評価:(5点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
EarFun Air Pro 4+(イヤーファン エア プロ フォー プラス)をご提供いただきました。
2025年11月に発売されたEarFun製ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデル。
欲しい機能がしっかり搭載された全部のせワイヤレスイヤホンでございます。
- LDAC対応
- aptX Adaptive対応
- aptX Lossless対応
- Snapdragon Sound認証
- LE Audio対応
- ノイキャン(ANC)搭載
- 外音取り込み搭載
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電搭載
- イコライザー搭載
- タッチ操作カスタマイズ可能
- ゲームモード搭載
- Google Fast Pair対応
- 装着検出機能搭載
- IP55防塵防水
さらにEarFun初となるハイブリッドドライバー(1BA+1DD)搭載。
市場想定価格13,990円とEarFunにしてはちょっぴりお高めですが、圧倒的な満足度をほこる1台になっております。
EarFun公式サイト・Amazonで使えるクーポンコードを発行して頂きました。
購入時にレジで入力すると25%OFFで購入可能です。
13,990円 → 10,493円(25%OFF)
クーポンコード:EFPLUSPR
商品ページのクーポンとの併用もできるのでご活用くださいませ!
有効期限:2025年12月31日
本記事でEarFun Air Pro 4+を実際に使ってみた様子をレビューするので、購入の参考に最後まで御覧ください。
| メリット | デメリット |
| ・デュアルドライバー搭載 ・豊富なコーデック ・ハイレゾ高音質 ・ノイキャン優秀 ・ロングバッテリー ・ワイヤレス充電対応 ・マルチポイント対応 ・着脱検知あり ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・ゲームモードあり |
・ちょっぴりお高め ・対応デバイスに注意 |
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EarFun Air Pro 4+のデザイン・サイズ・付属品
まずはEarFun Air Pro 4+の外観・付属品をチェックしていきます。
デザイン
EarFun Air Pro 4+はブラック・ホワイトの2色展開。
このうち、ご提供頂いたのはブラックです。
質感はいつものEarFunですが少し変わったデザイン。光沢の少ないマットな色合いなので指紋は目立ちません。
ケース正面に搭載された大きなLEDインジケーターが特徴的です。
点灯色でバッテリー残量を把握できます。黄色になったら充電してあげると良いですね。
- 緑:30%以上
- 黄:10%〜30%
- 赤:10%未満
底面にUSB Type-Cポートとペアリング用の物理ボタンがあります。
背面には特に何もありませんでした。
上蓋を開けるとイヤホンの登場。ケース内部やイヤホンにLEDインジケーターはありません。
イヤホンと充電ケースはマグネットで固定されているので簡単には外れません。
蓋の裏に各種認証マークが表示されています。技適マーク・PSEマークもありました。
イヤホンはスティックのように足が伸びているタイプ。
表面はマットなメタリックカラーですが、背面は光沢のあるタイプ。
指紋は目立ちますが、皮脂汚れが目立ちにくいからこっちのほうが良いかな?
定期的にフキフキしてあげましょう。
サイズ感
充電ケースのサイズは60✕50✕28mm。
一般的なワイヤレスイヤホンと殆ど変わらないサイズ感ですが少し厚みがありますね。
重さはイヤホンを含めて実測で53gでした。50g前後が多い印象。
イヤホンもスティックタイプとしては一般的な大きさ。
重さは片耳5gと軽量なので、ワークアウトの時に使っても邪魔になることはありません。
装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはEarFun Air Pro 4+が合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
頭を動かしても簡単に外れてしまうこともありません。見た目も悪くないでしょう。
EarFun Air Pro 4+にはANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感は特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能(パッシブノイズキャンセリング)が高くなり、総合的にノイキャン効果が強くなります。
ただし、フィット感が強いせいかカナル型特有の圧迫感も強めです。
耳の詰まりを感じないことはないので、イヤーピースのサイズを変更したり、他社製のイヤーチップに交換したりして調整した方が良いでしょう。
付属品
EarFun Air Pro 4+の付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USBケーブル
- イヤーピース
- クリーニングスティック
EarFunの製品は購入日から18ヶ月の保証期間があるので確認しておきましょう。
公式サイト>>保証
マニュアルには日本語ページもあります。公式サイトに掲載されているので購入前にも読めますよ。
公式サイト>>取扱説明書
イヤーピースは初めから装着されているものを含めて5サイズ。
音質やノイキャンの効果に影響があるので必ず全サイズ試して、なるべくフィット感の良いものを選びましょう。
引き抜くだけなので交換は誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)の形状は楕円形なので他社製のものに交換する場合は適合するか確認が必要です。
EarFunのワイヤレスイヤホンにはクリーニングスティックが付いてきます。
毎日耳に装着するとどうしても汚れが付いてしまうので嬉しいですね。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-C。独自の急速充電を使用しているわけではないので、ケーブルはUSB Type-Cであれば何でも良いと思います。
EarFun Air Pro 4+の音質をレビュー
ここからはEarFun Air Pro 4+の音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは音質。
いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
バランスド・アーマチュアドライバーの特徴
音質をレビューする前にEarFun Air Pro 4+最大の特徴である「バランスド・アーマチュアドライバー」(BAドライバー)を少しだけ解説。
バランスド・アーマチュアドライバーとは、もともと補聴器向けに開発された非常に小型で精密なドライバーユニットです。
小さな箱状のエンクロージャ内に金属片(アーマチュア)が配置され、そこに電流が流れるとアーマチュアが微細に揺れます。
入力信号への反応速度が極めて高く、繊細で高解像度な音の表現や、中高音域のディテール再現力に優れるのが大きな特長です。
一般的にBAドライバーは低域の出力が弱く、広い帯域を一つでカバーするには限界があります。
このため、複数のBAドライバーを搭載したり、EarFun Air Pro 4+のようにダイナミックドライバーとのハイブリッド構成がよく用いられ、厚みのある低域と繊細な中高域を両立したバランスの良いサウンドを実現しています。
なお、EarFun Air Pro 4+はダイナミックドライバーとバランスド・アーマチュアドライバーのデュアル構成のための独自設計「Nano Side-Fitted Acoustic Architecture(NSAA™)」を採用しています。
Nano Side-Fitted Acoustic Architecture(NSAA™)は、バランスド・アーマチュアドライバーとダイナミックドライバーを11度の角度で配置することで、両者の磁気干渉を最小限に抑えています。その結果、高音域の共振がクリアになり、より自然で鮮明な音の再現が可能になっています。また、この角度調整により耳への装着感を保ちながら、イヤホン自体の軽量化も実現しています。
対応コーデックが豊富
ワイヤレスイヤホンを購入するうえで重要なのがBluetoothコーデック。安価なイヤホンと言えども高音質・低遅延コーデックに対応している方が良いに決まっています。
EarFun Air Pro 4+は対応コーデックがめちゃくちゃ豊富なところも特徴です。
| 対応コーデック | 特徴 |
| LDAC | ソニーが開発したBluetoothコーデック。最大990kbps、96kHz/24bitの高ビットレート転送に対応し、ハイレゾ音源を高音質で再生可能。多くのAndroidスマホで標準対応。 |
| aptX Adaptive | Qualcommが開発したBluetoothコーデック。最大96kHz/24bit対応。ビットレートを276~420kbps(最大620kbps)で自動調整し、高音質と低遅延を両立。 |
| aptX Lossless | Qualcommが開発したaptX Adaptiveベースの拡張仕様。CD音質(44.1kHz/16bit)を可逆圧縮で劣化なく伝送可能。Snapdragon Sound対応機器で利用可能。 |
| LC3 | Bluetooth LE Audio規格で採用された次世代コーデック。最大48kHz/32bitに対応し、SBCよりも高音質かつ省電力。将来のTWSで主流化が期待される。 |
中でも注目したいのが「aptX Lossless」。
Qualcommが開発した最新のBluetoothオーディオコーデックで、世界で初めて「CD音質(16bit/44.1kHz)」を無劣化で伝送できるロスレス方式です。
可逆圧縮(Lossless Compression)を採用しており、従来のように耳では聞こえにくい音を削る非可逆圧縮とは異なり、圧縮前と同等のデータを完全に再現できます。
また、通信状況に応じてビットレートを約279kbps〜1.2Mbpsの範囲で自動制御し、電波が安定している環境ではフルレートでロスレス伝送が可能。
この技術は「Snapdragon Sound」対応スマホとイヤホンの組み合わせでのみ利用でき、ワイヤレスでも有線に迫る原音忠実度を実現します。
Snapdragon Sound(スナップドラゴン・サウンド)は、Qualcommが開発したワイヤレスオーディオ技術の統合プラットフォーム。
単体のコーデックではなく、aptX AdaptiveやaptX Losslessなどの高音質伝送技術、超低遅延通信、通話用のaptX Voice、接続安定化技術などを一体化したシステムです。
対応スマホ(Snapdragon搭載機)と、対応イヤホン/ヘッドホンの両方がこの技術に対応している場合、音楽・通話・ゲームすべてで最適な音質・遅延・安定性を自動的に制御します。
また次世代コーデックLC3にも対応しています。
LC3(Low Complexity Communication Codec)は、Bluetooth LE Audio(Low Energy Audio)で採用された次世代の標準コーデックです。
従来のSBCよりも約50%低いビットレートでも同等かそれ以上の音質を保ちながら、省電力で安定した通信を実現します。
最大48kHz/32bitに対応し、音楽だけでなく通話や補聴器など多様な音声デバイスに最適化された構造を採用。
また、通信が途切れても自然に復元する「パケットロス補正(PLC)」を備え、途切れやノイズを感じにくいスムーズな再生が可能です。
これによりBluetooth LE Audio機器では、低遅延・高音質・長時間再生をすべて両立できるようになっています。
解像感高めでパワフル!高音域も綺麗なサウンド
EarFun Air Pro 4+の音質はシンプルにめちゃくちゃ良いです!
再生ボタンをタップして音が耳に入ってきた瞬間に「あ、良い音」と感じます。
音の傾向はドンシャリ寄りのバランスタイプ。
最も強く感じられるのは低音域。存在感が大きく迫力を感じます。
また、バランスド・アーマチュアドライバーの特徴なのか、高音域の表現が非常に美しい。透き通り伸びやかな高音を思う存分楽しむことができます。
音場はやや狭めですが定位感は良好。どこでどんな音が鳴っているかが分かりやすかったです。
EarFun Air Pro 4+の音質はめちゃくちゃいいので、これまで安価なワイヤレスイヤホンを使っていた人が使ったら、ビックリすると思いますよ。
イヤホンを変えるだけで曲の雰囲気がガラッと変わったりしますからね。
WF-1000XM5と音質比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最高音質(自分好み)のSONY WF-1000XM5と聴き比べもしてみました。
ただ僕には大きな違いを感じることができません・・・・。
それだけEarFun Air Pro 4+が良い音を鳴らしてるんでしょうね。
ただ、よーーーーく聴き比べてみると、WF-1000XM5の方が優れているポイントが見えた気がしました。
- より高い解像感で音色の輪郭がハッキリしている
- 表現力が豊かで余裕があり音数が多い
- 高音域が少しマイルドで刺さりが少ない
さすがは高級ワイヤレスイヤホン。音質を超重視しているなら、やっぱりハイエンドモデルを購入した方がいいんだろうなと思います。
その一方で、低音域の力強さは圧倒的にEarFun Air Pro 4+の方が優れているので、今っぽいサウンドとも言えます。
まぁ殆どの人はEarFun Air Pro 4+で十分満足できるのでご安心ください。
1万円台で購入できるイヤホンの音質は遥かに超えていますからね。
iPhoneでは高音質・低遅延コーデックが使えない
iPhoneユーザーでEarFun Air Pro 4+を使ってみたいと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながらiPhoneは高音質・低遅延コーデックに対応していないのでご注意ください。
ただ肝心の音質なんですが、全く悪くないです!
確かにAndroidで再生した場合よりも音の輪郭がボヤけていますが、基本的にEarFun Air Pro 4+は良い音を鳴らしてくれます。
このため、音質に拘りがある人は別にして、普段使い用なら全く気にならないでしょう。
もちろんiPhone限らず、デバイスが対応しているコーデックしか使えません。
さらに、LDACに対応しているスマホであってもストリーミング再生では「48kHz/24bitハイレゾ(JEITA定義)」になってしまうことも多いです。
「96kHz/24bitハイレゾ(日本オーディオ協会定義)」に対応しているデバイスは限られているのでご注意ください。
イコライザーで自分好みの音質にできる
EarFun Air Pro 4+のコンパニオンアプリ「EarFun Audio」にはイコライザーが搭載されているので、音質調整が可能です。
用意されているプリセットのほか、カスタムイコライザーでは各音域-10から+10まで21段階の調節が可能。
また「適応イコライザ」では、聴力検査のようなテストをして自分の「聞こえ」に合ったイコライザーを生成することもできます。
実際に全てのイコライザーを試してみたのですが、僕が最も好きだったのは「デフォルト」でした。
低音域をさらに強めても良いですし、ボーカル・ギターなどの中音域を強調させても良いでしょう。自分に好みに合わせた音作りができるのがポイントです。
EarFun Air Pro 4+のノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング(ANC)・外音取り込み機能をチェックしていきます。
価格以上にノイキャン性能は強力!
EarFun Air Pro 4+のノイキャン性能はかなり高め。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)を有効にすると、スッと周囲の騒音が消えるのが分かります。
カットしてくれる雑音は低音域が中心なのですが、中音域にも及びキーボードを叩く音も静かになっていました。
最強性能のノイキャンを搭載した「AirPods Pro 3」「WF-1000XM5」と比較すると以下の通りに感じました。
| 低音域 | 中音域 | 高音域 | |
| FreeBuds 7i | 8 | 7 | 7 |
| AirPods Pro 3 | 10+ | 8 | 7.5 |
| WF-1000XM5 | 9 | 8.5 | 8 |
さすがにハイエンドモデルには及ばないものの、普段使いなら十分強力で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えるでしょう。
もちろんノイズキャンセリング+音楽にすれば、どんな雑音でも殆ど聞こえなくなっちゃいますよ。
ノイキャンの効果が高すぎると閉塞感が強くなる場合もあるので、逆にこのくらいの強さのほうが使いやすいかもしれませんね。
4種類のノイキャンモード
EarFun Air Pro 4+はコンパニオンアプリで4種類のノイキャンモードを切り替えることができます。
- AI聴覚適応型ANCモード
- AI適応型ANCモード
- ウィンドカットANCモード
- 手動調節
周囲の雑音や装着状態に応じて効果を自動調整してくれるようなんですが、イマイチ効果を実感できず・・・。
ただ最も効果が高いのは「手動調節」の「マックス」。「ウィンドカットANCモード」は最も弱くなりますが、風切り音が気にならなくなります。
この2つは効果を実感できました。
AIによるノイキャン調節は今後のアップデートでの改善に期待しましょう。
外音取込モードもそこそこ使える
EarFun Air Pro 4+には外部音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
EarFun Air Pro 4の集音効果はそれなりに高め。
マイクで音を拾っている感はあるものの、イヤホンを装着していない時と殆ど変わらない雰囲気の「聞こえ」になっていました。
ただ、開放感を得られるほどではなく自分の声もこもり気味なので、イヤホンを装着したまま会話をするのは少々厳しいと思います。
どうしても自分の話し声が大きくなってしまいますからね。
なお、外音取り込み機能にも2種類のモードがありました。
通話時のノイキャン性能も高い
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思いますが、EarFun Air Pro 4+には通話時のノイズキャンセル機能もあります。
雑音を抑える効果はかなり高め。スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
音声も若干こもり気味ではあるものの悪くありません。
オンラインミーティング・授業で使うには厳しいかもしれませんが、外出中の音声通話には活躍してくれそうです。
EarFun Air Pro 4+のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてEarFun Air Pro 4+のバッテリー性能を見ていきましょう。
最大12時間連続再生可能なバッテリー持ち
EarFun Air Pro 4+はイヤホン単体で最大12時間(ANC OFF)の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大54時間使用可能。超超ロングバッテリーです。
実際に、ANC無効・LDAC有効の状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、10時間で片耳が使えなくなり、最終的に11時間以上使えました。
LDACを有効にしてもスペック同等の優秀なバッテリー持ち。
ノイキャンを有効にすると再生時間が短くなってしまうようですが、それにしても毎日の通勤・通学、ワークアウトはもちろん、長時間フライトでも使えると思います。
充電速度も優秀
イヤホンの充電速度も検証してみたところ、フル充電にかかった時間は約45分。
10分の充電で3時間使える急速充電にも対応しているとのことで、確かに10分で約55%まで充電できていました。
スペック上はフル充電まで1時間ですが、実際にはもっと早くフル充電できちゃってるので優秀です。
ちなみにケースはフル充電まで2時間かかるとのこと。気付いた時に充電してあげると安心だと思います。
ワイヤレス充電に対応
EarFun Air Pro 4+の充電ケースはワイヤレス充電にも対応。
僕が試した限りでは1W程度で有線充電と変わりませんでしたが、フル充電までにかかる時間は3.5時間と少し長くなってしまうようです。
置くだけ充電は一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になります。
まだワイヤレス充電器を持ってなければ、2,000円位から買えるので1つ持っておいても良いかもしれませんね。
使う時も充電する時もワイヤレス。EarFun Air Pro 4+は真のワイヤレスイヤホンです。
EarFun Air Pro 4+を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でEarFun Air Pro 4を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
EarFun Air Pro 4+はGoogle Fast Pairに対応しているのでAndroid端末であればペアリングがめちゃくちゃ簡単。
上蓋を開け、表示されたポップアップの「接続」をタップするだけで完了です。
Google Fast Pairに対応していないスマホや、iOSデバイスでも難しくはありませんよ。
上蓋を開け、Bluetooth設定で「EarFun Air Pro 4」を探してタップすればペアリングが完了します。
なお、EarFun Air Pro 4+はBluetoothコーデックに接続が不安定になりやすいLDACを採用しています。
僕が使ってみた感じでは、駅構内や満員電車では接続が不安定でした。
このため、あまりにも接続が不安定になる場合には、コンパニオンアプリで「安定した接続が優先」を選択してもいいでしょう。
マルチポイント(デュアルデバイス接続)に対応
EarFun Air Pro 4+は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばAndroidで音楽を聴いている時にiPhoneにLINEの音声着信があった場合、Androidの音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので貴重なメリットです。
しかもEarFun Air Pro 4+はLDACを使用していてもマルチポイント接続できるのが大きなメリットだと思います。
片耳使用も簡単
EarFun Air Pro 4+は、もちろん片耳でも使用できます。
使い方は簡単で、使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は便利。
小難しい設定をしなくてもすぐに使えるのでご安心ください。
各種設定はEarFun Audioアプリで
EarFun Air Pro 4+にはコンパニオンアプリ「EarFun Audio」があります。
ここまでのレビューでちょこちょこ紹介しているように、EarFun Air Pro 4の様々な設定が可能です。
- ノイキャンモード切り替え
- コーデック切り替え
- イコライザー
- 装着検知のON/OFF
- タッチアサイン変更
- ゲームモード切り替え
- マルチポイント切り替え
- 音声ガイダンス設定
- ファームウェアアップデート
音声ガイダンスの言語設定など、アップデートが入る度に機能が追加されてどんどん便利になっていく印象があります。
最新のアップデートでは、20種類以上の環境音まで搭載されました。
落ち着きたい時や瞑想なんかに使えそうですね。オフタイマーが見つからなかったので、睡眠時には使えないかも。
EarFun Audioはスマホとペアリングができていれば、デバイスの追加から簡単に登録できるので初期設定も簡単です。
なお、初回利用時にユーザー登録(ログイン)を勧められますが、キャンセルすればユーザーアカウントを作成せずに使うこともできました。
EarFun Air Pro 4+とコンパニオンアプリ「EarFun Audio」を接続するためには「位置情報を有効」にする必要があります。位置情報がオフになっているとイヤホンを検出できない場合があるのでご注意ください。
タッチ操作のカスタマイズができる
EarFun Air Pro 4+はタッチで音楽再生アプリ等の操作が可能。タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
| 左イヤホン | 右イヤホン | |
| 1回タッチ | 音量下げる | 音量上げる |
| 2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
| 3回タッチ | 前の曲 | 次の曲 |
| 長押し | ANC切り替え | 音声アシスタント |
左右のイヤホンを1回タッチで音量調整できるのが嬉しいポイント。
早くタッチしすぎると連続タッチと認識されてしまうんですが、擬似的に音量を上げる場合は上にスライド、音量を下げる場合には下にスライドすると上手くいきました。
再生/一時停止が2回タッチになっているのも誤動作しにくくて良いですね。
さらにタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできちゃいます。
EarFunのワイヤレスイヤホンはタッチ操作のカスタマイズが柔軟。自分好みにできるので使いやすいですね。
なお、頻繁に触ってしまってウザいと思ったら「タッチを無効にする」こともできるのでお試しください。
装着検出機能を搭載
EarFun Air Pro 4+には装着検出機能が搭載されています。
イヤホンを外すと曲が停止して、再び装着すると曲が再開。レジでの会計の時や人から話しかけられた時に重宝する機能です。
ただし、僕の耳の形との相性のせいか、検知機能が敏感なのか分かりませんが、少しイヤホンが動いただけで曲が止まってしまうことも・・・。
煩わしい場合には検出機能をオフにしてもいいかもしれません。
僕が試した限りでは、赤丸の部分が耳に触れているかどうかで着脱を検知しているようでした。
ゲーム(低遅延)モード搭載
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にEarFun Air Pro 4+は遅延が起こりやすいLDACを採用しているので不安な部分です。
ただ実際に試してみたのですが、それほど大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクも殆ど気になりません。
とは言え残念ながらやっぱりゲームは厳しい・・・。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもない遅延です。
こんな時に使いたいのがゲームモード(低遅延モード)。
ゲームモードを有効にすると、確かに原神で感じたタイムラグが殆ど感じられなくなりました。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
また、コーデックをaptX Adaptiveに設定して使えばアプリ毎にプロファイルを選択できるので、プレイ中のゲームアプリを「ゲームモード固定」にしても良いでしょう。
デバイスを探すに対応
EarFun Air Pro 4+は、Google Fast Pairでペアリングした場合に、Android用の「Find Hub(デバイスを探す)」機能に対応していました。
誤って落としてしまっても、最後に接続した場所を地図で表示してくれます。
もちろん、Google Fast Pairで接続していなくても、EarFun Audioの機能で音を鳴らすことはできますよ。
落としてしまうことはもちろんなんですが、ワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時でも音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
EarFun Air Pro 4+が対応している防塵防水性能はIP55等級。
防塵性能は十分ですが、防水性能はそこまで高くありません。
IP規格は電子機器や電気製品の防塵・防水性能を表す国際規格です。国際電気標準会議(IEC)によって定められ、日本でも日本工業規格(JIS)として採用されています。
防塵性能の「5」は、完全な防塵ではないが、機器の正常な動作に支障が出るほどのホコリの侵入を防ぐ。ある程度のホコリは入るが、故障しにくいレベル。
防水性能の「5」は、あらゆる方向からのノズルによる噴流水に対して保護されている。普通の雨や水しぶき、ホースの水程度なら耐えられる。
それでもちょっとした雨とか、スポーツ時の汗ならしっかり守ってくれるので防水性能が全くないよりもずっと安心です。
このため、お風呂・シャワー・水泳等で使うのはやめましょう。水没させたら壊れます。
ポケットに入れたまま洗濯してしまうこともありますが、これもアウトなのでご注意ください。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
EarFun Air Pro 4+のスペック・仕様
EarFun Air Pro 4+のスペックは以下の通りです。
| サイズ | 60mm 50mm 28mm |
| 重さ | 54g |
| 再生時間 | イヤホンのみ:最大12時間 ケース併用:最大54時間 |
| 急速充電 | 10分の充電で3時間 |
| バッテリー容量 | ケース:600mAh イヤホン:60mAh |
| アクティブノイズキャンセリング | あり |
| 外音取り込みモード | あり |
| コンパニオンアプリ | あり EarFun Audio |
| イコライザー | あり |
| 空間オーディオ | なし |
| 低遅延モード | あり |
| 充電端子 | USB Type-C |
| ワイヤレス充電 | 対応 |
| Bluetooth | Ver.6.0 |
| 通信距離 | 15m |
| マルチポイント | 対応 |
| 防塵防水規格 | IP55 |
| チップ(SoC) | QCC3091 |
| ドライバー | 10mm DD BA |
| 対応コーデック | SBC aptX Adaptive aptX Losless LDAC LC3 |
公式サイト>>仕様
まとめ:EarFun Air Pro 4+のメリット・デメリット・評価
EarFun Air Pro 4+を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
EarFun Air Pro 4+を買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
| メリット | デメリット |
| ・デュアルドライバー搭載 ・豊富なコーデック ・ハイレゾ高音質 ・ノイキャン優秀 ・ロングバッテリー ・ワイヤレス充電対応 ・マルチポイント対応 ・着脱検知あり ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・ゲームモードあり |
・ちょっぴりお高め ・対応デバイスに注意 |
評価
評価:(5点/5点満点)
EarFun Air Pro 4+は「ちょっとリッチなEarFun」という表現がぴったりの1台。
デュアルドライバーによる力強く広がりのあるサウンドと、ハイレゾ対応の高音質が魅力。
豊富なコーデックやノイズキャンセリング、マルチポイント、ワイヤレス充電など、現行モデルに求められる機能をすべて備えており、日常使いから音楽鑑賞まで幅広く活躍します。
価格はやや高めですが、それに見合う完成度と満足感を得られるイヤホンです。
ただし、iPhoneユーザーは利用できるコーデックが限られる点を理解しておくと良いでしょう。
総合的に見て、音質・機能・使い勝手のバランスが取れた高コスパモデルです。





























































































