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お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Nothing Phone (2a)(ナッシング フォン ツーエー)を購入しました。
2024年3月に発売されたイギリスNothing製スマートフォンの最新モデルです。
製品名に(a)が冠されたシリーズ初の廉価版ではあるものの、FeliCa/おサイフケータイが搭載されたことが判明し、発表直後にSNSなどでは大いに盛り上がりました。
わお!びっくり!!!
これは嬉しいですねー! https://t.co/vdsQy4OPZr— ちびめがね (@chibimeganecom) March 6, 2024
個性的なデザインやピカピカ光るGlyph(グリフ)に注目されがちですが、これまでNothing Phone (1)、Phone (2)を実機レビューしてきて、スマホ自体の完成度が非常に高い印象があります。
果たしてシリーズ初の廉価モデルの実力はどれほどのものなのか?
本記事で実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・抑えられた価格 ・おサイフケータイ対応 ・個性的なデザイン ・Glyphが光る ・美しいディスプレイ ・困らない動作性能 ・45W急速充電 ・指紋認証・顔認証 ・ステレオスピーカー | ・サイズが大きい ・個性的過ぎるデザイン ・重いゲームは厳しい ・ワイヤレス充電なし ・イヤホンジャックなし ・SDカード非対応 ・IP54止まり ・eSIM非対応 ・付属品フィルムのみ |
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- Nothing Phone (2a)のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
- Nothing Phone (2a)のディスプレイをレビュー
- Nothing Phone (2a)の基本性能・動作性能をレビュー
- Nothing Phone (2a)のゲーム性能をレビュー
- Nothing Phone (2a)のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
- Nothing Phone (2a)のカメラ性能をレビュー
- Nothing Phone (2a)を実機レビュー
- Nothing Phone (2a)のスペック・仕様
- まとめ:Nothing Phone (2a)のメリット・デメリット・評価
- Nothing Phone (2a)はIIJmioが最安値!
Nothing Phone (2a)のデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはNothing Phone (2a)の外観や付属品を見ていきましょう。
Nothing製品はデザインのインパクトが強いので気になっている人も多いと思います。
特徴的な背面パネル、Glyph(グリフ)も併せてチェックしていきましょう。
デザイン
Nothing Phone (2a)のカラーバリエーションは以下の3色。
- ブラック
- ホワイト
- ミルク
この内、日本で購入できるのはブラック・ミルクの2色になります。
今回僕はミルクを購入してみました。
正直言うと、初めてNothing Phone (2a)のデザインを見た時(確かプロトタイプだったかな?)はめちゃくちゃダセーって思っちゃいました笑
ダサいって言うかNothing製品らしくない中途半端な感じがしたんですよね。
これがNothing Phone (2a)?
さすがにプロトタイプでしょー笑
発表はまだ先だろうしブラッシュアップされるんだろね。ダサいもん? https://t.co/LklkviPFGD— ちびめがね (@chibimeganecom) December 29, 2023
最終的なデザインも大きな変更なく製品化されておりました。
実際に購入して手に取っても微妙な感じはするんですけど、不思議なもので使っているうちに可愛く思えてきました。愛着なのか、見慣れたせいか。
どことなくロボットのように見えてきませんか?
2つのカメラレンズが目で、後ろのNFCコイルが頭。ほらロボットですよ。
本体カラーの影響もありそうなので、ミルクをチョイスして良かったのかもしれません。
背面パネルは上位モデルから引き続き透明デザイン。基盤などが見えているわけではありませんが回路がウネウネ敷き詰められれいるのが分かります。
上位モデルは背面パネルがガラス製でしたが、Nothing Phone (2a)は樹脂製のようです。
指紋や皮脂汚れは付きやすいものの色のせいか目立ちません。
その一方で、埃が付着してるのが超目立ちます。こればっかり仕方ない・・・。
完全にクリアではなく白く濁った色合いでキュートです。
こうしてパーツを少しずつ見ていくと、やっぱりオシャレなんですよね。
このあたりはさすがNothing製品と言ったところ。
他のスマホにはない独創的なデザインがユーザーの心をガシッと鷲掴みです。
決して高級感があるわけではないですが、遊び心があって所有欲が満たされます。
個人的に1箇所施された赤のドットもお気に入りポイント。
背面パネル上部中央にカメラユニット。メイン・超広角の2眼構成です。
レンズの出っ張りは実測で2mmほど。
中央に配置しているおかげでデスクに置いたまま使ってもガタガタしにくかったです。
背面パネルはPhone (2)と同様にミドルフレームに向かって緩やかに湾曲。
箱型の形状ですが角が手に突き刺さることがないので持ちやすいと思います。
ミドルフレームの素材は分かりませんが光沢のないマットなホワイトです。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタン。
左側面には音量ボタンがあります。iPhone形式ですね。
握るようにスクショが撮影できるので縦並びよりも好みです。
下部にはカードスロット・マイク・USB Type-Cポート・スピーカーを搭載。
カードスロットはSIMカードを表裏2枚装着できるタイプ。
残念ながらeSIMには非対応ですが、物理SIM2枚による2回線同時待受は可能です。
上部にはマイクのみで、その他には何もありません。
Glyphインターフェイス
Nothing Phone (2a)にも上位モデル同様にGlyph(グリフ)インターフェースが搭載されております。Nothingのスマホと言えばこれですよね。
ただし、これまでのモデルは背面パネル全体にライトが配置されていましたが、Nothing Phone (2a)は上部3箇所に留まります。
ライトの数が少なくなってしまったので表現力は落ちましたが、機能面は殆ど変わりません。
光と音による通知・着信はもちろん、音量メーターやGlyphタイマー。
サードパーティー製アプリと連動して進行状況を通知する機能も使えます。
Nothing Phone (2a)のGlyph
音声着信(crossing) pic.twitter.com/UXl3o48ULU— ちびめがね (@chibimeganecom) April 21, 2024
Nothing Phone (2a)のGlyphタイマー pic.twitter.com/C3BSE4R0Wx
— ちびめがね (@chibimeganecom) April 21, 2024
またこれまでのモデルでは隠しコマンドの入力で有効化されていた「ミュージックの視覚化」は正式機能として搭載されております。
Nothing Phone (2a) のGlyph
ミュージックの視覚化 pic.twitter.com/59OzrEeSjK— ちびめがね (@chibimeganecom) April 21, 2024
着信音・通知音はそれぞれ20種類ずつ用意されている他、Glyphコンポーザーで自作することも可能です。
Glyphはただピカピカ光るだけではなく実用的なところがポイント。
スマホを伏せて置いても着信や通知にすぐ気付けるだけでも便利なんですよ。
また、Glyphライトは写真撮影でも活躍。
通常のフラッシュよりも被写体に柔らかい光を当てることができます。
サイズ
Nothing Phone (2a)のサイズは161.74×76.32×8.55mm。
6.7インチのディスプレイを搭載していることもあって普通に大きいです。
大画面で動画やゲームを楽しめるのは最高ですが、個人的にはもう少しコンパクトでも良かったかなーとも思います。
6.1インチのPixel 7aと並べるとこんな感じ。
Pixel 7aくらいのサイズ感だったらもっと可愛くなる気がしませんか?
ただ、サイズの割に軽いのがNothing Phone (2a)の良いところ。
実測で191g。ズシッとした重さがなくて扱いやすいと思います。
付属品
Nothing Phone (2a)の付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- USBケーブル
- SIMピン
- ディスプレイ保護フィルム(装着済)
これまでのシリーズ同様、保護ケース・充電器は付いてきませんでした。
公式サイトで純正ケースが販売されているのはもちろん、サードパーティー製のケースもあるようなので購入しておきましょう。
Amazon>>保護ケースの検索結果
ケーブルはUSB Type-C to Cのもの。オシャレですねぇ。
SIMピンも他社メーカーとは異なりNothing節が効いています。
つくづくオシャレですねぇ・・・。
ディスプレイ保護フィルムは購入当初から貼り付けてありました。
なおNothing Phone (2a)の外箱も、引き続きペリペリ開封する「お菓子の箱」タイプ。
開けると何とも言えない気持ちになるやつです笑
中には内箱もあるんですが、これがまたオシャレ!何回オシャレって言わせるの?
箱を開ける瞬間からワクワクさせるのはNothingの上手さだと思います。
安い買い物ではないから、こういう体験って必要かもしれませんね。
Nothing Phone (2a)のディスプレイをレビュー
1日に何度も目にするスマホにとって、ディスプレイは命と言っても過言ではないくらい重要なポイント。
Nothing Phone (2a)のディスプレイをチェックしていきましょう。
6.7インチ 有機ELディスプレイ
Nothing Phone(2a)のディスプレイは6.7インチの有機EL(AMOLED)。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリのある表示がめちゃくちゃ綺麗です。
これまでレビューしてきたミドルレンジスマホの中で1番綺麗かも・・・。
表示がパリッとしてて好みなんですよねぇ。
- 1,084×2,412
- FHD+
- 394ppi
- 10bit(10.7億色)
- 5,000,000:1
- HDR10+
- DCI-P3 100%
- PWM調光 2,160Hz
スペック的にも十分で動画視聴でもゲームでも満足できるクオリティです。
ハイエンドモデルでは解像度WQHD+なんてのもありますが、FHD+あればスマホのディスプレイ性能としては十分。
Nothing Phone (2a) のディスプレイに不満を感じる人なんていないと思います。
なお、僕は初期設定から変えてませんが、好みに合わせて色合い・色温度を変更することも可能です。
ディスプレイ輝度は最大1,100nits(HDR有効時1,300nits)と十分な明るさ。
自動調節も上手で屋外で使用しても見づらさを感じることはありませんでした。
僅かに暗くなるものの視野角も広いのでゴロ寝スマホにも使えちゃいます。
ベゼル幅も狭く、これまでのシリーズ同様に四辺均一の美しさ。
画面上部中央のインカメラも小さく、画面占有率は91.65%に及びます。
動画視聴でもゲームでも、インカメラが邪魔に感じることはありませんでしたよ。
ディスプレイパネルには「Corning Gorilla Glass 5」を採用。
湾曲の少ないフラットディスプレイも個人的には嬉しいポイントです。
フィルムが貼りやすいですからね。
Nothing Phone (2a)のディスプレイ品質はハイエンドモデルにも引けを取らないと思いました。かなり綺麗です。
リフレッシュレートは最大120Hz
Nothing Phone (2a)の画面リフレッシュレートは最大120Hzと高駆動。
廉価モデルであっても60Hzや90Hzに落とさないところが最高です。
最大60Hz・120Hzの固定設定の他、アプリやシーンに合わせた自動調整も選択可能。
最大120Hzであっても、ディスプレイに動きがない時は60Hzまで下げてくれました。
ダイナミック(自動調整)にすれば、それに加えて使用アプリに応じて最大90Hzに抑えてくれるようです。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。
ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良く、一度これに慣れたらもう60Hzには戻れないと思います。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しがちですが、Nothing Phone (2a)なら自動調整に対応しているため、バッテリー持ちと滑らか動作を両立できるので優秀です。
なお公式サイトのスペックによるとタッチサンプリングレートは240Hzとのこと。
実際に使っていてもタッチの反応が極端に悪い印象はありませんでした。
操作は両手持ちが基本
Nothing Phone (2a) は6.7インチの大画面ディスプレイなので基本的に両手操作。
片手で操作しようとしても指が届きませんからね。
慣れれば文字入力くらいなら片手でもいけるとは思いますが、落としても悲しいので素直に両手操作しておきましょう。
せっかくの綺麗なディスプレイが割れてしまっては台無しですよ・・・。
両手操作は煩わしいかもしれませんが、その反面、大画面ディスプレイはゲームや動画視聴で活躍してくれます。
むしろ大画面であることのメリットのほうが大きいですね。
常時オンディスプレイ(AOD)に対応
有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)にもしっかり対応。ロック画面で時計等を表示し続けることができます。
ミドルレンジのスマホだと、搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能です。
表示内容は変更できませんが、有効にする時間をカスタマイズすることはできます。
ただ寝てる間にディスプレイに何か表示されてても全く意味がないので、時間指定はしておきましょう。
もちろんバッテリー消耗を優先するならAODは使わない方が良いです。
ディスプレイのタップでロック画面を表示する設定にもできますからね。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
Nothing Phone (2a) はストリーミングサービスで高画質視聴が可能となります。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。残念ならがHDR機能は現時点では非対応でした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認しました。
上位モデルのNothing Phone (2)は、2160pで動画再生すると頻繁にアプリが落ちていたのですが、Phone (2a)ではそんな不具合はありませんでした。一安心。
Nothing Phone (2a)の基本性能・動作性能をレビュー
続いてNothing Phone (2a)の基本性能・動作性能を見ていきましょう。
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を左右するのが頭脳とも言うべきSoC(CPU/GPU)。
Nothing Phone (2a)には「MediaTek Dimensity 7200 Pro」が搭載されております。
2023年2月に台湾のMediaTekが発表した「Dimensity 7200」をベースに、MediaTekとNothingが共同開発したオリジナルチップセットです。
代表的な独自要素は以下の2つ。
Smart Clean | 長時間使用時にUFSの読み込み・書き込み速度を向上させる |
Adaptive NTFS | Windowsコンピューターとのファイル転送速度を向上させる |
動作性能をアップさせるというよりも最適化を重視したカスタマイズとのことです。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀と言えます。
最も有名なAnTuTuベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは697,032点、GPUスコアは177,686点。
旧世代のVer.9では総合スコアが574,906点、GPUスコアは187,563点という結果になりました。
2024年4月現在の最高スコアは200万点を超えている状況ですが、70万点もあれば、いわゆる普段使いに全く困らないスコアと言えます。
これまでに僕がレビューしてきた中では「Nothing Phone (1)」などのスマホと同じくらいです。(全てAnTuTu Ver.9のスコア)
- Nothing Phone (2a):574,906
- Nothing Phone (1):574,699
- motorola razr 40:574,243
- Libero Flip:548,296
Nothing Phone (1)をレビューした時に「完成度が高く優秀」と評価したのですが、それと同等のスマホが49,800円で購入できるんだから凄いですよね・・・。
ネットサーフィン、SNS、LINE・メール・動画視聴。どれもストレスを感じることなくサクサク動いてくれました。
リフレッシュレートが120Hzということもあって体感的にも超快適です。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。
Pixel 7aと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないかもしれないので、人気のミドルレンジスマホGoogle Pixel 7aと実際の動作性能をプチ比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
よーいドン!
僅かにPixel 7aの方が早く表示されますが大きな差はないことが分かりますね。
AnTuTuスコアで10〜15万点離れていても実際に使う上では、そこまで気にしなくても良いでしょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
ベンチマーク上のスコアは価格相応と言ったところ。
ただ「Smart Clean」機能があるので長時間使用してもモッサリしにくいのがNothing Phone (2a)の特徴です。
ストレージ容量は2種類用意されていて、僕が購入したのは256GBモデル。
購入当初はシステムに14GB使うので実際に保存できるのは240GB程度になります。
十分な容量なものの、写真や動画を大量に撮影する人や、複数のゲームを同時進行している人は注意してください。
残念ながらNothing Phone (2a)はSDカードを搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
RAM拡張機能をシリーズ初搭載
Nothing Phone (2a)のRAM容量は8GBと12GBの2種類。
どちらも普段使いには十分な容量です。
さらにNothing Phoneシリーズ初のRAM拡張機能も搭載されました。
使わないストレージ(ROM)の最大8GB分を仮想メモリとして使用可能に。
12GBモデルであればRAM容量を最大20GBまで増量できちゃいます。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
複数のアプリを同時に使用する等、RAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心です。
Nothing Phone (2a)のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイントです。
Nothing Phone (2a)のゲーム性能はどれほどなのか試してみました。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは38.338
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)で検証していきます。
ちなみにNothing Phone (2a)のデフォルトグラフィック設定は「低/30FPS」でした。
まずグラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは38.338。
実は全く期待してなかったんですが、結構良いスコアで驚きました。
決して快適ではないものの意外と遊べちゃう印象です。
これまでにレビューしてきたスマホと比較するとこのくらい。
- motorola edge 40:41.7FPS
- Nothing Phone (2a):38.3FPS
- Google Pixel Fold:37.5FPS
- OPPO Reno10 Pro 5G:37.4FPS
- Galaxy Z Flip4:35.5FPS
いわゆるミドルレンジスマホの中ではかなり良い感じの結果になっております。
原神(デフォルト設定)の平均FPSは29.336
続いてデフォルト設定でプレイした様子がこちら。
高負荷でもそこそこ遊べているので、デフォルト設定ならほぼ30FPS張り付き状態です。
Nothing Phone (2a)で原神をプレイしたいならデフォルト設定、もしくは低+60FPSくらいが丁度良いと思います。
もちろん最高設定に比べると描写はかなり粗め。
このためガチ勢・トップランカーには向いていませんが、エンジョイ勢なら十分遊べると思います。
また、例えば普段は別の端末でプレイしている人が、スキマ時間に樹脂消費とデイリークエストを消化するのにも使えるんじゃないでしょうか?
Nothing Phone (2a)は、重いゲームを快適に遊べるほどのゲーム性能ではないものの、軽めなゲームであれば十分快適に遊べると思います。
発熱するけど動作は安定
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
Nothing Phone (2a)の場合はどれくらい発熱するのか、実際に表面温度を計測してみたところ、原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の温度は約46°。
熱くて持てないほどではないですが、他のスマホに比べるとちょい高め。
ただ、発熱が原因で動作性能が下がってしまうことはなさそうです。
原神をプレイしている時でも極端にフレームレートが下がることはないですし、AnTuTuベンチマークを4回連続で回してもスコアは安定しています。
このため、長時間連続で高い負荷をかけるような過酷な使い方をしない限り、発熱を心配する必要はないでしょう。
Nothing Phone (2a)のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にライトユーザーは1回の充電で何日も使える方が嬉しいですよね。
Nothing Phone (2a)のバッテリー性能を見ていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Nothing Phone (2a)のバッテリー容量は5,000mAhとボリューミー。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電切れになってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさは50%固定、リフレッシュレートを変えてそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
殆どの人はリフレッシュレート自動設定の「ダイナミック」で使うと思いますが、その場合で13時間17分とまずまずのスコア。
長時間連続でゲームをするなら話は別ですが、ごく普通に使う分には外出先で充電を気にすることなく1日余裕で使える性能になります。
以下の記事でこれまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアを信用できない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まず1時間Apple Musicで音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗12%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は15%でした。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は4%。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 12% | 約8時間 |
原神 1時間 | 15% | 約7時間 |
24時間放置 | 4% | 約25日間 |
人気のGoogle Pixel 7aと比較すると以下のとおり。
使用時間 | Phone (2a) | Pixel 7a |
音楽再生 1時間 | 2% | 3% |
動画再生 1時間 | 12% | 7% |
原神 1時間 | 15% | 17% |
24時間放置 | 4% | 9% |
殆ど同じような結果でバッテリー持ちは悪くないんですが、動画視聴でのバッテリー消耗が激しいところは気になりました。
どちらもディスプレイの明るさは50%固定にして、同じ動画を流して検証しているので環境や外部要因ではないと思うんですけどね?
外出先でも動画視聴をしている人はちょっと注意してください。
待機時にバッテリーを無駄に消耗しないところは優秀なポイントだと思います。
45W急速充電に対応
Noting Phone (2a)は45W急速充電に対応しています。
Nothing純正充電器(最大45W出力)で試してみたところ確かに40〜42Wほどで充電できていました。
実際にバッテリー残量10%の状態から100%になるまでの時間を計測してみたところ、ジャスト60分でフル充電できちゃいました。
ミドルレンジスマホでこのスピードで充電できるのは超貴重。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間にある程度充電できているので安心です。
なお残念ながら、Nothingの他のスマホと同様に充電器は付属していないので自分で購入する必要があります。
ちなみに一般的な急速充電器(USB Type-C Power Delivery/Qucik Charge)を使うと15W前後のスピードになっていました。ボチボチと言ったところですね。
またNothing Phone (2a)はワイヤレス充電に非対応なのでご注意ください。
このあたりは上位モデルとの差別化のような気がします。
Nothing Phone (2a)のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
ハイエンドモデルにもなると信じられないくらい雰囲気ある写真が誰でも簡単にワンタップで撮影できちゃいます。
果たしてNothing Phone (2a)のカメラ性能はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリを簡単に紹介。
Nothing Phone (2a)のカメラアプリはシンプルなので使いやすいです。素のAndroidよりも見た目にちょっぴりオリジナリティがありますね。
超広角カメラと2倍ズームへのアクセスはワンタップ。指をスライドするとその他の倍率でも撮影可能です。片手操作もOK。
自分好みに調整しながら撮影できるエキスパートモードもありますよ。
Nothingのスマホはフィルターも面白いので試して欲しいです。雰囲気がガラッと変わったり、ガラス越しのような感じになったりと個性的。
結構遊べますよ。なぜかオシャレに感じさせます笑
スクショ音は設定から消すことができますが、シャッター音はSIMカードが入っている消せなくなります。残念。
なおシャッター音が爆音すぎる!と話題になっていましたが、Nothing OS 2.5.5へのアップデートで改善されているそうです。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に動作性能でも比較したGoogle Pixel 7aで撮影した写真も併せて掲載しています。
Pixel 7aはミドルレンジながらもカメラ性能の高さに定評があるので違いが楽しみなところ。
日中の明るいシーンであれば、どちらも変わらずに綺麗に撮影できました。
僅かにPixel 7aの方が解像感が高いものの殆ど気になりません。っていうか全く。
シャッターボタンをタップするだけの撮影なら、Nothing Phone (2a)は明るく・鮮やかな雰囲気になり、Pixel 7aは濃淡のあるコッテリとした雰囲気になるようです。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンでも撮影してみました。
Nothing Phone (2a)も悪くないですが、Pixel 7aの方が自然でバランスが良い感じがしますね。
なおNothing Phone (2a)にはGoogleと共同開発された「Ultra XDR」機能が搭載されており、明るさの異なる8フレームを撮影し合成することで、より見た目に近い雰囲気になのだそうです。
ちなみにデフォルトでUltra XDRは有効になっているので買ったままの状態で撮影すれば、この機能を使っていることになります。
Googleフォトアプリで撮影した写真を確認すると、写真がパッと明るくなるので分かると思いますよ。
室内でメシウマ写真も撮影してみました。
この写真だけで言えば、加工されてる感はあるものの、Nothing Phone (2a)の方が美味しそうかな?どちらが好みですか?
この他、散歩しながらNothing Phone (2a)で写真撮影してみたので参考にどうぞ。
天気はイマイチだんたんですが、それでもこれだけ撮れれば十分じゃないでしょうか?
どうしても自由に撮影すると寄りの写真が多くなっちゃうんですよね・・・笑
メインカメラ(夜景モード)の作例
Nothing Phone (2a)には低照度下でもバランス良く撮影できるナイトモードが搭載されています。
一般的なスマホだと「夜景モード」「ナイトモード」に手動で切り替えることが多いですが、Nothing Phone (2a)は光量が足りないシーンで画面に三日月マークが表示されます。
ただ、夜景モードをON/OFFしても、それほど大きな違いを感じなかったので、あまり意識しなくても良いかもしれません。
夜景モードを有効にすると街灯の明るさが引き締まるので、多少効果はあるようですが、パッと見は分からないですよね?笑
引き続きPixel 7aと比較していきましょう。
日中と同じようにNothing Phone (2a)は鮮やかな色合いになりますね。
若干Pixel 7aよりもノイズが気になるものの、個人的にはNothing Phone (2a)の雰囲気の方がが好きでした。
明暗差のあるシーンでも撮影。
どちらも悪くないですね。Nothing Phone (2a)は若干明るくしすぎるかなー?気のせいかなーって感じがします。
さて、ここまでメインカメラでの作例を紹介してきましたが、Nothing Phone (2a)のカメラ性能は結構良くないですか?価格以上によく撮れてて、僕はかなり驚いちゃいましたよ。
高画素モード(50MP Ultra HD)の作例
Nothing Phone (2a)はメインカメラ・超広角カメラともに5,000万画素での撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
ブログ掲載用にリサイズしちゃってるのもありますが殆ど違いが分かりませんね?
ただ、高画素での撮影はトリミングで活かされます。同じ部分をトリミングした結果がこちら。
50MPモードの方が解像感が高いのが分かりますね。かなり違いが出ました。
ファイルサイズが大きくなってしまうので、通常は使わなくても良いですが、例えば、高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに重宝すると思います。
デジタルズーム(最大10倍)の作例
Nothing Phone (2a)には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
どうしても倍率が上がるに従って解像感が失われていきますが、5倍ズームくらいまでなら実用的な印象です。
一般的にスマホカメラの望遠は、遠くの被写体に近づくよりも、近くの被写体にさらに近づいてダイナミックな撮影をするのに向いています。
そういう意味ではNothing Phone (2a)の望遠性能は必要十分と言えるでしょう。
特にNothing Phone (2a)にはマクロカメラが搭載されていないので、近い使い方もできると思います。
ちなみにPixel 7aは最大8倍ズームですが、処理性能はNothing Phone (2a)よりも高いです。
このあたりはさすがPixelシリーズと言ったところですね。
夜間撮影でのズームは以下の通り。
どうしても光量が足りないので夜間撮影のズームは厳しそうですね。
ただ2倍ズームまでなら全体的にキリッとしてて良い感じです。
解像感が低いのか、画像処理なのか分かりませんが、道路標識の数字がへんてこりんになっちゃってますね笑
超広角カメラの作例
Nothing Phone (2a)は5,000万画素の超広角カメラも搭載しております。
メインカメラ同様に通常撮影ではピクセルビニングで1,250万画素にしているようです。
一般的にミドルレンジくらいまでのスマホだと、超広角カメラが搭載されていても800万画素なんかのことが多いのですが、有効画素数がメインカメラと同じなのは嬉しいポイントですね。(画素数が全てではないけど・・・。)
広大な風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するのが超広角カメラ。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じになっております。
FOV114°とのこと。引き続きPixel 7aと比較していきましょう。
他のスマホに比べて周辺の歪みが激しいかも?と思っていたんですがPixel 7aと大きな違いはないので勘違いだったようです。
メインカメラ同様に明るくて鮮やかな雰囲気になりますね。
十分に光量がある日中のシーンであればPixel 7aとも大差なく綺麗に撮影できました。
有効画素数が5,000万画素あるせいかオマケ感は少ないと思います。
続いて夜間撮影。
メインカメラ同様にNothing Phone (2a)の方がややノイジーな気もしますが、大差ないかもしれない・・・。
少なくともパッと見の雰囲気だけならPixel 7aより良さそうです。好みもありますがどうでしょうね?
個人的にNothing Phone (2a)は、超広角カメラも十分な性能だと思います。
ポートレートモードの作例
Nothing Phone (2a)にはもちろんポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
ボケの量は撮影しながら調整することも可能です。
ただリアルタイムで撮影後と同じボケ状態になるわけではないので注意しましょう。
最小値のf/0.95に設定するとめちゃくちゃ大きくボケるのでびっくりするかもしれません。
上手に認識してくれないことが多いものの、人以外の被写体にもボケモード的に使用可能。
距離に応じてボケ具合が変化するわけではなく、被写体以外をバツっとボケさせてしまうのはソフトウェア処理によるものだからでしょう。
使いこなせれば印象的な写真になると思います。
インカメラの作例
Nothing Phone (2a)のインカメラは3,200万画素。
リアカメラと異なりピクセルビニングがないのでデータサイズが大きくなってしまう点には注意したいところです。
仕上がりは十分。室内なので少々ノイジーですが綺麗に撮影できていました。
いわゆる美顔モードは「自然」「強調」の2種類。
顔の大きさや輪郭など細かな調節はできないのでAIまかせになります。
もちろんインカメラでもポートレート撮影が可能です。
リアカメラ同様に被写体以外をバツっとボケさせる処理ですね。
動画撮影の作例
Nothing Phone (2a)で動画撮影(全て1080p@60fps)もしてみました。
比較用にPixel 7a・iPhone 15 Proで撮影した動画も続けて収録しています。
日中の明るいシーンでは綺麗に撮影できていました。
ただメインカメラはNothing Phone (2a)が他の2つよりも解像感が低いのでモニターやテレビのような大画面で表示するのは厳しいです。
スマホで見る分には大きな違いを感じないと思いますが。
超広角カメラは色味が薄いのでパッと見はPixel 7aの方が綺麗に見えると思いますが、画質的には同程度。どちらも解像感がいまひとつでした。
一方、光量の少ない夜間撮影ではメイン・超広角ともにPixel 7aよりもノイズが少なく綺麗に撮影できていて驚きました。
iPhone 15 Proには敵わないものの、発生するゴーストの量だけならNothing Phone (2a)の方が勝っています。
Nothing Phone (2a)の動画撮影性能は価格以上です。
さすがに大切な思い出を形にできるほどではありませんが、撮影した動画をスマホで楽しんだり、SNSに投稿するくらいであれば十分に使えるでしょう。
Nothing Phone (2a)を実機レビュー
ここからはNothing Phone (2a)の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
祝!おサイフケータイ/Felica対応
Nothing Phone (2a)のレビューとして何よりこれを紹介しておく必要があるでしょう。
なんとFeliCaポートを搭載し、おサイフケータイに対応しております。
Nothingのスマホを使ってみたいけどSuicaやPASMOが使えない・・・。
そんなあなたに超朗報になったと思います。嬉しいですよね。
FeliCaポートの場所は超広角カメラの下あたり。
決済時には可愛い音が鳴るのはもちろん、Glyphもちゃんと光りますよ。
Nothing Phone (2a)のおサイフケータイ。
Glyphが光って音も可愛い?
FeliCaポートの位置は超広角カメラの下あたりなので、背面パネル上部をかざしてあげれば反応すると思いまっす? pic.twitter.com/MXw5qTot6O
— ちびめがね (@chibimeganecom) March 29, 2024
FeliCaに対応しているのは日本とアジアのごく一部の国のみ。まして、おサイフケータイなんて日本国内のみの規格です。
にも関わらず、Nothing Phone (2a)で対応してくれたのは、Nothingにとって日本が重要なマーケットと判断しているからだと思います。
スマホだけではなく、Nothing製品はこれからドンドン日本で広がっていくんじゃないでしょうか。めちゃくちゃ楽しみですね。
Android 14ベースのNothing OS 2.5搭載
Nothing Phone (2a)に搭載されているOSはAndroid 14をカスタマイズしたNothig OS 2.5。
基本的にピュアAndroidに近い使い心地。
ネットワーク関連・Bluetooth設定へのアクセスは独自要素があって使いやすいのですが、起動中アプリの一括消去は残念ながら端っこでした。
やっぱりNothingのスマホといえばデザインが大きくカスタマイズされているのが特徴。
オリジナルウィジェットも大幅に増えています。ドット調のアイコンがめちゃくちゃ可愛いですよね。センスを感じる。
カメラショートカットは予め登録した設定でカメラを起動できるのでめちゃくちゃ便利です。コンパス・歩数計もドット表示でレトロな雰囲気。
壁紙はもちろん、アイコンパック・アイコンサイズなどのカスタマイズ要素も豊富。
自分だけのNothing Phone (2a)にできちゃいますね。最高。
ちなみにNothingウィジェットはロック画面に設置することもできちゃいます。
ロック画面ショートカットと合わせればかなりカスタマイズ性が高いですね。
日本語だとドット文字にならないのは寂しいですが、使ってて楽しいのがNothing OS。
このワクワク感や遊び心が他のスマホにはないオリジナル要素だと思います。
Nothingオリジナル「NDotフォント」の日本語化が取り組まれているとのこと。今後のアップデートで対応されるのが楽しみですね!日本支社のNothing Japanも開設され、ますます目が離せません。
なお、公式サイトによるとNothing Phone (2a)のサポート期間は以下のとおりでした。
- OSアップデート:3年間
- Androidセキュリティアップデート:4年間
(追記)Nothing OS 2.5.5でChatGPT統合
2024年5月にローンチされたNothing OS 2.5.5でChat GPTが統合されました。
Nothing OS 2.5.5a is now on Phone (2a).
ChatGPT integration:
The following features are available with the latest ChatGPT app. Download via the Play Store.
? New gesture option in the Nothing X app for starting a voice conversation with ChatGPT. Works via Nothing Ear and… pic.twitter.com/I1ZnocoDA8— Nothing (@nothing) May 2, 2024
これに伴いNothingウィジェットにChatGPTが追加。
音声・テキスト・画像へのショートカットを配置可能です。
また、選択したテキストや、スクショから会話を開始することもできます。
Nothing Phone (2a)にChat GPTウィジェットきてた?
音声•テキスト•画像のショートカット。
スクショで会話を始めるボタンも追加されてるようです?
ちなみに下にある黒いウィジェットはChat GPTの純正ウィジェット。こっちでもショートカットはできる? pic.twitter.com/BWOQPYtIJd
— ちびめがね (@chibimeganecom) May 3, 2024
ちなみに同じNothing製品のワイヤレスイヤホン「Nothing ear」等には、長押しでの音声アシスタントに「ChatGPT」をアサインすることも可能です。
Nothing earの長押しで音声アシスタント起動もChat GPTが選べる?️ 接続がイマイチな事が多い印象。
どっちもChat GPTアプリがインストールされてることが前提で使える機能みたい? pic.twitter.com/qnikcBTXuH
— ちびめがね (@chibimeganecom) May 3, 2024
まだ使いこなせている人は少ないかもしれませんが、生成系AIは今後さらに広がりを見せると思うのでOSレベルに統合されているのはNothing製品の優れたメリットになると思います。
なお、ChatGPTの機能を使用するには公式アプリのインストールが前提なのでご注意ください。アカウント作成も必須です。
ChatGPT
OpenAIposted withアプリーチ
デュアルアプリ/マルチユーザー対応
Nothing Phone (2a)はジェスチャー操作等の特殊機能は最低限と言ったところ。
まぁGlyphインターフェイスがありますからね?十分特別な機能だと思いますが。
画面分割機能・フローティングウィンドウ(ポップアップ表示)には対応。
また、デュアルアプリ(クローンアプリ)やAndroid標準の複数ユーザー機能も使用可能です。
推奨アプリの表示はあるものの、その他のアプリでもクローンを作成することが可能。
例えばLINEアプリが2つ作れるので、1台のスマホでアカウントを2つ使い分けることができちゃいます。
生体認証は指紋認証&顔認証
Nothing Phone (2a)の生体認証は指紋認証と顔認証。
指紋認証センサーはディスプレイ内蔵タイプです。
感度も良く少し触れただけでもロック解除できます。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。
一瞬ロック画面が表示されますが反応も悪くありません。マスクを着用していてもロック解除されることも多かったです。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、設定からロック画面をすっ飛ばすこともできました。
指紋認証・顔認証どちらも使えるのは、Androidスマホの良さだったりしますよね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
Nothing Phone (2a)には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
中高音域中心のクリアなサウンド。低音は控えめな印象です。
個人的に少し物足りない感じがあるものの、モノラルサウンドとは雲泥の差。
よほど音質に拘る人でなければ十分楽しめると思います。
サウンド設定から「拡張されたオーディオ」としてDirac Audioの有効/無効切り替えができるんですが、効果はよく分かりませんでした。
LDAC・LHDCに対応してる
残念ながらNothing Phone (2a)にはイヤホンジャックが搭載されていないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:◯
残念ながらaptX Adaptiveには非対応なものの、LDAC・LHDCに対応していました。
特にLHDCにも対応しているスマホは少ないので貴重です。
Nothing製のワイヤレスイヤホンear (2)のコーデックがLHDCなので、やはり親和性が高いですね。
なお僕が使ってみた限りでは、SRCを回避しているようで、Amazon Musicのストリーミング再生では日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」にも対応してました。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音楽好きの人には嬉しいポイントです。
Nothing製ワイヤレスイヤホンと相性抜群
基本的にどんなワイヤレスイヤホンでも接続して使えますが、せっかくなら同じNothing製のワイヤレスイヤホンを使いたいところ。
通常Nothing製のワイヤレスイヤホンはコンパニオンアプリ「Nothing X」で各種設定を行いますが、Phone (2a)はBluetooth設定にも組み込まれていました。
LHDCに対応していることも紹介したとおり、他社製のワイヤレスイヤホンよりも親和性が高いのでおすすめです。
4キャリアに対応したBand構成
Nothing Phone (2a) は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26(Band 18を内包)○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
楽天回線にももちろん対応。以下の記事で実際に楽天モバイルを使ってみた様子をレポートしているので参考に御覧ください
こちらの記事ではNothing Phone (2a)がワイモバイルで使えるか検証しています。
また、少しずつ普及してきた5G通信(Sub-6)にも対応しています。
ドコモの「n79」には非対応なところは注意です。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
スマホライトユーザーは特にそうですよね?一度購入したら長く使う人が大半です。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもNothing Phone (2a)なら対応できちゃいます。
Nothing Phone (2a)のスペック・仕様
Nothing Phone (2a)のスペックは以下のとおりです。
製品名 | Nothing Phone (2a) |
カラー | ブラック ミルク |
サイズ | 高さ:161.74mm 幅:76.32mm 厚さ:8.55mm |
重さ | 約190g |
ディスプレイ | 約6.7インチ AMOLED 1084×2412 394ppi 最大輝度 1,300nits 10bit Corning® Gorilla Glass 5 |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz |
OS | Nothing OS 2.5 Android 14 |
SoC | MediaTek Dimensity 7200 Pro |
RAM | 8GB/12GB |
ROM | 128GB/256GB |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 f1.88 1/1.56 OIS&EIS |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 f2.2 1/2.76 114° |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps 1080p@30fps,60fps |
インカメラ | 3,200万画素 f2.2 1/2.74 |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@30fps,60fps |
バッテリー | 5,000mAh 45W急速充電 |
ポート | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
生体認証 | 画面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM nano SIM |
2回線同時待ち受け | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1, n3, n28,n41, n77, n78 4G LTE:1, 3, 8,18, 19, 26, 28,41,42 3G UMTS (WCDMA): bands 1,6,8,19 2G GSM : 850/900 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.3 |
位置情報 | GPS GLONASS BDS Galileo QZSS |
スピーカー | ステレオ |
イヤホンジャック | なし |
防塵防水 | IP54 |
NFC | あり |
FeliCa | 対応 |
おサイフケータイ | 対応 |
公式サイト>>仕様
防塵防水性はIP54なのでそこまで強くありません。
ただNothingによる検証だとは耐久性能がかなり高く見えます。
よっぽどハードな使い方をしない限りは、すぐに壊れてしまうことはないでしょう。
良かった良かった・・・。
まとめ:Nothing Phone (2a)のメリット・デメリット・評価
Nothing Phone (2a)を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Nothing Phone (2a)を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・抑えられた価格 ・おサイフケータイ対応 ・個性的なデザイン ・Glyphが光る ・美しいディスプレイ ・困らない動作性能 ・45W急速充電 ・指紋認証・顔認証 ・ステレオスピーカー | ・サイズが大きい ・個性的過ぎるデザイン ・重いゲームは厳しい ・ワイヤレス充電なし ・イヤホンジャックなし ・SDカード非対応 ・IP54止まり ・eSIM非対応 ・付属品フィルムのみ |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
「いやぁ・・・。凄いスマホが出ちゃったな。」
しばらくNothing Phone (2a)を使っていて、無意識にポロッと口から出てきた言葉です。
普段使いに困らない動作性能、カメラもバッテリー持ちも十分、めちゃくちゃ綺麗な高駆動ディスプレイ。
おまけに「おサイフケータイ」にまで対応していて最小構成なら49,800円。
久しぶりに心底コスパが高いと思えました。
さすがNothing製品。僕のスマホの使い方なら満点評価の仕上がりです。
もちろん重いゲームを快適に遊べるほどの性能ではなかったり、非対応・非搭載の機能があったりするので全ての人におすすめできるわけではありません。
個性的すぎるデザインや大きさも好みが分かれるところですしね。
とは言え、安くてしっかり使えるスマホを探している人には、Nothing Phone (2a)が有力候補の1つになると思います。
ぜひぜひご検討くださいませ。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
Nothing Phone (2a)はIIJmioが最安値!
Nothing Phone (2a)はオープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)なので格安SIMなどでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
現在Nothing Phone (2a)を取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
格安SIM | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 49,800円 | 49,800円 |
IIjmio | 49,800円 | 34,800円 |
4万円台でも安いと思ってるのに3万円台は反則ですよ・・・。
もう迷ってるなら買ってOK!いっちゃいましょう!
IIJmioはキャンペーンを開催しており、今なら月額基本料と音声通話オプションの割引もあるので、超お得度が高いですよ。
IIJmio>>Nothing Phone (2a)
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、2022年6月1日からはデータシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
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