(5点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
EarFun Air Pro 4をご提供頂きました。
2024年7月に発売されたEarFun製のワイヤレスイヤホンです。
昨年発売のAir Pro 3は価格以上の機能・性能を搭載しており、恐ろしいほどコスパの高い1台に仕上がっておりましたが、最新モデルもやばい!
- LDAC対応
- aptX Adaptive対応
- aptX Lossless対応
- Snapdragon Sound認証
- LE Audio対応
- ノイキャン(ANC)搭載
- 外音取り込み搭載
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電搭載
- イコライザー搭載
- タッチ操作カスタマイズ可能
- ゲームモード搭載
- Google Fast Pair対応
- 着脱検知搭載
- IPX5防水
はい、人気機能てんこ盛り!これが1万円以下で購入できるなんて夢のようですよ・・・。
果たして性能はどれほどなのか?重要な音質はどんな感じなのか?
本記事でEarFun Air Pro 4を使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・超多機能 ・豊富なコーデック ・価格以上の音質 ・強力なノイキャン ・ワイヤレス充電あり ・マルチポイント対応 ・着脱検知あり | ・ちょっぴり値上げ ・空間オーディオなし |
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EarFun Air Pro 4のデザイン・サイズ・付属品
まずはEarFun Air Pro 4の外観・付属品をチェックしていきます。
デザイン
EarFun Air Pro 4はブラックとホワイトの2色展開。
今回ご提供頂いたのはブラックです。
旧モデルAir Pro 3からほぼデザインは変わりませんが、ロゴが光る仕様になっていたり、質感がしっとりして少し高級感が増えた気がします。
光沢の少ないマットな色合いなので指紋が目立ちにくいのがGOOD。
また、旧モデルよりも傷が付きにくくなった印象です。
EarFun Air Pro 3は擦り傷がめちゃくちゃ付いたので嬉しい変更点。
とは言え耐久性が高いとは言えないので注意して扱いましょう。
ちなみにEarFun Air Pro 4用の純正ケースも販売されてるんですよ。
EarFun Air Pro 4の純正ケースを購入?
ケースの擦り傷が気になっちゃうから?
それにしてもEarFun Air Pro 4のノイキャンはまじで強力っすねー? pic.twitter.com/XGddvu0cGv— ちびめがね (@chibimeganecom) August 5, 2024
前面にはLEDランプを搭載。点灯数でケースのバッテリー残量を確認可能です。
点灯数 | バッテリー残量 |
3個 | 60%以上 |
2個 | 30%以上60%未満 |
1個 | 10%以上30%未満 |
1個点滅 | 10%未満 |
背面にはUSB Type-Cポートを搭載。
性能や各種認証の表示は底面に。技適マーク・PSEマークも確認できました。
蓋を開けるとイヤホンの登場。旧モデル同様に平置きで収納するタイプ。
中央にはペアリングで使用する物理ボタンが1つ搭載されていました。
旧モデルにはなかったんですが、ケースの中にLEDを搭載。
開閉時やペアリングモードで光るようになりました。かっこいいですねー!
イヤホンと充電ケースはマグネットで固定されているので簡単には外れません。
イヤホンはスティックのように足が伸びているタイプ。
デザインはAir Pro 3と殆ど同じです。
表面はマットなメタリックカラーですが、背面は光沢のあるタイプ。
汚れが目立つので個人的には裏面もマットカラーにして欲しいかな。
指紋や皮脂汚れが目立つので定期的にフキフキしてあげましょう。
サイズ感
充電ケースのサイズは62.4 × 46.6 × 29.2mm。旧モデルAir Pro 3よりも若干小さくなりましたね。僅かに。
他のワイヤレスイヤホンと比べても特別大きいことはありません。普通かな?
イヤホンを含めた重さも55gと一般的。50g前後のモデルが多いですね。
イヤホンもスティックタイプとしては一般的な大きさ。
重さは片耳5gと軽量なので、ワークアウトの時に使っても邪魔になることはありません。
「一般的」とか「普通」とか、とりとめもない表現を多様してしまって申し訳ないですが、クセのないサイズと考えてもらってOKです。
付属品
EarFun Air Pro 4の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USBケーブル
- イヤーピース
- クリーニングスティック
EarFunの製品は購入日から18ヶ月の保証期間があるので確認しておきましょう。
公式サイト>>保証
マニュアルには日本語ページもあります。ザッとでも目を通してくださいね。
イヤーピースは初めから装着されているものを含めて5サイズ。
音質やノイキャンの効果に影響があるので必ず全サイズ試して、なるべくフィット感の良いものを選びましょう。
引き抜くだけなので交換は誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)は円形で標準的。特殊な形状をしているわけではないので他社製のイヤーピースに交換しても良いでしょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-Cのものでした。長さは短め。特別な充電規格を使用しているわけではないので手持ちのケーブルを使っても問題ありません。
EarFunのワイヤレスイヤホンには必ずクリーニングスティックが付いてきます。
毎日耳に装着するとどうしても汚れが付いてしまうので嬉しいですね。
EarFun Air Pro 4の音質をレビュー
ここからはEarFun Air Pro 4の音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは音質。
いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
対応コーデックが豊富
ワイヤレスイヤホンを購入するうえで重要なのがBluetoothコーデック。
安価なイヤホンと言えども高音質・低遅延コーデックに対応している方が良いに決まっています。
EarFun Air Pro 4は対応コーデックがめちゃくちゃ豊富なのが特徴!
対応コーデック | 特徴 |
LDAC | ソニーが開発した高音質Bluetoothコーデック。96kHz/24bitのハイレゾ相当に対応。多くのAndroidスマホで使える。 |
aptX Adaptivve | Qualcommが開発したBluetoothコーデック。96kHz/24bitのハイレゾ相当に対応。ビットレートを自動的に調整し、最適な音質の維持が可能。遅延も少ない。 |
aptX Lossless | Qualcommが開発したBluetoothコーデック。CD同等の44.1kHz/16bitデータを圧縮による音質劣化なしにそのまま伝送可能。 |
LC3 | 2020年に発表されたBluetoothの次世代音声規格LE Audioに必須のコーデック。最大48kHz/32bitに対応。これまでの標準コーデックSBCよりも高音質。 |
2024年8月現在の高音質コーデックは全て網羅していますね。
aptX Adaptiveが中心技術であるQualcommのオーディオプラットフォーム「Snapdragon Sound」の認証も受けています。
また次世代コーデックLC3にも対応しています。
音質や低遅延はもちろん嬉しいですが、対応コーデックが豊富なことで、EarFun Air Pro 4を使えるデバイスが増えるのが嬉しいポイント。
LDACには対応しているけどaptX Adaptiveには対応していない。
そんなスマホも沢山ありますからね。こういう場合にEarFun Air Pro 4であれば高音質で音楽を楽しむことができちゃうわけです。
なお、コーデックによって機能制限があるのでご注意ください。
LDAC | aptX系のコーデックと同時使用不可 デュアルデバイスと同時使用不可 LE Audioと同時使用不可 |
aptX系 | LDACと同時使用不可 LE Audioと同時使用不可 |
LE Audio | LDACと同時使用不可 aptX系のコーデックと同時使用不可 Google Fast Pairと同時使用不可 iOSデバイスで使用不可 Google Pixel 8シリーズで使用可能 Galaxy S24シリーズで使用可能 |
iPhoneでは高音質コーデックが使えない
iPhoneユーザーでEarFun Air Pro 4を使ってみたいと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながらiPhoneは高音質・低遅延コーデックに対応していないのでご注意ください。
ただ肝心の音質なんですが、全く悪くないです!
確かにAndroidで再生した場合よりもびみょーーーーーーに音の輪郭がボヤけていますが、基本的にEarFun Air Pro 4は良い音を鳴らしてくれます。
このため、音質に拘りがある人は別にして、普段使い用なら全く気にならないでしょう。
なるべく安く多機能なワイヤレスイヤホンが欲しいなら、iPhoneユーザーでもEarFun Air Pro 4をおすすめできます。
もちろんiPhone限らず、デバイスが対応しているコーデックしか使えません。
さらに、LDACに対応しているスマホであってもストリーミング再生では「48kHz/24bitハイレゾ(JEITA定義)」になってしまうことも多いです。
「96kHz/24bitハイレゾ(日本オーディオ協会定義)」に対応しているデバイスは限られているのでご注意ください。
解像感高めでパワフルなサウンド!楽しい!
EarFun Air Pro 4の音質は価格以上に超優秀!
Amazon Music UnlimitedのUltra HD楽曲をダウンロードして聴いてみたところ、解像感高くメリハリのあるサウンドが楽しめました。
再生ボタンをタップして音が耳に入ってきた瞬間に「あ、良い音」と感じます。
音の傾向はドンシャリ寄りのバランスタイプ。
最も強く感じられるのは低音域。存在感が大きく迫力を感じます。
とは言え旧モデルEarFun Air Pro 3ほどの低音の強さではないので、音がこもるようなことはありません。
ボーカル等の中音域は聞き取りにくくはないものの、一歩下がり目。女性ボーカルの方が相性が良いと思います。
高音域は若干シャリ付きはあるものの、耳障りになるほどの尖りはありません。
ちなみにLDACとaptX Adaptiveどちらも試してみましたが、LDACの方が高音域のシャリつきが少なくマイルドで聞きやすかったです。
音場はやや狭めですが定位感は良好。
マジでEarFun Air Pro 4の音質はめちゃくちゃいいので、これまで安価なワイヤレスイヤホンを使っていた人が使ったら、インパクトを感じると思います。
イヤホンを変えるだけで曲の雰囲気がガラッと変わったりしますからね。
EarFun Air Pro 4は音楽を聞くのが楽しくなるワイヤレスイヤホンですよ。
WF-1000XM5と音質比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最高音質(自分好み)のSONY WF-1000XM5と聴き比べもしてみました。
さすがハイエンドイヤホン。EarFun Air Pro 4は高音質なので結構戦えちゃうかなって思ったんですが、WF-1000XM5の方がさらに解像度が高く輪郭がハッキリしています。
解像感が高いだけならパリパリっとした硬い音になるはずですが、それに加えて生々しさやを温度を感じることができ、全体的に艷やかで豊潤な雰囲気です。
高音域が明瞭なのに尖りがないあたりも表現力に違いを感じます。音数が多いです。
低音域ならEarFun Air Pro 4が勝っているものの、音質を重視しているなら、やっぱりハイエンドモデルを購入した方が良いんですね。
まぁ殆どの人はEarFun Air Pro 4で十分満足できるのでご安心ください。
1万円以下で購入できるイヤホンの音質は遥かに超えていますからね。
イコライザーで自分好みの音質にできる
EarFun Air Pro 4のコンパニオンアプリにはイコライザーが搭載されているので、音質調整が可能です。
用意されているプリセットのほか、カスタムイコライザーでは各音域-10から+10まで21段階の調節が可能。
また「適応イコライザ」では、聴力検査のようなテストをして自分の「聞こえ」に合ったイコライザーを生成することも可能です。
実際に全てのイコライザーを試してみたのですが、僕が最も好きだったのは「デフォルト」でした。
低音域をさらに強めても良いですし、ボーカル・ギターなどの中音域を強調させても良いでしょう。
好きなように自分好みのサウンドを作れるところがEarFun Air Pro 4の特徴です。
EarFun Air Pro 4のノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング(ANC)・外音取り込み機能をチェックしていきます。
価格以上にノイキャン性能は強力!
EarFun Air Pro 4のノイキャン性能はかなり高め。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)を有効にすると、スッと周囲の騒音が消えるのが分かります。
カットしてくれる雑音は低音域が中心なのですが、中音域にも及びキーボードを叩く音も静かになっていました。
最強性能のノイキャンを搭載した「AirPods Pro(第2世代)」「WF-1000XM5」と比較すると以下の通りに感じました。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
Air Pro 4 | 8.5 | 7 | 6 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM5 | 9 | 8.5 | 8 |
さすがにハイエンドモデルが作り出す無音の世界には及ばないものの、普段使いなら十分強力で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えるでしょう。
1万円以下の購入できるワイヤレスイヤホンの性能は遥かに超えていますね。思わず「強っ!」と声が出ましたよ笑
5種類のノイキャンモードがあるけど・・・
EarFun Air Pro 4はコンパニオンアプリで5種類のノイキャンモードを切り替えることができます。
- 深いノイズキャンセリング
- バランスANC
- AI環境適応型ノイズキャンセリング
- AIイヤー適応型ノイズキャンセリング
- 風のノイズキャンセリング
周囲の雑音や装着状態に応じて効果を自動調整してくれるようなんですが、僕はイマイチ効果を実感できず・・・。
ひとまず「深いノイズキャンセリング」で使っておいて、ノイキャン特有の閉塞感を強く感じるなら「バランスANC」にしても良いかもしれませんね。
なお「風のノイズキャンセリング」は最もノイキャンの強さが弱くなりますが、風切り音が気にならなくなります。これは効果を実感できました。
AIによるアダプティブノイズキャンセリング性能は今後のアップデートでの改善に期待です。
外音取込モードもそこそこ使える
EarFun Air Pro 4には外部音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
EarFun Air Pro 4の集音効果はそれなりに高め。
とは言え、開放感を得られるほどではなく自分の声もこもり気味なので、イヤホンを装着したまま会話をするのは少々厳しいと思います。
どうしても自分の話し声が大きくなってしまいますからね。
なお、ノイキャンとは異なり外音取り込みにはモード切替がありませんでした。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外部音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
通話時のノイキャン性能も高い
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思いますが、EarFun Air Pro 4には通話時のノイズキャンセル機能もあります。
雑音を抑える効果はかなり高め。スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で収録した音声です。
周囲の雑音を消す効果はEarFun Air Pro 4の方が高いのが分かります。
音声も若干こもり気味ではあるものの悪くありません。
EarFun Air Pro 4は、外出先での音声通話はもちろん、オンラインミーティング・授業なんかでも活躍してくれそうです。
EarFun Air Pro 4のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてEarFun Air Pro 4のバッテリー性能を見ていきましょう。
最大11時間連続再生可能なバッテリーもち
EarFun Air Pro 4はイヤホン単体で最大11時間(ANC OFF)の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大52時間使用可能とのこと。
旧モデルよりもバッテリー持ちが向上しています。
実際に音量を50%・ANC有効・LDAC有効の状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、約5時間分でバッテリーが切れました。
スペック上はANCオンで7.5時間連続再生できるとのことなので、少し短めの結果になっております。LDACでの検証じゃなかったんでしょうね、きっと。
長時間フライトには厳しいかもしれませんが、通勤・通学やワークアウトなどの普段使いで困ることはないでしょう。
1回の充電でなるべく長く使いたい場合には、ノイキャンを無効にして、高音質コーデックも使わないほうが良いかもしれませんね。
10分の充電で2時間使える延命機能
バッテリー持ちはそこそこのEarFun Air Pro 4ですが、イヤホンの充電速度は爆速。
スペックではイヤホンのフル充電までにかかる時間は1時間で、10分の充電で2時間使える延命機能も搭載されています。
実際に試してみたところ、およそ45分でフル充電完了。
公称値よりも早くフル充電できちゃいました。
もし使用中にバッテリーがなくなってしまっても、少しガマンすれば使えるので通勤・通学には十分ですね。
なお、ケースの充電は1〜2W程度の電力で、急速充電などには対応していません。
ケースがワイヤレス充電に対応
EarFun Air Pro 4のケースはワイヤレス充電にも対応しています。
僕が試した限りでは1〜2W程度で有線充電と変わりませんでしたが、フル充電までにかかる時間は3.5時間と少し長くなってしまうようです。
置くだけ充電は一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になります。
まだワイヤレス充電器をお持ちじゃなかったら1台買っておいても良いかも。
2,000円くらいで買えちゃいますからね。
使う時も充電する時もワイヤレス。EarFun Air Pro 4は真のワイヤレスイヤホンです。
EarFun Air Pro 4を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でEarFun Air Pro 4を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
EarFun Air Pro 4はGoogle Fast Pairに対応しているのでAndroid端末であればペアリングがめちゃくちゃ簡単。
上蓋を開け、表示されたポップアップの「接続」をタップするだけで完了です。
Google Fast Pairに対応していないスマホや、iOSデバイスでも難しくはありませんよ。
上蓋を開け、Bluetooth設定で「EarFun Air Pro 4」を探してタップすればペアリングが完了します。
ちなみに購入時にはイヤホンに絶縁シートが付いているので剥がすのをお忘れなく。
これが付いていると通電しないので一生ペアリングできませんよ笑
なお、EarFun Air Pro 4はBluetoothコーデックに接続が不安定になりやすいLDACを採用しています。
僕が使ってみた感じでは、駅構内や満員電車では接続が不安定でした。
このため、あまりにも接続が不安定になる場合には、コンパニオンアプリで接続優先を選択したり、詳しい人はLDACの接続方式の変更を試してみましょう。
マルチポイント(デュアルデバイス接続)に対応
EarFun Air Pro 4は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
2台目以降のデバイスと接続する場合には、ケースの物理ボタンを長押しでペアリングモードになります。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えば片方のスマホで音楽を聴いている時に他方のスマホにLINEの音声着信があった場合、音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので貴重なメリットです。
なお、マルチポイントを有効にしている場合にはLDACは利用できません。
ただEarFun Air Pro 4はaptX Adaptiveにも対応しているので、マルチポイントを有効にしながらもハイレゾ相当で音楽を楽しめます。
これは豊富なBluetoothコーデックに対応しているEarFun Air Pro 4の優れたメリットです。
片耳使用も簡単にできる
EarFun Air Pro 4は片耳使用も簡単。使わないイヤホンをケースに収納するだけです。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので便利です。
各種設定はEarFun Audioアプリで
EarFun Air Pro 4にはコンパニオンアプリ「EarFun Audio」があります。
EarFun Audio
Earfun Technology (HK) Limited無料posted withアプリーチ
ここまでのレビューでちょこちょこ紹介しているように、EarFun Air Pro 4の様々な設定が可能です。
- ノイキャンモード切り替え
- コーデック切り替え
- イコライザー
- 装着検知のON/OFF
- タッチアサイン変更
- ゲームモード切り替え
- マルチポイント切り替え
- 音声ガイダンス設定
- ファームウェアアップデート
音声ガイダンスの言語設定など、アップデートが入る度に機能が追加されてどんどん便利になっていく印象があります。
スマホとペアリングができていれば、デバイスの追加から簡単に登録できるので使い方も簡単です。
なお、初回利用時にユーザー登録(ログイン)を勧められますが、キャンセルすればユーザーアカウントを作成せずに使うこともできました。
タッチ操作のカスタマイズができる
EarFun Air Pro 4はタッチで音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タッチ | 前の曲 | 次の曲 |
長押し | ANC切り替え | 音声アシスタント |
左右のイヤホンを1回タッチで音量調整できるのが嬉しいポイント。
タッチ操作で音量調整できるのは嬉しいポイント。
早くタッチしすぎると連続タッチと認識されてしまうんですが、擬似的に音量を上げる場合は上にスライド、音量を下げる場合には下にスライドすると上手くいきました。
トン・トン・トンとリズムよく操作するのがいいでしょう。
再生/一時停止が2回タッチになっているのも誤動作しにくくて良いですね。
さらにコンパニオンアプリでのタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできちゃいます。
EarFunのワイヤレスイヤホンはタッチ操作のカスタマイズが柔軟。自分好みにできるので使いやすいですね。
なお、頻繁に触ってしまってウザいと思ったら「タッチを無効にする」こともできるのでお試しください。
装着検出機能を搭載
EarFun Air Pro 4には装着検出機能が搭載されています。
イヤホンを外すと曲が停止して、再び装着すると曲が再開。レジでの会計の時や人から話しかけられた時に重宝する機能です。
外音取り込みモードの性能が高ければ装着したままでも会話がでるんですが、EarFun Air Pro 4はそこまでは高くないので結局イヤホンを外さなければ会話はできません。
装着検出機能が搭載されていることで、一旦イヤホンを外しても会話や会計が終わればすぐに曲が再開するので重宝します。
これまでEarFunのワイヤレスイヤホンには搭載されていないことが多かったので、EarFun Air Pro 4は貴重なモデルとなりました。
抜群の装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはEarFun Air Pro 4が合っているようで、めちゃくちゃフィットしてくれました。
激しく頭を振ったりしても外れたり落ちたりしません。
スティックもそれほど長くないので見た目にも違和感ないですね。
EarFun Air Pro 4にはANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感は特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能(パッシブノイズキャンセリング)が高くなり、総合的にノイキャン効果が強くなります。
ただし、フィット感が強いせいかカナル型特有の圧迫感も強めです。
耳の詰まりを感じないことはないので、イヤーピースのサイズを変更したり、他社製のイヤーチップに交換したりして調整した方が良いでしょう。
ゲーム(低遅延)モード搭載
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にEarFun Air Pro 4は遅延が起こりやすいLDACも採用しているので不安な部分です。
ただ実際に試して意外だったのですが、それほど大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありません。
とは言え残念ながらやっぱりゲームは厳しめ。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもない遅延です。
こんな時に使いたいのがゲームモード(低遅延モード)。
遅延を50ms以下まで抑えてくれるとのこと。ゲームモードを有効にすると、確かに原神で感じたタイムラグが殆ど感じられなくなりました。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
また、コーデックをaptX Adaptiveに設定して使えばアプリ毎にプロファイルを選択できるので、プレイ中のゲームアプリを「ゲームモード固定」にしても良いでしょう。
デバイスを探すに対応
EarFun Air Pro 4は、Google Fast Pairでペアリングした場合に、Android用の「デバイスを探す」機能に対応していました。
誤って落としてしまっても、最後に接続した場所を地図で表示してくれます。
落としてしまうことはもちろんなんですが、ワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時に音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
EarFun Air Pro 4が対応している防水性能はIPX5等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、それほど強力ではありません。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
またワイヤレスイヤホンでよくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これもアウト。
誤って水の中に落としてしまうと壊れる可能性が極めて高いです。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
EarFun Air Pro 4のスペック・仕様
EarFun Air Pro 4のスペックは以下の通り。参考に旧モデルAirPro 3のスペックも併せて掲載しております。
EarFun Air Pro 3 | EarFun Air Pro 4 | |
サイズ | 60mm 50mm 31mm | 62.4mm 46.6mm 29.2mm |
重さ | イヤホン:5.2g 総重量:52g | イヤホン:5.2g 総重量:56g |
連続再生時間 | 最大9時間 ケース併用:45時間 | 最大11時間 ケース併用:52時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり | あり |
外音取り込みモード | あり | あり |
コンパニオンアプリ | あり | あり |
イコライザー | あり | あり |
空間オーディオ | なし | なし |
低遅延モード | あり | あり |
充電時間 | イヤホン:1時間 ケース:2時間 ワイヤレス:3.5時間 | イヤホン:1時間 ケース:2時間 ワイヤレス:3.5時間 |
急速充電 | 10分充電で2時間使用 | 10分充電で2時間使用 |
バッテリー容量 | ケース:520mAh イヤホン:54mAh | ケース:600mAh イヤホン:54mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
Bluetooth | Ver5.3 | Ver5.4 |
通信距離 | 15m | 15m |
防水規格 | IPX5 | IPX5 |
チップ(SoC) | 不明 | 不明 |
対応コーデック | SBC AAC aptX Adaptive LC3 | SBC AAC aptX Adaptive LDAC LC3 |
ドライバー | 11mm DD | 10mm DD |
ドライバー感度 | 不明 | 不明 |
まとめ:EarFun Air Pro 4のメリット・デメリット・評価
EarFun Air Pro 4を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
EarFun Air Pro 4を買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・超多機能 ・豊富なコーデック ・価格以上の音質 ・強力なノイキャン ・ワイヤレス充電あり ・マルチポイント対応 ・着脱検知あり | ・ちょっぴり値上げ ・空間オーディオなし |
評価
(5点/5点満点)
旧モデルEarFun Air Pro 3が異常にコスパが高くて最高傑作だなーと思っていたんですが、最新モデルはそれをあっさり乗り越えちゃいました。
- LDAC対応
- aptX Adaptive対応
- aptX Lossless対応
- Snapdragon Sound認証
- LE Audio対応
- ノイキャン(ANC)搭載
- 外音取り込み搭載
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電搭載
- ゲームモード搭載
- Google Fast Pair対応
- 着脱検知搭載
- IPX5防水
やばいですよね?とんでもない多機能っぷり!
1万円以下で購入できるワイヤレスイヤホンの仕様じゃないんですよこれは・・・笑
高音質コーデックに対応しているとは言え、ハイエンドモデルに比べると音質は下がっちゃいますけど、それでも90%以上の人は満足できるはず。普通に良い音なんだから。
公式サイトでの価格は9,990円(税込)になっていますが、EarFunはずーっと何かしらのクーポンを発行しているので実際には8,000円台で買えちゃいますからね。
EarFun Air Pro 4は、デメリットが殆ど見当たらない超優秀な万能ワイヤレスイヤホンです。