評価:(4点/5点満点)
お世話になります。ガジェットブロガーのちびめがね(@chibimeganecom)です。
EarFun Air 2 NCをご提供頂きました。
コスパの高いワイヤレスイヤホンをガンガン日本で発売している中国EarFun製の2024年最新モデルです。
2024年2月に発売されたEarFun Air 2の進化バージョンになります。
5,000円台で購入できるワイヤレスイヤホンながらもLDACに対応した高音質なのがEarFun Air 2最大の魅力でしたが、Air 2 NCはさらにノイキャン(ANC)・外音取り込みも搭載されちゃいました。
- ノイキャン(ANC)搭載(NEW)
- 外音取り込み搭載(NEW)
- シアターモード搭載(NEW)
- Google Fast Pair対応(NEW)
- LDAC対応
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電搭載
- イコライザー搭載
- タッチ操作カスタマイズ可能
- ゲームモード搭載
- IPX5防水
足りないのは着脱検知機能くらいで、ほぼ全部乗せ!
これが7,000円台で購入できるんだから、めちゃくちゃなコスパです。
果たして実力はどれほどのものなのか?
EarFun Air 2 NCを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
メリット | デメリット |
・LDAC対応 ・価格以上の音質 ・シアターモード搭載 ・ノイキャン搭載 ・マルチポイント対応 ・専用アプリあり ・イコライザーあり ・Google Fast Pair ・ワイヤレス充電あり ・ゲームモード搭載 | ・対応デバイスに注意 ・コスパ的に微妙? ・バッテリー持ちに注意 ・着脱検知なし |
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EarFun Air 2 NCのデザイン・サイズ・付属品をレビュー
まずはEarFun Air 2 NCの外観・付属品をチェックしていきましょう。
と言っても旧モデルから大きく変わった部分はありませんけど笑
デザイン
EarFun Air 2 NCはブラック・ホワイトの2色展開。
ホワイトもめちゃくちゃ可愛いんですけどね。ご提供頂いたのはブラックです。
デザインはめちゃくちゃオーソドックスで、素材も樹脂製。光沢が控えめなマットな色合いなので指紋は全く目立ちません。
ケース正面にLEDインジケーターが1つ搭載されており、点灯色でバッテリー残量を把握できます。黄色になったら充電してあげると良いですね。
- 緑:30%以上
- オレンジ:10%〜30%
- 赤:10%未満
背面のプレートにロゴマークを印字。旧モデルはシルバーだったのでちょっとした変化がありました笑
底面には充電用のUSB Type-Cポートとペアリング用の物理ボタンがあります。
上蓋を開けるとイヤホンの登場。旧モデル同様にスティックをズボッと挿入するタイプ。
上蓋の裏には各種認証マークがあり、技適マーク・PSEマークを確認しました。
マグネットで固定されているので簡単に落ちてしまうことはありません。
イヤホンのデザインも旧モデルから変化なし。黒とメタリックグレーのツートンカラーで、スティックが足のように伸びているタイプです。
裏側は光沢のあるブラック。指紋や皮脂汚れが目立ちます。
イヤホンにもLEDインジケーターが搭載されているのでペアリング・接続状況をチェック可能です。
サイズ感
充電ケースのサイズは62.1×47.5x25mm。
旧モデルと全く同じ大きさ。何の変化もありません。形状によって様々なので比較しにくいですが、他社製充電ケースよりも僅かにコンパクトに感じました。
重さはイヤホンが入った状態で46.1gと軽量。持ち運びに不便なことはないでしょう。
イヤホンのサイズも普通と言ったところ。これも旧モデルから変わらずです。
重さは片耳4.4gと一般的ですが、ワークアウト中に使用しても煩わしく感じることはないでしょう。
旧モデルから機能が追加されているにもかかわらず、サイズ感が全く変わらないのは嬉しいポイントになると思います。
付属品
EarFun Air 2 NCの付属品は以下のとおりです。
- マニュアル類
- USBケーブル
- イヤーピース
EarFunのイヤホンにはクリーニングスティックが付いてくるんですが、EarFun Air 2 NCにはありませんでした。忘れたのかな?
EarFunの製品は購入日から18ヶ月の保証期間があるので確認してくださいね。
公式サイト>>保証
イヤーピースは初めから装着されているものを含めて4サイズ。
音質やノイキャンの効果に影響があるので必ず全サイズ試して、なるべくフィット感の良いものを選びましょう。
引き抜くだけなので交換は誰でも簡単にできます。
ステム(ノズル)の形状は円形で短いタイプ。他社製のイヤーピースに交換する場合は適合するか確認しておきましょう。
充電ケーブルはUSB Type-A/Type-Cのものでした。長さは短め。特別な充電規格を使用しているわけではないので手持ちのケーブルを使っても問題ありません。
どうでもいいけどガジェット好きはケーブルが増えていきますよね・・・。
EarFun Air 2 NCの音質をレビュー
ここからはEarFun Air 2 NCの音質を紹介していきます。
ワイヤレスイヤホンを使用する上で最も重要なのは音質。
いくら優れた機能が搭載されていたとしても音質が悪ければ本末転倒です。
なお音質は簡単に数値化できる性能ではないので、あくまで僕自身の感覚・感想。
また、接続するデバイスによっても音質は変わります。
特にAndroidスマホには「Dolby Atmos」や「Dirac」のような音響技術が標準搭載されているものも多く、常にイコライザーが働いているような状態なのでご注意ください。
LDACに対応
EarFun Air 2 NCは、旧モデル同様にBluetoothオーディオコーデックとしてLDACに対応しています。これが大きなメリットの1つです。
LDACはソニーが開発した高音質Bluetoothオーディオコーデックです。従来のBluetoothコーデックと比較して、はるかに高いビットレートでデータを転送できる点が特徴。一般的なBluetoothコーデックの約3倍の速度にあたる最大990kbpsのビットレートに対応しています。ビットレートが高いほど、より多くの音楽データを送ることができるため、音質が向上します。
LDACはハイレゾ音源に対応しており、24ビット/96kHzのハイレゾ音源をワイヤレスで伝送できるため、CDよりも高音質な音楽をBluetoothで楽しむことが可能になります。ワイヤレスでありながら有線接続に近い高音質なサウンドを無線でも体験できるようになりました。
さらに、LDACは適応型ビットレートに対応している点も特徴。電波状況に応じて、330kbps、660kbps、990kbpsの3つのビットレートを自動的に切り替えることができます。これにより、電波状況が悪い場合でも安定した接続を維持しつつ高音質な音楽を楽しむことが可能です。
接続端末がLDACに対応していれば、24bit/96KHzの純然たるハイレゾワイヤレスでも再生できます。
再生時の劣化を極力抑え、CDを超える高音質な音楽を楽しむことが可能ですよ。
・・・とは言うものの、ハッキリと違いが分かるのはよほど耳が肥えた人くらいかもしれませんが。AACコーデックでも十分な音質ですからね。
ただ低価格帯のワイヤレスイヤホンでLDACへの対応は貴重なので、それだけでも十分購入する価値があると言えるでしょう。
なお、初期設定のBluetoothコーデックはAACに設定されているので、コンパニオンアプリで変更する必要があります。
音質は低音やや強めのバランスタイプ
EarFun Air 2 NCのサウンド傾向は低音やや強めのバランスタイプ。
癖が少なく、どの音域もいたずらに強調されることなく耳に入ってくれます。
低音域がやや強いので存在感が大きく、楽曲の土台作りに貢献。かと言って、音がこもるようなことはありません。
ボーカル等の中音域は明瞭。聞き取りやすいのでオーディオブックやポッドキャストを聞くのにも向いてそうです。
高音域は音量を上げればシャリつきが目立つものの、普通に聞いてる分には耳障りになるほどの尖りはありませんでした。
旧モデルはかなりソリッドだったので、より聞きやすさを感じると思います。
定位感は良好なものの音場がやや狭めなので、音色の数が多くなるとごちゃつきを感じることがありました。
総じてEarFun Air 2 NCの音質は、旧モデルから引き続き価格以上に優秀。
これまで安価なワイヤレスイヤホンを使っていた人がEarFun Air 2 NCを使ったら、その音質の高さにインパクトがあると思いますよ。
WF-1000XM5/EarFun Air Pro 4と音質比較
僕が持っているワイヤレスイヤホンの中で最高音質(自分好み)のSONY WF-1000XM5と聴き比べもしてみました。
同じLDACですが価格差は数倍あるせいか結構違いを感じました。
EarFun Air 2 NCも価格以上の解像感だと思いましたが、WF-1000XM5の方がさらに解像度が高く輪郭がハッキリしています。
しかも、ただ解像感が高いだけならパキパキっとした硬い音になるはずですが、それに加えて生々しさやを温度を感じることができ、全体的に艷やかで豊潤な雰囲気です。
さすが高級ワイヤレスイヤホンと言ったところでしょうか。
WF-1000XM5の方が数段上の音質なのでEarFun Air 2 NCでは太刀打ちできません・・・。
一方、同じEarFun製のフラッグシップモデルEarFun Air Pro 4と聞き比べをしてみると、それほど大きな違いを感じませんでした。
よーーーく聞けば、EarFun Air Pro 4の方が低音域に厚みがあり、さらに音の粒が立体的に感じます。
どっちの方が音質が高いのかと聞かれればEarFun Air Pro 4になるんですが、普段使いであれば、正直どっちでも良いでしょう笑
ハイエンドモデル、上位モデルの音質には及ばないものの、EarFun Air 2 NCの音質は7,000円台で購入できるワイヤレスイヤホンの音質は十分超えております。
iPhoneではLDACを活かせない
iPhoneユーザーでEarFun Air 2 NCを使ってみたいと考えている人もいるかもしれませんが、残念ながらiPhoneはLDACに対応していないのでご注意ください。
ただ先述したようにAACコーデックでも肝心の音質は全く悪くありません。
確かにAndroidに接続した場合よりもわずかに音の輪郭がボヤけるような印象がありますが、基本的にEarFun Air 2 NCは良い音を出してくれます。
このため、音質に拘りがある人は別にして、通勤・通学・ワークアウト中などの普段使なら音質の違いは気にならないでしょう。
もちろんiPhone限らず、デバイスが対応していなければLDAC接続にはなりません。
さらに、LDACに対応しているスマホであってもストリーミング再生では「48kHz/24bitハイレゾ(JEITA定義)」になってしまうことも多いです。
「96kHz/24bitハイレゾ(日本オーディオ協会定義)」に対応しているデバイスは限られているのでご注意ください。
イコライザーで自分好みの音質にできる
EarFun Air 2 NCのコンパニオンアプリ「EarFun Audio」にはイコライザーが搭載されているので、音質調整が可能です。
用意されているプリセットのほか、カスタムイコライザーでは各音域-10から+10まで21段階の調節が可能。
また「適応イコライザ」では、聴力検査のようなテストをして自分の「聞こえ」に合ったイコライザーを生成することもできます。
実際に全てのイコライザーを試してみたのですが、僕が最も好きだったのは「デフォルト」でした。
低音域をさらに強めても良いですし、ボーカル・ギターなどの中音域を強調させても良いでしょう。
シアターモードの効果が高い
EarFun Air 2 NCにはイコライザーの他に「シアターモード」も搭載されていました。
これまで見たことない機能なのでEarFun製品として初めての空間オーディオ的な機能だと思います。
EarFun Audioからシアターモードを有効にすると、サウンドステージが広くなり、音色の分離感も強くなりました。
音質が少しこもってしまうところはイマイチなんですが、どこでどんな音が鳴っているかも分かりやすく、個人的にかなり気に入ってしまい、常時有効にして使っています。
他社製のワイヤレスイヤホンにも「空間オーディオ」「イマーシブサウンド」「3Dサラウンド」など、似たような機能が搭載されているモデルもありました。
ただどれも音質が不自然な感じになってしまい常用することができません・・・。
EarFun Air 2 NCのシアターモードなら音質の変化が少ないので優秀だと思います。(実は効果が弱いだけなのかも・・・?)
EarFun Air 2 NCのノイキャン性能をレビュー
続いて、もはやワイヤレスイヤホンの必須機能になっているアクティブノイズキャンセリング機能・外音取り込み機能をチェックしていきます。
EarFun Air 2 NCの旧モデルからの最大の変化はここ。性能をチェックしていきましょう。
ノイキャン性能は価格なり
EarFun Air 2 NCのノイキャン効果はそこそこです。
ノイキャンを有効にすると分かりやすくエアコンや換気扇の音がスッと消えて静かになることを実感できるでしょう。
カットしてくれる雑音は低音域中心、中高音域にまでは効果が及びません。
ちなみにこれまで使ってきたワイヤレスイヤホンの中でノイキャン性能が最強なのは「WF-1000XM5」と「AirPods Pro(第2世代)」。
この2つと比較してノイキャン効果を数値で表すとしたらこんな感じでした。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
EarFun Air 2 NC | 7 | 6 | 5 |
AirPods Pro(第2世代) | 10 | 8 | 7 |
WF-1000XM4 | 9 | 8.5 | 8 |
さすがに他の2つの作り出す静寂空間とは比較になりませんが、電車の走行音が大きすぎて音楽が聞こえにくい!といった状況を解決してくれる効果はあります。
ちなみにEarFunの最上位モデル「Air Pro 4」のノイキャン性能はこんな感じ。
低音域 | 中音域 | 高音域 | |
EarFun Air 2 NC | 7 | 6 | 5 |
EarFun Air Pro 4 | 8.5 | 7 | 6 |
Air 2 NCよりもワンランク性能が高かったです。
EarFun Air 2 NCのノイキャン性能は、-45dBとスペック的には十分に見えますが過度の期待は禁物。
ハイエンドモデルや上位モデルには敵わないと思っていたほうが良いでしょう。
3種類のノイキャンモード
EarFun Air 2 NCはコンパニオンアプリで3種類のノイキャンモードを切り替えることができます。
- ノイキャンモード
- 耳適応ANC
- 風ノイズキャンセリングモード
耳適応ANCを使えば周囲の雑音の大きさに対応して強度が変わるんですが、そもそもノイキャンの性能がそこまで強くないので、僕はずっとノイキャンモードで使っていました。
「風ノイズキャンセリング」はノイキャンの強さが最も弱くなります(ほぼ無効状態です)が、風切り音が気にならなくなります。
屋外で移動しながらノイキャンを有効にすると非常に危険なので、できれば「風ノイズキャンセリング」を使用しましょう。
外音取り込み機能もイマイチ
EarFun Air 2 NCには外音取り込み機能(透過/トランスペアレンシー)も搭載されています。
イヤホンを使いながらでも周囲の音が聞こえやすくなるので、レジでの会計時などに重宝する機能です。
EarFun Air 2 NCの集音効果はイマイチ。
確かに周囲の音は聞こえやすくなるものの、開放感を得られるほどではなく、マイクで音を拾ってるなーと感じて不自然でした。
また、自分の声もこもり気味なので、イヤホンを装着したまま会話をするのは難しかったです。自分の声が大きくなってしまいますからね・・・。
ちなみにこれまでレビューした中で最強の外部音取り込みはAirPods Pro(第2世代)。
イヤホンを付けてないんじゃないか?と思えるくらいに透過性が高いです。
通話時のノイキャン性能は悪くない
EarFun Air 2 NCには通話時のノイズキャンセル機能もあります。
試しにスピーカーから雑踏音を大きなボリュームで流しながらマイクで収録した音声がこちら。
参考にこちらはAirPods Pro(第2世代)で録音した音声です。
消音効果も音質もAirPodsには敵いませんが、EarFun Air 2 NCも悪くないですよね。
正直言うと、旧モデルEarFun Air 2の方が雑音をかき消す性能は強かったんですが、これくらいの性能があれば困ることはないと思います。
EarFun Air 2 NCのバッテリー性能をレビュー
続いてEarFun Air 2 NCのバッテリー性能をチェックしていきましょう。
最大9時間連続再生可能なバッテリーもち
EarFun Air 2 NCはイヤホン単体で最大9時間の連続再生、充電ケースとの併用で合計最大40時間使用可能。旧モデルと全く同じスペックになります。
ただしこれはノイキャンを無効にした場合のバッテリー持ち。
EarFun Air 2 NCを使うんだったらノイキャン&LDACを有効にしたいですよね?
実際に音量を50%・ANC有効・LDAC有効の状態にしてAmazon Musicをストリーミング再生し続けたところ、約3時間40分でバッテリーが切れました。
スペックよりもかなり短い結果に。やっぱりハードな使い方をすると、バッテリー持ちが悪くなっちゃいますね。
通勤・通学くらいなら問題ないですが、長時間フライトなんかには不向きかもしれませんね。
シチュエーションに合わせて、音質かノイキャンどちらを優先するのかチョイスする必要があります。
10分の充電で2時間使える延命機能
バッテリー持ちはそこそこのEarFun Air 2 NCですが、イヤホンの充電速度は速いです。
スペックではイヤホンのフル充電までにかかる時間は1時間で、10分の充電で2時間使える延命機能も搭載されています。
実際に試してみたところ、およそ50分でフル充電完了。
スペックよりも早い結果になりましたね。素晴らしい!
しかも確かに10分で50%くらいまでなら充電できちゃってました。
使用中にバッテリー切れになっても少しガマンすれば使えるのは嬉しいポイント。
なおケースの充電は1〜2W程度の電力で、急速充電などには対応していないようでした。
フル充電までの時間は2時間とのことなので、ケース表面のLEDインジケーターがオレンジになったら充電してあげましょう。
ケースがワイヤレス充電に対応
旧モデルと同じようにEarFun Air 2 NCの充電ケースはワイヤレス充電にも対応。
僕が試した限りでは1〜2W程度で有線充電と変わりませんでしたが、フル充電までにかかる時間は3.5時間と少し長くなってしまうようです。
置くだけ充電は一度使うと便利すぎて、なくてはならない機能になります。
まだワイヤレス充電器を持ってなければ、2,000円位から買えるので1つ持っておいても良いかもしれませんね。
使う時も充電する時もワイヤレス。EarFun Air 2 NCは真のワイヤレスイヤホンです。
EarFun Air 2 NCを実機レビュー
ここからは音質・ノイキャン・バッテリー以外の部分でEarFun Air 2 NCを実際に使ってみた様子をレビューしていきます。
Google Fast Pairで簡単ペアリング
EarFun Air 2 NCはGoogle Fast Pairに対応しているのでAndroid端末であればペアリングがめちゃくちゃ簡単。
上蓋を開け、表示されたポップアップの「接続」をタップするだけで完了です。
Google Fast Pairに対応していないスマホや、iOSデバイスでも難しくはありませんよ。
上蓋を開け、Bluetooth設定で「EarFun Air 2 NC」を探してタップすればペアリングが完了します。
ちなみに購入時にはイヤホンに絶縁シートが付いているので剥がすのをお忘れなく。
これが付いていると通電しないので一生ペアリングできませんからね!
なお、EarFun Air 2 NCはBluetoothコーデックに接続が不安定になりやすいLDACを採用しています。
僕が使ってみた感じでは、駅構内や満員電車では接続がかなり不安定でした。
このため、あまりにも接続が不安定になる場合には、コンパニオンアプリで接続優先を選択したり、詳しい人ならLDACの接続方式の変更を試してみましょう。
デバイスを探すに対応
EarFun Air 2 NCは、Google Fast Pairでペアリングした場合に、Android用の「デバイスを探す」機能に対応していました。
誤って落としてしまっても、最後に接続した場所を地図で表示してくれます。
落としてしまうことはもちろんなんですが、ワイヤレスイヤホンって意外と室内で行方不明になってしまうことありませんか?
僕は音楽聴きながら寝落ちしてしまって、起きた時になくなっていることが結構あります・・・。
そんな時に音を鳴らすと、すぐにイヤホンが見つかるから地味に便利です。
なおGoogle Fast Pairでペアリングしていない場合や、iOSデバイスなどとのペアリングでは、アプリ固有の「イヤホンを探す」機能が使えます。
接続範囲内(10m前後)で探したいのばこっちでも十分です。
マルチポイント(デュアルデバイス接続)に対応
EarFun Air 2 NCは複数の端末と接続できるマルチペアリングはもちろん、デバイス間の切り替えが簡単なマルチポイントにも対応していました。
2台目以降のデバイスと接続する場合には、ケース底面の物理ボタンを長押しでペアリングモードになります。
通常複数のデバイスとの接続を切り替えるには、接続中のデバイスとのペアリングを解除しなければ別のデバイスに接続できません。
マルチポイント接続に対応していれば、切り替え操作不要で音が流れているデバイスに勝手に接続してくれます。
例えば片方のスマホで音楽を聴いている時に他方のスマホにLINEの音声着信があった場合、音楽再生が停止され、そのまま音声通話することができました。
マルチペアリングはできてもマルチポイントに対応しているワイヤレスイヤホンは珍しいので貴重なメリット。
安価ながらもハイエンドモデルのような機能が使えるなんてコスパが高すぎます。
なお、なお、マルチポイントを有効にしている場合にはLDACは利用できません。
片耳使用も簡単にできる
EarFun Air 2 NCは片耳使用も簡単。使わないイヤホンをケースに収納するだけ。
左右のイヤホンに主従関係がないようなので好きな方を簡単に使えちゃいます。
仕事・勉強・家事などをしながら音楽を聞くのに片耳利用は重宝。
ややこしい設定をしなくてもすぐに使えるので便利です。
各種設定はEarFun Audioアプリで
EarFun Air 2 NCにはコンパニオンアプリ「EarFun Audio」があります。
EarFun Audio
Earfun Technology (HK) Limited無料posted withアプリーチ
ここまでのレビューでちょこちょこ紹介しているように、EarFun Air 2 NCの様々な設定が可能です。
- ノイキャンモード切り替え
- コーデック切り替え
- イコライザー
- シアターモード切り替え
- タッチアサイン変更
- ゲームモード切り替え
- マルチポイント切り替え
- 音声ガイダンス設定
- 自動電源オフ設定
- ファームウェアアップデート
音声ガイダンスの言語設定・自動電源オフ設定など、アップデートが入る度に機能が追加されてどんどん便利になっていく印象があります。
スマホとペアリングができていれば、デバイスの追加から簡単に登録できるので使い方も簡単です。
なお、初回利用時にユーザー登録(ログイン)を勧められますが、キャンセルすればユーザーアカウントを作成せずに使うこともできました。
EarFun Air 2 NCとコンパニオンアプリ「EarFun Audio」を接続するためには「位置情報を有効」にする必要があります。位置情報がオフになっているとイヤホンを検出できない場合があるのでご注意ください。
タッチ操作のカスタマイズができる
EarFun Air 2 NCはタッチで音楽再生アプリ等の操作が可能。
タッチエリアは赤丸のあたりです。
デフォルトでの主な操作方法は以下のとおり。
左イヤホン | 右イヤホン | |
1回タッチ | 音量下げる | 音量上げる |
2回タッチ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タッチ | 前の曲 | 次の曲 |
長押し | ANC切り替え | 音声アシスタント |
左右のイヤホンを1回タッチで音量調整できるのが嬉しいポイント。
タッチ操作で音量調整できるのは嬉しいポイント。
早くタッチしすぎると連続タッチと認識されてしまうんですが、擬似的に音量を上げる場合は上にスライド、音量を下げる場合には下にスライドすると上手くいきました。
トン・トン・トンとリズムよく操作するのがいいでしょう。
2回タッチしなければ音楽再生できないところも誤動作防止として優れています。
さらにコンパニオンアプリでのタッチアサイン(割り当て)のカスタマイズもできちゃいます。
割り当て可能な動作はシングルタップ・ダブルタップ・トリプルタップ・長押し。
シャットダウンやリダイアルなどの項目が地味に追加されていました。
もし頻繁に触ってしまってウザいと思ったら「タッチを無効にする」こともできるのでお試しください。
装着感は良好
耳の形によって装着感は様々ですが、僕の耳にはEarFun Air 2 NCが合っているようで、めちゃくちゃフィットしてくれました。
激しく頭を振ったりしても外れたり落ちたりしません。
スティックもそれほど長くないので見た目にも違和感ないですね。
EarFun Air 2 NCにはANCと外部音取り込み機能があるのでフィット感は特に重要。
フィット感が強いと隙間を埋めてくれるので耳栓のように遮音性能(パッシブノイズキャンセリング)が高くなり、総合的にノイキャン効果が強くなります。
ただし、フィット感が強いせいかカナル型特有の圧迫感も強めです。
耳の詰まりを感じないことはないので、イヤーピースのサイズを変更したり、他社製のイヤーチップに交換したりして調整した方が良いでしょう。
ゲーム(低遅延)モード搭載
ワイヤレスイヤホンはBluetoothで音声データを伝送する使用上、どうしても遅延は発生してしまいます。
特にEarFun Air 2 NCは遅延が起こりやすいLDACも採用しているので不安な部分です。
ただ実際に試して意外だったのですが、それほど大きな遅延(音ズレ)を感じることはありませんでした。
動画視聴をしていても、口の動きとセリフの音声とのリップシンクが気になることは殆どありません。
とは言え、たっぱりゲームは厳しいですね。タッチ操作から効果音が鳴るまでに僅かな間が発生していました。紛れもなく遅延ですね。
こんな時に使いたいのがゲームモード(低遅延モード)。遅延を55ms以下まで抑えてくれるそうです。
実際にゲームモードを有効にして同じようにゲームをプレイしてみると、なんとなくズレが抑えられているような気がしました。
また、いくつかの測定アプリも試してみたのですが、どれも遅延が抑えられている結果になっています。
もちろん、トップランカーやゲームガチ勢の人には到底おすすめできませんが、僕のように軽くゲームするくらいであれば、全然使えちゃうと思います。
防水性能は雨と汗を防ぐ程度
EarFun Air 2 NCが対応している防水性能はIPX5等級。
保護等級 | 保護内容 |
IPX5(防噴流) | いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
ワークアウト中の汗や、小雨がかかる程度であれば壊れることなく利用できますが、それほど強力ではありません。
プールで使うのはもちろん、お風呂・シャワー等での利用は避けましょう。
またワイヤレスイヤホンでよくあるのはポケットに入れたまま洗濯してしまうことですが、これもアウト。
誤って水の中に落としてしまうと壊れる可能性が極めて高いです。
水に濡れた場合は、よく乾燥させてから充電するようにしましょう。水分がある状態での通電は非常に危険です。
EarFun Air 2 NCのスペック・仕様
EarFun Air 2 NCのスペックは以下のとおりです。
サイズ | 62.1×47.5×25mm |
重さ | 総重量 : 48g イヤホン: 4.8g |
再生/使用時間 ANC OFF | 連続再生:最大9時間 連続使用:最大40時間 |
再生/使用時間 ANC ON | 連続再生:最大6時間 連続使用:最大27時間 |
アクティブノイズキャンセリング | あり |
外音取り込みモード | あり |
コンパニオンアプリ | あり |
イコライザー | あり |
空間オーディオ | あり(シアターモード) |
低遅延モード | あり |
マルチポイント接続 | あり |
着脱検知機能 | なし |
充電時間 | ケース:2時間 ワイヤレス:3.5時間 イヤホン:1.5時間 10分の充電で2時間使用可能 |
バッテリー容量 | イヤホン:40mAh ケース:400mAh |
充電端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | 対応 |
Bluetooth | Ver5.3 |
通信距離 | 15m |
防水規格 | イヤホン:IPX5 |
チップ(SoC) | 不明 |
Bluetoothプロファイル | HFP/HSP/A2DP/AVRCP |
対応コーデック | SBC,AAC,LDAC |
ドライバーサイズ | 11mm |
ドライバー感度 | 不明 |
周波数応答 | 不明 |
インピーダンス | 不明 |
公式サイト>>仕様
まとめ:EarFun Air 2 NCのメリット・デメリット・評価
EarFun Air 2 NCを実機レビューしました。
最後に本記事のおさらい。メリット・デメリット・評価を紹介いたします。
メリット・デメリット
EarFun Air 2 NCを買うべきメリットと、購入前にチェックしておきたい注意点は以下のとおりです。
メリット | デメリット |
・LDAC対応 ・価格以上の音質 ・シアターモード搭載 ・ノイキャン搭載 ・マルチポイント対応 ・専用アプリあり ・イコライザーあり ・Google Fast Pair ・ワイヤレス充電あり ・ゲームモード搭載 | ・対応デバイスに注意 ・コスパ的に微妙? ・バッテリー持ちに注意 ・着脱検知なし |
評価
(4点/5点満点)
EarFun Air 2 NCは旧モデルから引き続きLDACに対応しながらも、さらに多機能になったのが最大の魅力。
- LDAC対応
- ノイキャン搭載
- 外音取り込み搭載
- マルチポイント対応
- ワイヤレス充電搭載
- ゲームモード搭載
- Google Fast Pair対応
- IPX5防水
約8,000円でこれだけ機能が充実しているワイヤレスイヤホンなんて他にはありません。
ただ、もうちょっと予算を上げれば最上位モデルのEarFun Air Pro 4が購入できてしまうのが超ーーーーー難しいところ・・・。
- EarFun Air 2:5,990円
- EarFun Air 2 NC:7,990円
- EarFun Air Pro 4:9,990円
旧モデルのEarFun Air 2は安いながらもLDACに対応して音質に特化しているモデルだったので、一定の需要がありました。
それに比べると、Air 2 NCは多機能になってしまったことで逆に中途半端な立ち位置になってしまったような気がします。
難しいとは思いますが、これで価格が旧モデルから据え置きだったら最強コスパだったんですけどねー?
とは言え、性能自体は全く悪くないので、EarFun Air 2 NCは1円でも安く多機能で万能なワイヤレスイヤホンが欲しい人におすすめできる1台です。