評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Google Pixel 10を購入しました。
2025年9月に発売されたGoogleのスマホ、Pixelシリーズの最新モデルです。
僕は毎年Google PixelはProモデルを購入していましたが、今年は望遠カメラが搭載されたということで無印(スタンダード)モデルをチョイスしてみました。
果たして無印モデルの実力はどれほどのものなのか?そして、毎年言われている動作性能の低さは解消されているのか?
本記事でGoogle Pixel 10を実際に使ってみた様子を詳しくレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・困らない動作性能 ・カメラ性能が高い ・望遠カメラ搭載 ・Qi2 ワイヤレス充電 ・AI盛りだくさん ・スピーカー性能向上 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 |
・サイズの割に重い ・ゲーム性能は弱い ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
Google PixelシリーズのスマホをGoogleストアで購入予定で10%OFFになる紹介コードを使いたい人は、以下のコードのいずれかをご利用ください。
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- REF-9SKJ02F3I0ZOOZWR792NAMH
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先着10名なので既に使用済みの場合は申し訳ございません・・・。
タップして読みたい場所へ
Google Pixel 10のデザイン・サイズ・付属品
まずはGoogle Pixel 10の外観・付属品をチェックしていきましょう。
ちなみにパッケージは旧モデルから引き続きスリーブ付きで、背面のシールを剥がすことで開封できる仕様になっております。
1度しかない開封の喜びを味わえるのはNothing製品のようです。
デザイン
Google Pixel 10のカラーバリエーションは以下の4色。
- Indigo
- Frost
- Lemongrass
- Obsidian
無難にブラック系Obsidianにしようか迷いましたが、今年はFrostにしてみました。
結果として大正解!めちゃくちゃ可愛い色合いで気に入っております。良い色。
Google Pixel 10が来ましたよ!
Frostかわいい!超可愛い!
純正ケースも可愛い😻
Pixelsnap便利そう!MagSafe充電器がピタッとくっついた🫡 pic.twitter.com/B7Qe1RHWW6— ちびめがね (@chibimeganecom) August 28, 2025
Google Pixel 9aに続いてパープル系。男女・年齢問わずに使えるカラーリングです。
背面パネルは光沢のあるポリッシュ仕上げのガラス製。色のおかげか反射や映り込みはそこまで酷くありません。
ツルツルした質感。カラーによっては指紋が目立ちそうなのでご注意ください。
久しぶりに光沢のある背面パネルでなんだか新鮮です。以前よりもマットな色合いのデザインのほうが多いですもんね。
一方でミドルフレームはマットなサテン仕上げのアルミ製でした。カラーリングも同系色で高級感と言うよりはカジュアルな雰囲気だと思います。
そしてPixelスマホで特徴的なのは何と言ってもカメラバー。旧モデルのデザインを踏襲した形状になっています。
レンズの飛び出しは実測で3mmほど。
旧モデルと同じくらい飛び出ていました。
カバンの中で他のデバイスを傷つけないようにカバーを付けておいたほうが良いでしょう。
なお、カメラバーの幅が広いのでデスクに置いて使ってもガタつくことはありません。
背面パネルは湾曲のないフラットタイプ。
フレームの端が丸いので手に突き刺さることはありませんよ。フレームも良い色だなぁ。
いつも通りディスプレイを上にして右側面に電源ボタンと音量ボタン。
Pixelは電源ボタンと音量ボタンの位置が、他のAndroidスマホ違って逆だと言われますが、そのうち慣れるので心配しないでください。
このボタン配置で困るのは、複数台のAndroidスマホを同時に使う人か、短期間で何度もスマホを購入する人だけです笑
左側面には何もありません。これも従来通り。
下部にはUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載。
カードスロットは本体上部にありました。
SIMカードが1枚のみ入るタイプで、microSDカードを装着することはできません。
サイズ
Google Pixel 10のサイズは152.8×72×8.6mm。
6.3インチのディスプレイながらコンパクトで使いやすいサイズ感。
小型化で大絶賛されていた旧モデルPixel 9 Proと殆ど同じ大きさです。
重さは実測で202gとやや重め。もうちょっと軽ければ完璧だったんですけどねぇ・・・。
例えばみんな大好きiPhone 16は実測で180g。
たかが20gと思いきや、持ってみるとずっしり感が全然違いますよ。
そもそもディスプレイサイズも違うのでなんとも言えないんですけど、とにかくもう少し軽ければ嬉しかったです。
付属品
Google Pixel 10の付属品はUSB Type-Cケーブルのみ。
「ケース」「保護フィルム」「充電器」はもちろん、「SIMピン」すら付いてこないのでご注意ください。
純正品やサードパーティー製のケースやフィルムも既に売っているのでチェックしておきましょう。
Amazonで検索>>Pixel 10 ケース
Amazonで検索>>Pixel 10 保護フィルム
ちなみに僕は純正ケースを購入。本体同様にめちゃくちゃ良い色です。
7,920円とかなりマジで強気な価格なんですが、色もサイズも抜群にフィット。
もちろんマグネット式ワイヤレス充電「Google Pixelsnap」にも対応してますよ。
高いのであまりおすすめできませんが、純正品が好きな人は本体と合わせて購入しちゃいましょう。
Google Pixel 10のディスプレイをレビュー
続いてPixel 10のディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
6.3インチOLEDディスプレイ
Google Pixel 10のディスプレイは旧モデルから変わらず6.3インチの有機EL。
大きすぎず小さすぎず絶妙なサイズ感です。
ベゼル(縁)の幅も狭く、ほぼ4辺均一で十分な表示領域を確保しております。
インカメラはパンチホール式で上部中央にあります。
邪魔になるほどではないものの、ディスプレイサイズが小さいせいか存在感がありますね。
基本的に両手操作になりますが、片手でも届く範囲が広いのが良いところ。ネットサーフィンやSNSなんかでこのサイズが重宝します。
キーボード入力は片手でも余裕。
ただサイズの割に重いので無理に片手操作すると落としちゃう可能性があります。
高級スマホに傷が付くとショックなので、しっかり両手で支えてあげましょう。
なお、カバーガラスにはCorning® Gorilla® Glass Victus® 2が採用されているので耐久性にも優れております。
十分綺麗な解像度FHD+
Google Pixel 10は有機ELパネル特有の黒色表現とパリッとしたメリハリの良さで、何を表示させても非常に綺麗です。
- FHD+(1,080×2,424)
- 422ppi
- コントラスト比 2,000,000:1
- HDRサポート
- 24bitフルカラー(1,600万色)
スペック的にも十分で、Pixel 10のディスプレイに不満を感じる人はいないと思います。
僕は購入時のまま変えてませんが、カラーやコントラストを変更することもできます。また、目に負担をかけないアイケア設定もできるので活用しましょう。
視野角も広めで多少きつい角度からでもしっかり視認可能。
暗くはなるものの、ごろ寝スマホとして使っても問題なさそうです。
最大輝度2,000ニト
Pixelシリーズに採用されたSuper Actuaディスプレイの特徴は明るさです。
Pixel 10ではさらにパワーアップして最大輝度2,000ニト、ピーク輝度3,000ニトに。これは旧モデルPixel 9 Proのディスプレイ輝度と同じスペックになります。
実際に直射日光に当たるシチュエーションでも全く見づらさを感じることはありませんでした。
明るさが足りないと屋外の写真撮影が難しかったりするんですが、Pixel 10ならそんな心配は不要です。
リフレッシュレート最大120Hzに対応
Pixel 10は旧モデルから引き続きリフレッシュレート最大120Hzに対応。
1秒間に120回も画面を書き換えてくれるので、スクロール時の動きが超滑らかです。
ディスプレイの動きに合わせて60Hzと120Hzを切り替えてくれますよ。
また常時表示ディスプレイ(AOD)利用時は30Hzまで落としてくれました。
ハイエンドモデルに搭載されているLTPOほどではないものの、多少はバッテリー持ちとディスプレイのヌルヌル感を両立できます。
なお、買ったままの状態だとリフレッシュレートが60Hzに設定されているのでご注意ください。ディスプレイ設定から「スムーズディスプレイ」を有効にするのをお忘れなく。
ディスプレイ常時表示に対応
Pixel 10は有機ELディスプレイ搭載スマホにはお馴染みの常時表示ディスプレイ(AOD)機能が使えます。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、Pixel 10は終日でも表示可能です。
ただ残念ながら、有効にする時間帯や表示内容のカスタマイズまではできませんでした。
このためバッテリー持ちを優先するならAODは使わない方が良いでしょう。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
Google Pixel 10のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Pixel 10ならストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。HDR 10にも対応しています。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できました。
Google Pixel 10の動画視聴環境は完璧!いつでもどこでも高画質で動画が楽しめます。
USB Type-Cからの映像出力可能
Google Pixel 10は、USB Type-Cポートからの映像出力(DP ALT MODE /DisplayPort Alternative Mode)に対応していました。
動画やゲームをもっと大きな画面で楽しみたい!って人は試してみても良いかもしれませんね。あんまり使う機会はないかなー?
Google Pixel 10の基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
Pixel 10には、Googleの独自開発プロセッサ「Tensor(テンサー)」の最新モデル「Tensor G5」が搭載されております。
Google Tensor G5 は、Pixel 用チップとして過去最大の進化を遂げました。TPU 性能は最大60%、CPU は平均34%向上し、3nmプロセスと強化されたセキュリティで効率と安全性を両立しています。
これによりGemini Nanoをはじめとするオンデバイス AI がより速く効率的に動作し、マジックサジェストや通訳といった機能をクラウドに頼らず実現できるようになりました。
さらに新ISPの搭載で手ぶれ補正や10ビット動画、超解像ズームProなどカメラ体験も強化。C2PAによるコンテンツ認証にも対応し、撮影データの信頼性も高めています。これらの進化を備えながらPixel 10 シリーズでは30時間以上のバッテリー駆動も目指しています。
果たしてTensor G4よりもどれくらいパワーアップしているのか、さっそくチェックしていきましょう。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀と言えます。
最も有名なAnTuTuベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは1,224,762点、GPUスコアは367,006点。
新世代のVer.11では総合スコアが1,413,152点、GPUスコアは99,625点でした。
2025年9月時点の最高スコアは300万点に手が届きそうな状況ですが、120万点あれば、いわゆる普段使いに全く困らないスコアと言えます。
ネットサーフィン・SNS・メール・LINE・動画視聴などの、日常使いで困るシチュエーションは皆無です。
ただ、旧世代のTensor G4から総合スコアは殆ど変わりません。
CPUスコアは伸びたもののGPUスコアが下がってトータル変わらずといった内訳ですね。
Ver.11にいたってはPixel 9 Pro(Tensor G4)の方が総合スコアが伸びました笑
- Tensor G2:約80万点
- Tensor G3:約100万点
- Tensor G4:約120万点
- Tensor G5:約120万点
ちょっとすつスコアは伸びてるんですが、他社製スマホだったら5〜7万円台のミドルレンジスマホでも同じくらいのスコアが出せるのも事実です・・・。


2025年のGoogle Pixel 10シリーズも、従来と同じように、トップクラスの動作性能ではありませんでした。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。
Pixel 9 Proと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないかもしれないので、Tensor G4を搭載した旧モデルPixel 9 Proと動作性能をプチ比較してみました。
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度・ページ遷移速度をチェックです。
ベンチマークスコア通りの結果に。普段使いの使用感は殆ど変わりません。
そもそもAnTuTuスコアで100万点を超えてれば大きな差にならないっていうのもあるんですけどね。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらもそこそこ。爆速ではないにしろ困ることはなさそうです。
大きなサイズのファイルを複数コピーしたりするのは時間がかかるかな?
ちなみにこれは最新バージョンのAnTuTuでPixel 10とPixel 9 Proのストレージ速度を計測した結果。
Googleが謳う肝心のAIに関するスコアは変わらず。うーむ・・・。
ストレージ容量は128GBと256GBの2種類。僕が購入したのは128GBですが、実際に使えるのは110GBほど。
ご覧の通り、重いゲームをインストールするとすぐに容量がいっぱいになってしまうので、複数のゲームを同時に遊んでる人は上位モデルを購入したほうが良いかもしれませんね。
ちなみにmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、microSDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特に難しい設定は不要で差し込むだけで使えましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Google Pixel 10のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いなら十分な基本性能のGoogle Pixel 10はゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
ゲーム性能を原神で検証
いつものスマホレビューであれば原神をプレイしている時の平均FPSを紹介しているのですが、残念ながら計測アプリがPixel 10に対応していなかったので、僕がプレイした感想を。
まず、原神のデフォルトグラフィック設定は「中/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で、スメールの砂漠地域を15分ほどプレイしてみたところ、時間経過で少しずつフレームレートが下がり、下限30fps程度になっていました。
他社製ハイエンドモデルには全く敵わないものの、ガチ勢じゃなければ普通に遊べちゃうと思います。
ゲーム性能を崩壊:スターレイルで検証
続いて崩壊:スターレイルの実機検証です。
原神はCPU性能が求められるのに対し、崩壊:スターレイルはGPU性能が重要とのこと。
「最高/FPS60」に設定していましたが、ゲーム開始直後から上限は45fpsに。
その後、少しずつフレームレートは下がり、上限30fps程度で推移していました。
原神よりも厳しめ。カクつきやモタつきを感じることもありました。
Google Pixel 10のゲーム性能は、旧世代のTensor G4を搭載したPixel 9シリーズとほぼ変わらないと思います。
このため、ゲーム性能を重視するなら他社製ハイエンドスマホを購入するほうが良いでしょう。
発熱の影響を受けやすい
Google Pixel 10で原神を最高設定にして遊んでいると、持てないほどではないものの、本体がかなりホカホカしていました。
暫く原神をプレイしていても少しずつフレームレートが下がっていったので、発熱によって性能の低下が起こっているんだと思います。
試しに4回連続でAnTuTuベンチマークを回してみた結果が以下の通り。
- 1回目
- 2回目
- 3回目
- 4回目
2回目以降のスコアがガクーンと落ちているのが分かります。
42℃くらいでサーマルスロットリングが働き、動作性能を抑えているようです。
普段使いで負荷がかかることは多くないかもしれませんが、ゲームや動画撮影を長時間連続でする場合には注意しましょう。
Google Pixel 10のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてPixel 10のバッテリー性能をチェックです。
充電速度はもちろん、バッテリー持ちの良し悪しもスマホを使ううえで重要なポイント。
なるべく充電しなくても長時間使えるに越したことはありませんからね?
PCMarkバッテリーテストのスコア
Google Pixel 10のバッテリー容量は4,970mAhとスペック的には大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、スムーズディスプレイ(リフレッシュレート120Hz)を有効にして計測した結果がこちら。
15時間3分とかなり優秀な結果に。旧モデルよりもバッテリー容量が少なくなって心配していたので一安心です。
これだけ使えれば途中充電しなくても1日は使えそう。どうしても心配な人や、頻繁にスマホを触っちゃう人はモバイルバッテリーを持ち歩くと安心だと思います。


これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアを信用できない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗7%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は21%でした。
24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは13%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 7% | 約14時間 |
原神 1時間 | 21% | 約5時間 |
24時間放置 | 13% | 約8日間 |
Tensor G4搭載のPixel 9 Proとの比較は次のとおり。
使用時間 | Pixel 10 | Pixel 9 Pro |
音楽再生 1時間 | 2% | 3% |
動画再生 1時間 | 7% | 7% |
原神 1時間 | 21% | 17% |
24時間放置 | 13% | 11% |
普段使いのバッテリー消耗は変わらないものの、高負荷時のバッテリーの減り他のスマホよりも激しくなりそうな印象です。
悪くない結果ですが、個人的にはもう少し頑張って欲しかったですね。
30W急速充電に対応
Google Pixel 10の充電速度は明らかになってはいませんが、手持ちの急速充電器で試してみたところ、30W以上で充電できていました。
バッテリー残量17%の状態から計測してみたところ、30分で66%、80分ほどでフル充電が完了しました。
充電速度は旧モデルから大きな変更はないようです。
もちろん神ジューデン(120W急速充電)に対応したスマホであれば、もっと早く充電できますが、個人的にはこれくらいでも十分だと思います。
寝落ちしちゃって朝スマホのバッテリーが殆どない状態でも、出かける準備をしている間にそれなりに充電できているので安心です。
なお、残念ながら充電器は付属していないので自分で購入する必要があります。
Pixelsnap ワイヤレス充電に対応
Pixel 10シリーズでは、最新規格「Qi2」に対応したワイヤレス充電を採用。最大特徴が「Google Pixelsnap」と呼ばれる磁力による位置固定機能です。
AppleのMagSafeのように、充電パッドとの位置を磁石で合わせてくれる仕組みで、ずれによる充電不良を防ぎ、効率よく充電できます。
充電速度は最大15Wで、Apple純正のMagSafe充電器やMagSafe対応アクセサリーとも互換性がありますよ。
この速さだとフル充電までに3〜4時間かかりそうですね。
普段は有線充電を使って、寝る前はワイヤレス充電スタンドに置くなんて使い方が良いかもしれません。
なお従来モデルで利用できたバッテリーシェア(逆ワイヤレス充電/リバース充電)は非対応となっています。
Google Pixel 10のカメラ性能をレビュー
スマートフォンを選ぶ際に特に気になるのは、動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね。
Pixelシリーズの大きな特徴は、高度な画像処理技術、いわゆるコンピュテーショナルフォトグラフィで、誰でも簡単に美しい写真が撮れます。
これまでレビューしてきた廉価モデルのPixel aシリーズでさえも、他社製ハイエンドモデルに引けを取らない高いカメラ性能を誇っていました。

最新モデルのPixel 10はどの程度進化しているのか。実際に撮影した作例を交えながら紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリをサクッとチェックしておきましょう。
Pixel 10のカメラアプリは旧モデルから引き続き超シンプル。サッと取り出してすぐに撮影することができます。
よく使う2倍ズームと超広角カメラの切り替えはワンタップ。長押しかスライドで他の倍率に指定できます。
調整マークをタップで「露出」「シャドウ」「ホワイトバランス」のコントロール。
画面タップで表示させることも可能です。
ProモデルのようにISO感度やシャッタースピードまで調整できるわけではありませんが、普通に撮影するだけならこれで十分。
望遠カメラが搭載されたのでカメラの切り替えには対応して欲しかったですが、基本的にシャッターボタンをタップするだけで良い感じに撮影できます。
シャッター音を消すことはできませんが、マナーモードにしておけばスクショ音は鳴りませんでした。
このほか、Google Pixel 10にはAIを利用した「カメラコーチ」が搭載されました。
シーンを AIで解析し、どんな被写体か、雰囲気かを把握。「構図をこう変えるといい」「レンズを広角にするといい」など視覚的なヒントをリアルタイムに表示してくれますよ。
インターネットに接続している状態でしか使えなかったり、動いてる被写体(人物・動物)に使いにくかったりと完璧ではありませんが、良い感じに撮影できるのでぜひ使ってみましょう。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に「Pixel 9 Pro」で撮影した写真を並べて掲載していきます。
もちろん本来であればGoogle Pixel 9と比較するべきだと思いますが、持ってないのでごめんなさいm(_ _)m
簡単なカメラスペックの比較は以下の通りです。
Pixel 9とPixel 9 Proのカメラはハードウェア的には近いので、比較対象としては参考になるんじゃないかと思っています。
日中の明るい場面ならどちらも変わらず綺麗に撮影できていました。
よく見ると以下の違いがあるようですが、どうでしょうか?
- Pixel 10の方が鮮やかな色合い
- Pixel 9 Proの方が僅かに明るい
- Pixel 9 Proの方が背景ボケが強い
センサーサイズの違いで仕上がりが異なる印象です。
HDR性能をチェックするために逆光のシーンでも撮影。
殆ど違いはありませんね。どちらも優秀。
最後に室内で食事の写真。
ここでもセンサーサイズが大きいPixel 9 Proは丼の奥が強くボケているのが分かります。
良し悪しはさておき、被写体に近く寄って全体を撮影したい場合にはPixel 10の方が使いやすいかもしれません。
メインカメラ(夜景モード)の作例
Pixel 10には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載されています。
通常撮影でも普通に綺麗なんですが、夜景モードを使えばよりもるくなり、街灯の明るさが抑えられてバランスよくなっているのが分かります。
引き続きPixel 9 Proと比較していきましょう。
これもセンサーサイズの大きさの違いなのか、Pixel 9 Proの方が明るく撮影できているのが分かります。
ただ個人的には明るくなりすぎると不自然に感じるので、Pixel 10くらいの仕上がりでも良いんじゃないかなーと感じることもあります。バランスが難しいですね笑
明暗差が激しいシーンでも試してみました。
どちらも優秀。Pixel 9 Proはやっぱり明るくし過ぎな印象ですが、好みの問題でしょうか?
超広角カメラの作例
Pixel 10は1,300万画素の超広角カメラも搭載。旧モデルは4,800万画素でセンサーサイズも大きかったので、ハードウェア的にスペックダウンとなりました。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラです。
日中の明るい場面であれば大きな差は感じません。どちらも普通に綺麗です。
続いて夜景モード。
超広角カメラでも夜景モードが使えますよ。効果を感じやすいですね。
メインカメラと同じようにPixel 9 Proの方が明るく撮影できていました。
さらに、Pixel 10はノイズも目立つようになっています。
スペックダウンの影響は主に夜間撮影に出てしまうようです。
望遠カメラの作例
Pixel 10の大きな進化ポイントの1つがこれ。無印(スタンダード)モデルにもProモデルと同じように光学5倍の望遠カメラが搭載されました。
デジタルズームと組み合わせることで最大20倍まで撮影できます。
続いてもう少し近い距離の被写体で。
10倍ズームでも殆ど解像感が失われずに撮影できるのは嬉しいですね。非常に綺麗!
参考にPixel 9 Proで撮影したのがこちら。
質感に殆ど違いを感じません。ここまで綺麗に撮影できるなら、僕の使い方ではもはやProモデルじゃなくても何の問題もなさそうです。
ちなみにスマホでよく使うのは、高倍率よりも2~3倍ズーム。画角の調整に重宝します。
全く劣化を感じさせない素晴らしい仕上がりです。
さらに被写体に近づくと、メインカメラによるマクロフォーカスにも対応。
デジタルズームでもなさそうだしクロップズームなんでしょうかね?
マクロカメラが搭載されたスマホよりよっぽど綺麗に撮影できていましたよ。
接写から20倍ズームまで、あらゆる距離感で柔軟に撮影できるのがGoogle Pixel 10の新しい魅力なんだと思います。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、その効果が最強で被写体との切り分けも上手です。
人物以外の撮影でもボケモード的に使えますよ。
距離に応じてボケ具合が変わるのが本格的で良すぎます・・・。
インカメラの作例
インカメラの有効画素数は1,050万画素で、旧モデルから変更なし。
1,050万画素と控えめなスペックですが、十分綺麗に撮影できています。
もちろんインカメラでもポートレートモードが利用可能。
被写体以外をバツっとボケさせる感じですね。
動画撮影の作例
Google Pixel 10で動画撮影してみました。
参考に旧モデルPixel 9 Proで撮影した動画も続けて収録しています。
動画も写真撮影と同様に綺麗に撮影できています。
ただ、望遠カメラで撮影する場合に、手ぶれ補正が効いていませんでした。
動きながらの撮影にはご注意ください。
AIによる写真・動画編集が使える
Pixelスマホの目玉機能の1つがAIによる画像編集。
例えば余計な写り込みを消去できる「消しゴムマジック」は多くの人が知ってますよね。
びっくりするくらい精度が高いっす!毎年性能が上がっている気がします。
なお消しゴムマジックはインターネットに接続しなくても使えますが、オフラインだと精度がかなり落ちます。
この他、以下の機能はオンデバイスでも使えますよ。
一緒に写る | 2枚の写真を合成して撮影者も含めた集合写真が撮影できる |
ベストテイク | 同じタイミングで撮影した写真の顔写真を組み合わせてベストな表情の写真が作れる |
ピンボケ補正 | ブレてしまった写真を鮮明に修正できる |
ズーム画質向上 | 生成AIを使ってズームした写真の細部を補正できる。 |
さらにPixel 8シリーズから搭載された「編集マジック」も使用可能。
- 被写体のサイズ・位置変更
- 空の色・雰囲気変更
- スタイル適用
- オートフレーム
- イマジネーション
オートフレームでは、構図の自動調節だけではなく、景色を広く映すために足りない部分をAI生成して画像の拡大まで可能です。
写真編集画面からより直感的に使えるようになりました。被写体を囲んであげると使える編集機能が表示されます。
イマジネーションは生成AIっぽさが感じられる機能。
例えばラーメンを「熱々にして!」とオーダーすればこんな感じに・・・。
思ってたんと違いますが、確かに熱々にはなってますね・・・。
ちなみにイマジネーション機能は「Pixelスタジオ」アプリの方がより柔軟に使えます。
お遊びに使えるのはもちろんですが、撮影した写真を簡単に自分のイメージ通りの雰囲気に編集できちゃうのが凄いところです。
なお、Pixel 10の写真アプリには、撮影した写真に撮影者や編集履歴などの詳細情報を自動で埋め込む「コンテンツ認証情報」機能が搭載されています。
これは「C2PA」という国際標準に準拠した仕組みで、写真の来歴やAI編集の有無を確認可能です。
Googleフォトアプリで簡単に確認できるため、写真の真偽を判断する強力なツールとなっています。SNSやメディアでのフェイク画像対策にも大きく貢献しており、スマホとして初めて撮影時からの認証情報付与に対応した機能です。
Google Pixel 10の基本機能・操作性をレビュー
ここからはGoogle Pixel 10の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはAndroid 15
Pixel 10に搭載されているOSはAndroid 16。
Android 16は2025年6月に正式リリースされた最新OSで、デザイン面ではMaterial Youを進化させた「Material 3 Expressive」によって、より動きや色彩が豊かな表現が可能になりました。
通知は「Live Updates」に対応し、配達状況や経過中の情報をリアルタイムで確認できるようになっています。アクセシビリティでは補聴器向けの音声調整や縦書き表示の最適化などが追加され、多言語・多地域対応も強化されています。
セキュリティでは権限管理が細かくなり、アプリの不正な挙動やネットワーク利用を抑制しやすくなったのが特徴です。
またカメラ機能も進化し、ナイトモードやHDR撮影、色温度や露出の制御が改善され、写真・動画の表現力が向上。
さらにアプリ表示は画面端までの「エッジトゥエッジ」が標準化され、戻る操作も統一された動作になるなど、見た目と操作感の両面で体験がアップデートされています。
どのメーカーよりも先にAndroidの最新バージョンが使えるのはPixelシリーズの特権。
これぞピュアAndroid(AOSPベースのAndroid)。シンプルで使いやすいと思います。
ただ起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定へのアクセスのしにくさ等は相変わらず笑
なおGoogle Pixel 10は、7年間のOS/セキュリティアップデートが保証されています。
従来のモデルは5年間のセキュリティアップデート、3年間のAndroidバージョンアップアップデートだったので随分伸びました。
デュアルアプリ非対応/複数ユーザー対応
他社メーカーのスマホには搭載されている便利機能は、Pixelの場合は控えめ。
例えば1つのアプリを複製できるデュアルアプリ(ツインアプリ)機能はありません。
Android標準の複数ユーザー機能は設定から有効にしてあげれば使用できます。
この他、画面分割や簡単なジェスチャー機能は搭載されています。
背面ダブルタップでのスクショ撮影や、電源ボタン2回押しのカメラ起動は便利なので使いこなしたいところです。
進化したAI機能
Pixel 10は最新のAIチップ「Tensor G5」とGoogle DeepMindと共同開発した「Gemini Nano」を搭載し、これまでにない高度なAI体験を可能にしました。
生活や仕事のあらゆる面でユーザーの操作を支援し、効率化と快適さを大幅にアップデートしています。主な機能は以下の通りです。
機能名 | 機能の説明 |
Tensor G5 & Gemini Nano(NEW) | Pixel 10専用のチップセットとAIモデル「Gemini Nano」により、オンデバイスで高度なAI処理を実現。クラウドにデータを送らずに処理するためプライバシーを保護しつつ、高速な反応でアプリやAI機能をストレスなく利用可能です。 |
Magic Cue(NEW) | メール、カレンダー、メッセージなどの情報をもとに、ユーザーの状況や文脈を理解して必要な情報や提案を自動表示。会議前に関連情報を整理したり、旅行中にフライト情報や天気を表示するなど、日常の作業を先回りしてサポートします。 |
Camera Coach(NEW) | 撮影するシーンをAIがリアルタイム解析し、最適な構図やポーズ、照明条件などをアドバイス。プロのような写真を簡単に撮れるようにサポートし、初心者でも自信を持って撮影できます。 |
Pixel ジャーナル(NEW) | 日記アプリとして、ユーザーが日々の出来事や感情を記録できるほか、AIが思考整理や気分の傾向を分析し、振り返りや目標管理をサポート。文章や写真、位置情報なども簡単に追加可能です。 |
スクリーンショットアプリ(NEW) | 画面キャプチャだけでなく、スクロールショットやトリミング、注釈追加などの編集機能を備えた専用アプリ。AIが自動で重要部分を認識したり、テキスト抽出や共有を簡単に行えるので、仕事や学習でも活用できます。 |
Pro Res Zoom(Proモデル限定) | 最大100倍の遠距離ズームでもAIによる補正で鮮明な画質を保つことが可能。遠くの被写体でも細部まで捉えられるため、風景やスポーツ撮影でも高品質な写真が撮れます。 |
Gemini Live | カメラ越しに対象物やシーンを認識し、操作案内や関連情報をリアルタイムで表示。オブジェクトの認識や説明、次に何を操作すべきかのヒントを出すなど、ユーザー体験を直感的に向上させます。 |
Google Photos AI編集機能 | 写真の反射除去や古い写真の復元など、複雑な編集作業をAIが簡単操作で実現。思い出の写真を手軽にクオリティアップできます。 |
AI写真編集履歴管理 | 画像のAI加工履歴をメタデータとして保存。どの編集を行ったか把握できるため、編集作業の振り返りや修正も簡単に行えます。 |
Voice Translate | 通話中に自分と相手の声を自然な音声でリアルタイム翻訳。言語の壁をほぼ意識せずに会話でき、海外とのコミュニケーションや多言語対応の場面で大きな助けになります。 |
Take a Message | 不在着信時に残された音声メッセージをリアルタイムで文字起こしし、次の行動(折返しやメモ作成など)を提案。忙しいときでも重要な内容を逃さず管理できます。 |
My Voice翻訳(NEW) | 自分の声質を維持したまま、リアルタイムで翻訳。AIが声の特徴を保つため、聞き取りやすく自然な会話が可能です。 |
NotebookLM | ノートやスクリーンショットをAIが解析し、自動で要約や質問応答を提供。会議メモや調べ物の整理などに活用でき、情報整理の手間を大幅に削減します。 |
Gboardライティングツール | 文章作成中にAIが文法チェックや表現の改善、スタイル変更をサポート。ブログやメール、SNS投稿などでより自然で読みやすい文章を書くのに役立ちます。 |
まだ全ての機能を使いこなせているわけではありませんが、さすがAIスマホのパイオニア。
シリーズを追うごとに機能が充実して優秀になっていきます。
「かこって検索」「Gemini」はもちろん便利。記事の要約なんかもお手の物です。
新たに追加されたスクリーンショットアプリも地味に便利。スクショを撮影するだけでなく、自動的に重要部分を認識したり、テキスト抽出までしてくれますよ。
この他にも、通話機能やキーボード操作などOSレベルでAIが深く組み込まれている印象を受けました。まさにこれこそ「AIスマホ」と呼ぶにふさわしいモデルと言えるでしょう。
おサイフケータイ・IP68防塵防水対応
Pixel 10はおサイフケータイとIP68防塵防水に対応しています。
FeliCaポートは背面中央、Googleロゴの上に搭載。
反応もよく、普段使っているSuica・iDなどなど、おサイフケータイ機能をそのまま利用可能です。
ちなみに、Pixel 10はマイナンバーカードを持ち歩かずに各種サービスを利用できる「スマホ用電子証明書」にも2025年10月中旬頃に対応するようです。
防水性能はIP68。継続的な水没にも耐えられるほど強力な防水性能になります。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?
公式サイトにも以下の通り注意書きがありました。
スマートフォンは工場出荷時点で IEC 規格 60529 の IP68 の防水および防塵性能に準拠するように設計されていますが、完全な防水、防塵ではありません。アクセサリは防水、防塵ではありません。防水および防塵性能は永久的には持続せず、時間の経過に伴って、通常の使用による劣化や、スマートフォンの修理、分解、損傷によって低下または消失します。スマートフォンの耐落下性能は完全なものではありません。スマートフォンを落下させると、防水、防塵性能が失われる場合があります。落下、その他の外的な衝撃による損傷は保証の対象外となります。液体による損傷の場合、保証が無効になります。詳しくは、g.co/pixel/waterをご覧ください。
引用:公式サイト
生体認証は指紋認証&顔認証
Google Pixel 10の生体認証は指紋認証と顔認証。
指紋認証センサーはディスプレイ内蔵タイプです。
Pixelシリーズは指紋認証の精度がイマイチと言われていますが、僕が試した限りは反応に問題はありませんでした。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。こちらも反応は良好で顔が入ればロック解除されます。
ホーム画面に留まるか、直接ロック解除するか、好みの方式を選択可能です。
マスクを装着する機会が未だ多いので、指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのがベストですよね。
デュアルスピーカーでステレオサウンド
Google Pixel 10には上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しめます。
上部スピーカーはフロント面で、下部スピーカーはフレームに搭載されているので音が出る方向が異なるものの、バランスが悪いことはありませんでした。
- 上部スピーカー
- 下部スピーカー
肝心の音質。めちゃくちゃ良くなってます!
スマホのスピーカーって低音域が減衰してしまって中高音域中心のサウンドになってしまいますが、Pixel 10はポコポコと低音域まで感じます。
個人的にiPhone 16のスピーカーと同じくらいの音質なので、音楽も動画もゲームも十分楽しめる性能だと思いました。
なおイコライザーやDolby Atmosのようなサウンドシステムは非搭載ですが、空間オーディオには対応しております。
BluetoothコーデックはLDACに対応
Google Pixel 10には旧モデルから引き続きイヤホンジャックが搭載されていません。
このためワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:✕
- LDAC:○
- LHDC:✕
残念ながらaptX Adaptiveには非対応ですが、LDACに対応しているのでワイヤレスでもハイレゾ再生が可能。
さらにSRCを回避しているようで、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」にも対応しているのは嬉しいポイントでした。
4キャリアに対応したBand構成
Google Pixel 10のSIMフリーモデルは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、5G通信(Sub-6)にもフル対応。実はドコモのn79に対応しているスマホは貴重なんですよ。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ◯ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもPixel 10なら対応できます。
なお残念ながら5G(ミリ波)には非対応なのでご注意ください。
eSIMに対応してる
Google Pixel 10はeSIMにも対応しています。
eSIMに対応した通信キャリアも少しずつ増えてきました。
今はeSIMなんて使うことないって思っていても、そのうち必要になるかもしれないので対応している方が良いでしょう。
eSIMは慣れたら手続きがめちゃくちゃ楽なので、この機会にチャレンジしても良いかもしれません。
僕はいくつかeSIMを使ってきましたが、楽天モバイルのeSIMは手続きが分かりやすいので初心者におすすめ。IIJmioのeSIMも手続きが早いので気に入っています。
Google Pixel 10のスペック・仕様
Google Pixel 10の主要スペックは以下の通りです。旧モデルPixel 9の情報も並べて掲載するので参考にしてください。
製品名 | Pixel 10 | Pixel 9 |
価格 | 128,900円 | 128,900円 |
サイズ | 152.8mm 72mm 8.6mm |
152.8mm 72mm 8.5mm |
重さ | 204g | 198g |
ディスプレイ | 6.3インチ 有機EL(OLED) アスペクト比 20:9 FHD+(1,080×2,424) 422ppi 最大輝度 2,000ニト ピーク輝度 3,000ニト |
6.3インチ 有機EL(OLED) アスペクト比 20:9 FHD+(1,080×2,424) 422ppi 最大輝度 1,800ニト ピーク輝度 2,700ニト |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
最大120Hz |
OS | Android 16 | Android 14 |
SoC | Google Tensor G5 | Google Tensor G4 |
RAM | 12GB |
12GB |
ROM | 128/256GB |
128/256GB |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 4,800万画素 f/1.7 82° |
5,000万画素 f/1.68 82° |
リアカメラ(超広角) | 1,300万画素 f/2.2 120° |
4,800万画素 f/1.7 123° |
リアカメラ(望遠) | 1,080万画素 f/3.1 23° |
ー |
インカメラ | 1,050万画素 f/2.2 95° |
1,050万画素 f/2.2 95° |
ビデオ(リアカメラ) | 4K,1080P@60fps 4K,1080P@30fps 4K,1080P@24fps |
4K,1080P@60fps 4K,1080P@30fps 4K,1080P@24fps |
バッテリー | 標準 4,970mAh 最小 4,835mAh |
標準 4,700mAh 最小 4,558mAh |
ポート | USB Type-C |
USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM |
nano SIM eSIM |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band |
5G: n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/30/38/40/41/66/71/75/76/77/78/79 4G: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/ /38/39/40/41/42/48/66/71/75 3G:B1/2/4/5/8 GSM: 850/900/1,800/1,900MHz |
5G: n1/2/3/5/7/8/12/14/20/25/26/28/30/38/40/41/66/71/75/76/77/78/79 4G: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/14/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/32/ /38/39/40/41/42/48/66/71/75 3G:B1/2/4/5/6/8/19 GSM: 850/900/1,800/1,900MHz |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 7 |
Bluetooth | Ver5.3 |
Ver5.3 |
位置情報 | GNSS GPS GLONASS Galileo QZSS BeiDou NavIC |
GNSS GPS GLONASS Galileo QZSS BeiDou NavIC |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP68 |
IP68 |
NFC | あり | あり |
FeliCa | 対応 | 対応 |
公式サイト>>仕様
まとめ:Google Pixel 10のメリット・デメリット・評価
Google Pixel 10を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Google Pixel 10を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・困らない動作性能 ・カメラ性能が高い ・望遠カメラ搭載 ・Qi2 ワイヤレス充電 ・AI盛りだくさん ・スピーカー性能向上 ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 |
・サイズの割に重い ・ゲーム性能は弱い ・SDカード非対応 ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★★ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
2025年はProモデルじゃなくて無印に。僕の選択は間違いではありませんでした!
Pixel 10は、普段使いに十分な処理性能や高いカメラ性能に加え、望遠カメラの搭載やQi2対応のワイヤレス充電といった進化が特に目立つスマートフォンです。
地味ながらもスピーカー性能の向上も嬉しいポイントで、動画や通話など日常の音体験がより快適になっています。
おサイフケータイやIP68防塵防水などの安心機能も備わっており、完成度の高さを肌で感じられる仕上がりです。
サイズの割に重さを感じたり、ゲーム性能が弱い、SDカード非対応やイヤホンジャックなしといった弱点はあります。
しかし、それを補って余りあるのがOSレベルで組み込まれたAI体験です。写真や動画の処理、文章入力、日常のちょっとした操作まで、自然にサポートしてくれるAIは、使うほどに便利さを実感させてくれます。
AI時代のスマホを体験したい人にとって、Pixel 10は非常に魅力的な選択肢。日常の使い方を少しだけ変えてくれる、そんな存在感のあるスマートフォンと言えるでしょう。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。