評価:(4.5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
Zenfone 12 Ultraをお借りしました。
2025年5月に発売されたZenfoneシリーズの最新モデルです。
旧モデルZenfone 11 Ultraは従来のモデルから路線が大きく変わって大型化。

ちょっと驚いてしまいましたが、実際に使ってみると大画面のメリットが多く、よりハイエンドモデルらしい仕上がりになっていました。
果たして2025年最新モデルの実力はどれほどのものか?
本記事でZenfone 12 Ultraを実機レビューするので、購入の参考にしてください。
発売記念キャンペーン実施中!
2025年5月30日以降にASUSオフィシャルストアでZenfone 12 Ultraを購入すると以下の特典があります。
- 送料無料
- RhinoShield SolidSuit Caseプレゼント
- 同時購入で対象アクセサリが15%OFF
また、以下の実店舗でZenfone 12 Ultraを購入するとASUS 65W USB-C GaN Charger(充電器)が貰えます。
- ビックカメラ AKIBA店
- ビックカメラ 有楽町店
- ビックカメラ 新宿西口店
- エディオン 横浜西口本店
- エディオン なんば本店
- ヨドバシカメラマルチメディアAKIBA店
- ヨドバシカメラマルチメディア 梅田店
- ヨドバシカメラ 新宿西口本店
- 上新電機 日本橋店(大阪)
どちらも在庫限りなのでお見逃しなく!
メリット | デメリット |
・最強の動作性能 ・メインカメラが綺麗 ・望遠カメラ搭載 ・バッテリー持ち向上 ・ワイヤレス充電 ・高音質スピーカー ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック ・eSIM対応 | ・ちょい値上げ ・進化が少なめ ・重たい ・SDカード非対応 ・充電器なし |
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Zenfone 12 Ultraのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはZenfone 12 Ultraの外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
Zenfone 12 Ultraのカラーバリエーションは以下の3色。
- エボニーブラック
- サクラホワイト
- セージグリーン
このうち今回お借りしたのはセージグリーンです。
旧モデルもシンプルでしたが、Zenfone 12 Ultraはさらに削ぎ落とされて癖のないデザインになりました。商品画像よりも少しくすんだ色合いをしています。
光沢の少ないマットな色合いで、サラサラ質感。指紋が目立たないのは嬉しいポイントです。
背面パネル左上にはカメラユニットを搭載。
旧モデルから引き続きメイン・超広角・望遠の3眼構成です。
出っ張りはかなり大きいので、デスクに置いたまま操作するとガタつきます。
背面パネルはフレームに向かって緩やかに湾曲。このデザインも旧モデルとほぼ同じです。
ミドルフレームはマットなメタリック製。ここも旧モデルと同じ。
ディスプレイを上にして右側面に電源ボタン・音量ボタンを搭載。スクショが撮影しにくい縦並びの構成です。
左側面には何もありません。
下部にはUSB Type-Cポート・カードスロット・スピーカー・イヤホンジャックを搭載。
カードスロットはSIMカードを表裏に1枚ずつ装着できるタイプ。引き続きmicroSDカードには非対応です。
本体上部には特に何もありません。それにしてもカメラの出っ張りがすごい笑
サイズ感
Zenfone 12 Ultraのサイズは163.8×77×8.9mm。
旧モデルZenfone 11 Ultraと殆ど同じサイズ感。6.78インチディスプレイを搭載しているので巨大です。
Zenfone 10まではコンパクトサイズでしたが、2年連続で大型。もうずっとこの路線なんですかねー?
重さも実測で221gと超ヘビー級。
残念ながらコンパクトなスマホが好きな人にはおすすめできません。
付属品
Zenfone 12 Ultraの付属品は以下のとおりです。
- 保護ケース
- USBケーブル
- SIMピン
- マニュアル類
充電器・ディスプレイ保護フィルムは付属していないのでご注意ください。
保護ケースは樹脂製のハードタイプ。
ボタンやポート類に干渉しないよう一部カットされております。
カメラレンズを守ってくれそうなので、とりあえず装着しておきましょう。
ケーブルはUSB Type-C / USB Type-Cのものでした。
やっぱり充電器は付いてませんでしたねぇ・・・。残念。
Zenfone 12 Ultraのディスプレイをレビュー
続いてZenfone 12 Ultraのディスプレイを見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
6.78インチ AMOLEDディスプレイ
Zenfone 12 Ultraのディスプレイサイズは旧モデル同様6.78インチと大画面。
ベゼル(縁)も狭く四辺均一。広い表示領域を確保しております。
旧モデルよりもさらに細くなって洗練された印象です。
インカメラはパンチホールタイプで上部中央に配置。横持ち全画面で動画を見ても気にならないくらい小さいです。
6.78インチはかなり大きいので片手操作は厳しいですね。
文字入力くらいなら片手でもできますが、落として画面が割れたりしたら悲しいので無理せず両手で使いましょう。
湾曲のないフラットディスプレイは保護フィルムが貼りやすくて嬉しいポイント。
Gorilla Glass Victus 2が採用されているので耐久性もバッチリです。
画面解像度1,080×2,400(FHD+)
Zenfone 12 Ultraの画面解像度は1,080×2,400のFHD+。
有機ELパネル特有の黒色表現とパリッとしたメリハリの良さで、何を表示させてもめちゃくちゃ綺麗です。
- 107.37% DCI-P3
- 145.65% sRGB
- 103.16% NTSC
- Delta-E < 1
ハイエンドモデルのスマホにはWQHD+のディスプレイを搭載したモデルなんかもありますが、Zenfone 12 Ultraのスペックがあれば十分です。
動画見るのはもちろん、ゲームするにも満足できるクオリティだと思います。
Zenfone 12 Ultraのディスプレイに不満を感じる人はいないでしょう。
十分な明るさで屋外でも見やすい
Zenfone 12 Ultraの画面は十分な明るさ。
- HBM 1,600nits
- ピーク 2,500nits
屋内ではもちろん、屋外の直射日光下でも見づらくなることはありませんでした。
明るさが足りないと屋外の写真撮影が難しくなったりするんですが、Zenfone 12 Ultraならそんなこともありません。
また、多少暗くはなるものの視野角の広さも十分で、ごろ寝スマホとしてもバッチリ使えます。
リフレッシュレートは最大144Hzをサポート
Zenfone 12 Ultraのリフレッシュレートは最大144Hzに対応。
ただし旧モデル同様に144Hzの設定ができるのはゲームの時だけです。
そもそもゲーム自体が144Hzに対応していなければ設定する意味がありません・・・。
通常時は60Hz・120Hzの固定設定と、シーンに合わせた自動調整になります。
高駆動を最も実感できるのは画面スクロール。ヌルヌル滑らかに動いてくれる感じが動作性能の高さと相まって超気持ちいいです。
さらに旧モデルから引き続きバックプレーンには「LTPO」を採用。自動設定なら1Hzから120Hzの範囲で動的に変化する可変リフレッシュレートに対応しております。
実際にディスプレイに動きを感知しすると120Hz、触らなければ1Hzに変化していました。
AOD(常時表示ディスプレイ)表示中のリフレッシュレートも1Hzに対応しています。
高駆動ディスプレイはバッテリーを消耗しがちですが、Zenfone 12 Ultraならバッテリー持ちとディスプレイのヌルヌル感を両立できるので超優秀です。
ディスプレイ常時表示に対応
Zenfone 12 Ultraは有機ELディスプレイの省電力性を活かしたAOD(常時表示ディスプレイ)に対応しており、ロック画面で時計等を表示し続けることが可能です。
ミドルレンジのスマホだと、搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、終日でも表示可能。表示内容をカスタマイズすることもできます。
寝てる間にディスプレイに何か表示されてても全く意味がないので、時間指定はしておきましょう。もちろんバッテリー持ちを優先するならAODは使わない方が良いです。
なお、旧モデルから引き続き「スクリーンライト」機能も使えます。
必要な状況だけサクッと確認できるので、地味に便利です。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
Zenfone 12 Ultraのデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、Zenfone 12 Ultraならストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Widevine L1は、Googleが開発したデジタル著作権管理(DRM)技術の最高レベルのセキュリティ規格です。ストリーミングサービスやコンテンツプロバイダーが提供する高品質な動画コンテンツを不正コピーや無断視聴から保護するために使用されます。Widevine L1では、デバイスのハードウェアレベルで暗号化と復号化のプロセスが行われるため、非常に高度なセキュリティを実現し、4K解像度やHDRなどの高品質コンテンツの配信が可能となります。Widevine L1に対応したデバイスは、専用のセキュアチップを搭載しており、暗号鍵や復号されたコンテンツがデバイスの安全な領域内でのみ処理されるため、ソフトウェアベースの攻撃に対して極めて高い耐性を持っています。ただし、すべてのデバイスがWidevine L1に対応しているわけではなく、L2やL3といった下位レベルの規格も存在し、デバイスの性能や用途に応じて使い分けられています。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。残念ならがHDR機能は現時点では非対応でした。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでもHD 1080pで視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できます。
Zenfone 12 Ultraの動画視聴環境はほぼパーフェクト。NetflixのHDR機能に対応していれば完璧でしたね。
USB Type-Cからの映像出力はできない
なお、残念ながらZenfone 12 Ultraは、USB Type-Cポートからの映像出力(DP ALT MODE /DisplayPort Alternative Mode)に対応していませんでした。
Zenfone 12 Ultraの基本性能・動作性能をレビュー
続いてZenfone 12 Ultraの動作性能(普段使いの性能)をチェックしていきます。
スマホの基本性能を司るのはご存知SoC(CPU/GPU)。
Zenfone 12 Ultraには「Snapdragon 8 Elite」が搭載されております。
公式サイト>>Snapdragon 8 Elite
2024年10月に発表されたQualcomm製のチップセットで、3nmプロセスを採用したフラッグシップモデルです。
Snapdragon 8 Eliteは、TSMCの最先端3nmプロセスで製造された、高性能と省電力を両立したフラッグシップチップセットです。
Qualcomm独自開発の第2世代Oryon CPUを搭載。2つの4.32GHzのプライムコアと6つの3.53GHzのパフォーマンスコアで構成されています。この新しいCPU設計により、前世代と比較して45%のパフォーマンス向上と44%の電力効率改善を実現しています。
グラフィックス性能も大幅に向上しており、新しいAdreno GPUは40%の性能向上と40%の電力効率改善を達成。さらに、Unreal Engine 5.3やNaniteのサポートにより、ゲーミング体験が飛躍的に向上しました。
AI処理能力も強化され、新しいHexagon NPUは45%高速化され、電力効率も45%改善。オンデバイスでの生成AIタスクやマルチモーダルAI処理が可能になり、より高度なAI機能をスマートフォン上で実行できるようになりました。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは2,716,537点、GPUスコアは1,195,723点でした。
素晴らしいスコアですね。これまでレビューしてきたスマホだとゲーミングスマホの次に高いスコアです。
- ROG Phone 9:2,890,078
- REDMAGIC 10 Pro:2,754,983
- Zenfone 12 Ultra:2,716,537
- nubia Z70 Ultra:2,580,089
- OPPO Find X8:2,383,256
ちなみに旧モデルZenfone 11 Ultraは209万点だったので30%ほどスコアが上がっています。
AnTuTuアプリを起動すると自動的に「高性能モード」になってはいますが、ここまでハイスコならもはやOKでしょう笑
AnTuTuスコアで70万点もあれば普段使いで困ることはないので、何をやっても超快適。
ストレスを感じるシチュエーションは皆無。もはやハイエンドモデルにもなれば過剰性能と言っても良いくらいだと思います。
なので普段使いであればシステムモードは「ダイナミック」で十分です。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークスコアは以下のとおりです。
Google Pixel 9 Proと動作性能を比較
スコアだけ見てもイマイチよく分からないと思うので、Google Pixel 9 Proと動作性能をプチ比較してみました。
Google Pixelシリーズのフラッグシップモデル。AnTuTuベンチマークは120万点ほどになります。

みんな大好きYahoo!と楽天市場での表示速度をチェックです。
どちらも十分すぎるほどの起動速度ですが、僅かにZenfone 12 Ultraが早いですね。
AnTuTuスコアで2倍以上差があっても、普段使いであれば大きな違いにはなりません。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
読み込み・書き込みどちらも爆速で何の問題もありませんね。サックサク!
ちなみに今回お借りしたのは12GB/256GBの下位モデル。それでもこれだけの性能を発揮できてるんだから凄いですよね。
複数のアプリを同時に起動しようが何しようが余裕があります。
ストレージ容量はシステム領域に20GB使うので保存可能なのは230GBくらいになりそうです。
重いゲームを複数同時にやっていたら少し物足りないかもしれませんね。
残念ながらmicroSDカードは搭載できませんが、Google DriveやGoogle Photo等のオンラインストレージを活用することで容量不足を解消できます。
またUSB-C用のカードリーダーもあるので、microSDカード等を利用したい場合には別途購入しても良いでしょう。
特別な設定をすることなく、装着するだけですぐに認識してくれましたよ。
Amazon>>USB-Cカードリーダー
Zenfone 12 Ultraのゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。ハイエンドスマホが欲しい人は特に気になる部分だと思います。
Zenfone 12 Ultraはゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは53.8
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)で検証していきます。
なおデフォルトグラフィック設定は「高/30FPS」でした。
グラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の結果がこちら。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とは元素スキル・元素爆発を使用してしっかり戦っています。
平均FPSは53.8。検証開始から5分くらいでフレームレートの上限が50に制限されていました。
長時間のプレイでも性能が安定するように、発熱によって動作に制限をかけているんだと思います。
ちなみに旧モデルも全く同じ挙動。平均FPSも微増といったところです。
- Zenfone 12 Ultra:53.8
- Zenfone 11 Ultra:53.3
- Zenfone 10:52.6
とは言え、トップランカーやガチ勢には物足りないものの、多くの旅人はこれだけの性能があれば十分遊べると思います。
ちなみにこの結果は、システムモードを「ダイナミック」にした結果。
「高性能(ハイパフォーマンス)」にすると、平均FPSは56.4まで伸びました。
FPSの上限が50になるまでの時間が少し伸びた感じですね。
以下の記事で、これまでレビューしてきたスマホの原神平均FPSをランキング形式で紹介しているので御覧ください。

崩壊:スターレイルの平均FPSは30.5
続いては崩壊:スターレイル。原神はCPU性能が求められるのに対し、崩スタはGPU性能が求められると言われているようです。
ピノコニー・黄金の刻を「最高/FPS60」で15分ほどプレイ(黄泉の四相断我で移動)してみました。
平均FPSは30.5。ハイエンドモデルなのでもう少し良い感じなのかと思いきや、今ひとつ伸びませんでした・・・。
検証開始直後からフレームレートの上限が50ほどになり、5分を経過すると30まで低下します。
遊べないことはありませんが、ちょっと熱制御が敏感すぎるような気もします。
もしZenfone 12 Ultraで崩スタをプレイしたいなら、グラフィック設定は抑えたほうが良いでしょう。
ゲームプレイ時の発熱
原神を最高設定でプレイした時、内部温度が高くなるとフレームレートの上限値が制限されていました。
そのおかげなのか、プレイ中の発熱も抑え気味。じんわり温かくなるなー程度で持てないほどではありません。背面温度も39.8℃を穏やか。
AnTuTuベンチマークを4回連続で回した時のスコアは以下の通り。
最初の2回はスコアが維持されていますが、3回目からはスコアが低下。
Zenfone 12 Ultraは発熱が抑えられているものの、やはり、長時間連続で高い負荷をかけたり、夏の炎天下で長時間動画撮影をしたりする場合には注意したほうが良さそうです。
ゲームを快適に遊べるGame Genie
Zenfone 12 Ultraには旧モデルから引き続きゲームを快適にプレイできるGame Genieが搭載されております。
ゲームモードによくある、動作モードの変更や通知・着信抑制のほか、ゲーミングスマホのような機能もありますよ。
大きな照準を表示してくれる「クロスヘア」はFPS系のゲームが好きな人に重宝しますね。
ガチのゲーミングスマホには敵いませんが、一般的なゲームモードに比べると多機能なところは嬉しいポイント。
ASUSのゲーミングスマホROG Phoneの機能がZenfoneにも活かされています。
Zenfone 12 Ultraのバッテリー持ち・充電速度をレビュー
スマホを使う上でバッテリー持ちも重要なポイント。
特にハイエンドモデルは性能が高いのでバッテリー消耗が激しい印象があります。
Zenfone 12 Ultraのバッテリー持ち・充電速度をチェックしていきましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
Zenfone 12 Ultraのバッテリー容量は旧モデルと同じ5,500mAhと大容量。
ただいくらバッテリー容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこで、バッテリーは長持ちなのかPCMarkというベンチマークアプリでテストしました。
PC Markは実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので、通常利用時におけるバッテリー持ちとして信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさは50%固定、リフレッシュレートを自動に設定、システムモードを「高性能」「ダイナミック」にして計測した結果が以下のとおり。
- 高性能
- ダイナミック
普段使いに向いてる「ダイナミック」では21時間49分と超超超長持ち!
これまでレビューしてきたスマホの中で3番目のスコアです。
- ROG Phone 9:23時間27分
- AQUOS sense4 lite:21時間50分
- Zenfone 12 Ultra:21時間49分
- Redmi Note 10 JE:21時間43分
- ROG Phone 7:21時間28分
エントリーモデルやミドルレンジじゃなくて、高性能なハイエンドモデルですからね?
それでこのスコアは凄すぎます!
ちなみにシステムモードを「高性能モード」にするとスコアが半分以下になるので注意しましょう。やっぱり通常利用には「ダイナミック」が最適です。
なお、以下の記事でこれまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkはあくまでベンチマークなので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。こっちの方が重要。
Amazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は2%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は5%。
原神をデフォルト画質設定で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は12%でした。
24時間一切触らずに放置でバッテリー消耗は13%。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 2% | 約50時間 |
動画再生 1時間 | 5% | 約20時間 |
原神 1時間 | 12% | 約8時間 |
24時間放置 | 13% | 約8日間 |
旧モデルZenfone 11 Ultraと比較すると以下のとおり。
使用時間 | 11 Ultra | 12 Ultra |
音楽再生 1時間 | 2% | 2% |
動画再生 1時間 | 5% | 5% |
原神 1時間 | 15% | 12% |
24時間放置 | 4% | 13% |
PCMarkの結果同様に殆ど同じですが、アイドリング時のバッテリー消耗が激しくなりました。
今回の検証だけの結果かもしれませんが、長時間外出する予定がある場合にはモバイルバッテリーを持ち歩くと安心かもしれませんね。

65W急速充電に対応
大容量バッテリーを搭載している弊害は充電時間が長くなってしまうこと。
急速充電に対応していなければ、いつまで経っても充電が終わらないなんてこともありますが、Zenfone 12 Ultraは旧モデルから引き続き65W急速充電に対応しております。
ただ残念ながら充電器は付いてこないので、65W急速充電が使いたいなら自分で用意する必要があります。
手持ちの充電器をいくつか試してみたところ、Nothingの純正充電器が40Wほどで充電できていました。
バッテリー残量5%からフル充電までにかかった時間は約50分。
65W急速充電にはなっていませんが、これでも十分な速度だと思います。
寝落ちしちゃっても朝の準備中にある程度充電できちゃいますね。
さらに旧モデルから引き続き低速充電やバイパス充電も搭載。
就寝前の充電は低速充電にしてみたり、フル充電に拘らず利用用途に応じて充電制限をしたりすることで、バッテリーの劣化を抑えることができますよ。
15Wワイヤレス充電に対応
Zenfone 12 Ultraは旧モデルから引き続きワイヤレス充電にも対応。
充電速度も最大15Wと無線充電にしてはそこそこ強力です。
手持ちのワイヤレス充電器で試してみたところスペック通り15W前後で充電できていました。
有線に比べると充電速度は遅くなってしまうので、寝る前にワイヤレス充電スタンドに置いて使うのがおすすめです。
Zenfone 12 Ultraのカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
公式サイトを見るとZenfone 12 Ultraはカメラ性能がかなり推されているようです。
果たして実力はどれほどなのか?実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
作例を紹介する前にカメラアプリをチェック。
Zenfone 12 Ultraのカメラアプリは旧モデルから引き続きシンプルな構成です。
よく使いそうな超広角と2倍ズームに加えて、望遠カメラ(3倍)にワンタップで切り替え可能。さらにスライドさせることで他の倍率にもアクセス可能です。
グリッド線の他にスタビライザーガイドも表示可能。搭載された6軸ジンバルモジュールが手ぶれを抑えてくれますよ。
カメラの知識が豊富な人はProモードで細かな調整をしながらの撮影も可能です。
なおスクショ音は消せますが、シャッター音を消すことはできないようです。
ただシャッター音はそこまで大きくないので、静かな場所以外なら気にならないと思います。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェック。
動作性能でも比較したGoogle Pixel 9 Proで撮影した写真も併せて掲載しています。
Pixel 9 Proは簡単に良い写真をバシバシ撮れるのが特徴なので、Zenfone 12 Ultraのカメラがどこまで迫れるか比較してみましょう。

さすがハイエンドモデル。どちらも十分綺麗に撮影できていますね。
Zenfone 12 Ultraは明るく鮮やかな雰囲気になるのに対し、Google Pixel 9 Proはナチュラルな色合いに。
センサーサイズの影響か、周辺ボケはPixel 9 Proの方が大きいようです。
旧モデルでは露出が上がりすぎてしまうこともありましたが、Zenfone 12 Ultraはバランスが良くなっていました。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンでも撮影。
HDR性能もZenfone 12 Ultraよりも進化している印象。旧モデルで気になった黒つぶれを感じなくなりました。
室内の暗めな環境ですが食事の写真も良い感じに撮れていますね。
このほか、Zenfone 12 Ultraには新たに「Photo Vibe」と呼ばれるカラーフィルターが搭載されました。
- スタンダード
- ソフト&ウォーム
雰囲気がガラッと変わって面白いのでぜひ使ってみてください。
メインカメラ(夜景モード)の作例
Zenfone 12 Ultraには低照度下でもバランス良く撮影できる夜景モードも搭載されています。
周囲の明るさに合わせて自動的に夜景モードになる機能もあるので、意識しなくても綺麗に夜間撮影できます。
夜景モードにすると全体的に明るくなる一方で街灯の明るさを抑えてバランスよくなっているのが分かります。通常撮影でも明るく撮影できちゃってますが笑
またにはOIS(光学式手ブレ補正)に加えて6軸ジンバルモジュールも搭載されているので、ブレずに夜間撮影しやすいのも嬉しいポイントです。
どちらも変わらず綺麗に撮影できている印象。
Zenfone 12 Ultraの方が少々暗いかなーとも思いますが、明るくしすぎないのは個人的に好みです。
さらに明暗差のあるシーンでも。
明暗のバランスならZenfone 12 Ultraの方が優秀ですね。
旧モデルから引き続きZenfone 12 Ultraのメインカメラの性能は非常に高いと思います。
超広角カメラの作例
Zenfone 12 Ultraは1,300万画素の超広角カメラも搭載しております。
風景を撮影する時や食卓全体を撮影する場合に重宝するカメラ。
メインカメラとの画角の違いはこんな感じです。
旧モデルから引き続き、メインカメラよりもさらに色鮮やかに仕上がるようです。
若干わざとらしい色合いにはなるものの、よく撮れていると思います。
続いて夜景モード。
通常撮影だと暗すぎるので、夜間撮影は夜景モード推奨です。
さすがに夜間撮影になると解像感が落ちてノイズが気になりますが、スマホで確認するくらいであれば問題なく使えちゃいますね。
Pixel 9 Proも超広角カメラでの夜間撮影は質が落ちるので、こんなもんだろうなーと思います。
望遠カメラの作例
Zenfone 12 Ultraには旧モデルから引き続き光学3倍の望遠カメラを搭載。
デジタルズームと合わせて最大30倍までのズーム撮影が可能になります。
第3のカメラがマクロや深度計測用カメラじゃなくて、望遠なのが嬉しいですよね。
30倍ズームだと補正がかかったイラスト感が強いですが、10倍くらいまでは自然に、そしてかなり綺麗に撮影できております。
Pixel 9 Proでの30倍ズームはこちら。
Pixel 9 Proの方が僅かに自然ですが、Zenfone 12 Ultraもかなり戦えてると思いませんか?びっくりしました。
もう1パターン見ていただきましょう。5倍ズームも追加してみました。
- 等倍
- 2倍
- 3倍
- 5倍
- 10倍
- 30倍
便利な望遠カメラなんですが、注意点もあります。
被写体との距離が近い状況で、望遠カメラを使ってダイナミックな撮影がしたいことがあると思いますが、ピントが合わずにボケます。
望遠カメラでピントを合わせて撮影するには、最低でも被写体から50〜60cm離れる必要があります。
いわゆるテレマクロ的な使い方には向いていないのでご注意ください。
50MP高画素モードの作例
Zenfone 12 Ultraのメインカメラは5,000万画素での撮影(高解像度モード)も可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
通常撮影と高解像度モードで撮り比べをした結果がこちら。
HDRが利かなかったのか、50MPモードは空が白飛びしてしまいましたが、仕上がり自体に違いは殆どありません。
ただ高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
- 通常撮影
- 50MP
50MPモードで撮影した写真の方がキリッとしているのが分かりますね。鳥居の木目も描写できています。
あまりないかもしれませんが、例えば高画素モードで広めに撮影しておいて、後から必要な部分だけを切り出す時なんかに効果的です。
ポートレートモードの作例
Zenfone 12 Ultraにはポートレートモードもあります。
深度計測用カメラは非搭載なのでソフトウェア処理になりますが、被写体との切り分けも上手です。
インカメラの作例
Zenfone 12 Ultraのインカメラは旧モデルから引き続き3,200万画素。
撮影時には4つの画素を1つにまとめて800万画素になります。
等倍と0.7倍の画角切り替えがワンタップでできるのが便利なポイントです。
もちろんポートレートモードも使えますよ。
「美人エフェクト」の効果で明るさや肌の質感を変えることもできました。これくらい撮影できれば家族や恋人、友達との自撮りも楽しめそうです。
動画撮影の作例
Zenfone 12 Ultraで動画撮影もしてみました。
最大8K@30fpsでも撮影できますが今回は1080p@30fps。比較用にPixel 9 Proで撮影した動画も収録しています。
動画撮影も写真撮影と同じような雰囲気で上手に撮れていました。
搭載された「6軸ジンバルモジュール」のおかげで手ぶれ補正の効果はPixel 9 Proよりも優秀。
Zenfone 11 Proよりも解像感が高く良い感じでしたよ。
Zenfone 12 Ultraを実機レビュー
ここからはZenfone 12 Ultraの動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはAndroid 15
Zenfone 12 Ultraに搭載されているOSはAndroid 15。
現時点で最新のAndroidがしっかり搭載されております。
ASUS独自のROG UIが採用されているものの、そこまでクセが強くないので使いにくさを感じることはないと思います。
派手なカスタマイズはないものの、起動中のアプリを一括終了するボタンの場所や、ネットワーク設定スイッチへのアクセスがしやすい等、使いやすくなる工夫はあります。
なおASUSによると、最大2回の大型アップデート(OSアップデート)と、5年間のセキュリティアップデートに対応とのこと。
1台のスマホを長く使う人には嬉しいポイントです。
この他、ステータスバーに表示するアイコンが管理できたり、アニメーション速度を変更できたりと、痒いところに手が届く設定もありがたいですね。
さらに充実したオンデバイスAI機能
Zenfone 12 Ultraの特徴の1つがAI機能。中でもネットワークに接続せずに使えるオンデバイスAIが旧モデルからさらに充実しました。
- AIドキュメント要約
- AI記事要約
- AI通話翻訳
- AI壁紙
- AI文字起こし
- かこって検索
- 写真・画像の検索
- 設定内の検索
- アプリの検索
- AIトラッキング
- AIピンボケ補正
- AI流し撮り
- AI消しゴム
- ドキュメントキャプチャー
- ポートレート動画
Google製のGemini Liveやかこって検索はもちろん搭載。
アプリや設定、写真なんかも「ざっくりワード」で検索できちゃいます。
AI文字起こし機能は最大3名まで話者を判別できるように進化。
通話内容をリアルタイムで翻訳できる「AI通話翻訳」も引き続き搭載しております。純正電話アプリだけじゃなくLINEやWhatsAppでも使えるのが凄いですね。
AI壁紙生成が一番手軽にAIらしさを感じる機能かもしれません。
長い記事を読むのがめんどくさい人は、AI記事要約を使ってみましょう。
スマホにAI機能なんて必要なのー?って思っていましたが、少しづつ身近になってきました。
Zenfone 12 UltraはAIスマホと呼ばれているGoogle Pixelシリーズに負けないくらい機能が充実しているので十分楽しめると思います。
豊富なジェスチャー機能
使いこなせたらZenfone 12 Ultraがさらに便利になる機能も搭載されております。
画面分割・フローティングウィンドウ・サイドバーはもちろん対応。
背面ダブルタップ等のジェスチャー操作は他のスマホよりも充実しているかもしれません。
電源ボタン2回押しでのカメラの起動もバッチリ搭載しております。
デュアルアプリ対応/複数ユーザー非対応
Xiaomiのスマホにお馴染みのデュアルアプリ機能はZenfone 12 Ultraでは「ツインアプリ」として搭載されております。
対応アプリで機能を有効にすれば、アプリの複製が可能に。
例えばLINEを複製すれば、1台のスマホで仕事用とプライベート用のアカウントを使うこともできちゃいます。
またゲームを複製することもできるのでサブ垢運用している人にもピッタリです。
残念ながら複数ユーザー機能や、いわゆるセカンドスペースにあたる機能は見つけることができませんでした。
おサイフケータイに対応
Zenfone 12 Ultraは、旧モデルから引き続きおサイフケータイとIP68防塵防水にしっかり対応。日本向けのローカライズがあるのがZenfoneの魅力の1つです。
FeliCaポートはカメラユニットの下辺りに搭載。旧モデルよりもっと下です。
ポートの場所だけはしっかり把握しておけば特に問題ないでしょう。反応も良好。
コード決済が普及してるとは言え、まだまだ日本ではタッチ決済の利用者も多い状況。
毎日使っているSuicaやPASMOが使えるのは大きなメリットです。
IP65/68防塵防水対応
Zenfone 12 Ultraの防塵防水等級は旧モデルから引き続き最高クラスのIP65/IP68。
直接噴流はもちろんのこと、継続的な水没にも耐えられるほど強力な防水性能になります。
なお、念のためにお知らせしておきますが、あくまでも防水性能です。
よく防水性能があるからお風呂でも使える!っていう記述を見かけますが、それは間違いなんですよ?
お風呂中に使っていて直ちに壊れることはないと思いますが、湯船に落としてしまったら最悪破損する可能性があるので注意しましょう。
また水がかかってしまった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
音質良好のステレオスピーカー搭載
Zenfone 12 Ultraには上部・下部それぞれにスピーカーが搭載されているので、横持ちならステレオサウンドを楽しむことが可能です。
- 上部スピーカー
- 下部スピーカー
上下で音の出る方向が異なるので少々アンバランスなものの、肝心の音質は超優秀!
スマホのスピーカーって中高音域中心でスカスカになりがちなんですが、Zenfone 12 Ultraは低音をしっかり感じることができます。
音楽を聞くのはもちろん、動画視聴やゲームにも大活躍。素晴らしい!
スウェーデンDirac Research社のDiracチューナーを採用しており、シーンに合わせたプリセットのほか、イコライザーも搭載されているので自分好みの音質に調整することもできます。
嬉しいイヤホンジャック搭載
Zenfone 12 Ultraは旧モデルから引き続き本体下部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しております。
ハイエンドモデルほどイヤホンジャックがカットされている状況なので超貴重!
人によっては大きなメリットになるかもしれません。
ちなみにDiracチューナーによる音響補正は、イヤホンを使用している時に特に効果を実感しやすいのでおすすめ。
またイヤホンを接続している時だけ、空間オーディオ機能「DIRAC Virtuo」が有効になりますよ。
音場の広がりや定位感が向上して臨場感の高いサウンドになるものの、劇的に変わるとまでは言えません。
空間オーディオが使える!とあんまり期待しないほうが良いかもしれませんね。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
Zenfone 12 Ultraにワイヤレスイヤホンを接続して使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際に接続してみたところ、以下のコーデックに対応していました。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
LHDCには非対応なものの、主要コーデックにはフル対応。
LDACはもちろん、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生をサポートするSnapdragon Soundにも対応していました。
有線でも無線でもハイレゾサウンドを楽しめますが、残念ながらAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
どちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
生体認証は指紋認証&顔認証
Zenfone 12 Ultraの生体認証は指紋認証と顔認証。
指紋認証センサーはディスプレイ内に搭載されています。
反応は良好で、サッと触れるだけでロック解除できました。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。
こちらも反応は良好で顔が入れば一瞬でロック解除されます。
iPhoneのようにロック画面に留まることもできますし、ロック画面を飛ばすことも可能です。
指紋認証・顔認証どちらにも対応しているのがベストですよね。
4キャリアに対応したBand構成
Zenfone 12 Ultraは国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ◯ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
どの回線でも使うことができるスマホならMNPしやすいのでGOOD。
また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にももちろん対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ◯ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
ドコモの「n79」にも対応しているのが素晴らしいですね。
eSIMに対応している
Zenfone 12 UltraはeSIMにも対応。これまでは非対応だったので嬉しい進化です。
eSIMに対応した通信キャリアも少しずつ増えてきました。
eSIMは慣れたら手続きがめちゃくちゃ楽なので、この機会にチャレンジしても良いかもしれません。
僕はいくつかeSIMを使ってきましたが、楽天モバイルのeSIMは手続きが分かりやすいので初心者におすすめ。IIJmioのeSIMも手続きが早いのでお気に入りです。
なお、eSIMを有効にすると物理SIMの片方が使えなくなります。
- 物理SIM + 物理SIM
- 物理SIM + eSIM
いずれかになるのでご注意ください。
Zenfone 12 Ultraのスペック・仕様
Zenfone 12 Ultraのスペックは以下の通りです。参考に旧モデルZenfone 11 Ultraの情報も併せて掲載しています。
製品名 | Zenfone 12 Ultra | Zenfone 11 Ultra |
価格 | 149,800円 169,800円 | 139,800円 159,800円 |
サイズ | 163.8mm 77mm 8.9mm | 163.8mm 76.8mm 8.9mm |
重さ | 220g | 225g |
ディスプレイ | 6.78インチ AMOLED 2,400×1,080 Delta-E < 1 107% DCI-P3 HBM 1,600nits ピーク 2,500nits Gorilla Glass Victus 2 | 6.78インチ AMOLED 2,400×1,080 Delta-E < 1 107% DCI-P3 HDR10+ HBM 1,600nits ピーク 2,500nits |
リフレッシュレート | 最大144Hz | 最大144Hz |
OS | Android 15 ZenUI | Android 14 ZenUI |
SoC | Qualcomm Snapdragon 8 Elite | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
RAM | 12GB 16GB LPDDR5 | 12GB 16GB LPDDR5 |
ROM | 256GB 512GB UFS 4.0 | 256GB 512GB UFS 4.0 |
外部ストレージ | 非対応 | 非対応 |
リアカメラ(メイン) | 5,000万画素 LYTIA 700 f/1.9 センサーサイズ 1/1.56 EIS/OIS | 5,000万画素 IMX890 f/1.9 センサーサイズ 1/1.56 |
リアカメラ(超広角) | 1,300万画素 f/2.2 FOV 120° | 1,300万画素 f/2.2 FOV 120° |
リアカメラ(望遠) | 3,200万画素 f/2.4 光学3倍 OIS | 3,200万画素 f/2.4 光学3倍 EIS/OIS |
インカメラ | 3,200万画素 f/2.0 | 3,200万画素 f/2.05 |
ビデオ(リアカメラ) | 8K@30fps 4K,1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps | 8K@24fps 4K,1080P,720P@60fps 4K,1080P,720P@30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080P,720P@30fps | 1080P@30fps |
バッテリー | 5,500mAh | 5,500mAh |
ポート | USB Type-C 65W急速充電 | USB Type-C 65W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 15W | 15W |
生体認証 | 画面内指紋認証 顔認証 | 画面内指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM×2 | nano SIM×2 |
eSIM | 対応 | 非対応 |
2回線同時待ち受け | 可 | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1,n2n3,n5,n7,n8,n12,n18,n20,n25,n26,n28,n38,n40,n41,n48,n66,n77,n78,n79 FDD-LTE:1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,25,26,28,32,66 TD-LTE:34,38,39,40,41,42,43,48 W-CDMA:1,2,4,5,6,8,19 GSM:850,900,1800,1900 CA:7CA(DL)/2CA(UL)対応 | 5G(Sub6): n1,n2n3,n5,n7,n8,n12,n18,n20,n25,n26,n28,n38,n40,n41,n48,n66,n77,n78,n79 FDD-LTE:1,2,3,4,5,7,8,12,17,18,19,20,25,26,28,32,66 TD-LTE:34,38,39,40,41,42,43,48 W-CDMA:1,2,4,5,6,8,19 GSM:850,900,1800,1900 CA:7CA(DL)/2CA(UL)対応 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac/ax/be Wi-Fi 7 | 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Ver5.4 | Ver5.4 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS NavIC | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS NavIC |
イヤホンジャック | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IP65/68 | IP65/68 |
NFC | あり | あり |
FeliCa | 対応 | 対応 |
公式サイト>>スペック
まとめ:Zenfone 12 Ultraのメリット・デメリット・評価
Zenfone 12 Ultraを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
Zenfone 12 Ultraを買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・最強の動作性能 ・メインカメラが綺麗 ・望遠カメラ搭載 ・バッテリー持ち向上 ・ワイヤレス充電 ・高音質スピーカー ・おサイフケータイ ・IP68防塵防水 ・イヤホンジャック ・eSIM対応 | ・ちょい値上げ ・進化が少なめ ・重たい ・SDカード非対応 ・充電器なし |
評価
総合評価:(4.5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★☆ |
ディスプレイ | ★★★★★ |
動作性能 | ★★★★★ |
ゲーム性能 | ★★★★☆ |
バッテリー性能 | ★★★★★ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★★ |
2025年のZenfoneは、旧モデルから大胆な変化はないものの、着実な進化を感じました。
- カメラ性能の強化
- AI機能の充実
- eSIMへの対応
あれがあったら良いのになーって思う部分が殆どなく、何でもできるハイエンドスマホです。
強いて言えば、あと少しだけゲーム性能が高ければ!とは思いますが、それでも9割の人を満足させる実力はあるでしょう。
Zenfone 12 Ultraは非常に完成度の高い万能モデルです。
【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。