Banggood様にDOOGEE V20をご提供いただきました。
2022年2月に発売された中国スマホメーカーDOOGEE製のタフネススマホです。
頑丈で壊れにくいけど性能はイマイチ。
タフネススマホに対してそんなイメージを抱いている人が多いと思いますが、それはもう過去のお話。
しばらくDOOGEE V20を使ってみたところ、付加価値的機能が満載の高コスパスマホでした。
- IP68 / IP69K / MIL-STD-810G
- AnTuTuスコア 34万点
- 6.48インチ AMOLEDディスプレイ
- 1.05インチ リアディスプレイ
- 33W急速充電
- 15Wワイヤレス充電
- ナイトビジョンカメラ搭載
これだけ機能が充実していて4万円ちょいだったら安いくらいでしょう。
本記事ではDOOGEE V20を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・頑丈&防塵防水 ・有機ELディスプレイが綺麗 ・珍しいリアディスプレイ ・快適な動作性能 ・33W急速充電 ・15Wワイヤレス充電 ・指紋認証・顔認証 ・ナイトビジョンカメラ ・水中カメラ ・LDAC対応 | ・ゲーム性能は高くない ・モノラルスピーカー ・イヤホンジャックなし ・Widevine L3 ・技適なし |
DOOGEE V20は「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。私は本記事を作成するにあたり、総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
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DOOGEE V20のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずDOOGEE V20の外観・付属品から見ていきましょう。
デザイン
DOOGEE V20のカラーバリエーションは以下の3色。
- Knight Black
- Phantom Gray
- Wine Red
ご提供いただいたのはWine Redです。
背面パネルはミリタリーグレードのカーボンファイバー仕上げ。
・・・とのことなんですが、質感は僕が知っているカーボンとは違って樹脂のような感じ。
カーボンパネルの上にフィルムが貼ってあるのか「カーボン風」なのか分かりませんが、何にしても指紋が目立ちにくいので良い感じです。皮脂汚れも気になりません。
背面上部にカメラユニットとDOOGEE V20の特徴の1つであるリアディスプレイがあります。
カメラはメイン・超広角・ナイトビジョンの3眼構成です。
カメラユニットの飛び出しは殆どなく、ユニットのエリアが広いので机に置いて使ってもガタつくことはありません。
フレームはものすごく硬いゴムのような質感。スマホを落として角打ちしちゃっても壊れることはないでしょう。頑丈そのもの。
ディスプレイを正面にして右側面にボリュームボタンと電源ボタン。
電源ボタンには指紋認証センサーが搭載されております。
左側面にはカードスロットとマルチファンクションボタン。
カードスロットはSIMカード2枚、若しくはSIMカードとSDカードを1枚ずつ装着できる排他仕様タイプ。
ゴムパッキンが水の侵入を防いでくれます。
側面のボタン周りだけ少しシェイプされているのでハンドリングしやすく、金属製のデザインもクールでGOOD。
本体下部にはマイク・USBポート・スピーカー。
USB-Cポートは水やホコリの侵入を防ぐキャップ付です。
本体上部には何もありません。
サイズ感
DOOGEE V20のサイズは170.5mm × 81.2mm ×14mm。
縦横のサイズは大きめのスマホと同じくらいですが、かなり厚みがありますね。
Pixel 6 Pro、OnePlus 10 Proと並べてみても、めちゃくちゃデカイ!とは感じないと思います。むしろタフネススマホとしては扱いやすいサイズ感です。
ただ重さは一般的なスマホに比べてかなりヘビーです。
ディスプレイ保護フィルムを装着した状態で驚異の300g超え。
iPad mini 6の重さと殆ど変わりませんからね。
重さだけはタフネススマホである以上、どうしようもない部分です。
その代わり耐久性は一般的なスマホよりも高いですからね。
付属品
DOOGEE V20の付属品は以下とおり。
- マニュアル類
- 充電器
- USBケーブル
- ケーブル変換器
- カードスロットオープナー
- 保護フィルム(予備)
殆ど読むことはないかもしれませんがマニュアルには日本語ページも用意されていました。
充電器はUSB-Cのもの。プラグの形状が日本のコンセントとは合わないので変換アダプターが必要になります。
USBケーブルはType-C / Type-Cのタイプ。Type-A to Type-Cのアダプターも付いています。
ディスプレイ保護フィルムは、最初から貼り付けてあるものの他に予備も付属。
かなり厚みのあるガラスタイプのフィルムです。太っ腹ですね。2枚も付いてるなんて。
背面のリアディスプレイにも保護フィルムが付いています。
付属品に不満を言うのは申し訳ないですが、気泡がかなり入っておりました・・・。
リアディスプレイは埃のようなものが混入していて特に目立ちます。
SIMピンではなくてオープナーが付いているのも珍しいですね。
引っ掛けるようにカードスロットを引き出します。
カードスロットは金属製で硬いので、爪をひっかけて抜かないでくださいね。
DOOGEE V20の動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
DOOGEE V20はいわゆるタフネススマホなので、動作性能には期待していない人も多いかもしれません。
このため購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU)。DOOGEE V20には「Dimensity 700」が搭載されております。
2020年11月に台湾のMediaTekが発表したチップセットで、7nmプロセスを採用した5G通信対応モデルです。
公式サイト>>Dimensity 700
Snapdragonじゃないのかよ!って思うかもしれませんが、今やMediatek製のSoCは他社製と肩を並べるほど性能が向上しています。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.8の総合スコアは299,570点、GPUスコアは68,104点。
高めのスコアになるVer.9では総合スコアが342,085点、GPUスコアは78,314点という結果になりました。
2022年5月時点での最高スコアは100万点を超えている状況。
35万点前後だと、普段使い・軽いゲームには困らないスコアということになります。
ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴などの普段使いならサクサク軽快に動くのでストレスを感じることは殆どありません。
性能がイマイチと思われがちなタフネススマホでこのスコアを叩き出したのは驚くばかり。
Pixel 5やOPPO Reno5 Aに搭載されている「Snapdragon 765G」よりもちょっと弱いくらいかな?って感じですからね。
なおこちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
その他のベンチマークアプリの測定結果は以下のとおりです。
OnePlus 10 Pro(Snapdragon 8 Gen 1)と動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、僕の持っているスマホの中では最も性能の高いOnePlus 10 Proと動作性能を比較してみました。
OnePlus 10 ProはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しているハイエンドモデルで、AnTuTuスコアは100万点を超えています。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度チェックです。
楽天市場のように画像が多いサイトだと少し差が出ることもありますが、ブラウジングなら殆ど変わりありませんね。これだけ動いてくれれば十分でしょう。
重いゲームはグラフィック設定を下げる必要あり
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いには困らない性能のDOOGEE V20ですが、ゲーム性能はどれほどのものでしょうか?
実際に試してみたところ、重いゲームをプレイする場合にはグラフィック設定を下げる必要がありました。
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」でのデフォルトグラフィック設定は「最低」。
カクついたりすることはありませんが、表示はかなり粗くなってしまいますね。
また人気のバトルロワイヤルゲーム「PUBG MOBILE」でのグラフィック設定は「スムーズ」「ウルトラ」/「HD」「高」という結果になりました。
プレイできないことはないですが、ゲーム好きの人には物足りないでしょう。
そもそもタフネススマホにゲーム性能を求めている人もいないと思いますが、それなりに遊べちゃいます。
なお、DOOGEE V20には「ゲームスペース」という機能も搭載されております。
通知を抑えてくれるのなどゲームに集中できる環境にしてくれるのがメインですが、パフォーマンス最適化設定にもできるので少しでも快適にゲームをしたいなら有効にしましょう。
発熱は普段使いなら気にならない
ハイスペックモデルだと発熱が酷くて不安になることもありますが、DOOGEE V20はそれほど気になることはありませんでした。
AnTuTuベンチマークを3回連続で回しても、スコア・CPU温度ともに安定しています。
テスト中の表面温度を計測しても36℃前後に留まっています。
また、スマホに負荷のかかることの多い原神をプレイしていても、本体がやんわり温かくなる程度。
デフォルト設定の「最低」、少し負荷を高くした「中」でプレイしても本体温度は安定していました。
とは言え、「中」でプレイしている時のCPU温度は50℃を超えるので、長時間連続でプレイするのはおすすめしません。休みながら遊びましょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
ストレージ速度は価格相応といったところ。読み込み速度はそこそこありますが特別良いスコアではありませんね。
ただ実際に使っていても、アプリの起動が遅いなどのようなストレスを感じる場面はありませんでした。
ストレージ容量が256GBと大容量なのは嬉しいポイント。
システム領域に12GB使うので実際に保存可能なのは240GBほどですが、たっぷり使えます。
なおDOOGEE V20はMicro SDカードも搭載できますが、SIMカードとの排他利用になります。
- SIMカード2枚
- SIMカード+SDカード
いずれかの使い方しかできないのでご注意ください。
DOOGEE V20のバッテリー性能をレビュー
DOOGEE V20のバッテリー容量は6,000mAhと超大容量。
また、33Wの急速充電にも対応しており、スペック的には優秀なバッテリー性能です。
PCMarkバッテリーテストの結果
いくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
計測の結果、バッテリー残量100%から20%まで消耗する時間は13時間13分でした。
5,000mAhのバッテリーを搭載しているスマホとほぼ変わらない結果になりました。
タフネススマホであるならもう少し長持ちであって欲しかったですね。
例えば、バッテリー容量8,000mAhのタフネススマホ「OUKITEL WP10」のPCMarkスコアは約19時間。
また、同じ6,000mAhのバッテリー容量を搭載した「Redmi 9T」の結果は約19時間40分です。
他のスマホと比べてしまうと、タフネススマホの割には平凡な結果と言えます。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
33W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。
急速充電規格に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点DOOGEE V20は33W 急速充電に対応。
バッテリーもちは平凡でしたが、急速充電に対応しているのはDOOGEE V20の優秀なポイントです。
実際に充電してみたところ、20%からフル充電までにかかった時間は2時間。
6,000mAhの大容量バッテリーを搭載している割には充電時間は短め。
ずっと同じペースで充電されているわけではなく、70%くらいまでは短時間で充電できて、そこから緩やかにフル充電に向かっていくような感じです。
バッテリーに負荷がかかりにくい仕様になっております。
15Wワイヤレス充電にも対応
さらにDOOGEE V20の凄いのは最大15Wのワイヤレス充電にも対応しているところ。
ワイヤレス充電に対応しているスマホなんて多いわけではないのに、タフネススマホに搭載されているのですから驚きですよね。
充電速度もそれなりに早いので優秀です。
DOOGEE V20のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
DOOGEE V20で実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
カメラアプリは非常にシンプル。写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
メインカメラと超広角カメラの切り替えはワンタップ。ズームはスライド式でした。
シャッター音とスクショ音を消す設定項目はありませんが、マナーモードにしていれば無音になります。地味に便利ですね。
1点注意したいのが、デフォルト設定で撮影サイズが64MP「高画質モード」になっていることです。
普段使いの場合に6,400万画素で撮影する必要はないので、カメラを使うときは1,600万画素(16MP)になっているか確認しましょう。
メインカメラ
まずは最もよく使うメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い(と感じている)Pixel 6 Proで撮影した写真を並べています。
スライドバーは自由に動かせるので比べてみてください。
左の写真がDOOGEE V20で、右の写真がPixel 6 Proで撮影したものです。
日中明るいシーンではそれなりに綺麗に撮影できました。
濃淡の少ないあっさりした雰囲気になりますね。悪く言えばメリハリがないと言いますか。
また、オートHDRの効果が弱く、空が白飛びしてしまうことも多かったです。
明暗差の激しい意地悪な場面でもオートHDRが頑張ってくれるものの、暗い部分がノイジーになってしまいました。
AIシーン補正の効果はそれなりにあります。トマトの色合いが華やかになっていますね。
タフネススマホにしてはカメラ性能はそこそこ良い感じな印象。
ちょっとした記録用なら十分すぎるほど使えるんじゃないでしょうか。
64MP高画素モード
DOOGEE V20のメインカメラは「表示サイズ」の切り替えで6,400万画素の高画素でも撮影可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて約1,600万画素にすることで感度を上げています。
なんとなく画素数が高いほうが高精細に撮影できると思うかもしれませんが、そこまで大きな違いを感じることはないかも・・・。
左が通常撮影で右が高画素モードで撮影したものですが違いが分かりますか?
パッと見だと僕には全く違いが分かりません・・・。
ただ、同じ場所をトリミングした時に、6,400万画素で撮影した写真の方が解像感が残っているような気がします。
このため、とりあえず遠景で広く撮影しておいて、あとから必要な部分だけ切り取る場合などに活用できそうです。
また、撮影モードの中に「スーパークリア画質」があり、こちらは擬似的に1億800万画素での撮影になります。
スーパークリア画質で撮影すると、暗い部分の明るさが持ち上がる効果がありました。
高画素撮影は、例えばキャンプやスキー・スノーボードで山頂からの美しい景色を撮影する時なんかに使えるかもしれませんね。
なお、高画素モードもスーパークリア画質も、ファイルサイズが大きくなってしまうので注意しましょう。
最大4倍のデジタルズーム
DOOGEE V20には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大4倍まで引き伸ばしての撮影になります。
通常撮影から4倍ズームまで、Pixel 6 Proと比較して順に掲載していきます。
通常撮影
2倍ズーム
4倍ズーム
もう1つ別のシーンで2倍ズーム。
4倍ズーム
2倍ズームまでならギリギリ使えそうですが、4倍ズームでは殆ど解像感が残っておらず、水彩画のような雰囲気になってしまいますね。
望遠性能は期待しないほうが良いでしょう。
超広角カメラ
個人的にメインカメラの次によく使うのがワイドアングルの超広角カメラ。風景を撮影する時はもちろん、食卓全体の料理を撮影する場合なんかにも重宝します。
メインカメラ同様に淡白な色合いですが、不自然な歪みもなく悪くないですね。
ただ有効画素数は800万画素とのことなので少々モヤッとした印象になってしまいます。
夜景モード
DOOGEE V20には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モード(夜の撮影)が搭載されています。
左が通常撮影で、右が夜景モード。効果は一目瞭然です。
ただ手ブレ補正が強くないのでどうしてもブレちゃいます。
Pixel 6 Proと比較してみましょう。
Pixel 6 Proに比べるとノイジーで解像感も少なくモヤッとしていますね。
満足できる画質ではありませんが、個人的には意外と撮れてるじゃんとは思いました。
なお、超広角カメラでは夜景モードは使えません。
望遠は通常撮影同様に4倍までのデジタルズームになります。
2倍ズーム
4倍ズーム
うーん・・・。使い所はなさそうですね。
ナイトビジョンカメラ
DOOGEE V20には夜景モードに加えてナイトビジョンカメラが搭載されているのも特徴。
光が全く無い場所でも使用することができちゃいます。
肉眼では何も見えないこんな状況でも・・・。
ナイトビジョンカメラを使えばこの通り。
何度撮影してもピントが合わずにボヤーっとしてしまいますが、凄いですよね。
こんな暗闇であっても。
こんな感じ。
赤外線カメラの特性上モノクロにはなってしまいますが、結構遠くまでハッキリ見えちゃいます。
日常生活で使う場面はあんまりないと思いますが、キャンプとか夜間のアウトドアシーンで活躍する機能じゃないでしょうか。
水中カメラ
アウトドアシーンで活躍できると言えば、防水性能が高いDOOGEE V20は水中での写真撮影も可能です。
実際に撮影した写真がこちら。意外としっかり撮れてますよね。
水中カメラモードではディスプレイをタッチしての撮影ができなくなり、物理ボタンでの操作になります。
- 写真撮影:音量上げるボタン
- 動画撮影:音量下げるボタン
- 終了:マルチファンクションボタン
スキューバーダイビングやシュノーケリングが好きな人は、DOOGEE V20があればさらに楽しめると思いますよ。
インカメラ
DEEGEE V20のインカメラは1,600万画素。画素数が全てではないものの、このくらい撮影できるのであれば十分でしょう。
さすがに僕の顔面は晒せませんがビューティーモードも搭載されているので程良くナチュラルに盛れます。
HDRの効果はイマイチって感じですね。
ポートレートモード
簡単にボケのある写真が撮影できるポートレートモードも搭載しております。ソフトウェア処理で撮影しながらのボケ味の調整が可能。
深度計測カメラは搭載されていませんが、被写体との切り分けも上手です。
インカメラでもポートレート撮影は可能です。
動画撮影
DOOGEE V20で動画撮影もしてみました。
1080P@30fps、2K@30fpsでの撮影です。
明るく綺麗に撮影はできますが、手ブレ補正が効かないので動きながらの撮影は向いていません。
マイクの性能がイマイチで音がシャリシャリしてしまいます。
1080Pでも2Kでも画質に大きな違いを感じませんでした。 大きな画面で視聴する場合に効果があるかもしれませんが・・・。
夜間撮影もしてみましたが、ノイズが激しくボヤッとした雰囲気になってしまいます。
タフネススマホなので本来はアウトドアのアクティビティで使いたいところなんですが、日中に定点での撮影がおすすめです。
DOOGEE V20の実機レビュー
ここからは動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外の部分でDOOGEE V20を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
OSはAndroid 11
DOOGEE V20に搭載されているOSはAndroid 11。
メーカー独自のカスタムがされていないピュアAndroidなのでスッキリ使いやすいのがポイントです。
面白いのはホーム画面のアイコンをカスタマイズできるところ。
レイアウトやアイコンサイズはもちろん、アイコンの画像やアプリ名を自分の好みに編集できちゃいます。
タフネススマホらしい便利ツールも用意されていましたよ。
便利なスマートアシスト機能
DOOGEE V20はジェスチャー操作はもちろん、ジェスチャー操作や指紋認証ボタンに特定の動作をアサインできるスマートアシストが使えます。
指紋認証ボタンでスクショできるのは珍しいですよね。厳密に言えば「長押し」ではなくて「長タッチ」かな。
この他、スマートタッチと呼ばれるショートカットボタンもありました。
マルチファンクションボタンも搭載
DOOGEE V20の左側面に搭載されているマルチファンクションボタンも便利です。
- 1回押し
- 2回押し
- 長押し
3つの動作に機能や特定のアプリの起動を自由に割り付けることが可能です。
個人的に便利だと思ったのが、やっぱり1回押しでのスクショ撮影。
どのスマホにも搭載して欲しいなーと思えるほど重宝します。
美しい有機ELディスプレイ
DOOGEE V20のディスプレイは6.43インチのAMOLED(有機EL)。
月並みな言い方になりますが、めちゃくちゃ綺麗です。
特有の黒色表現によるメリハリの良さや、粗さを一切感じることなく文字や画像が画面に張り付いているかのようなヌメッとした表示がたまりません。
これまで液晶ディスプレイを使っていたなら特に違いを感じることができるはず。
視野角も広く多少きつい角度からでも視認可能。
色合いが若干変化しますが、こんな角度からスマホを見る人もまずいないでしょう笑
ベゼルが少々太めですが、表示領域の広さも確保されています。
6.7インチのOnePlus 10 Proと比較してもそれほど大きな違いにはなりませんね。
デフォルト設定だと画面がギラギラしてまぶしかったので、僕はカラーモードを「クールカラー」に変更して使っていました。
本体自体が大きく重たいこともあって片手操作は難しいので、基本的に両手操作になると思います。文字入力くらいであればなんとか・・・。
なおリフレッシュレートは一般的な60Hzで、有機ELディスプレイを採用しているスマホによくあるAOD(常時表示ディスプレイ)機能は残念ながらありません。
リアディスプレイが面白い
背面に小さなディスプレイが搭載されているのもDOOGEE V20のユニークなポイントです。
できることは以下のとおり。
- 時計の表示
- 音声着信の表示
- 音楽再生アプリの操作
- アラームの表示
種類は多くないですが好みのデザインに変更することもできます。
常時表示はできず、点灯から最大30秒までまでの表示。
指先でトントンと2回タップすると点灯して、フリックで表示内容の切り替えが可能です。
バッテリー残量の表示も可能で、充電中は動いて表示してくれますよ。
リアディスプレイなんているの?って思ってましたが、ないよりあった方が嬉しいですね。
ディスプレイを下に置いていても時間が確認できるのは地味に便利でした。
Widevine L3で動画視聴はSD画質まで
DOOGEE V20のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL3。
NetflixやAmazonプライムビデオはSD画質での視聴になります。
高画質で動画視聴できるのに越したことはないですが、タフネススマホでガッツリ動画を楽しみたい!と思う人も少ないですよね。
ちなみにYouTubeであえば1440Pまで設定可能でした。
モノラルスピーカーだけど音はデカい
DOOGEE V20は本体下部にしかスピーカーが搭載されていないので、横持ちした時にモノラルスピーカーになってしまいます。
音質もそんなに良くはありませんが、めちゃくちゃ大きな音は出ます。
DOOGEE V20は屋外で利用することが多いと思うので、音量が大きいことは理にかなっていますよね。
イヤホンジャックはありません
残念ながらDOOGEE V20はイヤホンジャック非搭載。
イヤホンで音声を楽しみたい場合にはワイヤレスイヤホンを使うか、USB-Cの変換アダプタを使う必要があります。
ワイヤレスイヤホンで事足りる人が多いとは思いますが、FMラジオが聞けなくなってしまうのは不便ですね。
ラジオなんて使わないでしょ?って思うかもしれませんが、ネット環境のないオフラインでもFMラジオが使えるのは緊急時の情報収集に重宝します。
タフネススマホにこそ付いていて欲しい機能なので、尚更イヤホンジャックは搭載して欲しかったところです。
BluetoothコーデックはLDACに対応
DOOGEE V20にワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:✕
- aptX HD:✕
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
全く期待していなかったのですが、なんとSONYのLDACに対応していました。
aptX系は全滅ですが、LDACに対応しているだけでも評価できます。
なお純然たるハイレゾは非対応ですが、48kHz/24bitの狭義のハイレゾには対応です。
高い防水性能と耐衝撃性
DOOGEE V20にはIP68等級の防塵・防水性能があります。
またドイツの工業規格IP69Kにも対応しているのでお風呂で使っても問題なさそうです。
さらにアメリカ軍の物資調達基準であるMIL-STD-810Gにも準拠。
1.5mの高さから落としても耐えられます。
米国国防総省が制定したMIL-STD-810G/MIL-STD-810Hに準拠した規格において、
・防水(浸漬):深さ約1.5mの水中に30分間浸漬させる試験
・防水(雨滴):高さ1mから15分間雨滴を落とす試験
・防塵:12時間の粉塵試験
・防塵(風塵):連続6時間(風速8.9m/sec、濃度10.6g/m³)の粉塵試験
・耐衝撃(落下):高さ1.22mからラワン材に製品を26方向で落下させる試験
・耐振動: 上下10Hz~500Hz、加速度1.04G、左右10Hz~500Hz、加速度0.2G、前後10Hz~500Hz、加速度0.74Gでそれぞれ60分の振動試験
・耐日射:連続20時間(放射照度1120w/m²)の日射後、4時間オフを10日間繰り返す試験
・防湿:連続10日間(湿度95%RH)の高湿度試験
・高温保管(固定):63℃に固定した72時間の高温保管試験
・高温保管(変動):28℃~58℃までの温度変化において72時間の高温保管試験
・高温動作 (固定):55℃に固定した5時間の高温動作試験
・高温動作 (変動):28℃~39℃/湿度43%~78%までの変化において72時間の高温動作試験
・低温動作:-20℃に固定した5時間の低温動作試験
・低温保管:-33℃~-25℃の温度変化において連続72時間の低温保管試験
・温度耐久(温度衝撃):-21℃~50℃の急激な温度変化において連続3時間の温度耐久試験
・低圧保管:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧保管試験
・低圧動作:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧動作試験
・氷結(結露):-10℃で結露や霧を発生させ1時間維持し、25℃、95%RHで動作確認
・氷結(氷結):-10℃環境下で着氷した氷の厚さが6mmになるまで氷結させる試験を実施。本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用時すべての状況での全機能の動作を保証するものではありません。また、すべての衝撃に対して、無破損、無故障を保証するものではありません。
参考:SHARP公式サイト
これぞタフネススマホとも言うべき頑丈さ。
ハードに使ったとしても簡単に壊れてしまうことはないでしょう。
なお、ディスプレイにも耐久性に優れたCorning Gorilla Glassが採用されております。
指紋認証・顔認証どっちも使える
DOOGEE V20のロック解除は指紋認証と顔認証。
電源ボタンに指紋認証センサーが搭載されています。
ちょっと触れるだけで良いので精度は優秀ですが、ロック解除までにワンテンポあります。
顔認証はインカメラを利用した簡易方式。
暗所でもそこそこ認証してくれますが、こちらもロック解除までに少し間がありますね。
ロック解除が遅くて使い物にならないとか、そういうレベルではないのでご安心ください。ハイエンドモデルと比較するとちょっと遅いなって感じる程度です。
DOOGEE V20のスペック
サイズ | 約170.5mm × 81.2mm × 14mm |
重さ | 約296g |
ディスプレイ | 6.43インチ AMOLED FHD+(2400×1080) 409ppi アスペクト比 20:9 コントラスト比 80000:1 |
リフレッシュレート | 不明 |
OS | Android11 |
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
GPU | ARM NATT MC2 |
RAM | 8GB LPDDR4X |
ROM | 128GB UFS2.2 |
外部ストレージ | 最大512GB |
リアカメラ(メイン) | 6,400万画素 |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 |
リアカメラ(赤外線) | 2,000万画素 |
インカメラ | 1,600万画素 |
バッテリー | 6,000mAh 33W急速充電 15Wワイヤレス充電 |
生体認証 | 電源ボタン指紋認証 顔認証 |
対応SIM | 物理SIM×2 SDカードとの排他的利用 |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 【GSM】B2,3,5,8 【CDMA】BC0,BC1,BC10 【WCDMA】B1,2,4,5,6,8,19 【LTE-FDD】B1,2,3,4,5,7,8,12,13,17,18,19,20,25,26,28,66 【LTE-TDD】34,38,39,40,41 【NR】N1,3,5,7,8,20,28,38,40,41,77,78,79 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver5.1 |
防塵防水 | IP68 IP69K MIL-STD-810H |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 非対応 |
FMラジオ | 対応 |
衛星測位 | GPS,Glonass,Galileo,Beidou |
試験利用なので実際にSIMカードを装着して試してはいませんが、5G回線・4G回線ともに日本のキャリアに対応してそうです。
外箱に技適マークの表示はあるものの、認証番号・届出番号の表示はないので、くれぐれもご注意ください。
まとめ:DOOGEE V20のメリット・デメリット・評価
DOOGEE V20を実機レビューいたしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
DOOGEE V20を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・頑丈&防塵防水 ・有機ELディスプレイが綺麗 ・珍しいリアディスプレイ ・快適な動作性能 ・33W急速充電 ・15Wワイヤレス充電 ・指紋認証・顔認証 ・ナイトビジョンカメラ ・水中カメラ ・LDAC対応 | ・ゲーム性能は高くない ・モノラルスピーカー ・イヤホンジャックなし ・Widevine L3 ・技適なし |
評価
(3.5点/5点満点)
高い堅牢性はもちろん、付加価値的な機能がモリモリ搭載されている完成度の高いタフネススマホでした。
普段使いに困らない動作性能や美しいAMOLEDディスプレイも良い感じ。
ゲーム性能などのエンタメ部分は弱いですが、タフネススマホにそれを求めている人も少ないと思うのでデメリットにはならないかもしれませんね。
普通のスマホでこの機能・性能だったら、めちゃくちゃ売れそうな気がします。
DOOGEEさん、新作にいかがでしょうか?
こんばんは。
V20で検索してたどり着きました!
タフネスはやっぱりカメラが弱いんですね~
カメラは手ブレ補正アリ、夜景ナイトモードでノイジーにならない、アンツツV8が35万点前後なんていうタフネススマホはありますか?
タフネススマホにこだわらなければどのような機種が候補に上がりそうですかね?
あきさん
コメントありがとうございます。
結構前にレビューしたOUKITEL WP10というタフネススマホがAnTuTu Ver.8で33万点くらいでした。
ただカメラはやっぱりイマイチなので厳しいかなーと思います・・・。
V20が4万円くらいなのでそのあたりの予算で考えると、やっぱりSnapdragon 695 5Gを搭載したスマホが候補ですかね。
中でもRedmi Note 11 Pro 5Gはカメラ性能が良かったですよ。
https://chibimegane.jp/redmi-note-11-pro-5g/
ただ個人的にはもう少し予算を上げてGoogle Pixel 6aをおすすめしたいところです。
2022年最強のコスパスマホだと思っています!
https://chibimegane.jp/pixel-6a/
どちらもレビューしているので良ければチェックしてみてくださいね。