評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
REDMAGIC 9 Proをお借りしました。
2024年1月にNubiaが発売したゲーミングスマホです。
僕はこれまでREDMAGIC 7、REDMAGIC 8 Proを購入してレビューしてきたのですが、とにかくゲームがプレイしやすい性能・機能が山盛り。
特にREDMAGIC 8 Proはゲーミングスマホの弱点でもある「発熱」「バッテリー持ち」が改善され、完成型と言っても過言ではない仕上がりでした。
果たして最新モデルREDMAGIC 9 Proは、どれほど進化しているのか?
本記事で実際に使ってみた様子をレビューするので、購入の参考にしてください。
メリット | デメリット |
・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・ショルダーボタン ・冷却性能が高い ・イケてるデザイン ・カメラ出っ張りなし ・画面下インカメラ ・80W急速充電 ・付属品パーフェクト | ・大きくて重い ・スピーカーが惜しい ・ワイヤレス充電なし ・microSD非対応 ・防水性能なし |
ライバルゲーミングスマホROG Phone 8もレビューしております。
REDMAGICシリーズとは方向性が異なり、最強性能はそのままに普段使いを強化。
ワイヤレス充電・IP68防塵防水に加えて「おサイフケータイ」にまで対応した万能ハイエンドになっております。
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REDMAGIC 9 Proのデザイン・サイズ感・付属品
まずはREDMAGIC 9 Proの外観と付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
REDMAGIC 9 Proのカラーバリエーションは以下の3色。
- Sleet
- Cyclone
- Snowfall
このうち今回お借りしたのはCyclone(サイクロン)です。
REDMAGICとは言えばゲーミングスマホらしい半透明デザイン。
シリーズを追うごとに洗練されていますね。ただひたすらにカッコイイです。
さらにREDMAGIC 9 Proには白ベースのSnowfallもあって迷っちゃうと思います。
こっちも相当カッコイイですよね、やばい。
ガラスパネルには指紋が目立ちやすいんですが、せっかくなら透明デザインをチョイスしたいところ。Theゲーミングスマホ!って感じが所有欲を満たしてくれます。
Cycloneは黒ベースにゴールドでロゴや文字がプリントしてありました。
背面パネル左上にカメラユニットと冷却ファンを搭載。
カメラユニットはREDMAGIC 9 Proを購入する大きなメリットの1つ。
なんとレンズの飛び出しが一切ありません。
厳密に言えばフラッシュが僅かに飛び出てるんですが、この凹凸のないデザインは超絶メリット。
ハイエンドモデルほどカメラ性能が高くなり、その分レンズの飛び出しは大きくなりがちなんですが、見てください、このスッキリ感。いいですねぇ・・・。
横持ちでゲームをしたり、動画を見たりしてもレンズが手に当たらず、めちゃくちゃ持ちやすいわけです。これはマジで良いですよ!
後述するようにREDMAGIC 9 Proはインカメラも画面下に搭載されているUDCなので、物理パーツに邪魔されることなく使えます。すげー!
カメラレンズの下には冷却ファンを搭載。
59枚のファンが22,000RPMで回転して空気の流れを作り本体を冷やしてくれます。
回転数は本体の発熱具合によって自動調節してくれる他、手動で急速回転させることも可能ですよ。
背面パネルはガラス製で湾曲のないフラットタイプ。レンズの飛び出しがないので、デスクに置いてもガタつきは殆どありません。
ラウンドタイプの方が手に刺さらなくて持ちやすくはありますが、僕はそんなに気になりませんでした。
フレームはマットな金属製で落ち着いた雰囲気。指紋が目立たなくて良いですね。
ディスプレイを下にして右側面には「冷却ファンの吸気口」を搭載。
左側面には「タッチ式ショルダートリガー」「排気口」「音量ボタン」「電源ボタン」「ゲーミングスイッチ」「マイク」があります。
旧モデルには左側面に音量ボタンがあったのですが、本モデルは全部右側面。ちょっとゴチャついてる感は否めませんね笑
そのせいか電源ボタンは小さくなりました。
また、旧モデルから引き続きタッチ式ショルダートリガーも搭載。機能はのちほど紹介しますが、光るようになりました。
この他、背面パネルの「09」の部分も連動して光る仕様です。
設定からカラーが変えられるのはもちろん、点灯方法も選べますよ。
赤(ピンク?)はもちろん、黄色もなかなか良い感じ。
ゲーミングスイッチをONにするとゲームスペースに。登録アプリのみ並んでいるゲーム特化モードに変身です。
こうなるともはやゲーム機みたいなもんですよね笑
本体上部には「イヤホンジャック」「スピーカー」「マイク」があります。
イヤホンジャック横にあるのはIRブラスターでしょうか?
下部には「カードスロット」「マイク」「USB Type-Cポート」「スピーカー」が搭載されておりました。
カードスロットとマイクが横並びなので、誤ってマイクにSIMピンを刺さないように注意しましょう。
なおカードスロットは表裏に1枚ずつ装着できるタイプでした。
残念ながらmicroSDカードを装着することはできません。
サイズ感
REDMAGIC 9 Proのサイズは163.98mm × 76.35mm × 8.9mm。
旧モデル8 Proと殆ど同じ大きさで、レンズの飛び出しの分が薄くなっています。
もちろんスマホとしては巨大なんですが、ゲームを快適にプレイするならこのくらい大きい方が扱いやすくて良いと思います。本体に伴ってディスプレイも大きくなりますからね。
こうやって並べてみると、メカニックな感じがゲーミングスマホらしいなーと感じます。
重さも余裕の200gオーバー。保護フィルム込みで234gでした。
バッテリー容量が大きくなったせいか、8 Proよりも7gほど重くなってしまいました。
こればっかりはどうしようもないかもしれませんが、もう少し軽ければ尚良しですね。
長時間ゲームで遊んでると手がだるくなることがあるかもしれません・・・。
付属品
REDMAGIC 9 Proの付属品は以下のとおり。
- マニュアル類
- SIMピン
- 保護ケース
- 保護フィルム
- 充電器
- USB-Cケーブル
付属ケースは透明のハードタイプ。
旧モデルと同様、操作に干渉しないように側面がバッサリ切り取られたデザインです。
カッコイイ背面パネルを守ってくれますね。
今回はお貸しいただいているので装着感をチェックするだけに留めましたが、このケースは超傷が付きやすいのでご注意ください。
なおケースを装着すると重さは252gになりました。特別重いわけではないですね。
ディスプレイ保護フィルムは最初から貼り付けてあります。貼り方が綺麗すぎて、何も付いてないのかと思っちゃいました笑
まぁ質感はそんなに良くないので好みのものに買い替えても良いかもしれませんね。
Amazon検索>>REDMAGIC 9 Pro用ケース
Amazon検索>>REDMAGIC 9 Pro用フィルム
充電器は最大80W出力可能なハイパワータイプ。ポートはUSB Type-Cです。
ケーブルはUSB Type-C / Type-Cのものでした。
毎回言ってるんですけど、ストレートタイプのケーブルは早く辞めた方が良いと思うんですよね。伝わらないかなぁ・・・笑
充電しながらゲームしにくいんですよ。これだと。
ショルダートリガーに指が届かないこともあるので、個人的にはL字タイプの充電ケーブルの購入をおすすめします。
Amazon検索>>L字 USB Type-C ケーブル
REDMAGIC 9 Proのディスプレイをレビュー
続いてREDMAGIC 9 Proのディスプレイを見ていきましょう。
ディスプレイの美しさも重要なポイント。
ゲームするにも動画視聴もディスプレイが綺麗な方が良いに決まってますからね。
画面下インカメラで全画面表示
REDMAGIC 9 Proは旧モデル8 Proから引き続きUDC(Under-Dispaly Camera)採用。インカメラがディスプレイの下に搭載されております。
大きなディスプレイを搭載しているスマホも、インカメラによってノッチやパンチホール型の切り欠きが必ずありますよね?
それがREDMAGIC 9 Proにはディスプレイ内のどこにもインカメラがありません。
普段使いに便利なのはもちろん、やっぱりゲーム。
遮るものが何もないので死角が生まれません。これはドット単位の緻密なプレイが求められるトップランカーほど嬉しい仕様だと思います。
目を凝らして確認するとインカメラはあるのですが、使用中は存在に気付くことはありませんね。
インカメラで撮影した後にホーム画面に戻ると一瞬だけ黒くなるのが分かります。
さらにベゼル(縁)幅も狭く、画面占有率は脅威の93.7%を誇ります。
まさにREDMAGIC 9 Proこそ真の全画面ディスプレイ搭載モデルと言っていいでしょう。
6.8インチ有機ELディスプレイ
REDMAGIC 9 Proのディスプレイには6.8インチの有機ELパネルを採用。
世界シェア1位の中国大手ディスプレイメーカーBOE製のQ9+が使われております。
有機ELパネル特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が非常に綺麗です。
欲を言えば2K・WQHD+ディスプレイを搭載してディスプレイにもゲーミング感があってもいいかなとは思いますが、REDMAGIC 9 Proくらいのスペックがあれば十分な性能と言えます。
とにかくUDCと極細ベゼルのおかげで、動画視聴時の没入感もハンパじゃないです。
ゲーム・動画・電子書籍。エンタメコンテンツをフルで楽しめますよ。
視野角も広く、多少暗くはなるものの、きつい角度からでも視認性が損なわれることはありませんでした。
湾曲のないフラットタイプなところも最高。保護フィルムを貼り付けるのが下手な僕には嬉しいポイントでしかありません。
最大輝度1,600nitsで屋外でも見やすい
REDMAGIC 9 Proのディスプレイ最大輝度は8 Proからさらに明るくなって1,600nits。
このため、砂漠でもない限りは屋外でも見づらくなることはありません。
旧モデルから引き続き直射日光の下では「サンライト(陽光)モード」になるようなんですが、モードを意識しなくても十分に明るいです。
屋外でゲームをする人は多くないかもしれませんが、明るさ自動調節も上手なので、どんなシチュエーションでもディスプレイが見にくくなることはないでしょう。
操作は両手持ちが基本
6.8インチの大画面ディスプレイ&ヘビー級のため片手操作は厳しいです。
画面端まで指が届かないので両手で操作することになります。
慣れてくれば文字入力くらいなら片手でもいけますね。設定や入力アプリにもよりますが、キーボードが下部に寄っているので入力しにくいことはないでしょう。
ただREDMAGIC 9 Proはゲーミングスマホ。普段使いでは大きすぎるほどですが、ゲームが快適にプレイできるなら、それで良いわけです。
両手操作になろうがなんだろうが、ゲーム機のようにスマホゲームを快適に遊べる大きさは、これでしか味わえない優秀なメリットだと思います。
どうでもいいけど、この写真は手がデブに見えて凄くイヤ・・・。
常時オンディスプレイ(AOD)対応
REDMAGIC 9 Proは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(Always On Display/常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計や画像を表示し続けることが可能です。
旧モデル8 Proでは最大30分の制限がありましたが、REDMAGIC 9 Proは終日でも表示可能になっておりました。
もちろん、テーマや表示内容をカスタマイズすることもできますよ。
とは言え、寝てる間に表示されても意味がないので時間指定はしておきたいところ。
もちろんバッテリーもちを優先するならAODは使わない方が良いとは思います。
画面リフレッシュレートは120Hzをサポート
REDMAGIC 9 Proの画面リフレッシュレートは最大120Hzをサポート。
1秒間にディスプレイを120回書き換えてくれるので表示が滑らかに。
左が60Hzで右が120Hzに設定したものです。120Hzのほうが残像感がなく滑らかに動いているのが分かると思います。
高リフレッシュレートを最も実感できるのは画面スクロール。ヌルヌルと滑らかに動いてくれる感じが心地良いです。
最近のハイエンドモデルだと144Hz・165Hzに対応しているものもありますが、実際にはそこまでの高駆動を必要とするシチュエーションは殆どありません。
肝心のゲームでさえ165Hzに対応しているものは数えるほど。
このため、最大120Hzであれば十分と言えるでしょう。
自動に設定しておけば、ディスプレイの動きに合わせて60Hzと120Hzを自動切り替えしてくれるようです。無駄にバッテリーを消耗しないのでこれがおすすめ。
ただ、旧モデルから引き続き、AOD利用時のリフレッシュレートが60Hzなのは少々勿体ない気がします。
次のモデルではLTPOを採用してアイドリング時は1Hzになることを期待しましょう。
タッチサンプリングレートは最大960Hz
REDMAGIC 9 Proのタッチサンプリングレートは旧モデル同様に最大960Hzと超高感度です。設定からゲームごとにサンプリングレートの切り替えができます。
この感度の良さはFPSゲーマーや音ゲー好きの人に嬉しいポイントですね。
アプリで計測してみたところ、通常時のタッチサンプリングレートが250Hzほどで、ゲーム時は公称値に近い900Hzになっていました。
手動計測なのでどこまで正確なのかは分かりませんが、超高感度であることは間違いありません。
Widevine L1で動画視聴が快適!なのに・・・。
スマホのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、REDMAGIC 8 Proなら高画質での視聴が可能となります。
・・・なのに!なぜかNetflixではWidevine L3になっており、最大画質はSDに留まります泣
REDMAGIC 8 ProではしっかりFull HD表示できていたんですけどね?
超謎の現象です。今後変更されるかもしれませんが、2024年2月現在はSD画質でしかNetflixを視聴できないのでご注意ください。なんでなん?
(追記)2024年4月のアップデートでNetflixでの再生時に「SD画質」になる不具合が修正されたようです!
以下の不具合も改善されました。
・SMSが受信できない、または電話の受信が不安定な症状
・「設定」メニュー内の「デフォルトアプリ」が開けない問題
・NetflixでSD画質でしか再生できなかった問題(現在はFull HDでの再生が可能です) https://t.co/uSJmw4XclV— REDMAGIC Japan|レッドマジック【日本公式】 (@REDMAGIC_JP) April 9, 2024
残念ながら手元に実機がないので確認はできないのですが、REDMAGIC 9 Proユーザーにとっては嬉しいアップデートになりました。
ちなみにホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでは、しっかりHD 1080pで視聴できました。
YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定可能です。
REDMAGIC 9 Proの動作性能・基本性能をレビュー
さて続いてはREDMAGIC 9 Proの動作性能をチェックしていきます。
スマホの基本性能を司るのはご存知SoC(CPU/GPU)ですね。
REDMAGIC 9 Proには「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載されております。
2023年10月にQualcommが発表したチップセットで、Gen 2同様に台湾TSMCの4nmプロセスが採用された2024年2月時点での最高性能モデルです。
ゲーム性能はのちほど紹介するとして、まずは普段使いの動作性能とベンチマークスコアをチェックしていきましょう。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。
スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということです。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは2,191,182点、GPUスコアは909,985点。
旧世代のVer.9では総合スコアが1,650,369点、GPUスコアは789,924点という結果になりました。
いやはや・・・。とんでもないスコアが出ちゃいましたね。
ついにAnTuTuベンチマークスコアも200万点台に到達です。
僕が使ってきたスマホと比べてもぶっちぎりで1位でした。
- REDMAGIC 9 Pro:2,191,182
- ROG Phone 7:1,611,048
- Zenfone 10:1,562,792
- Xiaomi 13T Pro:1,435,378
ベンチマークスコアだけ高く出るように調整されているスマホがあるなんて話も聞きますが、ここまでハイスコアならなんにせよ高性能だからどうでもいいですね笑
こちらのページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますので、参考に御覧ください。
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、当然ながら何をやっても快適そのもの。
搭載SoCによってはガクガクしがちなTwitterもサクサク動いてくれましたよ。
もはや普段使い用スマホとしては過剰性能と言っても良いくらいです。
REDMAGIC 9 Proの動作性能は最強でした。おつかれちゃん!笑
なお、AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にどうぞ。
Geekbenchのスコアもハンパじゃないっすよね笑
Pixel 8 Pro/iPhone 15 Proと動作性能を比較
REDMAGIC 9 Proの動作性能が最強であることは間違いありませんが、他のスマホと比べてどうなのか、Google Pixel 8 Pro・iPhone 15 Proとプチ比較してみました。
どちらも国内で購入できる人気のハイエンドモデル。どのくらい違いがあるでしょうか?
多くの人が閲覧するであろうYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
よーいドン!
どれもサクッと表示されますが、僅かにREDMAGIC 9 Proが早いですかね?
とは言ってもAnTuTuスコアほどの違いはありません。
いわゆるハイエンドモデルであれば、どれを使っても快適と思って良いでしょう。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度のテストもしてみました。
旧モデルREDMAGIC 8 Proも爆速でしたが、それを上回るスコア。
今回お借りしたのはRAM16GBの上位モデルですが、下位の12GBモデルでも読み込み・書き込みどちらも十分な速度になると思います。
本体・アプリの起動もスムーズで、複数の処理を同時に進行しても余裕でしょう。
ストレージ容量は512GBと大容量。下位モデルでも256GBとたっぷりです。
システム領域は16GBと意外にもコンパクト。実際に保存可能なのは500GBほどになります。
十分余裕があるので問題ないとは思いますが、重いゲームを同時進行でプレイしている人は少し気をつけましょう。原神なんてインストールすると20GB以上食われちゃいますからね。
残念ながらmicro SDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、micro SDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
難しい操作をすることもなく、カードスロットに入れてあげれば認識してくれましたよ。
Amazon検索>>USB-Cカードリーダー
メモリ拡張機能がある
REDMAGIC 9 Proには使わないストレージの最大12GB分を仮想メモリにする「拡張RAM」機能が搭載されていました。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
REDMAGIC 9 Proのゲーム性能をレビュー
ここからはREDMAGIC 9 Proを購入する前に最も気になる部分、ゲーム性能をチェックしていきましょう。
人気ゲームが快適にプレイできるのか?発熱はどうなのか?実機で検証です。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは59.6!
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)を検証していきます。
ちなみにREDMAGIC 9 Proのデフォルトグラフィック設定は「中」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。スメールの砂漠地域(千尋の砂漠)を動き回り、エンカウントした敵とはしっかり戦っています。
平均FPSは驚異の59.6。ほぼ60FPS張り付き状態になっておりました。
実際にプレイしていてもまぁ快適そのもの笑
かなり砂嵐が吹き荒れる地域なんですけどね?そんなことはものともしないハイパワーっぷりを発揮していましたよ。
ガチゲーマー・トップランカーも納得のゲーム性能です。断言。
なお、こちらの記事で僕がレビューしたスマホの原神平均FPSをランキング形式でまとめて紹介していますので、本記事と併せてチェックしてくださいね。
3種類のゲームモード
REDMAGIC 9 Proには「バランス」「ライズ」「ビヨンド」3種類のゲームモードが用意されています。
ゲーム毎に設定可能でそれぞれGPU特化、CPU特化、最高性能と機能が異なるようです。
説明を読んでもイマイチ違いがよく分からなかったので、それぞれFPSを計測してみました。
ビヨンドとライズは平均FPSの値は変わらないものの、CPU温度に違いがあります。
安定した動作性能で長時間遊びたい場合にはライズが最適かもしれませんね。
バランスはさらに負荷を抑えているようで、FPSの最高値が45に制限されているのが分かります。
このため、例えば外出中などでバッテリーを少しでも長持ちさせたい場合なんかにバランス設定するといいでしょう。
この他、ゲームごとにGPUの設定や色効果を変更することもできましたよ。
ゲームプレイ時の発熱
重いゲームを遊ぶ時に気になるのがスマホの発熱。高い負荷がかかるのでどうしてもスマホが熱くなってしまいます。
REDMAGIC 9 Proの場合はどれくらい発熱するのか、実際に原神を「60FPS/最高」設定でプレイしている時の表面温度を計測してみました。
REDMAGIC 8 Proもそうでしたが、表面温度は40℃以下。実際に触ってみても少しホカホカするなー程度の発熱に抑えられていました。素晴らしいですね!!!
SoC「Snapdragon 8 Gen 3」の性能はもちろん、REDMAGIC 9 Proに搭載された10層構造の冷却システム「ICE 13.0」+冷却ファンの効果が高いのだと思います。
10層のレイヤーで構成された新ICE 13.0冷却システムを採用し、10182mm²の大型VCを搭載しています。前作よりVC液冷プレートの冷却性能が2倍に、CPUコア温度も5℃下げられます。風道構造も見直し、カメラ位置調整したことで風道が完全ストレートになり、空気流速が大幅に向上されました。さらに排熱スペースの空間を18%増加したとともに、回転数再度向上した超静音22,000RPM高速冷却ファンで熱量を排出し、CPUコア温度を最大25℃下げ、端末全体の温度も最大18℃下げられます。
ちなみにAnTuTuベンチマークを4回連続で回した時のスコアは以下のとおり。
スマホによってはサーマルスロットリングでスコアがガクンと下がることもありますがREDMAGIC 9 Proは比較的安定していました。
発熱に関して言えば、旧モデル8 Proの方が抑えられていた印象です。
それにしても高い負荷をかけても動作性能が安定しているのはシンプルに凄いです。
悪魔の力を借りてゲーム性能を上げる
REDMAGIC 9 Proには3種類のゲームモードに加えて、ゲームモードの中に「ディアブロモード」もあります。
ディアブロ、文字通り「悪魔」モードですが、どうやらリミッターを解除したようなモードのようです。
実際にディアブロモードで原神をプレイしてみたところ、平均FPSが59.87までアップしました。
その一方で、発熱具合もめちゃくちゃ笑
ベンチマークアプリによると、CPU温度が最大90℃近くまで上がります。
本体温度もグングン上がって、体感でかなりアチアチでした・・・。
これだけ熱くなったら、かなり負荷がかかっていると思います。
REDMAGIC 9 Proは通常のゲームモードでも重いゲームを快適にプレイできるので、ディアブロモードは、どうしようもない時に最終手段として使うのが良いでしょう。
タッチ式ショルダートリガー
REDMAGIC 9 Proには、シリーズお馴染みのタッチ式ショルダートリガーがもちろん搭載されております。
タッチパネルはサラサラのガラス製で、従来のモデルよりも手汗対策に優れ、タッチエリアもさらに広くなったとのことです。
ライトが施されたのも地味に嬉しいポイントですね笑
とにかくショルダートリガーが搭載されているだけで、確実にゲームがちょっと上手くなります。
FPSゲームを複数の指でプレイしている人も多いとは思いますが、是非試して頂きたい。
3本・4本指でディスプレイを操作しなくても、同等の動作ができるようになりますからね。快適に決まってます。
ショルダートリガーのタッチサンプリングレートは520Hz。遅延なんて皆無です。
どの操作をショルダートリガーにアサインするかの設定も簡単で、画面に表示されるL・Rボタンで指定するだけでOK。
機能の割り当てはゲームごとに保存されるので、いちいち設定し直す必要はありません。
また、タップ操作だけではなく押し込みや連続タップなどを指定することもできちゃいます。
- シングルタップ
- 長押し
- 長押し(連続タップ)
- 押しながらジャイロ
- 2ボタン割り当て
- 押す・離すに2ボタン割り当て
- マクロ割り当て
僕はシングルタップしか設定していませんが、上手い人が使いこなせば格段に操作性が向上すると思います。
なお旧モデルから引き続きショルダートリガーはゲーム時しか機能しません・・・。
マルチファンクションキー的な使い方ができれば良いいんですけどね。
ゲームが捗る豊富なプラグイン
REDMAGIC 9 Proにはショルダートリガー以外にも「プラグイン」と呼ばれる便利機能が多数搭載されています。
REDMAGIC 8 Proから幾つか新機能も追加されていましたよ。
- AIトリガー
- カードアシスタンス
どちらも実際に使ってみたのですが、いまひとつピンとこなかったですね笑
これめっちゃ便利ー!とは言えません・・・。
やはり従来から搭載されているベーシックなプラグインが重宝します。
「エイミングアシスト」はゲーム内に見やすい照準を常時表示。
色合いが反転して索敵が簡単になる「ハントモード」自分の好きなタイミングで有効化することが可能です。
一定時間内の操作を記憶してワンタップで実行できるようになる「マクロ」機能。
例えば、原神で連続攻撃や長押し攻撃をワンタップにできちゃいます。
任意のボタンを追加できる「キーポジションアシスタント」なんかもありますよ。
ボタン位置を変更できないゲームでも、任意の位置にボタンを追加できます。
ゲームによっては対応できない機能もありますが、あれば便利なものばかり。
使いこなせればゲームの腕前が格段に上がりますよ。
モニターに接続して大画面でゲームできる
REDMAGIC 9 ProにはゲームをモニターやTVなどに表示するミラーリング機能を搭載しています。
僕が試した限りでは、USB Type-C to HDMIなら接続するだけですぐに表示することができました。
ワイヤレスで接続する場合には、Miracastを使うか、パソコンに「REDMAGIC Studio」をインストールする必要があるのでご注意ください。
必要スペック
OS:Windows 7/8/10 32/64bit
CPU: i5 Dual Core CPU 2.4 GHz
メモリー: 2GB RAM
グラフィックス: Integrated Graphics
画面: なし
インターフェース: なし
ミラーリングさえ上手くいけば、REDMAGIC 9 Proにコントローラーを接続してゲーム機のように遊べちゃいますよ。
ただし、全てのゲームが外部コントローラーに対応しているわけではないのでご注意ください。例えば、原神のAndroid版は、コントローラー操作に正式対応していません。
このため、REDMAGIC 9 Proのキーマッピングを利用して、タッチ操作とコントロール操作を併用する必要があります。
しかも、実際にPS4のコントローラーを接続してみたのですが、どうにもうまく操作することができませんでした・・・。
接続の問題なのかもしれませんが、過度な期待は禁物です。
なお、外部コントローラーに正式対応しているゲームであれば、しっかり遊べると思います。「Call of Duty: Mobile」はコントローラー対応ゲームなので快適でしたよ。
まぁハマれば快適なものの、あれこれ考えるくらいであれば、素直にREDMAGIC 9 Proでプレイしたほうが良いかもしれませんね。
Moraちゃんが日本語音声に対応
シリーズお馴染みのイメージキャラクター紅魔姫Mora。
もちろんREDMAGIC 9 Proに住んでおります。
今回のMoraちゃんは新たに2つのスキンが追加され、どちらも日本語音声に対応してくれました。
REDMAGIC 9 Proを購入したら、新しいコスチュームを身に纏ったMoraちゃんに触れて、どうぞ日本語で怒られてください笑
もちろんこれまでのように、ホーム画面や充電中の画面にMoraを表示することもできますよ。
写真撮影もできますし、どこで使うか分かりませんが、Vtuberのように自分の動きに合わせてMoraを動かすこともできちゃいます。
本当にこれはどこで使うんでしょう?このままゲーム配信したら権利関係は大丈夫なんですかね?
REDMAGIC 9 Proのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
いつでも、どこでもゲームしたい人にとってバッテリー持ちも重要なポイント。
REDMAGIC 9 Proのバッテリー持ち・充電速度をみていきましょう。
PCMarkバッテリーテストの結果
REDMAGIC 9 Proのバッテリー容量は6,500mAhとスペック的には超大容量。
もはやタフネススマホばりにバッテリーをガン積みしております笑
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、リフレッシュレートを自動・60Hzに設定してそれぞれ計測した結果が以下のとおり。
うーん・・・。
最高性能のSoCを搭載していることを考えると長持ちだとは思いますが、REDMAGIC 8 Pronのスコアが16時間超えだっただけに、ちょっと寂しい結果です。
決して悪くはないものの、もうちょっと頑張って欲しかったかなぁ。
これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、他のスマホとの比較を参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkは机上の空論に近いので、スコアだけではピンと来ない人もいるかもしれません。
そこで実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まず1時間Amazonミュージックで音楽を聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗5%。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%でした。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は4%。
それぞれの結果をまとめると次のとおり。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 5% | 約20時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 4% | 約25日間 |
PCMarkのスコアはイマイチでしたが、実際に使ってみるとそこまでバッテリー持ちが悪くないことが分かります。良かった良かった。
他社製ハイエンドモデルXiaomi 13T Proと比較すると次の通り。
使用時間 | REDMAGIC 9 Pro | Xiaomi 13T Pro |
音楽再生 1時間 | 2% | 2% |
動画再生 1時間 | 5% | 2% |
原神 1時間 | 12% | 14% |
24時間放置 | 4% | 4% |
ほぼほぼ同じような結果になってますね。
REDMAGIC 9 Proのバッテリー持ちが極端に悪いわけじゃないことが分かりました。
80W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。急速充電に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともあり得ます。
この点REDMAGIC 9 Proは80W急速充電に対応しているので安心です。
ただ、なぜか僕の検証では55Wくらいまでしか確認できませんでした。
実際に充電してみたところ、10%からフル充電までにかかった時間は45分ほど。
80W急速充電なのかは微妙ですが、それでも十分早いと思います。
バッテリー容量が6,500mAhと考えれば、超爆速と言って良いでしょう。
ゲームに熱中しすぎて寝落ちしてしまったとしても、朝の準備中に充電すれば80%くらいまでは復活できちゃいますね。
充電分離機能を搭載
REDMAGIC 9 Proには、旧モデルから引き続き充電分離機能があります。
有効にするとバッテリーを通さずに本体に直接給電可能に。
これは実際に充電分離機能を使っている画面ですが、時間が経ってもバッテリー残量が増えていないことが分かります。
充電中にバッテリーからの発熱があるとスマホに大きな負担がかかります。
それが、充電分離機能があることでスマホにかかる負担が軽減され、充電中でもゲームパフォーマンスが下がりません。
これは長時間ゲームをしたい人に重宝する機能です。
REDMAGIC 9 Proのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
ただREDMAGIC 9 Proはゲーミングスマホのせいか、相変わらず公式サイトの製品ページでもカメラ機能についてはサラッとした紹介でした。
そこで実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
REDMAGIC 9 Proのカメラアプリは非常にシンプル。
写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影可能。メインカメラと超広角カメラはワンタップで切替可能ですが、望遠は長押しする必要があります。
2倍ズームはよく使うのでワンタップで切り替えできると良いんですけどね。旧モデルから変化なしでした。
ホワイトバランスやISO感度を手動調整できるプロモードもありましたよ。
また特殊撮影が可能な「カメラモード」も搭載されています。
マクロカメラはここで選択可能です。にしても豊富!
シャッター音・スクショ音は設定から無音にすることも可能。
ただ、SIMカードを装着するとシャッター音の項目が消える可能性もあるのでご留意ください。今回お借りしたのはグローバル版なので僕は試すことができませんでした。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックです。
比較用に僕が持っているスマホの中で最もカメラ性能が高い「Pixel 8 Pro」「iPhone 15 Pro」で撮影した写真をあわせて掲載していきます。
日中の明るいシーンであれば綺麗に撮影できることが分かります。
他の2つに比べると明るく撮影しようとする傾向が強いため、少しのっぺりした雰囲気になるようです。
被写体との距離がもう少し近いシチュエーションで。
やはり何も考えずに撮影すると明るくなり過ぎる傾向があるので、撮影の時に少し調整してあげると良いと思います。被写体によっては白飛びすることがあるかも。
Pixel 8 Proの解像感の高さは見事としか言いようがありませんね。さすがです。
続いてHDR性能のチェックのために逆光のシーンでも撮影。
iPhoneがこういうシーンが苦手なのがよく分かりますね笑
REDMAGIC 9 Proの仕上がりはまずまずかな?明るく撮影しようとする割には、そこは黒潰れするんかい!とは思っちゃいました。
最後に室内で撮影したメシウマ写真。
ちょっとスープの色が赤っぽくなっちゃいましたが、悪くない仕上がり。
今回の検証では使用していませんが、REDMAGIC 9 ProにはAIシーン補正機能もあります。ただ実際に撮り比べてみても変化がないような・・・。
食事って認識してくれなかったのかもしれませんね・・・。
メインカメラ(夜景モード)の作例
REDMAGIC 9 Proには低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モードも搭載。
シリーズで初めてOIS(光学式手ぶれ補正)搭載され、ブレを抑えてくれるので撮影しやすいと思います。撮影完了までに動かずにジッと耐えないといけませんからね。
かなり暗めなシチュエーションでもそれなりに綺麗に撮影できていました。
やっぱり明るくするぞ!っていう気持ちが強いあまり、暗部にノイズが出たり、光源が明るくなりすぎることもありますね。
さらに明暗差のあるシーンでも撮影してみました。
他のシーンと同様に、とにかく明るく!明るく!そんな印象を受けました笑
シチュエーションによっては、それが功を奏する場合もあるので良いっちゃ良いのかもしれませんね。
50MP高画素モードの作例
REDMAGIC 9 Proのメインカメラは5,000万画素での撮影(高解像度モード)も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
ブログ掲載用にリサイズしちゃってるのもありそうですが、全く違いが分かりません。
ただ、高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
じっくり見比べてみると高画素モードの方が解像感が残っている気がしますが、そこまで違いはありませんね笑
高画素モードはファイルサイズも大きくなるので、大きな紙にプリントする予定がある等の特別な場合以外は使わなくて良いでしょう。
最大10倍のデジタルズームの作例
REDMAGIC 9 Proには望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大10倍まで引き伸ばしての撮影になります。
等倍・2倍・5倍・10倍でそれぞれ撮影してみました。
2倍を超えると解像感が失われていきますが、5倍くらいまでだったら普通に使える印象です。
撮影日はかなりの強風だったんですが、OISを搭載しているおかげか、手ブレによる失敗は殆どありませんでしたよ。10倍は失敗かな?笑
ちなみに、Pixel 8 Pro、iPhone 15 Proの望遠性能はこんな感じ。
どちらも望遠レンズを搭載しているので本当に綺麗ですね。
さすがにREDMAGIC 9 Proのデジタルズームでは敵いません・・・。
超広角カメラの作例
REDMAGIC 9 Proは5,000万画素の超広角カメラも搭載しております。
画素数が全てではありませんが、旧モデル8 Proが800万画素だったので、かなりパワーアップしちゃいました。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じ。
超広角カメラは風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝しますよ。
メインカメラの雰囲気とは打って変わって、暗部が強調されている印象です。
解像感自体は悪くないものの、どこかクラシカルな仕上がりになりますね。
夜景モードでも撮影してみました。
超広角カメラでの夜景モードは総じて暗くなりがちなんですが、REDMAGIC 9 Proもその通りになっています。
綺麗に撮影するには、ある程度の明るさが必要ですね。
今回はiPhone 15 Proが絶好調でした。メリハリのある色合いが個人的に好みです。
マクロカメラの作例
登場する機会は多くないかもしれませんが、200万画素のマクロカメラも搭載。
被写体から4cmくらいまでの接写が可能です。
さすがに解像度が低いので質感はガサガサしていますが、あれば結構遊べそうです。
ただ、もっと被写体に寄りたいならデジタルズームを活用しても良いでしょう。
マクロカメラで撮影するのと大きく画質に違いを感じないと思います。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
24mmと33mm、2つの画角をワンタップで切り替えできました。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、輪郭が背景に溶け込んでしまうこともありつつ、強めのボケ具合です。
被写体以外の部分をバツっとボケさせる感じですね。
人物以外の被写体にボケモード的に使用することもできました。
ポートレートモードにすると、HDR機能が効かなくなって、空が白飛びしちゃうスマホもありますが、REDMAGIC 9 Proは大丈夫そうです。
インカメラの作例
REDMAGIC 9 Proのインカメラはディスプレイの下に搭載されています。
このため、一般的なインカメラに比べると画質が落ちるのでご注意ください。
帽子の文字なんかが白くモヤッとしているのが分かります。
ちなみにREMAGIC 8 Proのインカメラも画面下に搭載されていたのですが、仕上がりはもっと悪かったです笑
使い機会が少ないとは思いますが、おまけのおまけくらいに考えておきましょう。
動画撮影の作例
REDMAGIC 9 Proで動画撮影もしてみました。
メイン・超広角それぞれ4K@60fpsで撮影。比較用にiPhone 15 Proで撮影した動画も続けて収録しています。
日中明るい場面では手ブレ補正もよく利いて綺麗に撮影できました。
さすがに最高の動画撮影性能を誇るiPhone 15 Proには色合いや解像感が敵いませんが、ゲーミングスマホでこれだけ綺麗に撮影できれば十分だと思います。
夜間でもそれなりに撮影できますが全体的にノイジーです。
もし綺麗に撮影したいなら、光量が多い場所にするか、30fpsで撮影したほうが良いでしょう。
REDMAGIC 9 Proの動画撮影性能は、大切な思い出を形に残せるほどではないものの、SNS投稿のような普段使いなら満足できると思います。
REDMAGIC 9 Proを実機レビュー
ここからはREDMAGIC 8 Proの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外で気になった部分を紹介していきます。
OSはREDMAGIC OS 6.0
REDMAGIC 9 ProにはAndroidをカスタムした「REDMAGIC OS」の最新バージョン(Ver.9.0)がプリインストールされていました。
ベースになるAndroidのバージョンは14です。
メーカーによって搭載されているOS・UIが異なり、特色・機能も本当に様々。
REDMAGIC OSはゲーミングスマホでありながらシンプルで使いやすい印象です。
起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、ピュアAndroidにはないユーザーの使い勝手が良くなる工夫もされています。
見た目のデザインはテーマで簡単に変更可能。雰囲気が変わって面白いですよ。
メーカーによってOSは様々で、人によって使いやすい・使いにくいがあるとは思いますが、最終的には「慣れ」。どんなOSだって長く使っていけば自分が使いやすいようになっていくので神経質になることはありません。
デュアルアプリ・複数ユーザー対応
REDMAGIC 9 Proには、一般的な便利機能もしっかり標準搭載。画面分割、フローティングウィンドウ、サイドバーなんかもしっかり使えます。
画面分割とフローティングウィンドウを組み合わせれば、最大3つのアプリを1画面に表示させることができますね。こんな使い方する人がいるかどうかは分からないけど笑
また、旧モデル8 Proには非搭載だった、アプリ複製機能・複数ユーザー機能に対応してくれたようです。
複数ユーザー機能はAndroid標準のものでした。Xiaomiのスマホだったらセカンドスペースという独自機能になっていると思います。
1つのアプリを複製することができるデュアルアプリ(アプリ複写機能)が便利。例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
REDMAGICシリーズは日本語訳がちょっと変な部分があります。
例えば「複写機能」ってあんまり一般的な言葉じゃないですもんね?笑
おそらくメーカーも誤訳を認識しているので、おかしな言い回しは今後のアップデートで少しずつ改善していくでしょう。
生体認証は指紋認証&顔認証
REDMAGIC 9 Proの指紋認証センサーは画面内に搭載。
反応は良好ですが、しっかりセンサー部分を指で覆う必要がありました。使用感は旧モデル8 Proから変わっていません。
顔認証は専用センサーまでは非搭載なのでインカメラを使った簡易的なものです。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
ホーム画面に留まるか、直接ロック解除するか、好みの方式を選択できますよ。
マスクを装着する機会が未だ多いので、指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのが望ましいですよね。
広がりを感じるデュアルスピーカー
REDMAGIC 9 Proは本体上部・下部にスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドが楽しめます。
音質は旧モデル8 Proから大きな進化が見られず、左スピーカーが少々こもりがち。僅かに右寄りなバランスになっていました。
あと、もうちょい低音域を強くしてくれたら良いんですけどね。実に惜しい。
その一方で、DTS: X ULTRAの効果はより強くなっている印象を受けました。
機能のON/OFFで空間的なサラウンド効果を実感できて楽しいです。
通常は「スマート選択」にしておけば問題ないと思いますが、プロファイルを「音楽」にするとイコライザーを使えるようになります。
音に拘りのある人は好みの音にカスタマイズしても良いでしょう。
イヤホンジャック搭載
ゲームガチ勢の人は必ずイヤホンを使ってゲームをプレイすると思いますが、REDMAGIC 9 Proにはイヤホンジャックがあるので安心です。
REDMAGIC 9 Proのスピーカーは定位感に優れているとは言え、やっぱりイヤホンを使いたいところ。特にFPSゲームは敵の足音じゃ銃声の方向が分かるだけで、結果が変わってきますからね。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
REDMAGIC 9 Proにワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
ゲームをプレイする時にワイヤレスイヤホンは遅延があるので厳しいですが、音楽を聞いたり動画を見るくらいであれば十分ですからね。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
主要Bluetoothコーデックにフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生をサポートするSnapdragon Soundにも対応しています。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」でした。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
まぁどちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
4キャリアに対応したBand構成
REDMAGIC 9 Proは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ○ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、ドコモのn79は削られているものの、5G通信(Sub-6)にも対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ✕ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもREDMAGIC 9 Proなら対応できます。
なお今回ご提供頂いたREDMAGIC 9 Proはグローバルモデルで「技術基準適合証明」(いわゆる「技適」)を取得していません。私は本記事を作成するにあたり、総務省に試験利用の届け出を行ったうえで使用しています。
日本国内版とはスペック上の大きな違いはありませんがご留意ください。
総務省>>技適未取得機器を用いた実験等の特例制度
REDMAGIC 9 Proのスペック
REDMAGIC 9 Proのスペックは以下のとおり。比較用に旧モデルREDMAGIC 8 Proのスペックも並べておきます。
製品名 | REDMAGIC 9 Pro | REDMAGIC 8 Pro |
カラー | Sleet Snowfall Cyclone | Matte Void |
サイズ | 163.98mm 76.35mm 8.9mm | 163.98mm 76.53mm 9.47mm |
重さ | 229g | 228g |
ディスプレイ | 6.8インチ AMOLED 2480×1116 20:9 最大輝度1600nits Corning Gorilla Glass | 6.8インチ AMOLED 2480×1116 20:9 DCI-P3 100% 最大輝度1300nits Corning Gorilla Glass 5 |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
タッチサンプリングレート | 最大960Hz | 最大960Hz |
OS | RedMagic OS 9.0 based on Android12 | RedMagic OS 6.0 based on Android 13 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 |
RAM | 12/16GB LPDDR5X | 12/16GB LPDDR5X |
ROM | 256/512GB UFS4.0 | 256/512GB UFS4.0 |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 GN 5 1/1.57 OIS | 5,000万画素 GN 5 1/1.5 f/1.79 82°FOV |
リアカメラ(超広角) | 5,000万画素 | 800万画素 f/2.2 120°FOV |
リアカメラ(マクロ) | 200万画素 | 200万画素 f/2.4 78°FOV |
インカメラ | 1600万画素 f/2.0 アンダーディスプレイ | 1600万画素 f/2.0 アンダーディスプレイ |
ビデオ(リアカメラ) | 4K/1080p@60fps 8K/4K/1080p/720p@30fps | 4K/1080p@60fps 8K/4K/1080p/720p@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080p/720p@30fps | |
バッテリー | 6,500mAh 80W急速充電 | 6,000mAh 65W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | WCDMA:B1/6/8/19 TD-LTE:B34/41/42 FDD-LTE:B1/3/5/8/18/19/26/28 5G SA+NSA:n3/28/41/77/78 | GSM 2/3/5/8 WCDMA B1/3/6/8/19 TTD-LTE Band 34/41 FDD-LTE Band 1/3/8/18/19/26/28 5G SA+NSA:n78/n77 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver.5.3 | Ver.5.1 |
衛星測位 | GPS/GLONASS | GPS/GLONASS |
イヤホンジャック | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | なし | なし |
NFC | 対応 | 対応 |
Felica | 非対応 | 非対応 |
公式サイト>>スペック
残念ながら以下の人気機能は非搭載になります。
- おサイフケータイ
- 防塵防水性能
- ワイヤレス充電
まとめ:REDMAGIC 9 Proのメリット・デメリット・評価
かなりボリューミーになってしまいましたが、REDMAGIC 9 Proを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
REDMAGIC 9 Proを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・最高の動作性能 ・最強のゲーム性能 ・ショルダーボタン ・冷却性能が高い ・イケてるデザイン ・カメラ出っ張りなし ・画面下インカメラ ・80W急速充電 ・付属品パーフェクト | ・大きくて重い ・スピーカーが惜しい ・ワイヤレス充電なし ・microSD非対応 ・防水性能なし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★★ |
サイズ感 | ★★★☆☆ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★★ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
旧モデルのREDMAGIC 8 Proで完成したと思っていましたが、まだまだ進化は止まらないようです。
AnTuTu200万点オーバーの最高性能でありながら発熱が抑えられ、長時間安定した高いパフォーマンスを維持できる文句なしのハイエンドモデルでした。
重いゲームもストレスなくプレイできるのはもちろん、タッチ式ショルダートリガーを中心に、プレイヤースキルを補い、レベルアップさせてくれる機能もモリモリ搭載しています。
特にカメラの出っ張りがなくなり、背面パネルが完全フラット化したことで扱いやすさが向上。
旧モデルから引き続きインカメラも画面下に搭載されているので、ディスプレイも背面も、ゲームを邪魔する要素がなくなりました。
あとは、あなたのプレイで勝利を掴み取るだけですよ!
これだけ充実した機能・性能を搭載したハイエンドモデルながら、109,800円ならかなり安いんじゃないかとも思います。
REDMAGIC 9 Proは、ライトユーザーからトップランカーまで、全てのゲーム好きにおすすめできる1台です。
自分もredmagic9Pro買って届くの待ちなのですが、こんなに詳細にレビューしてるところ中々ないので、自分も結構調べてたつもりですが知らないことが以外とあってとても面白かったです!
しゃけさん
もうめちゃくちゃ嬉しいコメントありがとうございました!
そんな風に言っていただいて幸せです(泣)
これからも読んで頂いた人に面白かった!と思ってもらえる記事を作ります!
REDMAGIC 9 Proを実際に使って感じたことなんかもぜひコメントしてくださいね。
今後とも宜しくお願いいたします。