評価:(5点/5点満点)
お世話になります。毎月スマホを買っちゃうガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
AQUOS sense9(アクオス センスナイン)を購入しました。
累計出荷台数1,000万台以上の愛されスマホ、AQUOS senseシリーズの2024年最新モデルです。
昨年発売されたAQUOS sense8の仕上がりが良く、もはやシリーズ最高傑作と言って良いんじゃないか?と思っていましたが、今年もSHARPさんはやってくれました!
購入して暫くAQUOS sense9を使用してきましたが、使いやすさがさらに向上。また旧モデルの弱点も克服した完成形とも言える1台になっております。
果たしてAQUOS sense9の実力はどれほどのものなのか?
本記事で詳しく実機レビューしていきます。
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メリット | デメリット |
・デザインが洗練 ・抜群のサイズ感 ・困らない動作性能 ・価格以上のカメラ ・明るく綺麗なディスプレイ ・リフレッシュレート120Hz ・36W急速充電対応 ・ステレオスピーカー ・IP68&MIL規格 ・おサイフケータイ対応 ・SDカード対応 | ・重いゲームは厳しい ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
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AQUOS sense9のデザイン・サイズ感・付属品をレビュー
まずはAQUOS sense9の外観・付属品をチェックしていきましょう。
デザイン
AQUOS sense9のカラーバリエーションは以下の6色。
僕の購入したSIMフリーモデルは「Green」を除く5色展開です。
このうち僕は「Blue」を購入しました。
AQUOS senseシリーズと言えばCoralのイメージなんですが、ツートンカラーが可愛くてブルーをチョイス。
sense7・sense8とカメラレンズが中央にある少し野暮ったいデザインでしたが、AQUOS sense9はmiyake designe監修によるモダンテイストに刷新。
少し「いびつ」な自由曲線によって描かれたカメラユニットが印象的ですね。
カメラはメインと超広角の2眼構成。その下にはFeliCaポートもありました。
カメラユニットの高さは実測で1.6mmほど。デスクに置いて操作すると普通にガタガタと揺れてしまうのでケースは必須ですね。
背面パネルは旧モデルから引き続き、触るとひんやり冷たいアルミ製。指紋や皮脂汚れは殆ど目立ちません。
旧モデルはフレームに向かってやや湾曲していましたが、AQUOS sense9は箱型。角が丸いので手のひらに突き刺さることはありません。
ミドルフレームも背面パネル同様にアルミ製です。
ディスプレイを上にして左側面にカードスロット。
SIMピンがなくても着脱できるタイプ。表にSIMカード・裏にはmicroSDカードを装着できます。
AQUOS sense9はeSIMにも対応しているので、2回線同時待受をしながらmicroSDカードも使用可能。
右側面には音量ボタンと電源ボタン。縦並びなのでスクショが撮影しにくいタイプです。
旧モデル同様に音量ボタンはかなり上に付いてます。
本体下部にはイヤホンジャック・マイク・USB Type-Cポート・スピーカーを搭載。
上部には何もありません。1つあるのは通話用の補助マイクだと思います。
サイズ感
AQUOS sense9のサイズは149mm×73mm×8.9mm。
旧モデルよりも縦に短く、横に広くなりました。
iPhone 16やPixel 9 Proと同じようなサイズ感になっています。
縦横の比率は異なるものの、これまでのシリーズ同様に扱いやすいサイズ感です。
重さも少々重たくなったとは言え、166gと超軽量。
ちなみに僕はガラスフィルムを付けてしまったので実測で177g。それでも十分軽いです。
多少サイズが大きくても軽ければ使いやすいスマホになりますからね。
コンパクトなうえに軽量なAQUOS sense9のサイズ感は完璧と言って良いでしょう。
付属品
AQUOS sense9の付属品はマニュアル等の紙類とクイックスイッチアダプターのみ。
- 充電器
- 充電ケーブル
- ケース
- 保護フィルム
何も付属していないので、ご注意ください。
ちなみにクイックスタートガイド・取扱説明書は購入前でも公式サイトで読めますよ。
公式サイト>>AQUOS sense9 取扱説明書
充電器・充電ケーブルは今使っているものをそのまま流用できそうですが、ケースとフィルムは自分で購入するしかないですね・・・。
SHARP純正シリコンケースも発売されていますが少々お高め。
他社製のケースやフィルムも販売されているようなので、好みに合わせて探してみましょう。
Amazonで検索>>AQUOS sense9 ケース
Amazonで検索>>AQUOS sense9 保護フィルム
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AQUOS sense9のディスプレイをレビュー
続いてAQUOS sense9のディスプレイ性能を見ていきましょう。
毎日何度も目にするディスプレイは、スマホの命と言っても過言ではないくらい重要なポイントです。
IGZO OLED採用ディスプレイ
AQUOS sense9にはSHARPディスプレイのコアテクノロジー「Pro IGZO」が採用された有機ELパネルが搭載されております。
AQUOS Rシリーズに搭載されていた「Pro IGZO」が始めてsensneシリーズにも採用されました。
IGZOとPro IGZOの主な違いは、Pro IGZOが第5世代IGZOを使用した新開発のディスプレイ技術であり、従来のIGZOと比較して性能が大幅に向上している点です。具体的には、Pro IGZOは電子移動度が従来のIGZOの2.5倍に向上し、色表現力が1,667万色から10億色へと64倍に増加しました。また、Pro IGZOは透過率が18%向上し、最大輝度が約2倍になると同時に消費電力が約10%削減されています。さらに、Pro IGZOは120Hzの高速駆動に対応し、スクロールなどの動きがより滑らかになり、文字のにじみも軽減されました。解像度もQuad HD+(3,120×1,440ドット)の高解像度を実現しており、より鮮明で詳細な画像表示が可能になっています。これらの特徴により、Pro IGZOは従来のIGZOの性能を大幅に向上させた、より進化したディスプレイ技術であると言えます。
有機ELディスプレイ特有の黒色表現でシャキッとメリハリの効いた表示が美しいです。
普段使いはもちろん動画視聴やゲームでも満足できる十分なクオリティ。
黒が引き締まっているので夜景動画なんかもめちゃくちゃ綺麗ですよ。
旧モデルは少々コッテリした感じが強かったんですが、sense9は購入したままの状態で特に不満なし。もちろん色合い・色温度を好みに合わせて調節することも可能です。
また、ディスプレイ設定にはHDR動画向けの設定項目もあるので、動画視聴が好きな人はチェックしておきましょう。
ディスプレイの明るさは、全白輝度1,500nit/ピーク輝度2,000nitとsense8からさらに明るくなりました。
屋外の直射日光下でも見づらくなることはありません。
視野角も十分広く、ゴロ寝しながらの動画視聴でも活躍してくれます。
湾曲のないフラットディスプレイも保護フィルムが貼りやすくて個人的に嬉しいポイント。
AQUOS sense9のディスプレイは旧モデルからさらにパワーアップ。
普段使いでストレスを感じる人はいないと思います。
扱いやすい6.1インチサイズ
AQUOS sense9のディスプレイサイズも旧モデルから引き続き6.1インチ。
従来のモデルから縦横比は変わったものの、大きすぎず小さすぎず、絶妙にちょうどいいサイズ感。
旧モデルからベゼル(縁)がさらに狭くなり、十分な表示領域を確保しております。
さすがにディスプレイの端までは持ち替えないと指が届きませんが、重さが166gと軽いこともあって片手でも操作しやすです。
文字入力くらいは片手でも余裕でできちゃうとは思いますが、無理はしないようにしてください。落としてしまったら悲しいですからね。
最新モデルでもsenseシリーズの扱いやすいサイズ感は健在。
老若男女問わず安心して使えるポイントの1つです。
インカメラがパンチホールタイプに!
これまでのAQUOS senseシリーズは、インカメラが切り欠きタイプで野暮ったい印象だったのですが、ついにAQUOS sense9でパンチホールタイプに生まれ変わりました!
サイズも小さいので全画面表示でも邪魔に感じることはないと思います。
これまでよりも動画視聴やゲームで活躍してくれると思います。
小さな変化ですが、個人的にはめちゃくちゃ嬉しい変化です。
リフレッシュレート120Hz(疑似240Hz)をサポート
旧モデルAQUOS sense8はシリーズ初の高駆動90Hzに対応しましたが、sense9はそれをさらに上回る120Hzに対応。
さらに残像感の少ないヌルヌル滑らかなディスプレイになっております。
さらに、1秒間に120回の画面書き換えに連動して黒画面を挿入することで網膜残像を軽減し、擬似的にリフレッシュレートを240Hzにしているのも他のスマホにはないポイントです。
なお、設定からアプリごとに高駆動の有効/無効の切り替えが可能です。
リフレッシュレートが高いとバッテリー消耗が激しくなることがあるので、必要ないものはOFFにしてあげてもいいでしょう。
オートスクロールが便利
senseシリーズには便利なオートスクロール機能があるのも特徴的。
ディスプレイをゆっくり上下に動かすと矢印マークが表示され、それをタッチするとオートスクロールが可能になります。
SNSのタイムラインで有効にすれば持ってるだけで読めちゃうので便利。
スクロール速度の調整も可能です。
ディスプレイ常時表示に対応
AQUOS sense9は有機ELディスプレイ搭載スマホにはお馴染みの常時表示ディスプレイ(AOD)機能が使えます。
ミドルレンジのスマホだと搭載されていても10秒間だけ表示のように機能が制限されていることが多いですが、AQUOS sense9は終日でも表示可能です。
ただ残念ながら、有効にする時間帯や表示内容のカスタマイズまではできませんでした。
また、おそらく焼き付き防止のためだと思いますが、時々表示がズレます笑
なおAODを有効にするとバッテリー持ちが悪くなるので、気になる人は使わなくて良いと思います。
Widevine L1で動画視聴が快適に!
AQUOS sense9のデジタル著作権管理方式WidevineのセキュリティレベルはL1。
低価格帯のスマホだとL3になっているものも多いですが、ストリーミングサービスで高画質視聴が可能です。
Netflixの最大再生解像度はFull HD。HDR 10にも対応していました。
ホワイトリスト方式を採用しているAmazonプライム・ビデオでも「HD 1080p」で視聴可能。YouTubeでは「2160p60 HDR」まで設定できることを確認しました。
スマホをそんなにバリバリ使わなくても、動画を見るのが大好きな人も多いでしょう。
AQUOS sense9はそんなあなたにもピッタリ。
後述するようにステレオスピーカーも搭載されたので動画視聴がさらに捗ります。
USB Type-Cからの映像出力可能
AQUOS sense9は、USB Type-Cポートからの映像出力(DP ALT MODE /DisplayPort Alternative Mode)に対応しています。
あんまりいないかもしれませんが、動画やゲームをもっと大きな画面で楽しみたい!って人は試してみても良いかもしれません。
ちなみに検証で使ったモバイルモニターはこちらの記事でレビューしているので、参考に御覧ください。
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AQUOS sense9の基本性能・動作性能をレビュー
スマホが自分の思う通りに動いてくれるのか、ストレスを感じずに使えるのか。
超重要ポイントなので購入前に必ずチェックしておきたいところですよね?
スマホの動作性能を司るのがSoC(CPU/GPU)。
AQUOS sense9にはQualcomm製の「Snapdragon 7s Gen 2」が搭載されております。
2023年9月に発表されたチップセットで、4nmプロセスを採用した5G通信対応モデル。
公式サイト>>Snapdragon 7s Gen 2
「s」とか「+」とか分かりにくいですが、sense8に搭載されていたSnapdragon 6 Gen 1の性能アップ版になります。
AnTuTuベンチマークスコア
スマホの基本性能を数値化できるのがベンチマークテスト。スコアが高ければ高いほど動作性能が優秀ということになります。
最も有名なAnTuTuというベンチマークアプリを使ってみたところ、Ver.10の総合スコアは596,025点、GPUスコアは134,398点。
旧世代のVer.9では総合スコアが467,613点、GPUスコアは90,867点という結果になりました。
2024年12月時点の最高スコアは250万点(Ver.10)を超えている状況ですが、60万点もあれば、普段使いで困ることはありません。
スペック通りAQUOS sense8よりも少しスコアがアップしています。
- AQUOS sense9:596,025
- AQUOS sense8:538,040
ネットサーフィン、SNS、LINE・メール・動画視聴。何をしてもストレスを感じることなく快適。リフレッシュレート120Hz高駆動と相まってスコア以上にヌルサク感が高いです。
以下のページで、これまでにレビューしたスマホのAnTuTuスコアをランキング形式で掲載していますのでチェックしてください。
AnTuTu以外のベンチマークアプリでもスコア計測してみたので参考にご覧ください。
Pixel 8aと動作性能を比較
スコアだけ見ても分かりづらいかもしれないので、Pixel 8aと動作性能をプチ比較してみました。
Pixel 8aは大人気のGoogle製ミドルレンジスマホ。上位モデルと同じSoCを搭載しておりAnTuTuベンチマークスコアは100万点を超えています。
多くの人が閲覧するであろうYahoo! JAPANと楽天市場での表示速度をチェックです。
僅かにPixel 8aの方が早く表示されていますが誤差レベル。AnTuTuスコアで40万点の開きがあったとしてもネットサーフィンなら大差ないことが分かります。
AQUOS sense9は普段使いなら十分満足できる基本性能と言えます。
AnTuTuストレージ速度テストのスコア
AnTuTuアプリでストレージ速度もテストしてみました。
旧モデルsense8と殆ど同じ結果で価格相応と言ったところです。
過酷な使い方をしているわけではありませんが、カクつき・モタつきを感じることはありませんでしたよ。
僕が購入したのはRAM 6GBモデルですが、8GBモデルであれば普段使いでもさらに余裕が出るので安心です。
ストレージ容量は128GBと256GBの2種類あり、システム領域に25GB使うので、実質保存領域は少なくなります。
普段使いであれば128GBモデルで十分だと思いますが、写真・動画撮影が好きな人や、複数のゲームを同時にプレイしている人は注意が必要。
ただAQUOS sense9は最大1TBまでのmicroSDカードを装着できるので、容量不足になりそうな人は、予め入れておいても良いでしょう。
メモリ拡張(仮想メモリ)機能
AQUOS sense9には使わないストレージの最大6GB分を仮想メモリにする機能が搭載されています。
もちろん標準RAMと同等の性能があるわけではなく、パソコンの仮想メモリなんかと同じように極端に動作が速くなることはないと思います。
それでも、僅かでも快適に使えるのであれば有効にしない手はありません。
元々のRAMがフルに使われるような場合でも多少余裕ができるから安心ですからね。
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AQUOS sense9のゲーム性能をレビュー
もはやスマホとゲームは切っても切れない関係なので、ゲーム性能の良し悪しも重要なポイント。
普段使いなら十分すぎる性能のAQUOS sense9はゲームを快適にプレイできるのかチェックしていきましょう。
原神(60FPS/最高)の平均FPSは33.440
ゲーム性能のベンチマークのような存在になってる「原神」をプレイした時の平均FPS(フレームレート)で検証していきます。
ちなみにのAQUOS sense9のデフォルトグラフィック設定は「低/30FPS」でした。
まずグラフィック設定「最高/FPS60」で15分ほどプレイした結果です。
スメールの砂漠地域を動き回り、エンカウントした敵とは元素スキルや元素爆発を使ってしっかり戦っています。
平均FPSは33.440。旧モデルsense8よりも僅かに良い気がするけど、まぁほぼ変化なし。
価格相応・性能相応の結果だと思います。
ちなみに同じSoCを搭載したarrows We2 Plusの方がスコアが高め。RAM容量の差?なのかどうかは分かりませんが不思議です。
原神(デフォルト設定)の平均FPSは28.923
続いてデフォルト設定「低/FPS30」で同じように15分ほどプレイした結果がこちら。
ここまで設定を下げてあげれば快適。温度上昇も割と抑えられているので、画質は粗くなっちゃうものの普通に遊べると思います。
ライトユーザーや、普段は別の端末でプレイしている人が、スキマ時間に樹脂消費とデイリークエストを消化するのにも使えるでしょう。
崩壊:スターレイルの平均FPSは20.0
原神はCPU性能が求められるのに対し、崩壊:スターレイルはGPU性能が重要。
仙舟・羅浮の星槎海中枢を「最高/FPS60」で15分ほどプレイした時の平均FPSは20でした。
崩壊:スターレイルは原神ほど最適化が進んでいるわけではないこともあり、ハイエンドモデルでも高フレームレートを維持するのは難しいと聞きます。
AQUOS sense9ではGPU性能不足のようで、高画質設定で快適に遊ぶのは難しい結果になりました。
ゲーミングメニュー搭載
AQUOS sense9には、旧モデルから引き続きゲーミングメニューが用意されています。
ゲームモードを「スタンダード」から「パフォーマンス」に変更したところ、最高設定の原神で平均FPSが僅かに伸びました。
ただし一方で内部温度が上昇してしまうので注意が必要。
なるべく快適にゲームを遊びたい時には便利ですが、長時間プレイすると負荷がかかりすぎるので、スポット的に使うのが良いかもしれません。
AQUOS sense9のゲーム性能は、旧モデルsense8から殆ど変わっていません。
普段使いには快適なものの、重いゲームを快適にプレイできるほどではないので注意しましょう。
高負荷時に発熱はあるものの性能は低下しにくい
AQUOS sense9で原神や崩壊:スターレイルを最高設定にして遊んでいると、本体がホカホカしていました。
ただ、データを確認すると内部温度は70℃近くまで上昇しているものの、背面温度を計測してみると39℃とそこまで高くはありませんでした。
AnTuTuベンチマークを4回連続で計測しても、極端にスコアが下がることはありません。
AQUOS sense9は、高負荷時に発熱はするものの性能の低下は少ないと思います。
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AQUOS sense9のバッテリー持ち・充電速度をレビュー
AQUOS senseシリーズの優れた特徴の1つがバッテリー持ち。
これまでにレビューしたモデルはどれもロングバッテリーでした。
毎年性能が上がる分バッテリー消耗が激しくなるのが心配なところですが、AQUOS sense9はどうなっているのか、チェックしてみましょう。
PCMarkバッテリーテストのスコア
AQUOS sense9は5,000mAhと十分なバッテリー容量。
ただいくら容量が多くても、すぐに充電がなくなってしまったら意味がありません。
そこでPCMarkというベンチマークアプリでバッテリーもちを検証してみました。
PCMarkは数値からバッテリー性能を計算しているわけではなく、実際にスマホを動作させて100%から20%までのバッテリー消耗時間を測定しているので信頼できる結果だと思っています。
画面の明るさを50%固定にして計測した結果が以下のとおり。
高駆動ディスプレイを搭載しているにも関わらず18時間42分と超長持ち。
バッテリー持ちの良さは最新モデルでも健在のようです。
- AQUOS sense7:17時間23分
- AQUOS sense8:15時間22分
- AQUOS sense9:18時間42分 ←
一般的な使い方であれば2日くらい途中充電しないで使えちゃうと思います。
旧モデルより動作性能もディスプレイ性能も上がっているのでバッテリーの消耗も早くなるかと思いきや、これまでで最も良い結果になっているのは凄すぎます・・・。
なお、これまでレビューしてきたスマホのPCMark計測結果をランキング形式で掲載しているので、参考に御覧ください。
バッテリー消費時間を実機で計測
PCMarkのスコアじゃピンとこない人もいると思うので、実際に使った場合のバッテリー消耗時間も紹介しておきます。
まずAmazon Musicでストリーミング音楽を1時間聴いた結果、バッテリー消耗は1%。
1時間YouTubeで動画(1080P/60fps)を視聴した結果、バッテリー消耗は4%でした。
原神をデフォルト画質で1時間プレイした結果、バッテリー消耗は20%。
そして24時間一切触らずに放置してみたところ、バッテリーは4%消耗しました。
それぞれの結果をまとめると次のとおりになります。
使用時間 | バッテリー消耗 | 使用可能時間(想定) |
音楽再生 1時間 | 1% | 約100時間 |
動画再生 1時間 | 4% | 約25時間 |
原神 1時間 | 20% | 約5時間 |
24時間放置 | 4% | 約25日間 |
旧モデルAQUOS sense8と比較すると以下の通り。
使用時間 | sense8 | sense9 |
音楽再生 1時間 | 2% | 1% |
動画再生 1時間 | 3% | 4% |
原神 1時間 | 10% | 20% |
24時間放置 | 3% | 4% |
旧モデルと殆ど変わらない結果になっていますが、原神をプレイした時のバッテリー消耗は激しくなっちゃいました。
リフレッシュレートが高くなったことが原因かもしれませんね。
なお旧モデルから引き続き、バッテリー寿命は、3年後でも最大容量が90%以上を維持するように設計されているとのこと。
設定からバッテリーの最大充電量を変更したり、状態をチェックすることも可能です。
36W急速充電に対応
これまでのAQUOS senseシリーズはバッテリー持ちは良いものの、充電速度が遅いところが残念ポイントの1つでもありました。
それがAQUOS sense9でついにパワーアップ。なんと36W急速充電に対応です!
実際にいくつか僕の持ってる充電器で試してみたところ、36Wには届かないものの25〜26W程度で充電できました。
バッテリー残量20%からフル充電にまでかかった時間は約1時間20分。
結構長いと思う人もいるかもしれませんが、旧モデルは2時間以上かかってましたからね?それに比べたらめちゃくちゃ早くなっております。
しかも30分充電すれば60%に、60分で95%まで充電できちゃいます。
フル充電にこだわらなければ十分すぎる充電速度と言って良いでしょう。
ただし、残念ながらAQUOS sense9には充電器が付いておりません。
このため急速充電を使いたい場合には対応充電器を別途購入する必要があります。
シャープ純正ACアダプターは「SH-AC05」。
僕が試したのは、Nothing純正充電器と、Ankerの100W急速充電器です。
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AQUOS sense9のカメラ性能をレビュー
スマホを購入するうえで気になるのは動作性能・バッテリー性能、そしてカメラ性能ですよね?
AQUOS sense9は、メインカメラの性能はそのままに、超広角カメラの有効画素数が5,030万画素にパワーアップしております。
果たしてAQUOS sense9のカメラ性能はどれほど進化しているのか?
実際に撮影した作例を紹介するので参考にしてください。
カメラアプリ
AQUOS sense9のカメラアプリは、従来のモデルから引き続きシンプル。
写真も動画もサッと取り出してすぐに撮影できます。
2倍・0.6倍(超広角カメラ)へはワンタッチで切替可能。ズームボタンの長押しでその他の倍率へ切り替えです。倍率の表示が指に隠れないように設計されていますよ。
見た目はシンプルですが、実はこの画面だけでできることが多く、難しい設定をいじることなく様々なシーンで撮影可能です。表示されているアイコンだけでも覚えておくと良いかも。
もちろん自分好みに調整しながら撮影できるマニュアル撮影モードもあります。
AQUOS sense9のカメラで使いにくさを感じることはないと思います。
ただ、シャッターボタンを押してから、次の撮影までに時間がかかることがあるのでご注意ください。
おそらく上位モデルのAQUOS Rシリーズと同じ画像エンジン「ProPix」を搭載していることで画像処理に少々時間がかかるんだと思います。
なお、僕の購入したSIMフリーモデルはシャッター音を消すことができました。
SIMカードが入っていても、入っていなくてもON/OFF切替が可能です。
メインカメラの作例
まずはメインカメラでどんな写真が撮影できるのかチェックしていきましょう。
比較用に同じミドルレンジスマホGoogle Pixel 8aで撮影した写真も併せて掲載しています。Pixelシリーズは廉価版でもカメラ性能がむちゃくちゃ高いので注目です。
日中の明るい場面であればどちらのスマホも十分綺麗に撮影できました。
AQUOS sense9は明るい雰囲気に。Google Pixel 8aの方がコントラストが強くメリハリを感じます。
HDR性能を確かめるために逆光のシーンで撮影。
明暗差が激しいシーンでも綺麗に撮影できました。この写真についてはちょっと暗部を持ち上げすぎて不自然かなー?とも思います。
AQUOS sense8と同様に点光源が光条のようになっているのも面白いポイント。赤いフレアも特徴的ですね。
室内で撮影した料理写真はこんな感じ。
AQUOS sense9の方が暖かみがあって好きです。
なおAQUOS sense9は被写体やシーンに合わせて写りを自動調節してくれる「AI認識」も搭載されています。
ラーメンにカメラを向けると「料理」と表示。AI認識ON/OFFの違いはこんな感じになります。
この写真の場合には大きな違いはありませんでした。写りが極端に悪くなることはないので、基本的にAI認識は有効にしておいて良いでしょう。
また、AQUOS sense9から設定で画質切り替えができるようになりました。
ナチュラルは見たままの雰囲気で、ダイナミックは色鮮やかな画質になります。
確かにダイナミックの方が、よりスマホカメラっぽい雰囲気になっているのが分かります。
SNSなんかに写真をよく投稿する人は「ダイナミック」でも良いかもしれません。
メインカメラ(夜景モード)の作例
AQUOS sense9には低照度下でも綺麗に撮影できる夜景モード(ナイトモード)も搭載。手動選択できるのはもちろん、周囲の明るさに合わせて自動でナイトモードにすることもできます。
ただ実際に使ってみると、AI補正のおかげなのか、通常撮影とナイトモードで大きな差がありませんでした。不思議・・・。
なので、普段は「オートナイト」を有効にしておけば、昼間と同じように夜間でも綺麗に撮影できると思います。
さらにナイトモードには「夜景」「花火」「夜空」とシーンの変更も可能です。
引き続きナイトモードでの作例も見ていきましょう。
AQUOS sense9はGoogle Pixel 8aに比べて、やや暗い仕上がりに。ただ明るいところと暗いところのバランスに優れているので、印象的な雰囲気になっている気がします。
なおsense8から引き続き、メインカメラにはOISが搭載されているので、撮影時の手ブレは起こりにくいです。
さらに明暗差のあるシーンで。
HDR性能は十分に強力。ただAQUOS sense9はやっぱり少し暗いかな。
シーンによっては露出を調節してあげても良いかもしれませんね。
AQUOS sense9のメインカメラは従来のモデルと同じように超強力。ミドルレンジスマホの中ではPixel aシリーズと同じくらいよく撮れると思います。
さっと取り出して綺麗に写真が撮影できるのって嬉しいですよね。
最大8倍デジタルズームの作例
AQUOS sense9には望遠カメラが搭載されていないので、デジタルズームで最大8倍まで引き伸ばしての撮影になります。
2倍ズームを超えると解像感が失われていきますが、画像処理性能が高くなったおかげか旧モデルより8倍ズームでも綺麗な印象です。
ちなみにPixel 8aの8倍ズームはこんな感じに。
さすがPixelシリーズと言ったところで、AQUOS sense9よりも解像感が高めです。
とは言え、スマホでは高倍率で撮影する機会がそこまで多くないと思います。
むしろ重要なのは2倍ズームなんじゃないでしょうか?
この点、AQUOS sense9は旧モデルから引き続き、2倍ズームでは高精細モードが使われているようです。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にして感度を上げていますが、2倍ズームでは、5,000万画素の中央部分をクロップすることで光学2倍望遠相当の撮影になるそうです。
ちなみに通常撮影から高精細モードへの切り替えはオート。倍率を少しずつ上げていくと、2倍を超えたあたりで表示画質が切り替わるのが分かりました。
通常撮影と高精細モードそれぞれの作例が以下のとおり。
このままではよく分からないと思いますが、トリミングすると解像感の違いが出てきます。
倍率が高いにも関わらず、2倍ズームの方が解像感が残り、細かい部分までしっかり表現できています。
スマホの撮影でズームを使うシチュエーションって、被写体にもう少し寄りたい!って時だと思うので、2倍ズームの性能が高いのは理にかなってるんじゃないでしょうか。
50MP高画素モードの作例
AQUOS sense9のメインカメラは5,030万画素でも撮影可能。
通常撮影では4つの画素を束ねて1,250万画素にすることで感度を上げています。
画素数が多いほうが高精細に撮影できるような気がしますが、果たしてどれほど違うのでしょうか?
パッと見はそこまで変わりません。ただ高解像度での撮影はトリミングで活かされます。それぞれの写真で同じ部分をトリミングした結果がこちら。
・・・と言いたいところでしたが、トリミングしても大きな違いはありませんでした笑
びみょーーーーに50MPのほうがシャキッとしてるかなー?
このため、AQUOS sense9は高画素モードで撮影する必要がないと思います。
通常撮影でも十分解像感の高い写真が撮れますからね。
大きな紙にプリントすることが分かってる時なんかに使っても良いかもしれません。
超広角カメラの作例
AQUOS sense9は超広角カメラも搭載。800万画素から5,030万画素にパワーアップしました。
風景を撮影する時はもちろん、食卓全体を撮影する場合なんかにも重宝します。
引き続きPixel 8aと比較してみましょう。
従来のモデルはメインカメラに比べて超広角カメラがイマイチだったんですが、AQUOS sense9はかなり画質が向上している印象。モヤッとしてる感じがなくなりました。
ナイトモードはこんな感じ。
メインカメラと同じような雰囲気ではあるものの、かなり暗くなってしまいました。
解像感は旧モデルよりも上がっていますがナイトモードは厳しい印象です。
マクロ撮影の作例
登場する機会は多くないかもしれませんが、AQUOS sense9は超広角カメラを利用したマクロ撮影もできるようになりました。2.5cmまで近付いて撮影可能です。
マクロカメラが搭載されていても画素数が低く、デジタルズームで撮影した方が綺麗なんてこともありますが、AQUOS sense9は、5,030万画素の超広角カメラを利用するので高画質です。
ちなみに被写体に近づけるとマクロモードに切り替えるアイコンが表示されます。
ポートレートモードの作例
簡単に背景ボケのある写真が撮影できるポートレートモードもあります。
人物以外の被写体にもボケモード的に使えました。
なお撮影しながらボケ具合を調節可能。撮影後はGoogleフォトのツールならボケ具合の編集が可能です。
また、ポートレートモードでは人物以外にペットモードもありました。
人物では「美肌」の部分が「毛並み」になります。
インカメラの作例
AQUOS sense9は、インカメラが800万画素から3,200万画素にパワーアップ。
個人的にインカメラって殆ど使わないので何でも良いのですが、屋内でも屋外でも綺麗に撮影できました。
ポートレートモードももちろん使用可能。美肌・小顔などの補正もできました。
動画撮影の作例
AQUOS sense9で動画撮影もしてみました。
比較用にGoogle Pixel 8aで撮影した動画・写真も収録しています。
動画撮影も写真撮影と同じような傾向で、Pixel 8aの方がコントラストが高く、メリハリのある色合いに仕上がっていました。
解像感も若干Pixel 8aの方が高いような気がします。
ただ手ぶれ補正の性能はAQUOS sense9の方が高く、動きながらの撮影でも活躍してくれそうです。
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AQUOS sense9を実機レビュー
ここからはAQUOS sense9の動作性能・バッテリー性能・カメラ性能以外のところを実機レビューしていきます。
OSはAndroid 14
AQUOS sense9に搭載されているOSはAndroid 14。
メーカー独自のカスタマイズは殆ど施されていないピュアAndroid状態なので、シンプルで使いやすいです。
画面分割機能はあるものの「デュアルアプリ」「セカンドスペース」「複数ユーザー」は探しても見つけることができませんでした。
起動中のアプリの一括クリアが端にあったり、ネットワーク設定しにくかったりするのは、良くも悪くもピュアAndroidかもしれないですね。
なお、かんたんケータイ化できる「かんたんモード」や、お子さん向けの「ジュニアモード」はしっかり使えるのでご安心ください。
senseシリーズの機能・特徴は「AQUOSトリック」で紹介されているので、一度は目を通しておきましょう。
また、AQUOS sense9は、sense8と同じように最大3回のOSアップデート、5年間のセキュリティアップデートを保証しております。
既にAndroid 15を搭載したスマホも販売されているので、AQUOS sense9にも近いうちに配信されると思います。
公式サイト>>OSバージョンアップ情報
おサイフケータイ(FeliCa)・スマホ用電子証明書対応
senseシリーズは「おサイフケータイ」に対応しているところが嬉しいポイント。
もちろんsense9もばっちり対応です。
FeliCaポートはカメラユニットの下部に搭載されています。
普段使っているSuica・PASMO・iD等をAQUOS sense9でもそのまま利用可能。反応も良好です。
また、AQUOS sense9はマイナンバーカードを持ち歩かずに各種サービスを利用できる「スマホ用電子証明書」にも対応予定です。
マイナポータル>>スマホ用電子証明書に対応しているスマートフォンを教えてください
IP68防塵防水/MIL規格に準拠
こちらもお馴染み。AQUOS sense9にはIP68等級の防塵・防水性能があり、さらにアメリカ国防総省の調達基準であるMIL-STD-810G/MIL-STD-810Hに準拠。
米国国防総省が制定したMIL-STD-810G/MIL-STD-810Hに準拠した規格において、
防水(浸漬):深さ約1.5mの水中に30分間浸漬させる試験
防水(雨滴):高さ1mから15分間雨滴を落とす試験
耐衝撃(落下):高さ1.22mからラワン材に製品を26方向で落下させる試験
耐振動: 上下10Hz~500Hz、加速度1.04G、左右10Hz~500Hz、加速度0.2G、前後10Hz~500Hz、加速度0.74Gでそれぞれ60分の振動試験
防湿:連続10日間(湿度95%RH)の高湿度試験
高温保管(固定):63℃に固定した72時間の高温保管試験
高温保管(変動):28℃~58℃までの温度変化において72時間の高温保管試験
高温動作 (固定):55℃に固定した5時間の高温動作試験
高温動作 (変動):28℃~39℃/湿度43%~78%までの変化において72時間の高温動作試験
低温動作:-20℃に固定した5時間の低温動作試験
低温保管:-33℃~-25℃の温度変化において連続72時間の低温保管試験
温度耐久(温度衝撃):-21℃~50℃の急激な温度変化において連続3時間の温度耐久試験
低圧保管:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧保管試験
低圧動作:連続2時間(57.2kPa/高度約4,572m相当)の低圧動作試験
氷結(結露):-10℃で結露や霧を発生させ1時間維持し、25℃、95%RHで動作確認
氷結(氷結):-10℃環境下で着氷した氷の厚さが6mmになるまで氷結させる試験
を実施。本製品の有する性能は試験環境下での確認であり、実際の使用時すべての状況での全機能の動作を保証するものではありません。
また、すべての衝撃に対して、無破損、無故障を保証するものではありません。引用:公式サイト
もはやタフネススマホさながらの耐久性があると言っていいでしょう。
雨や汗に強いのはもちろん、お風呂で使っても簡単には壊れません。
ここがIP68防塵防水との違いになりますね。
水没や水がかかった時は、しっかり乾かしてから充電しましょう。
濡れた状態で通電させるのは非常に危険です。
生体認証は指紋認証&顔認証
AQUOS sense9の指紋認証センサーは側面電源ボタンに内蔵。
反応は良好でチョンっと触ればロック解除できますよ。
ただ従来のモデル同様に連続で使うと殆ど反応してくれません。
このため、指紋認証に失敗した時はワンテンポ置いてからタッチしましょう。
電源ボタンの指紋認証は、Payトリガーとしても使えます。
長押しすることでロック解除と同時に指定アプリを起動可能です。
その名の通りスマホ決済アプリを起動させても良いですし、よく使うアプリを割り当てても良いでしょう。Payトリガーフォルダに複数のアプリを登録することもできます。
顔認証はインカメラを使った簡易的なもの。ロック画面に留まることなくホーム画面にジャンプできるのですが、反応はちょい遅めです。
祝!ステレオスピーカー搭載
従来のAQUOS senseシリーズは片側だけのモノラル仕様ですが、AQUOS sense9でついにステレオスピーカーに対応してくれました。
上部下部に1つずるスピーカーを搭載。さらに下部スピーカーはBox構造になっていることで、定位感のズレが少なくなるように工夫されています。
肝心の音質は中高音域が中心のクリアサウンド。個人的には低音がもっと効いて欲しかったものの、スマホで音楽を聞いたり、動画を見るくらいであれば十分でしょう。
モノラルスピーカーと比べると、音の広がりや臨場感が雲泥の差。
ついにsenseシリーズでもステレオサウンドが楽しめるなんて感慨深いですよ。
また、senseシリーズと言えばバイブの震え方がブィィィンと古めかしかったのですが、AQUOS sense9のバイブはポコポコした感じに変更されていました。
ハイエンドモデルほど良い感じではありませんが、少し洗練されております。
BluetoothコーデックはLDAC・aptX Adaptiveに対応
ステレオスピーカーが搭載されたAQUOS sense9ですが、残念ながらイヤホンジャックが廃止になりました。
このため、ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンを使う人も多いと思います。
その場合に気になるのがBluetoothコーデック。
実際にワイヤレスイヤホンを接続してみたところ、対応しているのは以下の通りでした。
- SBC:○
- AAC:○
- aptX:○
- aptX HD:○
- aptX Adaptive:○
- LDAC:○
- LHDC:✕
LHDCには非対応なものの、現在主流のBluetoothコーデックにはフル対応。
LDACはもちろんaptX Adaptiveに対応しているのが嬉しいポイントです。
ただしAmazon Musicのストリーミング再生では「48kHz/24bit」の、いわゆる「JEITA定義のハイレゾ」が表示されていました。
おそらくSRCによるダウンサンプリングが原因だと思いますが、日本オーディオ協会が求める「96kHz/24bit」には非対応。
まぁどちらにしてもハイレゾであることに違いはないものの、ちょっと寂しいのは事実。
Amazon Musicアプリの表示がどこまで正確なのかは分かりませんが、音質に拘りがある人は音源をダウンロードした方が良いでしょう。
4キャリアに対応したBand構成
AQUOS sense9は国内4キャリアのBandにフル対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 19(プラチナバンド)○ |
ソフトバンク回線(○) | Band 1 ○ Band 3 ○ Band 8(プラチナバンド)○ |
au回線(○) | Band 1 ○ Band 18(プラチナバンド)○ Band 26 ✕ |
楽天回線(○) | Band 3 ○ Band 28 (プラチナバンド)○ Band 18(パートナー回線)○ |
au回線のBand26には非対応ですが、Band18に対応しているので問題ないはずです。
どの回線でも使うことができるスマホならMNPもしやすいですね。
また、少しずつ広がってきた5G通信(Sub-6)にも、もちろん対応しています。
主要Band一覧表 | |
ドコモ回線 | n 77 ○ n 78 ○ n 79 ○ |
ソフトバンク回線 | n 77 ○ |
au回線 | n 77 ○ n 78 ○ |
楽天回線 | n 77 ○ |
実はドコモの「n79」に対応しているスマホは結構めずらしいです。さすが国内メーカー(台湾メーカーか?)のスマホだなーと思いました。
5G回線に対応しているメリットは、長期利用を視野に入れている人に向いてるところ。
スマホライトユーザーは特にそうですよね?一度購入したら長く使う人が大半です。
今後さらに5G回線の技術が拡大した場合でもAQUOS sense9なら対応できちゃいます。
eSIMに対応している
AQUOS sense9はeSIMも使えます。
eSIMに対応した通信キャリアも少しずつ増えてきました。
今はeSIMなんて使うことないって思っていても、そのうち必要になるかもしれないので対応している方が良いでしょう。
eSIMは慣れたら手続きがめちゃくちゃ楽なので、この機会にチャレンジしても良いかもしれません。
僕はいくつかeSIMを使ってきましたが、楽天モバイルのeSIMは手続きが分かりやすいので初心者におすすめ。IIJmioのeSIMも手続きが早いので気に入っています。
最安ショップ>>https://www.iijmio.jp/device/
AQUOS sense9のスペック・仕様
AQUOS sense9のスペックは以下の通りです。旧モデルsense8のスペックも併せて掲載するので違いをチェックしてみましょう。
なお、僕が購入したのはオープンマーケットモデル、いわゆるSIMフリーモデルです。
モデル・型番 | AQUOS sese8 SIMフリー SH-M26 | AQUOS sense9 SIMフリー SH-M29A |
価格 | 56,980円 | 60,940円 67,980円 |
サイズ | 長さ:約153mm 幅:約71mm 厚さ:約8.4mm | 長さ:約149mm 幅:約73mm 厚さ:約8.9mm |
重さ | 約159g | 約166g |
ディスプレイ | 約6.1インチ IGZO OLED 1,080 × 2,432 コントラスト比 1300万:1 色彩階調 10億色 最大輝度 1,300nit | 約6.1インチ PRO IGZO OLED 1,080 × 2,340 全白輝度 1,500nit ピーク輝度 2,000nit |
リフレッシュレート | 90Hz 疑似180Hz対応 | 120Hz 疑似240Hz対応 |
OS | Android 13 | Android 14 |
SoC | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2 |
RAM | 6GB LPDDR4 | 6/8GB LPDDR4X |
ROM | 128GB UFS 2.2 | 128/256GB UFS 2.2 |
外部ストレージ | microSDXC 最大1TB | microSDXC 最大1TB |
リアカメラ(メイン) | 5,030万画素 焦点距離 23mm f/1.9 センサーサイズ 1/1.55 OIS/EIS | 5,030万画素 焦点距離 23mm f/1.9 センサーサイズ 1/1.55 OIS/EIS |
リアカメラ(超広角) | 800万画素 焦点距離 15mm f/2.4 | 5,030万画素 焦点距離 13mm f/2.2 センサーサイズ 1/2.5 EIS |
インカメラ | 800万画素 焦点距離 26mm f/2.0 | 3,200万画素 焦点距離 25mm f/2.2 EIS |
ビデオ(リアカメラ) | 4K@30fps 1080@60fps,30fps | 4K@30fps 1080@60fps,30fps |
ビデオ(インカメラ) | 1080p@30fps | 1080P@30fps |
バッテリー | 5,000mAh | 5,000mAh |
ポート | USB Type-C USB 3.2 Gen1 USB PD 3.0 | USB Type-C 36W急速充電 |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 非対応 |
生体認証 | 側面指紋認証 顔認証 | 側面指紋認証 顔認証 |
対応SIM | nano SIM eSIM | nano SIM eSIM |
2回線同時待受 | 可 | 可 |
対応Band | 5G(Sub6): n1 / n3 / n28 / n41 / n77 / n78 / n79 FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B5 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B21 / B28 TD-LTE:B38 / B41 / B42 W-CDMA:B1 / B2 / B5 / B8 GSM:850 / 900 / 1,800 / 1,900MHz | 5G(Sub6): n1 / n3 / n28 / n40 / n41 / n77 / n78 / n79 FDD-LTE:B1 / B2 / B3 / B5 / B8 / B12 / B17 / B18 / B19 / B21 / B28 TD-LTE:B38 / B40 / B41 / B42 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | Ver5.1 | Ver5.1 |
位置情報 | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS | GPS GLONASS BeiDou Galileo QZSS |
イヤホンジャック | あり | なし |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
FMラジオ | なし | なし |
防塵防水 | IPX5/IPX8 IP6X MIL-STD-810G MIL-STD-810H | IPX5/IPX8 IP6X MIL-STD-810G MIL-STD-810H |
NFC | あり | あり |
おサイフケータイ | 対応 | 対応 |
公式サイト>>スペック
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まとめ:AQUOS sense9のメリット・デメリット・評価
AQUOS sense9を実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価をまとめて紹介いたします。
メリット・デメリット
AQUOS sense9を買うべきメリット、購入前に確認しておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・デザインが洗練 ・抜群のサイズ感 ・困らない動作性能 ・価格以上のカメラ ・明るく綺麗なディスプレイ ・リフレッシュレート120Hz ・36W急速充電対応 ・ステレオスピーカー ・IP68&MIL規格 ・おサイフケータイ対応 ・SDカード対応 | ・重いゲームは厳しい ・イヤホンジャックなし ・付属品なし |
評価
総合評価:(5点/5点満点)
デザイン | ★★★★☆ |
サイズ感 | ★★★★★ |
ディスプレイ | ★★★★☆ |
動作性能 | ★★★★☆ |
ゲーム性能 | ★★★☆☆ |
バッテリー性能 | ★★★★☆ |
カメラ性能 | ★★★★☆ |
機能・付加価値 | ★★★★☆ |
間違いなくAQUOS sense9がシリーズ最高傑作。
イヤホンジャックがなくなってしまったのは寂しいですが、旧モデルからの進化・弱点の克服が顕著な最高の1台に仕上がっております。
- シンプルで洗練されたデザインへ
- 画面輝度の向上
- リフレッシュレート120Hz(疑似240Hz)に対応
- パンチホールインカメラ
- 超広角カメラの強化
- 36W急速充電対応
- ステレオスピーカー搭載
僕がこれまでのsenseシリーズを使って感じてきた「こうだったらいいのに」が殆ど解決されていて、めちゃくちゃ感動しちゃいました・・・。
AQUOS sense8からの買い替えも全然あり!
今スマホを買い替えたいと思ってる人の多くを満足させてくれると思います。
旧モデルからちょっぴり値上がりしてはいますが、十分にそれだけの価値がある1台です。
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【スマートフォン検証方法】
当ブログでレビューしている全てのスマートフォンは実際に私が使用しています。デザイン・ディスプレイ性能・動作性能・バッテリー性能・カメラ性能などを標準的なベンチマークアプリによるテストに加えて私の体験によって定量的・定性的に評価しています。また、一部のテストでは同程度の価格・性能のスマートフォンと比較することで評価をより明確にしています。私は全ての商品レビューを当ブログのレビューガイドラインに基づいて実施しています。
AQUOS sense9(SIMフリー)はIIJmioが最安値!
AQUOS sense9はキャリア版に加えて、オープンマーケットモデル(SIMフリーモデル)もあるので格安SIMでも購入可能です。
IIJmioでの販売価格
AQUOS sense9(6GB/128GB)を取り扱っている主な格安SIMと販売価格は以下のとおり。「最安価格」はMNPやオプション加入等の条件を適用した場合の価格になります。
販売サイト | 通常価格 | 最安価格 |
公式サイト | 60,940円 | 60,940円 |
IIjmio | 64,980円 | 39,800円 |
mineo | 57,024円 | 57,024円 |
イオンモバイル | 55,880円 | 55,880円 |
他社からのMNP価格にはなりますが、IIJmioが最安値で39,800円。
発売開始直後にも関わらず3万円台はバグってます!
さらに期間限定のキャッシュバックキャンペーンも開催しているので、購入したら忘れずに応募しましょう。
IIJmio>>AQUOS sense9
IIJmioの料金プラン
IIJmioの料金プランは1ヶ月に使える高速データ通信量(ギガ)によって月額基本料が異なります。なお月額基本料は全て税込みです。
音声 | データ+SMS | データ | eSIM | |
2GB | 850円 | 820円 | 740円 | 440円 |
5GB | 990円 | 970円 | 900円 | 660円 |
10GB | 1,500円 | 1,470円 | 1,400円 | 1,100円 |
15GB | 1,800円 | 1,780円 | 1,730円 | 1,430円 |
20GB | 2,000円 | 1,980円 | 1,950円 | 1,650円 |
30GB | 2,700円 | 2,680円 | 2,640円 | 2,340円 |
40GB | 3,300円 | 3,280円 | 3,240円 | 2,940円 |
50GB | 3,900円 | 3,880円 | 3,840円 | 3,540円 |
使える回線はドコモとauの2種類(データ・eSIMはドコモのみ)。
2GB・5GBの低容量プランが安いところが特徴で、毎月ギガをそんなに使わないライトユーザーさんに優しい月額基本料に設定されております。
また、IIJmioは他社に先駆けてeSIMに対応しました。データ通信専用にはなりますが、サブ回線としてスマホに登録しておくのにピッタリです。
IIJmioの特徴
IIJmioの特徴は以下のとおりです。
- 3種類の通話定額オプション
- データ繰り越し・データシェアに対応
- 通信速度の切り替えができる
- 会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
1つずつ紹介していきます。
3種類の通話定額オプション
IIJmioの通話料は11円/30秒。専用アプリを使うことなく一般的な通話料の半額。
さらに音声通話をよく利用する人向けに3つの通話定額オプションが用意されているので安心です。
オプション名 | 月額料金(税込) | 内容 |
通話定額5分+ | 500円 | 5分以内の国内通話無料 |
通話定額10分+ | 700円 | 10分以内の国内通話無料 |
かけ放題+ | 1,400円 | 通話時間制限なく国内通話無料 |
ただし、通話定額オプションは専用通話アプリ「みおふぉんダイアル」からの発信に限られるのでご注意下さい。
みおふぉんダイアルアプリ
Internet Initiative Japan Inc.無料posted withアプリーチ
データ繰り越し・データシェアに対応
IIJmioは「データ繰り越し」に対応しているので、当月のデータ通信量の残量を、翌月まで繰り越し可能。
毎月使うギガの量がバラバラであっても無駄なく使えるので安心です。
また、データシェア・データプレゼントにも対応。
同一アカウント内で契約している回線のデータ量をシェアして使えます。
家族間でのデータシェアはもちろん、自分だけで複数回線を使い分けるのにも適していますね。
通信速度の切り替えができる
毎月使えるギガの量は限られているので、できれば無駄に使いたくはないですよね?
そもそも、スマホの用途がメールやLINE中心の人は、高速データ通信は必須ではありません。
そういう場合に便利なのが、IIJmioの「速度切替」です。
会員専用サイトからワンタップで低速通信モードに切り替え可能。
低速通信モードにすると速度が最大300kbpsに制限される代わりに、ギガの消費が0になります。
しかもIIJmioは「バースト転送」に対応しており、通信開始直後だけ高速通信を利用するので、意外と快適に使えるんです。
例えばWEBページの読み込みに時間がかかって困る!と言ったことが少なくなります。
会員限定価格でスマホ・ガジェットを購入できる
IIJmioでは新規加入時にスマホを安く購入できるのはもちろん、加入後でも端末を購入できます。
しかもスマホに限らず、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなんかも会員限定価格で購入できるので、個人的にめちゃくちゃ嬉しいポイントです。
加入前も加入後も端末を安く購入できるのはIIJmioのメリットの1つです。
公式サイト>>IIJmio
\ セール開催中 /
AQUOS sense9はソフトバンクで12,963円!
AQUOS sense9は大手キャリアでも販売中。
ソフトバンクオンラインショップや、正規代理店スマホ乗り換えドットコムなら、「新トクするサポート」による48回分割払いを適用して、25ヶ月目に返却することで実質負担額12,963円でレンタル購入可能です。
48回分割スケジュール | 1〜24回:月額539円 25〜48回:月額1,455円 総額:47,856円 |
新トクするサポート 25ヶ月目にスマホ返却 | 1〜24回:月額539円 25〜48回:免除 総額:12,936円 |
ソフトバンク>>AQUOS sense9
12,963円で購入(レンタル)できる加入条件は以下の通りになります。
- 新規/スマホデビュープラン+(20GB)
- MNP/スマホデビュープラン+(20GB)
- MNP/メリハリ無制限プラン
- MNP/ペイトク(無制限・50・30)プラン
オンラインでの手続きが不安な場合は、ソフトバンク正規代理店の「スマホ乗り換えドットコム」の方がおすすめ。手続きの流れは以下のとおりです。
- 公式サイトから問い合わせ
- 電話かメールで特典・料金などの案内
- 正式申し込み
- ソフトバンクから専用入力フォームの連絡
ウェブだけで完結するわけではなく、電話かメールでの対応は必要になりますが、担当者と直接やり取りできるのは逆に安心ポイント。
分からないことがあれば気軽に問い合わせできちゃいますからね。
- 本当に安くスマホを買えるの?
- おすすめの料金プランは?
- 月額どのくらい支払う必要があるの?
分からないことは担当スタッフに聞いちゃいましょう!
公式サイト>>AQUOS sense9