SUUNTO Spark(スント スパーク)をご提供いただきました。

Suunto Spark

2026年5月に発売された、フィンランドのスポーツブランドSUUNTOのオープンイヤー型イヤホンです。

SUUNTOと言えばアウトドアウォッチのイメージが強いですが、Sparkはその技術を活かした「走れるイヤホン」とも言える1台。

耳を塞がず音楽を楽しみながら、走ればランニングフォームまで計測できてしまう、ちょっと欲張りなイヤホンです。

先に結論からお伝えすると、SUUNTO Sparkは「音楽も運動も1台で済ませたい人」にぴったりのオープンイヤーイヤホンでした。

Suunto Spark

イヤホン単体で接地時間や上下動といったランニングデータが取れて、その精度はApple Watchとほぼ同等。耳を塞がず音楽を楽しみつつ、走るときはフォームチェックの相棒になる二役をこなせます。

片耳約9.7gと軽く、低音もしっかり出るので、普段使いのイヤホンとしても十分満足できる仕上がりです。

一方で、走行距離やペースまでは測れず、ハイレゾコーデックがLHDCのみだったりと気になる点も。

それでも「オープンイヤーで音楽も運動も楽しみたい」という人には、他にはない個性を持った1台。特にSUUNTOのスマートウォッチユーザーなら、連携でさらに便利に使えますよ。

本記事では、Suunto Sparkを実際に使って詳しくレビューしていきます。

メリット デメリット
・イヤホン単体でランニングフォームを計測
・接地時間や上下動の精度がApple Watch並み
・メトロノームでケイデンスを一定に保てる
・片耳約9.7gの軽量設計で装着感が快適
・イヤーフックの安定感が高い
・低音がしっかりでボーカルも聴き取りやすい
・ヘッドジェスチャーで手を使わず操作可能
・首の疲労通知など独自機能を搭載
・Google Fast Pair/Find Hub対応
・10分で2時間の急速充電
・走行距離やペースは測れない
・ランニング以外のスポーツは非対応
・ハイレゾコーデックがLHDCのみ
・通話ノイズキャンセリングはイマイチ
・低遅延モード非搭載でゲームには不向き
・ワイヤレス充電非対応

Suunto Sparkのデザイン・サイズ・付属品をレビュー

Suunto Sparkのデザイン・サイズ・付属品をレビュー

まずはSuunto Sparkの外観・サイズ感・付属品からチェックしていきましょう。

デザイン

Suunto Sparkのカラーバリエーションは以下の3色。

  • コーラルオレンジ
  • ブラック
  • ホワイト
Suunto Sparkのデザイン

今回ご提供いただいたのはブラックです。

Suunto Sparkのデザイン

パッと見た印象は、スポーツブランドらしいマットな質感のブラック一色。装飾らしい装飾がなく、いい意味で無骨さがない、シンプルにまとまったデザインだと感じました。

イヤーフック型のオープンイヤーで、スピーカー部とイヤーフック部に角度がついているのが特徴。

Suunto Sparkのデザイン

この角度のおかげで、耳にかけたときに余計な浮きや揺れが出にくい設計になっています。

イヤーフック部分はシリコンコーティングされた形状記憶チタンループを採用。耳の形に合わせてしなるので、フィット感を自分の耳に合わせて微調整できます。

Suunto Sparkのデザイン

耳に触れる部分は柔らかいシリコン仕上げ。肌に当たる感触がとにかく優しいのが好印象でした。

正面には「SUUNTO」のロゴ。背面(耳に向く内側の面)には磁石式の充電端子とL/R表記があります。

Suunto Sparkのデザイン

北欧ブランドらしい、飾り気のないミニマルなデザインです。

イヤホン本体の防塵防水性能はIP55。ランニング中の汗や小雨程度なら気にせず使える防塵防水レベルです。

充電ケースはシリコン+チタン合金素材。触った質感はマットで、指紋がつきにくいのも地味に嬉しいポイントです。

Suunto Sparkのデザイン

丸みを帯びたスクエア型で、ポケットに入れても角が気にならない形状でした。

背面にはUSB-Cポートを搭載。充電ケースの防塵防水性能はIP54です。

Suunto Sparkのデザイン

正面には充電状態を示すLEDインジケーターが1つ。充電中やペアリング時に点灯します。

Suunto Sparkのデザイン

ケースを開けるとイヤホンが収納されている状態が見えます。

Suunto Sparkのデザイン

イヤーフックが交差するように収まる独特な収納方法で、最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば迷わず出し入れできました。

ちびめがね
ちびめがね
普段使いしても違和感ないデザインでした!

サイズ・重量

Suunto Sparkのサイズは以下のとおり。

Suunto Sparkのサイズ Suunto Sparkのサイズ
サイズ 重量
イヤホン片側 42.1×58.6mm 約9.7g
充電ケース 68×67.7×25.8mm 約57.5g
本体一式 約76.8g

実際に測ってみたところ、イヤホン片側は9.5g。

Suunto Sparkのサイズ

公称値の9.7g±0.2gとほぼ一致する結果でした。

イヤホン・ケース込みの本体一式では75.4gと、こちらも公称の76.8gに近い数値。

Suunto Sparkのサイズ

片耳10g切りの軽さなので、装着したまま長時間過ごしても耳への負担を感じにくいサイズ感です。

装着感

Suunto Sparkはイヤーフックを耳にかけて装着するタイプ。オープンイヤーなので、耳の穴を塞がずに音楽を楽しめます。

Suunto Sparkの装着感 Suunto Sparkの装着感

耳への収まりも良好で、装着した状態で軽く頭を振っても外れる気配はありませんでした。この安定感なら、ランニングなど身体を動かすシーンでも問題なく使えそうな手応えです。

眼鏡ユーザーの僕でも、フレームとの干渉は全く気になりませんでした

Suunto Sparkの装着感

イヤーフックが耳の後ろをすっきり通る設計なので、ツルとぶつかることがないんです(ツルの太さによっては感じ方が変わる可能性もあります)。

マスクとの干渉についても問題なし。ただ外す時にひっかかることがあると思うので、着脱の順番にはご注意を。

付属品

Suunto Sparkの付属品は以下のとおり。

  • USB-C to C充電ケーブル
  • クイックスタートガイド
  • 国際保証リーフレット
Suunto Sparkの付属品

充電ケーブルはUSB-C/USB-Cタイプ。独自規格ではないので、手持ちのケーブルで代用できます。

Suunto Sparkの付属品

Suunto Sparkのランニング計測機能をレビュー

Suunto Sparkのランニング計測機能

Suunto Sparkの最大の特徴が、イヤホン単体でランニング中のフォームデータを計測できることです。

普通のイヤホンにはまずない、スポーツメーカーであるSUUNTOならではの機能ですね。

使い方は簡単で、Suuntoアプリの「スポーツモード」から「ワークアウトを開始」をタップするだけ。

あとはいつも通り走れば、Sparkが自動でフォームデータを記録してくれます。

なお、選べるスポーツは「ランニング」のみ。サイクリングやウォーキングなど他の種目には対応していないので、あくまでランニング専用の機能と考えておきましょう。

ちびめがね
ちびめがね
イヤホンの長押しにワークアウトの開始/終了を割り当てることもできます。スマホを取り出さずに計測を始められるので便利そうですね。

実際に走って取れたデータ

実際にSuunto Sparkを装着して走ってみました。

記録できる項目は、歩数・合計時間・ケイデンス・接地時間・上下動・接地バランス・消費カロリーです。

僕が約10分半走った時のデータがこちら。

項目 計測結果
歩数 1,963歩
平均ケイデンス 184spm
平均接地時間 276ミリ秒
上下動 7.9cm
平均接地時間バランス 49.4% – 50.6%
消費カロリー 137kcal

接地時間の左右バランスまで分かるのは面白いですね。左右均等に近いほど良いとされていますが、僕は49.4%対50.6%とかなり均等でした。

イヤホンだけでここまで細かいデータが取れるのは、正直驚きです。

普段使っているApple Watchと比べてみた

「イヤホン単体の計測って、どれくらい正確なの?」というのが気になる人も多いと思います。

そこで、普段僕が使っているApple Watchを同時に装着して走り、数値を比べてみました

同じランでの両者の計測結果がこちら。

項目 SUUNTO Spark Apple Watch
上下動 7.9cm 8.0cm
接地時間 276ミリ秒 273ミリ秒
ケイデンス 184spm 164spm

驚いたのが、上下動と接地時間はほぼ同じ数値だったこと。上下動は7.9cm対8.0cm、接地時間は276ミリ秒対273ミリ秒と、ほとんど差がありません。

イヤホン単体の計測が、Apple Watchと同じレベルの数値を出してくれるというのは素直にすごいと思いました。

一方で、ケイデンスは184spmと164spmで20spmほど差が出ました

これはおそらく、両者の集計方法の違いによるものだと思われます。

Spark側は歩数を時間で割った数値に近く、Apple Watch側は歩いている時間などを除いた数値になっている可能性があります。ただ、断定はできないので参考程度に見てください。

ちびめがね
ちびめがね
数値の絶対値が多少違っても、フォームの傾向をつかむ用途なら十分実用的だと感じました。

メトロノーム機能でケイデンスを一定に保てる

Suunto Sparkには、メトロノーム機能も搭載されています。

Suuntoアプリで毎分120〜200spmの範囲でケイデンスを設定すると、そのリズムに合わせて音が鳴り、一定のペースで走るサポートをしてくれます。

イヤホン単体でメトロノームを内蔵しているのは珍しく、これもスポーツメーカーならではの機能ですね。

実際に使ってみた感想としては、まず自分の普段のケイデンスを測ってから設定するのがおすすめ

いきなり理想的な数値に設定すると、それに合わせようとして逆にペースを乱してしまうことがありました。

とはいえ、同じペースを保って走りたい人や、ケイデンスを意識した練習をしたい人にはかなり有効だと思います。

リズムが耳から入ってくるので、感覚的にペースをキープしやすくなりますよ。

本格的に走るならスマートウォッチと併用がおすすめ

ここまでランニング計測機能を紹介してきましたが、正直な感想をお伝えすると、あくまで補助的な機能という位置づけです。

イヤホン単体でフォームデータが取れるのは面白いですが、走行距離やペースまでは分かりません

なので、ランニングデータをしっかり管理したい人は、やはりスマートウォッチのほうが向いています。

ちびめがね
ちびめがね
「音楽を聴きながら、おまけでフォームも見られたらいいな」くらいの感覚がちょうど良いですね。

なお、SUUNTOのスマートウォッチを持っている場合は、Sparkと連携させることで、ペース・心拍数・距離などの音声フィードバックを耳で受け取れるようになります。

僕が以前レビューしたSuunto Race Sも連携に対応しているので、SUUNTOユーザーならさらに便利に使えますよ。

【SUUNTO RACE Sレビュー】GPS&オフラインマップを搭載した究極の運動用スマートウォッチ!使ってみた感想とメリット・デメリット・評価SUUNTO RACE S(スント レース エス)はアスリート向けのスマートウォッチ。ワークアウト計測から回復まで最大のパフォーマンスを発揮するためのサポートをしてくれます。衛星測位(GPS)に加えて世界中のオフラインマップをインストール可能。スマホを持たずにナビやルートに基づくトレーニングができます。SUUNTO RACE Sを使ってみた様子をメリット・デメリットを含めてレビューです。...

Suunto Sparkの音質をレビュー

Suunto Sparkの音質をレビュー

Suunto Sparkは、SUUNTOにとって初めての空気伝導オープンイヤーイヤホン。

これまでのWing・Sonicは骨伝導でしたが、Sparkは耳を塞がずに音を届ける方式が変わっています。ここからは実際に聴いてみた音質面をチェックしていきます。

低音域の減衰少なめで中音域が前に出るバランス型サウンド

Suunto Sparkの音質

まず伝えたいのが、骨伝導のようなビリビリした振動感がないという点です。

骨伝導イヤホンは頭蓋骨を通して音を伝える仕組み上、低音を出そうとすると振動がくすぐったく感じることがありました。Sparkは空気伝導なので、そのクセがなく自然な鳴り方です。

肝心の音質ですが、普段使いなら十分満足できるレベルだと感じました。

イヤーフック型のオープンイヤーは低音がスカスカになりがちなイメージがありましたが、Sparkは低音の減衰が少なめで、しっかりと沈み込みを感じることができます。

高音はやや控えめな印象。ただこれは悪いことばかりではなく、耳に刺さるようなキツさがないので長時間聴いていても疲れにくいです。

中音域、つまりボーカルは前に出てくるタイプ。歌モノを聴くときに声がしっかり主張してくれるので、聴き取りやすさは良好でした。

ドライバーには独自のハイブリッド・マルチドライバー オープンイヤーシステムを搭載。

コーデックはSBC・AAC・LHDCに対応し、LHDC 5.0では最大96kHzのハイレゾ再生も可能です。

ただ、僕がLHDCで聴いた印象では、もう少しパリッとした解像感があってもいいかなという感覚もありました。

音が少しモヤッとまとまる瞬間があり、解像感という点では物足りなさを感じる場面も。

あと地味に気になったのが、せっかくハイレゾワイヤレス対応なのにコーデックはLHDCのみ。LDACに比べると対応デバイスが少ないので、ここはもう少し選択肢が欲しかったところです。

ちびめがね
ちびめがね
低音の踏ん張りは良い意味で予想外!ただLHDC縛りは対応機種選ぶので要注意です

サウンドモードと空間オーディオの使用感

Suuntoアプリではレジェンダリー・低音ブースト・高音ブースト・ボーカルブースト・カスタマイズの5つのサウンドモードを選択できます。

普段使いならレジェンダリーのままで十分というのが僕の結論です。低音ブースト・高音ブーストはそれぞれしっかり効果を感じられ、好みに合わせて選びやすい印象でした。

一方でボーカルブーストは変化が少なめ。ラジオ番組を聴きながら試してみましたが、こちらも体感できるほどの変化は感じられませんでした。

カスタマイズを選ぶと5バンドのイコライザーで細かく調整することも可能なので、こだわりたい人はここで追い込むのもアリです。

もうひとつ、空間オーディオもオンオフを試してみました。

オンにすると定位が変わり、サラウンドっぽい広がりを感じられるのは事実です。

ただ音質が少し機械音っぽくなる感覚があり、正直あまりおすすめはできないというのが僕の正直な感想。曲によって合う・合わないが分かれる機能かもしれません。

音漏れは一般的なオープンイヤー相当

最後は音漏れをチェックしていきます。

Sparkには音漏れ低減ドライバーとアクティブサウンドコントロールが搭載されていて、音漏れを最小限にする設計になっています。

実際に検証してみると、音量30%あたりからじわじわ音漏れが始まり、60%程度になると歌詞がはっきり聞き取れるレベルでした。

体感としては一般的なオープンイヤータイプとほぼ変わらない音漏れ具合。オープンイヤーという構造上、完全に音漏れをなくすのは難しいので、電車内など静かな場所では音量控えめを意識するのがよさそうです。

Suunto Sparkを実機レビュー

Suunto Sparkを実機レビュー

ここではペアリングからタッチ操作、首の健康機能、マルチポイント、バッテリー、通話品質まで、Suunto Sparkの機能面をレビューしていきます。

ペアリングはGoogle Fast Pairに対応

Suunto Sparkのペアリングは簡単です。

Androidの場合はGoogle Fast Pairに対応しているので、スマホにポップアップが表示されます。あとは「接続」をタップするだけ。

Suunto Sparkのペアリング Suunto Sparkのペアリング

iOSの場合はBluetooth設定から「Suunto Spark」をタップすればペアリング完了です。どちらも迷うことはないと思います。

Androidの方がポップアップが出るから分かりやすいかもしれませんね。

接続後はSuuntoアプリを開いてSparkが認識されているか確認しておきましょう。

Suunto Sparkのペアリング

ここで重要なのが、SuuntoアプリなしではSparkの機能を使いきれないという点です。

サウンドモードの切り替え、ヘッドジェスチャーの設定変更、ソフトウェアアップデートまで、主要な設定はすべてSuuntoアプリ経由で行います。

アプリをスマホに入れておくのがほぼ必須と考えてください。

なお、Google Fast Pairに対応しているメリットはペアリングの手軽さだけではありません。

Googleの紛失防止サービス「Find Hub」にも対応しているので、イヤホンを置き忘れた場所をAndroidスマホやGoogleマップから確認できます。

SuuntoアプリからもSparkを鳴らして場所を特定できますが、Find Hubが使えることでGoogleエコシステムとの連携が一段広がります。

タッチ操作・ヘッドジェスチャー操作

Sparkのタッチ操作はシングル・ダブル・トリプルタップと長押しをSuuntoアプリからカスタマイズできます。左右それぞれ独立して設定できるのもポイントです。

操作 デフォルト割当 カスタマイズ
シングルタップ なし
ダブルタップ 音楽再生/一時停止
トリプルタップ 次の曲
長押し なし 可(音声アシスタント・ワークアウト開始/終了・メトロノームオン/オフ)
ダブルタップ(通話時) 電話に出る/切る 不可(固定)
長押し(通話時) 通話を拒否 不可(固定)

実際に使ってみると、タッチの反応は良好。操作するたびにイヤホンから音が鳴って確認できるので、ちゃんと反応したかどうかが分かりやすいです。

シングルタップはアプリ側でも「誤って反応しやすいため、必要な場合のみ設定してください」という注意書きがあります。

僕も実際デフォルトの「なし」のままにしておくほうが使いやすいと感じました。

Spark最大の個性と言えるのがヘッドジェスチャー操作です。頭の動きだけでスマホに触れずに操作できます。

割当は以下の3種類です。

ジェスチャー 動作
2回頷く 通話に応答
頭を2回振る(着信時) 通話を拒否
頭を2回振る(音楽再生時) 次の曲にスキップ

実際に試してみたところ、誤反応なく問題なく動作しました。ランニング中に手を使わずに曲をスキップしたり着信に応答できるのは、使ってみると思いのほか便利です。

ただ、ジェスチャーの種類が3つだけというのは少し物足りなさも感じました。

たとえば「前の曲に戻る」「音量操作」なども割り当てられるとさらに使い勝手が上がるはずで、今後のアップデートに期待したいところです。

ちびめがね
ちびめがね
ヘッドジェスチャーはSpark独自の機能。使ってみるとランニング中にスマホを取り出さなくていいのが地味に快適です!

首の疲労通知・頸部可動性評価

イヤホンにジャイロセンサーが内蔵されているSpark独自の機能として、首の健康をサポートする2つの機能があります。スポーツイヤホンらしからぬユニークな機能です。

頸部疲労アラートは、同じ姿勢で首を動かさない時間が続いたときに音声で通知してくれる機能です。アラートのインターバルは15・30・60・90分から選べます。

試しに15分でオンにして使ってみましたが、同じ姿勢を取り続けていたわけではなかったためか、アラートは届きませんでした。

長時間デスクワークをする日に試してみるとより効果を実感できると思います。

ないよりあるほうがいい機能なので、デスクワーク中に装着しているときはオンにしておくのがよいかもしれません。

頸部可動性評価(Neck Mobility Assessment)は、イヤホンを装着したまま指示に従って首を動かすことで、首の柔軟性や可動域を計測してくれる機能です。

実際にやってみると、約3分ほどで評価が完了しました。

結果は回転・頭の傾き・左側屈の3項目で表示され、それぞれ角度と左右対称性が数値で出てきます。

僕の結果は3項目とも「問題なし・良好」でした。評価後は「首の健康ガイド」として回旋ストレッチや胸鎖乳突筋ストレッチなどの動画も確認できます。

なお、アプリ内にも免責事項として記載されていますが、この機能はあくまで参考情報であり医療目的のものではありません。体調に不安がある場合は医師への相談を優先してください。

ガジェット好きが「これは面白い」と思える独自機能で、イヤホンの枠を超えた使い方ができる点がSparkらしいと感じました。

マルチポイント接続・低遅延

Sparkはデュアルデバイス接続(マルチポイント)に対応しており、2台のデバイスに同時接続できます。設定はSuuntoアプリの「デュアルデバイス接続」からオンにするだけです。

Suunto Sparkのマルチポイント接続

スマホとPCを併用しながら作業している人や、2台持ちの人には特に便利な機能です。

実際にGalaxy S26で音楽を聴きながらiPhone 17に着信が来た場面で試してみたところ、iPhoneで通話に移行できました。

Suunto Sparkのマルチポイント接続

ただし、通話が終わると音楽が再開されますが、通話中も音楽再生は停止されず、再生は継続されていました。想像している挙動とは異なるかもしれないのでご注意を。

低遅延についてはBluetooth 5.4を採用。実際に使ってみたところ、動画再生でリップシンクが気になることは殆どありませんでした。

Suunto Sparkは低遅延モード非搭載

ただゲームは厳しい印象。原神では攻撃ボタンタップからワンテンポ遅れる印象です。

Suunto Sparkは低遅延モード非搭載

低遅延モードを搭載していないのが惜しいところではありますが、そもそもワイヤレスイヤホンで快適にゲームをするのは難しいので、そこまで大きなデメリットにはならないでしょう。

バッテリー持ち・充電速度

Suunto Sparkのバッテリー持ち・充電速度

カタログ値は音楽再生で最大7時間、充電ケースを併用した合計再生時間は最大36時間です。待機時間(接続時)も最大36時間となっています。

実際にGalaxy S26・AAC接続・音量30%・その他機能すべてオフの条件で検証したところ、6時間で残量が5%まで減少しました。

このペースで計算すると連続再生時間は約6時間18分という結果です。

カタログ値の7時間をやや下回りましたが、音量や使用環境によって変わる部分もあるので
おおむねカタログ通りの水準だと思います。

なおLHDCで使用できる環境ではバッテリー消費が変わる可能性があります。

充電時間はイヤホン単体が約1時間(公式実測52分)、充電ケース単体が約2時間(公式実測98分)。10分の充電で最大2時間使える急速充電にも対応しています。

充電時間を実測したところ、5%からの充電で約50分で満充電になりました。

公式カタログ値の約1時間をわずかに上回るペース。充電開始から10分の時点で35%まで回復しており、急速充電の立ち上がりの速さも確認できました。

充電ケースへの入力電力を実測したところ約1.94Wでした。

Suunto Sparkの充電速度 Suunto Sparkの充電速度

ケースの充電は有線で約2Wのイメージです。

ちびめがね
ちびめがね
急速充電はランニング前にうっかり充電忘れたときに助かります!

通話品質・ノイズキャンセリング

Suunto Sparkの通話品質・ノイズキャンセリング

Suunto SparkはENC(環境ノイズキャンセリング)を搭載したデュアルマイクを採用しています。騒がしい環境でも相手に声をクリアに届けることを目的とした設計です。

実際に通話した音声がこちら。周囲に喧騒音を流した状態で通話を録音して検証しています。

音質はクリアで優秀ですが、ノイズキャンセリングの効果はイマイチでした・・・。

マイクの性能自体は高いと思うので、室内など静かな場所での通話なら問題ないでしょう。

Suunto Sparkのスペック・仕様

Suunto Sparkのスペック

Suunto Sparkのスペックは以下の通りです。

サイズ イヤホン片側:42.1×58.6mm
充電ケース:68×67.7×25.8mm
重量 イヤホン片側:9.7g±0.2g
充電ケース:57.5g±1g
本体一式:76.8g
ケース素材 シリコン+チタン合金
耐水設計 IP55
バッテリー 充電式リチウムイオンバッテリー
音楽再生時間 7〜36時間(ケース併用)
充電時間 イヤホン:60分以下
充電ケース:100分以下
Bluetooth Ver.5.4
Bluetooth通信距離 10m以上
対応コーデック SBC / AAC / LHDC
マルチポイント接続 対応(デュアルデバイス接続)
Suunto App連携 対応(クラウドからのソフトウェア更新可)
スピーカー インピーダンス:32Ω±15%
周波数範囲:20Hz〜20kHz
(LHDC時 最大96kHz / Hi-Res Audio Wireless)
マイク 感度:-38dB(1kHz)
周波数範囲:100Hz〜10kHz
S/N比:65dB
動作温度 -20℃〜+60℃
同梱物 イヤホン本体、充電ケース、USB-C to Cケーブル、クイックスタートガイド、国際保証リーフレット

まとめ:Suunto Sparkのメリット・デメリット・評価

Suunto Sparkのメリット・デメリット・評価

SUUNTO Sparkを実機レビューしました。

最後に本記事のおさらいとして、メリット・デメリット・評価を紹介します。

メリット・デメリット

メリット デメリット
・イヤホン単体でランニングフォームを計測
・接地時間や上下動の精度がApple Watch並み
・メトロノームでケイデンスを一定に保てる
・片耳約9.7gの軽量設計で装着感が快適
・イヤーフックの安定感が高い
・低音がしっかりでボーカルも聴き取りやすい
・ヘッドジェスチャーで手を使わず操作可能
・首の疲労通知など独自機能を搭載
・Google Fast Pair/Find Hub対応
・10分で2時間の急速充電
・走行距離やペースは測れない
・ランニング以外のスポーツは非対応
・ハイレゾコーデックがLHDCのみ
・通話ノイズキャンセリングはイマイチ
・低遅延モード非搭載でゲームには不向き
・ワイヤレス充電非対応

評価

SUUNTO Sparkは、「音楽を楽しみながら運動のお供にもなる」欲張りな1台でした。

最大の魅力は、イヤホン単体でランニングフォームを計測できること。

接地時間や上下動といったデータをApple Watchとほぼ同等の精度で取れるのは、実際に走って数値を見比べて素直に驚きました。

メトロノーム機能と組み合わせれば、ケイデンスを意識した練習のサポートにもなります。

オープンイヤーとしての完成度も高く、片耳約9.7gの軽さとイヤーフックの安定感で、装着していることを忘れるほど。

低音の沈み込みもしっかりしていて、普段使いのイヤホンとしても十分に満足できる音質です。

走行距離やペースは測れないので、ランニングデータを本格的に管理したいならスマートウォッチが必要ですし、ハイレゾコーデックがLHDCのみだったり通話ノイズキャンセリングの効きが弱かったりと、詰めきれていない部分もあります。

それでも、「耳を塞がず音楽を楽しみつつ、運動のときはフォームも見たい」という欲張りな願いを1台で叶えてくれるイヤホンは、そう多くありません。

特にSUUNTOのスマートウォッチを持っている人なら、連携でペースや心拍を音声で受け取れるようになり、真価を発揮します。

以前レビューしたSuunto Race Sとの組み合わせもおすすめですよ。

ちびめがね
ちびめがね
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!