評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
REDMAGIC 10 Proをお借りしました。
2025年2月に発売のnubia製ゲーミングスマホです。
僕自身としてはREDMAGIC 7から数えて4台目のレビュー。
旧モデルREDMAGIC 9 Proでほぼゲーミングスマホとして完成したと思っているのですが、果たして2025年最新モデルの実力はどれほどのものなのか?
本記事で詳しく実機レビューしていきます。
メリット | デメリット |
・おサイフケータイ搭載 ・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・ショルダーボタン ・冷却性能が高い ・カメラ出っ張りなし ・画面下インカメラ ・100W急速充電 ・付属品パーフェクト | ・重い ・ワイヤレス充電なし ・microSD非対応 ・防水性能なし |
今回お借りしたREDMAGIC 10 Proはグローバルモデルのため「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。私は本記事を作成するにあたり、総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
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REDMAGIC 10 Proのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはREDMAGIC 10 Proの外観と付属品をチェック。
ゲーミングスマホはデザインがめちゃくちゃイケてますからね。注目!
デザイン
REDMAGIC 10 Proのバリエーションは以下の通り。カラーは2色でそれぞれデザイン違いがあり、全部で4種類になります。
- Shadow/ブラック
- Lightspeed/ホワイト
- Dusk/黒スケルトン
- Moonlight/シルバー
この内、今回お借りしたのはシルバーベースのMoonlightです。
これまでにレビューしたREDMAGICは全て黒ベースでしたが、今回は初のシルバー。
いやぁ・・・めちゃくちゃカッコイイですよ。
レビューするたびに言ってると思うんですが、シリーズを追うごとにデザインが洗練されていくイメージがあります。
上位モデルにあたるDusk・Moonlightは特徴的な半透明デザインです。
シンプルな見た目も良いですが、せっかくゲーミングスマホを購入するなら半透明デザインをチョイスしたいところ。
指紋がちょっぴり目立つものの所有欲が満たされまくります!
背面パネル上部にカメラユニットと冷却ファンを搭載。
カメラはメイン・超広角・マクロの3眼構成です。
そして、カメラユニットは旧モデルから引き続きフラット仕様。なんとカメラの飛び出しが一切ありません。
まあ厳密に言えばフラッシュがポチッと飛び出ているのでフルフラットではないんですけどね。
それでも、ハイエンドモデルほどカメラの飛び出しが大きくなっていくものなので、このスッキリ感は最高のメリットだと思います。美しいですねぇ・・・。
横持ちでゲームをしたり、動画を見たりしてもレンズが手に当たらず、めちゃくちゃ持ちやすい。ほんとに良い!
後述するようにREDMAGIC 10 Proはインカメラも画面下に搭載されているので、物理的に邪魔されにくい構造になっているんですね。ゲームに集中できます。
そして、カメラの下部には冷却ファンを搭載。
厚さ0.1mmの58枚のファンが23,000RPMで回転して空気の流れを作り、本体を冷やしてくれます。
回転数は本体の発熱具合によって自動調節してくれる他、手動で急速回転させることも可能です。
ちなみに、冷却ファンとREDMAGICのロゴマークにはLEDライトが搭載されているので光ります。
背面パネルはガラス製で湾曲のないフラットタイプ。レンズの飛び出しがないので、デスクに置いてもガタつきは殆どありません。
フレームはマットな金属製。指紋が目立たなくて良いですね。
ディスプレイを下にして右側面には「冷却ファンの吸気口」を搭載。
なお、冷却ファンが空気の流れを作る構造上、どうしても長く使っていると内部にホコリが入ってしまいます。
公式サイトで購入すれば、先行特典で「防塵シール」が貰えるのでお見逃しなく。
公式サイト>>REDMAGIC 10 Pro
サードパーティ製の防塵シールも売っているようですが、効果のほどは分かりません。
Amazonで検索>>REDMAGIC 10 Pro 防塵シール
左側面には「タッチ式ショルダートリガー」「排気口」「音量ボタン」「電源ボタン」「ゲーミングスイッチ」「マイク」があります。
機能はのちほど紹介しますが旧モデルから引き続きタッチ式ショルダートリガーもしっかりありますよ。
ゲーミングスイッチをONにするとゲームスペースに。登録アプリのみ並んでいるゲーム特化モードに変身です。もはやゲーム機ですね笑
本体上部には「イヤホンジャック」「IRブラスター」「スピーカー」「マイク」があります。
下部には「カードスロット」「マイク」「USB Type-Cポート」「スピーカー」が搭載されておりました。
カードスロットとマイクが横並びなので、誤ってマイクにSIMピンを刺さないように注意しましょう。
なおカードスロットは表裏に1枚ずつ装着できるタイプでした。
残念ながらmicroSDカードを装着することはできません。
サイズ感
REDMAGIC 9 Proのサイズは163.42mm × 76.14mm × 8.9mm。
旧モデルとほぼ変わらない大きさ。にも関わらず、バッテリー容量が550mAh増えてるって凄くないですか?
スマホとしては超巨大なんですが、ゲーミングスマホに限ってはこのくらい大きい方がプレイしやすくて良いと思います。本体に伴ってディスプレイも大きくなりますからね。
そこまでデカすぎることもありませんからね?てか、見た目のかっこよさがヤバい笑
重さも旧モデルと殆ど同じで、フィルム込みで231gでした。
普段使い用のスマホとしては、ちょっと重いかなー?って気はします。
付属品
REDMAGIC 10 Proの付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- 充電器
- USB-Cケーブル
なんと嬉しいフルセット!購入してすぐに使い始めることができますね。
付属ケースは半透明のハードタイプ。
旧モデルは透明タイプで、めちゃくちゃ傷が付きやすかったんですが、これなら目立たなくて良いですね。
操作に干渉しないように側面がバッサリ切り取られたデザインです。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けてあります。
質感は普通なので好みのものに買い替えても良いかもしれません。
Amazon検索>>REDMAGIC 10 Pro用ケース
Amazon検索>>REDMAGIC 10 Pro用フィルム
充電器は最大80W出力可能なハイパワータイプ。ポートはUSB Type-Cです。
ケーブルはUSB Type-C / Type-Cのものでした。
ケーブルは引き続きストレートタイプ。早くL字タイプにして欲しいんですけどね。
充電しながらゲームする時はL字タイプのほうが便利なんですよぉ・・・。
Amazon検索>>L字 USB Type-C ケーブル
REDMAGIC 10 Proのディスプレイをレビュー
続いてREDMAGIC 10 Proのディスプレイを見ていきましょう。
ディスプレイの美しさも重要なポイント。
ゲームするにも動画視聴もディスプレイが綺麗な方が良いに決まってますからね。
画面下インカメラで全画面表示
REDMAGIC 10 Proは旧モデルから引き続きUDC(Under-Dispaly Camera)採用。インカメラがディスプレイの下に搭載されております。
大きなディスプレイを搭載しているスマホも、インカメラによってノッチやパンチホール型の切り欠きが必ずありますよね?
それがREDMAGIC 10 Proにはディスプレイ内のどこにもインカメラがありません。
小さな黒い丸1つくらいで何が変わるの?と思うかもしれませんが、全然違います。
普段使いはもちろん、効果が高いのはゲーム。
遮るものが何もないので死角が生まれません。これはドット単位の緻密なプレイが求められるトップランカーほど嬉しい仕様だと思います。
旧モデルはうっすらインカメラが見えたりしてたんですが、REDMAGIC 10 Proは殆ど存在が分かりません。
構造的にかなり進化してそうです。
インカメラで撮影した後にホーム画面に戻ると一瞬だけ黒くなるのが分かります。
さらにベゼル(縁)が旧モデルからさらに細くなって1.25mmに。
画面占有率は脅威の95.3%を誇ります。凄すぎる・・・。
ちなみにこれがREDMAGIC 9 Pro。ベゼル幅が全然違うのがよく分かりますね。
REDMAGIC 10 Proこそ究極の全画面ディスプレイと言えます。
6.85インチ有機ELディスプレイ
REDMAGIC 10 Proのディスプレイには6.85インチの有機ELパネルを採用。
世界シェア1位の中国大手ディスプレイメーカーBOE製のQ9+が使われております。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が非常に綺麗です。
画面解像度はFHD+を大きく超える2688✕1216。業界初の1.5Kディスプレイを謳います。
UDCと極細ベゼルのおかげで没入感が高く、ゲームはもちろん動画視聴でも活躍してくれますよ。
なお、僕は初期設定で問題ありませんでしたが、好みに合わせてカラーモード・色温度を変更することも可能です。
十分な明るさで屋外でも見やすい
REDMAGIC 10 Proの画面輝度は、ピーク時2,000nitsと十分な明るさ。
屋内ではもちろん、屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
屋外でゲームをする人は多くないかもしれませんが、明るさ自動調節も上手なので、どんなシチュエーションでもディスプレイが見にくくなることはないでしょう。
多少暗くはなるものの視野角の広さも十分なので、ごろ寝しながらゲームするのも捗りますよ。
操作は両手持ちが基本
REDMAGIC 10 Proは6.85インチの大画面ディスプレイなので、操作は基本的に両手。片手だと指が届きませんからね。
文字入力くらいなら片手でもできますが、高級スマホを落として傷だらけにしても切ないので無理せず両手で使いましょう。
とは言え、REDMAGIC 10 Proはゲーミングスマホ。
普段使いでは大きすぎますが、ゲームが快適にプレイできるなら、それでOK!
両手操作になろうがなんだろうが、ゲーム機のようにスマホゲームを快適に遊べる大きさは、REDMAGIC 10 Proでしか味わえない優秀なメリットだと思います。
リフレッシュレートは最大144Hzをサポート
ハイエンドスマホでも120Hzが多い中、REDMAGIC 10 Proのリフレッシュレートは最大144Hzに対応した超高駆動ディスプレイです。
1秒間に最大144回も画面を書き換えるのでスクロールがヌルヌル動きますよ。
ただ144Hzになるのは当然対応アプリのみで、通常時は殆どが最大120Hz。
ゲームアプリでも144Hzに対応しているものは殆どないですからね。
LTPOほど細かく変化しませんが、動きに合わせて60Hzと120Hzで切り替わります。
ただ、旧モデルから引き続き、AOD利用時のリフレッシュレートが60Hzなのはちょっと勿体ないポイントではあります。
ここが10Hzとか1Hzであれば、アイドリング時のバッテリー消耗を少し抑えることができますからね。
タッチサンプリングレートは最大960Hz
REDMAGIC 10 Proのタッチサンプリングレートは旧モデル同様に最大960Hzと超高感度。設定からゲームごとにサンプリングレートの切り替えができます。
この感度の良さはFPSや音ゲー好きの人に嬉しいポイントですね。
アプリで計測してみたところ、通常時のタッチサンプリングレートが230Hzほどで、ゲーム時は610Hzになっていました。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、高感度であることは間違いないと思います。
ディスプレイ常時表示に対応
REDMAGIC 10 Proは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。表示スタイルなどをカスタマイズすることもできます。
寝てる間に表示されても意味がないので時間指定・スマート設定はしておきたいところ。
バッテリーもちを優先するならAODは使わない方が良いとは思います。
Widevine L1で動画視聴が大画面で快適!
REDMAGIC 10 Proのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、ストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。残念ながらHDRには非対応でした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
REDMAGIC 10 Proは大画面ディスプレイを搭載しているので、ゲームはもちろんエンタメ系コンテンツ全般をフルに楽しめますね。
REDMAGIC 10 Proの基本性能・動作性能をレビュー
続いてはREDMAGIC 9 Proの基本的な動作性能をチェックしていきます。
スマホの基本性能を司るのはご存知SoC(CPU/GPU)。
REDMAGIC 9 Proには「Snapdragon 8 Elite」が搭載されております。
公式サイト>>Snapdragon 8 Elite
2024年10月に発表されたQualcomm製のチップセットで、3nmプロセスを採用したフラッグシップモデルです。
Snapdragon 8 Eliteは、TSMCの最先端3nmプロセスで製造された、高性能と省電力を両立したフラッグシップチップセットです。
Qualcomm独自開発の第2世代Oryon CPUを搭載。2つの4.32GHzのプライムコアと6つの3.53GHzのパフォーマンスコアで構成されています。この新しいCPU設計により、前世代と比較して45%のパフォーマンス向上と44%の電力効率改善を実現しています。
グラフィックス性能も大幅に向上しており、新しいAdreno GPUは40%の性能向上と40%の電力効率改善を達成。さらに、Unreal Engine 5.3やNaniteのサポートにより、ゲーミング体験が飛躍的に向上しました。
AI処理能力も強化され、新しいHexagon NPUは45%高速化され、電力効率も45%改善。オンデバイスでの生成AIタスクやマルチモーダルAI処理が可能になり、より高度なAI機能をスマートフォン上で実行できるようになりました。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは2,754,983点、GPUスコアは1,246,850点でした。
当然これまでレビューしたスマホの中で最も高いスコア。
- REDMAGIC 10 Pro:2,754,983
- nubia Z70 Ultra:2,580,089
- OPPO Find X8:2,383,256
- REDMAGIC 9 Pro:2,191,182
- ROG Phone 8:2,155,504
nubia Z70 Ultraも同じSnapdragon 8 Eliteを搭載してるんですが、REDMAGIC 10 Proの方が20万点もスコアが高くなりました。
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、言うまでもなく何をやっても超快適。
ストレスを感じるシチュエーションは皆無です。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。しかし凄いなぁ・・・。
Xiaomi 14T Proと動作性能を比較
もはや意味があるのか分かりませんが、僕が持ってる中では最高性能のXiaomi 14T Proと動作性能をプチ比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
どちらも表示は爆速ですが、やっぱりREDMAGIC 10 Proのほうが僅かに早い。
同じハイエンドでも差が出るものなんですね。当たり前だけど笑
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらも爆速で何の支障もありません。凄すぎる。
僕がお借りしたのは16GB/512GBモデルですが、最上位構成は24GB/1TBで、もはやパソコン並の大容量になっております。
初期状態でシステムに35GBほど使うようです。結構デカめ。
パツパツになることはないと思いますが、重いゲームを複数同時にプレイしている人や、写真・動画撮影が好きな人は注意しましょう。
ハイエンドモデルは何でもできちゃうが故に容量不足になっちゃう可能性がありますね。
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、Micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
メモリ(RAM)拡張機能がある
REDMAGIC 10 Proには使わないストレージの最大12GB分を仮想メモリにする「メモリ拡張」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
REDMAGIC 10 Proのゲーム性能をレビュー
ここからはREDMAGIC 10 Proの最大のメリットでもある、ゲーム性能・ゲーム機能をチェックしていきましょう。
人気ゲームが快適にプレイできるのか?発熱はどうなのか?実機で検証です。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは60.2
まずはゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)を検証。
ちなみにREDMAGIC 10 Proのデフォルトグラフィック設定は「高/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは60.2。ほぼほぼ60FPS張り付き状態でプレイできました。
元素スキルを使おうが、元素爆発を使おうが、どの瞬間も超超超快適。
いつでもどこでも最高の原神ライフを楽しむことができちゃいます。
崩壊:スターレイルの平均FPSは59.7
続いては崩壊:スターレイル。原神はCPU性能が求められるのに対し、崩スタはGPU性能が求められると言われているようです。
ピノコニー・黄金の刻を「最高/FPS60」で15分ほどプレイ(黄泉の四相断我で移動)してみました。
平均FPSは59.7。時間が経つと時々スコアが落ちることがありつつも概ね安定して遊べました。
発熱は原神よりも少し大きいので、長時間連続でプレイするのは注意したいところです。
REDMAGIC 10 Proはトップランカーも納得のゲーム性能だと思います。
フレーム補間&アップスケーリングに対応
個人的にREDMAGIC 10 Proのゲーム機能で1番嬉しかったのがこれ。
なんと対象のゲームでアップスケーリング・フレーム補間に対応してくれました。
アップスケーリング | 画質を最大2Kの高解像度に拡張する機能 |
フレーム補間 | フレームレートを擬似的に最大120FPSに拡張して滑らかさを向上する機能 |
僕が普段遊んでる原神はどちらの機能にも対応。
ゲームスペースのプラグイン「優れた画質」から選択可能です。
60FPSでも十分滑らかに動いてくれるので120FPSになったところで、そんなに大きな違いを感じることができなかったんですが、アップスケーリングは超凄い!
分かりやすく輪郭がパリッとして画質が良くなっているのを実感しました。
原神の美しい世界観が際立って本当に楽しいです。最高。
ちなみに崩壊:スターレイルではフレーム補間のみ対応しているようです。
2025年1月現在の対応タイトルは次の通り。
- 原神
- 崩壊:スターレイル
- 崩壊3rd
- COD Mobile
今後のシステムアップデートで追加される予定になっているとのことです。
4種類のゲームモード
REDMAGIC 10 Proには「バランス」「ライズ」「ビヨンド」3種類のゲームモードが用意されています。
ゲーム毎に設定可能でそれぞれGPU特化、CPU特化、最高性能と機能が異なるようです。
なるべく高い性能で遊びたい場合には「ビヨンド」を選択するのが良いと思いますが、今回の検証では全て「ライズ」を選択しています。
それでも「原神」「崩スタ」であれば超快適に遊ぶことができましたよ。
さらにゲームスペースのプラグインにはリミッターを解除したような「ディアブロモード」もあります。
REDMAGIC 10 Proの最高性能を引き出して遊べるんですが、発熱が凄いことになるのでご注意下さい。
ゲームプレイ時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
REDMAGIC 10 Proの場合はどれくらい発熱するのか、実際に原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の表面温度を計測してみました。
15分くらいしかプレイしてない状態ではありますが、殆ど発熱を感じない状態。
若干フレームがホカホカはしていますが、熱くて持てないなんてことはないですね。超優秀!
これはREDMAGIC 10 Proの進化した冷却システム「REDMAGIC ICE-X」の賜物。
- ファンの回転数が23,000RPMにアップ
- 放熱構造が11層に進化
- ベイパーチャンバーの面積が12,000m㎡に拡大
- 複合液体金属の採用
旧モデルもかなり冷却性能が高かったんですが、REDMAGIC 10 Proはさらに進化しております。
ただ、ベンチマークアプリを連続で回すと、さすがに熱くなっていました。
通常利用でここまで負荷がかかるシチュエーションはないと思いますが、長時間連続でゲームをする時は、途中で休憩を取って休ませてあげましょう。
ちなみにAnTuTuベンチマークを4回連続で回した結果は次の通り。
少しずつスコアは下がるものの、急激にガクンと落ちることはありませんでした。
高付加の状況が続いても高性能を維持できるのは嬉しいポイントです。
タッチ式ショルダートリガー
REDMAGIC 10 Proは、シリーズお馴染みタッチ式ショルダートリガーを搭載。
タッチパネルはサラサラのガラス製で、手汗対策効果が高くなったとのこと。また、旧モデルよりも凹凸があることでタッチエリアが指先だけで分かるようになっています。
ショルダートリガーが搭載されているだけで、確実にゲームが上手くなります。
特にFPSを複数の指でプレイしている人は是非試して欲しいです。
3本・4本指でディスプレイを操作しなくても、同等の動作ができるようになるのでマジで快適。
超久々にPUBGやったんですけど、結構戦えました。楽しいー!
ちなみにPUBGでは「スムーズ/Ultra Extreme」「ウルトラHDR/ウルトラ」まで設定できましたよ。快適。
ショルダートリガーのタッチサンプリングレートは520Hz。遅延なんて皆無です。
どの操作をショルダートリガーにアサインするかの設定も簡単で、画面に表示されるL・Rボタンで指定するだけでOK。
機能の割り当てはゲームごとに保存されるので、いちいち設定し直す必要はありません。
また、タップ操作だけではなく押し込みや連続タップなどを指定することもできちゃいます。
- シングルタップ
- 長押し
- 長押し(連続タップ)
- 押しながらジャイロ
- 2ボタン割り当て
- 押す・離すに2ボタン割り当て
- マクロ割り当て
僕はシングルタップしか設定していませんが、上手い人が使いこなせば格段に操作性が向上しますね。
なお、ついにショルダートリガーを普段使いできるようになりました。
と、言っても機能は1つ。カメラのシャッターとして使えます。
これまでのモデルはゲーム以外では使えなかったので、めちゃくちゃ嬉しい変化。
ゲームが捗る豊富なプラグイン
REDMAGIC 10 Proにはショルダートリガー以外にも「プラグイン」と呼ばれる便利機能が多数搭載されています。
- カウンター
- 体性感覚操作(ジャイロ)
- オーディオ強化
- フリーディスプレイ
- 高感度ホイール
- 画面抽出
- 優れた画質
- AIトリガー
- カードドローアシスタンス
- データパネル
- ヘルプライン
- ストップウォッチ
- エイミングアシスト
- 4Dバイブレーション
- ハントモード
- アシストを長押し
- アシストをダブルタップ
- 調査モード
- キーポジションアシスト
- サウンドイコライザ
- ディアブロモード
シリーズを追うごとに機能が増えているのが凄いところです。
とは言え、僕自身が良く使うのは結局ベーシックなプラグイン。(あまり使いこなせてない・・・。)
「エイミングアシスト」はゲーム内に見やすい照準を常時表示します。
色合いが反転して索敵が簡単になる「ハントモード」。自分の好きなタイミングで有効化することが可能です。
索敵と言えば、拡大鏡が使える「調査モード」も反則レベルでズルいですよね笑
一定時間内の操作を記憶してワンタップで実行できるようになる「マクロ」機能も搭載。
例えば、原神なんかで連続攻撃や長押し攻撃をワンタップにできちゃいます。
モニターに接続して大画面でゲームできる
REDMAGIC 10 ProにはゲームをモニターやTVなどに表示するミラーリング機能を搭載しています。
僕が試した限りでは、USB Type-C to HDMIなら接続するだけですぐに表示することができました。
ワイヤレスで接続する場合には、Miracastを使うか、パソコンに「SmartCast Studio」をインストールする必要があるのでご注意ください。
ミラーリングさえ上手くいけば、REDMAGIC 10 Proにコントローラーを接続してゲーム機のように遊べちゃいますよ。
ただし、全てのゲームが外部コントローラーに対応しているわけではないのでご注意ください。
例えば、原神のAndroid版は、コントローラー操作に正式対応していません。
キーマッピングアプリなんかもありますが、あれこれ考えるくらいであれば、素直にREDMAGIC 10 Proでプレイしたほうが良いと思います。
Moraちゃんのスキンが増えました
シリーズお馴染みのイメージキャラクター紅魔姫Mora。
引き続きREDMAGIC 10 Proにもお引越ししてくれました。
今回のMoraちゃんは新たにスキンが追加され、日本語音声に対応しております。
新コスチュームのMoraちゃんを触って、懲りずに日本語で怒られてください。
もちろん、ホーム画面や充電中の画面にMoraを表示することもできますよ。
REDMAGIC 10 Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
いつでも、どこでもゲームしたい人にとってバッテリー持ちも重要なポイント。
特にハイエンドモデルは性能が高いのでバッテリー消耗が激しい印象があります。
REDMAGIC 10 Proのバッテリー持ち・充電速度をみていきましょう。
PCMarkバッテリーテストの結果
REDMAGIC 10 Proのバッテリー容量は7,050mAhとスペック的には超大容量。
旧モデルからさらに550mAhも増量になってます。厚みが変わらないのに凄すぎる!
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、リフレッシュレートを自動・60Hzに設定してそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
ありゃりゃ。残念ながら旧モデルREDMAGIC 9 Proよりもスコアが下がってしまいました。10時間を切ってしまったのはかなり寂しい結果です。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、他のスマホとの比較を参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアじゃピンとこない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は1%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は5%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は8%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 1% | 約100時間 |
動画再生 1時間 | 5% | 約20時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 8% | 約12日間 |
PCMarkのスコアが悪かったので心配でしたが、実際に使ってみるとそこまで悪くないので一安心です。
旧モデルと比較すると以下の通り。
使用時間 | REDMAGIC 9 Pro | REDMAGIC 10 Pro |
音楽再生 1時間 | 2% | 1% |
動画再生 1時間 | 5% | 5% |
原神 1時間 | 12% | 12% |
24時間放置 | 4% | 8% |
アイドリングのバッテリー消耗が激しくなってるのは気になりますが、極端に劣化してるわけじゃないことが分かりますね。
100W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。急速充電に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点REDMAGIC 10 Proは100W急速充電に対応しているので安心です。
ただ付属充電器では最大80Wになります。これでも十分早いですけどね。
実際に充電してみたところ、10%からフル充電までにかかった時間は30分ほど。
Xiaomiの神ジューデンほどではありませんが、バッテリー容量が7,050mAhと考えれば超爆速!
ゲームに熱中しすぎて寝落ちしてしまったとしても、朝の準備中にフル充電できちゃいますね。
充電分離機能を搭載
REDMAGIC 10 Proには、旧モデルから引き続き充電分離機能があります。
有効にするとバッテリーを通さずに本体に直接給電可能に。
充電中にバッテリーからの発熱があるとスマホに大きな負担がかかります。
それが、充電分離機能があることでスマホにかかる負担が軽減され、充電中でもゲームパフォーマンスが下がりません。
これは長時間ゲームをしたい人に重宝する機能です。
REDMAGIC 10 Proのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
これまでのモデル同様に公式サイトではカメラ機能がサラッとした紹介に。
果たして最新モデルの実力ははどれほどのものなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
作例紹介の前にREDMAGIC 10 Proのカメラアプリを簡単にチェック。
他社製スマホ同様にシンプルなので、サッと取り出して迷うことなく撮影できます。
メインカメラと超広角カメラはワンタップで切替可能。その他の倍率を使うには長押しが必要です。
露出やホワイトバランスを手動調整できるマニュアルモード(プロショット)もあります。
もっとスマホカメラを使いこしたいなーって思っている人は、搭載されている「PRO クイック入門」を読んでみるといいかも。かなり勉強になりました。
また特殊撮影が可能な「カメラモード」も豊富に搭載。マクロカメラはここで選択可能です。
シャッター音・スクショ音は設定から無音にすることも可能。
ただ、SIMカードを装着するとシャッター音の項目が消える可能性もあるのでご留意ください。
今回お借りしたのはグローバル版なので僕は試すことができませんでした。(SIMカードを装着したらダメなので。)
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い「Pixel 9 Pro」で撮影した写真をあわせて掲載していきます。
日中の明るい場面であれば問題なく綺麗に撮影できます。
Pixel 9 Proに比べると明るく鮮やかな雰囲気になることが多いようです。
HDR性能のチェックのために逆光のシーンで。
ド逆光のシチュエーションになっちゃいましたが頑張ってくれました。
HDRの性能だけならPixelと殆ど変わらないかもしれません。
最後に室内で撮影した食事の写真も。
REDMAGIC 10 Proが鮮やか系になるのがよく分かりますね。
なお、REDMAGIC 10 Proは「自然」と「ゴージャス」の画質切り替えが可能。
自然は見たままの雰囲気で、ゴージャスは色鮮やかな画質になります。
ゴージャスで撮影した方が、コントラストが高くなり、よりスマホカメラらしい色合いになっていますね。SNSに写真を投稿する時は「ゴージャス」が喜ばれるかもしれません。
メインカメラ(夜景モード)の作例
REDMAGIC 10 Proには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
通常撮影でもそれなりに撮影できていますが、夜景モードは、全体的に明るくなる一方で街灯の明るさが抑えられ、バランスが良くなっているのが分かります。
手動で夜景モードに切り替えしなくても、周囲の明るさに合わせて自動(オート)で夜景モードに切り替わるので便利です。
手動の夜景モードだとかなり明るく撮影できるようですが、今回は全てオートで撮影してみました。
Pixel 9 Proに比べて明るさが物足りないような気もしますが悪くないですね。
日中同様に色合いが鮮やかになって、それが夜の暗さと相まって良い感じにも見えます。
旧モデル同様OIS(光学式手ぶれ補正)も搭載されているので撮影しやすかったです。
さらに明暗差のあるシチュエーションで。
HDR性能も良い感じだと思います。
REDMAGIC 10 Proのメインカメラは、昼でも夜でも活躍できる性能と言って良いでしょう。ゆーてゲーミングスマホですからね?それを考えれば十分すぎです!
超広角カメラの作例
REDMAGIC 10 Proは5,000万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラ。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じです。
メインカメラとの色味の違いも殆どないようです。
引き続きPixel 9 Proと比較していきます。
メインカメラは良いのに超広角カメラは残念、なんてことも多いですが、REDMAGIC 10 Proについては超広角カメラも問題なく使えそうです。
ただ同じ5,000万画素なんですがメインカメラよりも若干解像感が低く感じました。
夜間撮影は以下のとおり。
さすがに夜景モードはちょっと暗すぎですね。夜間撮影には期待しないほうが良いと思います。
最大8倍デジタルズームの作例
REDMAGIC 10 Proには望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
5倍ズームくらいまでなら使えそうですが、それ以上になると解像感が失われていくのでそんなに綺麗ではないです。
ちなみにPixel 9 Proならこんな感じ。望遠カメラ+画像処理能力の高さで、10倍ズームでもめちゃくちゃ綺麗です。
とは言え、スマホカメラで高倍率が必要なシーンは多くはないので、個人的には2倍デジタルズームで綺麗に撮影できれば良いんじゃないかな?と思っています。
マクロ撮影の作例
登場する機会は多くないかもしれませんが、REDMAGIC 10 Proはマクロカメラも搭載。
有効画素数200万画素のせいか解像感は低め。デジタルズームを使ったほうが被写体に寄れちゃうかもしれませんね。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
髪の毛や服の一部が背景に溶け込んじゃってるところもありますが、使えなくはない印象です。
ただ、被写体にもよりますが、人物以外で使うと変なところがボケちゃったりすることがありました。
ボケモード的に使うのは難しいかもしれませんね。
インカメラの作例
REDMAGIC 10 Proのインカメラはディスプレイの下に搭載。
普段は存在がありませんが、ちゃんと撮影できるんですよ。
旧モデルも同じようにUDCでしたがシリーズを追うごとに画質が良くなっている印象。
まだ不自然さがあるものの、このくらい撮影できれば普通に使えちゃいそうです。
もちろん室内や夜間撮影のように明るさ不足のシーンではちょっと厳しいところもあります。
また、なぜかポートレートモードで背景がボケてくれません・・・。
今後のアップデートで修正されるかもしれませんね。
高解像度(フルサイズ)モードの作例
REDMAGIC 10 Proは高解像度モードでの撮影も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
パッと見はそこまで変わりません。ただ高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
じっくり比べてみると高画素モードの方が解像感が高い気がしますが、大きな違いはありませんね。
高画素モードはファイルサイズも大きくなるので、大きな紙にプリントする予定がある等の特別な場合以外は使わなくて良いでしょう。
動画撮影の作例
REDMAGIC 10 Proで動画撮影もしてみました。
比較用にGoogle Pixel 9 Proで撮影した動画・写真も収録しています。
メインカメラ・超広角カメラどちらも日中の明るいシーンでは、綺麗に撮影できていました。手ぶれ補正の効果も高いです。
ただ夜間撮影ではノイズが激しめ。特に超広角カメラが顕著なので注意が必要です。
今回4K@30fpsで撮影したのですが、FHDならもう少し抑えられるかもしれません。
REDMAGIC 10 Proを実機レビュー
ここからはREDMAGIC 10 Proの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはREDMAGIC OS 10
REDMAGIC 10 ProにはAndroid 15をカスタムした「REDMAGIC OS」の最新バージョン(Ver.10)がプリインストールされていました。
残念ながらアップデート保証は公表されていません。
海外メディアの非公式情報によれば、メジャーソフトウェアアップデートが1回、セキュリティアップデートが3年間、REDMAGIC UIアップグレードが2世代分提供されるとのことですが、日本国内版が同じような保証期間になるかは不明です。
メーカーによって搭載されているOS・UIが異なり、特色・機能も様々。
REDMAGIC OSはゲーミングスマホでありながらシンプルで使いやすい印象です。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ピュアAndroidにはないユーザーの使い勝手が良くなる工夫もされています。
見た目やデザインはテーマなどで簡単にカスタマイズ可能。雰囲気が変わって面白いですよ。
REDMAGIC OS 10の特徴の1つがAI機能のようなんですが、GoogleのGeminiが搭載されているのに加えて、すぐに使えそうなのは翻訳機能くらい。
やっぱりAI機能の完成度はGoogle PixelやSamsung Galaxyには敵いませんね・・・。
ちなみにXiaomiのAIもかなり使い勝手が良かったですよ。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」です。
どんなOSだって長く使っていけば自分が使いやすいようになっていくので神経質になることはありません。
デュアルアプリ・複数ユーザー対応
REDMAGIC 10 Proには、一般的な便利機能もしっかり標準搭載。画面分割、フローティングウィンドウ、サイドバーなんかもしっかり使えます。
少ないながらもジェスチャー機能もありました。
また、旧モデルから引き続き、アプリ複製機能・複数ユーザー機能にも対応しています。
1つのアプリを複製することができるデュアルアプリ(アプリ複写機能)が便利。例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
REDMAGICシリーズは相変わらず日本語訳がちょっと変な部分がありますね。
おそらくメーカーも誤訳を認識しているので、おかしな言い回しは今後のアップデートで少しずつ改善していくでしょう。
サプライズ!おサイフケータイ搭載!
REDMAGIC 10 Pro最大の進化ポイントと言っても過言ではないのがこれ。
なんとFeliCaポートを搭載し、おサイフケータイに対応してくれました。
REDMAGICシリーズ初、待望のおサイフケータイ®機能を搭載!
エンターテインメントと日常生活、どちらも妥協せずに両立できるバランスをついに実現しました。
圧倒的なゲーミング性能はそのままに、日常をよりスマートにする新しい選択肢を提供します。… https://t.co/yTl7ZsNLQn pic.twitter.com/VtvppY2m7j— REDMAGIC Japan|レッドマジック【日本公式】 (@REDMAGIC_JP) January 20, 2025
普段使っているSuica・iDなどなど、おサイフケータイ機能をそのまま利用可能です。
この変化はめちゃくちゃでかい!ゲーム専用スマホから、普段使いまでカバーできる万能ハイエンドスマホに進化しちゃいました。
FeliCaポートが搭載されているのは背面の「Xマーク」の部分。
影響で日本版のみXマークが光らなくなっちゃいましたが、おサイフケータイが使えるなら全然OKでしょう!
デュアルスピーカーでステレオサウンド
REDMAGIC 10 Proは本体上部・下部にスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドが楽しめます。
音質は中高音域が中心のクリアサウンド。旧モデルに比べて低音が少し強くなったような気がしました。
スマホで音楽を聞いたり、動画を見るくらいであれば十分な性能。
下部スピーカーの方が僅かに音が大きい気がしますが、DTS Soundに対応しているので臨場感や音の広がりは優秀です。
通常は「スマート選択」にしておけば問題ないと思いますが、プロファイルを「音楽」にするとイコライザーを使えるようになります。
音に拘りのある人は好みの音にカスタマイズしても良いでしょう。
イヤホンジャック搭載
ゲームガチ勢の人は必ずイヤホンを使ってゲームをプレイすると思いますが、REDMAGIC 10 Proにはイヤホンジャックがあるので安心です。
旧モデルに比べてスピーカーの性能が高くなったとは言え、やっぱりイヤホンを使いたいところ。特にFPSゲームは敵の足音じゃ銃声の方向が分かるだけで、結果が変わってきますからね。
LDAC/aptX Adaptiveに対応
REDMAGIC 10 Proにワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
ゲームでワイヤレスイヤホンは遅延があるので厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
主要Bluetoothコーデックにフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生をサポートするSnapdragon Soundにも対応しています。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」でした。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
まぁどちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
生体認証は指紋認証&顔認証
REDMAGIC 10 Proの指紋認証センサーは画面内に搭載。場所も良い感じです。
反応は良好で、軽く触るだけでロック解除できました。
顔認証は専用センサーまでは非搭載なのでインカメラを使った簡易的なもの。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、ロック画面を飛ばすことも可能です。
4キャリアに対応したBand構成
REDMAGIC 10 Proは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ◯ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にも対応していますが、ドコモの「n79」には非対応なのでご注意ください。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもREDMAGIC 10 Proなら対応できちゃいます。
なお残念ながら5G(ミリ波)・eSIMには非対応なのでご注意ください。
今回お借りしたREDMAGIC 10 Proはグローバルモデルのため「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。私は本記事を作成するにあたり、総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
REDMAGIC 10 Proのスペック・仕様
REDMAGIC 10 Proのスペックは以下のとおりです。参考に旧モデルREDMAGIC 9 Proの情報も並べて掲載しております。
製品名 | REDMAGIC 9 Pro | REDMAGIC 10 Pro |
カラー | Sleet Snowfall Cyclone | Shadow/ブラック Lightspeed/ホワイト Dusk/黒スケルトン Moonlight/シルバー Dusk Ultra/黒スケルトン |
サイズ | 163.98mm 76.35mm 8.9mm | 163.42mm 76.14mm 8.9mm |
重さ | 229g | 229g |
ディスプレイ | 6.8インチ AMOLED 2480×1116 20:9 最大輝度1600nits Corning Gorilla Glass | 6.853インチ AMOLED 2688×1216 20:9 DCI-P3 100% 最大輝度2000nits Corning Gorilla Glass |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大144Hz |
タッチサンプリングレート | 最大960Hz | 最大960Hz |
OS | RedMagic OS 9.0 based on Android14 | RedMagic OS 10 based on Android 15 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
RAM | 12/16GB LPDDR5X | 12/16/24GB LPDDR5X |
ROM | 256/512GB UFS4.0 | 256/512GB/1TB UFS4.1 Pro |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 GN 5 1/1.57 OIS | 5,000万画素 OV50E 1/1.5 OIS |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 | 5,000万画素 |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 | 200万画素 |
インカメラ | 1600万画素 f/2.0 アンダーディスプレイ | 1600万画素 f/2.0 アンダーディスプレイ |
バッテリー | 6,500mAh 80W急速充電 | 7,050mAh 100W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | WCDMA:B1/6/8/19 TD-LTE:B34/41/42 FDD-LTE:B1/3/5/8/18/19/26/28 5G SA+NSA:n3/28/41/77/78 | GMS 2/3/5/8 UMTS B1/2/4/5/6/8/19 FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28A/28B/66 TDD-LTE B34/B38/39/40/41/42 5G NR n77/n78/n1/2/3/5/7/8/20/26/28/38/n40/n41/66/71 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver.5.3 | Ver.5.4 |
衛星測位 | GPS/GLONASS | 2周波GPS (L1/L5) |
イヤホンジャック | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | なし | なし |
NFC | 対応 | 対応 |
Felica | 非対応 | 対応 |
公式サイト>>スペック
まとめ:REDMAGIC 10 Proのメリット・デメリット・評価
REDMAGIC 10 Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
REDMAGIC 10 Proを買うべきメリット、購入前に確認したい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・おサイフケータイ搭載 ・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・ショルダーボタン ・冷却性能が高い ・カメラ出っ張りなし ・画面下インカメラ ・100W急速充電 ・付属品パーフェクト | ・重い ・ワイヤレス充電なし ・microSD非対応 ・防水性能なし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
最高の動作性能にショルダートリガーなどのゲーム機能、高度な冷却性能を搭載。
画面下インカメラに完全フラット背面パネル。
REDMAGIC 10 Proは、従来のモデルから引き続き、最強のゲーミングスマホです。
さらに2025年は「おサイフケータイ」にも対応。
もはやREDMAGICは、ゲーム専用のスマホではなく、普段使いもカバーできる万能ハイエンドスマホに進化したと思います。
さらに重要なポイントは、ゲーム機能を何も削らずに普段使いを強化したところ。
初めてゲーミングスマホを買う人はもちろん、これまでREDMAGICシリーズを使ってきたファンの人も、安心して買い替えすることができると思います。
REDMAGIC 10 Proは、ライトユーザーからトップランカーまで、全てのゲーム好きにおすすめできる1台です。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。