評価:(5点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
SOUNDPEATS Air5 Pro+をご提供いただきました。
2025年10月に発売されたSOUNDPEATS製のワイヤレスイヤホン。
発売済みSOUNDPEATS Air5 Proの進化モデルになります。
最大の変更点はダイナミックドライバーに加えてMEMSドライバーも搭載したハイブリッドモデルになったこと。
価格も5,000円ほど上がったこともあり、旧モデルからどれくらい音質が変わったのか気になりますよね。
本記事でSOUNDPEATS Air5 Pro+を実際に使ってみた様子をレビューするので購入の参考にしてください。
Amazonで使えるクーポンコードを発行して頂きました。
購入時にレジで入力すると10%OFFで購入可能です。
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有効期限:2025年11月20日
| メリット | デメリット | 
| ・最新MEMSドライバー搭載 ・豊富なコーデック ・価格以上の高音質 ・強力ノイキャン ・通話時ノイキャンが優秀 ・マルチポイント対応 ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・ゲームモードあり  | 
・対応デバイスに注意 ・バッテリー持ちが物足りない ・ワイヤレス充電なし ・着脱検知なし  | 
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SOUNDPEATS Air5 Pro+のデザイン・サイズ・付属品
まずはSOUNDPEATS Air5 Pro+の外観・付属品をチェックしていきます。
デザイン
SOUNDPEATS Air5 Pro+にカラバリはなくブラックの1色展開。
デザイン的にはいつものワイヤレスイヤホンと言ったところ。光沢の少ないマットな色合いなので指紋が目立ちにくいのがGOODです。
前面にはLEDランプを1つ搭載。開閉時に光る色でペアリングモードとバッテリー残量を確認できます。
| 充電中 | 
|
| 赤点滅 | 20%未満 | 
| 黄色点滅 | 20%以上70%未満 | 
| 緑点滅 | 70%以上100%未満 | 
| 緑点灯 | 充電完了 | 
| 開閉時 | 
|
| 赤点灯 | 20%未満 | 
| 黄色点灯 | 20%以上70%未満 | 
| 緑点灯 | 70%以上100%以下 | 
背面のヒンジ部分にはブランドロゴ「SOUNDPEATS」があしらわれております。
底面にはUSB Type-Cポートとペアリング用の物理ボタンを搭載。
ラウンド形状になっているので自立できないタイプですね。
上蓋を開けるとイヤホンの登場。ケース内部やイヤホンにはLEDインジケーターはありません。
イヤホンと充電ケースはマグネットで固定されているので簡単には外れません。
蓋の裏に各種認証マークが表示されています。技適マークもありました。
イヤホンはスティックのように足が伸びているタイプ。
ケースとは異なりイヤホンは光沢があって反射が激しいタイプ。皮脂汚れが目立ちにくいからこっちのほうが良いのかな?指紋は目立ちますが。
サイズ感
充電ケースのサイズは66.88✕48.33✕26.92mm。
一般的なワイヤレスイヤホンと殆ど同じサイズ感ですが少し厚みがありますね。
重さはイヤホンを含めて実測で50gでした。一般的です。
イヤホンのサイズは34.60✕19.87✕23.50mm。
イヤホンも他社製と比べて特別大きいわけではありません。足がちょい長いかな?
重さは実測で片耳5gと軽量。装着したままワークアウトしても邪魔になることはありませんよ。
装着感
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはSOUNDPEATS Air5 Pro+が合っているようで、しっかりフィットしてくれました。
スティックもそれほど長くないので見た目にも違和感がありません。
ただノイキャンが強力なせいか、カナル型特有の圧迫感はそれなりにあります。
このため、窮屈な感じが苦手な人は少々注意が必要です。
イヤーチップのサイズを変えるのはもちろん、他社製のイヤーチップと交換してもいいでしょう。
付属品
SOUNDPEATS Air5 Pro+の付属品は以下のとおり。
- ユーザーガイド
 - オリジナルステッカー
 - イヤーピース
 - 充電ケーブル
 
マニュアルには日本語の記載もありますが、内容はあっさりしているので公式サイトのQ&A(FAQ)も参考にすると良いと思います。
イヤーピースは最初から装着されているものを含めて3サイズ。
音質やノイキャンの効果に影響があるので必ず全サイズ試して、なるべくフィット感の良いものを選びましょう。
引き抜くだけなので交換は誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)の形状は楕円形なので他社製のものに交換する場合は適合するか確認が必要です。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-C。独自の急速充電を使用しているわけではないので、ケーブルはUSB Type-Cであれば何でも良いと思います。
SOUNDPEATS Air5 Pro+の音質をレビュー
ここからはSOUNDPEATS Air5 Pro+の音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは音質。
いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
MEMSドライバー搭載
音質をレビューする前にSOUNDPEATS Air5 Pro+最大の特徴である「MEMSドライバー」を少しだけ解説。
MEMSドライバーとは、「Micro Electro Mechanical Systems(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)」の略称で、半導体製造技術を応用して作られた超小型のスピーカードライバーです。
もともとスマートフォンの加速度センサーやマイクなどに使われてきたMEMS技術を、音響分野に展開したのがこのドライバーで、アメリカのxMEMS Labs社がその代表的な開発企業として知られています。
従来のダイナミック型は「磁石とコイルで振動板を動かす」方式でしたが、MEMSドライバーはそれとは全く異なり、シリコンのチップ上に形成された圧電素子が電圧変化で微細に振動するという仕組みを採用。
シリコンチップ上の一部(フラップ)が飛行機の翼のように開閉して空気を動かし、音を出します。特徴は以下の通り。
- 極めて小型・軽量:チップ単体で構成されるため、部品点数が少なく超薄型設計が可能。TWSイヤホンなど小型機器にも最適
 - 高速応答・高精度再生:機械的慣性がほとんどなく、数十~百倍速い応答速度で音を再現できる。これが超高域の描写や歪みの少なさにつながる
 - 高耐久・防水性:シリコンそのものが堅牢で、湿度や衝撃に強い構造
 - 左右差のない精密な生産精度:半導体プロセスによる量産で個体差が極小になり、チャンネルバランスの優れた音が得られる。
 
言い換えれば、MEMSドライバーは「ICチップで作られたスピーカー」と呼べる存在であり、音響デバイスの次の世代を担う技術として注目されています。
MEMS&DDのハイブリッド構成
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、MEMSドライバーの特性を最大限に引き出すために、ダイナミックドライバーと組み合わせたハイブリッド構成。これは、両者の得意分野が明確に異なるため、それぞれの長所を活かす狙いがあります。
MEMSドライバーは超高速応答による高域の繊細さ、明瞭さ、定位の精密さに優れます。一方、ダイナミックドライバーは振幅量が大きく、空気感のある低音や中域の厚みを再生できるのが強みです。
両者を組み合わせることで、次のようなメリットが得られます。
- 全帯域での高い再現性:MEMSが高域を、ダイナミックが低〜中音域を担当することで、よりリニアで自然な音を再現
 - 広いダイナミックレンジ:明瞭な高域と重厚な低域が両立し、ライブ音源などでも迫力と鮮明さを両立
 - 空間表現と定位の向上:MEMSの精密な位相再現により、音像の位置や広がりが立体的になる
 - ANCとの相性の良さ:MEMSのリニアな周波数応答が、ノイズキャンセリングの制御をより正確にし、自然な遮音効果を実現
 
つまり、ハイブリッド構成とは「高域の解像度をMEMSで、中低域の豊かさをダイナミックで補う」設計であり、クリアさと力強さを両立する現実的な最適解といえます。
ちなみに従来のハイブリッド型BA+DDとの違いはこんな感じ。
| 項目 | ダイナミック+BAハイブリッド | ダイナミック+MEMSハイブリッド | 
| 構成の特徴 | ダイナミックが低域を、BAが中高域を担当する伝統的ハイブリッド方式。異なる駆動原理を組み合わせて広帯域を再生。 | ダイナミックが低域を、MEMSが高域を担当。BAの代替ではなく、半導体技術による超高速・高精度再生を狙う進化型。 | 
| 高域再生の特性 | 繊細だが金属的でピーキーな傾向があり、機種によって響きが硬くなることもある。 | シリコンチップ上の圧電素子が高速振動。癖がなく自然な高域再生で、歪みが非常に少ない。 | 
| 製造精度・ばらつき | 組み立て精度に依存し、個体差が出やすい。左右マッチング調整が必要。 | 半導体プロセスで一括生産されるため、ほぼ個体差がなく、高い左右一致性を実現。 | 
| サイズ・設計自由度 | BAユニットは高さがあり、レイアウト上の制約が大きい。 | 厚さ約1mm程度のMEMSチップで非常に薄く、筐体の自由度が高い。TWSにも容易に実装可能。 | 
| 音質傾向 | 華やかで押し出し感のある音。解像度はあるがやや人工的な質感。 | クリアで自然な音。定位が精密で位相のズレが少ない、空間表現に優れる。 | 
| 耐久性・安定性 | 経年変化やエージングで特性が変化しやすい。 | 物理的に摩耗がほとんどなく、音質変化が極めて少ない。防水・防塵にも強い。 | 
| アンプ要件 | 一般的な電流駆動型アンプで動作。 | 電圧駆動が必要で、専用アンプ(例:xMEMS Aptos)との組み合わせで動作。 | 
対応コーデックが豊富
ワイヤレスイヤホンを購入するうえで重要なのがBluetoothコーデック。安価なイヤホンと言えども高音質・低遅延コーデックに対応している方が良いに決まっています。
SOUNDPEATS Air5 Pro+は対応コーデックがめちゃくちゃ豊富なところも特徴です。
| 対応コーデック | 特徴 | 
| LDAC | ソニーが開発したBluetoothコーデック。最大990kbps、96kHz/24bitの高ビットレート転送に対応し、ハイレゾ音源を高音質で再生可能。多くのAndroidスマホで標準対応。 | 
| aptX Adaptive | Qualcommが開発したBluetoothコーデック。最大96kHz/24bit対応。ビットレートを276~420kbps(最大620kbps)で自動調整し、高音質と低遅延を両立。 | 
| aptX Lossless | Qualcommが開発したaptX Adaptiveベースの拡張仕様。CD音質(44.1kHz/16bit)を可逆圧縮で劣化なく伝送可能。Snapdragon Sound対応機器で利用可能。 | 
| LC3 | Bluetooth LE Audio規格で採用された次世代コーデック。最大48kHz/32bitに対応し、SBCよりも高音質かつ省電力。将来のTWSで主流化が期待される。 | 
中でも注目したいのが「aptX Lossless」。
Qualcommが開発した最新のBluetoothオーディオコーデックで、世界で初めて「CD音質(16bit/44.1kHz)」を無劣化で伝送できるロスレス方式です。
可逆圧縮(Lossless Compression)を採用しており、従来のように耳では聞こえにくい音を削る非可逆圧縮とは異なり、圧縮前と同等のデータを完全に再現できます。
また、通信状況に応じてビットレートを約279kbps〜1.2Mbpsの範囲で自動制御し、電波が安定している環境ではフルレートでロスレス伝送が可能。
この技術は「Snapdragon Sound」対応スマホとイヤホンの組み合わせでのみ利用でき、ワイヤレスでも有線に迫る原音忠実度を実現します。
Snapdragon Sound(スナップドラゴン・サウンド)は、Qualcommが開発したワイヤレスオーディオ技術の統合プラットフォーム。
単体のコーデックではなく、aptX AdaptiveやaptX Losslessなどの高音質伝送技術、超低遅延通信、通話用のaptX Voice、接続安定化技術などを一体化したシステムです。
対応スマホ(Snapdragon搭載機)と、対応イヤホン/ヘッドホンの両方がこの技術に対応している場合、音楽・通話・ゲームすべてで最適な音質・遅延・安定性を自動的に制御します。
また次世代コーデックLC3にも対応しています。
LC3(Low Complexity Communication Codec)は、Bluetooth LE Audio(Low Energy Audio)で採用された次世代の標準コーデックです。
従来のSBCよりも約50%低いビットレートでも同等かそれ以上の音質を保ちながら、省電力で安定した通信を実現します。
最大48kHz/32bitに対応し、音楽だけでなく通話や補聴器など多様な音声デバイスに最適化された構造を採用。
また、通信が途切れても自然に復元する「パケットロス補正(PLC)」を備え、途切れやノイズを感じにくいスムーズな再生が可能です。
これによりBluetooth LE Audio機器では、低遅延・高音質・長時間再生をすべて両立できるようになっています。
価格以上の音質で満足度が高い!
SOUNDPEATS Air5 Pro+の音質はシンプルにめちゃくちゃ良いです!
1万円台でこれだけの音質が楽しめるなら超十分。オーディオのガチ勢じゃなければ確実に満足できます。
僕が初めて音を流して最初に感じたのは音場の広さと優れた定位感。
ワイヤレスイヤホンとは思えないほど広い空間で音が流れている雰囲気で、どこでどんな音が鳴っているかが分かりやすかったです。
空間オーディオとは言えないものの、それに近い感覚があります。面白い!
低音域はかなり強めで力強さと迫力があります。
中音域のボーカルやギターの音が一歩前に出てくるものの、サウンドの傾向的にはいわゆる「ドンシャリ」。
ただSOUNDPEATS Air5 Pro+については、「シャリ」が他のイヤホンとは少し違いますね。
MEMSドライバーの特徴なのか、高音域の表現が非常に美しい。透き通り伸びやかな高音を思う存分楽しむことができます。
旧モデルでは高音域のシャリつきや刺さりが強かったのですが、ある程度音量を上げても耳障りになることが少なかったので進化を感じました。
高音質なワイヤレスイヤホンが欲しい!でも安いのじゃなきゃいや!
そんなワガママなあなたにピッタリなんじゃないでしょうか?
WF-1000XM5と音質比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最高音質(自分好み)のSONY WF-1000XM5と聴き比べもしてみました。
まず、サラッと聞く程度だと僕には大きな違いを感じることができません・・・・。
それだけSOUNDPEATS Air5 Pro+が良い音を鳴らしてるんだと思います。
ただ、よーーーーく聴き比べてみると、WF-1000XM5の方が優れているポイントが見えた気がしました。
- より高い解像感で音色の輪郭がハッキリしている
 - 表現力が豊かで余裕があり音数が多い
 
さすがは高級ワイヤレスイヤホン。音質を超重視しているなら、やっぱりハイエンドモデルを購入した方がいいんだろうなと思います。
まぁ殆どの人はSOUNDPEATS Air5 Pro+で十分満足できるのでご安心ください。
1万円台で購入できるイヤホンの音質は遥かに超えていますからね。
iPhoneでは高音質・低遅延コーデックが使えない
iPhoneユーザーでSOUNDPEATS Air5 Pro+を使ってみたいと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながらiPhoneは高音質・低遅延コーデックに対応していないのでご注意ください。
ただ肝心の音質なんですが、全く悪くないです!
確かにAndroidで再生した場合よりもびみょーーーーーーに音の輪郭がボヤけていますが、基本的にSOUNDPEATS Air5 Pro+のデザインは良い音を鳴らしてくれます。
このため、音質に拘りがある人は別にして、普段使い用なら全く気にならないでしょう。
なるべく安く多機能なワイヤレスイヤホンが欲しいなら、iPhoneユーザーでもSOUNDPEATS Air5 Pro+をおすすめできます。
もちろんiPhone限らず、デバイスが対応しているコーデックしか使えません。
さらに、LDACに対応しているスマホであってもストリーミング再生では「48kHz/24bitハイレゾ(JEITA定義)」になってしまうことも多いです。
「96kHz/24bitハイレゾ(日本オーディオ協会定義)」に対応しているデバイスは限られているのでご注意ください。
イコライザーで好みのサウンドに調整可能
SOUNDPEATS Air5 Pro+はコンパニオンアプリでサウンド調整ができます。
		
用意されているプリセットのほか、各音域-6から+6まで12段階の調節が可能。
また「適応型EQ」では、聴力検査のようなテストをして自分の「聞こえ」に合ったイコライザーを生成することもできます。
		
実際に全てのプリセットを使ってカスタムイコライザーも試してみたのですが、僕が最も好きだったのは「SOUNDPEATSクラシック」でした。
低音域をさらに強めても良いですし、ボーカル・ギターなどの中音域を強調させても良いでしょう。
好きなように自分好みのサウンドを作れるところがSOUNDPEATS Air5 Pro+の特徴です。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
ノイキャンの性能は価格以上
SOUNDPEATS Air5 Pro+は周囲の雑音や装着状態、耳の形状に応じて効果を自動調整する「アダプティブノイズキャンセリング」に対応。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)を有効にすると、1〜2秒後にスッと周囲の騒音が消えるのが分かります。この僅かな間にノイキャンの強度を調整しているんですね。
肝心の雑音をかき消す効果はかなり高め。
最強性能のノイキャンを搭載した「AirPods Pro 3」「WF-1000XM5」と比較すると以下の通りに感じました。
| 低音域 | 中音域 | 高音域 | |
| Air5 Pro+ | 9 | 7.5 | 7 | 
| AirPods Pro 3 | 10+ | 8 | 7.5 | 
| WF-1000XM5 | 9 | 8.5 | 8 | 
ハイエンドモデルが作り出す無音の世界に手が届く仕上がり。普段使いなら十分強力で、仕事や勉強に集中したい時用の耳栓代わりにも使えるでしょう。
もちろんノイズキャンセリング+音楽にすれば、どんな雑音でも殆ど聞こえなくなっちゃいますよ。
ノイキャンの効果が高すぎると閉塞感が強くなる場合もあるので、逆にこのくらいの強さのほうが使いやすいかもしれませんね。
4種類のノイキャンモード
SOUNDPEATS Air5 Pro+はコンパニオンアプリで4種類のノイキャンモードを切り替えることができます。
- 自動適応ノイズキャンセリング
 - 室内ノイズキャンセリング
 - 屋外ノイズキャンセリング
 - 屋外交通
 
		
シチュエーションに応じて強弱が変わるようなんですが、僕はイマイチ効果を実感できず・・・。
よく分からなければ「自動適応ノイズキャンセリング」にしておけば良いでしょう。
外部音取り込みモードもそこそこ使える
SOUNDPEATS Air5 Pro+には外部音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
SOUNDPEATS Air5 Pro+の集音効果はそれなりに高いです。
とは言え、開放感を得られるほどではなく自分の声もマイクで拾っている感が強く、こもり気味なので、イヤホンを装着したまま会話をするのは少々厳しいと思います。
なお、外音取り込み機能にも2種類のモードがありました。
		
通話時のノイキャン性能も高い
ワイヤレスイヤホンを装着しながら音声通話をする人も多いと思いますが、SOUNDPEATS Air5 Pro+には通話時のノイズキャンセル機能もあります。
その効果はかなり高め。スピーカーから雑踏音をそこそこ大きなボリュームで流しながらマイクで収録してみました。
周囲の雑音を消す効果が超優秀。背景で鳴っている音が全然聞こえてないですよね?
音質も悪くないので、外出先での音声通話はもちろん、オンラインミーティング・授業なんかでも活躍してくれそうです。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
続いてSOUNDPEATS Air5 Pro+のバッテリー性能を見ていきましょう。
最大6時間連続再生可能なバッテリーもち
SOUNDPEATS Air5 Pro+はイヤホン単体で最大6時間(ANC OFF)の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大30時間使用可能とのこと。
実際に、音量を50%・ANC有効・LDAC有効の状態にしてAmazon Musicを再生し続けたところ、約3時間分でバッテリーが切れました。
		
さすがに搭載された機能をフル活用すると、バッテリー消耗は激しくなってしまいます。
とは言え、長時間フライトには不向きなものの、毎日の通勤・通学、ワークアウトで使うくらいであれば十分だと思います。
音質よりもバッテリー持ちを重視する場合には、AAC接続にしてあげると良いかもしれませんね。
充電速度は優秀
SOUNDPEATS Air5 Pro+のイヤホンの充電速度も検証してみたところ、0%からフル充電にかかった時間は約30分。
		
10分の充電で2時間使える急速充電にも対応しているとのことで、確かに10分で70%まで充電できていました。
スペック上はフル充電まで1時間だったのですが、実際にはその半分の時間でフル充電できちゃいました。かなり優秀。
なお、ケースの充電時間は2時間とのこと。充電速度は1〜2W程度なので特に急速充電には対応していないようです。
なお残念ながらワイヤレス充電にも非対応でした。
SOUNDPEATS Air5 Pro+を実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でSOUNDPEATS Air5 Pro+を実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
探してタップの簡単ペアリング
SOUNDPEATS Air5 Pro+のペアリングは簡単です。
充電ケースの蓋を開けてイヤホンを取り出すとペアリングモードに。
あとは接続したいスマホやタブレット等のBluetooth設定で「SOUNDPEATS Air5 Pro+」を見つけてタップすればペアリング完了です。
		
なお、SOUNDPEATS Air5 Pro+はBluetoothコーデックに接続が不安定になりやすいLDACを採用しています。
このため、あまりにも接続が不安定になる場合には、コンパニオンアプリでLDACを無効にしたり、詳しい人はLDACの接続方式の変更を試してみましょう。
		
マルチポイント(デュアルデバイス)接続に対応
SOUNDPEATS Air5 Pro+は複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えばAndroidで音楽を聴いている時にiPhoneにLINEの音声着信があった場合、Androidの音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので貴重なメリットです。
なお、SOUNDPEATS Air5 Pro+は、LDACを有効にしている場合はマルチポイントが使えないのでご注意ください。
片耳使用も簡単
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、もちろん片耳でも使用できます。
使い方は簡単で、使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は便利。
小難しい設定をしなくてもすぐに使えるのでご安心ください。
各種設定はSOUNDPEATSアプリで
SOUNDPEATS Air5 Pro+にはコンパニオンアプリ「Peats Audio」があります。
		
ここまでのレビューでちょこちょこ紹介しているように、様々な設定が可能です。
- ノイキャンモード切り替え
 - マルチポイント
 - ゲームモード
 - タッチアサイン変更
 - LDAC
 - イコライザー
 - ファームウェアアップデート
 - 排水機能
 - LE Audio
 - 装着テスト
 - イヤホンを探す
 - 音声ガイダンス設定
 - 通知音設定
 
音声ガイダンスの言語設定など、他社製のコンパニオンアプリよりも細かい設定ができる印象です。
スマホとペアリングができていれば、デバイスの追加から簡単に登録できますよ。
タッチ操作のカスタマイズができる
SOUNDPEATS Air5 Pro+はタッチで音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたり、スティックの上部です。
デフォルトの操作方法は以下の通り。
| 右1回タッチ | 音量上げる | 
| 左1回タッチ | 音量下げる | 
| 2回タッチ | 再生/一時停止 電話を受ける/切る  | 
| 右3回タッチ | 音声アシスタント | 
| 左3回タッチ | 音声アシスタント | 
| 右1.5秒長押し | 曲送り | 
| 左1.5秒長押し | ANC切り替え | 
タッチ操作で音量調整できるのは嬉しいポイント。
早くタッチしすぎると連続タッチと認識されてしまうんですが、擬似的に音量を上げる場合は上にスライド、音量を下げる場合には下にスライドすると上手くいきました。
再生/一時停止が2回タッチになっているのも誤動作しにくくて良いですね。
なおデフォルト設定では「曲戻し」がありませんがカスタマイズも可能。
		
この中に「前のトラック」があるので、好みの操作に割り当ててあげましょう。
また頻繁に触ってしまってウザいと思ったら「タッチを無効にする」こともできるのでお試しください。
ゲーム(低遅延)モード搭載
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にSOUNDPEATS Air5 Pro+は遅延が起こりやすいLDACを採用しているので不安な部分です。
ただ実際に試してみたのですが、それほど大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクも殆ど気になりません。
とは言え残念ながらやっぱりゲームは厳しい・・・。
例えば原神では、攻撃ボタンのタップから効果音がするまで僅かな間が発生していました。紛れもない遅延です。
こんな時に使いたいのがゲームモード(低遅延モード)。
遅延を60msまで抑えてくれるとのこと。ゲームモードを有効にすると、確かに原神で感じたタイムラグが殆ど感じられなくなりました。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
また、コーデックをaptX Adaptiveに設定して使えばアプリ毎にプロファイルを選択できるので、プレイ中のゲームアプリを「ゲームモード固定」にしても良いでしょう。
		
デバイスを探す機能
SOUNDPEATS Air5 Pro+は、Googleの「Find Hub(デバイスを探す)」には対応していないものの、アプリの「イヤホンを探す」機能で音を鳴らすことはできました。
		
しかも、イヤホンから音を流すだけではなく、スマホのGPSを使って最後に接続した場所を記録しておいてくれるようです。
このため、屋外でなくしてしまっても見つかる可能性が少し高くなりますね。
ただワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時でも音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
SOUNDPEATS Air5 Pro+が対応している防水性能はIPX5等級。
| 保護等級 | 保護内容 | 
| IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない | 
残念ながら水没には非対応。生活防水に毛が生えた程度なので強力ではありません。
それでもちょっとした雨とか、スポーツ時の汗ならしっかり守ってくれるので防水性能が全くないよりもずっと安心です。
このため、お風呂・シャワー・水泳等で使うのはやめましょう。水没させたら壊れます。
ポケットに入れたまま洗濯してしまうこともありますが、これもアウトなのでご注意ください。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のスペック・仕様
SOUNDPEATS Air5 Pro+のスペックは以下の通り。参考に旧モデルAir5 Proのスペックも併せて掲載しております。
| Air5 Pro | Air5 Pro+ | |
| サイズ | 66.88mm 48.33mm 26.92mm  | 
66.88mm 48.33mm 26.92mm  | 
| 重さ | イヤホン:4.8g 総重量:50.3g  | 
イヤホン:5g 総重量:51.11g  | 
| 連続再生時間 | 最大7.5時間 ケース併用:37時間  | 
最大6時間 ケース併用:30時間  | 
| アクティブノイズキャンセリング | あり | あり | 
| 外音取り込みモード | あり | あり | 
| コンパニオンアプリ | あり | あり | 
| イコライザー | あり | あり | 
| 空間オーディオ | なし | なし | 
| 低遅延モード | あり | あり | 
| 充電時間 | イヤホン:1時間 ケース:2時間  | 
イヤホン:1時間 ケース:2時間  | 
| 急速充電 | 10分充電で2時間使用 | 10分充電で2時間使用 | 
| バッテリー容量 | ケース:520mAh イヤホン:35mAh  | 
ケース:520mAh イヤホン:35mAh  | 
| 充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | 
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 | 
| Bluetooth | Ver5.4 | Ver5.4 | 
| 通信距離 | 10m | 10m | 
| 防水規格 | IPX5 | IPX5 | 
| チップ(SoC) | QCC3091 | QCC3091 | 
| 対応コーデック | SBC AAC aptX Adaptive aptX Lossless LDAC  | 
SBC AAC aptX Adaptive aptX Losless LDAC LC3  | 
| ドライバー | 10mm DD | 10mm DD MEMS(Cowell)  | 
| ドライバー感度 | 不明 | 不明 | 
まとめ:SOUNDPEATS Air5 Pro+のメリット・デメリット・評価
SOUNDPEATS Air5 Pro+を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
SOUNDPEATS Air5 Pro+を買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
| メリット | デメリット | 
| ・最新MEMSドライバー搭載 ・豊富なコーデック ・価格以上の高音質 ・強力ノイキャン ・通話時ノイキャンが優秀 ・マルチポイント対応 ・イコライザーあり ・タッチカスタマイズ可能 ・ゲームモードあり  | 
・対応デバイスに注意 ・バッテリー持ちが物足りない ・ワイヤレス充電なし ・着脱検知なし  | 
評価
評価:(5点/5点満点)
SOUNDPEATS Air5 Pro+の魅力は、MEMSドライバーを採用した“次世代らしい”音作りにあります。
高域のレスポンスが非常に速く、ディテールまでしっかり描き出すため、ボーカルも楽器も自然でクリアに聴こえます。低域は引き締まっており、全体のバランスも良好で、ジャンルを問わず音楽を楽しめるでしょう。
さらにLDACやaptX Losslessなどの最新コーデックにフル対応しており、再生環境を整えればワイヤレスでも驚くほどクリアで繊細な音を楽しめます。
ワイヤレスイヤホンながら、音の情報量や空気感をしっかり感じられるのも嬉しいポイントです。
ノイズキャンセリング(ANC)は非常に強力で、低音の機械音や人の声など、日常生活の騒音をぐっと抑えてくれます。通話時のノイキャンも優秀で、オンライン会議や電話でもクリアな声が届きます。
加えてマルチポイント接続やEQ調整、タッチ操作のカスタマイズ、ゲームモードなど実用的な機能も揃っており、利便性も抜群です。
バッテリー持ちやワイヤレス充電非対応、着脱検知の未対応など気になる点はあるものの、それを差し引いても約15,000円でこれだけの音質と機能を備えているのは、間違いなく価格以上の価値があります。
- ワイヤレスでもクリアで情報量の多い音を楽しみたい
 - 通勤・通学などで強力なノイズキャンセリングが欲しい
 - 通話やオンライン会議でもクリアな音声を重視する
 - マルチポイント接続やEQ調整など、便利な機能をフル活用したい
 - ゲームや動画視聴で遅延の少ないモードを活用したい
 
SOUNDPEATS Air5 Pro+はこんな人におすすめの1台です。

















































































						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												
						
						
						
												