が必要になること。
スマホにeSIMを登録するためにはアクティベーションコード(QRコード)をカメラで読み取る必要があります。
つまり、Rakuten Hand 5GにQRコードを表示させてもeSIMの登録ができないのです。
このためアクティベーションコードを何らかの方法で、Rakuten Hand 5G以外のデバイスに表示させる必要があります。
Rakuten Hand 5G以外にスマホやタブレットを持っているなら、そのデバイスでQRコードを表示させたり、予めカメラで撮影しておいても良いでしょう。
PCに表示させるでも、プリントアウトするでも問題ありません。
どうしてもRakuten Hand 5G以外の端末を用意できない場合は、最終手段としてアクティベーションコードを手入力する方法もあります。
通信キャリアでは推奨していない方法ですが、サポートページに掲載されていると思うので確認してみましょう。
- IIJmio>>アクティベーションコードの手入力方法を教えてください。
- povo>>eSIM開通手続き(Android)
- ahamo>>eSIM開通手順
- LINEMO>>eSIM初期設定
- ワイモバイル>>設定方法
Rakuten Hand 5GにpovoのeSIMを登録
まずRakuten Hand 5GにpovoのeSIMを設定しました。
設定アプリ「ネットワークとインターネット」の中の「モバイルネットワーク」をタップするとQRコードを読み込むカメラが起動。
ここでは「SIM スロット 1」にチェックを入れます。
予め「povo 2.0」アプリに表示しておいたQRコードを読み取りましょう。
カメラをかざす程度ですぐに読み取りが完了し、eSIMのダウンロードが始まります。
ものの数十秒でeSIMの設定が完了です。モバイルネットワークに「KDDI」と表示されているのが分かりますね。
ただこのままではデータ通信ができない状態です。
そのためAPNを設定する必要があります。
モバイルネットワーク「KDDI」をタップし、「詳細設定」の「アクセスポイント」を選択。以下の情報を入力しましょう。
項目 | 入力内容 |
名前 | povo 2.0 |
APN | povo.jp |
APNプロトコル | IPv4 / IPv6 |
3つの情報を入力したら保存して戻ります。
アクセスポイントに自分で追加した「povo 2.0」が表示されているので、チェックを入れて終了です。アンテナピクトに「4G」と表示されデータ通信がされていることが分かると思います。
au回線のBand 1に接続できました。これでpovoのeSIM設定が完了です。
時間帯や場所によって様々ですが通信速度をチェック。上りがイマイチですね。
なおRakuten Hand 5Gは、その名の通り5G回線にも接続可能。家の近所をウォーキングしながらチェックしてみると、しっかり5G回線を掴んでいましたよ。
Rakuten Hand 5GにIIJmioのeSIMを登録
続いてIIJmioのeSIMをRakuten Handに設定していきます。
モバイルネットワークの「+」マークをタップ。今度は「SIM スロット 2」にチェックを入れましょう。
2つ目のeSIMを設定する時は「SIM スロット 2」を選択です。
これは超重要ポイントなのでご注意ください。
あとはSIM スロット 1に設定した時と同じように進めていくだけです。
IIJmioの公式サイトでアクティベーションコード(QRコード)を表示させて、Rakuten Hand 5Gで読み取り。
eSIMのダウンロードが終わるとIIJmioも表示されるようになりました。
IIJmioもAPNの設定をしなければデータ通信できませんでした。
以下の内容をアクセスポイントから追加して入力していきます。
項目 | 入力内容 |
名前 | IIJmio |
APN | iijmio.jp |
ユーザー名 | mio@iij |
認証タイプ | PAPまたはCHAP |
これでRakuten Hand 5GにIIJmioのeSIMが設定されました。
しっかりアンテナが2つ表示されております。ちょっと嬉しい。
通信速度も問題ないですね。
最近は格安SIMと言えども速度が安定しているように感じます。
音声通話・テザリングも問題なし
Rakuten Hand 5Gに他社製eSIMを2つ登録した状態で音声通話・テザリングを試してみました。
povoのeSIMは音声通話に対応しておりますが、IIJmioはデータ通信専用なので、povoで音声通話をチェック。発信・着信どちらも問題ありません。
ちなみに楽天モバイルのeSIMが設定されていないとRakuten Linkは使えません。
電話番号の入力ができず、これ以上進めなくなって詰みます。
Rakuten Hand 5Gがコンパクトなのでノートパソコンやタブレットを持ち歩いてテザリングに利用する人も多いと思います。
Rakuten Hand 5GはWi-Fiテザリングで最大10台のデバイスを接続可能です。
試しにiPad miniをテザリングで接続してみましたが、問題なく使えました。
IIJmioの料金プランと特徴
Rakuten Hand 5Gに他社製eSIMを登録するなら、IIJmioがおすすめです。
IIJmioの料金プランと特徴をおさらいしておきましょう。
料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
4GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
8GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・4GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
毎月1GBまでは月額基本料0円の楽天モバイルと組み合わせると、超格安料金プランが作れますよ。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、2022年6月1日からはデータシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
例えばこちらの記事でレビューしたOPPO Band StyleはIIJmioのセール中に990円で購入しました。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
\ スマホ特価セール開催中 /
楽天モバイルの特徴を解説
僕はRakuten Hand 5Gに楽天モバイルのeSIMを登録していませんが、一般的に1つは楽天モバイルのeSIMにすると思います。
そこで改めて楽天モバイル「Rakuten最強プラン」がどんなサービスなのか確認していきましょう。メリットとも言うべき以下の特徴があります。
- 月3,278円でデータ使い放題
- 5G回線が無料で使える
- 契約事務手数料等が無料
- 通話料・SMS利用料が無料
- 他社(MNO)よりお得
月3,278円でデータ使い放題
他社(MNO)の大容量プランでは、速度制限なく使えるデータ通信量(ギガ)が多いので気にする必要がほとんどありません。
それはRakuten最強プランでも同様。エリア内ではデータ使い放題です。
これまでは楽天回線エリア内ではデータ使い放題で、エリア外のパートナー回線では5GBまでの制限がありました。
2023年6月からは回線による制限が撤廃。
楽天回線・パートナー回線どちらでも通信速度に制限がかかることがないので安心です。
しかも月額基本料も最大3,278円。
100GB使っても、200GB使っても月額基本料が高くなってしまうことはありません。
しかも、使わなかった月は月額基本料が勝手に安くなっていきます。
- 20GB超:3,278円
- 3GB超〜20GB:2,178円
- 3GBまで:1,078円
5G回線が無料で使える
楽天モバイルは5G回線を標準搭載しているので、5G対応端末さえ使えば追加料金を支払うことなく5G回線を利用できます。
なお5G回線対応エリアは公式サイトの地図上で確認可能です。
公式サイト>>楽天回線エリア(5G)
黄色のエリアが5G回線に対応しているところです。
サービス開始直後より少しずつ増えている印象で、実際に僕が普段使用しているエリアでも5G回線を掴んでいます。
契約事務手数料等が無料
楽天モバイルは契約事務手数料・MNP転出手数料が無料です。
携帯会社の乗り換えにかかる事務手数料って結構ばかになりません・・・。
この点楽天モバイルなら、加入する時も、他社へ転出する時も手数料がかからないので、気軽に試せるメリットがあります。
通話料・SMS利用料が無料
Rakuten UN-LIMITの加入者は、専用アプリ「Rakuten Link」を使えば通話料・SMS利用料も無料になります。
Rakuten Link
Rakuten,Inc.無料posted withアプリーチ
LINEで通話する人も多いですが、固定電話への通話料も無料になるので重宝します。
ただし、iPhoneで楽天モバイルを使う人は要注意!
iOS版のRakuten Linkの仕様はAndroidとは異なっております。
- Rakuten Link以外の固定電話や通話アプリからの着信は、iOS標準アプリで着信する
- Rakuten Link以外からのSMS送受信は、iOS標準アプリで送受信する
こちらの記事で、変更内容について詳しく紹介しているので御覧ください。
他社(MNO)よりもお得に使える!
現在、楽天モバイル以外のMNOでも格安料金プランがあります。
キャリア / プラン名 | 月額基本料(税込) | 備考 |
docomo / ahamo | 2,970円 | 月20GB 5分間無料通話付 |
Sofbank / LINEMO | 2,728円 | 月20GB 無料通話はオプション |
au / povo | 2,728円 | 30日間/20GB 無料通話はオプション |
楽天モバイル / UN-LIMIT | 最大3,278円 | ギガ無制限 通話料無料 |
どこの通信会社でも月20GBを2,728円から利用できるので、これまで大手キャリアが提供してきた料金プランよりもずっと安く利用できます。
ただ、それでもやっぱり楽天モバイルの方がお得。
月額3,278円で使えるデータ通信量(ギガ)は無制限で、Rakuten Linkアプリを使えば通話料も時間に関係なく無料になります。
公式サイト>>Rakuten UN-LIMIT
ギガをいくら使っても
\ 月額最大3,278円 /
まとめ:Rakuten Hand 5Gは他社製eSIMでもデュアルeSIMにできます!
Rakuten Hand 5GにpovoとIIJmioのeSIMを設定した様子を紹介しました。
楽天モバイル+他社製eSIMはもちろん、楽天モバイルを利用しなくてもデュアルeSIMで運用できそうです。
eSIMを取り扱っている通信キャリアは少しずつ増えています。しかも以前は楽天モバイルしか音声通話に対応していませんでしたが、現在では他社でも音声通話に対応しているところもあります。
ぜひRakuten Hand 5GでデュアルeSIMにチャレンジしてください!