評価:(4点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
motorola razr 40(モトローラ レーザー フォーティー)を購入しました。
2023年12月に発売されたmotorola製のフォルダブル(折りたたみ)スマホです。
縦折りにしろ、横折りにしろ、フォルダブルスマホ最大の懸念点は価格が高いこと。
興味があってもなかなか手を出しにくい状況です・・・。
そんな現状を打破してくれそうなスマホが本記事で紹介するmotorola razr 40。
ハイエンドモデルよりも機能・性能を抑えて、その分価格を下げている点が特徴です。
公式サイトでの販売価格は税込125,800円。
いやいやいや、それでもしっかり高いじゃないか!
と思うかもしれませんが、格安SIMのIIJmioなら69,800円(MNP)、SoftBankなら各種割引の適用で実質24円でレンタル購入可能。
ほらほら。こうして見ると、なんとなく手の届きやすい価格になっていると思いませんか?
しかも、機能・性能が抑えられていると言え、重いゲームを快適にプレイするには力不足ですが、大半のユーザーにとってはストレスなく使えちゃうレベル。
日本向けにローカライズもされており、おサイフケータイにもバッチリ対応です。
果たしてパカパカスマホの使い勝手はどうなのか、機能・性能はどれほどのものなのか。
本記事でmotorola razr 40を実際に使ってみた様子をレビューするので、購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・抑えられた価格 ・イケてるデザイン ・軽くて使いやすい ・折り目が気にならない ・便利なサブディスプレイ ・困らない動作性能 ・豊富なジェスチャー機能 ・ワイヤレス充電対応 ・LDAC/LHDC対応 ・おサイフケータイ対応 | ・重いゲームは厳しい ・アプリ最適化が乏しい ・IP52止まり ・イヤホンジャックなし ・microSD非対応 ・付属品なし |
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motorola razr 40のデザイン・サイズ感・付属品
まずはmotorola razr 40の外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
motorola razr 40のカラーバリエーションは以下の2色。
- セージグリーン
- バニラホワイト
さらにSoftBankには限定色サマーライラックもあります。
パープルベースのサマーライラックが個人的に超ツボではあるのですが、僕はIIJmioでセージグリーンを購入してみました。
今も記事を書きながら目の前にあるmotorola razr 40を眺めているんですけど、もうめちゃくちゃカッコイイですよ。
外観デザインにべた惚れしてしまいました。気に入りすぎて、検証もそこそこに思わずXでポストしちゃいましたからね。ホント好き。
motorola razr 40。
君、めちゃくちゃカッコイイね! pic.twitter.com/M1plTrPqhw— ちびめがね (@chibimeganecom) November 28, 2023
折りたためるので呼び方が適切なのか分かりませんが、背面パネルはヴィーガンレザー製。
指紋も皮脂汚れも全く気にする必要がありません。
名前の通り、少し灰色がかった緑が大人っぽさもあって良き。
質感はレザーというよりは硬めの樹脂のような触り心地です。
背面上部、折りたたんだ時に前面になる部分にはサブディスプレイとカメラを搭載。
ごく僅かに高くなっていますが、こっちを下に向けて置くこともないと思うので気にしなくても良いでしょう。
ちなみにカバーには頑丈なCorning Gorilla Glass Victusが採用されており、傷は付きにくいと思います。
サブディスプレイのサイズは1.5インチ。壁紙が黒ベースなので大きさがよく分からないかもしれませんが、そこまで大きくありません。
カメラはメインと超広角の2眼構成で、超広角はマクロカメラとしても使用できます。
背面にはmotorolaのロゴマークとFeliCaポート。
以前にレビューしたmotorola edge 40と似たような雰囲気を感じました。
背面パネルはフレームに向かって緩やかに湾曲。握っても手が痛くなりにくく、ハンドリングしやすいです。
フレームはマットな質感のアルミ製でヴィーガンレザーとのコントラストが良い感じ。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタンと音量ボタン。
縦並びなのでスクショ撮影しにくいタイプですね。
左側面にはカードスロットがありました。
カードスロットはSIMカードを1枚だけ装着できるタイプ。
この他eSIMにも対応しているので物理SIMとの2回線同時待受(DSDV)が可能です。
本体上部にはマイクのみ。上部スピーカーはディスプレイ面に搭載されております。
下部にはマイク・USB Type-Cポート・スピーカーを搭載しています。
サイズ感
motorola razr 40は折りたたんだ状態で88.24×73.95×15.8mm。
だいたい男性の手のひらに収まるくらいのサイズ感になっております。
僕は以前にGlaxy Z Flip4をレビューしたこともあるのですが、初めてフォルダブルスマホを使った印象として結構大きいんだなーと感じました。
もしかしたら、あなたも実際に手に取ると想像よりも大きく感じるかもしれません。
ただ6.9インチの大型ディスプレイを搭載したモデルであると考えれば、やっぱりコンパクトです。
King of スマホのiPhone 15 Pro(6.1インチ)と比べるとこんな感じ。
厚みが一般的なスマホの1.5倍くらいになるので単純比較は難しいんですが、折りたたんだ状態であれば、ズボンの後ろポケットに余裕ですっぽり入るでしょう。
開いた状態の大きさは170.82×73.95×7.35mm。
横幅はそこそこ広いんですけど、ひょろっと縦長のサイズ感になっています。
グングン日本でシェアを拡大しているPixel 8 Proと比べるとこんな感じに。
Pixel 8 Proと比べると薄いのが特徴的でした。
重さは190g。一見重たく感じるかもしれませんが、6.9インチのディスプレイを搭載しているスマホにしては相当軽いです。
6.7インチのPixel 8 Proの重さは212gですからね?
motorola razr 40が、いかに軽いか分かると思います。
motorola razr 40は、持ち歩くのが楽しくなるサイズ感だと思いました。
大きさの感想としては変な表現かもしれなんですけど、いつでもどこでも手軽に持ち運べるスマホ。そんな印象です。
付属品
motorola razr 40の付属品は紙類とSIMピンのみ。
- 充電器
- 充電ケーブル
- 保護ケース
何も付属していないので、ご注意ください。
ディスプレイ保護フィルムだけは最初から貼り付けてあります。
ただし、この保護フィルムは折りたたみに対応した特殊仕様なので、絶対に剥がさないでくださいね。
フィルムを剥がしてしまうと、保証対象外になっちゃうのでご注意ください。
なおサードパーティ製の保護ケースも既に販売されているので、好みに合わせて購入しても良いでしょう。
まぁ個人的にはケースを装着しないで使いたいところではありますが。
Amazonで検索>>motorola razr 40 ケース
motorola razr 40のディスプレイをレビュー
続いてmotorola razr 40のディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要。
また、折りたたんだ状態で使うアウトディスプレイで何ができるのか気になるポイントですね。
美しい有機ELディスプレイ
motorola razr 40のディスプレイは6.9インチのpOLED(有機EL)。
軽くて柔軟性のあるプラスチック版を採用しているようです。
有機ELパネル特有の黒色表現でパリッとメリハリの効いた表示がめちゃくちゃ綺麗です。
- FHD+ (2,640 x 1,080)
- 413ppi
- HDR10+
- 10-bit
- 120% DCI-P3
殆どハイエンドモデル並みのスペックで、普段使いはもちろん動画視聴でもゲームでも満足できると思います。
個人的に少しギラギラしすぎかな?と感じることがあったので、好みに合わせて色合いや色温度を調節しても良いでしょう。
有機ELパネルかつFHD+の解像度があれば、ディスプレイ性能としては十分なので不満を感じる人はいないと思います。
視野角も広めで、多少きつい角度でも暗さや色合いの変化を感じにくかったです。
ピーク輝度1,400nitと明るいので屋外でも見にくいことはありません。明るさ自動調整も上手。
6.9インチ大画面ディスプレイ
motorola razr 40のディスプレイサイズは6.9インチ。
湾曲のないフラットタイプなので四辺にベゼル(縁)はありますが、幅が狭く広い表示領域を確保しています。
ちなみにベゼルはディスプレイよりも少し高くなっています。
折りたたんだ時に、ディスプレイ同士がぶつからないようにするための構造です。
大画面ディスプレイを搭載していながら、コンパクトに持ち運べるのが大きなメリット。
アスペクト比が22:9なので、一般的なスマホに比べると縦に長い形状です。
かと言って、変に幅が狭いわけでもなく、使いにくさを感じることはないと思います。
重さもそこそこあるので操作は基本的に両手持ち。
慣れれば文字入力くらいはできちゃいますが、落として壊れても悲しいのでくれぐれも慎重にどうぞ。
ディスプレイの折り目は気にならない
パカパカスマホを使う上で「ディスプレイの折り目」も気になるポイントの1つだと思います。
motorola razr 40にも折り目は確かにあるのですが、使っていて不便を感じるほどではありません。
って言うか、全然気にならないですね。触れば多少ボコッとするものの、動画視聴でもゲームでもごく普通のスマホディスプレイのように僕は使えました。
詳しいことはよく分かりませんが、採用された「しずく型ヒンジ」のお陰で折り目が目立たないのかもしれません。違ってたらゴメンですけど・・・。
隙間なく閉じることができるのはもちろん、開いた時にもほぼ水平。凄い機構ですよね。
片手パカパカはできません
motorola razr 40のしずく型ヒンジは、簡単にパカパカしないためか、しっかり作られておりました。
このため、片手で開くのは難しいです。まぁそんな開き方しないと思いますけども・・・。
逆に閉じる場合は片手でもできちゃいます。
motorolaによればヒンジを念入りに強化しており耐久性に配慮しているそうですが、なるべく優しく両手で開閉してあげましょう。
フレックスビューはYouTube中心
motorola razr 40のヒンジは無段階で角度を調整できるフリクションヒンジ。
好みの角度に固定できるのが特徴です。
例えば動画撮影する時にデジカムのように持つこともできちゃいます。
こうやって使う人がいるか分かりませんが、テントスタイルもOK。
音楽を聞く時に便利かな?
やっぱりパッと思いつくのは、スタンドなしでも動画視聴できるこのスタイルですよね。
ただし、全てのアプリでこのスタイルが適用されるわけではない点には注意が必要。
YouTubeでは画像のように上半分に動画表示、下半分にコントロールと自動的に分かれてくれるのですが、その他のアプリでは適用されませんでした・・・。
ハンズフリーで動画を楽しみたいところなんですが、さすがにこれでは使えませんよね・・・。
ネットサーフィンなんかもこんな感じで、ただデスクに置けるってだけのような状態。
写真撮影・動画撮影はフレックスビューに最適化されています。
ただし、LINEのビデオ通話では自動的に上下に分かれることはありません。むむむ。
せっかくのフレックスビュースタイルだから、もうちょっと何とかして欲しいというのが本音。
今後のアップデートなどで最適化が進めばいいのですが・・・。
意外と便利なアウトディスプレイ
motorola razr 40には1.5インチのタッチ操作可能なアウトディスプレイも搭載されているので、閉じたままでもある程度使えちゃいます。
左右スワイプでパネルの表示。上下スワイプで設定・通知にそれぞれアクセス可能です。
今後使える機能が増えるかもしれませんが、2023年12月現在のできることは以下の通り。
- オーディオレコーダー
- カレンダー
- タイマー
- メディアプレイヤー
- 天気
- 連絡先ショートカット
あくまでオマケ機能と言った感じで、特定のアプリをそのまま使えるわけではないのでご注意ください。
時計・文字盤のデザインもいくつか予め用意されているものの中から変更可能。カラーを変更することもできちゃいますよ。
僕はシンプルなデザインが好きでした。
実際に暫く使ってみて、アウトディスプレイの中心機能は通知のチェックとメディアプレイヤーになるなと思いました。
返信こそできないものの、閉じた状態でも通知の内容を確認可能。
設定を有効にすれば、閉じた状態で音声通話もできますよ。
メディアプレイヤーもできることはシンプルで、再生/一時停止・曲送り/戻しくらいなものですが、わざわざ開かなくても操作できるのは超便利です。
曲のアートワークが表示されるのも地味に嬉しいポイント。
motorola razr 40のアウトディスプレイは多機能ではなく、できることは限られているものの、やっぱりあれば便利。
スマホにシンプルなスマートバンドがくっついてるかのような印象でしたよ。
リフレッシュレート最大144Hzに対応
motorola razr 40のリフレッシュレートは最大144Hzに対応しています。
さらにバックプレーンに「LTPO」を採用し、1Hzから144Hzの範囲で動的に変化する可変リフレッシュレートに対応しております。
僕の利用環境では下限が10Hzの表示になっていましたが、確かにアプリやディスプレイの動きに応じてリフレッシュレートが変化していました。
なお、最大144Hzはゲームモードから対応ゲームでのみ利用可能で、その他の場合は最大120Hzになるようです。
高駆動ディスプレイを実感できるのはスクロール。残像感少なくヌルヌル動いてくれるのが心地いいですよ。
リフレッシュレートが高くなるほどバッテリー消耗が激しくなるもの。
それが、可変リフレッシュレートに対応していることでバッテリー持ちと画面のヌルヌル感が両立可能になります。素晴らしい。
ちなみにアウトディスプレイのリフレッシュレートは60Hz固定でした。
なお公式サイトの仕様によるとタッチサンプリングレートは最大360Hzとのこと。
実際にアプリで測定したところ、瞬間的に最大350Hzほど出ていました。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、実際に使っていてもタッチの反応が極端に悪いと感じることはなかったです。
インカメラはパンチホールタイプ
インカメラはディスプレイ上部中央に搭載。切り欠きを作らないパンチホールタイプ。
横持ち全画面でゲームをする時や動画視聴時に少し気になるかもしれないですね。
邪魔になるほどではありませんが、他のスマホよりも少し黒い部分が大きく感じました。
AOD非対応でもピークディスプレイがある
motorola razr 40には有機ELディスプレイを搭載したスマホによくある「ディスプレイ常時表示(AOD)」機能はありません。
その代わり「ピークディスプレイ」という機能が搭載されています。
motorolaスマホではお馴染みの機能で、画面OFFの時にディスプレイをタップするとピークディスプレイが起動。
しばらくの間、日時やバッテリー残量等がAODのように表示されます。
通知がある場合にはアイコンが表示され、タップすると内容を確認可能。
認証を求めない設定にすれば、そのまま返信することもできちゃいます。
タップすれば誰でも内容が見えちゃうので、プライバシーやセキュリティ面がちと心配。
なので、家にいる時だけ有効にする使い方でもいいかもしれませんね。
そもそもmotorola razr 40を開いた状態で置いておくこともなさそうですけど笑
Widevine L1で動画視聴が快適に!
motorola razr 40のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、高画質での視聴が可能です。
NetflixではHDR機能は非対応なもののFull HD再生可能。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも「HD 1080p」で視聴できました。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認。
motorola razr 40はディスプレイが綺麗なので動画視聴が捗りますよ。
motorola razr 40の基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
超重要ポイントなので購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
motorola razr 40には「Snapdragon 7 Gen 1」が搭載されております。
2022年5月にQualcommが発表したチップセットで、4nmプロセスが採用された5G通信対応モデル。
これまで700番台で展開されていたSnapdragon 7シリーズで初めて「Gen 1」が名付けられました。
公式サイト>>Snapdragon 7 Gen 1
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは693,890点、GPUスコアは171,406点。
旧世代のVer.9では総合スコアが574,243点、GPUスコアは173,641点という結果になりました。
2023年12月現在の最高スコアは160万点以上にはなりますが、70万点もあれば普段使いで困ることは全くありません。十分すぎるスコア。
2022年に発売されたミドルレンジスマホに数多く搭載されたSnapdragon 695 5Gはもちろん、OPPO Reno10 Pro 5Gに搭載されたSnapdragon 778Gをも上回っています。
ゲーム性能は後ほど紹介するとして、ネットサーフィンやLINE、SNS、動画視聴くらいならサクサク軽快に動くのでノンストレス。
リフレッシュレートが120Hzに対応していることもあってヌルサク状態です。
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので御覧ください。
また、AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。
AQUOS sense8/Pixel 7aと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、AQUOS sense8・Google Pixel 7aと実際の動作性能をプチ比較してみました。
AQUOS sense8は言わずと知れた販売累計1,000万台を誇るAQUOS senseシリーズの最新モデル。
Pixel 7aはミドルレンジスマホの王様。6万円台ながらもフラッグシップモデルと同じSoCを搭載しており、抜群の動作性能が特徴です。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックしていきましょう。よーいドン!
Pixel 7aが他の2つに比べて少し表示が早いですね。
AQUOS sense8とmotorola razr 40は殆ど変わらない状態。
てかAnTuTuベンチマークだったらmotorola razr 40の方がスコアが上なんですけどね?
sense8もかなり頑張ってる印象を受けました。分からないものです。
いずれにしても、motorola razr 40を使っていてモタモタする、動きが悪いと感じることはないと思うのでご安心ください。
発熱での性能低下は起きにくい
発熱によるサーマルスロットリングで性能が低下するスマホもありますが、motorola razr 40では影響は少ないようです。
AnTuTuベンチマークテストを5回連続で実施した結果が以下の通り。
僅かなスコアの上がり下がりはあるものの、ほぼ安定している状態ですね。
実際に使っていても、ゲームをしていればホカホカすることはあるものの、持ってられないほど熱くなることはありません。
motorola razr 40は発熱で悩まされることはないと思います。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
まぁ価格相応といったところ。実際に使っていても、本体起動はもちろん、アプリの起動が特別遅い等のようなストレスを感じる場面はありませんでした。
RAMをたっぷり8GB搭載していますからね?普段使いで困るようなことはないでしょう。
ストレージ容量は256GB。システム領域が17GBほどあるので実際に使える容量は240GB程度になります。
十分な容量なものの、写真や動画を大量に撮影する人や、複数のゲームを同時進行している人は注意してください。
motorola razr 40はSDカードを搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
メモリ拡張機能がある
motorola razr 40には使わないストレージの最大2GB分を仮想メモリにする「RAMブースト」機能が搭載されております。
有効にするとRAM容量が最大10GBまで増量。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリと同じように動作が速くなることはないでしょうが、元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心です。
motorola razr 40のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いなら十分な基本性能のmotorola razr 40はゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは26.6
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」でゲーム性能をチェック。
ちなみにデフォルトグラフィック設定は「低」でした。
まずグラフィック設定「最高/フレームレート60」で、スメールの砂漠地域を15分ほどプレイした時のFPSと発熱の様子がこちら。エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均フレームレートは26.6に留まりました。
そもそも開始直後からフレームレートの上限が30に制限され、最大でもFPS31までしか出ない状態です。
遊べないことはありませんが、快適と言うには程遠いと思います。
ちなみに、motorola razr 40にはゲームメニュー「Motoゲームタイム」が搭載されており、「高パフォーマンスモード」を選択可能なんですが、それでもフレームレートの上限は30にしかなりませんでした・・・。
平均フレームレートも26.0と全く変わらない結果になりました。
原神(デフォルト設定)の平均FPSは28.8
続いてデフォルト設定「低/フレームレート30」で同じように15分ほどプレイした結果がこちら。
フレームレートが安定し、平均28.8まで上昇しました。
グラフィックはかなり粗々しくなってしまうものの、最高設定に比べれば動作が安定するのでライトユーザーであれば遊べちゃう印象。
また、例えば普段は別の端末でプレイしている人が、スキマ時間に樹脂消費とデイリークエストを消化するのにもギリギリ使えるでしょう。
motorola razr 40は重いゲームを快適に遊べるほどのゲーム性能ではありませんでした。
もちろん、本記事では重いゲーム代表の原神のみの検証ですが、軽めなゲームであれば快適に遊べるとは思います。
motorola razr 40のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてmotorola razr 40のバッテリー持ち・充電速度を見ていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
motorola razr 40のバッテリー容量は4,200mAhとスペック的には十分な容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、リフレッシュレートを高・標準に設定してそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
決して超長持ちではないものの、まずまずのスコア。
ミドルレンジスマホでも14〜15時間になることが多いので、できればもう少し頑張ってくれたら嬉しかったですね。
普段使いでは途中充電なしで1日は使えるものの、外出中でもゲームをする人だったらモバイルバッテリーを持ち歩いた方が安心かもしれません。
なお、これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
スコアだけではピンと来ない人もいるかもしれないので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
ディスプレイの明るさは自動調節にしての検証です。
まず1時間Amazonミュージックで音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は1%未満。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗7%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は21%でした。
閉じた状態で24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は10%。
閉じた状態で24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は4%でした。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 1% | 約100時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
原神 1時間 | 21% | 約5時間 |
24時間放置(閉) | 10% | 約10日間 |
24時間放置(開) | 4% | 約25日間 |
参考にAQUOS sense8と比較すると以下の通り。
使用時間 | sense8 | razr 40 |
音楽再生 1時間 | 2% | 1% |
動画再生 1時間 | 3% | 7% |
原神 1時間 | 10% | 21% |
24時間放置 | 3% | 4% |
ディスプレイを動かせば動かすほど、バッテリー消耗が激しくなることがよく分かります。
開いた状態よりも閉じた状態の方がバッテリー消耗が激しいのは意外かもしれませんが、サブディスプレイがあるのが原因かもしれませんね。
頻繁にスマホを触る人は、motorola razr 40のバッテリー消耗は激しい方なので少し注意しましょう。
30W急速充電に対応
バッテリー持ちはイマイチなmotorola razr 40ですが、30W急速充電に対応しているので充電時間はそれなりに短いです。
実際にバッテリー残量17%の状態(中途半端でごめん・・・。)から100%になるまでの時間を計測してみたところ、約60分でした。
一般的なスマホの2/3くらいの時間でフル充電できちゃいます。
もちろん120W急速充電(神ジューデン)なんかに比べたら遅いですが、この速度であれば個人的には十分です。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間に、それなりに充電できちゃうと思います。
ただし、残念ながらmotorola razr 40には専用充電器が付属していないので、注意が必要です。
motorola razr 40が対応している30W急速充電が使いたい場合には、充電器を自分で購入する必要があります。
5Wワイヤレス充電に対応
motorola razr 40は急速有線充電に加えて、ワイヤレス充電にも対応しております。
ミドルレンジスマホに搭載されていることは少ないので貴重なんですよ。
充電速度は最大5W(Qi充電)なので遅めなんですが、置くだけ充電はマジで便利。
普段は有線充電を使って、寝る前はワイヤレス充電スタンドに置くなんて使い方が良いかもしれませんね。
なお、Apple製のMagSafe充電器では1W程度に留まり、殆ど使い物にならないのでご注意ください。
motorola razr 40のカメラ性能をレビュー
続いてmotorola razr 40のカメラ性能をチェック。
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
motorola razr 40で実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてみてください。
なお僕は基本的にシャッターボタンをタップするだけでAIまかせの撮影。誰でも簡単に指先一つで綺麗な写真が撮影できることが重要だと思っています。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリを少しだけ見ておきましょう。
motorola razr 40のカメラアプリはシンプル。よくあるAndroidスマホのカメラって感じですね。
超広角カメラ・マクロモードへの切り替えはワンタップ。指をスライドすると他の倍率にアクセス可能。
個人的ににマクロじゃなくて2倍ズームにワンタップで切り替えできて欲しかったですね。
マクロカメラってそんなに使わなくないですか?
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるプロモードもあります。
なおシャッター音はSIMカードを装着すると消せなくなる仕様です。残念。
メインカメラの作例
それではmotorola razr 40のカメラ性能をチェックしていきましょう。
比較用に動作性能でも比較したPixel 7aとAQUOS sense8で撮影した写真も併せて掲載していきます。
Pixel 7aは6万円台とは思えないほどのハイエンドモデル並みのカメラ性能。
AQUOS sense8もメインカメラの性能が大幅に向上し、ミドルレンジスマホの中では良い感じの写真が撮影できると評判です。
日中の明るい場面では、どのスマホも綺麗に撮影できています。
motorola razr 40は明るく鮮やかに仕上げる傾向がありますね。
反対にPixel 7aは濃淡が強くコッテリした色合いになり、他の2つに比べると解像感も高い印象。
サクッと撮影して良い写真に見えるのは、やはりPixel 7aでしょうか。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンでも撮影してみました。
どれも大きな違いはないですが、Pixel 7aが一番安定してますかね?
motorola razr 40も悪くないですね。影の部分の明るさを適度に持ち上げて、バランスよく仕上げています。
AQUOS sense8の木漏れ日が光条っぽくなってるのが面白いですね。
メインカメラの最後はメシウマ写真の参考を。
うーん・・・。どっこいどっこいって感じですけど、個人的に好きなのはAQUOS sense8かなー?
室内でそこまで明るくないシチュエーションですが、どのスマホも頑張ってますね。
motorola razr 40のメインカメラは、明るい場面であれば、好みはあるものの十分綺麗に撮影できると思います。
ただ、明るく仕上げようとするので、シーンによっては白っぽい雰囲気になることがあるかもしれません。
被写体をタップして指でディスプレイをスライドすると明るさを調整できるので、好みに合わせて調節しても良いでしょう。
メインカメラ(夜景モード)の作例
motorola razr 40には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モード(ナイトビジョン)も搭載。
手動選択できるのはもちろん、周囲の明るさに合わせて自動でナイトビジョンにすることもできます。
通常撮影でもそれなりに撮影できますが、ナイトビジョンの方が全体的に明るく、バランス良く撮影できます。光源の明るさを抑えてくれるところも上手です。
引き続き夜景モードでの作例も見ていきましょう。
Pixel 7aとも十分戦えて良い勝負しちゃってます笑
この中で言うとAQUOS sense8が最も明暗のバランスが良さそうです。
明暗差のある場面でも撮影してみました。
やっぱりAQUOS sense8は夜間撮影に強く、HDR性能も高いと思います。
motorola razr 40は日中の撮影と同じように明るくしすぎちゃうことがあるようです。
最大8倍のデジタルズーム
motorola razr 40には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大8倍まで引き伸ばしての撮影になります。
当然倍率が高くなるに連れて解像感は失われていくんですが、8倍ズームでもそこそこ頑張ってます。
OIS(光学手ブレ補正)の影響か、倍率を高くしても手ぶれしにくかったです。
ちなみにPixel 7a・AQUOS sense8の8倍ズームは以下の通り。
どれも大きな違いはないですね。画像処理能力が高いせいか、Pixel 7aの写真が最もパリッとして見えます。
ただ、スマホの撮影でズームを使うシチュエーションって、被写体にもう少し寄りたい!って時じゃないですか?
このため、高倍率よりも2倍ズームの性能が重要だったりします。
以下の写真は全て2倍ズームで撮影したものです。
どれも綺麗に撮影できていますが、Pixel 7aは解像感が高くてさすが。
motorola razr 40はやっぱり明るい雰囲気になります。
高解像度モードの作例
motorola razr 40のメインカメラは6,400万画素での撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,600万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
ブログ掲載用にリサイズしちゃってるのもありそうですが、全く違いが分かりませんね笑
ただ、高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
64MPで撮影した方が解像感が残っているのがよく分かります。
ここまでハッキリ違いが分かるスマホも珍しいですよ笑
例えば、高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに効果的です。
特にmotorola razr 40には望遠カメラが搭載されていないので、活かされるシーンもあると思います。
ただファイルサイズが大きくなってしまうので、通常は使わないほうが良いでしょう。
超広角カメラの作例
motorola razr 40は1,300万画素の超広角カメラも搭載しております。
他のミドルレンジスマホに比べると有効画素数が多いのが特徴。
広大な風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じ。
スペックによるとFOVは120°とのことです。
他のスマホと比較しながら作例を見ていきましょう。
AQUOS sense8のおまけカメラ感がヤバいですね笑
motorola razr 40の方が解像感が高くて良い感じ。明るい場面なら普通に使えちゃう性能だと思います。
Pixel 7aの方がコントラストが強く、より印象的な写真にはなりますが。
超広角カメラでもナイトビジョン(夜景モード)で撮影できます。
少々暗めではあるもの、Pixel 7aと同じくらい撮影できていると思います。
motorola razr 40の超広角カメラも普通に使える性能と言って良いでしょう。
マクロモードの作例
登場する機会は多くないかもしれませんが、motorola razr 40は超広角カメラを利用したマクロ撮影も可能です。
一般的にマクロカメラが搭載されていても200万画素くらいでしか撮影できず、仕上がりがイマイチなことが多いのですが、motorola razr 40のマクロモードは解像感があって綺麗です。
なお、被写体に近づくと自動でマクロモードに切り替わる設定にすることもできました。
ポートレートモードの作例
motorola razr 40にはポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けもそこそこ上手です。
人物以外の被写体にボケモード的に使用することもできました。
ポートレートモードにすると、HDR機能が効かなくなって、空が白飛びしちゃうスマホもありますが、motorola razr 40は大丈夫そうです。なかなか良い感じに見えます。
インカメラの作例
motorola razr 40インカメラの有効画素数は3,200万画素。
デフォルト設定では撮影時に4つの画素を1つにまとめて800万画素にしています。
個人的には利用機会がほぼないのですが、これくらい撮影できていれば十分じゃないかなーと思いました。
美顔モードもあるので、自撮りする時はモリモリ使っていきましょう。
もちろんインカメラでもポートレート撮影が可能です。
motorola razr 40はアウトディスプレイをファインダーにすることもできますよ。
使い方は簡単で、閉じた状態でフリフリするだけ。
こうすれば、アウトディスプレイにメインカメラで撮影している映像を表示できます。
左右スワイプで写真撮影、動画撮影、ポートレートモードの切り替え。
上下スワイプでメインカメラと超広角カメラの切り替えもできます。
フォルダブルスマホならではって感じで面白いですよね。
家族や友達、恋人と一緒に写真を撮る時に使ってみてください。
この他、motorolaスマホでお馴染みのスポットカラー撮影も使えました。
指定色(近い色も)以外をモノクロにしちゃうハイテク機能。
使い方も簡単で、画面内のカーソルを残したい色の被写体に持っていくだけ。
頻繁に使う機能ではありませんが、遊んでみてください。
動画撮影の作例
motorola razr 40で動画撮影もしてみました。
1080@30fpsは、日中の明るい環境であればそこそこ綺麗に撮影できました。
日陰で少々暗いシーンでしたが、手ぶれ補正も効くので動きながらの撮影にも使えそうです。
1080@60fpsになると画面がチカチカしてしまうのが気になります。
また、超広角カメラは画面が前後に歪んでしまうので動きながらの撮影には向いていません。
4K@30fpsでも撮影できるものの、性能不足のせいかコマ落ちが発生していました。
夜間撮影は1080@30fpsでギリギリ。その他の設定だと暗くて撮影困難です。
motorola razr 40の動画撮影性能は価格相応と言ったところ。
決して悪くはないですが、良くもないです笑
motorola razr 40を実機レビュー
ここからはmotorola razr 40の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外で気になった部分を紹介していきます。
OSはAndroid 13
motorola razr 40に搭載されているOSはAndroid 13。
既にAndroid 14もリリースされているので、そのうちmotorola razr 40にも対応すると思いますが、詳しい時期は不明です。
なお、セキュリティアップデートは2027年7月まで保証されています。
公式サイト>>セキュリティアップデート
基本的にピュアAndroidの雰囲気ですが、起動中のアプリを一括終了するボタンの場所が固定されていたり、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ユーザーの使い勝手が良くなる工夫が見られます。
メーカー独自の特殊機能は多くありませんが、画面分割やフローティングウィンドウなんかはあります。
せっかくの折りたたみスマホなので、画面分割はもう少し独自性の高い機能にして欲しかったなぁ・・・。現時点で最適化されているのは、YouTubeと標準カメラくらいですからね。
豊富なジェスチャー機能
motorola razr 40はジェスチャー操作の種類が豊富。これはモトローラスマホの特徴の1つと言えます。
ヒラヒラさせてカメラ起動や、2回振ってライト点灯などは他のスマホにはないので面白いですよね。
ディスプレイの左右スワイプで画面分割もできちゃいます。
motorola razr 40購入したらmotoアプリをチェックしてみましょう。
便利な機能を紹介してくれます。
パソコンのように操作できるReady for機能
motorola razr 40はモトローラの独自機能「Ready for」に対応しています。
スマホの画面をミラーリングできるのはもちろん、パソコンのように扱える面白い機能です。
GalaxyスマホのDeXとまでは言えないものの、大画面で動画視聴したり、ゲームをやりたい人には便利かもしれません。
なお、Ready forはパソコンに専用アプリをインストールして、Wi-Fi経由で接続します。
USB Type-Cの「Display Alternate Mode」には非対応のようなのでご注意ください。
実際にモバイルモニターに映せるか試してみましたが、ダメでした・・・。
デュアルアプリ非対応/複数ユーザー対応
他社メーカーのスマホには搭載されている便利機能は控えめ。
1つのアプリを複製できるデュアルアプリ(ツインアプリ)機能はありませんでした。
ただAndroid標準の複数ユーザー機能は設定から有効にしてあげれば使用できるようです。
やったね!おサイフケータイ・スマホ用電子証明書対応
motorola razr 40はおサイフケータイに対応しています。
しっかり日本向けにローカライズされているのは嬉しいポイント。
FeliCaポートは背面下部、中央右横です。
普段使っているSuica・PASMO・iDなどなど、おサイフケータイをそのまま利用可能。反応も良好です。
画像では使えることが分かるように開いてタッチしていますが、実際には閉じたまま使うほうが多いでしょうね。
これぞ「おサイフケータイ」って感じがして良いですよね?めっちゃいい!
ちなみに、motorola razr 40はマイナンバーカードを持ち歩かずに各種サービスを利用できる「スマホ用電子証明書」にも対応していますよ。
マイナポータル>>スマホ用電子証明書に対応しているスマートフォンを教えてください
なお、おサイフケータイと合わせて日本で人気の防塵防水性能はIP52止まり。
保護等級 | 保護内容 |
IP5X(粉塵保護) | 機器の正常な作動に支障をきたしたり、安全を損なう程の量の粉塵が内部に侵入しない |
IPX2(防滴) | 垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない |
防塵性能はそれなりにありますが、防水はそれほど強くありません。
小雨がかかる程度であれば壊れることはないくらいで、生活防水に毛が生えた程度と思っておきましょう。
お風呂で音楽を聞いたり動画を見たりしたいところですが、誤って水没させてしまうと壊れる可能性が高いので我慢してください。
撥水設計により、誤ってこぼした水やはねた水、少量の雨などから保護します。沈水、高圧の水、水以外の液体に対する保護機能はありません。長期間使用すると効果が薄れる可能性があります。
引用:公式サイト
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。
水分がある状態での通電は非常に危険です。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
motorola razr 40には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
音質も他のミドルレンジスマホに比べると良い感じに聞こえました。
低音域が減衰しちゃうことが多いんですが、ポコポコそれなりに鳴っています。
サラッと音楽を聞くくらいなら十分な音質です。
ただある程度大きな音を出すと、背面パネルがビリビリ震えます。
また、下部スピーカーの方が少し大きく、音の定位が片側に寄っていました。
とは言え、モノラルサウンドとは雲泥の差。
よほど音質に拘る人でなければ、音楽はもちろん動画やゲームでも十分楽しめます。
またDolby Atmosに対応しているので臨場感や音の広がりも優秀。
シーンに合わせたプリセットのほか、イコライザーも搭載されているので自分好みの音質に調整することも可能です。
イコライザーの中にある「サラウンドバーチャライザ」機能や、サウンド設定の中にある「広がりのあるサウンド」もお試しください。
擬似的な空間オーディオ機能なんですが、普通に音楽を聴くよりもグッと広がりが増して、また違った表情になります。
なお、もちろん閉じた状態でも音楽を聞けますよ。サブディスプレイからメディアプレーヤーの操作も可能です。
ただスピーカーが片側に寄っちゃうので、この場合にはモノラルサウンドっぽくなっちゃいますね。
LDAC・LHDC・aptX Adaptiveに対応
残念ながらmotorola razr 40にはイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:◯
- LDAC:○
- LHDC:◯
素晴らしい!主要コーデックにフル対応。
aptX Adaptive・LDAC・LHDCによりワイヤレスでもハイレゾ再生が可能です。
特にLHDCに対応しているスマホは珍しく、貴重な存在だと思います。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
どちらにしてもハイレゾであることに違いはありませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
生体認証は指紋認証と顔認証
motorola razr 40の指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵されています。
反応も良く、ちょんっと触るだけでロック解除可能。
タッチでの指紋認証が苦手な人は、押す方式に変更することもできますよ。
指紋認証はmotorola razr 40を閉じた状態でも機能しています。
このため、予め指紋認証をタッチしておけば、開いてすぐに使い始めることもできちゃいます。これがなかなか便利なんですよー!
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。
反応はボチボチと言ったところで、ロック解除までにワンテンポありました。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、設定でロック画面をすっ飛ばすことも可能です。
顔認証を有効にしておくことでも、開いてすぐに使い始めることができますよ。
4キャリアに対応したBand構成
motorola razr 40は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
楽天回線にももちろん対応。
こちらの記事で実際に楽天モバイルを使ってみた様子をレポートしているので、参考に御覧ください。
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですよね。
また、少しずつエリアが広がってきた5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ただしドコモの「n79」には非対応なところは注意です。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
スマホライトユーザーは特にそうですよね?一度購入したら長く使う人が大半です。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもmotorola razr 40なら対応できちゃいます。
eSIMに対応している
motorola razr 40はeSIMにも対応しています。
eSIMを対応した通信キャリアもかなり増えてきました。
今はeSIMなんて使うことないって思っていても、そのうち必要になるかもしれないので1つメリットになる部分です。
なお、motorola razr 40は2回線同時待受にも対応していますが、組み合わせは物理SIM+eSIMの構成になります。
motorola razr 40のスペック・仕様
motorola razr 40(SIMフリーモデル)のスペックは以下のとおりです。
製品名 | motorola razr 40 |
型番 | セージグリーン SKU:PAYC0000JP バニラクリーム SKU:PAYC0001JP |
価格 | 125,800円(税込み) |
サイズ | 高さ:170.82mm 幅:73.95mm 厚さ:7.35mm |
折りたたみ時 サイズ | 高さ:88.24mm 幅:73.95mm 厚さ:15.8mm |
重さ | 約188.6g |
メインディスプレイ | 約6.9インチ pOLED LTPO 2,640×1,080 FHD+ 413ppi 22:9 10-bit 120% DCI-P3 HDR10+ 最大輝度 1,400nit |
アウトディスプレイ | 約1.5インチ OLED 194×368 282ppi 2:1 8-bit DCI-P3 最大輝度 1,000nit |
リフレッシュレート | メイン 最大144Hz アウト 最大60Hz |
タッチサンプリングレート | メイン 最大240Hz ゲーム 最大360Hz アウト 120Hz |
OS | Android 13 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 |
RAM | 8GB LPDDR4X |
ROM | 256GB UFS 2.2 |
外部ストレージ | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 6,400万画素 f/1.7 FOV 78° OIS |
リアカメラ(超広角) | 1,300万画素 f/2.2 FOV 120° マクロ |
ビデオ(リアカメラ) | 4K,1080p@30fps 1080p@60fps |
インカメラ | 3,200万画素 f/2.4 |
ビデオ(インカメラ) | 4K,1080p@30fps 1080p@60fps |
バッテリー | 4,200mAh 30W急速充電 |
ポート | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 5W(Qi) |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 5G: n1/n3/n8/n28/n40/n41/n77/n78 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B25/B26/B28/B38/B39/B40/B41/B42 3G: WCDMA: B1/B2/B4/B5/B8 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax Wi-Fi 6E |
Bluetooth | Ver5.3 |
位置情報 | GPS A-GPS GLONASS Beidou Galileo |
イヤホンジャック | なし |
スピーカー | ステレオ |
FMラジオ | なし |
防塵防水 | IP52 |
NFC | あり |
FeliCa(おサイフケータイ) | 対応 |
公式サイト>>仕様
まとめ:motorola razr 40のメリット・デメリット・評価
motorola razr 40を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
motorola razr 40を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・抑えられた価格 ・イケてるデザイン ・軽くて使いやすい ・折り目が気にならない ・便利なサブディスプレイ ・困らない動作性能 ・豊富なジェスチャー機能 ・ワイヤレス充電対応 ・LDAC/LHDC対応 ・おサイフケータイ対応 | ・重いゲームは厳しい ・アプリ最適化が乏しい ・IP52止まり ・イヤホンジャックなし ・microSD非対応 ・付属品なし |
評価
総合評価:(4点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★☆☆ |
カメラ性能 | ★★★☆☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
憧れのパカパカスマホがついにミドルレンジ枠に登場してくれました。
選択肢の少ないフォルダブルスマホに新たな可能性を見出してくれたのはmotorolaの素晴らしい功績です。
とにかく抑えられた価格設定がmotorola razr 40最大の魅力。
重いゲームもバリバリ遊びたいようなガチの人には物足りないものの、普段使い中心の全てのユーザーにおすすめできるフォルダブルスマホです。
大画面なのにコンパクトに持ち運べるって、めっちゃ良いですよ!
これまで折りたたみスマホを使ったことがない人なら、満足度が高く感動できると思います。嬉しくて無駄に開いたり閉じたりしちゃうかも笑
あなたもmotorola razr 40でパカパカスマホ始めてみませんか?