評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
nubia Z70 Ultraをお借りしました。
2025年2月に発売のnubia製フラッグシップスマホです。
昨年、旧モデルZ60 Ultraが実験的(配送するけど技適なし)に国内向けに販売され、今年は正式に日本上陸となりました。
Z Ultraシリーズは高い動作性能に加えて雰囲気ある写真が簡単に撮影できると聞いております。
果たして2025年最新モデル「nubia Z70 Ultra」の実力はどれほどのものなのか?
本記事で詳しく実機レビューしていきます。
公式サイト>>nubia Zシリーズ
商品詳細>>nubia Z70 Ultra
メリット | デメリット |
・性能のわりに安い ・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・高品質メインカメラ ・物理可変絞り搭載 ・テレマクロ対応 ・美麗AMOLED画面 ・80W急速充電 ・ステレオスピーカー ・IP68・69防塵防水 | ・デカい&重い ・おサイフケータイなし ・ワイヤレス充電なし ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・充電器なし |
タップして読みたい場所へ
nubia Z70 Ultraのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはnubia Z70 Ultraの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
nubia Z70 Ultraのカラーバリエーションは以下の3色。
- ストロー
- ブラック
- スターレイナイト
このうち僕がお借りしたのはブラックです。
ちなみにスターレイナイトはゴッホの代表作「星月夜(Starry Night)」からインスパイアを受けた特別仕様。価格も他の2つよりもちょっぴり高くなっております。
カラー | ストレージ | 価格 |
ストロー | 16GB+512GB | 139,800円 |
ブラック | 12GB+256GB | 122,800円 |
ブラック | 16GB+512GB | 139,800円 |
スターレイナイト | 16GB+512GB | 149,800円 |
背面パネルは光沢の少ないマットなガラス製。指紋や皮脂汚れが目立ちません。
背面パネル上部には大きなカメラユニットを搭載。
メイン・超広角・望遠の3眼構成。メインカメラの存在感が凄いですね。
さらに出っ張りも大きく、実測で約5mm。
当然、カメラを下にして置くとガタガタで操作しにくいです。隙間が凄い笑
背面パネルの形状は湾曲のないフラットタイプ。
ミドルフレームはマットな金属製です。
ディスプレイを上にして右側面に音量ボタンと電源ボタン、そしてカメラキーを搭載。
長押しでカメラを起動。半押しのピント合わせから押し込むことで写真を撮影できます。
nubia Z70 Ultraをカメラさながらに操作できちゃいます。
左側面にはスライダーを搭載。
スイッチを切り替えるとカメラのストリートモードが起動しますよ。
ちなみにストリートモードは使っていてめちゃくちゃ楽しいのでおすすめです。
本体下部にはカードスロット・マイク・USB Type-Cポート・スピーカー。
カードスロットは表裏に2枚SIMカードを装着できるタイプです。
上部にはマイクと赤外線ブラスターがありました。
サイズ感
nubia Z70 Ultraのサイズは164.3×77.1×8.6mm。
6.85インチのディスプレイを搭載していることもあって巨大です。
Xiaomi 14T Pro(6.67インチ)、Pixel 9 Pro(6.3インチ)と比べるとこんな感じになります。
重さは付属フィルムを貼った状態で232gと超ヘビー級。
6インチ超えのスマホなんて珍しくもないんですが、久しぶりにでけーなって思いました。
大きいだけじゃなくて、しっかり重いのでサイズ感が気になる人はいるかもしれません。
付属品
nubia Z70 Ultraの付属品は以下のとおりです。
- クイックスタートガイド
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- USBケーブル
残念ながら充電器は付いておりません。
保護ケースはブラック(ライトグレーっぽい)のソフトタイプ。
本体カラーがブラックなので装着しても違和感がありません。と言うか、なかなか格好いいですね。
カメラユニットを守ってくれるので付けておきましょう。
USBケーブルはType-C / Type-Cのものでした。9Aに対応している?特殊なタイプっぽいですね。
ディスプレイ保護フィルムは購入時から貼り付けてありました。
nubia Z70 Ultraのディスプレイをレビュー
続いてnubia Z70 Ultraのディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
画面下インカメラで究極の全画面表示
nubia Z70 UltraはUDC(Under-Dispaly Camera)を採用。
なんとインカメラがディスプレイの下に搭載されております。
大画面ディスプレイを搭載しているスマホも、インカメラによってノッチやパンチホール型の切り欠きが必ずありますよね?
それがnubia Z70 Ultraにはディスプレイのどこにもインカメラがありません。
動画視聴などの普段使いに便利なのはもちろん、活躍する機会が多いのはやっぱりゲーム。
遮るものが何もないので死角が生まれません。これはドット単位の緻密なプレイが求められるトップランカーほど嬉しい仕様だと思います。
目を凝らせば確かにインカメラはあるのですが、使用中は存在に気付くことはありません。
顔認証の時に一瞬見えるくらいです。ちゃんとインカメラあるんだ笑
さらにベゼル(縁)幅も1.25mmと極狭。まさにnubia Z70 Ultraこそ真の全画面ディスプレイ搭載モデルと言っていいでしょう。
6.85インチ AMOLEDディスプレイ
nubia Z70 Ultraのディスプレイサイズは6.85インチの超大画面。
世界シェア1位の中国大手ディスプレイメーカーBOEと共同開発したAMOLEDパネルを採用しています。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が非常に綺麗です。
画面解像度2688✕1216、430ppiと、スペック的にも十分なハイエンドディスプレイ。
UDCと極細ベゼルのおかげで、動画視聴時の没入感は他のスマホでは味わえないポイント。ゲーム・動画・電子書籍。エンタメコンテンツをフルで楽しめます。
僕は初期設定で問題ありませんでしたが、好みに合わせてカラーモード・色温度を変更することも可能です。
十分な明るさで屋外でも見やすい
nubia Z70 Ultraの画面輝度は、ピーク時2,000nitsと十分な明るさ。
屋内ではもちろん、屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
直射日光の下では「日光モード」になるようなんですが、特に意識しなくても十分に明るいです。
多少暗くはなるものの視野角の広さも十分で、ごろ寝スマホとしても使えますよ。
操作は両手持ちが基本
nubia Z70 Ultraは6.85インチの大画面ディスプレイなので、操作は基本的に両手になるでしょう。片手だと指が届きませんからね。
文字入力くらいなら片手でもできますが、高級スマホを落として傷だらけにしても切ないので無理せず両手で使いましょう。
湾曲のないフラットディスプレイも保護フィルムが貼りやすくて個人的に嬉しいポイントでした。
ディスプレイガラスには第2世代 Longxiを採用しており、耐久性にも優れているそうです。
リフレッシュレートは最大144Hzをサポート
ハイエンドスマホでも120Hzが多いなか、nubia Z70 Ultraのリフレッシュレートは最大144Hzに対応。1秒間に144回も画面を書き換える超高駆動ディスプレイです。
1秒間に最大144回も画面を書き換えるのでスクロールがヌルヌル動きますよ。
ただ144Hzになるのは当然対応アプリのみで、通常時は殆どが最大120Hz。
LTPOほど細かく変化しませんが、動きに合わせて60Hzと120Hzで切り替わります。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しちゃうんですが、nubia Z70 Ultraなら多少は抑えてくれそうです。
ちなみにタッチサンプリングレートは公称されていませんが、アプリで計測したところ、通常時は435Hz、最大900Hzほどになっていました。
Game Spaceで「超高サンプリングレート」を選択すると感度が良くなるようです。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、高感度であることは間違いないと思います。
ディスプレイ常時表示に対応
nubia Z70 Ultraは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。表示スタイルなどをカスタマイズすることもできます。
寝てる間に表示されても意味がないので時間指定・スマート設定はしておきたいところ。
バッテリーもちを優先するならAODは使わない方が良いとは思います。
Widevine L1で動画視聴が快適!なのに・・・。
nubia Z70 Ultraのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、ストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
・・・のはずなんですが、残念ながらNetflixではWidevine L3になっており、最大画質はSDに留まります。なんでだー!
そのうちアップデートで修正されると思いますが、ご注意ください。
なお、ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
USB Type-Cからの映像出力可能
nubia Z70 Ultraは、USB Type-Cポートからの映像出力に対応していました。
僕が試した限り、USB Type-C to HDMIなら接続するだけですぐに表示することが可能。
USB Type-C to Type-Cケーブルでは表示できませんでした。
動画やゲームをもっと大きな画面で楽しみたい!って人は試してみても良いかもしれません。
nubia Z70 Ultraの基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
nubia Z70 Ultraには「Snapdragon 8 Elite」が搭載されております。
公式サイト>>Snapdragon 8 Elite
2024年10月に発表されたQualcomm製のチップセットで、3nmプロセスを採用したフラッグシップモデルです。
Snapdragon 8 Eliteは、TSMCの最先端3nmプロセスで製造された、高性能と省電力を両立したフラッグシップチップセットです。
Qualcomm独自開発の第2世代Oryon CPUを搭載。2つの4.32GHzのプライムコアと6つの3.53GHzのパフォーマンスコアで構成されています。この新しいCPU設計により、前世代と比較して45%のパフォーマンス向上と44%の電力効率改善を実現しています。
グラフィックス性能も大幅に向上しており、新しいAdreno GPUは40%の性能向上と40%の電力効率改善を達成。さらに、Unreal Engine 5.3やNaniteのサポートにより、ゲーミング体験が飛躍的に向上しました。
AI処理能力も強化され、新しいHexagon NPUは45%高速化され、電力効率も45%改善。オンデバイスでの生成AIタスクやマルチモーダルAI処理が可能になり、より高度なAI機能をスマートフォン上で実行できるようになりました。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは2,580,089点、GPUスコアは1,183,188点でした。
約260万点と当然ながらこれまでレビューした中で最も高いスコアを叩き出してくれました。
- nubia Z70 Ultra:2,580,089
- OPPO Find X8:2,383,256
- REDMAGIC 9 Pro:2,191,182
- ROG Phone 8:2,155,504
- Zenfone 11 Ultra:2,093,968
ベンチマークスコアってどこまで上がるんでしょうね笑
なお僕の計測では、GPUスコアだけはMediaTek製のDimensity 9400に敗れております。
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、言うまでもなく何をやっても超快適。
ストレスを感じるシチュエーションなって全くありません。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。溜め息の漏れるスコアになっております。
GeekbenchでもGPUスコアはDimensity 9400の方が高い結果になっています。
Xiaomi 14T Proと動作性能を比較
やる意味があるのか分かりませんが、僕が持ってる中では最高性能のXiaomi 14T Proと動作性能をプチ比較してみました。念の為ね。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
おーどちらもAnTuTu200万点超えのハイエンドスマホですが、比べてみるとnubia Z70 Ultraのほうが僅かに表示速度が早いですね。
さすが世界最高峰の動作性能を持つスマホ。気持ちいいですね。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらも爆速。ランダムアクセスの速度が若干遅い気がしますが、使用上問題はありませんね。
僕がお借りしたのは12GB/256GBの最小構成モデル。上位モデルは16GB/512GBのになります。
初期状態でシステムに20GBほど使うようです。
パツパツになることはないと思いますが、重いゲームを複数同時にプレイしている人や、写真・動画撮影が好きな人は注意しましょう。
ハイエンドモデルは何でもできちゃうが故に容量不足になっちゃう可能性がありますね。
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
メモリ(RAM)拡張機能がある
nubia Z70 Ultraには使わないストレージの最大12GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
nubia Z70 Ultraのゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いは超快適なnubia Z70 Ultraはゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは60.0
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)で検証していきます。
ちなみにデフォルトグラフィック設定は「高/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは60.0。ほぼほぼ60FPS張り付き状態でプレイできました。
さすが最新ハイエンドモデルと言ったところですね。
崩壊:スターレイルの平均FPSは58.3
原神はCPU性能が求められるのに対し、崩壊:スターレイルはGPU性能が重要とのこと。
ピノコニー・黄金の刻を「最高/FPS60」で15分ほどプレイ(黄泉の四相断我で移動)してみました。
平均FPSは脅威の58.3!一度だけ瞬間的にフリーズしちゃいましたが、それ以外は概ね安定して遊べていました。
ただし、発熱は原神よりも大きいので、長時間連続でプレイするのは注意しましょう。
AnTuTuベンチマークではGPUスコアがDimensity 9400に負けていましたが、実際に動かしてみるとSnapdragon 8 Eliteの方が圧倒的に快適な結果になっています。
nubia Z70 Ultraは、ライトユーザーからヘビーユーザーまで、全ての人が満足できるゲーム性能と言って良いでしょう。
充実のゲーム機能を搭載/原神が120FPSに!?
なお、購入したままの状態でも十分快適に遊べますが、ゲームモード(Game Space)も用意されています。
性能面はそんなにイジる必要はないと思いますが、プラグインと呼ばれる便利機能が多数搭載されているので、プレイするゲームに合わせて使ってみても良いでしょう。
ちなみに「優れた画質」を有効にすると、フレーム補間で原神を60FPS以上でプレイできます。
ただ使用したシーンの影響なのか、あんまり効果を実感できず・・・。
本体も爆熱状態になってしまったので、個人的には使わなくても良いかなーって感じでした笑
対応ゲームは今後増えると思うので、ぜひお試しください。
ゲームプレイ(高負荷)時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。
高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
nubia Z70 Ultraの場合はどれくらい発熱するのか、実際に表面温度を計測してみたところ、ベンチマークソフトを連続で回している時に48℃になっていました。
普段使いでここまで負荷をかけることはないと思いますが、かなり熱くなっていました。
なお、この時はさすがに熱くなりすぎていたようで、メインカメラのレンズに結露を確認しました。
幸い翌日には結露がなくなっており、これ以降発生することもありませんでしたが、くれぐれも負荷のかけすぎにはご注意ください。
ちなみに原神を最高設定で遊んでる時は37℃ほどと若干ホカホカする程度なのでご安心ください。
AnTuTuベンチマークテストを4回連続で回した結果は以下のとおり。
ジワジワとスコアは下がっていくものの、比較的安定していると言って良いでしょう。
発熱による極端な性能低下は少ないと思います。
nubia Z70 Ultraのバッテリー性能をレビュー
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にハイエンドモデルは性能が高いのでバッテリー消耗が激しい印象があります。
nubia Z70 Ultraのバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
nubia Z70 Ultraのバッテリー容量は6,150mAhと大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
ディスプレイの明るさは50%固定、リフレッシュレートを「自動」に設定して実施した結果が以下のとおり。
8時間54分とかなり寂しい結果になってしまいました。
これまでレビューしてきたスマホの中でも下位にあたるスコアです・・・。
ベンチマークの結果だけで判断するとバッテリー持ちは悪く、普通に使用していてもモバイルバッテリーを持ち歩いたほうが安心だと思います。
また、リフレッシュレートの影響もあるかもしれないので、バッテリー持ちを優先するなら「60Hz」もしくは「90Hz」に設定しても良いでしょう。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアじゃピンとこない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は1%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は3%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は14%。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は5%。(忘れてて15分過ぎちゃいました)
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 1% | 約100時間 |
動画再生 1時間 | 3% | 約33時間 |
原神 1時間 | 14% | 約7時間 |
24時間放置 | 5% | 約20日間 |
参考に他社製ハイエンドXiaomi 14T Proと比較するとこんな感じです。
使用時間 | 14T Pro | nubia Z70 Ultra |
音楽再生 1時間 | 1% | 1% |
動画再生 1時間 | 2% | 3% |
原神 1時間 | 13% | 14% |
24時間放置 | 7% | 5% |
PCMarkのスコアが低すぎて驚いちゃいましたが、実際に使ってみるとそんなに悪くなさそうです。一安心。
ちなみにバッテリー劣化を防止する設定項目や、充電分離機能も用意されているので、少しでもバッテリー寿命が長くなるように調整してあげましょう。
充電分離機能は、スマートフォンを充電器に接続した際に、バッテリーを経由せずに直接本体に電力を供給する機能です。
通常、スマートフォンを充電しながら使用すると、バッテリーに負荷がかかり、発熱や劣化の原因に。しかし、充電分離機能を有効にすると、バッテリーへの負荷を軽減しつつ、長時間のゲームプレイや高負荷な作業を行うことができます。
多くの機種では、充電分離機能を有効にする際、バッテリー残量の上限を設定することができます。例えば、バッテリー残量が80%に達したら充電を停止し、それ以降は直接本体に電力を供給するといった具合です。
80W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。急速充電に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点、nubia Z70 Ultraは80W急速充電に対応しているので安心です。
ただ、なぜか僕の検証では60Wくらいまでしか確認できませんでした。
実際に充電してみたところ、20%からフル充電までにかかった時間は35分と爆速。
これだけ早く充電できれば十分でしょう。寝落ちしちゃってバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間に殆ど充電が完了しているので安心です。
なお残念ながら、nubia Z70 Ultraには充電器が付属しておりません。
急速充電を使いたい場合は、充電器を別途購入する必要があるのでご注意ください。
専用充電器を見つけることはできませんでしたが、僕が使ったのは以下のAnkerの急速充電器です。
ちなみにバッテリー設定で「ターボチャージ」を有効にできるんですが、充電時間が大きく変わることはありませんでした。
nubia Z70 Ultraのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
特にnubia Z70 Ultraは旧モデルZ60 Ultraのカメラ性能の評判がめちゃくちゃ高いこともあり、期待している人も多いと思います。
果たして最新モデルの実力ははどれほどのものなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
作例紹介の前にnubia Z70 Ultraのカメラアプリをご紹介。
とは言え、他社製のスマホ同様にシンプルなので、迷うことなくサッと取り出してすぐに撮影できます。
よく使う倍率はワンタップで切り替え可能ですが「焦点距離」で表示されているのが本格的ですよね笑
ただ、それぞれ搭載しているカメラの焦点距離がデフォルトで設定されているのかと思いきや、そうではないんですよね。
カメラの種類 | 焦点距離 | デフォルト設定 |
超広角カメラ | 13mm | 18mm(超広角の1.4倍) |
メインカメラ | 35mm | 35mm |
望遠カメラ | 70mm | 85mm(望遠の1.2倍) |
なお、焦点距離のボタンをタップすると他の倍率に切り替えることもできました。
- 18mm→24mm→13mm
- 35mm→50mm
- 85mm→140mm→70mm
なんだか混乱してしまいそうですが、分かりにくかったら長押しで直接好みの画角にアクセスすれば良いでしょう。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるプロモード(プロショット)もあります。nubia Z70 Ultraを買う人はカメラ好きが多いと思うので、むしろこっちをよく使うのかな?
なお残念ながらシャッター音を消すことはできませんが、スクショ音はサウンド設定から消せました。
物理シャッターボタンで写真撮影できる
nubia Z70 Ultraの右側面にはシャッターボタンが搭載されております。
半押しでフォーカスを合わせて、押し込むことで撮影です。
もはや操作感はデジカメみたいな感じ。マジでめちゃくちゃ便利です。
iPhone 16シリーズにも似たようなカメラコントロールボタンが搭載されていますが、nubia Z70 Ultraのほうが断然使いやすいと思いました。
使う機会はかなり多いと思うんですが、フォーカスの音がかなり大きいところは注意が必要。結構気になる音量です・・・。
ちなみに、シャッターボタンを押し込むとバーストショット(連写)もできますよ。
ストリートモードが超楽しい!
nubia Z70 Ultraには、フィルムカメラのような雰囲気で撮影できる「ストリートモード」が搭載されております。
露出やシャープネスの調整に加えて、わざとノイズを加えたり、フィルターを設定することで印象的でノスタルジックな写真を簡単に撮影可能です。
1回の撮影で露出・ホワイトバランスを変えた写真を複数枚作ることもできました。
同じシチュエーションでも、通常撮影とストリートモードではガラッと雰囲気が変わります。
透かしを付けることでより良い感じの写真に見えませんか?そんなことない?
僕はカメラ初心者ですが、いくつか撮影してみたので紹介していきます。
ノリで露出とフィルターを変えるだけでも面白い写真が撮影できちゃうのがすごいところ。
めちゃくちゃ楽しいので、nubia Z70 Ultraを購入したらぜひお試しください。
メインカメラの作例
ここからは普段のスマホレビュー通りにカメラ性能をチェックです。
比較用にGoogle Pixel 9 Proで撮影した写真も併せて掲載していきます。
なおnubia Z70 Ultraのメインカメラは35mmと一般的なスマホカメラ(23〜24mm)よりも画角が狭いのが特徴。
人間の視野に近い画角と言われており、日常的な景色をそのまま切り取るように撮影できるとのことです。
今回の検証ではPixel 9 Proも同じような画角になるように調整して撮影しています。
ちなみに倍率を調節すれば24mmの画角でも撮影可能。
超広角カメラ(13mm)の1.8倍ズームなのでメインカメラの画質とは異なりますね。
日中の明るい場面ではどちらも綺麗に撮影できました。
nubia Z70 Ultraは明るく鮮やかな仕上がりになるのに対し、Pixel 9 Proはコントラストが高くコッテリした色合いになりますね。
逆光のシチュエーションでHDR性能を確かめてみましたが問題なさそうです。
最後に室内で撮影した食事の写真も。
どちらも大きな違いはありませんね。nubia Z70 Ultraは黄色みが強め。
なお、nubia Z70 Ultraは「自然」と「ゴージャス」の画質切り替えが可能。
自然は見たままの雰囲気で、ゴージャスは色鮮やかな画質になります。
ゴージャスの方が、よりスマホカメラっぽい雰囲気になっているのが分かります。
SNSなんかに写真をよく投稿する人は「ゴージャス」でも良いかもしれません。
メインカメラは物理可変絞り搭載
nubia Z70 Ultraはなんと物理可変絞り機構を搭載しております。
設定できる絞り値はF1.59からF4.0まで。
同じように可変絞りを搭載しているXiaomi 14 Ultraは無段階調整可能でしたが、nubia Z70 Ultraは以下の9段階のようです。
- 1.59
- 1.8
- 2.0
- 2.2
- 2.5
- 2.8
- 3.2
- 3.5
- 4.0
また、絞り値を変更できるのは、ストリートモードとプロショットでした。
露出や被写界深度を物理的に調節できるのはカメラ好きにとっては嬉しいメリット。
素人の僕でもボケ感の調整が面白かったです。明るさも変化しますよね。
また、光源に光条を発生させる「スターバーストモード」も感動しちゃいました。
うーん・・・。もしかすると合成の可能性もあるかもしれませんが、印象的な写真になることは間違いないです。かっこいい!
個人的に楽しむのであれば、偽物や加工であっても誰も困りませんからね笑
nubia Z70 Ultraを購入したらぜひ遊んでみてください。
メインカメラ(夜景モード)の作例
nubia Z70 Ultraには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
手動で夜景モードに切り替えしなくても、周囲の明るさに合わせて自動(オート)で夜景モードに切り替わります。
手動の夜景モードだとかなり明るく撮影できるようですが、今回は全てオートで撮影してみました。
日中の仕上がりと同じように明るく鮮やかな仕上がりになりました。
個人的にはもう少し落ち着いてるほうが好きなんですが、いかがでしょう?
さらに明暗差のあるシチュエーションでも撮影してみました。
夜間のHDR性能もかなり良い感じ。上手に撮影できていました。
でもやっぱりちょっと鮮やかすぎるかなー?笑
超広角カメラの作例
nubia Z70 Ultraは5,000万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラ。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じです。
空の色に違いを感じますね。超広角カメラはちょっとやりすぎのような・・・。
引き続きPixel 9 Proと比較して見ていきましょう。
nubia Z70 Ultraの超広角カメラは13mmですが、今回の検証ではデフォルト設定の18mmで撮影しています。Google Pixel 9 Proは12mmなので画角が異なる点をご容赦くださいませ。
メインカメラ同様に明るく鮮やかに撮影できますが、空の青さが強調され過ぎですね。
また同じ5,000万画素でもメインカメラよりも解像感不足に感じます。
夜間撮影は以下の通り。
夜景モードはPixel 9 Proよりもバランスよく撮影できている気がします。
不思議なんですけど、日中よりも夜間撮影の方がパッと見の印象が良いんですよね笑
空が青すぎるせいで全体の色合いがおかしくなっているんでしょうか?
調整でなんとかなるならアップデートに期待したいところです。
望遠カメラの作例
nubia Z70 Ultraには光学5倍(70mm相当)の望遠カメラが搭載されております。
このため撮影可能な画角は13mm〜1750mm(50倍)と一般的なスマホより幅が広いところが嬉しいポイントです。
5倍ズーム(175mm)くらいまでは解像感が残っていますが、それを超えるとイラストのような雰囲気になっちゃいますね。50倍ズームとか面白いけど。
夜間撮影はこんな感じ。
日中同様に5倍ズーム(175mm)くらいまでなら使えそうな印象です。
ミドルレンジだとこうはいかないので、さすがハイエンドモデルだと思います。
ちなみにPixel 9 Proのズーム性能はこんな感じ。
Pixelの場合は撮影後の画像処理が上手すぎるのが特徴。質感はnubia Z70 Ultraと変わらないものの、さらに綺麗になっています。
テレマクロ撮影の作例
nubia Z70 Ultraの望遠カメラの優秀なポイントは、テレマクロ撮影に対応しているところ。
一般的なスマホだと望遠カメラの最短撮影距離が長く、被写体に寄れないことが多いです。
それがnubia Z70 Ultraで近距離の被写体でもバシッとフォーカスが合います。
最短撮影距離は実測で15cmほど。
nubia Z70 Ultraには超広角カメラを利用したマクロ撮影モードもありますが、望遠カメラのテレマクロの方がもっとダイナミックに被写体に寄れることも多いです。
さすがにここまで寄りすぎると質感は悪くなっちゃうますが、ピントは合ってますよね。
自然な背景ボケも生まれるので、ポートレートモードすら使う必要がないかもしれません。
ちなみにnubia Z70 Ultraはマクロモード以外にも、楽しいカメラ機能を沢山搭載しているので、お試しください。
ポートレートモードの作例
nubia Z70 Ultraはもちろんポートレートモードも搭載しております。
テレマクロで印象的な背景ボケは作れるものの、フェイスビューティーモード(美顔モード)が使えるので人物撮影にはこっちの方が向いてるかもしれません。
もちろん人物以外でもボケモード的に使えますが、nubia Z70 Ultraの場合はテレマクロ撮影の方が良い感じかもしれませんね。
インカメラの作例
nubia Z70 Ultraのインカメラはディスプレイの下に搭載されています。
ゲーミングスマホのREDMAGIC 8 Pro、や9 Proも同じようにUDCだったんですが、正直インカメラの性能はイマイチ・・・。
このためnubia Z70 Ultraもそんなもんだろうと思ってたんですが、実際に使ってみてびっくり。かなり自然に撮影することができています。
若干下の方の色がおかしくなってますが、これだけ撮影できていれば個人的には十分。
ポートレートモードも問題ありません。
高解像度(フルサイズ)モードの作例
nubia Z70 Ultraの3つのカメラは高解像度モードでの撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
補正がかからないせいか色合いが多少異なるものの、殆ど変わりませんね。
高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
・・・と言いたいところなんですが、そこまで違いはありませんでした笑
高解像度モードはファイルサイズも大きくなるので、大きな紙にプリントする予定がある等の特別な場合以外は使わなくて良いでしょう。
動画撮影の作例
nubia Z70 Ultraで動画撮影もしてみました。
比較用にGoogle Pixel 9 Proで撮影した動画・写真も収録しています。
メインカメラの映像はnubia Z70 Ultraのほうが輪郭がはっきりしてパリッとした雰囲気に。4K@30fpsの良さが出ていると思います。
手ぶれ補正の効果も悪くないですね。
また、見た目に近い35mmの画角は動画撮影でも活かされますね。
一方の超広角カメラは全体的にボヤーっとした感じに。同じ4K@30fpsでもメインカメラとは質感が異なります。
むしろPixel 9 Proは超広角からのほうがシャープな印象です。
夜間撮影はPixel 9 Proの方が優勢。
nubia Z70 Ultraも頑張っていますが、ノイズが多く、撮影場所のせいか色合いも緑っぽくなって変な感じでした。
公式サイト>>nubia Zシリーズ
商品詳細>>nubia Z70 Ultra
nubia Z70 Ultraを実機レビュー
ここからはnubia Z70 Ultraの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはNebula AIOS
nubia Z70 UltraにはAndroid 15をカスタムしたnubia製「Nebula AIOS」がプリインストールされていました。
nubiaのスマホと言えば「MyOS」でしたが、Z70 Ultraから変更になったようです。
Nebula AIOSは、nubiaが開発したAndroid 15をベースとする独自のオペレーティングシステム。従来のMyOSから進化したシステムですが、大幅な変更というよりは、既存の機能に新しいAI機能を追加し、最適化したもので、主な特徴として、写真編集、AI翻訳、リアルタイム字幕生成などの機能が挙げられます。
旧モデルZ60 Ultraは3年間のシステム・セキュリティアップデートが保証されていたようですが(海外モデル)、Z70 Ultraについては不明です。
メーカーによって搭載されているOS・UIが異なり、特色・機能も様々。
Nebula AIOSは素のAndroidに近いのでシンプルで使いやすい印象でした。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ピュアAndroidにはないユーザーの使い勝手が良くなる工夫もされています。
見た目やデザインはテーマなどで簡単にカスタマイズ可能。雰囲気が変わって面白いですよ。
OS名にもなってる肝心のAI機能は、これから発展って感じですかね?GoogleのGeminiも搭載されているのに加えて、すぐに使えそうなのは翻訳機能くらいでした。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」です。
どんなOSだって長く使っていけば自分が使いやすいようになっていくので神経質になることはありません。
デュアルアプリ・複数ユーザー対応
nubia Z70 Ultraは、一般的な便利機能もしっかり標準搭載。画面分割、フローティングウィンドウ、サイドバーなんかもしっかり使えます。
また、アプリ複製(デュアルアプリ)機能・複数ユーザー機能にも対応しています。
また本記事で何度か登場している物理ボタンによるカメラ操作は、nubia Z70 Ultraだけのオリジナル機能。特にシャッターボタン(カメラキー)はマジで便利です。
スライドスイッチはデフォルトでストリートモードの起動になっていますが、その他の機能を割り当てることもできますよ。
サウンドモード(マナーモード)の切り替えを割り付ければiPhoneみたいな感じになっちゃいますね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
nubia Z70 Ultraには上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
音質は中高音域が中心のクリアサウンド。個人的には低音がもっと効いてて欲しいですが、スマホで音楽を聞いたり、動画を見るくらいであれば十分でしょう。
下部スピーカーの方が僅かに音が大きい気がしますが、DTS Soundに対応しているので臨場感や音の広がりはそれなり優秀です。
通常は「スマート選択」にしておけば良いと思いますが、プロファイルを「音楽」にするとイコライザーを使えるようになります。
音に拘りのある人は好みの音にカスタマイズしても良いでしょう。
LDAC/aptX Adaptiveに対応
nubia Z70 Ultraにはイヤホンジャックがないので、ワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応状況は以下の通りでした。SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
主要Bluetoothコーデックにフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生をサポートするSnapdragon Soundにも対応しています。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」でした。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
まぁどちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
IP68&IP69対応/おサイフケータイなし
nubia Z70 Ultraは残念ながら「おサイフケータイ」には非対応なものの、高い防水性能が特徴の1つ。最高等級のIP68、さらに高温・高圧水にも強いIP69を取得しています。
IP69は、電子機器の防水・防塵性能を示す国際保護等級のうち、最高レベルの防水性能を表す規格です。完全な防塵性能に加え、高温・高圧の水流に対する耐性を持ち、80°Cの高温水を8〜10MPaの高圧で噴射しても内部に浸水しない性能です。スチームジェット洗浄や高圧洗浄機による清掃にも耐えられるため、衛生管理が厳しい現場や屋外での使用に適しています。
スマホはIP68に対応していれば防塵防水性能的には十分だと思いますが、それを上回る耐水性なのは嬉しいポイント。
ハイエンドモデルは高価なので簡単に壊れてしまっては困りますからね。
なお、温水にも強いとは言え、お風呂やサウナで使うのはやめておきましょう。
薬剤の影響で壊れる可能性があります。また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
防水、防塵、防滴機能は永久的ではなく、通常の使用による摩耗により保護性能が低下する場合があります。端末が濡れている場合は、充電しないでください。本製品はプロフェッショナルな防水電話ではありません。液体に浸したことによる損傷は保証対象外です。
引用:公式サイト
生体認証は指紋認証&顔認証
nubia Z70 Ultraの指紋認証センサーは画面内に搭載。場所も良い感じです。
反応は良好で、軽く触るだけでロック解除できました。
アニメーションを変更できるほか、指紋認証からクイック起動も使えました。
顔認証はインカメラによる簡易的なものですが、こちらも反応は爆速。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、ロック画面を飛ばすことも可能です。
4キャリアに対応したBand構成
nubia Z70 Ultraは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ◯ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
こちらの記事で楽天モバイルで使えるのか、実際にSIMカードを装着して検証していますので本記事と併せて御覧ください。
https://chibimegane.jp/nubia-z70-ultra-rakuten-mobile/
また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にも対応していますが、ドコモの「n79」には非対応なのでご注意ください。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもnubia Z70 Ultraなら対応できちゃいます。
なお残念ながら5G(ミリ波)・eSIMには非対応なのでご注意ください。
nubia Z70 Ultraのスペック・仕様
nubia Z70 Ultraのスペックは以下のとおりです。参考に旧モデルZ60 Ultraのスペックも並べて掲載するので気になるポイントを比較してチェックしてください。
モデル | Z60 Ultra | Z70 Ultra |
価格 | 99,800円〜 | 122,800円〜 |
カラー | ブラック シルバー | ブラック ストロー スターレイナイト |
サイズ | 長さ:163.98mm 幅:76.35mm 厚さ:8.78mm | 長さ:164.3mm 幅:77.1mm 厚さ:8.6mm |
重さ | 246g | 228g |
ディスプレイ | 6.8インチ AMOLED 2,480 × 1,116 400ppi DCI-P3 10億色 最大輝度 1,500nit | 6.85インチ AMOLED 2,688 × 1,216 430ppi DCI-P3 ピーク輝度 2,000nit |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大144Hz |
OS | MyOS 14 Based on Android 14 | Nebula AIOS Based on Android 15 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
RAM | 8/12/16GB LPDDR5 | 12/16GB LPDDR5 |
ROM | 256/512GB UFS 4.0 | 256GB/512GB UFS 4.0 |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 35mm f/1.59 IMX800 1/1.49 OIS | 5,000万画素 35mm f/1.59〜4.0 可変絞り IMX906 1/1.56 OIS |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 18mm f/1.8 1/1.55 FOV 100° OIS | 5,000万画素 13mm f/2.0 OV50D 1/2.88 FOV 122° OIS |
リアカメラ(望遠) | 6,400万画素 85mm 1/2 OIS | 6,400万画素 70mm f/2.48 OV64B 1/2 OIS |
インカメラ | 1,200万画素 | 1,600万画素 |
バッテリー | 6,000mAh | 6,150mAh 80W急速充電 |
ポート | USB Type-C | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM nano SIM | nano SIM nano SIM |
2回線同時待受 | 可 | 可 |
対応Band | NSA: n41/n77/n78/n7/n40 SA: n41/n77/n78/n1/n3/n5/n8/n28/n2/n7/ n40/n66/n38 FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66 TDD: B34/39/40/41/38 UMTS: B1/2/4/5/8 GSM: B2/3/5/8 CDMA: BC0 | 3G:B1/2/4/5/6/8/19 4G:TD-LTE: B34/38/39/40/41/42 FDD-LTE:B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/25/26/28/66 5G:SA: n41/n77/n78 NSA: n41/n77/n78/n38 |
Wi-Fi | Wi-Fi 7 | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Ver5.4 | Ver5.4 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS | GPS A-GPS GLONASS BeiDou Galileo |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | デュアル DTS HD | デュアル DTS HD |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP68 | IP68 IP69 |
NFC | あり | あり |
おサイフケータイ | 非対応 | 非対応 |
公式サイト>>スペック
まとめ:nubia Z70 Ultraのメリット・デメリット・評価
nubia Z70 Ultraを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
nubia Z70 Ultraを買うべきメリット、購入前に確認したい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・性能のわりに安い ・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・高品質メインカメラ ・物理可変絞り搭載 ・テレマクロ対応 ・美麗AMOLED画面 ・80W急速充電 ・ステレオスピーカー ・IP68・69防塵防水 | ・デカい&重い ・おサイフケータイなし ・ワイヤレス充電なし ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・充電器なし |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★★ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
- 動作性能・ゲーム性能
- カメラ性能
- 充電性能
いずれもスマホを購入する上で重要なポイントですが、nubia Z70 Ultraは、いずれも高性能・高品質でありながら12万円台から購入できるコスパに優れた1台です。
20万円クラスのスマホは置いておいて、OPPO Find X8やXiaomi 14T Proなどの、比較的価格を抑えたハイエンドモデルとも十分戦えると思います。
個人的にSoCにSnapdragon 8 Eliteを搭載している点が嬉しいポイントでした。
Dimensityシリーズも悪くないんですが、aptX系のコーデックに弱いところが寂しいなーって思っちゃんですよね。めちゃくちゃ細かいポイントだけど笑
また、カメラ性能が高いところもnubia Z70 Ultraの大きな強み。
物理可変絞り機構の搭載に加えて、望遠カメラがテレマクロ撮影に対応しているのが、超メリットだと思います。
OPPO Find X8もXiaomi 14T Proも雰囲気ある写真を簡単に撮影できるのに、テレマクロに対応してませんからね。
散歩しながらストリートモードで写真を取るのがめちゃくちゃ楽しかったです。
おサイフケータイに非対応だったり、充電器が付属してなかったり、ちょっぴり弱いところもありますが、nubia Z70 Ultraは、できるだけ安くハイエンドスマホを手に入れたい人にぴったりの1台だと思います。
公式サイト>>nubia Zシリーズ
商品詳細>>nubia Z70 Ultra
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。