海外通販サイトBanggood様よりBlitzWolf BW-ANC3をご提供いただきました。
日本ではあまり見かけないメーカー「BlitzWolf」の完全ワイヤレスイヤホン。
2021年6月25日現在$54.99(約6,000円)と購入しやすい価格帯ながら、ノイキャン(ANC)と外部音取り込み機能が搭載されたモデル。
実際に使ってみたところ、かなり低音ブーストの激しい癖の強い音質が特長的で、6,000円で購入できるのであれば「あり」だなーと感じています。
Banggoodで買う>>BlitzWolf BW-ANC3
本記事ではBlitzWolfの完全ワイヤレスイヤホン「BW-ANC3」を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
BlitzWolf BW-ANC3は「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。
私は本記事を作成するにあたり総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
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BlitzWolf BW-ANC3の主要スペック ~BlitzWolfとは?~
「BW-ANC3」は中国の広東省にある「Tong De Limited社」が展開しているブランド「BlitzWolf」の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
BlitzWolfでは様々なガジェットを取り扱っており、一部日本でも販売されていますが、自撮り棒がメインでその他の製品をあまり見かけることはありません。
そのためワイヤレスイヤホンや充電器等は、BlitzWolfの販売代理店であるBanggoodで購入することになります。
どの製品も比較的安価でデザイン性に優れているので、日本でも普通に購入できるようになれば人気が出ると思うんですけどね?
まずはBlitzWolf BW-ANC3の主要スペックをチェックしていきましょう。
再生時間 | ANC ON:5時間 ANC OFF:6時間 通話:5時間 |
充電時間 | イヤホン:1.5時間 ケース:2時間 |
バッテリー容量 | ケース:600mAh イヤホン:45mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
重さ | ケース:約56g イヤホン:約5g |
Bluetooth | Ver.5.0 |
通信距離 | 最大10m |
防塵・防水規格 | IPX4(イヤホンのみ) |
チップ(SoC) | BES2300YP |
Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP |
対応コーデック | AAC,SBC |
ドライバーサイズ | 10mm |
周波数特性 | 20Hz-20KHz |
インピーダンス | 16Ω |
スペックだけ確認するとごくごく普通のワイヤレスイヤホンって感じですね。
チップセットは安価なANC搭載TWSによく使われている「BES」の2300YPでした。
Qualcomm製のチップセットではないのでaptX系のBluetoothコーデックには非対応。
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BlitzWolf BW-ANC3のデザインと付属品 ~マットなケースがオシャレ~
BlitzWolf BW-ANC3にカラー展開はなく黒のみ。
光沢のないマットな色合いで、一瞬シリコン製かな?と思わせるくらい滑らかな質感をしています。
指紋は全く目立ちませんが、皮脂汚れはそこそこ目立つので要注意です。
充電ケースのサイズは65mm×49.5mm×26mmとコンパクト。
なんか既視感があるなーと思ったのですが、AirPods Proの充電ケースによく似た形をしていますね。
角になっている部分がないので自立しませんが、丸みを帯びたデザインは個人的に超好みです。
イヤホンを含めた全体の重さは56g。
ちょっと重たいかなー?とも思いますが、使いにくくなるほどではありません。
ケース背面には各種認証マークの表示。
技適マークは確認できませんでした。
底面には、本体リセット用のファンクションキーUSB-Cポート、バッテリー残量を表示するLEDインジケーターがあります。
マニュアル等を確認したのですが、LEDランプの点灯個数がどのくらいの残量を示しているのか記載がありませんでした・・・。
イヤホンはケースに縦に挿入して収納。
マグネット式でしっかり固定されているので、万が一上蓋が開いてしまっても簡単には落下しません。
イヤホンのサイズは18.8mm×33.3mm×21.5mm。
脚のようにスティックが伸びているタイプですが「耳からうどんタイプ」ではないのでコンパクトです。
充電ケース同様に光沢の少ないマットな色合い。
そして形もどこかAirPods Proライクです。
重さは5gと軽量で、耳の負担になることはまずありません。
BlitzWolf BW-ANC3の付属品は以下のとおり。
- マニュアル等の紙類
- 充電用ケーブル
- イヤーピース
マニュアルには日本語ページも確認できました。
機械的な翻訳なのでちょいちょいおかしな表現もありますが、概ね内容は理解できます。
イヤーピースは元から装着されているものを含めて3サイズ。
イヤーピースの傘をひっくり返して引き抜けば外れるので、交換は簡単です。
装着部分は円形で、少し長めですが独特の形状をしているわけではないので他社製のものも装着できそう。
充電ケーブルはUSB-A / USB-Cのものでした。
充電器(ACアダプター)は付属されていませんが、スマホ等の充電器を代用できるので問題ないでしょう。
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BlitzWolf BW-ANC3を実機レビュー ~静寂空間に轟く低音が耳を刺激~
ここからはBlitzWolf BW-ANC3を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
ペアリングは探してタップするだけ
BlitzWolf BW-ANC3のペアリングは超簡単でした。
接続デバイスのBluetooth設定から「BW-ANC3」を見つけてタップするだけです。
デバイスの側でケースの蓋を開ければペアリングモードが起動。
あとはデバイスのBluetooth設定で、表示された「BW-ANC3」をタップすればペアリングは完了します。
iPhone、Androidスマホ、タブレット、PC。
どんなデバイスでも同じような感じでペアリングできます。
超低音重視の音質
イヤホンとして肝心な音質。
BlitzWolf BW-ANC3の音質はいわゆるドンシャリです。
しかも、ドンドンドンドンドンドンシャリくらい低音が強め。
これまで聴いてきた曲でも、BW-ANC3で聴いたら全然違う雰囲気に聞こえてしまいます。
また安価なイヤホンでよくある「高音」「サ行」の刺さりが、低音が強いせいかそれほど気になりませんでした。
とにかくズンズン低音が響く曲が好きな人にピッタリのイヤホンです。
ただ、接続デバイスによっては低音が強すぎて全体的に音がこもってしまうこともありました。
今回試しにBW-ANC3を接続したデバイスの中では「OPPO Reno5 A」がその傾向が強く、採用されている「Dolby Atomos」の機能が強く働きすぎてモヤモヤした音になってしまいます。
デバイスとの相性が重要になるので、この点は注意が必要です。
BlitzWolf BW-ANC3で聴いて良かった曲を紹介します。
5 Seconds of Summer / Teeth
BW-ANC3はこの曲を聴くためにあるんじゃないか?と思ってしまうくらいハマる曲。
鳴ってる音全てがBW-ANC3にマッチして、信じられないくらいリッチな雰囲気になります。
PEDRO / 東京
僕の耳が悪いせいだと思うのですが、バンドサウンドにおいてベースの音が正直良く分からないことがあります。
アユニD好きとしてはハッキリ聴きたいのは彼女のベース音。
他のイヤホンでは耳をすませる必要がありましたが、BW-ANC3ならハッキリ分かるから不思議です。
The Jackson 5 / I Want You Back
究極のベースラインとも言われるI Want You Backのベース音を感じたいのであれば、BW-ANC3がベストです。
こんな風に鳴っていたのか!と気付けるくらいによく聴こえますよ。
昔の楽曲なのでハイレゾ音源等で楽しみたいところですが、AAC以上のコーデックに非対応なのが残念・・・。
ノイキャンの性能は価格以上に良い感じ
1万円以下のワイヤレスイヤホンに搭載されているノイキャン(ANC)は効果がハッキリしないものが多いのですが、BW-ANC3はかなり強めに利きます。
もちろんAirPods Proのような強力さはありませんが、電車の走行音・エアコンの音・換気扇の音のような低めの騒音がスッと消えます。
この価格帯では珍しくノイズキャンセリングの方式が「フィードフォワード」「フィードバック」のデュアル仕様。
ノイズキャンセリングにありがちなサーというノイズも、0ではないもののそんなに感じません。
僅か6,000円のイヤホンでこれだけ効果を感じるのであれば十分です。
外部音取り込みはノイズが気になる
BlitzWolf BW-ANC3にはノイズキャンセリングだけではなく、外音取り込み機能もあります。
ヘッドフォンやイヤホンを使って音楽などを聴いていると、車内アナウンスなどを聞き逃してしまうことがありますよね。
また、人から話しかけれた時に自分の声が大声になりがちです。
そんな時に重宝するのが「外音取り込み機能」。
ヘッドホンを装着していながらも、外音を取り込んで聞こえやすくしてくれます。
効果はそこそこ高くてマイクが音をよく拾ってくれるのですが、残念ながらイヤホンを装着していないような感覚までには至りません。
外音取り込み機能をONにしたとしても閉塞感が抜けず、こもったような、詰まったような感じです。
そのため、やっぱり自分の話し声は大きくなってしまいました。
また、終始「サー」というノイズが聞こえるのもイマイチなポイント。
人と話す時に外音取り込みモードを使うくらいなら、素直にイヤホンを外してしまったほうが良いかも・・・。
ケース併用で30時間使えるバッテリー容量
BW-ANC3のバッテリー性能は結構長めです。
イヤホンのバッテリー容量は45mAhと一般的なのですが、充電ケースが600mAhとたっぷり。
マニュアルによるとイヤホンを4回フル充電できるようなので、ANC OFFの状態であれば合計30時間以上使えることになります。
個人的にケースとの併用で20時間以上使えれば十分だと考えています。
1日3時間の利用で約1週間使えますからね。
通話品質も問題なし
実際にBW-ANC3でLINE・電話アプリそれぞれで通話してみました。
通話相手の音声は驚くほど綺麗に聞こえて、こちらが話した音声も問題なく聞こえていたようです。
屋外で少し風が吹いているシチュエーションでしたが、相手には風切り音が聞こえなかったようで、通話時のノイズキャンセリングがしっかり働いています。
装着感はライトで窮屈な感じが少ない
BlitzWolf BW-ANC3は耳栓のようなカナル型。
耳の穴にスポッと入れるタイプなんですが、不思議とそんなに窮屈な感じはありません。
逆に言えばイヤーピースがペラペラなので遮音性が低いということにもなりますが。
個人的には付け心地は悪くなく、閉塞感が少なめで良い感じです。
脚のように伸びたスティックも短くて見た目にもコンパクトに収まっています。
音量調整可能なリモコン機能がGOOD!
BlitzWolf BW-ANC3のイヤホンをタッチすることで音楽再生アプリをリモコン操作可能です。
赤丸部分がタッチセンサーになっています。
指先でタッチするよりも指の腹でタッチすると反応が良いですね。
センサーをタッチするとイヤホンから「カチッ」という音が聞こえるので、反応しているのかどうか分かりくて良い感じでした。
できる操作は以下のとおり。
再生/一時停止 | 左右どちらかを2回タッチ |
曲送り | 右を3回タッチ |
曲戻し | 左を3回タッチ |
音量上げる | 右を1回タッチ |
音量下げる | 左を1回タッチ |
電話を受ける | 左右どちらかを1回タッチ |
電話を切る | 左右どちらかを2回タッチ |
着信拒否 | 左右どちらかを2秒長押し |
音声アシスト起動 | 左を2秒長押し |
ANCモード切替 | 右を2秒長押し |
再生中に1回タッチで音量調整できるところが超便利。
再生中以外は1回タッチで反応しない点も誤動作が少なくなるので嬉しいポイントです。
よく考えられているなーと思いました。
防水性能はおまけ程度
BW-ANCに搭載されている防水性能はIPX4。
雨や汗で濡れてしまっても壊れない程度の等級になります。
当然お風呂やシャワーで使うのはアウト。
壊れてしまうので絶対に使うのはやめましょう。
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BlitzWolf BW-ANC3のレビューまとめ
提供いただいたBlitzWolf BW-ANC3をレビューしました。
購入のポイントは「低音が好きかどうか」、これに尽きます。
どんな曲を聴いても低音が強調された雰囲気になるので、クセは強いです。
EDM・HIPHOPが好きでズンズンさせたい人や、ベース音を愛している人にピッタリのイヤホンだと思います。
また価格以上にノイキャンの性能が高いので、これまでノイキャンを使ったことがない人はBW-ANC3でデビューもありですね。
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